Q3 派遣労働で働ける仕事とは 派遣労働で働くことができる仕事にはどのようなものがありますか また 同じ派遣先で何年間でも派遣社員として働くことができますか? 派遣法によって派遣を行ってはならないと定められている業務を除く全ての業務で派遣労働が認められています 派遣で働くことができる期間は 業務によって異なります 平成 16 年の派遣法改正により 以下に示した業務を除いて すべての業務で派遣労働が認められるようになりました 労働者派遣事業を行うことができない業務 1 港湾運送業務 2 建設業務 3 警備業務 4 病院等における医療関係業務 ( ただし 紹介予定派遣 産休等代替 へき地の医師を除く ) 5 弁護士 税理士等のいわゆる 士 業務 ( 一部例外あり ) 派遣先が派遣労働者を受け入れることができる期間は 以下のように業務によって異なります < 派遣受入期間に制限のない業務 > (1) 政令で決められた業務 ( 派遣法第 40 条の2 第 1 項第 1 号 ) 業務を迅速かつ的確に行うために専門的知識や技術などを必要とする業務 または特別の雇用管理を必要とする業務への派遣です 業務内容は派遣法施行令第 4 条及び第 5 条で定められています (P8の表参照) 派遣受入期間の制限はありません 6
(2)3 年以内の有期プロジェクト型業務 ( 同項第 2 号イ ) 事業の開始 転換 拡大 縮小または廃止のために必要な業務で 一定期間内で完了することが予定されている業務への派遣については その業務が完了するまでの期間であれば 受入期間の制限はありません (3) 日数限定業務 ( 同項第 2 号ロ ) 1ヶ月間に行われる日数が 派遣先の通常の労働者の所定労働日数の半分以下で かつ10 日以下であるような業務への派遣については 受入期間の制限はありません (4) 産前産後 育児 介護休業を取得する労働者の業務 ( 同項第 3 号 第 4 号 ) 従業員が産前産後休業や育児 介護休業を取得するときに 代わりの従業員を補充するための派遣労働者の受け入れは 受入期間の制限はありません < 派遣受入期間に制限のある業務 > (5)(1) (4) 以外の業務 (1) (4) 以外の業務に従事する派遣労働者については 派遣受入期間に制限があります ( 原則 1 年 最長 3 年 ) 1 年を超えて派遣労働者を受け入れる場合には 派遣先は あらかじめ派遣先の過半数労働組合などから意見聴取をすることが求められています ( 同法第 40 条の2 第 4 項 ) 日雇派遣は原則禁止です 平成 24 年の派遣法改正により 日々又は30 日以内の期間を定めて雇用する労働者派遣 ( いわゆる 日雇派遣 ) が原則として禁止されました ただし 以下のいずれかに当てはまる場合は 例外的に日雇派遣が認められています ( 同法第 35 条の3) 7
1 適正な雇用管理に支障を及ぼすおそれがないと認められる 政令 ( 派遣法施行令第 4 条第 1 項 ) で定められた業務 ( 下の表を参照 ) につく場合 2 雇用機会の確保が特に困難な労働者の雇用の継続等を図るために必要であると認められる 政令 ( 同条第 2 項 ) で定められた場合 60 歳以上の人 雇用保険の適用を受けない学生( いわゆる昼間学生 ) 本業の年収が500 万円以上の人 ( 副業で日雇派遣をする人 ) 世帯年収が500 万円以上ある場合で 主たる生計者ではない人 法改正前法改正後 ( 平成 24 年 10 月 1 日 ) 政令第 4 条 1 号 情報処理システム開発 2 号 機械設計 3 号 放送機器操作 4 号 放送番組等の制作 5 号 事務用機器操作 6 号 通訳 翻訳 速記 7 号 秘書 8 号 ファイリング 9 号 調査 10 号 財務 11 号 貿易 12 号 デモンストレーション 13 号 添乗 14 号 建築物清掃 15 号 建築設備運転等 16 号 受付 案内 駐車場管理 17 号 研究開発 18 号 事業の実施体制の企画 立案 19 号 書籍等の制作 編集 20 号 広告デザイン 21 号 インテリアコーディネータ 22 号 アナウンサー 23 号 OAインストラクション 24 号 テレマーケティングの営業 25 号 セールスエンジニアの営業 金融商品の営業 26 号 放送番組等における大道具 小道具 政令第 4 条第 1 項 政令第 5 条 情報処理システム開発 4-1 機械設計 4-2 放送機器操作 5-1 放送番組等の制作 5-2 事務用機器操作 4-3 通訳 翻訳 速記 4-4 秘書 4-5 ファイリング 4-6 調査 4-7 財務 4-8 貿易 4-9 デモンストレーション 4-10 添乗 4-11 建築物清掃 5-3 建築設備運転等 5-4 受付 案内 4-12 駐車場管理等 5-5 研究開発 4-13 事業の実施体制の企画 立案 4-14 書籍等の制作 編集 4-15 広告デザイン 4-16 インテリアコーディネータ 5-6 アナウンサー 5-7 OAインストラクション 4-17 テレマーケティングの営業 5-8 セールスエンジニアの営業 金融商品の営業 4-18 放送番組等における大道具 小道具 5-9 水道施設等の設備運転等 5-10 政令第 4 条第 1 項の業務及び政令第 5 条の業務では 派遣受入期間に制限はありません 政令第 4 条第 1 項の業務では 日雇派遣 (P7) が可能です 8 厚生労働省 HP より 抜粋のうえ整理
退職後 (60 歳以上の定年退職者は除く ) 1 年以内に同じ会社に派遣社員として就労することはできません ある会社を退職した労働者が 退職後 1 年以内に同じ会社 ( 事業所単位ではなく 事業者単位 ) で派遣労働者として働くことはできません 派遣先は 当該派遣労働者が離職後 1 年以内であるときは 書面等により その旨を派遣元に通知しなければなりません ( 派遣法第 35 条の 4 同法第 40 条の 6 第 1 項 同条第 2 項 ) 派遣労働者の直接雇用を促進するため 派遣先は一定の場合に 派遣労働者に労働契約の申込みをする義務があります また 平成 27 年 10 月 1 日からは 一定の場合に 労働契約を申し込んだとみなされるようになります 派遣受入期間の制限のない業務 (P6(1) (4) の業務 ) について 同一の業務に同一の派遣労働者を 3 年を超えて受け入れており その同一の業務に新たに労働者を雇い入れようとする場合には 派遣先はまず その派遣労働者に労働契約を申し込む義務があります ( ただし 派遣先が派遣法第 35 条の規定による期間を定めないで雇用する労働者である旨の通知を受けている場合は除く 同法第 40 条の 5) 派遣受入を停止している期間がある場合 停止期間が 3 ヶ月以下の場合は継続して派遣を受入れているとみなされ ( 派遣先指針第 2 の 14(3)) 派遣受入期間が通算されますが 停止期間が 3 ヶ月を超えている場合は 停止後の受入れは停止前の受入れとは別の新たな派遣の受入れとみなされ 派遣受入期間は通算されません 派遣受入期間の制限のない業務 A さん 3 年間継続勤務 Bさん 1 年勤務 2 年勤務 派遣受入を停止している期間がある場合 3ヶ月以内 Dさん Dさんの中断 ヶ月を超 3 Eさん Cさん Eさんえる中断 派遣受入後3年経過同一業務に新たに労働者を雇い入れるとき派遣先はAさんに Aさん継続勤務希望対し 労働契約の申込み義務がある 同一の派遣労働者の受入れではないため 派遣先は Cさんへの労働契約申込み義務はない 継続して受けいれているものとみなし Dさん継続勤務希望 Dさんへの労働契約申込み義務発生 3ヶ月を超える受入停止後の派遣の受入れは 新たな派遣の受入れとみなし Eさんへの労働契約申込み義務は発生しない 9
受入期間抵触日Stage1. 派遣で働き始める前に知っておくこと 派遣受入期間の制限のある業務 (P7(5) の業務 ) について 1 年以上 派遣先の同一の業務に同一の派遣労働者を受け入れた場合において 派遣受入が終了した日以後 その業務に新たに労働者を雇い入れるときは 派遣先は一定の要件で当該派遣労働者を雇い入れるよう努めなければなりません ( 派遣法第 40 条の3) また 派遣先からの派遣停止の通知を受けた場合において 派遣受入期間制限に抵触する日以降も派遣労働者を使用しようとする場合は 派遣先は それまで働いてきた派遣労働者で 派遣先での直接雇用を希望する者に対し 労働契約を申し込まなければなりません ( 同法第 40 条の4) 派遣受入期間中に派遣労働者が交代した場合でも 個々の派遣労働者の派遣受入期間の長短を問わず 抵触日の直前に受け入れていた派遣労働者に対して 労働契約の申込み義務が発生します 派遣受入期間の制限のある業務 ( 例 : 派遣受入期間制限が3 年の業務への派遣の場合 ) Aさん 3 年間継続勤務 派遣受入期間中に派遣労働者が交代した場合 Bさん 1 年間勤務 Cさん 2 年間勤務 抵触日以降も派遣労働者を使用するとき A さん継続勤務希望 C さん継続勤務希望 派遣先は A さん C さんに対し 労働契約の申込み義務がある 派遣法の改正により 平成 27 年 10 月 1 日からは 受入期間制限を超えた派遣や 派遣禁止業務への派遣 偽装請負など 派遣先が 違法な派遣労働 と知っていて派遣労働者を受け入れた場合には 派遣先がその派遣労働者に対して直接雇用の契約を申し込んだものとみなされるようになります ( 平成 27 年 10 月 1 日施行 ) その場合 派遣労働者からの承諾があれば 労働契約が成立します 10