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資 料 9-3 消 費 者 教 育 指 導 資 料 ~ 自 立 した 消 費 者 になるための 基 礎 知 識 平 成 26 年 11 月 12 日 ( 水 ) 教 学 指 導 課 高 校 教 育 指 導 係 はじめに 高 校 生 がこれから 社 会 に 出 ていくと 消 費 生 活 に 関 わる 様 々なトラブルに 巻 き 込 まれる 可 能 性 が 出 てきます 特 殊 詐 欺 の 被 害 者 や 加 害 者 になってしまうとか 商 品 の 売 買 契 約 に 関 する 知 識 不 足 のために 損 害 をこうむるといった 様 々な 落 とし 穴 が 現 代 社 会 にはひそんでいます この 指 導 資 料 は 特 にこれから 社 会 に 出 ていく 高 校 3 年 生 が 自 立 した 消 費 者 として 生 き ていくために 消 費 生 活 に 関 する 基 礎 知 識 を 身 につけてほしいという 願 いをこめて 作 成 した ものです HR や 進 路 指 導 教 科 の 学 習 等 様 々な 機 会 に 活 用 していただきたいと 願 っています ( 電 子 データの 形 でも 提 供 しますので 適 宜 加 工 してお 使 いください ) 特 殊 詐 欺 なんて 一 部 の 人 間 の 問 題 だ 消 費 者 教 育 はすでに 教 科 で 学 んでいる などと 思 わずに 先 生 方 の 目 の 前 にいる 高 校 3 年 生 たちが このような 基 礎 知 識 を 持 っているだろうか という 観 点 から この 指 導 資 料 を 利 用 いただければ 幸 いです レッスン1 特 殊 詐 欺 は お 年 寄 りだけの 問 題 ではありません 特 殊 詐 欺 ( 振 り 込 め 詐 欺 )の 一 例 に このようなケースがあります 実 家 から 離 れている 息 子 から 携 帯 を 買 い 替 えて 番 号 が 変 わったんだ 新 しい 電 話 番 号 を 控 えといてよ という 連 絡 が 入 りました そしてその 番 号 から 数 日 後 再 度 の 電 話 がありました アルバイトで 浄 水 器 の 販 売 をしてたんだけど 失 敗 の 穴 埋 めをするために 会 社 の 金 を 使 い 込 んじゃって 早 く 返 さないと 警 察 に 訴 えられて 逮 捕 されちゃうかもしれないから 98 万 円 振 り 込 んで! この 言 葉 を 聞 いた 母 親 は すっかり 気 が 動 転 して 電 話 で 指 定 された 方 法 でお 金 を 振 り 込 みま した この 事 例 を 見 た 時 に 誰 しも 自 分 の 親 はこんなことにひっかかりはしない と 思 うでしょう 例 えば 息 子 の 声 を 間 違 うわけがないではないか と しかしこのような 事 例 の 被 害 者 の 多 くが まさか 自 分 の 子 どもの 声 を 聞 き 間 違 うとは 思 わなかった と 語 っています どんなところに 落 とし 穴 があるのかを 考 えてみましょう 1 個 人 情 報 が 流 出 してしまう 現 代 社 会 において 自 分 とは 何 も 関 係 ない 第 三 者 が 電 話 番 号 や 携 帯 番 号 を 入 手 している 可 能 性 は 常 にあります 2 携 帯 の 番 号 が 変 わった という 連 絡 は 短 い 会 話 で 済 むので あかの 他 人 の 声 でも 信 じてしまいます ショートメールならば 声 を 聞 くことすらありません その 携 帯 番 号 からかかってきただけで 次 の 金 を 要 1

求 する 電 話 は 子 どもからだと 信 じてしまうのです 追 いつめられて 必 死 な 時 に 声 のトーン が 変 わるのは 当 たり 前 だと 思 ってしまいます 3さらに 手 の 込 んだ 詐 欺 の 場 合 子 どもの 電 話 口 に 別 の 人 間 が 出 てきて 私 が 金 をたてかえて いるから 私 に 払 ってほしい と 言 ったり 暴 力 団 に 脅 されているかのように 切 迫 感 を 演 出 したりするのです 中 には 警 察 官 弁 護 士 などの 複 数 の 人 間 が 一 遍 に 電 話 口 に 出 てきたケー スもあるようです このように 特 殊 詐 欺 の 実 態 をみてみると これを 防 ぐには 親 や 祖 父 母 が 気 をつければいい というだけではまったく 不 十 分 であり 家 族 全 員 で 防 止 方 法 を 確 認 しておかなければならないと いうことがわかるでしょう では どんなことを 家 族 全 員 で 話 し 合 っておいた 方 がよいかということを 列 挙 します A 携 帯 番 号 が 変 わった という 連 絡 から 詐 欺 が 始 まることが 多 いのです そのような 連 絡 がきたときには 以 前 の 携 帯 番 号 にかけてみる ことを 忘 れないことです それが 確 かに 番 号 変 更 で 使 えないようであれば その 情 報 は 信 じることができます B 携 帯 番 号 が 変 わった とか 万 が 一 の 緊 急 事 態 を 連 絡 するときの 合 言 葉 を 家 族 だけ の 秘 密 事 項 としてもっていることも 防 止 対 策 になります C 多 額 の 金 銭 にかかわる 突 発 事 件 が 生 じた 時 には 必 ずそれが 事 実 かどうかを 慎 重 に 確 認 す ることを 家 族 全 員 で 心 の 片 隅 にとどめておきましょう 相 手 の 声 で 本 人 かどうかを 識 別 し ようと 思 うことは 危 険 です D 特 殊 詐 欺 には 無 限 のバリエーションがあることも 家 族 全 員 で 確 認 しておきましょう 上 記 のケースの 場 合 友 人 が 自 宅 にお 金 を 受 け 取 りに 行 く と 言 われて 対 面 するのならば 嘘 ではないと 信 じてしまうこともあります もっと 手 が 込 んだ 詐 欺 の 場 合 は 警 察 官 を 語 る 人 間 が 登 場 し さきほどの 電 話 は 振 り 込 め 詐 欺 の 可 能 性 があるから だまされたふりをし てください 私 がお 金 をもって 犯 人 のところに 向 かいますから とりあえずお 金 を 用 意 して ください と 言 われ その 人 間 にお 金 を 渡 してしまうこともあります これらのバリエー ションがあることを 心 の 片 隅 においておかねばなりません E 犯 人 検 挙 のために だまされたふり 作 戦 が 有 効 だと 言 われますが 自 分 から 警 察 に 通 報 することです 警 察 のほうから 連 絡 があった 場 合 には 上 記 のようなケースもあるので 慎 重 に 対 応 しましょう いかがでしょうか 自 分 の 家 族 には 関 係 ない おこりえない と 思 うのではなく 自 分 たちも 巻 き 込 まれるかも と 備 えをすることこそが 大 事 であると 思 っていただけましたか 現 在 警 視 庁 のホームページには 振 り 込 め 詐 欺 の 様 々なテクニックを 学 べるように 犯 人 か らの 電 話 音 声 を 再 現 したものを 視 聴 できるコーナーがもうけられています http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/seian/koreisagi/hurikome_onsei/hurikomesagi.htm このアドレスにアクセスすると 特 殊 詐 欺 についての 勉 強 ができます レッスン1の 最 後 に 特 殊 詐 欺 の 他 の 事 例 を 紹 介 しましょう こうした 手 口 を 見 破 ることがで きるでしょうか 常 日 頃 からの 心 の 備 えがいかに 必 要 であるかがわかるでしょう 警 察 官 役 の 男 からの 電 話 で あなたの 銀 行 口 座 が 悪 用 されている 口 座 を 凍 結 してお 金 を 引 き 出 せなくするので その 前 に 預 金 をおろす 必 要 がある これから 銀 行 協 会 の 職 員 があなた の 自 宅 に 伺 う 彼 にキャッシュカードを 預 けて 暗 証 番 号 も 教 えてほしい と 言 われ その 2

とおりにしてしまった 出 会 い 系 サイト(または 普 通 の 掲 示 板 )などで 知 り 合 った 女 性 からプレゼントや 小 遣 い 又 は 高 額 商 品 の 契 約 をねだられて それがエスカレートしていった 東 日 本 大 震 災 等 の 災 害 に 便 乗 した 義 援 金 名 目 で 現 金 などをだましとられた ( 本 人 がだましと られたという 自 覚 のないものも 多 い ) 雑 誌 やインターネットの パチンコ(パチスロ) 攻 略 法 といった 広 告 のアドレスにアクセ スして 会 員 登 録 料 や 情 報 料 として 現 金 をだましとられた ( 数 字 選 択 式 宝 くじ ロト6 の 当 選 番 号 を 教 える 等 の 様 々なバリエーションがある ) レッスン2 特 殊 詐 欺 の 加 害 者 になってしまう 罠 (わな)が が 至 る 所 にあります 特 殊 詐 欺 ( 振 り 込 め 詐 欺 )には 現 金 の 受 け 渡 しの 際 に 主 犯 の 手 足 となって 協 力 する 受 け 子 と 呼 ばれる 共 犯 や 利 用 される 携 帯 電 話 や 銀 行 口 座 を 提 供 する 人 物 が 必 ず 存 在 します 以 下 は ある 大 学 生 のケースです ひとりの 大 学 生 が アルバイト 仲 間 から 書 類 を 受 け 取 るだけの 仕 事 で 結 構 いいバイト 代 をもらえる と 誘 われたことをきっかけに その 雇 主 と 会 うことにしました 会 ってみると 彼 は これが 特 殊 詐 欺 の 片 棒 をかつぐことだと 気 付 いたのですが 雇 主 が 暴 力 団 風 の 人 々で 断 ることができなくなり 捕 まった 人 はない と 言 われたこともあって 結 局 安 易 に 仕 事 を 引 き 受 けてしまいました それで 彼 は 複 数 回 特 殊 詐 欺 の 受 け 子 や 見 張 り 役 をやってしまい 警 察 に 逮 捕 さ れました こうした 落 とし 穴 が 社 会 のいたるところに 潜 んでいます ネット 上 には 次 のような 誘 いが 流 されています 書 類 を 受 け 取 るだけの 簡 単 なバイトです 預 金 口 座 を 作 ってくれたら 万 円 で 買 います あなたの 名 義 で 携 帯 電 話 を 作 ってくれたら 万 円 支 払 います こうした 誘 いに 乗 って 銀 行 口 座 や 携 帯 電 話 の 契 約 をするだけだから 犯 罪 ではないと 思 いこんで いるとしたら 大 間 違 いです 2014 年 の8 月 には 山 形 県 で 70 代 の 女 性 に 預 金 しているお 金 を 保 護 するので 引 き 出 して と 電 話 して 約 700 万 円 をだましとった 犯 人 グループが 逮 捕 されました そのなかには 受 け 子 役 をした 中 学 2 年 生 ( 事 件 当 時 )も 補 導 されています 2014 年 の 上 半 期 (1~6 月 )に 全 国 で 振 り 込 め 詐 欺 事 件 で 摘 発 された 未 成 年 は 15 歳 4 人 16 歳 23 人 17 歳 32 人 18 歳 36 人 19 歳 42 人 に 及 んでいます この 合 計 は 137 人 で 2009 年 上 半 期 の 22 人 に 比 べると 実 に 約 6 倍 の 増 加 です このうち 7 割 以 上 の 101 人 が 受 け 子 役 をつとめていました では このような 行 為 がどのような 処 罰 を 受 ける 可 能 性 があるのかを 長 野 県 警 察 本 部 のホームページで 紹 介 され ているもので 確 認 してみましょう 3

1 銀 行 口 座 の 売 買 に 関 する 違 反 事 例 不 正 に 利 用 する 目 的 で 自 分 の 口 座 を 作 った ( 詐 欺 罪 )10 年 以 下 の 懲 役 他 人 や 架 空 の 名 義 で 口 座 を 作 った ( 詐 欺 罪 )10 年 以 下 の 懲 役 自 己 又 は 他 人 名 義 の 口 座 を 譲 り 渡 した ( 犯 罪 による 収 益 の 移 転 防 止 に 関 する 法 律 違 反 )1 年 以 下 の 懲 役 若 しくは 100 万 円 以 下 の 罰 金 2 携 帯 電 話 機 の 売 買 に 関 する 違 反 事 例 不 正 に 利 用 する 目 的 で 自 分 の 携 帯 電 話 を 契 約 した ( 詐 欺 罪 )10 年 以 下 の 懲 役 他 人 や 架 空 の 名 義 で 携 帯 電 話 を 契 約 した ( 詐 欺 罪 )10 年 以 下 の 懲 役 自 己 名 義 の 携 帯 電 話 機 を 電 話 会 社 に 無 断 で 譲 り 渡 した ( 携 帯 電 話 不 正 利 用 防 止 法 違 反 ) 業 として 有 償 で 譲 り 渡 した 場 合 は2 年 以 下 の 懲 役 若 しくは 300 万 円 以 下 の 罰 金 いずれにせよ 刑 事 罰 を 受 ける 可 能 性 が 高 い 重 い 罪 であることがわかります それにともなって 在 学 している 学 校 や 勤 務 している 会 社 等 からの 処 分 も 下 される 可 能 性 が 高 いでしょう その 代 償 が あまりにも 大 きいのです それ 以 上 に 自 分 の 行 為 の 結 果 がどのような 事 態 をひきおこすのかということを 考 えてく ださい 自 分 の 軽 率 な 行 為 が ひとりの 高 齢 者 が 一 生 をかけてコツコツ 貯 めたお 金 を 奪 い その 人 の 生 活 をメチャメチャにするかもしれないという 想 像 力 をもつことが 大 切 なのです レッスン3 なぜローンが 返 済 できずに 多 重 債 務 に 陥 るのでしょうか 社 会 に 出 ていくと 高 価 な 買 い 物 をしたときにローンを 組 むことがあります あるいはお 金 を 業 者 から 借 りることもあるかもしれません その 基 礎 知 識 をもう 一 度 振 り 返 っておきましょう まずお 金 を 借 りても ローンを 組 んでも 借 りた 以 上 のお 金 を 足 して 返 済 していかなければな りません その 足 した 分 を 金 利 と 言 います 金 利 は 法 律 で 次 のように 定 められています 1 利 息 制 限 法 元 本 10 万 円 未 満 は 年 20% 元 本 10 万 円 以 上 100 万 円 未 満 は 年 18% 元 本 100 万 円 以 上 は 年 15%を 制 限 金 利 と 定 め 制 限 金 利 を 超 える 分 は 法 律 上 支 払 わなくて もよいこととなっている 2 出 資 法 貸 金 業 者 の 上 限 金 利 を 年 20%と 定 めている 練 習 問 題 1 ある 消 費 者 金 融 から 年 利 15%( 月 利 1.25%の 複 利 計 算 )で 100 万 円 借 りて 毎 月 元 利 合 計 を 3 万 円 ずつ 返 済 する ということになったとします いったいどれくらいの 期 間 で 合 計 何 円 支 払 うことになるのでしょうか 4

慣 れていない 人 は こんなふうに 考 えてしまいます 100 万 円 を3 万 円 で 割 ると 約 33 カ 月 (2 年 と9カ 月 )である でもそこに 年 15%の 金 利 が 加 算 されていくから えーと とい うふうに よくわからなくなってしまいます しかし 月 利 1.25%の 複 利 計 算 という 点 に 注 目 して 毎 月 の 返 済 内 容 を 書 き 出 してみると わかりやすいでしょう 次 のような 表 になるはずです 1ケ 月 目 1,000,000 円 1.0125-30,000 円 =982,500 円 ( 月 利 を 加 えた 借 りている 額 ) ( 返 済 額 ) (これから 返 済 しなければならない 額 ) 2ケ 月 目 982,500 円 1.0125-30,000 円 =964,781 円 注 ) 小 数 点 以 下 四 捨 五 入 3ケ 月 目 964,781 円 1.0125-30,000 円 =946,841 円 注 ) 小 数 点 以 下 四 捨 五 入 4ケ 月 目 以 降 各 自 で 計 算 してみよう 結 論 3 年 8ケ 月 で 返 済 返 済 総 額 は 約 130 万 円 これを 見 ると 約 30 万 円 の 金 利 分 を 足 した 額 を 返 済 しなければならないということがわかりま す しかも 返 済 期 間 は 100 万 円 を 単 純 に3 万 円 で 割 って 計 算 した2 年 9ケ 月 よりも 約 1 年 間 長 くなることがわかります 練 習 問 題 2 では 上 記 の 返 済 をしながら どうしても 買 いたいものが 新 たに 生 じたので 別 の 消 費 者 金 融 から 年 利 15%( 月 利 1.25%の 複 利 計 算 )で 150 万 円 借 りて 毎 月 元 利 合 計 を2 万 円 ずつ 返 済 する と 計 画 したとします すでに 上 記 の 返 済 で3 万 円 ずつ 返 しているので 計 5 万 円 の 返 済 で 限 界 だ ったからです 同 じような 計 算 をしてみましょう 1ケ 月 目 1,500,000 円 1.0125-20,000 円 =1,498,750 円 ( 月 利 を 加 えた 借 りている 額 ) ( 返 済 額 ) (これから 返 済 しなければならない 額 ) 2ケ 月 目 1,498,750 円 1.0125-20,000 円 =1,497,484 円 注 ) 小 数 点 以 下 四 捨 五 入 3ケ 月 目 1,497,484 円 1.0125-20,000 円 =1,496,203 円 注 ) 小 数 点 以 下 四 捨 五 入 4ケ 月 目 以 降 計 算 を 続 ける 前 に 考 えてみよう 3ケ 月 経 っても 約 3,800 円 しか 返 済 で きていないということがわかる 150 万 円 を 借 りたとはいえ 最 初 の 借 金 と 比 べて 年 利 が 同 じで 返 済 金 額 が3 万 円 から2 万 円 に 減 っただけのことのように 思 えます しかしこの 状 態 では 返 済 は 限 りなく 困 難 です 返 済 の 見 通 しをしっかり 計 算 せずにローンを 組 んだために お 金 が 返 済 できなくなり やむな く 他 の 消 費 者 金 融 にお 金 を 借 りる 人 がいます しかしお 金 が 返 済 できない 人 の 情 報 は 業 者 の 間 で 共 有 されていきますから 他 の 業 者 であっても 断 られてしまうことが 多 いのです そこで 街 角 に 貼 り 紙 などをして うちは 依 頼 を 断 りません うちは 借 金 を 整 理 して あげます などと 勧 誘 している 業 者 に 頼 ろ うとしてしまいます そうした 業 者 の 多 く は 出 資 法 の 制 限 をこえる 金 利 でお 金 を 貸 そうとするので ヤミ 金 融 と 呼 ばれます トサン (10 日 で 30%)の 金 利 で 貸 して くれると 聞 いて 30%でも 仕 方 ないと 借 り てしまうと 大 変 なことになります 10 日 で 30%ならば 年 利 に 換 算 すると 次 のように なるからです 5

30(%) 10( 日 ) 365( 日 )=1,095(%) とんでもない 金 利 を 要 求 され 脅 迫 的 な 取 り 立 てを 受 ける 事 態 になりかねません 以 上 のことを 踏 まえて 多 重 債 務 に 陥 らないための 注 意 点 をまとめてみます 1 消 費 者 金 融 やクレジットカード 等 のキャッシングはなるべく 利 用 しない やむをえず 利 用 す る 場 合 は できる 限 り 短 期 間 に 完 済 する 計 画 をたてる 2 返 済 が 困 難 になったら 返 済 のための 借 金 をせず すぐに 消 費 生 活 センターに 相 談 する ( 消 費 生 活 センターでは 必 要 に 応 じて 弁 護 士 や 司 法 書 士 無 料 法 律 相 談 につないでくれます ) 3 整 理 屋 紹 介 屋 買 取 屋 などの 甘 い 宣 伝 文 句 にだまされないようにする 4 安 易 に 保 証 人 連 帯 保 証 人 とならない レッスン4 クーリング オフは できるときとできないときがあります 一 定 の 期 間 内 であれば 消 費 者 から 一 方 的 に 契 約 を 解 除 できる クーリング オフ という 制 度 があることを これまで 家 庭 科 や 地 歴 公 民 科 の 授 業 で 学 んだことでしょう では 次 のよう なケースの 場 合 クーリング オフができるでしょうか 考 えてみてください A さん ある 店 でカバンを 買 ったあとに 別 の 店 で 同 じカバンが 安 い 価 格 で 売 られているのを 発 見 したので 最 初 の 店 に 行 って 返 品 してお 金 を 返 してもらおうとした B さん ある 店 でコーヒーカップを 買 って 家 に 帰 って 箱 をあけてみると 違 うコーヒーカッ プが 入 っていたので 店 に 行 って 返 品 してお 金 を 返 してもらおうとした C さん ネットショッピングで 家 電 製 品 を 買 ったが 注 文 後 に 気 が 変 わったので 返 品 をし ようとした クーリング オフとは 頭 を 冷 やす という 意 味 です これは 訪 問 販 売 とか 電 話 の 勧 誘 などで 突 然 売 買 の 契 約 をしてしまったときに 頭 を 冷 やす ことによって 契 約 を 解 除 したいと 考 えた 消 費 者 の 権 利 を 保 護 するものです クーリング オフができる 期 間 は 契 約 書 を 受 け 取 った 日 から 数 えて 訪 問 販 売 であれば8 日 間 連 鎖 販 売 取 引 ( 自 分 が 購 入 した 商 品 を 他 に 販 売 するしくみの もの いわゆる マルチ 商 法 )であれば 20 日 間 です A さん B さんは 自 分 からその 店 に 行 っているので クーリング オフの 対 象 ではありませ ん 売 る 側 と 買 う 側 の 合 意 した 契 約 によって 商 品 を 購 入 したとみなされます 売 買 契 約 の 場 合 販 売 する 側 には 代 金 を 受 け 取 る 権 利 と 商 品 をお 客 に 引 き 渡 す 義 務 が 生 じます 消 費 者 の 側 には 商 品 を 受 け 取 る 権 利 と 代 金 を 支 払 う 義 務 が 生 じます その 契 約 を 解 除 できる のは 以 下 のような 場 合 です 1 契 約 違 反 があった 場 合 ( 契 約 が 守 られなかった 場 合 ) 2 嘘 があり だまされて 契 約 してしまった 場 合 3 脅 かされて 契 約 をさせられた 場 合 4お 互 いに 契 約 解 消 の 合 意 ができた 場 合 B さんの 場 合 には 契 約 したコーヒーカップを 引 き 渡 してもらえなかったわけですから 商 品 をお 客 に 引 き 渡 す 義 務 の 違 反 があったという 理 由 で 契 約 を 解 除 できます(つまり 返 品 できます) 6

A さんの 場 合 には 契 約 違 反 がありませんから 基 本 的 には(お 店 が 返 品 にかかわる 約 束 をあらかじめして いない 場 合 には) 返 品 できません では C さんのケースはどうでしょうか 実 はネット ショッピングの 場 合 も 申 込 みボタンをクリックして 承 諾 の 通 知 が 相 手 から 来 た 時 点 で 契 約 が 成 立 するこ とになります 訪 問 販 売 や 連 鎖 取 引 販 売 でないならば ネットショッピングはクーリング オフの 対 象 外 です ネットショッピングについては 法 律 で 一 律 に 決 めら れた 返 品 期 間 が 存 在 しないので 各 販 売 業 者 の 返 品 特 約 を 確 認 してから 契 約 を 結 ばなくて はならないのです (もし 返 品 特 約 が 記 載 されていないときは 到 着 後 8 日 間 以 内 であれば 送 料 自 己 負 担 で 返 品 可 能 ) 実 際 に 商 品 を 見 ておらず しかもわずかな 指 の 動 きで 契 約 が 決 まってしまい さらには 返 品 特 約 の 細 かな 文 字 を 読 むことを 省 略 しがちであるというネットショッピングの 特 徴 を 普 段 か ら 意 識 しておきましょう 実 際 にクーリング オフのみならず 売 買 契 約 全 般 について 困 ったことが 生 じた 時 は 一 人 で 悩 まず 専 門 機 関 に 相 談 しましょう 長 野 県 下 4か 所 に 県 消 費 生 活 センター があります また 県 外 に 出 た 場 合 は 消 費 者 ホッ トライン(0570-064-370)へ 電 話 をかけると 最 寄 りの 消 費 生 活 相 談 窓 口 へつながる 仕 組 みになっています 長 野 消 費 生 活 センター 長 野 市 大 字 中 御 所 岡 田 98-1 県 保 健 福 祉 事 務 所 庁 舎 1 階 電 話 026-223-6777 松 本 消 費 生 活 センター 松 本 市 大 字 島 立 1020 県 松 本 合 同 庁 舎 4 階 電 話 0263-40-3660 飯 田 消 費 生 活 センター 飯 田 市 追 手 町 2-641-47 電 話 0265-24-8058 上 田 消 費 生 活 センター 上 田 市 材 木 町 1-2-6 県 上 田 合 同 庁 舎 6 階 電 話 0268-27-8517 一 番 大 事 なことは トラブルに 巻 き 込 まれない 判 断 力 想 像 力 をもって 社 会 を 生 き 抜 いていく ことです そのような 自 立 した 消 費 者 として 生 きていけるよう 消 費 者 トラブルについての ニュースに 普 段 から 関 心 をもってください そしてニュースで 知 ったことや 学 校 で 学 んだことを 友 人 や 家 族 のあいだで 話 題 にしてみてく ださい そうすることで 自 分 の 考 え 方 を 形 にするとともに ひとりひとりの 自 立 した 消 費 者 が 横 につながる 社 会 をつくることができるでしょう 皆 さんの 学 びが よりよき 社 会 をつくることの 第 一 歩 になるのです 7

参 考 文 献 資 料 長 野 県 消 費 生 活 基 本 計 画 長 野 県 消 費 者 教 育 推 進 計 画 ( 長 野 県 2014 年 ) もしあなたが 消 費 者 トラブルにあったら ( 消 費 者 庁 のホームページからダウンロード) 先 生 のための 消 費 者 市 民 教 育 ガイド ( 消 費 者 教 育 支 援 センター 2013 年 ) これであなたもひとり 立 ち~ 自 立 のための workbook ( 金 融 広 報 中 央 委 員 会 2013 年 ) 警 察 庁 警 視 庁 長 野 県 警 察 本 部 の 各 ホームページ 補 足 * 平 成 26 年 5 月 に 全 県 の 教 頭 先 生 を 対 象 に 行 われた キャリア 教 育 研 修 会 で 長 野 県 司 法 書 士 会 からテキスト 未 成 年 のための 司 法 書 士 市 民 法 律 教 室 について を 配 付 していただきまし た このテキストの 次 の 箇 所 が 本 指 導 資 料 と 関 係 していますので 併 せてご 活 用 ください な お 出 前 講 座 については 長 野 県 司 法 書 士 会 に 直 接 申 込 んでください p12-13 クレジットの 仕 組 みとその 罠 p25-26 クイズ キャッシング ローン p40-43 悪 質 商 法 事 例 集 p44-45 キャッシング ローン 事 例 集 8