目 次 1 刑事手続の概要 1 2 被害者 ご遺族の方へのお願い 4 3 警察が行う主な被害者支援 6 4 他の援助 救済制度 11 はじめに 犯罪や交通事故に巻き込まれることは 大変つらく悲しいことです このパンフレットは 皆様に 捜査や裁判が どのように行われ 犯人はどのような手続で処罰されるの



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犯罪被害給付制度の概要 犯罪被害者等給付金 対象となる犯罪被害日本国内又は日本国外にある日本船舶若しくは日本航空機内において行われた人の生命又は身体を害する罪に当たる行為 ( 過失犯を除く ) による死亡 重傷病又は障害をいいます 犯罪被害者等給付金の性格犯罪被害者等給付金には 遺族給付金 重傷病給

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1 2

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平成19年度市民税のしおり

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児童扶養手当とは 父母の離婚などにより 父又は母と生計を同じくしていない児童の健やかな成長を願い 児童が育成される家庭の生活の安定と自立の促進のために支給する手当です 1 手当を受けることができる人児童扶養手当は 次のいずれかに該当する児童を 父又は母が監護している場合に支給されます ( 父又は母が

別記様式 ( 市長 区長 町長 村長 ) 殿 ( 申請日 ) 平成年月日 住民票のある市区町村名を記入してください 通知カードの送付先に係る居所情報登録申請書 通知カードの送付先に係る居所 ( 現に居住する住民票の住所地以外の地 ) について 下記のとお り登録申請します 記 1 居所情報登録を行う

はじめに ~ 犯罪の被害にあわれた方へ ~ 犯罪に巻き込まれることは 大変つらく悲しいことです 事件があったことが本当であるのか信じられなくなったり どうしたらよいのかわからなくなったりするなどの心の問題もあるでしょう また 現実的な経済的問題が起こることもあるでしょう 被害にあわれた方は このよう

(3) 父又は母が規則で定める程度の障害の状態にある児童 (4) 父又は母の生死が明らかでない児童 (5) その他前各号に準ずる状態にある児童で規則で定めるもの 3 この条例において 養育者 とは 次に掲げる児童と同居して これを監護し かつ その生計を維持する者であって その児童の父母及び児童福祉

様式 8 号の 1 第三者の行為による傷病届 国民健康保険用 平成 年 月 日 宮若市長殿 世帯主 住所 氏名 電話 届出者の住所 届出者の氏名 届出者の電話番号 印 次のとおりお届けします 法制一般 退職被保険者証記号 番号 個人番号委任時は不要 被保険者 フリガナ カナ生年月日 年 月 日 (

と事実上婚姻関係と同様の事情にあった者を 配偶者 には 婚姻の届出をしていないが事実上婚姻関係と同様の事情にある者を 婚姻 には 婚姻の届出をしていないが事実上婚姻関係と同様の事情にある場合を含むものとする 5 この条例において 医療保険各法 とは 国民健康保険法 ( 昭和 33 年法律第 192

相談したい場合 の窓口は 区市町村のDV 相談窓口 警察の生活安全課 そして配偶者暴力相談支援センターです 配偶者暴力相談支援センターは 東京都には2か所 東京ウィメンズプラザと東京都女性相談センターがあります 区市町村のDV 相談窓口は 配偶者暴力相談支援センターがある場合はそこに それ以外は各福

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原議保存期間 5 年 ( 平成 27 年 12 月 31 日まで ) 各都道府県警察の長 殿 警察庁丙刑企発第 43 号 ( 参考送付先 ) 平成 22 年 2 月 25 日 各附属機関の長 警察庁刑事局長 各地方機関の長庁内各局部課長 美容外科手術を行っている医師の団体に属する会員等からの指名手配

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基準該当短期入所小規模多機能センターさくらテラス 利用契約書 ( 以下 利用者 という ) と社会福祉法人慈徳会 ( 以下 事業者 という ) は 基準該当短期入所小規模多機能センターさくらテラス ( 以下 当施設 という ) が利用者に対して提供する基準該当短期入所サービスについて 次のとおり契約

10 生活保護の医療扶助について 生活保護制度では 困窮のため最低限度の生活を維持することのできない者に対して 医療扶助として医療を提供 医療扶助の対象者 生活保護受給者は 国民健康保険の被保険者から除外されているため ほとんどの生活保護受給者の医療費はその全額全額を医療扶助で負担医療扶助で負担 た

○国民健康保険税について

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130306異議申立て対応のHP上の分かりやすいQA (いったん掲載後「早く申請してください」を削除)

5 提出された書類等の閲覧 謄写 ( コピー ) 申立人の提出した申立書については, 法律の定めにより相手方に送付されます それ以外に調停手続中に一方の当事者が提出した書類等については, 他方の当事者は, 閲覧 謄写の申請をすることができます この申請に対しては, 裁判官が, 円滑な話合いを妨げない

 

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に該当する者については 同項の規定にかかわらず受給資格者とする 3 病院等に入院等したことにより 本市の区域内に住所を変更したと認められる第 1 項各号に該当する者については 同項の規定にかかわらず受給資格者としない 4 第 1 項及び第 2 項の規定にかかわらず 次の各号のいずれかに該当する者は

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点及び 認定された日以降の年間の見込みの収入額のことをいいます ( 給与所得等の収入がある場合 月額 108,333 円以下 雇用保険等の受給者の場合 日額 3,611 円以下であること ) また 被扶養者の年間収入には 雇用保険の失業等給付 公的年金 健康保険の傷病手当金や出産手当金も含まれます

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必要とする家族 1 人につき のべ 93 日間までの範囲内で 3 回を上限として介護休業をすることができる ただし 有期契約従業員にあっては 申出時点において 次のいずれにも該当する者に限り 介護休業をすることができる 一入社 1 年以上であること二介護休業開始予定日から 93 日を経過する日から

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思想 信条等の収集の制限に関する規定の例外事項 ( 条例第 3 条第 3 項ただし書 ) (1) 共通事務 番号 項目 共通事務 内容 収集する個人情報 別紙 1 収集の制限事項に係る個人情報の収集を認める理由 1 相談等関係事務 県民等からの相談 陳情 要望 意見等の中で相談者等が提供する個人情報

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第 1 はじめに 1 ガイドライン策定の目的安全で安心なまちづくりを進める上で 近年 防犯カメラの設置は広く有用であると認められており 市内においても防犯カメラの設置が進んでいます しかし その一方で 知らないうちに自分の姿が撮影され 目的外に利用されること等に不安を感じる市民の方もいます そこで

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年金は 万が一のとき もしっかりサポートします! 一般的に 年金 と言いますと 老後の生活を支える 老齢年金 をイメージしますが それだけではありません! 年金には万が一のときに 障害厚生年金 や 遺族厚生年金 が支給される場合があります 障害厚生年金 病気やけがで障害の状態になったときは 厚生年金

特別障害者一人につき 75 万円を所得から控除することができます 障害者控除は 扶養控除の適用がない16 歳未満の扶養親族を有する場合においても適用されます ⑶ 心身障害者扶養共済掛金の控除 P128 条例の規定により地方公共団体が実施するいわゆる心身障害者扶養共済制度による契約で一定の要件を備えて

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平成26年1月発行 犯罪や交通事故の 被害にあわれた方へ 被害者の手引 鳥取県警察

目 次 1 刑事手続の概要 1 2 被害者 ご遺族の方へのお願い 4 3 警察が行う主な被害者支援 6 4 他の援助 救済制度 11 はじめに 犯罪や交通事故に巻き込まれることは 大変つらく悲しいことです このパンフレットは 皆様に 捜査や裁判が どのように行われ 犯人はどのような手続で処罰されるのか 犯人を処罰するため 警察がどのようなご協力をお願いするのか あなたが利用できる制度には どのようなものがあるのかといったことを分かり易くお知らせするためのものです 5 暴力団による犯罪等の被害にあわれた方へ 12 6 交通事故の被害にあわれた方へ 13 7 交通事故の被害にあわれた方への援助 救済制度 17 8 民間被害者支援団体が行う被害者支援 19 9 検察庁 裁判所が行う主な被害者支援 20 10 検察審査会への審査申立 23 11 民事上の損害賠償請求制度 24 12 その他の機関 団体が行う主な被害者支援 24 13 警察の各種相談窓口 27 14 警察署の所在地等一覧表 28 15 その他の関係機関 団体の相談窓口 29 16 交通事故関係の相談窓口 31 刑事手続の流れ図 1 刑事手続きについて 32 2 少年事件手続きについて 33

1 刑事手続の概要 犯人が処罰されるまでの流れ 犯人や犯罪の事実を明らかにし 科すべき刑罰を定める手続のこと を刑事手続といい これは大きく 次の3つの段階に分かれ 犯人が成人と少年の場合には これらの手続が異なります 1 犯人が成人の場合 捜査犯人を捕まえ 証拠を収集して犯罪の事実を明らかにし 事件 を解決するために行う活動をいいます ひぎしや 警察が一定の証拠に基づいて犯人であると認めた者を 被疑者 といい 警察は必要な場合には被疑者を逮捕してから48 時間以内に 事件 ( 被疑者と捜査結果を記録した書類や証拠等 ) をそうち検察官に送ります これを 送致 といいます ( 報道機関等はそうけん 送検 ともいいます ) 送致を受けた検察官は その後も継続して被疑者を拘束する必要があると認める場合には 24 時間以内に裁判官に対して被疑者こうりゆうを拘束する請求を行い ( この拘束のことを 勾留 といいます ) 裁判官がその請求を認めると 被疑者は最長で 20 日間勾留されることになります 被疑者が勾留されている間にも 警察は様々な捜査活動を行います 被疑者が逃走するおそれがない場合などのときには 被疑者を逮捕しないまま取り調べ 証拠を揃えた後 捜査結果を記録した書類や証拠を検察官に送ることとなります 起訴検察官は 勾留期間内に 警察から送致された書類や証拠を精 査し 検察官自身で被疑者の取調べを行い 被疑者を裁判にかけ るかどうかの決定を行います きそ 裁判にかける場合を 起訴 ふきそ 裁判にかけない場合を 不起訴 といいます また 起訴にはこうはん 通常の公開の法廷で裁判をすることを請求する 公判請求 りゃくしき 一定の軽微な犯罪について 書面審理を請求する 略式請求 ひこくにん等があります ( 起訴された被疑者を 被告人 といいます ) 公判被疑者が起訴され 公判が開かれる日が決められた後 審理が 行われ 判決が下されます 判決について 検察官や被告人がその内容に不服がある場合には さらに上級の裁判所 ( 高等裁判所等 ) に訴えることとなります 2 犯人が 14 歳以上 20 歳未満の少年である場合 捜査等警察では 14 歳以上の少年については 刑事手続と同様に捜査 を行います 法定刑が懲役 禁錮等の比較的重い犯罪を犯した場合は 検察庁に事件を送ります 送致を受けた検察官は 取調べなど必要な捜査をした後 少年をどのような処分にするのがよいのかの意見を付けて 事件を家庭裁判所に送ります 法定刑が罰金以下の犯罪を犯した場合は 警察から 直接 家庭裁判所に事件を送ります 審判 起訴 不起訴の判断に必要がある場合等には 検察官が被害者等から事情を聞きますので ご理解ください 不起訴となった場合は 地方裁判所と主な地方裁判所支部にある検察審査会に審査の申立てができます しんぱん 家庭裁判所では 送られてきた事件について 審判 ( 刑事手続 1 2

でいう裁判 ) を開始するかどうかを決定します これまでの手続の過程で 少年が十分改心し もはや審判に呼 び出す必要がないと判断された場合は 審判手続を開始せず そしんぱんふかいしの時点で終了します ( これを 審判不開始 といいます ) その他 少年に対する処遇を決めるために裁判官が直接審理することが必要であると認められる場合は 審判手続を開始します ほごしょぶん審判では 保護処分 ( 少年を施設内に収容し矯正教育を行う少年院送致や 社会内において保護観察官と保護司が協働して少年の再非行防止 改善更生を図る保護観察等 ) の決定を行うほか 保護処分の必要がないと認められた場合には 不処分の決定を行います なお 少年が凶悪な犯罪を犯した場合等 成人と同様の刑事処分とすべきであると認められた場合には 事件を検察庁へ送り返します この場合 少年は原則として裁判にかけられ 通常の刑事手続と同様に 刑罰を科すかどうかの決定を受けます 3 犯人が 14 歳未満の少年である場合 調査等 14 歳未満の少年については 法律上 罰することができないこ とから 警察において調査を行います 14 歳未満の少年に対する調査の手続では 少年に対し逮捕等の 拘束はできませんが 押収 捜索等の強制処分ができます 警察 は調査の結果 事件を児童相談所に通告できるほか 少年について家庭裁判所の審判に付すべきと思料するときは 事件を児童相談所に送致します 児童相談所における措置送致又は通告を受けた児童相談所では 少年に対し児童福祉法 上の措置 ( 児童自立支援施設への入所や里親への委託等 ) をとり 事案を終了させるほか 家庭裁判所での審判が必要であると判断した場合は 事案を家庭裁判所に送ります 児童相談所は 警察 から送致を受けた事件については 原則として 家庭裁判所に送らなければならないこととされています 家庭裁判所に送られた少年は 14 歳以上の少年と同様に 審判を開始するかどうかの決定を受けます 2 被害者 ご遺族の方へのお願い 皆様には 刑事手続上必要なご協力をお願いすることになりますが そのことでご負担をおかけすることもあります 犯人を捕まえ 処罰するため そして同じような被害にあう人をなくすためにも 是非ともご協力をお願いします 1 事情聴取 担当の捜査員が 犯行の状況や犯人の様子などについて 詳しく事情をお聞きします 思い出したくない 言いたくないこともあるかと思いますが 犯人や犯罪事実を明らかにするため 必要があってお尋ねするものです 詳しいことが分かれば分かるほど 捜査もスムーズになり 犯人の早期検挙につながりますので ご協力をお願いします また 警察に事情を話したことで犯人から仕返しをされるのではという不安をもたれるかも知れませんが 警察は犯人から再び被害を受けることのないよう安全対策に万全を期しています 警察官による事情聴取のほかに 検察官からも事情を聴かれることがあります どうして同じことを繰り返し聴かれるのだろうと思われるかもしれませんが 検察官が起訴 不起訴の判断をするための重要なものですからご理解ください 2 証拠品の提出 犯人や犯罪事実を明らかにするために 被害にあわれた方が被害 3 4

当時に着ていた服や持ち物などが 犯行の裏付けに必要な場合には これを証拠品として提出していただくことがあります 証拠品として提出していただいた物は 捜査や裁判の過程で保管する必要がなくなれば 裁判が終わらない段階でもお返しかんぷいたします ( 還付 といいます ) お預かりした証拠品を まだ保管する必要があっても 所有者の方が返還を希望される場合 請求していただければ 一時かりかんぷ的にお返しすることができる場合もあります ( 仮還付 といいます ) 所有者の方が返してもらう必要がないと思われる物は 提出しよゆうけんほうき時などに所有権を放棄する手続 ( 所有権放棄 といいます ) をしていただければ 保管する必要がなくなった後に 適切に処分します 3 実況見分等への立会い 皆様には 警察官が犯罪の現場等について確認する際に立ち会い をお願いすることがあります ある程度の時間がかかりますが 事実の解明や犯罪の立証に必要 な場合に行うものですので ご協力をお願いします じっきょうけんぶん 現場等の状況を確認することを 実況見分 といい 裁判けんしょう所の令状に基づいて行うことを 検証 といいます ) 4 裁判での証言 皆様には 犯罪の立証のため 公判で証言していただくことがあ しょうにんじんもん ります ( これを ( 証人尋問 といいます ) 裁判においては 様々な制度が用意されています 詳しくは 9 検 察庁 裁判所が行う主な被害者支援 (P20 参照 ) をご覧ください 3 警察が行う主な被害者支援 1 被害者支援担当者制度 警察では 殺人 強姦 傷害等の身体犯 ひき逃げ事件 交通死亡事故等の専門的な被害者支援が必要とされる事案が発生したときに 捜査員とは別に指定された警察職員が 被害者等への付き添い ヒアリングなどの事件発生直後における被害者支援活動を行う 被害者支援担当者制度 を導入しています 被害者支援担当者は 次のような活動を行っています 付き添い ( 病院での診察 実況見分の立会いなど ) ヒアリング ( 事情聴取 心配ごとなどの相談受理 ) 民間被害者支援団体 部外カウンセラーなどの紹介 引継ぎ 2 被害者連絡制度 警察では 殺人 強姦 傷害等の身体犯 ひき逃げ事件 交通死亡事故等の被害者等の方に対して 適時適切に 次の事項について連絡する被害者連絡制度を運用しています 刑事手続及び犯罪被害者のための制度被害者の方から事情聴取を行った捜査員が 刑事手続及び犯罪被害者のための制度について連絡します 捜査状況被疑者の検挙に至っていない場合には 捜査に支障のない範囲内で捜査状況について連絡します 被疑者の検挙状況被疑者を検挙した場合には 捜査に支障のない範囲内で被疑者検挙の旨 被疑者の人定等について連絡します 逮捕被疑者の処分状況逮捕後 勾留が行われた事件については 事件を送致した検察庁 起訴 不起訴等の処分結果 公訴を提起した裁判所等に 5 6

ついて連絡します なお 被害者等の方の中には 事件のことを思い出したくないので 知らせて欲しくないという方もおられると思いますが その場合には 捜査員にその旨をお話しください また 被疑者が少年の場合には 連絡の内容に若干の違いがあります 3 犯罪被害者等カウンセリング支援制度 被害者やそのご家族の中には 被害を受けたことで強いショックを受け 不安でたまらなくなったり 気持ちをうまくコントロールできず 悩んでいる方がおられます 警察では 被害にあわれた方等の精神的被害回復を支援するために 精神科医や臨床心理士を被害者支援カウンセラーに委嘱するなど 被害にあわれた方等のためのカウンセリング体制 ( カウンセラーに対する謝金は初回公費負担 2 回目以降はカウンセラーと被害者の方との協議 ) を整備しています 被害後 このようなことはありませんか? 食欲がない 眠れない 体調が崩れる 恐怖 不安を強く感じる 事件のことが頭を離れない 突然に事件の記憶がよみがえる 自分を責めてしまう 誰も自分の気持ちを分かってくれないと思うこれは被害を受けた方に起きる自然な反応です 心にダメージを受けてお困りの場合は 一人で我慢したり早く立ち直ろうと無理に頑張ったりしないで 犯罪被害者等カウンセリング支援制度をご利用ください 詳しくは担当警察官にお尋ねください 4 被害にあわれた方等への負担の軽減 警察では 犯罪被害にあわれて亡くなられた方のご遺族や傷害等を負われた方の精神的 経済的な負担を軽減するため初診料等の公費支出を行っています 5 身体犯罪被害者等に係る医療費等の公費支出制度 性犯罪被害にあわれた方 初診料 診断書料 初回処置料 ( 緊急避妊薬等の投薬を含む ) 性感染症検査費用 人工中絶費用を公費支出します 傷害等を負われた方初診料 診断書料を公費支出します ただし 虚偽の申告や加害者と親族関係にある場合等は 支給されない場合がありますので 詳しくは担当警察官にお尋ねください 解剖遺体の搬送費の公費支出制度解剖遺体について取扱警察署から遺族の希望する取扱警察署管 内の場所までの搬送料を公費支出します 取扱警察署の管外であれば上限があり 超える差額は遺族の方の負担となります 詳しくは 担当警察官にお尋ねください 解剖遺体の検案書料の公費支出制度解剖遺体の死体検案書の作成費用について公費支出します 犯罪被害給付制度 過失の事件 交通事故には適用されません 日本国内又は日本国外にある日本船舶若しくは日本航空機におい て 故意の犯罪行為によって ご家族を亡くされたご遺族や重大な負 傷又は疾病を負ったり 後遺障害が残った被害者の方に対して 労災 保険等の他の公的給付や加害者から十分な損害賠償を受けることがで きなかった場合等において 国が給付金を支給する制度です 犯罪被害者等給付金の種類 遺族給付金 ~( 申請は遺族 ) 遺族 (1 配偶者 2 子 3 父母 4 孫 5 祖父母 6 兄 弟姉妹の順で第一順位の方 ) に支給 7 8

重傷病給付金 ~( 申請は被害者本人 ) 重傷病 ( 加療 1 月以上 かつ 3 日以上の入院を要する負傷 又は疾病 (PTSD 等の精神疾患については 加療 1 月以上 かつ 3 日以上労務に服することができない程度の疾病 )) を負った被害者の方に 1 年間を限度として 保険診療による医療費の自己負担分と休業損害を考慮した額の合算額 ( 上限 120 万円 ) を支給 障害給付金 ~( 申請は被害者本人 ) 障害 ( 障害等級第 1 ~ 14 級 ) の残った被害者の方に支給 ただし 原因となった犯罪行為が行われたときに日本国籍を有しない方で かつ 日本国内に住所を有しない方は受給できません また 被害者の方の不適切な行為がある場合には 給付金の全部又は一部が支給されないこともあります 申請申請は 申請者の住所地を管轄する都道府県公安委員会に対し て行いますが 具体的な手続きとしては 住所地を管轄する警察署又は警察本部に 申請書と必要書類を提出することとなります ( 例 ) 事件発生が鳥取県で 申請者の住所が岡山県の場合 岡山県公安委員会に申請することとなります 申請の期限給付金の申請は 次のいずれかに該当している場合は 申請す ることができません 犯罪行為による死亡 重傷病又は障害の発生を知った日から 2 年を経過したとき ( 例 ) 平成 25 年 3 月 1 日に被害者の死亡を知ったが 平成 25 年 8 月 1 日に殺人事件で死亡したことが分かった場合は 知った日は8 月 1 日となり その日から2 年を経過したら申請できない 犯罪行為による死亡 重傷病又は障害が発生した日から7 年を経過したとき ( 例 ) 平成 24 年 4 月 1 日 身元不明の殺人事件があり 遺族 ( 申請者 ) が事件を知らず 発生日から7 年を経過した場合は申請できない 申請の期限の特例当該犯罪行為の加害者により身体の自由を不当に拘束されてい たことなどのやむを得ない理由により 申請期限内に申請することができなかったときは その理由のやんだ日から6 月以内に申請することができます 6 安全の確保に関する制度 再被害の防止 保護対策警察では 被害にあわれた方が 再度 加害者から生命 身体 に被害を受けるおそれがある場合に 再被害防止対象者 として 重点的な防犯指導や必要に応じた所要の警戒措置を行い 再被害防止対象者からの要望があった場合又は再被害防止に必要な場合には加害者の釈放等に関する情報等を提供して安全の確保に努めています また 加害者が暴力団員 暴力団関係者 総会屋等で これら暴力団等からの仕返しを受けるおそれがある場合には 被害者等の方を 保護対象者 として指定し 暴力団等からの保護に必要な措置を実施して 被害の未然防止を徹底しています もし 加害者や暴力団等から 生命 身体に危害を加えられるような脅しを受けた場合には すぐに警察へ通報してください 9 10

DV( 配偶者からの暴力 ) 児童虐待等の被害者の保護警察では DV ストーカー 児童虐待事案等の被害にあわれた 方が 加害者から離れて保護される必要がある場合には 安全の確 保について婦人相談所や児童相談所と連携の上対応しています 詳しくは 担当の捜査員や県 市町村の福祉相談窓口にお問い合わせください 4 他の援助 救済制度 1 緊急避難場所の提供 自宅が犯罪の現場となり 自宅が破壊されるなど居住が困難で 自ら居住する場所が確保できない場合等には 一時的に避難するための宿泊場所を提供する制度 ( とっとり被害者支援センターが行っている事業 ) があります 詳しくは事件を担当する警察署又は警察本部にお問い合わせください 2 県営住宅への優先入居 犯罪行為により従前の住居に居住することが困難となった犯罪被害者等 ( 配偶者からの暴力被害者等を除く ) が県営住宅の入居募集に応募した場合に 優先的に選考する措置があります 詳しくは事件を担当する警察署 警察本部又は鳥取県住宅政策課 ( 電話 0857 26 7411) にお問い合わせください 3 税法上の救済制度 医療費を支払ったり 身体に障害を負った方 あるいは 配偶者と死別した方などには 次のような 所得控除 が認められる場合があります 区分内容 医療費控除 障害者控除 寡婦 ( 寡夫 ) 控除 4 福祉制度 納税者ご本人や生計を一にする配偶者その他の親族のために支払った医療費について 一定の額が控除されるものです 納税者ご本人やその納税者の配偶者控除 扶養控除の対象となる親族が障害者である場合には 27 万円 ( 特別障害者である場合は 40 万円 ) が控除されるものです 詳しくは 最寄りの税務署にお問い合わせください 犯罪の被害にあったことによって収入がなくなったり 少なくなったりしたため生活に困っている人に対しては 困窮の程度に応じて 生活扶助 教育扶助 住宅扶助 医療扶助等の必要な保護を受けることができる生活保護制度が準備されています 詳しくは 県 市町村の福祉相談窓口にお問い合わせください 5 暴力団による犯罪等の被害にあわれた方へ 1 暴力団を相手方とする民事訴訟支援 全国各地で 暴力団組事務所の明渡しや使用差止めの請求訴訟 暴力団の違法行為による被害に係る損害賠償請求訴訟等 暴力団を相手方とした民事訴訟が提起されています 警察では 公益財団法人鳥取県暴力追放センター ( 鳥取県暴力追放運動推進センター 電話 0857 21 6413) と連携しつつ積極的に民事訴訟支援を行っています 2 被害回復に向けた支援 夫と死別した妻又は妻と死別した夫のうち 一定の方に 27 万円が控除されるものです 鳥取県暴力追放センターでは 暴力団犯罪の被害者に対する見舞 11 12

金の支給や 暴力団を相手方とした民事訴訟に伴う裁判手続費用の無利子貸付けなどを行っています 警察では 鳥取県暴力追放センター及び弁護士会と連携して被害の予防や回復に当たっています 6 交通事故の被害にあわれた方へ 1 交通事故捜査の流れ 捜査警察では 交通事故が発生した場合 次のような捜査を行います 事情聴取 交通事故にあわれた状況や交通事故の届出をした状況などについて 担当の警察官が詳しくお聞きします 供述調書を作成することもあります 被害者等にとっては 思い出したくないこと 言いたくないことなどがあるかと思いますが 事情聴取は交通事故の原因究明と加害者の特定に欠くことができないもので 詳しいことが分かるほど 早期の事件解決につながりますのでご協力をお願いします 実況見分実況見分とは 警察官が 交通事故の現場 被害者が着ていた服や事故車両 などの状況について詳しく調べて 交通事故の状況や原因を明らかにするものです 被害者等には 実況見分に立ち会っていただくことがあります また 交通事故の発生当時に被害者の方が着ていた服などは 事件解決につながる証拠品として提出していただくこともあります これは 公判において重要な証拠となります 2 自動車保険について 1 刑事手続の概要 と同じです 交通事故の被害者等への保障制度は 次のようになっています 自賠責保険と任意保険 自動車保険には 強制保険と呼ばれている自賠責保険 ( 自動車損害 賠償責任保険 共済を含む ) と任意保険 ( 共済を含む ) があり 自賠責保険は 交通事故による被害者等の保護を図る目的で 車 1 台ごとに加入を義務付けられている保険 任意保険は 自賠責保険では補いきれない損害賠償を補償する保険で 次のようになっています 自賠責保険 任意保険 加入しなければならない ( 義務 ) 加入 任意 人身損害のみ 対象 人身損害と物損 死亡 3,000 万円 保険契約の限度額までの補償 傷害 後遺障害 120 万円 75 万 ~ 4,000 万円 (1~14 の障害等級による ) 支払い限度額 人身損害の場合は 基本的に自賠責保険から補償され 損害賠償額が限度額を上回ったときは 上回っている分は任意保険により補償されることとなります 例えば 死亡事故で損害賠償額が 7,000 万円となった場合 13 14

例えば 死亡事故で損害賠償額が 7,000 万円となった場合 自賠責保険で上限 3,000 万円が補償 ( てん補 ) され 不足分の 4,000 万円は加害者側が加入の任意保険や被害者が加入の人身傷害保険等によりその全額又は一部が補償されます これらによっても補償額が損害賠償額に満たない場合や 関係者がこれらの保険に未加入の場合は 加害者自身が賠償することとなります 自賠責保険で補償 ( 例 ) 支払上限 3,000 万円まで損害賠償額 7,000 万円不足分の 4,000 万円は? 支払 任意保険加入 契約の範囲内で補償 任意保険未加入 加害者が賠償 自賠責保険 自賠責保険の請求加害者又は被害者が 損害保険会社 ( 組合を含む ) に対して 交通事故証明書 診断書等の必要書類を提出して損害賠償額の支払いを請求します 被害者請求被害者等から直接 事故を起こした自動車について契約を締結している損害保険会社に対して損害賠償額の支払いを請求できます 加害者請求損害賠償金を支払った運転者又は自動車の所有者から 契約を締結している損害保険会社に対して保険金を請求できます なお 総損害額の確定前であっても 被害者は医療機関へ治療費等を支払った都度 加害者は被害者へ賠償した都度 限度額の範囲内で何度でも損害保険会社に対して保険金を請求することができます かりわたしきん 仮渡金制度 被害者等が交通事故によって生活に困ることのないよう 示談が成立する前において 当座の出費に充てるために 仮渡金を損害保険会社に請求することができます 請求の具体的な手続については 損害保険会社にお問い合わせください 請求できる期間 請求区分いつからいつまでに 傷害治療を終えた日事故発生から 2 年以内 後遺障害症状固定日症状固定日から 2 年以内 死亡死亡日死亡日から 2 年以内 症状固定日とは 症状が安定し 医学上一般に認められた医療を行っても その医療効果が期待できなくなったときを言い 医師により判断されます 任意保険 ( 共済 ) 保険金請求の具体的な手続については 損害保険会社によって 異なりますから それぞれ加入している損害保険会社にお問い合わせ下さい 15 16

自動車損害賠償保障事業 次のような人身事故については 自賠責保険から救済が受けら れません ひき逃げされ 相手が判明しない 事故を起こした相手が自賠責保険に加入していない 自動車損害賠償保障事業とは このような場合などに 政府が自動車損害賠償保障法に基づいて被害者等の救済を図るため 損害をてん補する制度です 請求方法や必要な書類などの詳しいことは 損害保険会社などにお尋ねください その他の賠償請求 自動車による人身事故の損害賠償責任については 自動車損害賠償保障法第 3 条に定めがあり 被害者等は 加害者本人のほかに 自動車の所有者に対して財産的損害 精神的損害の賠償請求を行うことができます 7 交通事故の被害にあわれた方への援助 救済制度 各種援助 救済機関が行う福祉制度 名称内容 独立行政法人自動車事故対策機構 ( 略称 N ナスバ ASVA) 交通事故被害者ホットライン 0570-000738 9:00 ~ 17:00 交通遺児等への支援サービス 自動車事故によって保護者が死亡 又は重度の後遺障害となった場合で かつ 生活困窮の方を対象とした生活資金の無利子貸付 ( 中学卒業までの子弟を対象 ) 上記の貸付対象者及びその家族等を対象とした 友の会 会員の旅行会 土 日 祝祭日 年末年始を除く ( 財 ) 交通遺児等育成基金フリーダイヤル 1 0120-16-3611 ( 財 ) 高速道路交流推進財団 03-5804-1081 コンテスト等の活動 介護料の支給等サービス 自動車事故が原因で 重度の後遺障害をもつため 常時又は随時の介護が必要となった方に対する介護料の支給 上記の介護料受給者及びその家族を対象とした在宅介護相談など 療養施設のサービス 自動車事故による脳損傷で 重度の後遺障害が残り 重度で一定の要件に該当する方を専門に治療 看護する療養施設 ( 病院 ) の運営 NASVA ホットラインの設置交通事故被害者及びその家族等を対象とした総合的な電話相談窓口 NASVA 交通事故被害者ホットライン の設置ホームページ http://www.nasva.go.jp 交通事故で父 ( 母 ) 親を亡くした 13 歳未満の交通遺児が 自動車事故の損害賠償金等の中から拠出金を払い込んで 交通遺児育成基金制度 に加入すると これに国と民間協力団体が負担する援助金を加えて運用し 交通遺児が満 19 歳に達するまで育成給付金として年 4 回 (3,6,9, 12 月 ) 一定額が支給されます 加入の相談などは 基金事務局で受け付けています ホームページ http://www.kotsuiji.or.jp 東日本高速道路株式会社 中日本高速道路株式会社 西日本高速道路株式会社の管理する道路で交通事故により死亡された方の遺児で 経済的に修学困難な高校生に対し 修学資金援助を行っています ホームページ http://www.highway.or.jp/ 17 18

日本司法支援センター ( 法テラス ) 03-6745-5600 犯罪被害者支援ダイヤル 0570-079714 ( なくことないよ ) 被害者等の支援に詳しい弁護士や犯罪被害者支援団体等に関する情報の無料提供や 資力の乏しい方のために 無料法律相談や裁判代理費用 書類作成費用の立替えなどを行います また 日本弁護士連合会からの委託を受けて 一定の犯罪の被害者等に対して 人権救済の観点から弁護士費用等の援助を行います ホームページ http://www.houterasu.or.jp 8 民間被害者支援団体が行う被害者支援 公益社団法人とっとり被害者支援センター とっとり被害者支援センターは 犯罪行為の発生後 速やかに被害者等の方を支援することにより 犯罪被害の早期の軽減に資する事業を適正かつ確実に行うことができるとして公安委員会が犯罪被害者等早期援助団体として指定した民間の被害者支援団体です とっとり被害者支援センターは 次のような事業を行っています 犯罪被害等に関する電話 面接相談 ( 相談内容に応じて心理 医療 法律部門の専門家の紹介 ) 病院 警察署 検察庁 裁判所等への付き添い 犯罪被害者等給付金の制度説明と申請補助 所在地鳥取市西町 1 丁目 401( 鳥取県庁西町分庁舎 2 階 ) (0857) 20 0330 (FAX 兼用 ) ホームページ http://www.t-higaisha.jp/ 相談専用電話 (0857) 30 ー 0 おはなし 874 月 ~ 金曜日午前 10 時から午後 4 時 ( 祝祭日 年末年始を除く ) 面接相談 とっとり被害者支援センター( 鳥取県庁西町分庁舎 2 階 ) 月 ~ 金曜日午前 10 時から午後 4 時 ( 祝祭日 年末年始を除く ) 西部相談所( 鳥取県西部福祉保健局敷地内 ) 毎週火 金曜日午前 10 時から午後 4 時 ( 祝祭日 年末年始を除く ) 9 検察庁 裁判所が行う主な被害者支援 1 検察庁被害者支援員制度 被害者等の負担や不安をできるだけ和らげるため 被害者の支援 に携わる 被害者支援員 が全国の検察庁に配置されています 被害者支援員は 被害者等の方々からの様々な相談への対応 法 廷への案内 付添い 事件記録の閲覧 証拠品の返還などの各種手 続の手助けをするほか 被害者等の方々の状況に応じて精神面 生活面 経済面等の支援を行っている関係機関や団体等を紹介するなどの支援活動を行います 2 検察庁による被害者等通知制度 検察庁に送致された事件の被害者 その親族又は内縁関係にある 方など親族に準ずる方や目撃者などの参考人の方が 検察庁に通知を希望されると 事件の処分結果 ( 起訴 不起訴等 ) 裁判を行う裁判所及び裁判が行われる日 裁判結果 犯人の身柄の状況 起訴事実 不起訴の理由の概要 犯人の刑務所からの出所情報等などが 通知されます また 特に再被害防止のために必要がある場合に限って 犯人の釈放直前における釈放予定時期などが通知されます ( しかし 事件 19 20

の性質などから 通知をしない方がよいと検察官が判断した場合には 通知希望があっても その全部又は一部について通知されない場合があります ) 3 心神喪失等の状態の者から被害を受けた方の審判の傍聴及び結果通知 心神喪失等の状態で一定の重大な他害行為 ( 殺人 放火等 ) を行った者が心神喪失等を理由として不起訴処分あるいは無罪等の裁判が確定した場合には 明らかに必要がないと認める場合を除き 検察官は医療の要否及び内容を決定する審判を求めて 裁判所に申立てをすることになります 裁判所は この申立てを受けて審判を行い その者を入院させるのか それとも通院させるのかなどの決定をします 被害にあわれた方等は 裁判所に申し出をすることによって 審判を傍聴することができ また 審判の結果等について裁判所からの通知を受けることができます 4 証人の精神的負担軽減のための制度 被告人の犯罪を証明するため 被害者の方には 被害にあった状況 や被告人に対する気持ちを 目撃者の方には事件 事故を目撃した状 況などを裁判所で証言していただくことがありますが 精神的負担の 軽減を図るため 次のような制度が設けられています 裁判所が認める適当な人に付き添ってもらうこと 被告人や傍聴人から見えないように 間に遮へい物を設置してもらうこと 別室からビデオモニターを通じて証言すること 5 その他 刑事裁判において利用できる制度 性犯罪等の被害者等の方の氏名等を公開の法廷で明らかにしない旨の決定をするよう 検察官を通して 裁判所に申し出ることができます 刑事事件の裁判で 犯罪被害に関する心情や意見を述べること ができます 被害者の方等の申し出があれば 公判を優先して傍聴することができるように できる限りの配慮がされます 被告人との間で示談した場合に 別に民事訴訟を起こさなくてもいいように その示談内容を刑事裁判の調書に記載して貰うことができます 検察庁で 冒頭陳述の要旨を記載した書面を受け取ることができます 被害者参加制度殺人 傷害等の故意の犯罪行為により人を死傷させた事件や自 動車運転死傷行為処罰法違反 (H26 年 5 月施行予定 ) 等の被害者やご遺族等の方は 裁判所の許可を得て 被害者参加人という訴訟手続上の地位を得た上で 刑事裁判に参加することができます 具体的には 公判期日に出席し 一定の要件の下で証人や被告人に対して質問したり 事実又は法律の適用についての意見を述べたりすることができます 被害者国選弁護制度被害者参加人となった被害者等は 公判期日への出席や被告 人質問等の行為を弁護士に委託することもできますが 資力が乏しい場合であっても 弁護士の援助を受けられるよう 国が弁護士報酬及び費用を負担する制度です 損害賠償命令制度殺人 傷害等の故意の犯罪行為により人を死傷させた罪 自 動車運転死傷行為処罰法違反等一定の犯罪について 刑事裁判に付随して 損害賠償請求にかかる民事裁判手続の特例として 紛争を刑事手続の成果を利用して簡易かつ迅速に解決するべく設けられた制度です 6 少年審判において利用できる制度 審判開始の決定があった後 原則として 裁判所にある少年事件の事件記録 ( 少年の関係者のプライバシーに深く関わるものなどを除く ) の閲覧 コピーができます 21 22

家庭裁判所に対して 犯罪被害に関する心情や意見を述べることができます 殺人 傷害等の故意の犯罪や自動車運転死傷行為処罰法違反等の被害者やご遺族の方は 少年審判の傍聴が認められる場合があります ご希望があればお早めに家庭裁判所に申し出をしてください 家庭裁判所から 審判期日における審判の状況について説明を受けることができます 家庭裁判所から 少年審判の結果等の通知を受けることができます 7 検察庁における相談窓口 被害者等の方が検察庁へ気軽に被害相談や事件に対する問い合わせを行えるように専用電話として 被害者ホットライン が全国の地方検察庁に設けられています 被害者ホットライン は 電話だけでなく ファックスでの利用も可能となっております 夜間や休日の場合でも留守番電話やファックスでの利用が可能となっていますので ご利用ください お問い合わせ先 鳥取地方検察庁被害者ホットライン (0857) 22 4177 全国の地方検察庁の被害者ホットライン窓口検察庁ホームページ http://www.kensatsu.go.jp/higaisya/index.htm#hotline 10 検察審査会への審査申立 検察官が被疑者に対して公訴を提起しないとする 不起訴処分 を下した場合に その処分に不服がある場合には 被害者 ( 被害者が亡くなられている場合は その配偶者 直系親族 兄弟姉妹 ) の方は その検察官の属する検察庁の所在地を管轄する検察審査会に対して その処分の当否についての審査を申立することができます 11 民事上の損害賠償請求制度 犯罪は 他人の権利を侵害し これによって他人に損害を生じさせる行為であることから 民法上の不法行為 ( 民法第 709 条 ) に該当し 被害に遭われた方は 加害者等に対して財産的損害 精神的損害の賠償請求を行うことができます 不法行為による損害賠償請求は 民事訴訟法等に基づく民事手続に従って行われるもので 刑事手続とは別に被害者の方等が申立てなどを行う必要があります 12 その他の機関 団体が行う主な被害者支援 1 公益財団法人鳥取県暴力追放センター 鳥取県暴力追放センター ( 鳥取県暴力追放運動推進センター ) は 暴力排除活動の中核として 暴力団に関するトラブルにあった方への支援と助言を積極的に行っています 特に 暴力団犯罪の被害者となった方に対しては 次のような支援を行っています 民事訴訟費用の無利子貸付 見舞金の支給 専門的な知識を有する相談員による相談 お問い合わせ先 公益財団法人鳥取県暴力追放センター (0857) 21 6413 0120 19 8930 2 配偶者暴力相談支援センター 配偶者からの暴力の被害者に対して相談や関係機関の紹介 被害 者や同伴家族の一時保護 被害者の自立支援を行う上で中心的な役割を果たす施設です 婦人相談所などの施設が配偶者暴力相談支援 23 24

センターの機能を果たしています 配偶者暴力相談支援センターでは 次のような被害者支援を行います 相談や相談機関の紹介 カウンセリング 緊急時における安全の確保及び一時保護 自立支援詳しくは 最寄りの配偶者暴力相談支援センターにお問い合わせください お問い合わせ先 福祉相談センター ( 婦人相談所 ) (0857) 27 8630 中部総合事務所福祉保健局心と女性の相談室 (0858) 23 3147 西部総合事務所福祉保健局心と女性の相談室 (0859) 31 9304 夜間相談電話 ( 毎日 22:00 ~ 8:30) (0858) 26 9807 3 日本司法支援センター ( 法テラス ) 日本司法支援センターは 国民が 全国どこでも法的な紛争の解決のために必要な情報や法律サービスの提供が受けられる社会を実現するための総合法律支援の中核を担う法人で 次のような犯罪被 害者支援業務等を行います 情報提供業務法制度に関する情報の提供をしたり 相談窓口や犯罪被害者支援の経験や理解のある弁護士の紹介を無料で行います 民事法律扶助業務経済的にお困りの犯罪被害者等に対して 無料で法律相談を行い 民事裁判等手続における弁護士費用等を立て替えます 国選被害者参加弁護士の選定に関連する業務刑事裁判への参加を許可された被害者参加人の意見を聴いて 国 選被害者参加弁護士の候補を裁判所に通知する業務等を行います 日本弁護士連合会委託援助業務日本弁護士連合会からの委託を受けて 一定の犯罪の被害者等に 対して 人権救済の観点から弁護士費用等の援助を行います 詳しくは 法テラスにお問い合わせください お問い合わせ先 日本司法支援センター ( 法テラス ) 鳥取事務所 050 33835495 4 弁護士会 ( 損害賠償請求などの相談 ) 弁護士会では 法律に関する相談を行っており 損害賠償請求等についての助言を得ることができます 相談料が必要な場合がありますので 詳しくは 弁護士会にお問い合わせください お問い合わせ先 鳥取県弁護士会 (0857) 22 3912 5 公益財団法人犯罪被害救援基金 人の生命又は身体を害する犯罪行為により不慮の死を遂げ 又は重障害を受けた方の子弟のうち 経済的理由により修学が困難な方に対する奨学金又は学用品費の給与 その他の犯罪被害者に係る救援事業を行うことを目的として設立された財団法人です この目的を達成するため 次のような事業を行っています 学生 生徒及び児童に対する奨学金又は学用品費の給与 学生 生徒及び児童の生活の指導及び相談 犯罪被害者等に対する支援金の支給 お問い合わせ先 犯罪被害救援基金事務局 (03) 5226 1020 (03) 5226 1021 25 26

6 更生保護において利用できる主な制度 加害者の更生保護について 次のような意見を述べる制度があります 意見等聴取制度加害者が刑事施設や少年院に収容された場合 申出をした被害者 等は加害者の仮釈放や少年院からの仮退院を許すか否かを判断するために地方更生保護委員会が行う審理において 仮釈放 仮退院に関する意見や被害に関する心情を述べることができます 聴取した意見等は 地方更生保護委員会において 仮釈放 仮退院の判断に当たって考慮されるほか 仮釈放 仮退院を許す場合の特別遵守事項の設定等に当たって考慮されます 心情等伝達制度加害者が保護観察となった場合 被害者等の方の申出に応じ 保 護観察所が 被害に関する心情 被害を受けられた方の置かれている状況 保護観察中の加害者の生活や行動に関する意見を聴取し これを保護観察中の加害者に伝えます 保護観察中の加害者に対しては 被害の実情等を直視させ 反省や悔悟の情を深めさせるよう指導監督を行います お問い合わせ先 鳥取保護観察所 (0857) 22 3519 13 警察の各種相談窓口 警察における専門相談窓口は次のとおりですので参考にしてください 相談窓口電話番号所在地等 警察における各種相談 警察総合相談電話 0857-27-9110 又は # 9110 鳥取市東町 1-271 警察本部生活安全企画課 性犯罪 110 番 少年相談ヤングテレホン 東部少年サポートセンター 西部少年サポートセンター ヤングメール 犯罪被害給付制度 暴力団犯罪相談 暴力団離脱相談 0857-22-7110 0857-29-0808 0857-22-1574 0859-31-1574 0857-23-0110 0120-33-8704 鳥取市東町 1-271 警察本部捜査第一課 鳥取市西町 1-401 東部少年サポートセンター内 鳥取市西町 1-401 鳥取県庁西町分庁舎 1 階 米子市糀町 1-202 米子市営武道館 1 階 youngmail@pref.tottori.jp 鳥取市東町 1-271 警察本部警察県民課 鳥取市東町 1-271 警察本部組織犯罪対策課 14 警察署の所在地等一覧表 各警察署 機関名電話番号所在地等 鳥取警察署 0857-32-0110 鳥取市千代水 3-100 郡家警察署 0858-72-0110 八頭郡八頭町郡家 120-2 智頭警察署 0858-75-0110 八頭郡智頭町大字智頭 21-3 浜村警察署 0857-82-0110 鳥取市気高町北浜 2-158 倉吉警察署 0858-26-7110 倉吉市清谷町 1-10 八橋警察署 0858-49-0110 東伯郡琴浦町大字八橋 645 米子警察署 0859-33-0110 米子市上福原 1266-4 境港警察署 0859-44-0110 境港市上道町 1891-3 黒坂警察署 0859-74-0110 日野郡日野町下菅 242-1 27 28

15 その他の関係機関 団体の相談窓口 機関名電話番号所在地等 民間被害者支援団体 公益社団法人とっとり被害者支援センター 暴力追放運動推進センター 公益財団法人鳥取県暴力追放センター 鳥取県精神保健福祉センター 0857-30-0874 0857-21-6413 0120-19-8930 鳥取市西町 1-401 鳥取県庁西町分庁舎 2 階 鳥取市本町 3-201 精神保健福祉相談 0857-21-3031 鳥取市江津 318-1 配偶者暴力相談支援センター 福祉相談センター ( 婦人相談所 ) 中部総合事務所心と女性の相談室 西部総合事務所心と女性の相談室 夜間電話相談室 (22:00 8:30) 鳥取県関係 0857-27-8630 鳥取市江津 318-1 0858-23-3147 倉吉市東巌城町 2 0859-31-9304 米子市東福原 1-1-45 0858-26-9807 住宅政策課 0857-26-7411 鳥取市東町 1-220 検察庁関係 裁判所関係 鳥取地方裁判所鳥取家庭裁判所鳥取簡易裁判所 鳥取地方裁判所倉吉支部鳥取家庭裁判所倉吉支部倉吉簡易裁判所 0857-22-2171 鳥取市東町 2-223 0858-22-2911 鳥取地方裁判所米子支部 0859-22-2205 鳥取家庭裁判所米子支部 0859-22-2408 米子簡易裁判所 0859-22-2205 倉吉市仲ノ町 734 米子市西町 62 鳥取検察審査会 0857-22-2171 鳥取市東町 2-223 倉吉検察審査会 0858-22-2911 倉吉市仲ノ町 734 米子検察審査会 0859-22-2205 米子市西町 62 鳥取県弁護士会 0857-22-3912 鳥取市東町 2-221 日本司法支援センター ( 法テラス ) 法テラス鳥取 050-33835495 法テラス倉吉 050-33835497 税務署関係 鳥取税務署 0857-22-2141 鳥取市西町 2-311 鳥取市福祉文化会館 倉吉市山根 572 サンク ピエスビル 202 号室 鳥取市富安 2-89-4 鳥取第一地方合同庁舎 鳥取地方検察庁被害者ホットライン 鳥取地方検察庁倉吉支部 鳥取地方検察庁米子支部 0857-22-4171 0857-22-4177 鳥取市西町 3-201 0858-23-0831 倉吉市葵町 719 0859-22-5101 米子市東町 124-16 米子地方合同庁舎 倉吉税務署 0858-26-2721 倉吉市上井 587-1 米子税務署 0859-32-4121 保護観察所関係 鳥取保護観察所 0857-22-3519 米子市東町 124-16 米子地方合同庁舎 鳥取市吉方 109 鳥取第三地方合同庁舎 29 30

16 交通事故関係の相談窓口 機関名電話番号所在地等 交通事故相談所 鳥取交通事故相談所 米子交通事故相談所 0857-26-7101 0859-33-0091 鳥取市東町 1-271 県庁第 2 庁舎 1 階 米子市糀町 1-160 西部総合事務所県民局内 公益財団法人日弁連交通事故相談センター 鳥取相談所 倉吉相談所 米子相談所 0857-22-3912 0858-24-0515 0859-23-5710 鳥取市東町 2-221 鳥取県弁護士会内 倉吉市葵町 724-15 法律相談センター倉吉内 米子市加茂町 2-72-2 鳥取県弁護士会支部内 独立行政法人自動車事故対策機構 NASVA 交通事故被害者ホットライン 鳥取支所 財団法人交通遺児等育成基金 公益財団法人交通遺児育英会 0570-000738 0857-24-0802 鳥取市丸山町 219-1 鳥取県トラック協会研修センタービル 0120-16-3611 東京都千代田区麹町 4-5 03-3556-0771 東京都千代田区平河町 2-6-1 31 32

33 34 1216 1620 16 23 12 26

MEMO 担当警察官 分からないことや心配ごと 要望があれば 遠慮なくご相談ください ( メモとしてご使用ください ) 鳥取県警察署 課 係 氏名 ( 内線 ) 35 36