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1 調 査 地 コ ス タ リ カ, オ サ 半 島, プ エ ル ト ヒ メ ネ ス ( Puerto Jimenez, Osa Peninsula, Costa Rica) 2 期 間 2 0 1 3 年 8 月 4 日 ~ 8 月 1 0 日 ( 7 日 間 ) 3 概 要 (1) 本 プ ロ ジ ェ ク ト の 目 的 コ ス タ リ カ 南 部 の オ サ 半 島 に 面 す る ド ゥ ル セ 湾 は, マ ダ ラ イ ル カ, バ ン ド ウ イ ル カ, ザ ト ウ ク ジ ラ と い っ た 貴 重 な, 定 住 性 あ る い は 回 遊 性 個 体 群 の 生 息 地 で す こ の 豊 か な 大 自 然 が 残 る 地 域 は, ほ と ん ど 観 光 業 が 及 ん で お ら ず, 今 も 初 期 の こ ろ の 姿 を 留 め て い ま す こ の プ ロ ジ ェ ク ト で は, 沿 岸 開 発 や 不 適 切 な 観 光 業 に よ る 環 境 破 壊 に 対 し て イ ル カ や ク ジ ラ が ど れ ほ ど 敏 感 で あ る か を 調 査 し ま す プ ロ ジ ェ ク ト の 最 終 目 標 は, イ ル カ や ク ジ ラ に 繁 殖 し 採 餌 す る 場 所 を 残 し て お く た め ド ゥ ル セ 湾 内 に 海 洋 保 護 区 を 設 立 し, 同 時 に, 核 心 地 域 周 辺 の 緩 衝 地 域 内 で 資 源 の 持 続 的 利 用 を 促 進 す る こ と で す ( ブ リ ー フ ィ ン グ 抜 粋 ) (2) チ ー ム 編 成 現 地 ス タ ッ フ Lenin Enrique Oviedo Correa ベネズエラ David Herra Miranda コスタリカ Juan Diego Pacheco Polanco コスタリカ Taboga コスタリカ ボ ラ ン テ ィ ア Heather Gamberg( ヘ ザ ー ) Anna Solovyeva( ア ン ナ ) James Frasher( グ ラ ン パ ) Phyllis Frasher( グ ラ ン マ ) Priscilla Stratis(ママ) Theresa Stratis(テレサ) Julia Mac(ジュリア) Pamela Ulicny( パ ム ) 中 川 佳 亮 吉 村 恵 美 以 上 ア メ リ カ か ら の 参 加 者 8 名, 日 本 か ら の 参 加 者 2 名 (3) ボ ラ ン テ ィ ア の 目 的 ボ ー ト に 乗 り, ボ ー ト の 上 か ら イ ル カ や ク ジ ラ の 群 れ の 大 き さ や 構 成, 行 動 な ど を 観 察 し て 記 録 す る 宿 泊 施 設 に お い て, こ れ ま で に 撮 影 さ れ た イ ル カ の 写 真 を 種 ご と に 分 類 し, 個 体 識 別 用 に ID カ ー ド を 記 入 す る - 2 -

4 実 際 の 活 動 午 前 午 後 夜 8/2( 金 ) 21:00 中 部 国 際 空 港 発 の 便 で 出 発 8/3( 土 ) ホ ノ ル ル ア ト ラ ン タ と 乗 り 継 ぎ, 11:45サ ン ホ セ に あ る フ ァ ン サ ン タ マ リ ア 国 際 空 港 へ 到 着 夜 は サ ン ホ セ で 1 泊 1 日 目 パ バ ス 空 港 へ 到 着 12:50プ エ ル ト ヒ メ ネ 夕 食 と 自 己 紹 介 8/4( 日 ) 12:00 発 の 便 で プ エ ル ト ヒ メ ネ ス へ ス 空 港 到 着 集 合 予 定 は 16:30 ス タ ッ フ に よ る 研 究 の 概 要 説 明 2 日 目 9:00よ り ミ ー テ ィ ン 13:00よ り ミ ー テ ィ グ 夕 食 後 ミ ー テ ィ ン グ 8/5( 月 ) グ 研 究 目 的 や 研 究 方 法 な ど に つ い て 調 査 に 向 け グ ル ー プ 分 け を し, 具 体 的 な 方 法 や 注 意 点 に つ い て 話 し 合 う 3 日 目 8:00よ り ボ ー ト で 調 8/6( 火 ) 査 へ 4 日 目 8:00よ り ボ ー ト で 調 8/7( 水 ) 査 へ 5 日 目 8:30よ り 宿 泊 施 設 に 8/8( 木 ) お い て, デ ー タ の 入 力 6 日 目 8:30よ り 宿 泊 施 設 に 8/9( 金 ) お い て, デ ー タ の 入 力 7 日 目 朝 食 後, 解 散 8/10( 土 ) 7:30 全 員 で プ エ ル ト ヒ メ ネ ス 空 港 へ 向 か う 9:45 発 10:35 着 の 便 で サ ン ホ セ へ ボ ー ト の 上 で ラ ン チ を 夕 食 後 ミ ー テ ィ ン グ 済 ま せ,16:30ごろ 戻 る ボ ー ト の 上 で ラ ン チ を 夕 食 後 ミ ー テ ィ ン グ 済 ま せ,16:00ごろ 戻 る ( 自 由 参 加 ) ラ ン チ を 済 ま せ,16:00 夕 食 後 ミ ー テ ィ ン グ ご ろ ま で, 入 力 作 業 大 雨 に よ り,13:00ごろ 夕 食 後 ミ ー テ ィ ン グ ボ ー ト チ ー ム が 戻 っ て と 全 員 で 最 後 の あ い き た た め, 午 後 の 作 業 さつ は 中 止 フ リ ー タ イ ム バ パ ス 空 港 か ら フ ァ ン 19:30ア ト ラ ン タ 着 サ ン タ マ リ ア 国 際 空 ア ト ラ ン タ に て 1 泊 港 へ 13:02 発 の 便 で ア ト ラ ン タ へ 向 か う 8/11( 日 ) 12:00 発 の 便 で デ ト ロ イ ト を 経 由 し, 中 部 国 際 空 港 へ 8/12( 月 ) 17:30 中 部 国 際 空 港 到 着 - 3 -

たくさんの 出 会 い!! 宿 泊 先 の ホ テ ル か ら パ バ ス 空 港 ま で タ ク シ ー で 向 か う 所 要 時 間 は 2 0 分 程 度 で, 代 金 は 2 5 ド ル タ ク シ ー は, オ レ ン ジ 色 に 黄 色 の 三 角 マ ー ク が 付 い て い る も の が 政 府 公 認 だ そ う で い い ら しい バ パ ス 空 港 で 出 発 を 待 っ て い る と き プエルトヒメネス 空 港 に, 今 回 一 緒 に 派 遣 さ れ た 中 川 先 生 と 出 会 う 偶 然 同 じ 便 を 予 約 し て い た の で, 一 緒 に 12:00 発 の Nature Air でプエ ル ト ヒ メ ネ ス 空 港 へ 向 か い,12:50 に 到 着 集 合 時 刻 は 16:30 だ っ た が, 13:00 過 ぎ に は 別 の 便 で 他 の メ ン バ ー が 到 着 し, 全 員 が 空 港 に そ ろ っ た し ば ら く 空 港 の 前 の 道 時 間 が あ っ た の で, 空 港 の 回 り を 散 策 し て 待 つ こ と に 予 定 よ り 早 い 15:30 ご ろ に は, ス タ ッ フ の 人 が 迎 え に 来 て く れた 空 港 か ら 車 で 約 1 時 間 ほ ど の と こ ろ に, 今 回 の 滞 在 先 が あ っ た 自 然 豊 か な 敷 地 の 中 に コ テ ー ジ が 点 在 し, い か に も 南 国 と い っ た 印 象 を 受 け た 部 屋 の 中 は 清 潔 に 保 た れ て い て, ト イ レ と シ ャ ワ ー を 完 備 電 気 も 付 い て い て, 私 が 初 め に 思 い 描 い て い た 生 活 よ り は, ず い ぶ ん よ い も の だ と 思 い, 安 心 し た 2 段 ベ ッ ド が 1 つ,シ ン グ ル ベ ッ ド が 3 つ の こ の 部 屋 を,Heather( ヘ ザ ー ),Anna ( ア ン ナ ), Pamela( パ ム ) と 私 の 4 人 で 使 用 す る こ と に な っ た 夕 食 時 に, 今 回 の ボ ラ ン テ ィ ア メ ン バ ー と 現 地 ス タ ッ フ の 全 員 が そ ろ い, 顔 合 わ せ & 自 己 紹 介 そ こ で James( グ ラ ン パ ),Phyllis ( グ ラ ン マ ),Priscilla ( マ マ ), Theresa( テ レ サ ), Julia ( ジ ュ リ ア ) が フ ァ ミ リ ー で あ る こ と, 私 た ち 以 外 に も 教 員 が 3 名 い る こ と な ど を 知 っ た 当 然 で あ る が, 全 て 英 語 で 話 が 進 め ら れ る た め, 初 め の う ち は ス タ ッ フ の 話 す 内 容 を す ぐ に 理 解 す る こ と が で き ず, 明 日 の 予 定 す ら も 聞 き 取 る こ と が で き な か っ た 後 か ら 同 室 の メ ン バ ー に, 部 屋 で 話 の 内 容 を ゆ っ く り 伝 え て も ら い, 大 切 な こ と を 理 解 す る と い う 形 で 進 ん で い く こ と に な っ た と り あ え ず 明 日 の 朝 は, ミ ー テ ィ ン グ の よ う だ - 4 -

いよいよ 活 動 開 始!! 私 た ち 1 0 名 の ボ ラ ン テ ィ ア を 3 つ の グ ル ー プ に 分 け た そ し て 2 つ の グ ル ー は ボ ー ト で 海 に 調 査 に 出 か け, も う 1 つ の グ ル ー プ は, ツ リ ー ハ ウ ス に 残 っ て デ ー タ の 整 理 を 行 う と い う 形 で 活 動 が 進 め ら れ た ボートに 乗 って ボ ー ト で の 調 査 方 法 は, 大 き く 分 け て 次 の 2 つ 1 3 0 分 ご と に 海 上 に ボ ー ト を 止 め, 場 所 ( GPS 使 用 ) 波 の 高 さ 潮 の 流 れ 水 温 目 視 し た 状 況 な ど を 記 録 す る 2 イ ル カ や ク ジ ラ が 姿 を 現 し た と き に, 場 所 ( GPS 使 用 ) 波 の 高 さ 潮 の 流 れ 水 温 イ ル カ や ク ジ ラ の 行 動 の 様 子 な ど を 記 録 す る ボ ー ト に 乗 り, 各 自 が 目 視 で 海 上 を 観 察 そ し て 1 5 分 ほ ど 進 む と, 早 速 ク ジ ラ を 発 見 人 間 の 生 活 と こ ん な に 近 い と こ ろ に, こ ん な に 大 き な ク ジ ラ が 生 息 し て い る の か と 思 う と, と て も 感 動 し た ク ジ ラ の 大 き さ や 行 動 の よ う す な ど を み ん な で 観 察 し, 記 録 を 済 ま せ た そ の 後 は 写 真 撮 影 ス タ ッ フ か ら, こ の 場 所 は オ ス と メ ス の 出 会 い の 場 と な っ て い て, こ の 日 も オ ス の ク ジ ラ が メ ス の ク ジ ラ に 歌 を 歌 っ て ア ピ ー ル し て い る と こ ろ だ と い う こ と を 教 え て も ら っ た 実 際 に, 以 前 に 録 音 さ れ た と い う ク ジ ラ の 歌 声 を 聞 か せ て も ら っ た が, 大 き な そ の 体 と は 違 っ て, と て も か わ い ら し い 声 だ っ た こ こ コ ス タ リ カ で, イ ル カ と ク ジ ラ の 調 査 が 始 ま っ て か ら 8 年 だ そ う だ こ の 間 に 彼 ら は, 膨 大 な 数 の デ ー タ を 収 集 し, そ こ か ら た く さ ん の 情 報 を 得 て, イ ル カ や ク ジ ラ の こ と を 十 分 に 把 握 し て い る の だ と い う こ と を 知 り, 大 変 驚 い た それぞれが 役 割 分 担 をして 記 録 をしていく 最 初 に 出 会 ったクジラのジャンプ - 5 -

別 の 日, イ ル カ の 群 れ と 遭 遇 ボ ー ト か ら は, 5 0 頭 ほ ど の イ ル カ が 気 持 ち よ さ そ う に 泳 ぐ 姿 を 確 認 す る こ と が で き た 中 に は 現 地 ス タ ッ フ と 心 を 通 わ せ て い る イ ル カ が い て, 私 た ち の ボ ー ト の す ぐ 横 ま で 来 て あ い さ つ を し て く れ た こ れ ま で の 調 査 の 結 果, イ ル カ に つ い て も, え さ を 探 す 場 所, え さ を 食 べ る 場 所, 遊 ぶ 場 所, 寝 る 場 所 と い う よ う に, ス タ ッ フ は 把 握 し て い た こ の 日 に 出 会 っ た イ ル カ た ち は, ち ょ う ど 遊 ん で い る と こ ろ だ っ た ス タ ッ フ の 一 人 が 大 き な カ メ ラ で イ ル カ の 写 真 を た く さ ん 撮 影 し て い た 後 か ら 聞 く と, 1 日 に 1000 枚 近 く 撮 影 す る こ と も あ る と い う こ う し て 集 め た デ ー タ を 精 選 す る こ と は, と て も 大 変 な 作 業 で あ ろ う イ ル カ の 背 び れ は 人 間 で 言 う 指 紋 と 同 じ だ そ う だ そ こ で 背 び れ の 模 様 か ら, 個 体 を 特 定 す る こ と が で き る そ の た め に も 多 く の 写 真 を 撮 影 し, デ ー タ と し て 残 し て お く 必 要 が あ るのだ 現 地 スタッフ( 後 ろ4 名 ) ボートの 上 からイルカの 行 動 を 観 察 この 日 出 会 ったイルカの 群 れ 分 かった 情 報 を 記 録 する 様 子 - 6 -

ツリーハウスにてデータ 入 力 こ れ ま で に 取 り た め て あ っ た 写 真 を 1 枚 ず つ チ ェ ッ ク し て い く 作 業 イ ル カ の 背 び れ の 部 分 を 拡 大 し, そ の 写 真 が 鮮 明 で, 個 体 の 特 定 に つ な が る も の か ど う か を 見 極 め, 1 枚 ず つ フ ォ ル ダ に 分 類 し て い く 先 に も 記 し た が, イ ル カ の 背 び れ の 形 や 模 様 は 人 間 の 指 紋 に あ た る も の な の で, 個 体 の 判 別 に と て も 有 効 で あ る ら し い 初 日 の ミ ー テ ィ ン グ で, 分 類 の 仕 方 を 教 え て も ら っ た 記 録 さ れ た 画 像 か ら, 個 体 を 判 別 で き る も の で あ る 可 能 性 が 60% 以 下 60~ 70% 70~ 80% 80 % 以 上 の 4 種 類 に 分 類 す る ま た, イ ル カ の 姿 が 全 く 映 っ て い な い 画 像 は, 削 除 し て い く こ の 日 に 行 っ た デ ー タ を 見 る と, 日 付 が ち ょ う ど 1 年 前 の も の に な っ て い た 海 で イ ル カ に 出 会 う た び に,1000 枚 近 く も 撮 影 し て い る そ の た め, そ れ だ け デ ー タ の 処 理 が 追 い つ か ず, 蓄 積 さ れ て し ま っ て い る の か と 思 った 分 類 の 規 準 に つ い て は あ ら か じ め 聞 い て い た が, そ れ で も 一 人 で 行 う と 迷 っ て し ま う こ の 作 業 は チ ー ム の み ん な で 行 う の で は な く, 基 本 的 に 一 人 ず つ 行 う そ の た め 30 分 交 代 な ど と 約 束 を 決 め, 空 い て い る 時 間 は ツ リ ー ハ ウ ス 内 で 本 を 読 ん だ り, 衣 類 を 洗 濯 し た り, 現 地 の ス タ ッ フ と 話 を し た り し な が ら, の ん び り と し た 時 間 を 過 ご し た こ う し て, 3 人 で 交 代 し な が ら 1 日 か け て 処 理 し た 画 像 は, 約 2000 枚 ほ ど に な る だ ろ う コンピュータを 使 ってデータ 処 理 をしている 様 子 - 7 -

ミーティング ミ ー テ ィ ン グ は, い つ も ツ リ ー ハ ウ ス で 行 わ れ る 心 地 よ い 風 が 吹 き 抜 け る ツ リ ー ハ ウ ス 内 は, も ち ろ ん 冷 房 設 備 な ど は な い が, と て も 快 適 だ っ た テ ー ブ ル に ツリーハウス 内 での 作 業 の 様 子 は 何 台 か の コ ン ピ ュ ー タ が 設 置 さ れ て い て,ハンモ ッ ク も 掛 か っ て い る こ こ で は ス タ ッ フ の 方 か ら, 研 究 の 目 的 や こ れ ま で の 成 果 に つ い て 話 を 聞 く こ と が で き た 国 内 の 観 光 業 を 盛 ん に し よ う と す る と,そ の 分 自 然 が 荒 ら さ れ る こ と に な る コ ス タ リ カ 周 辺 の ド ル ケ 湾 に 生 息 す る イ ル カ や ク ジ ラ の 生 態 に, 大 き く 影 響 を 与 え る こ と ツリーハウス 内 でのミーティングの 様 子 ミーティングの 様 子 は 間 違 い な い そ の 関 係 性 を 明 確 に す る た め に, 海 洋 の 変 化 の 様 子 と, そ れ に 伴 う イ ル カ や ク ジ ラ の 変 化 に つ い て, 調 査 を 続 け て い る そ う だ そ し て こ れ ま で の 調 査 か ら, 数 年 前 と 比 べ て, 同 じ イ ル カ の 肌 に, 以 前 に は 見 ら れ な か っ た 皮 膚 病 が 確 認 さ れ て い る こ れ は, 海 水 の 温 度 の 上 昇 が 原 因 と さ れ る 寄 生 虫 に よ る も の だ っ た 他 に も, イ ル カ の 死 因 と し て, 人 間 が 漁 の た め に 仕 掛 け る 網 に 引 っ か か っ て し ま っ た り, 人 間 が 捨 て る ゴ ミ を 間 違 え て 食 べ て し ま っ た り す る こ と も あ る と い う ま た, 私 た ち が 家 の 中 に 落 ち 着 く 場 所 が あ る よ う に, イ ル カ や ク ジ ラ に も そ う い っ た 場 所 が あ る こ と, 私 た ち が ゆ っ く り 食 事 を と っ た り 眠 っ た り す る 時 間 を 必 要 と し て い る よ う に, イ ル カ や ク ジ ラ に も そ う い っ た 時 間 が 必 要 で あ る と いう 話 を 聞 い た こ う し た 場 所 や 時 間 を, 人 間 が 奪 っ て は い け な い ド ル ケ 湾 が, イ ル カ や ク ジ ラ に と っ て, そ の よ う な 場 所 で あ る か ら こ そ, そ の 環 境 を 守 っ て あ げ た い と い う, 現 地 ス タ ッ フ の 熱 い 思 い を 知 る こ と が で き た 寄 生 虫 に 犯 されたイルカの 皮 膚 肉 食 の 生 物 に 傷 つけられた 皮 膚 の 様 子 - 8 -

現 地 での 生 活 宿 泊 施 設 現 地 の フ ァ ミ リ ー が 経 営 す る コ テ ー ジ に 宿 泊 し た 施 設 内 に は, ツ リ ー ハ ウ ス を 中 心 に, そ の 周 り に コ テ ー ジ が い く つ か 並 ん で い る 室 内 は 清 潔 に 保 た れ て い て, ト イ レ と シ ャ ワ ー が 完 備 さ れ, バ ス タ オ ル も 1 人 1 枚 ず つ 準 備 さ れ て い た ま た, 部 屋 の 掃 除 と シ ー ツ の 交 換 を 毎 日 し て く れ, バ ス タ オ ル は 数 日 ご と に 取 り 換 え て く れ た 食 事 は, 道 路 を 隔 て た 向 か い 側 に あ る 場 所 で, 現 地 フ ァ ミ リ ー が 作 っ て く れ た コ ス タ リ カ の 家 庭 料 理 を い た だ い た ど れ も い お い し く, 日 本 人 の 口 に 合 う も の だ と 思 っ た 特 に, 朝 は フ レ ッ シ ュ ジ ュ ー ス や フ ル ー ツ が 並 び, と て も お い し か っ た 朝 食 を す ま せ る と, す ぐ に ラ ン チ を 準 備 し て く れ た 各 自 に 容 器 が 与 え ら れ, パ ン や 野 菜, チ ー ズ な ど を 容 器 に 入 れ, ボ ー ト に 持 ち 込 ん だ り, ツ リ ー ハ ウ ス 内 の 冷 蔵 庫 に 保 管 し た り し た 宿 泊 施 設 の 入 口 みんなが 集 うツリーハウス 宿 泊 したコテージ 夕 食 時 の 様 子 - 9 -

5 こ の 体 験 が 学 校 教 育 に ど の よ う な 意 味 を 持 つ か 1 研 究 者 の 取 り 組 み ある 夜 のミーティングで, 一 緒 に 活 動 を 続 け て き た ボ ラ ン テ ィ ア の 一 人 が, 長 期 に わ た り こ の 活 動 を 続 け て い る が, モ チ ベ ー シ ョ ン は 何 か と 研 究 者 の Lenin に 尋 ね た 実 は 私 も 同 じ 疑 問 を 抱 い て い た す る と 彼 は, イ ル カ や ク ジ ラ と 思 い が 通 じ た と き の 喜 び と, こ う し て 同 じ 研 究 の 成 果 について 話 す Lenin 思 い で プ ロ ジ ェ ク ト に 参 加 し て く れ る ボ ラ ン テ ィ ア と の 出 会 い が あ る か ら 続 け て こ ら れ た と 話 し て い た 自 分 の 利 益 や 欲 の た め で は な く, こ の 美 し い 世 界 を 持 続 し て い き た い と い う 強 い 思 い で, こ れ ま で 研 究 を 続 け て き た 姿 に 感 動 し た 世 の 中 に は, こ う し て 活 動 し て い る 人 が い る こ と, こ う し た 活 動 が あ る と い う こ と を 児 童 に 伝 え る こ と は, 環 境 教 育 の み な ら ず, キ ャ リ ア 教 育 に も つ な が り, 大 き な 意 味 が あ る と 考 え る 2 国 際 交 流 今 回 一 緒 に 活 動 し た メ ン バ ー は, 現 地 ス タ ッ フ と ボ ラ ン テ ィ ア を 含 め 食 事 はコスタリカの 家 庭 料 理 る と, ア メ リ カ, 中 国, ロ シ ア, コ ス タ リ カ, ベ ネ ズ エ ラ, 日 本 と 6 か 国 の 出 身 者 が 集 ま っ て い た そ こ で, そ れ ぞ れ の 国 に お け る 日 本 人 の イ メ ー ジ や 日 本 に つ い て 話 を 聞 く こ と が で き た 私 自 身, 各 国 の 話 を 聞 く こ と は と て も 現 地 スタッフ ボアランティアメンバーと 楽 し い 時 間 で あ り, 他 の メ ン バ ー に と っ て も, 日 本 に つ い て の 話 は 興 味 深 い も の だ っ た よ う だ 現 地 で の 会 話 は 英 語 の た め, 英 語 力 は も ち ろ ん の こ と, 自 分 の 考 え を し っ か り と 持 ち, そ れ を 伝 え る 力 と, 日 本 人 と し て の 意 識 や 自 文 化 理 解 の 大 切 さ を 痛 感 し た こ れ か ら の 時 代 を 生 き る 児 童 に と っ て, こ う し た 力 は 欠 か す こ と が で き な い で あ ろ う 特 に 本 校 は, 国 際 理 解 教 育 を 学 校 経 営 の 柱 と し て 実 践 を 進 め て い る 児 童 に は, い ろ ん な 国 の 人 の 考 え 方 を 知 っ た う え で, 物 事 を 多 角 的 に 捉 え, 自 分 の 思 い を も つ こ と が で き る 人 に な っ て ほ し い そ の た め に も, 今 回 の 私 の 体 験 を 教 材 と し て 指 導 を 進 め て い き た い - 10 -

3 世 界 の 小 学 生 の 様 子 本 プ ロ ジ ェ ク ト に 参 加 す る 前 日 に, 首 都 に あ る サ ン ホ セ 日 本 人 学 校 を 訪 問 さ せ て い た だ い た 日 本 か ら 遠 く 離 れ た コ ス タ リ カ に も, 小 さ な 日 本 が 存 在 す る こ と 知 り, と て も 感 動 し た こ こ が 日 本 で は な い か ら こ そ, 日 本 の 文 化 や 教 育 を, よ り 大 切 に し て い る と い う 話 を 聞 い た ま た, プ エ ル ト ヒ メ ネ ス にある 現 地 の 小 学 校 を 見 学 することも で き た 休 み 時 間 だ っ た が, 元 気 に 運 動 場 で 遊 ん だ り, 先 生 に ノ ー ト を 見 て も ら う た め に 並 ん だ り す る 姿 は, 日 本 と 同 じ だ っ た ど ち ら の 学 校 も, 窓 枠 に は 有 刺 鉄 線, 門 に は 警 備 員 が 配 備 さ れ, 物 々 し い 雰 囲 気 だ と 感 じ た 日 本 と は 違 う が, 児 童 が こ う し た 世 界 の 現 状 を 知 る こ と も, 大 切 な 学 習 で あ る サンホセ 日 本 人 学 校 の 正 門 プエルトヒメネスにある 現 地 の 小 学 校 6 プ ロ ジ ェ ク ト で 学 ん だ こ と の 共 有 に つ い て 今 回, こ の プ ロ ジ ェ ク ト に 参 加 さ せ て い た だ い た お か げ で, 貴 重 な 経 験 を さ せ て い た だ く こ と が で き た こ れ を 私 個 人 の 財 産 と す る の で は な く, 広 く 伝 え て い く こ と が, 私 の 使 命 で あ る と 考 え る ま ず は 授 業 を 通 し て, こ の 学 び を 児 童 や 保 護 者 に 発 信 し て い く こ と が で き る ま た, 報 告 の 場 を 設 け て い た だ く こ と で, 職 場 の 職 員 は も と よ り, 名 古 屋 で 国 際 理 解 教 育 を 熱 心 に 進 め て み え る 先 生 方 に も, 広 く 伝 え る こ と が で き る さ ら に は, 今 回 の プ ロ ジ ェ ク ト を 通 し て 出 会 っ た ア メ リ カ の 先 生 と, 学 校 間 交 流 を す る こ と で, 持 続 し て 課 題 に 取 り 組 ん だ り, 異 文 化 交 流 を 続 け た り す る こ と が で き る こ う し た こ と に 力 を 注 い で い き た い 7 終 わ り に 今 回 の 参 加 に 際 し て, 多 岐 に 渡 っ て ご 支 援 く だ さ っ た ア ー ス ウ ォ ッ チ ジ ャ パ ン の 関 係 者 の 方 々, 現 地 の 活 動 で お 世 話 に な っ た ス タ ッ フ の み な さ ん, 一 緒 に 過 ご し た ボ ラ ン テ ィ ア の 方 々 そ し て 教 員 フ ェ ロ ー シ ッ プ を 援 助 し て く だ さ っ た 花 王 株 式 会 社 様 に 深 く 感 謝 の 意 を 述 べ, 本 報 告 を 終 え た い と 思 い ま す 本 当 に あ り が と う ご ざ い ま し た - 11 -