表 2 イ特別支給の老齢厚生年金老齢厚生年金は本来 65 歳から支給されるものです しかし 一定の要件を満たせば 65 歳未満でも 特別支給の老齢厚生年金 を受けることができます 支給要件 a 組合員期間が1 年以上あること b 組合員期間等が25 年以上あること (P.23の表 1 参照 ) c

Similar documents
他の所得による制限と雇用保険受給による年金の停止 公務員として再就職し厚生年金に加入された場合は 経過的職域加算額は全額停止となり 特別 ( 本来 ) 支給の老齢厚生年金の一部または全部に制限がかかることがあります なお 民間に再就職し厚生年金に加入された場合は 経過的職域加算額は全額支給されますが

第14章 国民年金 

(2) 国民年金の保険料 国民年金の第 1 号被保険者および任意加入者は, 保険料を納めなければなりません また, より高い老齢給付を望む第 1 号被保険者 任意加入者は, 希望により付加保険料を納めることができます 定額保険料月額 15,250 円 ( 平成 26 年度 ) 付加保険料月額 400

日付なしT2-01-2_紙上Live_ダイジェスト版(2)_①_(10分)_

Microsoft Word - T2-06-2_紙上Live_老齢(2)_①年金額・マクロ(12分)_

再任用と年金加入の関係をまとめると次のようになる ( 都道府県によって勤務形態は異なる ) 再任用の勤務形態フルタイム勤務 3/4 1/2 週の勤務時間 38 時間 45 分 29 時間 19 時間 15 分 共済年金 厚生年金 (2016 年 9 月 30 日まで ) 加入する年金 (2015 年

一元化後における退職共済年金および老齢厚生年金の在職支給停止 65 歳未満の場合の年金の支給停止計算方法 ( 低在老 ) 試算表 1 年金と賃金の合算額が 28 万を超えた場合に 年金額の支給停止 ( これを 低在老 といいます ) が行われます 年金と賃金の合算額 (c) が 28 万以下の場合は


年金制度について 31

Microsoft Word - "ç´ı応çfl¨ docx

現在公的年金を受けている方は その年金証書 ( 請求者及び配偶者 請求者名義の預金通帳 戸籍謄本 ( 受給権発生年月日以降のもの ) 請求者の住民票コードが記載されているもの ( お持ちの場合のみ ) 障害基礎年金 受給要件 障害基礎年金は 次の要件を満たしている方の障害 ( 初診日から1 年 6か

(2) 被用者年金の一元化によって変わったこと 平成 27 年 10 月から 公務員等が加入している共済年金が 民間企業に勤務する人が加入している厚生年金に統一されました 一元化後も 納めた保険料に応じて年金を受け取るという基本的なしくみは同じですが 保険料や年金額の算定方法が変わります また 共済

[ 組合員期間等の特例 ] 組合員期間等については 年齢 職種などにより 過去の制度からの経過措置が設けられており 被用者年金制度の加入期間 ( 各共済組合の組合員期間など ) については 生年月日に応じて次表の年数以上であれば 組合員期間等が 25 年以上とみなされます 生 年 月 日 組合員期間

Microsoft Word - (差替)170620_【総務部_厚生課_櫻井望恵】論文原稿

PowerPoint プレゼンテーション

PowerPoint プレゼンテーション

特例法による年金記録修正における想定問

Microsoft Word - T2-04-1_紙上Live_被保険者期間と届出_(13分)_

基金からの支給に関する手続きのご案内

障害福祉制度あらまし目次

ファイナンシャル プランニングと倫理 関 連法規 Copyright (c) Akira Sugiyama all rights reserved 2

障害厚生年金 厚生年金に加入している間に初診日 ( 障害のもととなった病気やけがで初めて医者にかかった日 ) がある病気やけがによって 65 歳になるまでの間に 厚生年金保険法で定める障害の状態になったときに 受給要件を満たしていれば支給される年金です なお 障害厚生年金に該当する状態よりも軽い障害

Transcription:

3 老齢給付 (1) 老齢厚生 ( 退職共済 ) 年金 ( 以下 老齢厚生年金 ) 老齢厚生年金は 組合員が退職した場合に安定した生活を送るため 支給される給付です ( そのうち一定の要件を満たした方が 6064 歳で受給できるものを特別支給の老齢厚生年金といい 施行日以降も一般厚年被保険者 ( 民間会社等の厚生年金 ) の女性の支給開始年齢とは異なります ) ア本来支給の老齢厚生年金本来 年金は65 歳から受給することができ その部分を老齢厚生年金といいます 支給要件 a 組合員期間等が25 年以上あること ( 表 1 参照 ) b 65 歳に達していること ( 図 1 参照 ) c 退職していること 又は 在職中で組合員期間が1 年以上あること 受給資格期間の特例 ( 昭和 31 年 4 月 1 日以前に生まれた人について ) 表 1 生年月日 組合員期間 昭和 27 年 4 月 1 日以前に生まれた者 20 年 昭和 27 年 4 月 2 日から昭和 28 年 4 月 1 日までの間に生まれた者 21 年 昭和 28 年 4 月 2 日から昭和 29 年 4 月 1 日までの間に生まれた者 22 年 昭和 29 年 4 月 2 日から昭和 30 年 4 月 1 日までの間に生まれた者 23 年 昭和 30 年 4 月 2 日から昭和 31 年 4 月 1 日までの間に生まれた者 24 年 図 1 60 歳 65 歳 年金払い退職給付 加給年金有期退職年金終身退職年金老齢厚生年金 ( 配偶者等によって加算される年金 ) が老齢厚生年金に該当する部分になり いずれも共済組合から支給されます が新 3 階部分になり 施行日以降に加入した期間を共済組合から支給されます は日本年金機構から支給されます 加給年金 ( 配偶者または子の年金 ) 加給年金とは厚生年金被保険者期間が 20 年以上である者が満額支給の年金を受給した時または 65 歳に達した時 その者によって生計を維持していた 65 歳未満の配偶者 ( 収入が 850 万円以下かつ 年金を受給していないこと ) や 18 歳に達した日の属する年度末までの間にある子または 20 歳未満の障害状態が 12 級にある子がいるときに加算されるものです 23

表 2 イ特別支給の老齢厚生年金老齢厚生年金は本来 65 歳から支給されるものです しかし 一定の要件を満たせば 65 歳未満でも 特別支給の老齢厚生年金 を受けることができます 支給要件 a 組合員期間が1 年以上あること b 組合員期間等が25 年以上あること (P.23の表 1 参照 ) c 60 歳以上 65 歳未満であること ( 表 2 参照 ) 生年月日特別支給 65 歳 本来支給 昭和 24 年 10 月 2 日 昭和 28 年 4 月 1 日 60 歳特別支給の退職共済年金 有期退職年金終身退職年金 老齢厚生年金 昭和 28 年 4 月 2 日 昭和 30 年 4 月 1 日 昭和 30 年 4 月 2 日 昭和 32 年 4 月 1 日 有期退職年金 61 歳 終身退職年金 特別支給の老齢厚生年金 ( 特別支給の退職共済年金 ) 老齢厚生年金 62 歳 終身退職年金特別支給の老齢厚生年金老齢厚生年金 有期退職年金 昭和 32 年 4 月 2 日 昭和 34 年 4 月 1 日 63 歳 有期退職年金終身退職年金老齢厚生年金 昭和 34 年 4 月 2 日 昭和 36 年 4 月 1 日 昭和 36 年 4 月 2 日 64 歳 有期退職年金終身退職年金老齢厚生年金 有期退職年金 終身退職年金老齢厚生年金 は 共済組合から支給され は 日本年金機構から支給されます は 新 3 階部分になり 施行日以降に加入した期間を共済組合から支給します についてはp.23をご覧ください 24

ウ特別支給の老齢厚生年金の特例特別支給の老齢厚生年金には障害者特例と長期加入者の特例という制度があります それぞれの支給要件に該当した場合は 特例請求することができます ( ア ) 障害者特例特別支給の老齢厚生年金の受給権者が下記の要件を満たしたときに請求できます 障害者特例の支給要件 a 組合員でないこと b 傷病の初診日から起算して1 年 6 月を経過した日以後において障害の状態 ( 障害等級 3 級以上 ) にあること 組合員である間に初診日のある傷病に限りません 障害者特例の請求方法障害者特例を請求する場合 以下の 2 つのパターン (ⅠⅡ) があります Ⅰ すでに障害厚生 ( 共済 ) 年金の受給権をお持ちの方 本部から 老齢厚生年金障害者特例 繰上げ調整額請求書 を送付いたしますので 特別支給の老齢厚生年金請求書類と併せて提出してください Ⅱ 障害程度の認定を受けていない方 障害者特例が請求できるかを事前に確認する必要がありますので 和歌山支部に連絡してください 傷病名や初診日等を確認させていただいたうえで 所定の診断書を送付しますので 和歌山支部に提出してください 後日障害等級が 13 級に認定されますと 老齢厚生年金障害者特例 繰上げ調整額請求書 を送付いたします ( またこのとき障害厚生 ( 共済 ) 年金の請求書も送付しますので 併せて提出してください ) ( イ ) 長期加入者の特例特別支給の老齢厚生年金の受給権者が下記の要件を満たしたときに発生します 長期加入者の特例の支給要件 a 組合員でないこと b 組合員期間が44 年以上あること 長期加入者の特例の請求方法特別支給の老齢厚生年金請求書の手続のみでほかの手続は不要です 25

( ウ ) 特別支給の老齢厚生年金の特例の年金額特別支給の老齢厚生年金と同時に老齢基礎年金部分 ( 公務員期間分のみ ) 及び 加給年金 ( 対象者がいる場合 ) が受給できます なお 支給開始年齢につきましては p.24 の表 2 でご確認ください 図 2 60 歳 65 歳 ( 配偶者等によって加算される年金 ) 加給年金加給年金有期退職年金終身退職年金特別支給の老齢厚生年金老齢厚生年金老齢基礎年金部分 ( 公務員期間のみ ) は 特別支給の老齢厚生年金の特例に該当する部分です いずれも共済組合から支給されます は 共済から支給され は日本年金機構から支給されます は 新 3 階部分になり 施行日以降に加入した期間を 共済組合から支給されます についてはp.23をご覧ください 26

(2) 老齢厚生年金の繰上げ支給年金受給要件を満たした方が 60 歳に達した以降 希望すれば年金を繰上げて請求することができます ただし 一度請求すると繰上げを取消すことはできませんので 十分にご検討ください なお繰上げ請求については 以下の制約があります 老齢基礎年金 他の実施機関の老齢厚生年金についても 同時に繰上げ請求する必要があります ( 全ての年金が減額支給となります ) 制約 a 繰上げ請求を行った場合 他制度の年金 ( 一般厚年や老齢基礎年金等 ) も同時に繰上げて請求を行う必要があります b 1ヵ月あたり0.5% の割合で減額された年金額が生涯続くことになりますので ご留意ください c 繰上げ請求をした場合 障害基礎年金を受けることができないうえ 事後重症 (p.29を参照) による障害厚生 ( 共済 ) 年金等の請求はできません d 繰上げ請求を行った後 再就職等した場合は 一部 ( 全額 ) 支給停止になる可能性があります < 計算式 > 繰上げ請求後の老齢厚生年金 ( 特別支給 ) 受給額 = 老齢厚生年金額 ( 特別支給 ) (1-5/1000 繰上げする月数 ) 繰上げ請求後の老齢基礎年金受給額 ( 最大 30% 減額 ) = 老齢基礎年金額 (1-5/1000 繰上げする月数 ) 例 昭和 31 年 6 月 23 日生まれの方が 60 歳からの繰上げ支給を希望した場合 受給開始年齢 62 歳 62 65 老齢厚生年金 ( 特別支給 ) 約 170 万円 約 75 万円 特別支給の老齢厚生年金 老齢厚生年金 170 万 75 万 60 歳からの繰上げ支給を希望した場合 60 62 65 老齢厚生年金 ( 特別支給 ) 約 149 万円特別支給の老齢厚生年金老齢厚生年金 約 52 万円 149 万 52 万 請求手続老齢厚生年金 ( 特別支給 ) の繰上げ支給の請求手続きについては p.44 をご覧ください 27

(3) 老齢厚生年金の繰下げ支給老齢厚生年金の受給権者は 66 歳の誕生日以降 70 歳に到達するまで 1 ヵ月単位で申出ができ 申出た月の翌月分から年金を受給することができます ただし 65 歳から繰下げの申出をするまでの間の年金支給はありません ( 加給年金も支給されません ) 施行日以後繰下げ請求する際は 全ての厚生年金を併せて繰下げする必要があります ( 老齢基礎年金についても繰下げはできますが 同時に繰下げる必要はありません ) 特別支給の老齢厚生年金受給権者が 65 歳で老齢厚生年金の請求を行わず 66 歳以降に繰下げの申出をしたときは 65 歳で請求した場合の老齢厚生年金の額に繰下げた期間に応じて受給することが (1 ヵ月あたり 0.7% 増額 ) できます 障害厚生 ( 共済 ) 年金や遺族厚生 ( 共済 ) 年金等 老齢給付以外の年金の受給権がある方は 繰下げをすることができません < 計算式 > 本来支給の老齢厚生年金額 (1+7/1000 繰下げる月数 ) = 繰下げ請求後の老齢厚生年金受給額 28