目次 Ⅰ. 公社概要 1. 大阪府住宅供給公社 (OPH) について 3 2. これまで公社が果たしてきた役割 4 3. 地方住宅供給公社の状況 5 Ⅴ. 経営状況 1. 平成 26 年度一般会計決算情報 大阪府からの財政的関与の状況 経営状況 31 Ⅱ. 政策的位置付けと公



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11 m2~15 m2 7m2~10 m2 6m2以下 1 級地別記 7 別記 8 別記 9 2 級地別記 7 別記 8 別記 9 3 級地別記 7 別記 8 別記 9 ただし 次に掲げる当該世帯の自立助長の観点から引き続き当該住居等に居住することが必要と認められる場合又は当該地域の住宅事情の状況に

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災害公営住宅藤が原アパート入居者募集 ( 随時募集 ) 災害公営住宅入居者募集について 県営藤が原アパート5 号棟は, 東日本大震災により住宅を失った方のための公営住宅 ( 賃貸住宅 ) です 現在, 入居者を随時募集しています 申込書類を提出された方を先着順で受付しておりますので, どうぞお気軽に

( 資産の部 ) ( 負債の部 ) Ⅰ 特定資産の部 1. 流動負債 366,211,036 1 年内返済予定 1. 流動資産 580,621,275 特定社債 302,000,000 信託預金 580,621,275 事業未払金 2,363, 固定資産 6,029,788,716 未払

129

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平成 27 24 年 9 月 11 月 大阪府住宅供給公社 住んでみたい 住み続けたい

目次 Ⅰ. 公社概要 1. 大阪府住宅供給公社 (OPH) について 3 2. これまで公社が果たしてきた役割 4 3. 地方住宅供給公社の状況 5 Ⅴ. 経営状況 1. 平成 26 年度一般会計決算情報 28 2. 大阪府からの財政的関与の状況 30 3. 経営状況 31 Ⅱ. 政策的位置付けと公的役割 1. 大阪府の行政改革における公社の方向性等 7 2. 公社の政策的位置付けと公的役割 8 3. 大阪府住宅まちづくりマスタープラン 9 4. 大阪府住宅まちづくりマスタープランに基づく 公社の主な取り組み 10 Ⅲ. 公社を取り巻く環境と主な事業内容 1. 事業環境 : 大阪府の人口と住宅ストック 13 2. 事業規模 ( 住宅の供給 管理 ) 14 3. 事業の概要 16 3-1. 賃貸住宅等管理事業 17 3-2. 耐震化事業 / 建替事業 20 3-3. 宅地管理事業等 / 府営住宅管理事業 21 3-4. 公的機関としての役割への取り組み 22 Ⅳ. 経営改善への取り組み 1. 経営改善の取り組み 24 2-1. 大阪府住宅供給公社経営計画 ( 平成 24 年度 ~33 年度 ) 25 2-2. 大阪府住宅供給公社経営計画 ( 数値目標等 ) 26 Ⅵ. 資金調達 1. 資金調達の考え方 33 2. 負債管理と今後の資金調達の考え方 34 Ⅶ. 大阪府住宅供給公社債券 1. 第 6 回大阪府住宅供給公社債券について 36 Ⅷ. ご参考資料 本資料の計数については 原則として表示単位未満を四捨五入し 端数調整をしていないため 合計等に一致しない場合があります 1

Ⅰ. 公社概要 2

1. 大阪府住宅供給公社 (OPH) について 大阪府住宅供給公社は 地方住宅供給公社法に基づき設立された特別法人です 昭和 40 年に大阪府の全額出資により設立され 平成 27 年度で設立 50 周年を迎えます 法人税 事業税をはじめとした 各種の税制優遇措置等の優位性があります 根拠法 設立時期 設立団体 地方住宅供給公社法 ( 昭和 40 年 6 月 10 日公布 ) 昭和 40 年 11 月 1 日 大阪府 沿革 昭和 39 年 昭和 40 年 財団法人大阪府宅地協会設立 地方住宅供給公社法に基づき 大阪府住宅供給公社設立 ( 財団法人大阪府宅地協会を組織変更 ) 経営理念これまで築き上げた住宅 団地という貴重な社会的資産と管理についての実績のもと 豊富な知識と経験を活かし 公的機関としての信頼に応え得る規律と熱意をもって 基本金 3,100 万円 ( 大阪府全額出資 ) 昭和 41 年 財団法人大阪府住宅協会 ( 昭和 25 年設立 ) を統合 府民 地域に対し 住んでみたい 住み 続けたい 安全 安心で快適な住まいと住 賃貸住宅管理事業 府内 177 団地 23,140 戸 平成 17 年 財団法人大阪府住宅管理センター ( 昭和 42 年設立 ) を統合 環境の提供をめざします H27.3.31 現在 主な事業 事業収益 ( 平成 26 年度 ) 経常利益 ( 平成 26 年度 ) 借上特優賃住宅 1,272 戸を含む 府営住宅管理事業 ( 受託 ) 府内 3 地区 64,288 戸 H24 年度指定管理者公募時の選定戸数 25,135 百万円 ( 一般会計 ) 2,249 百万円 ( 一般会計 ) 政府 出資団体の経営への関与 設立団体の長 ( 大阪府知事 ) 国土交通大臣又は設立団体の長 役員の任命及び解任 ( 理事長及び監事 ) 事業計画及び資金計画の承認 財務諸表の提出 報告及び検査 監督命令及び措置命令 非課税とされる税金 所得税 法人税国税 登録免許税 印紙税 法人住民税の実質非課税 均等割は課税地方税 事業税 事業所税 3

2. これまで公社が果たしてきた役割 高度経済成長期の住宅不足への対応や近年の居住水準の向上など これまで時代の要請に応じた事業を実施し 公的機関としての役割を果たしてきました 現在も賃貸住宅ストックの活用とともに 高齢者向け優良賃貸住宅の供給や新婚 子育て世帯の入居促進など 国や大阪府の住宅まちづくり政策の一翼を担っています 年代住宅まちづくり政策上の課題公社が果たしてきた役割 戦後 ~ 昭和 30 年代 絶対的住宅不足の解消 賃貸住宅 分譲住宅の新規供給 ( 住宅協会が実施 ) 昭和 40 年代 他府県からの人口流入による住宅不足の解消 宅地開発 府営住宅用地の先行取得 分譲住宅の新規供給 賃貸住宅の新規供給 昭和 50 年代 居住水準の向上 個性豊かな居住空間の創造 賃貸住宅の新規供給 空家活用による居住水準の向上 昭和 60 年代以降 ~ 現在 最低居住水準未満世帯の解消 適正な住居費で良好な居住の実現 住宅ニーズの高度化 多様化への対応 災害に強いまちづくり等 建替えによる居住水準向上及び再生地を活用したコミュニティの活性化等への寄与 特定優良賃貸住宅の供給 高齢者向け優良賃貸住宅の供給 市街地再開発事業 密集市街地再開発事業等 分譲事業は 平成 13 年度以降は原則撤退 賃貸住宅の新規供給は 昭和 60 年代までにほぼ全ての建設が終了 平成 5 年度以降は一般賃貸住宅の建替事業及び特定優良賃貸住宅の建設のみ 特定優良賃貸住宅は 中堅所得者層に適正な家賃負担で質の高い住宅を提供できるよう補助金による家賃減額制度を備えた賃貸住宅 高齢者向け優良賃貸住宅は 高齢者の方が安心して生活できるように床の段差解消 玄関 浴室 トイレへの手すりの設置など 室内のバリアフリー化に加え 緊急通報サービスも利用可能 ( 入居者の希望により別途契約が必要 ) とした住宅 ( 補助金による家賃減額制度あり ) 4

3. 地方住宅供給公社の状況 30,000 25,000 20,000 15,000 10,000 5,000 全国にある地方住宅供給公社の中には 設立団体の住宅政策上の変化の中でその役割を終了させた公社や 地価の下落などにより経営不振を招き 破産及び民事再生に陥った公社もあります 一方で 設立団体の住宅政策上の役割を担いながら 安定した収益をあげている公社もあり 2 極化が進んでいます 地方住宅供給公社の公社賃貸住宅の管理戸数 ( 戸 ) 78,388 23,140 15,241 9,746 7,306 5,755 4,654 一般賃貸住宅特優賃住宅高優賃住宅 平成 20 年 3 月時点全国に 57 公社 平成 26 年 4 月現在全国 41 公社都道府県 32 公社政令指定都市 9 公社 解散 破産した住宅供給公社 時期 団体名 平成 21 年 3 月末 青森県 岩手県 福島県 富山県 平成 22 年 3 月末 秋田県 岡山県 平成 22 年 9 月 茨城県 平成 23 年 3 月末 福井県 香川県 平成 23 年 12 月末 三重県 平成 24 年 3 月末 山口県 平成 25 年 3 月末 滋賀県 石川県 佐賀県 神戸市 平成 26 年 3 月末 奈良県 0 東京都 大阪府 神奈川県 福岡県 兵庫県 大阪市 愛知県 千葉県 解散 破産した公社の特徴 京都市 北九州市 名古屋市 島根県 埼玉県 福岡市 千葉市 北海道 長崎県 広島県 宮城県 3,011 2,911 2,790 2,089 1,208 979 925 905 803 791 789 653 628 599 527 516 509 509 443 433 280 185 178 152 148 146 143 138 122 70 横浜市 岐阜県 高知県 堺市 群馬県 静岡県 川崎市 長野県 新潟県 当公社の特徴 京都府 宮崎県 山梨県 大分県 鳥取県 栃木県 熊本県 鹿児島県 賃貸住宅の管理実績のある 37 公社のみを記載 大阪府住宅供給公社の管理戸数は H27.3.31 時点 他公社の管理戸数及び公社の数は ( 一社 ) 全国住宅供給公社等連合会 HP(H26.3.31 時点 ) を基に作成 高知県 分譲住宅事業における地価の下落 収益悪化 分譲住宅事業からは平成 13 年度以降 原則撤退 地価の下落による損失リスクが無い 安定収入源である賃貸事業資産の不足 設立団体の政策上の役割終了 3 セク債が廃止を後押し 公社賃貸住宅ストックは府内約 2 万 2 千戸 東京都公社に次いで 2 番目の規模 ( 借上特優賃住宅を除く ) 大阪府住宅まちづくりマスタープラン に役割が明記 府市統合にかかる住宅供給公社のあり方については 大都市制度移行時に大阪市公社が存続できない場合には 大阪市公社を解散することを基本とすることと方向づけられている (H24 大阪府市統合本部 ) 5

Ⅱ. 政策的位置付けと公的役割 6

1. 大阪府の行政改革における公社の方向性等 大阪府では平成 20 年に財政再建プログラム ( 案 ) 平成 22 年に財政構造改革プラン ( 案 ) 平成 27 年に行財政改革推進プラン ( 案 ) において出資法人の見直しを行っていますが 当公社はいずれの見直しにおいても方向性は 存続 と結論付けられています 大阪府財政再建プログラム ( 案 ) 平成 20 年 6 月公表 大阪府財政構造改革プラン ( 案 ) 平成 22 年 10 月公表 出資法人に関する基本的な視点 出資法人が行っているすべての事業について 改めてその必要性 効果を検証し 出資法人のあり方を見直す 民間 NPO の活動領域が広がっていることを踏まえ 出資法人のあり方を見直す 行政責任の所在を明確にするため 府と出資法人の関係を抜本的に見直す 公社に関する考え方 多額の債務を抱えていることから 建替計画の見直しや人件費削減等の取組により 計画的に債務の縮減を図り 経営改善を進めるとともに 人的 財政的な府の関与を段階的に軽減し 自立化をめざす 出資法人に関するさらなる取組み 財政再建プログラム案に沿った見直しの具体化をすすめる 国の制度改正等に対応したさらなる見直しをすすめる 新たな観点からの点検 ( 国の制度や補助金が第三セクターのみを対象としているものなどについてその妥当性を点検 孫法人の点検 ) 公社に関する今後の取り組み 家賃収入 建替事業に伴う再生地処分益の確保などの経営改善を引き続き推進する 公社債の発行など安定的かつ低利な資金調達にも取り組み さらなる収支改善に努める 今後とも 入居率の変動や社会経済情勢の変化に伴う借入金利の動向などを注視しつつ 安定的な運営に取り組んでいく必要がある 今後の方向性 存続 今後の方向性 存続 大阪府行財政改革推進プラン ( 案 ) 平成 27 年 2 月公表 出資法人に関する平成 27 年度以降の取組み 今後 点検に基づく改革の方向性の具体化を図るとともに 出資法人等への関与事項等を定める条例 に基づく経営評価制度や人的関与の必要性の点検等により 府としての法人に対する関与の見直し 法人の経営改善をすすめる 公社に関する講ずべき措置 府としては 社会経済情勢の変化に伴う借入金利の動向などを注視しつつ 公社における家賃収入の確保や 公社債の発行などの安定的かつ低利な資金調達等により 経営改善への取組みが進むよう 引き続き指導を行う 今後の方向性 存続 7

2. 公社の政策的位置付けと公的役割 住生活基本法において 地方住宅供給公社は 住生活基本計画に定められた目標の達成に資するよう努めなければならないと規定されています 大阪府住宅まちづくりマスタープラン ( 大阪府住生活基本計画 ) において 住宅まちづくりに関わる公的団体として位置付けられ 適切な役割分担のもと 府等と協力して豊かな居住環境の形成を目指すこととされています 新婚 子育て世帯や高齢者世帯などへの支援や地域のまちづくりへの貢献など 府の住宅まちづくり政策の補完 民間市場の誘導 補完に積極的に取り組んでいます 大阪府住宅供給公社 府の住宅まちづくり政策の補完 民間市場の誘導 補完 大阪府 大阪府住宅まちづくりマスタープラン ( 平成 23~32 年度 ) ( 大阪府住生活基本計画 ) マスタープランとは 大阪府 公的団体などが連携 協働を図り 住宅まちづくりを展開するための指針公社の役割 大阪府の住宅まちづくり政策の課題に即した事業の展開を行う役割を担う公的団体として明記 大阪府住宅供給公社のあり方検討会 報告書 ( 平成 20 年 3 月公表 ) 府の住宅まちづくり政策における公社の位置づけを下記 4 点と定める報告書を策定 1 市場の誘導 先導 2 市場の補完 3 信用性 4 行政の補完 国 ( 国土交通省 ) 1. 住生活の基盤である良質な住宅の供給 住生活基本法 ( 平成 18 年 6 月施行 ) 国民に安全かつ安心な住宅を十分に供給するための住宅政策の指針となる法律 基本理念 2. 良好な居住環境の形成 3. 居住のために住宅を購入する者等の利益の擁護及び増進 4. 居住の安定の確保 全国計画 を定め その下で各都道府県が地域の実情に即した 都道府県計画 を定める 8

3. 大阪府住宅まちづくりマスタープラン 大阪府が策定する 大阪府住宅まちづくりマスタープラン ( 大阪府住生活基本計画 ) は 住生活基本法に基づく都道府県計画です 今後の住宅まちづくり政策が目指すべき目標を掲げるとともに その枠組みや施策の展開方向を明示しています 住宅まちづくりに関わる様々な主体が連携 協働を図り 施策を一体かつ総合的に展開するための指針です 大阪府住宅まちづくりマスタープラン ( 大阪府住生活基本計画 ) 平成 24 年 3 月公表 期間 : 平成 23 年度 ~ 平成 32 年度 (10 年間 ) 目的 : 今後の住宅まちづくり政策が目指すべき目標を掲げるとともに その枠組みや施策の展開方法を明示し 大阪府 市町村 公的団体 事業者 NPO 府民など 住宅まちづくりに関わる様々な主体が連携 協働を図り 施策を一体的かつ総合的に展開するための指針として策定したもの 位置づけ : 大阪府住生活基本計画は 住生活基本法第 17 条に規定されている都道府県計画に位置づけられている 目指すべき共通の将来像 安心感が得られる住まいとまちの実現 選択が可能で活力ある住まいとまちの実現 今後 大阪では都市型高齢社会 人口減少社会の到来を迎えます 住まいとまちづくりを取り巻く社会状況 課題を踏まえ 府民の不安を取り除くとともに 府民の将来にわたる多様な選択性が確保されることを基本に据え 取組みを展開する必要があります このため 安心感が得られる住まいとまちの実現 と 選択が可能で活力ある住まいとまちの実現 を目指すべき共通の将来像とし その達成に向け 大阪府 市町村 公的団体 事業者 NPO 府民などが連携 協働して 住宅まちづくりを推進します 4 つの基本目標 新しい住宅まちづくり政策の展開にあたっては 住まいとまちが 府民の生活の原点である安心や安全の確保がされ 将来にわたり快適さや豊かさを享受することができるよう環境に配慮されるとともに ライフスタイルに応じた選択が可能で 多様な人々が個性豊かに住み交流できることを目指します こうしたことから 次の 4 つの基本目標に沿って施策を展開していきます (1) 安心して暮らせる住まいとまち (2) 安全を支える住まいとまち (3) 環境にやさしい住まいとまち (4) 活力と魅力あふれる住まいとまち 9

4. 大阪府住宅まちづくりマスタープランに基づく公社の主な取り組み 大阪府住宅まちづくりマスタープランにおける 4 つの基本目標に基づき 大阪府の住宅まちづくり政策の課題に即した事業の展開を行う役割を担います 基本目標施策の方向性当公社の主な取組み 安住心ましいてと暮まらちせる住安ま全いをと支まえちる 1 住宅市場における住宅確保要配慮者 ( 高齢者 障がい者等 ) 2 福祉の住まいとまちづくりの推進 3 住まいやまちに関する情報提供 相談体制の充実 1 住宅 建築物の耐震化 2 災害に強いまちづくり 3 住まいとまちづくりの様々な安全性への対応 公社賃貸住宅における様々な住宅困窮者等への対応 フェアハウジング ( 入居拒否をしない住宅 ) の推進 Osaka あんしん住まい推進協議会 ( 平成 27 年 3 月設立 ) に正会員として加入し 大阪府とともに事務局の一部を担う 居住形態等の変化に柔軟に対応できるよう 単身者入居 ( 平成 16 年 10 月 ~) や 一部団地でのハウスシェアリング ( 平成 18 年 5 月 ~) 学生入居 ( 平成 21 年 7 月 ~) を導入 府と連携しながら 空家の一部を障がい者向けの グループホーム として活用 ( 平成 25 年度より 2 団地 5 戸を活用 ) 新婚 子育て世帯の入居促進 家賃補助 入居促進 : 新婚 子育て世帯及び高齢者世帯等が 一般世帯より優先して申込ができる優先申込期間を平成 25 年度より開始 家賃補助 :( 一般賃貸住宅 特定優良賃貸住宅 ) 公社独自のキャッシュバックの実施 ( 特定優良賃貸住宅 ) 大阪府新婚子育て世帯向け家賃減額補助制度の活用 高齢者向対応 建替団地において高齢者に配慮したバリアフリーの住戸を供給 地域コミュニティ活性化の支援 自治会や地域の活動団体 (NPO 法人等 ) と協働し 住民間の交流を図るイベントを平成 24 年度から継続的に実施 ( きずなづくり応援プロジェクト ) 府営住宅の管理受託 管理センターの土曜日営業や現地窓口に赴く巡回管理員の配置等 入居者等に対する利便性 緊急時の機動性に配慮した業務執行体制の確保 公社賃貸住宅の耐震化 (P.20) 公社賃貸住宅の耐震化の基本方針 ( 平成 24 年 4 月策定 ) の 前期計画 に基づき 平成 26 年度は耐震改修 2 団地及び応急補強 2 団地の工事を実施 ストック活用基本計画 ( 平成 26 年 3 月策定 ) に基づき 平成 33 年度までの実施計画として ストック再編計画 耐震化計画 長期有効活用計画 からなる ストック活用実施計画 を策定 ( 平成 27 年 6 月 ) 災害に強いまちづくりへの貢献 大阪府との 津波時の津波避難ビル等としての使用に関する協定書 に基づき 堺市 泉大津市 高石市内の 7 団地が 津波避難ビル として指定 緊急災害時等に自動販売機内の飲料をすべて無償提供できる 地域貢献自動販売機 の設置 新婚 子育て世帯および高齢者世帯の入居促進例 ゆったり住宅優先制度 ( 新婚 子育て世帯向け ) 専有面積が 50m 2 以上かつ 2 居室以上の住戸 1 階住宅優先制度 ( 高齢者等世帯向け ) エレベーターのない団地の 1 階の住戸 高齢者向け優良賃貸住宅の供給例 OPH 北千里青山台手すりの設置等 高齢者に配慮したバリアフリー設計の住宅 玄関浴室トイレ 10

4. 大阪府住宅まちづくりマスタープランに基づく公社の主な取り組み 基本目標施策の方向性当公社の主な取組み 住環ま境いにとやまさちしい 1 環境に配慮した住宅 建築物の普及促進 2 環境にやさしいまちの構造やライフスタイルへの転換 ソーラーパネルの設置 発電事業者への屋根貸しによるソーラーパネルの設置 環境配慮に向けた取り組み 府営住宅管理事業における収益の一部を 府営住宅駐車施設の照明灯及び公社賃貸住宅の共用廊下等照明灯のLED 化整備事業に充当 省エネ型ガス給湯器や節水型便器を導入 緑化の取り組み 住宅及び周辺環境に対して緑豊かでゆとりある良好な住環境を保つため 十分な緑の確保に加え屋上緑化や既存樹木の保存等に努めている 活力住とま魅いと力まあちふれる 1 健全な住宅関連産業の振興 2 多様な住まいやまちを選択できる環境整備 ニュータウンの再生への取り組み 少子高齢化の進展 住宅や施設の老朽化などの問題を抱える大規模ニュータウンの再生協議会に参画 千里ニュータウンにおける公社賃貸住宅の建替事業では 従前入居者 地域自治会 行政と協議を重ねながら 千里ニュータウン再生指針 を踏まえ 景観 緑化 環境 コミュニティへの配慮等 地域のまちづくりに資するよう事業を実施 泉北ニュータウンにおいて若年層の入居を促進するため 堺市や民間企業と連携し住戸リノベーションモデル事業を平成 26 年度に実施 地域まちづくりへの貢献 高齢者向け住まいの供給を条件とした事業提案競技を行い 再生地に介護付き有料老人ホーム (109 戸 ) と分譲住宅 (157 戸 ) を建設する事業提案を採用 ( 新千里西町 B 団地建替事業 ) 生活利便施設の導入を条件とした 開発事業提案競技 の実施 ( 新千里南町 B 団地建替事業 ) 府と堺市の要請により学校教育機関に用途制限した条件付一般競争入札の実施 ( 三原台単身者住宅 ) 等 分譲マンション管理 建替えサポート事業の実施 大阪府をはじめ公的な団体が共同して取り組む 大阪府分譲マンション管理 建替えサポートシステム推進協議会 ( 平成 15 年設立 ) の総合窓口として 分譲マンションの修繕 改修や建替えなどの様々な相談への対応 専門アドバイザーの派遣等を行い 管理組合の取り組みを支援 他の公的住宅主体との連携 千里ニュータウンなどで府営住宅 市営住宅の建替事業と連携 ( 仮移転用住宅として活用 ) 地域まちづくりへの貢献例緑化の取り組み例ソーラーパネルの設置 OPH 新千里西町 条件付事業提案競技により再生地に建設された民間の介護付き有料老人ホーム OPH 千里佐竹台 駐車場の屋上緑化 ( 左 ) 沿道の高木と遊歩道による緑地帯 ( 右 ) OPH 北千里駅前 (4 号棟 ) 発電事業者への屋根貸しによる設置 11

Ⅲ. 公社を取り巻く環境と 主な事業内容 12

1. 事業環境 : 大阪府の人口と住宅ストック 大阪府はこれまで人口 世帯数ともに一貫して増加してきましたが 今後は人口 世帯数ともに減少し 高齢社会へ変化していくと見られます 世帯構成は 単独 ( 高齢 ) 世帯数が増加し 夫婦と子の世帯は減少する見通しです 府民が賃貸住宅に居住している比率は 44% と全国平均の 36% を上回り 賃貸住宅ニーズは全国と比較して高い傾向にあります 大阪府内の住宅総数は 459 万戸 空家が全体に占める割合は 14.8% で 賃貸住宅における空家率は 19.6% です 大阪府の概要 / 人口 世帯数の推移 大阪府の世帯類型別世帯数の推移 ( 千世帯 ) GDP:37 兆 1402 億円 ( 全国第 2 位 )( 内閣府 H24 年度県民経済計算 ) 人口 :884 万人 ( 全国第 3 位 )( 総務省統計局 平成 22 年度国勢調査 ) 世帯数 :395 万世帯 (1 世帯当たり 2.2 人 )( 大阪府 H27.4 毎月推計人口 ) ( 万人 ) ( 万世帯 ) 1,000 500 800 1,000 推計 400 500 600 800 300 400 1,000 500 高齢 :65 歳以上 600 300 国勢調査 ( 総務省 ) 大阪府住宅まちづくり部推計 800 400 400 200 400 200 府民が居住している住宅の種類 / 府内住宅ストック数 600 300 200 100 200 100 100% 400 200 府内住宅総数空家戸数 ( 率 ) 0 0 S40 S50 S60 H7 H17 H27 H37 H47 80% 持家 200 100 持家 0 人口 (10,000 人 ) 人口 ( 実績値 国勢調査 0 ) 60% 56% 64% 459 万戸 67.9 万戸 (14.8%) S40 S45 S50 S55 S60 H2 H7 H12 H17 0 人口 H22(10,000 H27 H32 0 人 ) H37 人口 H42 ( 大阪府企画室推計 H47 H52 ) [ 左軸 S40 ] S50 S60 H7 H17 H27 [ H37 右軸 ] H47 人口 (10,000 人 ) 人口 ( 人問研推計 ) 40% ( 実績値 国勢調査 ) 賃貸人口 (10,000 人 ) 人口 ( 実績値 国勢調査 ) 賃貸内 賃貸住宅数空家戸数 ( 率 ) 世帯数 ( 実績値 国勢調査 (10,000 世帯 ) 世帯数 ) ( 実績値 国勢調査 ) 人口 ( 大阪府企画室推計 (10,000 人 ) 人口 () 大阪府企画室推計 ) 世帯数 ( 大阪府住宅まちづくり部推計 (10,000 世帯 ) 世帯数 ) ( 大阪府住まち部推計 20% ) 住宅住宅人口 ( 国立社会保障 人口問題研究所推計 (10,000 人 ) ( 人問研推計 ) ) 世帯数 ( 国立社会保障 人口問題研究所推計 (10,000 世帯 ) 世帯数 ( 人問研推計 ) ) 44% 0% 36% 214 万戸 41.9 万戸 (19.6%) 世帯数 (10,000 世帯 ) 世帯数 ( 実績値 国勢調査 ) 大阪府全国世帯数 (10,000 世帯 ) 世帯数 ( 大阪府住まち部推計 ) 平成 25 年住宅 土地統計調査 ( 総務省 ) 世帯数 (10,000 世帯 国勢調査 ) 世帯数 ( 総務省 ( 人問研推計 ) 大阪府推計 国立社会保障 人口問題研究所推計を基に作成 ) 大阪府住宅まちづくり部推計を基に作成 13

2. 事業規模 ( 住宅の供給 管理 ) 設立以来 住宅不足への対応や居住水準の向上など大阪府の住宅まちづくり政策の一翼を担ってきました 分譲住宅も含めて延べ約 6 万 3 千戸の住宅を建設 供給 現在は 地方住宅供給公社として全国 2 番目の規模である賃貸住宅 23,140 戸の管理を中心に事業展開しています 公的賃貸住宅を長年管理運営してきた知識と経験を活かし 指定管理者制度に基づき府営住宅の約半数 (64,288 戸 ) を管理しており 大阪府の住宅まちづくり政策に大きく貢献しています 大阪府内の賃貸住宅に占める公的賃貸住宅 大阪府内の住宅総数 459 万戸の内 賃貸住宅は 214 万戸 公社総管理戸数 87,428 戸 ( 平成 27 年 3 月末時点 ) 民間高優賃 特優賃 特定公共賃貸 0.8 万戸 0.5 万戸 民間賃貸住宅 75.6% その他 不詳 5.1% 公的賃貸住宅 19.7% (42.1 万戸 ) 改良住宅 再開発住宅等 2.6 万戸 UR 大阪市公社 堺市公社 11.9 万戸市町村営住宅 10.5 万戸 大阪府住宅供給公社 借上特優賃住宅 0.1 万戸 公社賃貸住宅 2.2 万戸 府営住宅 64,288 戸 公社賃貸住宅 21,868 戸 借上特優賃住宅 1,272 戸 府営住宅 13.5 万戸 公的賃貸住宅については大阪府調査 (H27.3.31 時点 ) を基に作成 公的賃貸住宅以外については 大阪府推計を基に作成 H27.3.31 時点 府営住宅は公募時の選定戸数 14

ご参考 公的賃貸住宅の比較 公社賃貸住宅 府営住宅 ( 参考 )UR 賃貸住宅 根拠法 地方住宅供給公社法 ( 昭和 40 年 ) 公営住宅法 ( 昭和 26 年 ) 独立行政法人都市再生機構法 ( 平成 15 年 ) 目的 勤労者に対して良好な居住環境の住宅を供給 住宅に困窮する低額所得者に対して低廉な家賃の賃貸住宅を供給 主にファミリー世帯に対して良好な居住環境を備えた賃貸住宅を供給 供給方式 地方住宅供給公社が建設 管理 地方公共団体が建設 管理 地方公共団体が民間住宅を買取り 借上げ 管理 独立行政法人都市再生機構が建設 管理 ( 大阪府内管理戸数 :11.3 万戸 H27.3.31 時点 ) 入居者資格 同居親族要件等 収入要件 単身入居可能 ( 原則 複数での入居は親族に限る ) 家賃の 4 倍または 30 万円の月収が必要 原則 同居親族を要する 本来階層 収入分位 ~25% ( 認定月収 15.8 万円以下 ) 高齢者等に係る裁量階層 収入分位 25~40% ( 認定月収 21.4 万円以下 ) 原則 同居親族を要する 家賃の 4 倍または 33 万円の月収が必要 家賃設定 近傍同種家賃と均衡を失しないこと 応能応益家賃 家賃算定基礎額 市町村立地係数 規模係数 経過年数係数 利便性係数 上限は近傍同種家賃 近傍同種家賃と均衡を失しないこと 15

3. 事業の概要 当公社の事業は 自主事業である直轄事業と 府営住宅等の管理をはじめとした受託事業に大別されます 直轄事業 公社自らが所有 借上げている住宅並びに保有地の管理 運営等 受託事業 主に府からの受託による事業 賃貸住宅等事業 受託事業 賃貸住宅等管理事業 (P.17-19) 当公社の主要事業であり 収益の 要 賃貸住宅約 2 万 3 千戸 ( 借上特優賃住宅を含む ) をはじめ 公益的施設 ( 駐車場 店舗等 ) 賃貸土地等の管理を行っている 府営住宅計画修繕業務 公営住宅法上の管理者代行制度により 府営住宅の計画修繕業務を府から受託 耐震化事業 (P.20) 建替事業 (P.20) 現行の耐震基準に満たない公社賃貸住宅を対象に耐震化に取り組んでいる 老朽化した一般賃貸住宅は建替えにより居住水準の向上を図ると共に 建替えに伴う再生地の処分を行っている ( 平成 26 年度から平成 29 年度末の間は建替事業を一旦休止 ) 入居者選定等受託業務 民間が管理する特定優良賃貸住宅及び高齢者向け優良賃貸住宅の入居者の選定及び入居資格審査等 宅地管理事業等 個人用分譲住宅 宅地 ( 平成 13 年度から原則撤退 ) 府営住宅用地等を開発 供給 保有地 ( 未利用地 ) 等の処分 管理地に係る整備工事等 その他直轄事業 分譲マンション管理 建替えサポート事業 土地信託事業 現在 新たな土地取得は行っておりません 大阪府分譲マンション管理 建替えサポートシステム推進協議会 の総合窓口として 管理組合の取り組みを支援 公社所有地を有効活用するため 信託銀行と土地信託契約を締結し 商業施設の建設 管理を信託 分譲住宅管理組合からの受託業務 ( きちんとサポート ) 府営住宅管理事業 (P.21) [ 特別会計 ] 分譲マンションの大規模改修や長期修繕計画における コンサルタント業務 などにより 管理組合の業務を支援 平成 24 年度から本格実施となった指定管理者制度に基づき 府営住宅 (3 地区 64,288 戸 ) 及び 府営住宅駐車場 (3 地区 39,751 区画 ) ( 公募時の選定戸数 ) の管理を大阪府より受託 16

3-1. 賃貸住宅等管理事業 規模 種別 一般賃貸住宅高齢者向け優良賃貸住宅特定優良賃貸住宅 ( 特優賃 ) 併存賃貸住宅 ( 高優賃 ) 直接建設型民間借上型 団地数 122 7(7) 28(28) 11(9) 46 概要 戸数 19,279 312 1,850 427 1,272 公社が保有する一般的な賃貸住宅 当公社の主要事業であり 合計 177 団地 23,140 戸を管理しています 入居者募集から入退去 家賃の収納 修繕など 総合的な管理 サービスを実施しています 府の政策により建設された 同一棟内に府営住宅と公社賃貸住宅が混在する賃貸住宅 高齢者の方が安心して生活できるように床の段差解消 玄関 浴室 トイレへの手すり設置など 室内のバリアフリー化に加え 緊急通報サービスも利用可能 ( 入居者の希望により別途契約が必要 ) とした賃貸住宅 ( 補助金による家賃減額制度あり ) 入居者負担額納入 公社 入居者 家賃補助 建設費補助 募集 審査 管理 国 大阪府 中堅所得者層に適正な家賃負担で質の高い住宅を提供できるよう 補助金による家賃減額制度を備えた賃貸住宅 特定優良賃貸住宅のうち 公社が建設 所有する特定優良賃貸住宅 入居者負担額納入 公社 入居者 家賃補助 建設費補助 募集 審査 管理 国 大阪府 民間事業者が建設し 公社が全戸一括で借上げて募集 管理等を行う特定優良賃貸住宅 ( 借上げ期間は 20 年間で 平成 32 年度末までに全ての借上げ期間が満了 ) 入居者負担額納入 公社 入居者 募集 審査 管理 家賃補助 賃貸借契約 (20 年 ) 国 大阪府 建設費補助 土地所有者 ( オーナー ) 種別 駐車場 店舗 賃貸施設 賃貸土地等 規模 16,846 区画 79 店舗 42 件 概要 主に上記の団地に付随する駐車場 賃貸運営している店舗 郵便局や会館等の公益的施設や賃貸土地等 管理戸数等はH27.3.31 時点 団地数の ( ) は 一般賃貸住宅 122 団地の内数 17

3-1. 賃貸住宅等管理事業 大都市圏における中堅所得者層の賃貸住宅ニーズに支えられ 入居率は堅調に推移し 収支も安定しています 公社賃貸住宅の入居率は平成 26 年度末時点で 93.2%( 空家率 6.8%) であり 大阪府内の賃貸住宅の平均 80.4% ( 空家率 19.6%) を大きく上回っています 家賃滞納額についても 滞納対策の強化により年々減少しています 賃貸住宅の概要 管理戸数 平均家賃 21,868 戸 50,858 円 ( 建替後平均 88.312 円 ) 築年数別管理戸数 50 年以上 1,784 戸 10 年未満 3,157 戸 10~19 年 2,073 戸 賃貸住宅等管理事業売上総利益の推移 40 30 20 ( 億円 ) 平均専有面積 49.54 m2 ( 建替後平均 55.61 m2 ) 管理戸数は H27.3.31 時点 借上特優賃住宅を除く 40~49 年 11,412 戸 20~29 年 950 戸 30~39 年 1,631 戸 10 0 H22 H23 H24 H25 H26 売上総利益 = 事業収益 - 事業原価 ( 年度 ) 入居率の推移 家賃収納率と滞納額の推移 家賃収納率の推移入居率 ( 平成 26 年度末時点 ) 93.2% 滞納対策の強化により滞納額 100.0% 96.8% 97.4% 97.8% 98.4% 98.5% は 減少 公社賃貸住宅入居率の推移 94.0% (%) 滞納対策の強化概要 95.0% 97.3% 97.5% 98.0% 98.4% 98.5% 95.0% 94.5 民間企業の債権回収を専門 90.0% とする経験豊富な職員の採用 94.0 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 弁護士や司法書士との連携 家賃滞納額の推移 ( 億円 ) 機関保証制度の導入等 93.5 16 入居者 5.7 対策の効果 ( 滞納額 ) 12 3.7 3.5 93.0 12.6 3.3 3.2 退去者平成 16 年度末 :16.3 億円 8 2.7 2.4 10.6 11.2 10.4 平成 26 年度末 :4.9 億円 92.5 9.6 2.1 4 8.5 2.2 6.9 2.0 3.9 5.9 1.9 4.8 4.0 3.7 H21 H22 H23 H24 H25 H26 ( 年度 ) 3.0 0 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 各年度末 (3 月 31 日 ) 時点の入居率 借上特優賃住宅を除く 18

3-1. 賃貸住宅等管理事業 収益向上のため 家賃のキャッシュバックキャンペーン等の空家解消に向けた様々な入居促進策等を実施しています メール会員登録者への空き物件情報やキャンペーン情報等の随時発信 現地受付等 サービスの向上にも取り組んでいます 顧客満足度向上のため 顧客サービス向上の取り組みや入居者アンケートの結果を踏まえた接遇改善対策を実施しています 入居促進策 ( ソフト面の対策 ) 一般賃貸住宅を対象とした 3 年間の家賃のキャッシュバックをメインとした入居促進キャンペーンや 一部団地を対象に新婚 子育て世帯向けの 6 年間のキャッシュバック方式によるキャンペーンを実施しています 家賃キャッシュバック 3 年間 (1 万円又は 5 千円 / 月 ) 敷金の減額 ( 通常 3 か月分を 1 か月分に ) 動画による物件紹介や特設サイト facebook 等 ICT を活用し お客 顧客満足度の向上 本社募集窓口をはじめ 府内 4 管理センターにおいて 土曜日営業を行い 顧客サービスの向上に努めています 顧客満足度向上のため 入居者アンケートの実施により状況を把握し 接遇マニュアルの作成 接遇向上推進委員会の設置 職員研修の充実等を行っています before 選べる壁紙を採用した住戸 after 様視点に立った募集情報を積極的に発信しています 入居促進策 ( ハード面の対策 ) 入居促進策として LDK 化をはじめとしたリフォームを行い 空家の解消に努めています 千里山田西団地等において 空家解消の取り組み及び居住水準向上リフォームのモデルとして 大胆な間取り変更や設備機器のリニューアル等のリノベーションを実施しています LDK 化 LDKの壁紙を申込者が選択できる新たな試みを実施 千里山田西団地 ( 昭和 54 年建設 ) のリフォーム住戸 19

3-2. 耐震化事業 / 建替事業 耐震化事業 平成 22 年度実施の耐震診断において 現行の耐震基準に満たない (B1 及び B2) と判定された 5,033 戸の公社賃貸住宅について 耐震化の基本方針 ( 平成 24 年 4 月公表 ) に基づき耐震化に取り組んでいます 平成 33 年度以降の目標については 大阪府の 住宅 建築物耐震 10 ヵ年戦略プラン の改正による新たな耐震化の目標を踏まえて設定します 公社賃貸住宅の耐震性能 ( 平成 27 年 3 月 31 日時点 ) 団地数 130 住戸数 ( 住棟数 ) 21,805 戸 (516 棟 ) 耐震化率 80.7% 現行の建築基準法と同等の耐震性能を満たすもの 耐震性能 現行の建築基準法と同等の耐震性能を満たさないもの A(1) A(2) A( 壁式 ) B1 B2 826 戸 (19 棟 ) 6,166 戸 (111 棟 ) 10,606 戸 (287 棟 ) 2,429 戸 (53 棟 ) 耐震化率 H26 年度末実績 H32 年度目標 約 81% 92% 1,778 戸 (46 棟 ) 建替事業 建設年度が古く 入居者の高齢化が進む団地について 順次建替を実施し 建替え後は住宅内の段差解消やエレベーター設置等 高齢社会に対応した住宅の供給を図っています ( 平成 25 年度までの建替え完了実績は 38 団地 5,183 戸 ) 建替えに伴う団地の高層化により生じた再生地は まちづくりへの配慮を条件とした事業提案競技等により売却し 地域の発展等に貢献しています ( 民間分譲マンションをはじめ 有料老人ホームや病院 市営住宅等 ) また 再生地の売却収入は借入金の縮減にも寄与しています 平成 26 年度から平成 29 年度末までは建替事業を一旦休止していますが 平成 30 年度以降に再開します 建替えや集約など対象団地ごとの対応方針は ストック活用実施計画 の ストック再編計画 に示しています ストック活用実施計画 ( 平成 27 年 6 月策定 ) 計画期間 : 平成 27 年度 ~ 平成 33 年度 目的位置付け実施団地 ( 平成 30 年度 ~ 平成 33 年度まで ) I. ストック再編計画 財務体質の改善を図りながら効率的な投資を図る 安定経営等に向けた管理戸数の維持 平成 33 年度末目標管理戸数である約 2 万戸を維持 公的役割を継続 市や民間との連携や先導的な取り組みを検討 II. 耐震化計画 耐震化率の向上を図る 団地再編 耐震改修を実施し平成 32 年度までに概ね 92% を達成 III. 長期有効活用計画 設備水準の向上や居住者に良好な居住環境の提供を図る 公的役割を継続 公社賃貸住宅ストックを活用した取り組みを検討 経営理念 大阪府住宅まちづくりマスタープラン 経営計画 基本計画 ストック活用 ストック活用 実施計画 Ⅰ ストック再編計画 Ⅱ 耐震化計画 Ⅲ 長期有効活用計画 団地数 戸数 建替 4 536 建替もしくは集約 6 922 集約 4 142 経営廃止 3 249 耐震改修 2 216 20

3-3. 宅地管理事業等 / 府営住宅管理事業 宅地管理事業等 大阪府が進める宅地開発事業や都市整備事業に参画するなど 良質な住宅等の供給を行ってきました 現在は 箕面森町において大阪府が進める 水と緑の健康都市特定土地区画管理事業 に参画しています 府営住宅管理事業 大阪府内一円に立地する大阪府営住宅の管理運営を長年にわたり受託してきました 府内 3 箇所に管理センターを設置する等 入居者等に対する利便性 緊急時の機動性に配慮した業務執行体制を有しています 入居者に対する窓口対応等の顧客満足度は高く 緊急時の現地対応など 業務執行の知識 経験を活かしたサービスは入居者に定着しています 指定管理者制度について 平成 15 年 6 月 13 日に公布された 地方自治法の一部を改正する法律案 により 公の施設 の管理に関する制度の改正が行われ 従来は地方公共団体の出資法人等に限られていましたが 民間事業者も含めた指定管理者による管理が可能となりました 府営住宅の種類 種類 公社管理戸数 概要 大阪府において 平成 22 年 4 月から一部の地域で指定管理者制度を導入した結果 一定の効果が見られたことから 平成 24 年度から全ての府営住宅において指定管理者制度を導入されることとなり 平成 23 年 7 月に指定管理者の公募が行われました 平成 23 年 7 月の公募では 6 地区に分けて指定管理者を募集し 当公社は民間企業と連携の上 応募し 6 地区全ての提案で最高得点を獲得しましたが 1 事業者による管理上限戸数が 69,052 戸 ( 平成 23 年 4 月 1 日現在の府営住宅総戸数合計の 2 分の 1) と定められていたため 当公社グループは 3 地区 64,288 戸の最優先交渉権者に選定され 大阪府議会による議決を経て指定管理者に指定されました ( 管理期間 : 平成 24 年 4 月 1 日 ~ 平成 29 年 3 月 31 日まで ) 公営住宅 特定公共賃貸住宅 63,580 戸 708 戸 住宅に困窮する低額所得者に対して低廉な家賃の賃貸住宅を供給 中堅所得者に対して優良な賃貸住宅を供給 管理戸数は H24 年度公募時に選定された戸数 21

3-4. 公的機関としての役割への取り組み ニュータウン再生 泉北ニュータウン再生府市等連携協議会及び千里ニュータウン再生連絡協議会に参画しています 平成 26 年度には 泉北ニュータウンの茶山台団地において 若年層の入居促進を目的に堺市及び民間企業と連携して DIY 方式による住戸リノベーションモデル事業を実施しました ( DIY SCHOOL ) 平成 27 年度についても 茶山台団地において 2 戸の住宅を 1 戸 (90 m2 ) に改修する子育て世帯向けリノベーション事業について 堺市などと連携して取り組んでいます DIY SCHOOL の作業風景 DIY SCHOOL の完成住戸 官民協働で取り組む住宅セーフティネットの構築 ( Osaka あんしん住まい推進協議会 ) 高齢者 障がい者 低額所得者 外国人 子育て世帯及び被災者等の住宅確保要配慮者の居住の安定確保に向けて官民協働で取り組むため 平成 27 年 3 月に設立された Osaka あんしん住まい推進協議会 ( 会長 : 大阪府住宅供給公社理事長 ) に正会員として加入し 大阪府とともに事務局の一部を担っています Osaka あんしん住まい推進協議会 では 住宅確保要配慮者への公的賃貸住宅及び民間賃貸住宅にかかる一元的な情報の提供を行う 大阪あんしん賃貸システム の運営などを行っています 分譲マンション管理 建替えサポート事業 大阪府をはじめ公的な団体が共同して取り組む 大阪府分譲マンション管理 建替えサポートシステム推進協議会 ( 平成 15 年設立 ) の総合窓口として 分譲マンションの修繕 改修や建替えなどの様々な相談への対応 専門アドバイザーの派遣を行い 管理組合の取り組みを支援しています 大阪あんしん賃貸検索システム トップページ 直近 5 ヵ年の業務実績 年度 H22 H23 H24 H25 H26 相談実績 123 件 112 件 107 件 134 件 138 件 アドバイザーの派遣 19 件 24 件 11 件 13 件 9 件 22

Ⅳ. 経営改善への取り組み 23

1. 経営改善の取り組み バブル経済崩壊後の地価の下落等による損失要因に対処するため 平成 13 年 8 月の 経営改善計画 策定以来 計画的に経営改善に取り組んできました 平成 16 年 9 月策定の 新経営計画 で 平成 20 年度に黒字転換の見通しを掲げましたが 1 年早く達成しました また 平成 19 年度以降 8 期連続で黒字を維持しています 平成 24 年 3 月策定の 大阪府住宅供給公社経営計画 ( 平成 24~33 年度 ) では 自立化に向けた 10 年の取り組み ( 平成 20 年 6 月策定 ) の実績を引き継ぎ 平成 29 年度末までに借入金を 1,500 億円以下 平成 33 年度までに 1,400 億円以下に縮減する目標を掲げ 更なる経営改善に取り組んでいます H13~H15 年度 16 年 17 年 18 年 19 年 20 年 21 年 22 年 23 年 24 年 25 年 26 年 27 年 28 年 29 年 30 年 31 年 32 年 33 年 計画期間 H13~H15 年度 H13.8 経営改善計画 策定 損失要因 宅地開発保有地 分譲住宅事業 借上特定優良賃貸住宅管理事業 計画期間 H16~H23 年度 H16.9 新経営計画 策定 期間 H18~H23 年度 H18.11 新経営計画の検証と対策 経営の見通しを損益 資本収支の予測 財務状況の推移で示す 資産の有効活用 経営の合理化 事業資金コストの縮減 資金調達力 経営企画力を備えた自立した経営体となることを目指す H20.3 公社のあり方検討会提言 H20.6 大阪府財政再建プログラム案 : すべての出資法人をゼロベースで見直し ( 当公社の方向性 存続 ) 期間 H20~H29 年度 H20.6 大阪府住宅供給公社の自立化に向けた 10 年の取り組み 新経営計画 (H16.9) の計画期間終了に伴い 自立化に向けた 10 年の取り組み を引き継いで自立した経営体をめざしつつ 今後 10 年間の役割と方向性を明確にする 計画期間 H24~H33 年度 H24.3 大阪府住宅供給公社経営計画 ( 平成 24~33 年度 ) 24

2-1. 大阪府住宅供給公社経営計画 ( 平成 24 年度 ~33 年度 ) 計画期間 ( 平成 24~33 年度 ) 計画への取組 平成 24~29 年度の戦略 自立した経営体をめざし 借入金残高 1,500 億円以下とする目標に向け財務体質の改善を優先 平成 30 年度以降の戦略 財務体質の改善を引き続き進めるとともに居住水準等の向上への取り組みを拡充 借入金残高を平成 29 年度末に 1,500 億円以下 平成 33 年度末に 1,400 億円以下とする目標を堅持し 引き続き財務体質の改善を進めます 現行の耐震基準に満たないと判明した住棟について 順次 耐震化 ( 耐震改修 応急補強 建替え 用途廃止 ) を実施します 適正な維持管理やお客様ニーズを踏まえたリフォームの実施 創意工夫を凝らした住宅経営により お客様満足度の向上を図ります 少子高齢化への対応や地域まちづくりなど 大阪府の住宅まちづくり政策に貢献します 経営ビジョンと経営の基本方針 Ⅰ. 大阪府の住宅まちづくり政策への貢献 Ⅱ. 創意工夫を凝らした住宅経営 Ⅲ. 経営基盤の強化と自立した経営体の確立 少子高齢社会など時代の要請に応えるべき機能を重視 公社賃貸住宅資産の活用 経営基盤の強化 地域のまちづくりとコミュニティへの貢献 お客様満足度第一の住宅経営 組織体制の整備 知識と経験を活かした住宅まちづくりへの貢献 内部統制の強化 25

2-2. 大阪府住宅供給公社経営計画 ( 数値目標等 ) 2,000 1,800 1,600 1,400 1,200 ( 億円 ) 借入金残高 ( 実績 ) 借入金残高 ( 経営計画値 ) 借入金残高 (H27 予定 ) H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 H29 H30 H31 H32 H33 当計画では 3 つの数値目標 及び 定数と人件費 について数値化しています 1 借入金残高目標 2 住宅稼働率 ( 公社賃貸 ) 3 接遇 対応の満足度 経営基盤の強化と自立した経営体の確立に向け 借入金残高の縮減を進め 平成 33 年度末の借入金残高 1,400 億円以下を目指します 定数と人件費 公社経営の要である賃貸住宅事業は 創意工夫を凝らし 稼働率の向上に努めます 平成 29 年度以降も 安定的な公社経営を念頭に 93% 以上の維持を目標とします 95% 94% 93% 92% 91% 90% H23 H24 H25 H26 H29 H33 0 経営改善の視点にお客様満足度の向上を掲げ さらなる向上に努めます 平成 29 年度以降も 95% 以上の維持を目標とします ( 百万円 ) ( 人 ) 常勤職員数は 平成 33 年度には160 人体制とします 3,500 350 定数計画に基づき 平成 33 年度の人件費は1,180 百万円程度を見込んでいます 3,000 300 部門 H20 H26 H28 H29~H33 2,500 250 ( 実績 ) ( 実績 ) 2,000 200 直轄部門 139 人 103 人 92 人 90 人 1,500 150 府営住宅指定管理 112 人 56 人 54 人 52 人受託部門 1,000 100 その他 68 人 31 人 20 人 18 人 500 50 計 319 人 190 人 166 人 160 人 受託部門のその他 : 大阪府等から受託する公営住宅等の計画修繕等 人件費 : 給与 ( 退職手当は除く ) 社会保険料 ( 事業主負担 ) 法定 法定外福利費を含む 稼働率 = 契約家賃額 ( 年間 )/ 満室時契約家賃額 ( 年間 ) 100% 98% 96% 94% 92% 90% 88% H23 H24 H25 H26 H29 H33 入居者及び窓口来場者へのアンケートで 大変良かった 良かった 普通 と回答した人の割合 H20( 実績 ) H26( 実績 ) H28 H29~H33 人件費総額常勤職員数 ( 右軸 ) 0 26

Ⅴ. 経営状況 27

1. 平成 26 年度一般会計決算情報 賃貸管理事業の売上総利益は 32 億円です ( 売上総利益 = 事業収益 - 事業原価 ) 平成 26 年度決算においては引き続き好調な賃貸事業収益等に支えられ 当期純利益は 8 期連続で黒字を維持しています 損益計算書 単位 ; 億円 H25 H26 増減 事業収益 302 251 50 賃貸管理事業収益 169 161 9 分譲事業収益 28 1 27 その他事業収益 105 90 15 事業原価 251 219 32 賃貸管理事業原価 134 128 6 分譲事業原価 13 1 12 その他事業原価 104 90 14 一般管理費 5 5 1 事業利益 ( 損失 ) 46 27 19 その他経常収益 1 3 3 その他経常費用 6 8 2 経常利益 ( 損失 ) 41 22 18 特別利益 15 11 4 特別損失 17 16 0 当期利益 ( 損失 ) 39 18 21 表示未満単位を四捨五入して単位に満たない場合は 0 該当数字が無い場合は - と表示 賃貸管理事業 32 億円黒字 一般賃貸住宅の安定した賃料収入により 32 億円の黒字 特定優良賃貸住宅 ( 民間借上型 ) の繰上解除により 収益 原価ともに減少 オーナーへ満室保証を行っているため 空家増加に伴い損失が発生するが 今後見込まれる損失額は借上賃貸住宅減損勘定として貸借対照表の固定負債に計上済み 空家損失は平成 24 年度から管理期間が段階的に終了することに加え オーナーとの協議により借上契約の繰上解除を行っているため 減少する見込み 分譲事業収益 原価 建替事業の一旦休止により 再生地売却が発生しないことによる減 その他経常収益 費用 アレンジメントフィーの補助金収入及び支出が発生 当期純利益 18 億円 8 期連続黒字 キャッシュフロー計算書 単位 : 億円 H25 H26 増減 事業活動によるキャッシュフロー 99 43 56 賃貸管理事業活動による収支 85 76 9 分譲事業活動による収支 22 1 21 その他事業活動による収支 15 13 28 一般管理活動による収支 4 4 0 その他経常損益に係る収支 3 4 0 特別損益に係る収支 16 13 3 投資活動によるキャッシュフロー 24 8 16 事業資産形成活動による収支 8 3 5 賃貸事業資産形成による収支 7 2 5 分譲事業資産形成による収支 0 0 0 事業用土地資産形成による収支 0 0 0 その他事業資産形成収支 - - - その他の投資活動による収支 16 5 10 その他の収支 16 5 10 財務活動によるキャッシュフロー 69 70 139 事業活動に係る資金の返済による支出 136 258 122 投資活動に係る資金の借入による収入 48 227 179 その他の財務活動に係る資金の調達及び返済による収支 19 100 81 当期中の資金収支合計 6 104 98 前期繰越金 ( 現金及び現金同等物 ) 64 71 6 次期繰越金 ( 現金及び現金同等物 ) 71 175 104 28

1. 平成 26 年度一般会計決算情報 総資産は 2,492 億円です 有価証券 ( 譲渡性預金 ) の増加等により 平成 25 年度より 66 億円増加しました 負債は 2,011 億円です 社債の発行等により平成 25 年度より 48 億円増加しました 貸借対照表 H25 H26 増減 資産合計 2,426 2,492 66 流動資産 95 202 107 現金預金 41 45 4 有価証券 30 130 100 未収金 26 28 2 分譲事業資産 1 1 0 前払金 2 1 0 その他流動資産 1 0 0 貸倒引当金 4 4 1 固定資産 2,331 2,291 41 賃貸事業資産 2,280 2,240 40 事業用土地資産 7 7 0 その他事業資産 4 3 1 有形固定資産 1 1 0 無形固定資産 1 1 0 その他固定資産 42 43 1 貸倒引当金 4 4 0 ( 億円 ) H25 H26 増減 負債合計 1,963 2,011 48 流動負債 405 400 6 短期借入金 98 92 6 次期返済長期借入金 258 261 3 未払金 42 41 1 前受金 1 0 1 預り金 6 5 1 その他流動負債 0 0 0 固定負債 1,557 1,611 54 社債 315 415 100 長期借入金 1,021 994 27 長期前受金 預り保証金 44 40 4 繰延建設補助金 39 38 1 借上賃貸住宅資産減損勘定 34 14 20 信託資産減損勘定 32 32 0 引当金 70 75 5 その他固定負債 2 3 1 資本合計 464 481 18 資本金 0 0 0 表示未満単位を四捨五入して単位に満たない場合は 0 該当数字が無い場合は - と表示 剰余金 463 481 18 29

2. 大阪府からの財政的関与の状況 区分 公社住宅関連 府営住宅関連 その他 年度 府決算 府予算 H24 H25 H26 H27 補助金 812 758 1,022 741 特定優良賃貸住宅家賃減額補助金 35 35 34 24 入居者の家賃減額補助 高齢者向け優良賃貸住宅家賃減額補助金 467 492 497 504 入居者の家賃減額補助 高齢者向け優良賃貸住宅建設補助金 72 15 0 0 短期借入金の借換に伴う利子補給金 238 216 491 213 借入金 964 542 0 0 建替建設資金借入金 964 542 0 0 備考 府の短期借入金を平成 21 年度に民間金融機関で借換えた借入金の従来金利 (0.5%) を超える金利負担額等を補助 老朽化した公社賃貸住宅の建替事業費の約半分を借入 (50 年償還 固定金利 0.5%) その他収入 42 41 40 40 借上公営住宅使用料等 公社住宅関連計 1,818 1,341 1,062 781 委託料 1,929 10,460 9,013 4,963 府営住宅計画修繕業務 1,929 10,460 9,013 4,963 府営住宅関連計 1,929 10,460 9,013 4,963 負担金 75 42 47 住宅総合管理システム整備費 地方職員共 46 済組合の府負担金等 委託料 256 240 6 府有施設保全業務 特定優良賃貸住宅入居 6 者選定等業務等 その他計 331 282 53 52 合計 4,078 12,083 10,128 5,797 府が損失補償している借入金残高 ( 期末 ) 90,738 78,187 76,418 - 府からの借入金残高 ( 期末 ) 29,170 27,517 26,971 - ( 百万円 ) 大阪府からの借入金 平成 26 年度末の府からの借 入金残高は 約 270 億円で す 府の住宅まちづくり政策の一 翼を担う当公社の資金を安 定的に確保する観点等から 民間金融機関等 ( 住宅金融 支援機構は除く ) からの借入 金 ( 一部を除く ) に府の損失補 償が付されています ( 平成 26 年度末現在約 764 億円 ) 府の住宅まちづくり政策を推 進するために 府から公社賃貸住宅の建替資金の借入や高齢者向け優良賃貸住宅の 建設資金の補助を受けてい ます 損失補償 建設資金補助金 30

3. 経営状況 事業別の売上総利益と経常利益の推移 ( 一般会計 ) ( 億円 ) 60 40 20 0 400 350 300 250 200 150 100 50 0 2,200 ( 億円 ) 2,000 1,800 1,600 1,400 1,200 ( 億円 ) H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 賃貸管理事業収支分譲事業収支 ( 予定 ) 20 139 その他事業収支 事業収益の推移 ( 一般会計 ) 15 14 28 105 78 66 50 28 165 168 171 174 169 161 153 借入金残高 ( 経営計画値 ) 売上総利益 = 事業収益 - 事業原価 借入金残高 ( 実績 ) 90 1 49 1 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 ( 予定 ) 賃貸管理事業収益 分譲事業収益 その他事業収益 借入金残高の推移 経常利益 借入金残高 (H27 予定 ) H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 H29 H30 H31 H32 H33 平成 19 年度から平成 26 年度まで 8 期連続で黒字を維持しています 公社賃貸住宅の建替事業 ( 高層化 ) に伴う再生地の売却が収益向上に大きく貢献してきましたが 平成 26 年度から平成 29 年度末まで建替事業を一旦休止していることもあり 平成 26 年度の利益は平成 25 年度に比べ減少しています ( 平成 27 年 6 月策定のストック活用実施計画に基づき平成 30 年度から建替事業を再開する予定です ) 平成 27 年度についても 経常利益 6.6 億円 ( 当期純利益 4.7 億円 ) の黒字を見込んでいます 公社の主たる事業である賃貸住宅管理事業は 家賃収入を主な収入源として継続的に安定した事業収益を確保し 堅実な経営を進めています 平成 27 年度についても 150 億円以上の事業収益を見込んでいます 平成 27 年度の経常利益 ( 予定 ) については 大規模修繕に係る費用が増加すること等により 平成 26 年度に比べ利益が減少する見込みですが 今後も安定した事業収益に支えられ堅実な経営状況が続く見込みです 借入金残高については計画以上の縮減を図っており 平成 29 年度末に 1500 億円以下 平成 33 年度末に 1400 億円以下とする目標についても達成する見込みです 31

Ⅵ. 資金調達 32

1. 資金調達の考え方 大阪府住宅供給公社経営計画 ( 平成 24 年度 ~33 年度 ) に基づき 借入金残高を縮減していきます ( 平成 33 年度末 1,400 億円以下 ) 借換リスクの軽減 資金調達コストの縮減を図ります 内部資金の活用による繰上償還 ( 借入金残高圧縮 ) 民間金融機関等 ( グループファイナンス 基金からの借入を含む ) 社債 住宅金融支援機構 資金調達の多様化 調達コストの縮減 借換リスクの軽減 民間金融機関等 ( グループファイナンス 基金からの借入を含む ) 社債 住宅金融支援機構 大阪府 その他 平成 26 年度末 ( 借入金残高 1,762 億円 ) 大阪府 その他 今後の方向 33

2. 負債管理と今後の資金調達の考え方 借入案件ごとの今後の資金需要をトータルで管理し 計画的な返済 ( 借換え ) を行い 着実に借入金残高の縮減を目指します 資金需要見込額は 年度ごとに需要額の偏りが見られますが 資金調達の多様化 ( 債券の計画的な発行 ) により 資金需要の平準化及び調達コストの縮減を図り 今後 より安定的な調達体制を目指します 今後も 継続的に債券発行を検討し 投資家の皆様との関係強化を図ります 借入先 民間金融機関 社債 住宅金融支援機構 大阪府 大阪府出資法人グループファイナンス等 計 大阪府出資法人グループファイナンス等 30% 借入金残高 (H26 年度末 ) 325 億円 415 億円 233 億円 270 億円 519 億円 1,762 億円 民間金融機関 18% 社債 24% 平成 29 年度末までの主な資金需要見込額 ( 億円 ) 300 250 20 78 200 150 237 100 214 150 38 50 65 35 28 0 H25 H26 H27 H28 H29 民間金融機関社債住宅金融支援機構大阪府大阪府出資法人グループファイナンス等 大阪府 15% 住宅金融支援機構 13% 大阪府からの借入金 ( 期間 :50 年 ) 住宅金融支援機構からの借入金 ( 期間 :50 年 平成 20 年度以降の借入は 35 年 ) については 毎年度元金償還を行います 34

Ⅶ. 大阪府住宅供給公社債券 35

1. 第 6 回大阪府住宅供給公社債券について 発行目的 資金調達の多様化を図り より安定的で有利な資金を確保する 資金使途借入金償還資金等 ( 一般会計 ) 回号発行日格付年限発行額利率 1 回平成 24 年 1 月 A+ 5 年 65 億 0.794%( 国債 +45bp) 発行実績 2 回平成 24 年 9 月 A+ 5 年 50 億 0.686%( 国債 +47bp) 3 回平成 25 年 2 月 A+ 5 年 100 億 0.589%( 国債 +45bp) 4 回平成 25 年 10 月 A+ 3 年 100 億 0.472%( 国債 +35bp) 5 回平成 26 年 11 月 A+ 5 年 100 億 0.428%( 国債 +28bp) 償還方式 : 満期一括償還 ( 損失補償なし ) 債券発行における根拠法令 地方住宅供給公社法第 33 条の 2 地方公社は 債券を発行することができる 発行体格付 A+ ( 安定的 ) 格付投資情報センター (R&I) 格付理由 ( 抜粋 ) 地方住宅供給公社法に基づき 大阪府が 100% 出資する特別法人 事業上 府と密接な関係がある指定出資法人に指定され 存続の方針が示されている 大阪府住宅まちづくりマスタープラン は 公社の役割として民間賃貸住宅市場では十分に対応できない住宅の供給などが示された 都道府県中 3 位の人口を擁する府の 住宅まちづくり政策 の執行機関としての重要性が高い 一般賃貸住宅が安定収益源になっている BIS リスクウェイト 20%( 地方三公社 ) 36

Ⅷ. ご参考資料 37

地方住宅供給公社法 ( 抄 ) 目的 ( 第 1 条 ) 地方住宅供給公社は 住宅の不足の著しい地域において 住宅を必要とする勤労者の資金を受け入れ これをその他の資金とあわせて活用して これらの者に居住環境の良好な集団住宅及びその用に供する宅地を供給し もつて住民の生活の安定と社会福祉の増進に寄与することを目的とする 設立 ( 第 8 条 ) 地方公社は 都道府県又は政令で指定する人口 50 万以上の市でなければ 設立することができない ( 第 9 条 ) 地方公社を設立するには 議会の議決を経 かつ 定款及び業務方法書を作成して 国土交通大臣の認可を受けなければならない 38

住生活基本法と住生活基本計画 住生活基本法 ( 平成 18 年 6 月制定 ) 本格的な少子高齢社会 人口 世帯減少社会の到来を目前に控え 現在及び将来における国民の豊かな住生活を実現するため制定 住生活の安定確保及び向上の促進に関する施策について 基本理念を定める 基本理念 現在及び将来における国民の住生活の基盤となる良質な住宅の供給等 (3 条 ) 良好な居住環境の形成 (4 条 ) 居住のために住宅を購入する者等の利益の擁護及び増進 (5 条 ) 居住の安定の確保 (6 条 ) 国 地方公共団体並びに住宅関連事業者の責務を明らかにする 基本的施策 住生活基本計画を定めることにより施策を総合的かつ計画的に推進する 住生活基本計画 ( 全国計画 ) より 計画期間 : 平成 23~32 年度 今後の住宅政策の展開に当たっては 住生活基本法に掲げられた基本理念にのっとり ハード ソフト両面の施策による安全 安心で豊かな住生活を支える生活環境の構築 住宅の適正な管理 再生 多様な居住ニーズに応える新築 既存住宅双方の住宅市場の整備 更には市場において自力では適切な住宅を確保することが困難な者に対して居住の安定を確保する住宅セーフティネットの構築のための施策の充実を図っていくことが必要である 第 1 住生活の安定の確保及び向上の促進に関する施策についての基本的な方針 3 住生活の安定の確保及び向上の促進に関する施策についての横断的視点 (5) 地域の実情を踏まえたきめ細かな施策展開 地域の自然 歴史 文化その他社会経済の特性に応じた多様な居住ニーズに的確に対応するためには 地域の実情を最もよく把握している地方公共団体が主役となって 総合的かつきめ細かな施策展開が図られることが必要である このため 国が施策を実施するに当たっては 地方公共団体による整備に関する計画 方針等 地域の状況を十分踏まえるとともに 地方公共団体による施策の実施を支援する また 従来にも増して地域に密着した施策展開を図る観点から 地方公共団体とまちづくり等に主体的に取り組む地域住民の団体 NPO 民間事業者等 新しい公共 の担い手となる多様な主体との連携の促進を図る 39

大阪府の行財政改革推進プラン ( 案 ) 行財政改革推進プラン ( 案 ) ( 平成 27 年 2 月 16 日公表 ) 計画期間平成 27~29 年度 (3 年間 ) 改革のめざすもの ( 基本的な考え方 ) 歳出改革 めざす姿 主な点検項目 公務員制度改革 歳入確保 出資法人等の改革 公の施設の改革 将来の財政リスク の点検 主なプロジェクトの今後の方向性 行財政改革推進プラン ( 案 ) は 平成 20 年度策定の 大阪府財政再建プログラム ( 案 ) 平成 22 年度策定の 大阪府財政構造改革プラン ( 案 ) の後継プランです 大阪は わが国を牽引する経済 交流拠点のひとつであるとともに さまざまな課題への対応において 常に全国のモデルとなる役割を担ってきました 引き続きそうした自覚をもって 新たな発想も柔軟に取り入れながら さらなる改革に大胆に取り組んでいきます 今回のプランは 歳入歳出全般の抜本的な改革という これまでの取組みを承継 発展させるとともに 事業重点化プロセス をはじめ 府組織が弛みなく改革を推し進めていくための枠組みや 行政 民間の新たなパートナーシップを中心としたこれからの行政展開の方向性を改革の大きな柱としました 目標は 自律的で創造性を発揮する運営体制の確立です 自ら課題を発見し 最適な解決手法を選択する そして 実現に向けて広く強みを束ねていく めざす姿はそこにあります 大阪府は 引き続き全庁を挙げて改革に取り組み 新たな時代環境に果敢に挑戦していきます の平成取 27 り年度組以み降 大阪府住宅供給公社 指定出資法人 (22 法人 ) について 財政構造改革プラン ( 案 ) 及び 平成 26 年度行財政改革の取組み において示された 今後の方向性 に基づく取組状況や進捗状況を踏まえ 点検を実施しました また 孫法人 (3 法人 ) についても 出資元法人の関与の状況等を確認 点検しました 今後 点検に基づく改革の方向性の具体化を図るとともに 出資法人等への関与事項等を定める条例 に基づく経営評価制度や人的関与の必要性の点検等により 府としての法人に対する関与の見直し 法人の経営改善をすすめます 今後の方向性として 大阪府住宅供給公社を含め 12 法人を存続法人として明記 財政リスクの内容 程度公社はこれまで家賃収入 再生地処分益の確保等の経営改善に取り組み 平成 25 年度末の借入金残高は約 1,622 億円となっています このうち 約 782 億円に対し 府は損失補償を付与しています なお 公社は平成 24 年 4 月に 自立化に向けた 10 年の取り組み の流れをくむ 経営計画 (H24~H33) を策定し 引き続き 借入金残高の縮減 ( 目標 : 平成 29 年度末 1,500 億円以下 平成 33 年度末 1,400 億円以下 ) に取り組んでいます 構ずべき措置府としては 社会経済情勢の変化に伴う借入金利の動向などを注視しつつ 公社における家賃収入の確保や 公社債の発行などの安定的かつ低利な資金調達等により 経営改善への取組みが進むよう 引き続き指導を行います 40

大阪府の人口動態 大阪府の人口は今後 緩やかに減少に転じていくと推計されていますが 高齢者を中心に単独世帯が増加傾向にあります 大阪府の人口動態等 将来推計人口 (P.13) 平成 22 年の 887 万人から平成 52 年度には 750 万人 (15.4% 減 ) に減少すると推計 国勢調査 ( 総務省 ) 大阪府人口減少社会白書 人口減少 の潮流 (H26.3 推計による改訂版 ) 人口の自然増加 社会増加 (P.42) 平成 18 年に人口の社会増減がプラスとなる一方 平成 22 年には自然増減は自然減少に転じてい る 国勢調査 ( 総務省 ) 平成 26 年 10 月 1 日現在大阪府の推計人口 ( 大阪府 ) 世帯数の推移 (P.13) 平成 22 年では 382 万世帯だが 平成 47 年に 347 万世帯に減少すると推計 今後も高齢者単独世帯が増加する一方で 夫婦と子供の世帯は減少すると推計 国勢調査 ( 総務省 ) 大阪府住宅まちづくり部推計 高齢者人口 高齢化率の推移 (P.43) 今後 高齢者は増加し 平成 52 年には 269 万人 高齢化率は 35.9% になると推測 国勢調査 ( 総務省 ) 大阪府人口減少社会白書 人口減少 の潮流 (H26.3 推計による改訂版 ) 41

大阪府の人口増加数の推移 ( 人 ) 140,000 120,000 100,000 80,000 60,000 40,000 20,000 平成 18 年に人口の社会増減がプラスとなる一方 平成 22 年以降自然増加は減少しています 今後 緩やかな社会増で推移すると予測される一方 自然増減は自然減少に転じていくと見込まれます 0-20,000 S50 S51 S52 S53 S54 S55 S56 S57 S58 S59 S60 S61 S62 S63 H1 H2 H3 H4 H5 H6 H7 H8 H9 H10 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26-40,000-60,000-80,000 自然増減社会増減全体 国勢調査 ( 総務省 ) 大阪府の推計人口 ( 大阪府 ) を基に作成 42

高齢者人口と高齢化率の推移 今後 高齢者は増加し平成 52 年には 269 万人 高齢化率は 36.0% まで高まると推測されています 全国平均と比較すると平成 27 年度以降やや大阪府の方が高齢化率が低めに推移すると見込まれます ( 千人 ) 3,000 40.0% 2,500 30.0% 2,000 1,500 20.0% 1,000 10.0% 500 0 S45 S50 S55 S60 H2 H7 H12 H17 H22 H27 H32 H37 H42 H47 H52 65~74 歳人口 ( 大阪府 ) 75 歳以上人口 ( 大阪府 ) 高齢化率 ( 大阪府 ) 高齢化率 ( 全国平均 ) 0.0% 国勢調査 ( 総務省 ) 大阪府住宅まちづくり部推計を基に作成 43

大阪府の住宅事情の動向 居住水準の向上とともに高齢社会への対応等 多様化 高度化する住宅ニーズに対し 公的住宅ストックの効果的 効率的な活用が必要となります 今後当公社には 住宅ストックを活用して 民間賃貸住宅で入居拒否を受けた方に対する住宅セーフティネットの役割も期待されています 大阪府の住宅事情等 住宅の床面積 (P.45) 民営借家 ( 非木造 ) の約 4 割が延床面積 29 m2以下 平成 25 年住宅 土地統計調査 ( 総務省 ) 居住面積水準の状況 (P.46) 大阪府全体では最低居住面積水準未満の世帯の割合は 10.1% 民営借家では最低居住面積水準未満の世帯の割合は 25% 以上 平成 25 年住宅 土地統計調査 ( 総務省 ) 民間賃貸住宅での入居拒否は減少傾向が見られるものの依然存在 民間賃貸住宅への入居拒否 (P.47-48) 平成 21 年度調査で入居拒否があると答えた割合は高齢者で41% 障がい者で23% 外国人で38% 母子( 父子 ) 家庭で12% 高齢者人口と高齢化率の推移 : 今後 高齢者は増加し平成 52 年には269 万人 高齢化率は35.9% になると推測 障がい者数の推移 : 障がい者手帳所持者数および人口に占める割合は増加の傾向 母子世帯数の推移と外国人登録者数 : 大阪府の母子世帯数は増加の傾向 外国人登録者数は横ばいだが うち中国人登録者数は平成 20 年までの10 年間で倍増 現在も増加が継続 宅地建物取引に関する人権問題実態調査 ( 大阪府 ) 大阪府住宅まちづくり部推計 国勢調査 ( 総務省 ) 府内在留外国人数 ( 旧外国人登録者数 ) 統計 ( 大阪府 ) 44

大阪府の住宅の床面積 ( 所有関係別 ) 民営借家 ( 非木造 ) の約 4 割が延べ床面積 29 m2以下です 所有関係別延べ床面積別住宅数 ( 万戸 ) 80 70 60 50 40 30 20 10 0 29 以下 30~40 50~69 70~99 100~149 150~( m2 ) 持ち家公営の借家 UR 公社の借家民営借家 ( 木造 ) 民営借家 ( 非木造 ) 持家公営の借家 UR 公社の借家民営借家 ( 木造 ) 民営借家 ( 非木造 ) 29m2以下 30~49m2 50~69m2 70~99m2 100~149m2 150m2~ 総数 ( 住宅数 ) 14,400 101,100 416,700 752,800 553,900 265,500 2,104,400 ( 割合 ) 0.7% 4.8% 19.8% 35.8% 26.3% 12.6% 100% ( 住宅数 ) 15,200 104,800 100,500 16,500 - - 237,000 ( 割合 ) 6.4% 44.2% 42.4% 7.0% - - 100% ( 住宅数 ) 9,100 58,800 40,500 14,300 700-123,400 ( 割合 ) 7.4% 47.6% 32.8% 11.6% 0.6% - 100% ( 住宅数 ) 59,100 70,900 49,900 31,500 18,900 7,000 237,300 ( 割合 ) 24.9% 29.9% 21.0% 13.3% 8.0% 2.9% 100% ( 住宅数 ) 416,400 284,400 213,100 67,300 12,300 3,700 997,200 ( 割合 ) 41.8% 28.5% 21.4% 6.7% 1.2% 0.4% 100% 平成 25 年住宅 土地統計調査 ( 総務省 ) を基に作成 45

大阪府の居住面積水準の状況 大阪府全体では 最低居住面積水準未満の世帯の割合は 10.1% です 民間借家では 最低居住面積水準未満の世帯の割合は 25% 以上です 住宅総数 388.2 万戸 空家を除く 持ち家 210.4 万借家 165.5 万不詳 12.3 万 民間借家 ( 木造 ) 23.8 万民間借家 ( 非木造 ) 99.8 万給与住宅 5.9 万 UR 公社の借家 12.3 万公営の借家 23.7 万 最低居住面積水準健康で文化的な住生活の基礎として必要不可欠な水準を国が定めたもの住戸規模は標準的な世帯構成の場合 世帯人員に応じて次のとおりとする 最低居住面積水準 98.7% 89.7 % 91.7 % 77.8 % 73.5% 80.7% 最低居住面積水準以上 単身 29 歳以下専用台所 + 居住室 4.5 畳以上 29 歳以下共用台所 + 居住室 6.0 畳以上 30 歳以上 25 m2以上 最低居住面積水準未満 2 人以上 10 m2 世帯人員 +10 m2以上 1.3% 10.2 % 22.2 % 26.5% 19.3% 8.3% 不詳 最低居住面積水準未満世帯大阪府平均 10.1% 平成 25 年住宅 土地統計調査 ( 総務省 ) を基に作成 46

大阪府の民間賃貸住宅への入居拒否の状況 民間賃貸住宅での入居拒否は減少傾向が見られます 大阪府の宅建業者が家主から入居拒否の申し出を受けた経験 高齢者 障がい者 2.4% 1.8% 100% 100% 3.1% 3.2% 80% 60% 42.4% 56.8% 80% 60% 61.4% 74.0% 40% 40% 20% 55.2% 41.4% 20% 35.5% 22.7% 0% 0% 平成 15 年度調査 平成 21 年度調査 平成 15 年度調査 平成 21 年度調査 外国人 母子 ( 父子 ) 家庭 2.6% 3.6% 2.9% 100% 100% 5.1% 80% 60% 43.4% 58.0% 80% 60% 82.6% 82.4% 40% 20% 0% 54.0% 平成 15 年度調査 38.4% 平成 21 年度調査 40% 20% 0% 14.5% 12.4% 平成 15 年度調査 平成 21 年度調査 あるない無回答 平成 15 年度の調査は母子家庭のみを対象とした数値 宅地建物取引に関する人権問題実態調査 ( 大阪府 ) を基に作成 47

大阪府の母子 ( 父子 ) 世帯数の推移と在留外国人数 ( 旧外国人登録者数 ) 大阪府の母子 ( 父子 ) 世帯数は増加傾向にあります 大阪府の母子 ( 父子 ) 世帯数の推移 ( 人 ) ) (%) (%) 80,000 77,775 4.0 72,928 外国人登録者数は横ばいだが うち中国人登録者数は平成 20 年までの 10 年間で倍増し 現在も増加が続いています 大阪府の外国人登録者数の推移 H10 H15 70,000 3.5 H20 60,000 50,000 40,000 30,000 54,989 1.8 52,335 1.6 63,167 1.8 2.1 1.9 3.0 2.5 2.0 1.5 H25 0 50,000 100,000 150,000 200,000 ( 人 ) 韓国 朝鮮 中国 フィリピン ブラジル 米国 ベトナム タイ ペルー その他 H10 H15 H20 H25 韓国 朝鮮 163,067 149,164 133,396 118,398 中国 24,782 36,424 48,155 50,328 フィリピン 3,159 4,755 5,711 6,220 20,000 1.0 ブラジル 5,147 4,808 4,320 2,641 米国 1,803 2,390 2,605 2,598 10,000 0.5 ベトナム 783 1,744 3,373 5,131 タイ 909 1,351 1,747 1,888 0 H2 H7 H12 H17 H22 0.0 ペルー 1,143 1,176 1,210 1,158 その他 6,574 9,679 11,265 15,559 母子 ( 父子 ) 世帯数 総世帯に占める割合 合計 207,367 211,491 211,782 203,921 国勢調査 ( 総務省 ) を基に作成 府内在留外国人数 ( 旧外国人登録者数 ) 統計 ( 大阪府 ) を基に作成 48

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