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回 答 者 数 合 計 数 社 会 福 祉 協 議 会 8 地 域 包 括 支 援 センター 合 計 9 Ⅰ. 高 齢 者 虐 待 について 昨 年 度 相 談 されたケースで, 高 齢 者 虐 待 として 認 識 したケースは 何 件 ありましたか 回 答 合 計 件 数 8 件 Ⅰ 高 齢 者 虐 待 の 内 訳 の 件 数 の 内 訳 を 教 えてください 合 計 数 割 合 身 体 的 虐 待 8.% 心 理 的 虐 待 09.% 性 的 虐 待 0.% 介 護 放 棄.% 8% 9% 8% 経 済 的 虐 待 9.0% 合 計 8 00.0% % %

でと 回 答 された 方 にお 伺 いします その 虐 待 行 為 は, 具 体 的 にはどのようなものでしたか ( 複 数 回 答 可 ) 回 答 数 割 合 日 常 生 活 に 必 要 な 金 銭 を 渡 さない.0% 不 動 産 など, 本 人 の 財 産 を 無 断 で 処 分 する 8 8.% 年 金 や 預 貯 金 を 本 人 の 意 思 に 反 して 使 用 する.8% その 他 9 9.8% 合 計 9 00.0% 0% Ⅰ 経 済 的 虐 待 の 具 体 例 % 8% % その 他 の 記 載 No. 回 答 内 容 必 要 な 介 護 保 険 内 外 サービスを 使 わせない 年 金 搾 取 年 金 の 使 い 込 み 夫 からの 暴 力 長 男 からの 暴 力 本 人 は 認 知 症 で 知 人 が 本 人 の 精 神 を 操 り 経 済 的 虐 待 をしていた 介 護 放 棄 年 金 をあてにせびりに 来 た 時 に 暴 言 暴 力 を 吐 く 8 0 代 後 半 の 子 が80 代 の 親 に 経 済 的 に 依 存 し 親 が 困 窮 9 銭 むしり 0 年 金 生 保 給 付 金 を 嫁 が 全 部 コントロールしている 年 金 搾 取 サービス 利 用 料 滞 納 借 金 医 療 費 を 本 人 が 支 払 っているの にも 関 わらず 高 額 医 療 の 返 還 分 を 受 取 り 続 けた 親 族 がいた 遠 方 に 住 む 息 子 と 母 から 生 活 費 支 援 を 強 く 要 求 される

No. 回 答 内 容 介 護 放 棄 をしているつもりはないが 摂 水 摂 食 清 潔 等 管 理 できず 脱 水 症 で 緊 急 搬 送 が 複 数 回 年 金 の 横 取 り 資 産 の 横 取 り 詐 欺 本 人 の 年 金 を 減 ( 判 読 不 能 ) 必 要 なサービスを 受 けさせない 件 中 疑 い 件 家 財 食 材 を 持 ち 出 してしまう 8 介 護 保 険 料 滞 納 入 院 費 滞 納 具 体 的 にどのように 対 応 しましたか ( 複 数 回 答 可 ) 回 答 数 割 合 警 察 と 連 携 した.% 養 護 者 ( 虐 待 者 ) 以 外 の 親 族 と 連 携 した.% 司 法 書 士 と 連 携 した.% 司 法 書 士 以 外 ( 弁 護 士 など)と 連 携 した 8 8.% 医 師 など 医 療 関 係 機 関 と 連 携 した.9% 適 切 と 思 われる 介 護 サービス 施 設 の 利 用 を 指 導 した.0% 養 護 者 ( 虐 待 者 )の 介 護 疲 れ 経 済 的 困 窮 などの 相 談 指 導 を 行 った.% 8 特 に 対 応 は 行 っていない 0 0.0% 9その 他.% 合 計 0 00.0% 8% 8 0% 9 % 0% Ⅰ 虐 待 への 対 応 % % % % 9% 8 9 の 対 応 の 中 で 成 年 後 見 制 度 の 利 用 につながったケースは 何 件 ありますか 回 答 合 計 件 数 件

Ⅱ. 消 費 者 被 害 について.どのような 消 費 者 被 害 に 遭 遇 しましたか ( 複 数 回 答 可 ) 訪 問 販 売 ( 自 宅 を 訪 問 して 契 約 させるものです 例 :リフォーム 新 聞 布 団 等 ) キャッチセールス ( 店 舗 以 外 の 場 所 で 声 をかけ, 契 約 させるものです) 催 眠 商 法 (カルチャー 教 室 や 旅 行 先 などで, 会 場 の 雰 囲 気 を 利 用 して 契 約 させるものです) 金 融 商 品 被 害 ( 株 式 先 物 取 引 などで, 高 利 回 りをうたって 勧 誘 するものです) 回 答 数 割 合.%.% 8.% 8 9.8% 振 り 込 め 詐 欺 8.% クレジット サラ 金 などによる 多 重 債 務 被 害.0% その 他.% % % Ⅱ 遭 遇 した 消 費 者 被 害 % 0% 9% % % 合 計 8 00.0% その 他 の 記 載 No. 回 答 内 容 年 金 振 込 SF 商 法 オレオレ 詐 欺 床 下 換 気 扇 浄 水 器 ねずみ 講 的 もうけ 話 床 下 換 気 布 団 山 野 林 の 購 入 自 営 業 の 方 でFAX 電 話 リース 契 約 健 康 保 険 料 を 取 りすぎたので 返 金 があると 電 話 その 後 徐 々に 少 しずつ 内 容 の 違 う 電 話 がかかってくる 強 引 な 互 助 会 勧 誘 りんご 押 し 売 り 8 ふとん 白 あり( 麻 ) 屋 根 家 全 体 9 自 宅 を 訪 問 してお 茶 を 出 させ その 間 にカードを 盗 む 0 把 握 していない 訪 問 販 売 キャッチセールス 催 眠 商 法 金 融 商 品 被 害 振 り 込 め 詐 欺 多 重 債 務

No. 布 団 火 災 報 知 器 高 額 な 商 品 を 売 りつける 税 金 の 還 付 金 高 額 医 療 費 の 還 付 金 リフォーム オレオレ 詐 欺 税 金 が 還 付 される 横 領 デート 商 法 ( 判 読 不 能 ) 工 事 キャッチセールス 8 レンジフードカバーが 数 万 円 9 訪 問 販 売 0 布 オーディオ 等 の 購 入 契 約 の 取 消 について 回 答 内 容

.どのような 対 応 をしましたか 回 答 数 割 合 司 法 書 士 に 相 談 した.8% 司 法 書 士 以 外 ( 弁 護 士 など)に 相 談 した 9.8% 消 費 者 センターに 相 談 した 0.% 警 察 に 相 談 した 8.% 裁 判 所 に 相 談 した 0 0.0% 特 に 対 応 はおこなっていない 0.8% その 他 9.0% 合 計 00.0% % % 0% 8% Ⅱ 消 費 者 被 害 への 対 応 % 0% % Ⅲ. 司 法 書 士 との 地 域 での 関 わりについて. 今 まで, 業 務 の 中 で 司 法 書 士 と 接 点 を 持 たれたことはありますか Ⅲ 司 法 書 士 との 接 点 回 答 数 割 合 成 年 後 見 制 度 について 相 談 した.% 成 年 後 見 人 等 として 関 わった 8.% 成 年 後 見 以 外 の 家 事 手 続 ( 親 族 関 係 の 調 整 相 続 遺 言 など)について 相 談 した.8% 不 動 産 の 売 買 贈 与 などの 手 続 0.0% 法 人 会 社 の 手 続 0 0.0% 接 点 を 持 ったことがない 9.% その 他.8% 合 計 00.0% % 0% % % % 8% %

. 司 法 書 士 が 行 う 法 律 相 談 事 業 に 対 するご 要 望 があればお 聞 かせ 下 さい 回 答 数 割 合 施 設 や 支 援 センターでの 相 談 に 応 じてほしい 0.8% 訪 問 による 相 談 に 応 じてほしい 9 9.% 成 年 後 見 人 等 に 積 極 的 に 就 任 してほしい.% 高 齢 者 にも 分 かりやすいパンフレットがほしい.8% 家 族 や 養 護 者 に 対 するセミナーを 開 催 してほしい.8% その 他 0.% 合 計 9 00.0% Ⅲ 司 法 書 士 の 法 律 相 談 事 業 への 要 望 % % % % % 9%

親 族 による 認 知 症 高 齢 者 への 財 産 侵 害 を 成 年 後 見 制 度 利 用 で 被 害 防 止 ~ 委 員 体 験 記 ~ A 区 の 福 祉 関 係 者 から 認 知 症 の 夫 の 財 産 を 妻 が 使 い 込 んでしまっているというケー スにつき 成 年 後 見 制 度 を 利 用 したいとの 相 談 があり 詳 しく 事 情 を 伺 ったところ 概 要 は 次 のとおりであった 夫 婦 は 自 宅 での 人 暮 らし 子 はいない 夫 に 数 年 前 から 判 断 能 力 の 衰 えがみられ 認 知 症 と 診 断 されている 妻 は 判 断 能 力 に 衰 えはなく 認 知 症 などはない 金 銭 管 理 は 妻 がおこなっている 最 近 妻 が 数 百 万 をかけて 自 宅 のリフォームをおこなったり 不 必 要 な 高 額 家 具 電 化 製 品 などを 購 入 するなどしている また 自 宅 へ 妻 の 知 人 と 思 われる 者 や 不 審 な 業 者 の 出 入 りがみられ しばしばその 者 らと 遊 びに 出 かけたりしている 介 護 面 においても ヘルパーなどの 福 祉 サービスの 利 用 はしているものの 自 身 は まったく 夫 の 世 話 をせず 夫 には 床 ずれなどもみられるようになった このままでは 夫 の 財 産 をすべて 使 い 切 ってしまい 自 宅 も 売 却 されてしまうのでは との 危 惧 を 抱 いた 本 人 の 兄 弟 や また 介 護 面 において このまま 妻 のもとで 自 宅 生 活 をしていくことを 危 惧 したケアマネージャーからA 区 に 相 談 があった A 区 の 担 当 者 が 夫 婦 と 面 談 すると 妻 は 夫 の 財 産 を 使 って 当 然 といった 様 子 であり このまま 今 のような 生 活 を 続 けて この 先 財 産 が 底 をついてしまったらどうするのか という 質 問 にも そんなことにはならないし そうなったらそのとき 考 えればよいな どといった 回 答 であった 妻 に 今 後 も 改 善 の 余 地 はみられないと 判 断 したA 区 の 担 当 者 は 成 年 後 見 制 度 の 利 用 により 本 人 の 生 活 を 支 えていく 必 要 があると 思 い 社 団 法 人 成 年 後 見 センター リ ーガルサポート 東 京 支 部 より 司 法 書 士 の 紹 介 を 受 け 司 法 書 士 と 相 談 しながら 本 人 の 兄 弟 を 申 立 人 として 成 年 後 見 開 始 の 申 立 てをおこなった なお 成 年 後 見 人 には 同 司 法 書 士 が 選 任 された 成 年 後 見 人 が 選 任 された 現 在 は 本 人 は 介 護 老 人 保 健 施 設 へ 入 所 し 生 活 をおくって いる 妻 とは 扶 養 の 関 係 もあるので 定 期 的 に 面 談 をし 成 年 後 見 制 度 の 理 解 をしてもら えるよう 説 明 をしながら 最 終 的 には 本 人 が 自 宅 で 再 び 生 活 を 送 ることができること を 目 指 し 後 見 人 とともにA 区 の 福 祉 担 当 者 親 族 ケアマネージャーなどによるチ ームワークで 本 人 と 妻 の 支 援 を 続 けている

~あとがき~ 高 齢 者 の 虐 待 という 問 題 について 様 々な 事 例 について 見 聞 きすると 本 当 にいろいろ な 現 代 社 会 の 問 題 が 浮 き 上 がってきていると 感 じます 高 齢 者 虐 待 防 止 法 は 養 護 者 について 保 護 する 規 定 が 設 けられています アンケート の 結 果 からも 養 護 者 ( 加 害 者 )のフォローということが 重 視 されていることもわか りますし これからは ~ 委 員 の 体 験 記 ~ のように 加 害 者 である 養 護 者 の 側 にも 成 年 後 見 制 度 を 利 用 して 問 題 の 解 決 を 図 ることが 必 要 となっていくのではないか と 思 いました 次 回 は 事 例 を 挙 げ 高 齢 者 虐 待 とはどういうことをいうのかを 具 体 的 に 検 討 してい きたいと 思 います ( 地 域 包 括 支 援 事 業 対 策 委 員 会 )