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PISA

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PISA 型読解力と国語科の融合 -PISA 型読解力とワークシート- ( ア ) 情報を取り出す PISA 型読解力ア情報の取り出しイ解釈ウ熟考 評価エ論述 情報を取り出す力 とは 文章の中から無目的あるいは雑多に取り出すことではない 目的つまりこの場合は学習課題に沿って 自己の判断を加えながらよ

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平成21年度の入試に向けて

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幼児教育の推進体制構築事業

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松下電器(パナソニック)における中村改革の一考察(上)


J 2006 IT OECD IMHEInstitutional Management on Higher Education Harvard Graduate School of EducationPrincipal Center

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: : 東京都の高校改革 2004:


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園田学園論文集 45号(よこ)☆/2.米谷

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KASEAA 51(9) (2013)

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論題解釈


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かにし, 予想が正しいかどうかについて文章構成や内容を読み取らせ, 文章全体に立ち返り文章の要旨を確認させる とある論説文の特性を捉える為には, 論理的筋道について考えさせることに主眼を置きながら, 筆者の主張については, 自分の考えを合わせ持ちながら読解することで, 論理の展開を明確に把握できると

1 対象:小・中

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No60 2010年新年号




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Taro-①国語科

柏崎 : 言語力育成を目指すこれからの教育の探究 言語力育成を目指すこれからの教育の探究 方策の分析にみる方向性と課題 柏崎 秀子 1. はじめに文化審議会の答申 これからの時代に求められる国語力について が出されたように 言語の果たす役割と言語の重要性が指摘されており 教育の場において言語力の養成

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地域連携の背景

デネットの解釈主義とプラグマティズム : 三つのケーススタディ

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目次 1 研究主題 1 2 主題設定の理由 1 3 研究仮説 1 4 研究内容 1 5 検証の指標 1 6 達成目標 1 7 実践 1 8 研究結果 3 9 研究結果の分析 考察 5 10 成果と課題 5 ( 資料 1) 6 ( 資料 2) 7

はじめに 現行学習指導要領の改訂から 10 年を経て 新学習指導要領の本格実施は目前に迫っている この 10 年間で 読解力 にかかわる施策は教育改革の重点の一つとされ 目に見える変化の一つとして様変わりした国語科の教科書がある PISA 調査向けのトレーニングテキストかと見まごうような様相を呈して

佐竹靖 松川利広 小柳和喜雄 竹村景生 今辻美恵子 山本浩大 いく基礎経験となるために 学生自らの経験をふり返るツールとしてICTを用いたマインドマップ作成も組み込み その可能性も検討した 2. 研究方法 2.1. マインドマップの特徴と本研究での活用のねらいマインドマップとは トニー ブザンが提唱

研究成果報告書

研究会報告書

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「読解力」の育成を目指した指導事例集

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ポリウレタンの粘弾性

物語のちから

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対して, 自分の考えを記述して回答する 設問 Q3 は ( あなた, あるいは他の誰かが ) 戯曲が読解できない のは, なぜだと考えますか? に対して, 自分の考えを記述して回答する 回生から4 回生の全学年のほとんどの学生が, 自分は戯曲読解に問題や課題があり, 戯曲読解に困難を感

印刷版日本テスト学会誌テンプレート

44 思考であり, 意図的な内省を伴う思考 と位置づけている また, 批判的思考とは, 論理的 合理的思考であり, 規準 (criteria) に従う思考であり, 同時に自分の推論プロセスを意識的に吟味する内省的 (reflective) 熟慮的思考である が, 実際には, 自分の推論プロセスだけで

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第 29 回北信越小学生バドミントン大会 福井市体育館 種目優勝準優勝 三 位 6 年男子団体金沢崎浦 Wings 美川湊ジュニアバドミントンクラブ高岡ジュニアはちみつ Jr バドミントンクラブ 5 年男子団体勝山チャマッシュ Jr 豊栄ジュニアバドミントンクラブウイニングロー


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Taro-金子淳嗣.jtd

目次 1 研究の目的 1 2 目指す児童像 1 3 研究内容 2 (1) 課題解決型学習を行うための発問の工夫について (2) 伝え合う活動の充実を目指した学習形態の工夫についてアワークシートイグループでの話し合いウ全体での話し合い 4 研究の方法及び検証 5 (1) 研究会の実施 (2) 検証授業

2 検証計画 検証授業の対象 : 糸満市立真壁小学校 5 年 1 組 20 名 1 授業実践から 検証場面 検証の観点 主な検証方法 考えを交流させる場 理由や根拠を挙げて論理的に自分の言葉で考えを発表することができ, 書き手の意図を読み取ることができる ワークシート 児童の発言や発表 振り返り(

論理的な思考力・表現力を育てる ~根拠・理由・主張の3点セット~

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神奈川県立総合教育センター研究集録24:***~***

それを 評価する とは, 文章の構成や展開の有り様や, それが, 要旨などを伝えるために果たしている効果などを分析, 考察し, その価値を判じることである 4 と定義されている また, 論理性 については, 国語表現 の指導事項ウにおいて, 内容を確実な根拠に基づいた妥当な推論によって導 5 くもの

2 検証計画 検証授業の対象 : 糸満市立兼城小学校 4 年 2 組 34 名 検証場面検証の観点主な検証方法 1. 授業実践 から リーフレット作成 相互交流 課題や目的に応じて, 文章の要点や段落相互の関係, 筆者の意見に注意して読み, 自分の考えをまとめることができたか 自らの読みを確かめたり


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Microsoft Word - 研究事業報告書_藤居).doc


1. はじめに 課題解決学習で主体的な読みを可能にする, 高等学校古典指導 竹取物語 をめぐる対話を通して 大元理絵 ( 東京都立野津田高等学校 ) 古典は, 先人が何を感じ何を考えたのか, いかに生きたのかということを教えてくれる その世界に触れることで, ものの見方が広くなり, 考え方が深まり,

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安田女子大学紀要 40, マルチモダリティ (Multimodality) 概念を用いた授業の 解釈と構成に関する研究 八木秀文 A Study of Interpretation and Design of the Class by the Concept of Mult

OECD がしている国際的な PISA 調査も 読解力が低下してきたことが問題視されていて 何とか読解力をつけていかなければならないというかなり強い流れ 強い力が働き 国語はおそらく最も影響を受けた教科かもしれません さらには こういったことが学習指導要領の告示される直前 言われています 自分に自信

教育と社会 研究 第23号 2013年 戸 田 有 一 東京福祉大学 青 山 郁 子 甲子園大学 金 綱 知 征 大阪教育大学 1 いじめ研究と対策の国際的動向 ても問題をかかえており いじめの問題にも悩ま 1 いじめ問題と研究の小史 されてきた 2 いじめの定義問題 3 いじめ対策の国際的動向 2

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松川 利広 松本 哲 新子 慶行 134

PISA型読解力の向上をめざした実践研究 135

松川 利広 松本 哲 新子 慶行 136

PISA型読解力の向上をめざした実践研究 137