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Transcription:

早 稲 田 大 学 人 間 科 学 部 eスクール スタディスキル 2015 年年 版 向 後 千 春

はじめに このテキストは 早稲田大学人間科学部eスクールの新入生を対象にして 大学での 学び方について説明しています 大学での学び方は 高校までの学び方と大きく違います また 職場での学び方と も違う部分が多くあります その一番大きなものは アカデミックな文章の書き方と いうことに集約されるでしょう アカデミックな文章とは あなたの独自の考え方を データをもとにして 明快に論理的に表現するということです このスタディスキルは 最終的にはアカデミックな文章をどのようにして書けるよ うになるかということをゴールとして組み立てられています このテキストは eスクールで2013年度から必修科目となった スタディスキル と いう科目で使うことを想定しています また 特に授業がなくても各自で独習できる ように編集してあります 手元に置いて活用していただければうれしく思います 2015年3月31日 向後千春 謝辞 このテキストは 2008年度のeスクール科目 ホームルーム57 で配信したオンデマンド授業が元になっ ています ホームルーム57の皆さんのフィードバックに感謝します 2009年度には eスクール生の広場 において スタディスキル として配信され 受講者の感想を踏まえ テキストとして執筆しました eス クールの皆さんに感謝します 執筆にあたっては 現役 OBのeスクール生に原稿を読んでいただき そのコメントを元に加筆修正し ました コメントをいただいた方々に感謝します 副島貴子さん 小林美佐子さん 清水典子さん 山下 久美さん 中村康則さん 川上祐子さん 田中佳子さん 伊澤幸代さん 須田泉さん 小澤正敏さん 向 井季之さん らばさん どうもありがとうございました 2012年度版では 第5章 アイデアを形にする を追加執筆しました それとともに スクリーンショッ トを中心に 全体をアップデートしました 内容と体裁のチェックは 石川奈保子さんに手伝ってもらい ました ありがとうございました 2014年度版では スクリーンショットの更新とURLの修正を含めた加筆をおこないました また ホームワークをeスクール専用に変えました 改訂には 教育コーチの塚本恵里香さんと川上祐子さんの 協力を得ました 2015年度版では 修正 加筆しました 内容についての連絡先 この本に書かれている内容について疑問や間違いがありましたら メールでお知らせください アドレ スは kogo@waseda.jp です この本の内容は クリエイティブコモンズの 表示 非営利 継承 の条件で再利用できます クリエイティブコモンズ 表示 非営利 継承

1. 情 報 スキルを 身につける... 1 1.1 Waseda- netポータルの 使 い 方 2 1.2 メールの 使 い 方 3 1.3 コースナビの 使 い 方 6 1.4 学 内 端 末 室 と 学 内 無 線 LANの 使 い 方 7 1.5 便便 利利 なオンラインサービス 8 ホームワーク1 13 2. 授 業 から 学 ぶ... 15 2.1 受 講 計 画 を 立立てること 16 2.2 ノートの 取 り 方 17 2.3 授 業 への 参 加 19 2.4 ゼミ 選 択 への 準 備 22 ホームワーク2 23 3. 文 献 を 探 し レジュメを 作 る... 24 3.1 本 の 検 索索 25 3.2 学 術 文 献 の 検 索索 27 3.3 早 稲 田 大 学 図 書 館 の 学 術 情 報 検 索索 28 3.4 レジュメの 作 り 方 30 3.5 引 用の 仕 方 31 ホームワーク3 33 4. 主 張 を 組 み 立立て 議 論論 する... 34 4.1 主 張 と 論論 証 責 任 35 4.2 トゥールミンの 三 角ロジック 37 4.3 議 論論 の 方 法 39 4.4 グループ 討 論論 のルール 43 ホームワーク4 44 5. アイデアを 形 にする... 45 5.1 アイデアを 出 すふたつの 方 向 性 46 5.2 マップを 描 いてアイデアを 出 す 46 5.3 KJ 法 で 概 念念 を 見見つける 49 ホームワーク5 50 6. レポートを 書 く... 51 6.1 レポートの 構 成 52 6.2 序 論論 の 書 き 方 53 6.3 本 論論 の 書 き 方 55 6.4 結 論論 の 書 き 方 57 6.5 推 敲 する 58 ホームワーク6 60 7. プレゼンテーションをする... 61 7.1 プレゼンテーションとは 何 か 62

7.2 視 覚 的 なスライドを 作 る 62 7.3 スピーチではストーリーを 語 る 64 7.4 スライドの 作 成 65 7.5 ポスター 発 表 66 ホームワーク7 67

1. 情 報 スキルを 身につける この 章 で 学 ぶこと 1

1.1 Waseda- netポータルの 使 い 方 2

1.2 メールの 使 い 方 Waseda- netメール Web 上 でのメールの 操 作 3

4

メーラーを 使 ってメールを 操 作 する メーリングリスト 5

1.3 コースナビの 使 い 方 6

1.4 学 内 端 末 室 と 学 内 無 線 LANの 使 い 方 学 内 端 末 室 学 内 無 線 LAN 7

所 沢 情 報 システム 運 営 室 1.5 便便 利利 なオンラインサービス 8

(1) ドキュメント 作 成 Google Drive(ワード エクセル パワポがなくても 大 丈 夫 ) 9

(2) ファイル 管 理理 Dropbox( 自 宅宅 でも 大 学 でも 同 じファイルで 作 業 する) 10

Evernote(あらゆるものをオンラインメモに 蓄 える) 11

宅宅 ふぁいる 便便 ( 大きなファイルを 送 るときに 使 う) (3) コミュニケーションツール Skype(おしゃべり 打 ち 合 わせ ゼミに 使 える) 12

mixi( 仲 間 とのコミュニケーションに 便便 利利 ) Facebook( 知 り 合 いを 探 し コミュニケーションできる) Twitter( 速 報 性 にすぐれるコミュニケーションツール) ホームワーク1 1. Waseda- net メールを 使 って 自 分 宛 にメールを 送 る(30 点 ) 2. 自 己 紹 介 BBSに 投 稿 する(40 点 ) 3. オンラインサービスを 試 す(30 点 ) 13

参 考 スクリーンショットの 撮 り 方 Windows Mac 参 考 理理 工コンピュータセミナー( 無 料料 ) 14

2. 授 業 から 学 ぶ この 章 で 学 ぶこと 15

2.1 受 講 計 画 を 立立てること 先 延 ばし 症 候 群 16

2.2 ノートの 取 り 方 コーネル 式 ノートの 取 り 方 17

スライド 資 料料 がある 時 のノート 18

何 のためにノートを 取 るか 2.3 授 業 への 参 加 19

発 信 すれば 自 分 に 戻 る 質 問 をしよう 20

レポートの 無 断 借 用はカンニング 扱 い 21

eスクールホームルームの 活 用 2.4 ゼミ 選 択 への 準 備 22

ホームワーク2 1. ここまで 受 けた 大 学 授 業 の 感 想 を 交 換 する(50 点 ) 2. 好 きな 授 業 の1 回 分 をコーネル 式 でノートを 取 る(30 点 ) 3. 好 きな 授 業 の1 回 分 をコーネル 式 でノートを 取 る(20 点 ) 23

3. 文 献 を 探 し レジュメを 作 る この 章 で 学 ぶこと 24

3.1 本の検索索 Googleブックス 調べるテーマが決まったら まず本を探しましょう Googleブックス http:// books.google.co.jp/ サイトでは キーワードを入れることで そのキーワードが含 まれた本を検索することができます また Googleと著作権上の合意をした著作につ いては スキャンされた本の中身の一部を読むことができます 図3.1 Googleブックスの画面 図3.2 Googleブックスの検索結果 25

Amazon 26

3.2 学 術 文 献 の 検 索索 Google scholar 27

図3.7 論文を表示したところ 3.3 早稲 田 大学図書館の学術情報検索索 早稲田大学は巨大な図書館を持っていますので 利用しない手はありません 学術 情報の検索には図書館の学術情報検索ページ http://www.wul.waseda.ac.jp/imas/ index.html を開きます あるいは Waseda-netポータルから 学術情報検索 のタ ブをクリックしても学術情報検索ページを開けます このページから 蔵書を検索す るには WINE をクリックします また 論文を検索するには 学術論文 雑誌記 事 国内 CiNii Articles をクリックします なお 学外や自宅から利用することもできます 学外アクセスへログイン をクリッ クして 説明にしたがってください 図3.8 早稲田大学図書館の学術情報検索ページ 28

蔵 書 の 検 索索 論論 文の 検 索索 29

3.4 レジュメの 作 り 方 30

3.5 引 用の 仕 方 短 い 文 章 をそのまま 引 用する 場 合 要 約 して 引 用する 場 合 31

引 用 文 献 リスト 論論 文 書 籍 32

Webページ ホームワーク3 1. キーワードを 決 めて 文 献 検 索索 をする(30 点 ) 2. 本 か 論論 文をひとつ 読 んでレジュメを 作 る(70 点 ) 33

4. 主 張 を 組 み 立立て 議 論論 する この 章 で 学 ぶこと 34

4.1 主 張 と 論論 証 責 任 レポートは 調 べ 学 習 ではない 日 本 人は 主 張 しないか? 35

主 張 したら 論論 証 責 任 が 生ずる 36

4.2 トゥールミンの 三 角ロジック 論論 証 の 方 法 37

ワラントはデータと 主 張 のギャップを 埋 める 同 じデータでもワラント 次 第 で 主 張 は 変 わる 38

4.3 議 論論 の 方 法 議 論論 の 目 的 39

反 対 する 方 法 (1) 反 駁 (Rebuttal) 40

(2) 質 疑 (Question) 41

(3) 反 論論 (Counter argument) 42

4.4 グループ 討 論論 のルール 人 格 と 主 張 の 分 離離 43

ファシリテータを 立立てる ホームワーク4 1. 主 張 を 作 ってみよう(30 点 ) 2. 三 角ロジックを 作 ってみよう(30 点 ) 3. 議 論論 を 挑 もう(40 点 ) 44

5. アイデアを 形 にする この 章 で 学 ぶこと 45

5.1 アイデアを出すふたつの 方向性 アイデアを出すという作業には 大きく分けてふたつの方向性があります ひとつ は テーマが決まっていて そこからたくさんの多様なアイデアを出すという 発散 の方向性です もうひとつは 手元にたくさんのデータがあるときに その中から新 しい概念を見つけ出すという 収束 の方向性です 図5.1参照 図5.1 アイデアを出すふたつの方向性 発散の方向性でアイデアを出す場合は マップが使われます 逆に 収束の方向性 でアイデアを出す場合は KJ法が使われます 以下にこの2つの技法について説明し ます 5.2 マップを描いてアイデアを出す マインドマップ ここで紹介する マインドマップ という方法はTony Buzanが定式化した方法です トニー ブザン バリー ブザン ザ マインドマップ ダイヤモンド社, 2005 用途としては 講義ノートを取るとき 日々の計画やプロジェクトの計画を練ると き 会議の内容をメモするとき プレゼンテーションの構成を考えるとき レポート や研究の構想を練るときなどに使えます 会議など複数の人が集まってアイデアを出すようなときは ホワイトボードや模造 紙にマインドマップを描きながら話を進めていくと 効率的な話し合いができます マインドマップの描き 方 マインドマップを使う場合は テーマが決まっているので まずそのテーマを紙あ るいはホワイトボードの中心に大きく描きます 次に 中心のテーマから基本アイデアの枝を伸ばして描きます 46

基本アイデアが出そろったら 次にそれぞれの基本アイデアについて 思いつくま まに枝を広げていきます 枝は 文章の形ではなく なるべく単語で書くようにしま す たとえば 不幸な午後だった と書くかわりに 午後----不幸な という枝の形 で書きます 不幸な午後 というフレーズにしてしまうと それで意味が固定されて しまいます しかし 午後---不幸な と書くと 不幸な から 病気 失 敗 ニュース---悪い というような枝が伸ばせます つまり フレーズにしてしま うと それで意味が固定化されてしまうのに対して キーワードに分解しておけば 多 面的に考えられ 創造性が刺激されるというメリットがあります 図5.2 マインドマップの例 マインドマップ作成ツール パソコン上でマインドマップを作成するアプリケーションもあります XMind http://jp.xmind.net/ は マインドマップ作成アプリのひとつです Windows Macなど 複数のOSに対応しています マインドマップの作成はもちろんのこと 壁 紙を変更したり アイコンやイラストを貼り付けることも可能です XMindには有償 版もありますが マインドマップを作成するのみでしたら 無償版で十分でしょう 47

マインドマップからアウトラインへ グループでマインドマップを 作 る 48

5.3 KJ 法 で 概 念念 を 見見つける データを 収 束 させ 概 念念 を 見見つけるKJ 法 隠 れている 構 造 を 見見つける 49

ホームワーク5 1. マインドマップを 作 ってみよう(50 点 ) 2. KJ 法 を 使 ってみよう(50 点 ) 50

6. レポートを 書 く この 章 で 学 ぶこと 51

6.1 レポートの 構 成 レポートの 分 量量 序 論論 本 論論 結 論論 の3 部 構 成 52

6.2 序 論論 の 書 き 方 MintoのS- C- Qモデル 53

たとえば 日本における英語教育 という広いテーマであれば これを狭めて 小 学校における英語の必修化の是否 というトピックに絞ります 序論の最後の部分では このトピックを受けて 問いと主張を明確に述べます た とえば 小学校では 英語の授業を必修化するべきだろうか という問いを立て たならば 主張は 小学校での英語の授業を必修にするべきである あるいは する べきではない となります そうすると読者は その理由は と聞きたくなるの で それを次の本論で書いていくわけです 以上のS-C-Qモデルを 視覚化したものが図6.2です 図6.2 S-C-Qモデルによる序論の構成 S-C-Q モデルで書いた序論の例を下に示しましょう 約260字です 注 この例は 2011年以前に書かれたものです 序論 日本では中学校から外国語 特に英語が教えられてきた しかし それは受験科目 の1つとしての位置づけが強いため コミュニケーションの道具として使えるほどに はなっていない 長い時間をかけて英語教育をしているにもかかわらず 使えるよう にはなっていないという批判も多く聞かれる 状況 そうした状況の中 小学校で の英語教育が2011年度から導入されようとしている 焦点化 はたして 小学校高 学年において英語教育が必修という枠組みで行われることは良いことなのだろうか 問い この問題について 私は小学校での英語必修化に賛成の立場を取りたい 主張 54

6.3 本 論論 の 書 き 方 各 論論 も 三 角ロジックで 書 く 55

56

各論(3) 英語必修化の3番目の理由は 現代ではできるだけ外国の文化に親しんでおいた方 がよい(C3)ということである 現代はグローバルな時代である(D3) グローバルな世 界においては お互いに依存し合わなくては存続できない そのときに重要なのはお 互いの意思疎通である お互いが相手を理解し合い 尊重し合うためには お互いの 文化を理解することが必要である(W3) 6.4 結論論の書き 方 結論は 序論と本論の要約です 最後に自分の主張を繰り返して 力強く終わります 典型的には次のようなパターンでまとめましょう S: こんな社会的な状況がある C: このような状況の中で このことが問題になるだろう Q: この問題について 私は という主張をしたい D1: この主張の根拠の1番目は である D2: この主張の根拠の2番目は である D3: この主張の根拠の3番目は である だから 私は と主張するのである 繰り返し 省略可 結論の例を書いてみましょう 約160字です 結論 世界のグローバル化が進んでいる中(S) 小学校での英語の授業の必修化が検討され ている(C) 英語必修化を進めるべきであると私は考える(Q) その理由は 大人にな ったとき英語で困らないようにした方がいいこと(D1) 英語は海外に進出するときに 便利であること(D2) そして 外国の文化に親しむべきであること(D3)の3点であ る これらの理由により 小学校での英語必修化を支持したい 最後に レポートの例の全体を掲げておきましょう 57

5段落による1000字レポートの例 日本では中学校から外国語 特に英語が教えられてきた しかし それは受験科目 の1つとしての位置づけが強いため コミュニケーションの道具として使えるほどに はなっていない 長い時間をかけて英語教育をしているにもかかわらず 使えるよう にはなっていないという批判も多く聞かれる そうした状況の中 小学校での英語教 育が2011年度から導入されようとしている はたして 小学校高学年において英語教 育が必修という枠組みで行われることは良いことなのだろうか この問題について 私は小学校での英語必修化に賛成の立場を取りたい 小学校での英語必修化賛成の理由の1つ目は 大人になったとき英語で困らないよ うにした方がいいということである 大人になって外国旅行したときに 意思疎通で きない人が多いようだ 外国旅行で 基本的な意思疎通ができないと不便である で きれば不便なことは避けたい また 意思疎通ができれば 旅行を豊かな体験にする 可能性も広がってくる 英語必修化の2番目の理由は 英語は海外に進出するときに便利であるということ である 国際的な仕事の多くでは英語が共通語として使われている 海外での仕事 や 国内であっても外国人との共同作業の場合に たいていは英語が共通言語として 使われている このようなときに通訳や翻訳なしに仕事を進めることができれば 便 利であり より多くの能力を発揮することができる 英語必修化の3番目の理由は 現代では できるだけ外国の文化に親しんでおいた 方がよいということである 現代はグローバルな時代である グローバルな世界にお いては お互いに依存し合わなくては存続できない そのときに重要なのはお互いの 意思疎通である お互いが相手を理解し合い 尊重し合うためには お互いの文化を 理解することが必要である 世界のグローバル化が進んでいる中 小学校での英語の授業の必修化が検討されて いる 英語必修化を進めるべきであると私は考える その理由は 大人になったとき 英語で困らないようにした方がいいこと 英語は海外に進出するときに便利であるこ と そして 外国の文化に親しむべきであることの3点である これらの理由によ り 小学校での英語必修化を支持したい 6.5 推敲する 文章を書き上げたら 必ず推敲します 自分の文章のミスは自分では見つけにくい ので 他の人に見てもらうことを勧めます もし それができないときは 一晩 寝 かせて おいてから チェックしてください 必ず何らかのミスを見つけることでしょ う 文章のミスは どんなに小さなものであっても致命的です 漢字の変換ミスが1カ 所あるだけで 読み手は この文章を書いた人は推敲していないな ということを感 じ取ります その結果 文章の内容全体を信頼できなくなってしまうのです ですか 58

KISSの 原 則 長い 文は 短 い 文に 分 割 する 接 続 語 を 使 う 修 飾 語 近 接 の 原 則 59

体 言 止めは 使 わない 接 続 詞 副 詞 はひらがなで 書 く ホームワーク6 1. 序 論論 を 書 いてみよう(30 点 ) 2. 三 角ロジックを3つ 作 ろう(30 点 ) 3. 各 論論 を3つ 書 こう(30 点 ) 4. 結 論論 を 書 こう(10 点 ) 60

7. プレゼンテーションをする この 章 で 学 ぶこと 61

7.1 プレゼンテーションとは 何 か 情 報 量量 一 定 の 法 則 7.2 視 覚 的 なスライドを 作 る 自 動 的 に 字 を 読 んでしまう 性 質 62

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7.3 スピーチではストーリーを 語 る 原 稿 を 読 まない 発 声 姿 勢 視 線 指 し 棒 ポインター 64

時 間 を 守 る スライドの 枚 数 と 時 間 の 関 係 7.4 スライドの 作 成 65

7.5 ポスター 発 表 66

ホームワーク7 1. スライドを 作 ってみよう(50 点 ) 2. 5 分 間 スピーチをしよう(50 点 ) 67

スタディスキル 2010年3月31日 1.0版 発行 2011年1月13日 1.1版 改訂 2011年12月20日 2.0版 改訂 2013年4月5日 2013年度版改訂 2014年3月31日 2014年度版改訂 2015年3月31日 2015年度版改訂 著者 向後千春 kogo@waseda.jp 発行 早稲田大学人間科学学術院 向後研究室 359-1192 埼玉県所沢市三ヶ島2-579-15 クリエイティブコモンズ 表示 非営利 継承 68