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本ガイド内の記号について メモ補足説明や CA ARCserve Backup の仕様などの紹介 ポイント設定 / 運用時の注意事項やポイントなどの紹介 サイボウズ Cybozu ガルーン Garoon およびサイボウズのロゴマークはサイボウズ株式会社の登録商標または商標です その他 すべての製品名 サービス名 会社名およびロゴは 各社の商標 または登録商標です 本ガイドは情報提供のみを目的としています CA は本情報の正確性または完全性に対して一切の責任を負いません CA は 該当する法律が許す範囲で いかなる種類の保証 ( 商品性 特定の目的に対する適合性または非侵害に関する黙示の保証を含みます ( ただし これに限定されません )) も伴わずに このドキュメントを 現状有姿で 提供します CA は 利益損失 投資損失 事業中断 営業権の喪失 またはデータの喪失など ( ただし これに限定されません ) このドキュメントに関連する直接損害または間接損害については CA がその損害の可能性の通知を明示的に受けていた場合であっても一切の責任を負いません Copyright 2012 CA and / or one of its subsidiaries. All rights reserved.

目次 1. はじめに... 1 1.1 サイボウズガルーン 3 について... 1 1.2 CA ARCSERVE BACKUP について... 1 1.3 バックアップ / リカバリの検証バージョン... 1 2. サイボウズガルーン 3 のバックアップ概要... 1 3. バックアップ先の設定... 2 3.1 ファイルシステムデバイス (FSD)... 2 3.2 データデデュプリケーションデバイス (DDD)... 3 4. WINDOWS OS 環境のサイボウズガルーン 3 のバックアップ / リカバリ... 4 4.1 WINDOWS OS 環境のデータベースとサイボウズガルーン 3 の格納先... 4 4.2 バックアップ構成... 4 4.3 コールドバックアップとリカバリ... 5 4.3.1 スクリプト準備... 5 4.3.2 バックアップ設定... 5 4.3.3 サイボウズガルーン 3 のリカバリ... 9 4.4 バックアップモードによるダンプとリカバリ... 11 4.4.1 バックアップモードの有効化... 12 4.4.2 スクリプト準備... 12 4.4.3 バックアップ設定... 13 4.4.4 サイボウズガルーン 3 のリカバリ... 16 4.5 サイボウズガルーン 3 のシステム全体保護と復旧... 18 4.5.1 バックアップ構成... 18 4.5.2 スクリプト準備... 19 4.5.3 バックアップ設定... 19 4.5.4 システム全体の復旧... 20

5. LINUX OS 環境のサイボウズガルーン 3 のバックアップ / リカバリ... 24 5.1 LINUX OS 環境のデータベースとサイボウズガルーン 3 の格納先... 24 5.2 バックアップ構成... 24 5.3 コールドバックアップとリカバリ... 25 5.3.1 スクリプトの準備... 25 5.3.2 バックアップ設定... 26 5.3.3 サイボウズガルーン 3 のリカバリ... 29 5.4 バックアップモードによるダンプとリカバリ... 31 5.4.1 バックアップモードの有効化... 31 5.4.2 スクリプト準備... 32 5.4.3 バックアップ設定... 34 5.4.4 サイボウズガルーン 3 のリカバリ... 35 5.5 RAW デバイスのバックアップとリカバリ... 37 5.5.1 スクリプトの準備... 37 5.5.2 バックアップ設定... 37 5.5.3 サイボウズガルーン 3 のリカバリ... 39 6. バックアップサイズの考慮... 41 6.1 重複排除の概要... 41 6.2 重複排除の設定... 41 6.2.1 データデデュプリケーションデバイスの作成... 41 6.2.2 重複排除機能を使ったバックアップの指定方法... 43 7. 製品情報... 44 7.1 サイボウズガルーン 3 の製品情報... 44 7.2 CA ARCSERVE BACKUP の製品情報... 44

1. はじめに 本ガイドは CA ARCserve Backup r16 for Windows による サイボウズガルーン 3 のバックアップおよびリカバリを行うための情報や 一般的な手順を記載したテクニカルガイドになります 1.1 サイボウズガルーン 3 について サイボウズガルーン シリーズは サイボウズ Office シリーズとあわせ 30,000 社を超えるお客様に導入いただき 国内グループウェア 5 年連続 No 1 を獲得しているエンタープライズグループウェアです ( 2011 年 12 月現在 ) 管理者にもユーザにも直感的に使いこなせるユーザインターフェイスに 日本企業ならではの文化を考慮した管理基盤や セキュリティを備え 1 万人規模の大企業のお客様にも安心してご利用いただける基盤を整えています 1.2 CA ARCserve Backup について CA ARCserve Backup は 使いやすい日本語ユーザインターフェイスを備え ディスクからディスク ディスクからテープへのバックアップはもちろん 多様なバックアップ / リストア機能を標準で搭載したソフトウェアです さらに データ重複排除機能によって バックアップデータやストレージの無駄を省いたり ウイルスチェックやデータの暗号化機能によってデータを安全 確実に保護します 1.3 バックアップ / リカバリの検証バージョン 本ガイドでは 以下バージョンのサイボウズガルーン 3 と CA ARCserve Backup を利用し 検証を実施しています サイボウズガルーン 3 (Version 3.1.0) CA ARCserve Backup r16 for Windows Service Pack 1 (Build: 6838) 2. サイボウズガルーン 3 のバックアップ概要 サイボウズガルーン 3 は データベース上に情報 ( データ ) を格納しています このデータベースは Windows/Linux 環境とも MySQL (InnoDB) で構築されます さらに添付ファイルはデータベースとは別のフォルダ / ディレクトリに格納されます サイボウズガルーン 3 のバックアップでは データベースと添付ファイルを考慮に入れて実施します サイボウズガルーン 3 は データベースと添付ファイルのバックアップを行うことで データの保護を実現できます 加えてサイボウズガルーン 3 本体 ( システムファイルと画像ファイル ) のモジュールをバックアップすると 復旧処理にサイボウズガルーン 3 全体が含まれるため リカバリ時間を短縮できます ( サイボウズガルーン 3 本体をバックアップ対象に含めない場合は リカバリ時にサイボウズガルーン 3 の再インストールを実施してください ) サイボウズガルーン 3 データ MySQL 添付ファイル サイボウズガルーン 3 本体 システムファイル画像ファイル バックアップ必須のファイル Page: 1

3. バックアップ先の設定 CA ARCserve Backup はテープ装置やハードディスクなどにバックアップデータを保管できます テープ装置はバックアップサーバに接続後 OS を起動することで自動的に認識します ( 自動的に認識しない場合は SCSI アダプタなどのドライバのロードが必要です ) ハードディスクにバックアップデータを保管する場合は ディスクベースデバイスをバックアップ前に作成します CA ARCserve Backup では 2 つのディスクベースデバイスを標準機能で提供しています ファイルシステムデバイス データデデュプリケーションデバイス 3.1 ファイルシステムデバイス (FSD) ファイルシステムデバイス (FSD) はハードディスク上に仮想のテープを作成し バックアップデータをディスク上のフォルダに書き込む機能です ファイルシステムデバイスは バックアップサーバの内蔵ディスクだけでなく ネットワーク上の共有フォルダも指定できます サイボウズガルーン 3 のデータをどこに保管するか 最初に決めておきます ファイルシステムデバイスの作り方 ファイルシステムデバイスは CA ARCserve Backup マネージャ画面を利用して作成します a. CA ARCserve Backup マネージャ画面の起動 Windows OS の [ スタート ] メニューから CA ARCserve Backup マネージャを開きます [ スタート ] [ プログラム ] [CA] [ARCserve Backup] [ マネージャ ] b. CA ARCserve Backup マネージャのアカウント入力 [ デフォルトサーバ情報 ] 画面でユーザ名 ( caroot もしくは設定アカウント ) とパスワードを入力します c. デバイスマネージャの起動 CA ARCserve Backup マネージャ画面で 右側にある青いバーの [ 管理 ] をクリックし 展開したメニューから [ デバイスマネージャ ] を選択します Page: 2

d. ディスクベースデバイス環境設定画面の起動 デバイスマネージャの画面上部にあるツールボタンより [ ディスクベース ] ボタンをクリックし [ ディスクベースデバイス環境設定 ] 画面を表示します e. ファイルシステムデバイスの情報入力 Windows ファイルシステムデバイス にカーソルがフォーカスされている状態で 画面上部の [ 追加 ] ボタンをクリックします Windows ファイルシステムデバイス の下に行が追加されたら [ データファイルの場所 ] にバックアップデータの格納先フォルダを指定し [ 次へ ] ボタンをクリックします ( 共有フォルダの場合は [ データファイルの場所 ] に \\ サーバ名 \ 共有フォルダ名 の形式で共有フォルダ名を入力後 画面上部の [ セキュリティ ] ボタンをクリックし 接続するアカウント情報を指定します ) f. ディスクベースデバイス環境設定画面の終了 内容を確認し [ 完了 ] ボタンをクリックして画面を閉じます 以上の 6 ステップでファイルシステムデバイス (FSD) の準備が完了になります CA ARCserve Backup は合計 256 個のバックアップ装置をサポートします 例えばテープドライブが 1 台接続されているサーバの場合 255 個までファイルシステムデバイスを作成できます 3.2 データデデュプリケーションデバイス (DDD) データデデュプリケーションデバイス (DDD) はファイルシステムデバイス (FSD) 同様 ハードディスク上に仮想のテープを作成し バックアップデータをディスク上のフォルダに書き込む機能です ファイルシステムデバイスと異なる点は バックアップ中にデータの重複排除を行い バックアップサイズを小さくする機能が備わっています 重複排除の詳細および作り方は 後述 6. バックアップサイズの考慮 を参照してください Page: 3

4. Windows OS 環境のサイボウズガルーン 3 のバックアップ / リカバリ Windows OS のサイボウズガルーン 3 には 2 つのバックアップ方法があります コールドバックアップ バックアップモードによるダンプファイルのバックアップ また サイボウズガルーン 3 の本体モジュールを含んだ システム全体のバックアップも利用できます 4 章では 2 つのバックアップ方法とともに システム全体を含んだ Disaster Recovery による復旧についても紹介します 4.1 Windows OS 環境のデータベースとサイボウズガルーン 3 の格納先 バックアップの前に サイボウズガルーン 3 の導入先やデータ保管フォルダを確認します サイボウズガルーン 3 のセットアップをデフォルト値で実行すると 64bit の Windows OS 環境下では次のフォルダに情報が展開されます 導入先が 32bit OS の場合や 導入先フォルダを変更している場合は ご利用環境にて確認してください サイボウズガルーン 3 本体は Web サーバのアプリケーション (Windows IIS/Apache) により格納先が変わります データ : 添付ファイル : サイボウズガルーン 3 本体 : Windows IIS ( システム ) Windows IIS ( 画像 ) Apache ( システム / 画像 ) MySQL: C:\Program Files\Cybozu\mysql-5.0\data C:\Program Files\Cybozu\mysql-5.0\files C:\inetpub\scripts\cbgrn C:\inetpub\wwwroot\cbgrn C:\Program Files (x86)\cybozu C:\Program Files\Cybozu\mysql-5.0 4.2 バックアップ構成 CA ARCserve Backup サーバ ( 本体製品 ) は Windows OS に導入します サイボウズガルーン 3 とバックアップ機能を同じサーバに導入する場合は ローカルバックアップ環境になります サイボウズガルーン 3 とバックアップサーバを別々のサーバに構築する場合はリモートバックアップ環境となり サイボウズガルーン 3 を導入するサーバに CA ARCserve Backup の Client Agent for Windows を導入します VMware や Hyper-V などの仮想環境にサイボウズガルーン 3 を導入する場合 リモートバックアップ環境では Client Agent for Windows ではなく Agent for Virtual Machines Bundle を導入します サイボウズガルーン 3 をバックアップするには batch ファイルによるスクリプト実行が必要となります リモートバックアップ環境でサイボウズガルーン 3 が Windows Server 2008 ( もしくは 2008 R2) に導入されていると 対話サービスの Interactive Services Detection が起動し batch ファイルが動作しない場合があります 既定値で Interactive Services Detection サービスは手動に設定されていますが 無効に変更してください Page: 4

4.3 コールドバックアップとリカバリ コールドバックアップは サイボウズガルーン 3 のサービスを停止し アプリケーションを完全停止の状態でバックアップを実施します 本ガイドでは サイボウズガルーン 3 のデータベースと添付ファイルのバックアップ & リカバリ手順を記載します 尚 サービスを停止するため バックアップ中はサイボウズガルーン 3 へのアクセスはできなくなります 4.3.1 スクリプト準備 コールドバックアップはバックアップ開始時と終了時にサイボウズガルーン 3 のサービスの停止と開始を実施するため バックアップ処理で利用するスクリプトを準備します スクリプトは batch ファイルにて作成するため メモ帳 (notepad) などを利用し 2 つの batch ファイル ( ファイルの拡張子 : bat) を作成します a. 実行前スクリプト ( 本ガイドでのファイル名 : C:\BATCH\stop.bat ) @echo off sc stop Cybozu_Scheduling_Service_cbgrn sc stop Cybozu_Database_Engine_5_0 b. 実行後スクリプト ( 本ガイドでのファイル名 : C:\BATCH\start.bat ) @echo off sc start Cybozu_Database_Engine_5_0 sc start Cybozu_Scheduling_Service_cbgrn 4.3.2 バックアップ設定 a. CA ARCserve Backup のバックアップマネージャの起動 CA ARCserve Backup マネージャの [ ホーム ] 画面から [ バックアップマネージャ ] をクリックします [ バックアップマネージャ ] のメニューが見つからない場合は 右側にある青いバーの [ クイックスタート ] をクリックし 展開したメニューから [ バックアップマネージャ ] を選択します Page: 5

b. バックアップタイプの選択 [ バックアップマネージャ ] 画面の [ スタート ] タブにて バックアップタイプを選択します テープ装置やファイルシステムデバイス (FSD) をバックアップ先に指定する場合は 既定値の [ 標準バックアップ ] のまま進めます 本ガイドではファイルシステムデバイスにバックアップするため 既定値のまま進めます ( 重複排除を実施する場合は [ デデュプリケーションバックアップ ] を選択します 重複排除については 後述 6. バックアップサイズの考慮 を参照してください ) c. バックアップデータ選択 [ バックアップマネージャ ] 画面の [ ソース ] タブをクリックします 左ペインにある [Client Agent] を展開し サイボウズガルーン 3 の導入サーバを展開します ( 展開時にセキュリティ画面が表示されたら 当該サーバの Administrator 権限を持つアカウントを指定します ) サイボウズガルーン 3 のデータと添付ファイルのフォルダの左側にある緑のボックスを塗りつぶし バックアップデータとして選択します データ : C:\Program Files\Cybozu\mysql-5.0\data 添付ファイル : C:\Program Files\Cybozu\mysql-5.0\files d. スクリプトの設定 i. ローカルバックアップ環境 [ バックアップマネージャ ] 画面上部にあるツールボタンから [ オプション ] ボタンをクリックし [ グローバルオプション ] 画面を開きます [ グローバルオプション ] 画面の [ 実行前 / 後の処理 ] タブを選択し 4.3.1 スクリプト準備 で用意した batch ファイルをフルパスにて指定します 画面下部の [ 前処理 / 後処理を実行するユーザ ] に Administrator 権限を持つアカウントを指定し [OK] ボタンをクリックします Page: 8 の e. バックアップスケジュール設定 まで Skip します Page: 6

ii. リモートバックアップ環境 リモートバックアップの場合は [ バックアップマネージャ ] とは別の [ セントラルエージェント管理 ] 画面から設定するため バックアップ開始までにスクリプトを設定します CA ARCserve Backup マネージャの [ ホーム ] 画面から 右側にある青いバーの [ 管理 ] をクリックし 展開したメニューから [ セントラルエージェント管理 ] 画面を選択します [ セントラルエージェント管理 ] 画面の左ペインにて [Windows システム ] を展開し 更にサイボウズガルーン 3 の導入サーバを展開します 展開された中から [Client Agent for Windows] を選択し 右下ペインにある [ エージェントオプションの設定 ] をクリックします Page: 7

[ エージェントオプションの設定 ] 画面で [Client Agent for Windows] を選択し 画面右下にある [ 実行前 / 実行後のプログラム ] に 4.3.1 スクリプト準備 で用意したサービス停止用の batch ファイルと サービス開始用の batch ファイルをフルパスで指定し [OK] ボタンをクリックします CA ARCserve Backup では バックアップサーバの画面からネットワーク上のサーバに導入しているエージェントの設定を変更できます e. バックアップスケジュール設定 [ バックアップマネージャ ] 画面の [ スケジュール ] タブをクリックし バックアップ運用に沿ってバックアップの繰り返し方法やバックアップ方法を指定します このガイドでは バックアップ方法は既定値の [ フル ( アーカイブビットを維持 )] のまま進めます f. バックアップ先の選択 [ バックアップマネージャ ] 画面の [ デスティネーション ] タブをクリックし バックアップ先を選択します 本ガイドではファイルシステムデバイス (FSD) にバックアップするため 左ペインのフォルダアイコン ( ファイルシステムデバイス用のデバイスグループアイコン ) を選択します Page: 8

g. バックアップの実行 [ スタート ] タブで [ 標準バックアップ ] を選択している場合は テープ装置かファイルシステムデバイス (FSD) のみが表示されます [ バックアップマネージャ ] 画面上部にあるツールボックスから [ サブミット ] ボタンをクリックし バックアップをスケジュールします i. [ セキュリティおよびエージェント情報 ] 画面の [ ユーザ名 ] と [ パスワード ] にサイボウズガルーン 3 導入サーバのアカウントが入っているか確認し [OK] をクリックします アカウントが入っていない場合は 画面上でサイボウズガルーン 3 導入サーバを選択し [ セキュリティ ] ボタンをクリックして アカウント情報を入力します ii. [ ジョブのサブミット ] 画面で初回バックアップ日時を [ ジョブ実行時刻 ] に指定し [OK] ボタンをクリックします ( 既定値は即実行になっています ) 画面下部の [ ジョブ名 ] の変更は任意です 以上のステップでバックアップがスケジュールされます 即実行を選択してバックアップをスケジュール実行すると 自動的に [ ジョブステータス ] 画面に切り替わります 4.3.3 サイボウズガルーン 3 のリカバリ a. サイボウズガルーン 3 の再導入 ハードディスク障害やサイバー攻撃などによってシステムが壊れた場合は Windows OS やサイボウズガルーン 3 を再度サーバに導入してください サイボウズガルーン 3 のデータのみ復元が必要なケースでは このステップを Skip します b. サイボウズガルーン 3 のサービス停止 サイボウズガルーン 3 のサービスが起動している場合は OS のサービス画面 もしくは 4.3.1 スクリプト準備 で用意した batch ファイル ( 本ガイドでは C:\BATCH\stop.bat ) を実行し サービスを停止します c. CA ARCserve Backup のリストアマネージャの起動 バックアップデータから必要なファイルを戻す処理をリストアと呼びます データを戻すには CA ARCserve Backup でリストア処理を実行します 先ず Windows OS の [ スタート ] メニューから CA ARCserve Backup マネージャを開きます [ スタート ] [ プログラム ] [CA] [ARCserve Backup] [ マネージャ ] [ デフォルトサーバ情報 ] 画面でユーザ名 ( caroot もしくは設定アカウント ) とパスワードを入力します 次に CA ARCserve Backup マネージャ画面から [ リストアマネージャ ] をクリックします Page: 9

d. リストア方法の選択 CA ARCserve Backup は 6 種類のリストア方法を提供しています [ ソース ] タブの下にあるプルダウンリストでリストア方法を選択しますが 本ガイドでは既定値の [ ツリー単位 ] のまま進めます e. 復旧データの選択 左ペインの [Windows システム ] を展開し 更にサイボウズガルーン 3 の導入サーバを展開します 復旧対象データを選択するため サイボウズガルーン 3 のデータと添付ファイルのフォルダまで展開し フォルダの左側にある緑のボックスを塗りつぶします f. 復旧先フォルダの指定 [ ソース ] タブの右側にある [ 復旧ポイント ] で選択しているデータがどの時点のバックアップデータか判ります 古いデータを戻す場合は [ 復旧ポイント ] の日付を変更し 対象の時点となるバックアップデータを選択します [ デスティネーション ] タブをクリックし 復旧先を指定します バックアップしたフォルダにファイルを戻す場合は 既定値の [ ファイルを元の場所へリストア ] のチェックを付けた状態で進めます 本ガイドでは既定値を選択します Page: 10

他のフォルダに戻す場合は [ ファイルを元の場所へリストア ] のチェックをはずし 左ペインから復旧先のフォルダを指定します ( 他のフォルダに戻した場合は リストア処理後に手動でファイルを該当フォルダにコピーします ) g. 復旧処理の実施 [ リストアマネージャ ] 画面上部のツールボックスから [ サブミット ] ボタンをクリックし リストアを実行します i. リストア処理に必要な [ リストアメディア ] 画面が開きます バックアップ先がファイルシステムデバイス (FSD) の場合は このまま [OK] ボタンをクリックします テープ装置の場合は 表示されたメディアを準備し [OK] ボタンをクリックします ii. [ セキュリティユーザおよびパスワード ] 画面の [ ユーザ名 ] と [ パスワード ] に戻し先となるサーバのアカウントが入っているか確認し [OK] をクリックします アカウントが入っていない場合は 画面上でメディアリストを選択し [ 編集 ] ボタンをクリックして アカウント情報を入力します iii. [ ジョブのサブミット ] 画面で [ ジョブ実行時刻 ] を [ 即実行 ] のまま [OK] ボタンをクリックします ( 既定値は即実行になっています ) 画面下部の [ ジョブ名 ] の変更は任意です 即実行でリストア処理を実行すると 自動的に [ ジョブステータス ] 画面に切り替わります h. サイボウズガルーン 3 のサービス開始 リストア処理の完了後 サイボウズガルーン 3 のサービスを開始します OS のサービス画面 もしくは 4.3.1 スクリプト準備 で用意した batch ファイル ( 本ガイドでは C:\BATCH\start.bat ) を実行し サービスを開始します 以上のステップでコールドバックアップからサイボウズガルーン 3 をリカバリできます 4.4 バックアップモードによるダンプとリカバリ バックアップモードは サイボウズガルーン 3 のデータベースを起動した状態で MySQL のダンプ機能を利用し データのバックアップを実施します サイボウズガルーン 3 では データだけでなく 添付ファイルのバックアップも必要なため 本ガイドでは両方のデータのバックアップ & リカバリ手順を記載します Page: 11

尚 バックアップモードにするとサイボウズガルーン 3 はメンテナンス中となり バックアップ中にサイボウズガルーン 3 へのアクセスはできなくなります ( サイボウズガルーン 3 にアクセスすると メンテナンス中です と表示されます ) 4.4.1 バックアップモードの有効化 サイボウズガルーン 3 の既定値では バックアップモードが無効に設定されています common.ini ファイルを編集し バックアップモードを有効に変更します (Web サーバにより ommon.ini の格納先が変わります ) (Windows IIS の場合 ): (Apache の場合 ): [BackupMode] disable = 1 driver = garoon C:\inetpub\scripts\cbgrn\common.ini C:\Program Files (x86)\cybozu\apache2.2\cgi-bin\cbgrn\common.ini disable = 1 の行を削除し 保存します [BackupMode] driver = garoon 4.4.2 スクリプト準備 バックアップモードは MySQL の mysqldump コマンドからデータベースのダンプファイルを取得するため バックアップ処理で利用するスクリプトを準備します スクリプトは batch ファイルにて作成するため メモ帳 (notepad) などを利用し 2 つの batch ファイル ( ファイルの拡張子 : bat) と 実行時間を遅延させるためのスクリプトの計 3 つを作成します a. 遅延スクリプト ( 本ガイドでのファイル名 : C:\BATCH\wait.vbs ) ダンプファイルへの出力は バックアップモードへの変更の後に実施します バックアップモードへの変更時間を考慮し メモ帳 (notepad) などを利用して 遅延用のスクリプトを作成しておきます set Args = WScript.Arguments WScript.Sleep(1000*Args(0)) 本ガイドの遅延スクリプトでは shell コマンドを利用しています このスクリプトの実行には Windows PowerShell をサイボウズガルーン 3 のサーバに導する必要があります b. ダンプ出力スクリプト ( 本ガイドでのファイル名 : C:\BATCH\BKUPMode_Start.bat ) ダンプファイルへの出力では サイボウズガルーン 3 のアカウントとパスワード ダンプファイルの出力先となるフォルダをあらかじめ準備します このスクリプトでは アカウント :cbroot パスワード :ARCserve ダンプファイルの出力先 : D:\MySQLBKUP ダンプファイル名 : ASBKUP.sql に設定しています (Web サーバが Windows IIS の場合 ) @echo off cd C:\inetpub\scripts\cbgrn.\grn_command.exe -f code\command\backupmode_start.csp cscript //Nologo "C:\BATCH\wait.vbs" 30 "C:\Program Files\Cybozu\mysql-5.0\bin\mysqldump.exe" --defaults-file="c:\program Files\Cybozu\mysql-5.0\etc\my.ini" --all-databases --single-transaction -u cbroot -- password=arcserve > D:\MySQLBKUP\ASBKUP.sql Page: 12

(Web サーバが Apache の場合 ) @echo off cd C:\Program Files (x86)\cybozu\apache2.2\cgi-bin\cbgrn.\grn_command.exe -f code\command\backupmode_start.csp cscript //Nologo "C:\BATCH\wait.vbs" 30 "C:\Program Files\Cybozu\mysql-5.0\bin\mysqldump.exe" --defaults-file="c:\program Files\Cybozu\mysql-5.0\etc\my.ini" --all-databases --single-transaction -u cbroot -- password=arcserve > D:\MySQLBKUP\ASBKUP.sql このスクリプトでは遅延時間を 30 秒に設定していますが 足りない場合は値を変更し 遅延時間を増やします c. バックアップモード解除スクリプト ( 本ガイドでのファイル名 : C:\BATCH\BKUPMode_End.bat ) (Web サーバが Windows IIS の場合 ) @echo off cd C:\inetpub\scripts\cbgrn.\grn_command.exe -f code\command\backupmode_end.csp (Web サーバが Apache の場合 ) @echo off cd C:\Program Files (x86)\cybozu\apache2.2\cgi-bin\cbgrn.\grn_command.exe -f code\command\backupmode_end.csp 4.4.3 バックアップ設定 a. CA ARCserve Backup のバックアップマネージャの起動 CA ARCserve Backup マネージャの [ ホーム ] 画面から [ バックアップマネージャ ] をクリックします [ バックアップマネージャ ] のメニューが見つからない場合は 右側にある青いバーの [ クイックスタート ] をクリックし 展開したメニューから [ バックアップマネージャ ] を選択します b. バックアップタイプの選択 [ バックアップマネージャ ] 画面の [ スタート ] タブにて バックアップタイプを選択します テープ装置やファイルシステムデバイス (FSD) をバックアップ先に指定する場合は 既定値の [ 標準バックアップ ] のまま進めます 本ガイドではファイルシステムデバイスにバックアップするため 既定値のまま進めます ( 重複排除を実施する場合は [ デデュプリケーションバックアップ ] を選択します 重複排除については 後述 6. バックアップサイズの考慮 を参照してください ) Page: 13

c. バックアップデータ選択 [ バックアップマネージャ ] 画面の [ ソース ] タブをクリックします 左ペインにある [Client Agent] を展開し サイボウズガルーン 3 の導入サーバを展開します ( 展開時にセキュリティ画面が表示されたら 当該サーバの Administrator 権限を持つアカウントを指定します ) ダンプファイルの書き出し先となるフォルダと 添付ファイルのフォルダの左側にある緑のボックスを塗りつぶし バックアップデータとして選択します ダンプファイル ( 本ガイドでの書き出し先 ): D:\MySQLBKUP 添付ファイル : C:\Program Files\Cybozu\mysql-5.0\files d. スクリプトの設定 i. ローカルバックアップ環境 [ バックアップマネージャ ] 画面上部にあるツールボタンから [ オプション ] ボタンをクリックし [ グローバルオプション ] 画面を開きます [ グローバルオプション ] 画面の [ 実行前 / 後の処理 ] タブを選択し 4.4.2 スクリプト準備 で用意した batch ファイルをフルパスにて指定し ダンプファイルの出力時間を遅延時間として設定します ( 本ガイドでは 10 分に定義していますが ダンプファイルの書き出しに時間がかかる場合は 利用環境に合わせて遅延時間を変更してください ) 画面下部の [ 前処理 / 後処理を実行するユーザ ] に Administrator 権限を持つアカウントを指定し [OK] ボタンをクリックします 次ページの e. バックアップスケジュール設定 まで Skip します ii. リモートバックアップ環境 リモートバックアップの場合は [ バックアップマネージャ ] とは別の [ セントラルエージェント管理 ] 画面から設定するため バックアップ開始までにスクリプトを設定します Page: 14

CA ARCserve Backup マネージャの [ ホーム ] 画面から 右側にある青いバーの [ 管理 ] をクリックし 展開したメニューから [ セントラルエージェント管理 ] 画面を選択します [ セントラルエージェント管理 ] 画面の左ペインにて [Windows システム ] を展開し 更にサイボウズガルーン 3 の導入サーバを展開します 展開された中から [Client Agent for Windows] を選択し 右下ペインにある [ エージェントオプションの設定 ] をクリックします [ エージェントオプションの設定 ] 画面で [Client Agent for Windows] を選択します 画面右下にある [ 実行前 / 実行後のプログラム ] に 4.4.2 スクリプト準備 で用意した batch ファイルをフルパスで指定し 実行遅延に 600 秒に設定して [OK] ボタンをクリックします ( 本ガイドでは 600 秒に定義していますが ダンプファイルの書き出しに時間がかかる場合は 利用環境に合わせて遅延時間を変更してください ) CA ARCserve Backup では バックアップサーバの画面からネットワーク上のサーバに導入しているエージェントの設定を変更できます e. バックアップスケジュール設定 [ バックアップマネージャ ] 画面の [ スケジュール ] タブをクリックし バックアップ運用に沿ってバックアップの繰り返し方法とバックアップ方法を指定します このガイドでは バックアップ方法は既定値の [ フル ( アーカイブビットを維持 )] のまま進めます f. バックアップ先の選択 [ バックアップマネージャ ] 画面の [ デスティネーション ] タブをクリックし バックアップ先を選択します 本ガイドではファイルシステムデバイス (FSD) にバックアップするため 左ペインのフォルダアイコン ( ファイルシステムデバイス用のデバイスグループアイコン ) を選択します g. バックアップの実行 [ スタート ] タブで [ 標準バックアップ ] を選択している場合は テープ装置かファイルシステムデバイス (FSD) のみが表示されます [ バックアップマネージャ ] 画面上部にあるツールボックスから [ サブミット ] ボタンをクリックし バックアップをスケジュールします i. [ セキュリティおよびエージェント情報 ] 画面の [ ユーザ名 ] と [ パスワード ] にサイボウズガルーン 3 導入サーバのアカウントが入っているか確認し [OK] をクリックします アカウントが入っていない場合は 画面上でサイボウズガルーン 3 導入サーバを選択し [ セキュリティ ] ボタンをクリックして アカウント情報を入力します Page: 15

ii. [ ジョブのサブミット ] 画面で初回バックアップ日時を [ ジョブ実行時刻 ] に指定し [OK] ボタンをクリックします ( 既定値は即実行になっています ) 画面下部の [ ジョブ名 ] の変更は任意です 以上のステップでバックアップがスケジュールされます 即実行を選択してバックアップをスケジュール実行すると 自動的に [ ジョブステータス ] 画面に切り替わります 4.4.4 サイボウズガルーン 3 のリカバリ a. サイボウズガルーン 3 の再導入 ハードディスク障害やサイバー攻撃などによってシステムが壊れた場合は Windows OS やサイボウズガルーン 3 を再度サーバに導入してください サイボウズガルーン 3 のデータのみ復元が必要なケースでは このステップを Skip します b. バックアップモードの設定 ダンプファイルを戻すため 先ずサイボウズガルーン 3 をバックアップモードに設定します コマンドを実行するか コマンド内容を batch ファイルに書き出して実行します (Web サーバが Windows IIS の場合 ) cd C:\inetpub\scripts\cbgrn.\grn_command.exe -f code\command\backupmode_start.csp (Web サーバが Apache の場合 ) cd C:\Program Files (x86)\cybozu\apache2.2\cgi-bin\cbgrn.\grn_command.exe -f code\command\backupmode_start.csp c. CA ARCserve Backup のリストアマネージャの起動 バックアップデータから必要なファイルを戻す処理をリストアと呼びます データを戻すには CA ARCserve Backup でリストア処理を実行します 先ず Windows OS の [ スタート ] メニューから CA ARCserve Backup マネージャを開きます [ スタート ] [ プログラム ] [CA] [ARCserve Backup] [ マネージャ ] [ デフォルトサーバ情報 ] 画面でユーザ名 ( caroot もしくは設定アカウント ) とパスワードを入力します 次に CA ARCserve Backup マネージャ画面から [ リストアマネージャ ] をクリックします d. リストア方法の選択 CA ARCserve Backup は 6 種類のリストア方法を提供しています [ ソース ] タブの下にあるプルダウンリストでリストア方法を選択しますが 本ガイドでは既定値の [ ツリー単位 ] のまま進めます e. 復旧データの選択 左ペインの [Windows システム ] を展開し 更にサイボウズガルーン 3 の導入サーバを展開します 復旧対象データを選択するため ダンプファイルと添付ファイルのフォルダまで展開し フォルダの左側にある緑のボックスを塗りつぶします Page: 16

f. 復旧先フォルダの指定 [ ソース ] タブの右側にある [ 復旧ポイント ] で選択しているデータがどの時点のバックアップデータか判ります 古いデータを戻す場合は [ 復旧ポイント ] の日付を変更し 対象の時点となるバックアップデータを選択します [ デスティネーション ] タブをクリックし 復旧先を指定します バックアップしたフォルダにファイルを戻す場合は 既定値の [ ファイルを元の場所へリストア ] のチェックを付けた状態で進めます 本ガイドでは既定値を選択します 他のフォルダに戻す場合は [ ファイルを元の場所へリストア ] のチェックをはずし 左ペインから復旧先のフォルダを指定します ( 他のフォルダに戻した場合は リストア処理後に手動でファイルを該当フォルダにコピーします ) g. 復旧処理の実施 [ リストアマネージャ ] 画面上部のツールボックスから [ サブミット ] ボタンをクリックし リストアを実行します i. リストア処理に必要な [ リストアメディア ] 画面が開きます バックアップ先がファイルシステムデバイス (FSD) の場合は このまま [OK] ボタンをクリックします テープ装置の場合は 表示されたメディアを準備し [OK] ボタンをクリックします ii. iii. [ セキュリティユーザおよびパスワード ] 画面の [ ユーザ名 ] と [ パスワード ] に戻し先となるサーバのアカウントが入っているか確認し [OK] をクリックします アカウントが入っていない場合は 画面上でメディアリストを選択し [ 編集 ] ボタンをクリックして アカウント情報を入力します [ ジョブのサブミット ] 画面で [ ジョブ実行時刻 ] を [ 即実行 ] のまま [OK] ボタンをクリックします ( 既定値は即実行になっています ) 画面下部の [ ジョブ名 ] の変更は任意です 添付ファイルはこのステップにて復旧完了です 次のステップからはダンプファイルを使った復元を行います 即実行でリストア処理を実行すると 自動的に [ ジョブステータス ] 画面に切り替わります h. ダンプファイルの読み込み リストアしたダンプファイルを読み込むため コマンドを実行するか コマンド内容を batch ファイルに書き出して実行します Page: 17

本ガイドでは アカウント :cbroot パスワード :ARCserve リストアしたダンプファイル名 : D:\MySQLBKUP\ASBKUP.sql を設定しています "C:\Program Files\Cybozu\mysql-5.0\bin\mysql" --defaults-file="c:\program Files\Cybozu\mysql-5.0\etc\my.ini" -u cbroot --password=arcserve < D:\MySQLBKUP\ASBKUP.sql i. バックアップモードの解除 設定したバックアップモードを解除します コマンドを実行するか コマンド内容を batch ファイルに書き出して実行します (Web サーバが Windows IIS の場合 ) cd C:\inetpub\scripts\cbgrn.\grn_command.exe -f code\command\backupmode_end.csp (Web サーバが Apache の場合 ) cd C:\Program Files (x86)\cybozu\apache2.2\cgi-bin\cbgrn.\grn_command.exe -f code\command\backupmode_end.csp 以上のステップでダンプファイルからサイボウズガルーン 3 をリカバリできます 4.5 サイボウズガルーン 3 のシステム全体保護と復旧 サイボウズガルーン 3 のデータだけでなく 本体ファイル ( システムファイル / 画像ファイル ) や OS ファイルを全てバックアップすると システム全体の復元ができます 本ガイドでは システム復元を簡単に実行する CA ARCserve Backup の Disaster Recovery を使った復元方法を紹介します 4.5.1 バックアップ構成 Disaster Recovery Option は CA ARCserve Backup のバックアップサーバと同じサーバに導入され ローカルバックアップやリモートバックアップの両環境でシステム復元を実現します システム全体のバックアップではコールドバックアップを実施します 定期的なバックアップが難しい場合は サイボウズガルーン 3 のシステム変更や OS の設定変更など 環境変更時にシステム全体のバックアップを実施します ( サイボウズガルーン 3 の導入サーバにて Active Directory の役割を持つ場合は TombStone の有効期間を考慮してバックアップを実施してください ) Page: 18

4.5.2 スクリプト準備 システム全体保護のコールドバックアップでは バックアップ開始時と終了時にサイボウズガルーン 3 のサービスと サイボウズガルーン 3 で利用している Web サーバ (Windows IIS / Apache) のサービスの停止と開始を実施するため スクリプトを準備します スクリプトは batch ファイルにて作成するため メモ帳 (notepad) などを利用し 2 つの batch ファイル ( ファイルの拡張子 : bat) を作成します a. 実行前スクリプト ( 本ガイドでのファイル名 : C:\BATCH\stop.bat ) (Web サーバが Windows IIS の場合 ) @echo off sc stop W3SVC sc stop Cybozu_Scheduling_Service_cbgrn sc stop Cybozu_Database_Engine_5_0 (Web サーバが Apache の場合 ) @echo off sc stop Apache2.2 sc stop Cybozu_Scheduling_Service_cbgrn sc stop Cybozu_Database_Engine_5_0 b. 実行後スクリプト ( 本ガイドでのファイル名 : C:\BATCH\start.bat ) (Web サーバが Windows IIS の場合 ) @echo off sc start Cybozu_Database_Engine_5_0 sc start Cybozu_Scheduling_Service_cbgrn sc start W3SVC (Web サーバが Apache の場合 ) @echo off sc start Cybozu_Database_Engine_5_0 sc start Cybozu_Scheduling_Service_cbgrn sc start Apache2.2 4.5.3 バックアップ設定 4.3.2 バックアップ設定 記載のバックアップステップを実施しますが 4.3.2 のステップ c. バックアップデータ選択 ではデータと添付ファイルではなく 右図のようにサーバ全体を選択します Page: 19

4.5.4 システム全体の復旧 a. Disaster Recovery の準備 Disaster Recovery Option によるシステム復旧を行う前に 2 つのメディアを準備します i. CA ARCserve Backup インストールメディア (DVD) ii. バックアップメディア (Tape/FSD/DDD) Tape 装置にバックアップしている場合は 該当のメディアを準備します ファイルシステムデバイス (FSD) や データデデュプリケーションデバイス (DDD) にバックアップしている場合は アクセスできる環境にあるか確認します ( ネットワーク設定は Disaster Recovery の復旧プロセスの中で定義できます ) b. Disaster Recovery の起動 サイボウズガルーン 3 サーバの DVD ドライブに CA ARCserve Backup インストールメディアを挿入し DVD からシステムを起動します c. OS のアーキテクチャ選択 復旧する OS のアーキテクチャを選択します 32bit OS の場合は既定値の x86 を 64bit OS の場合は x64 を選択し [Enter] キーを押します 30 秒以内にカーソルキーを動かさないと 既定値の x86 が自動選択されます d. 日本語選択 リストの中から 日本語 を選択し 画面下部にある [ 次へ ] ボタンをクリックします Page: 20

e. マシン固有情報 (DR 情報 ) の保存先選択 サーバ全体のバックアップ後に作成されるマシン固有情報 (DR 情報 ) の保存先を選択します リモートバックアップ環境の場合は [ バックアップサーバ / 復旧情報の複製先の DR 情報を選択する ] を選択し バックアップサーバのホスト名をその下の項目に入力後 [Enter] キーを押します ( ローカルバックアップ環境の場合は [ 任意の場所から DR 情報を選択する ] を選択し 共有フォルダ名を下の項目に入力します ) マシン固有情報 (DR 情報 ) の保存先に接続され リスト画面にサーバ名が表示されます DHCP が設定されている環境では IP アドレスが自動的に割り振られます 固定の IP アドレスを割り振る場合は 画面左下にある [ ユーティリティ ] ボタンをクリックし ネットワークの設定を行います 尚 CA ARCserve Backup にてマシン固有情報 (DR 情報 ) の複製を設定していると 同じサーバのリストが 2 つ表示されますが どちらでも選択できます ( 複製されている場合 上の画面だと AGNT というサーバ名が 2 つリストされます ) Page: 21

f. 復旧対象サーバの選択 リストされたサーバから サイボウズガルーン 3 のサーバを選択し [ 次へ ] ボタンをクリックします g. 認証情報の入力 [Windows セキュリティ ] 画面が表示されたら 画面に表示されたサーバへの認証アカウントを入力し [OK] ボタンをクリックします h. サービス起動 Disaster Recovery の処理で必要な CA ARCserve Backup のサービスが開始されます サービス開始後 [ 次へ ] ボタンをクリックします Page: 22

i. リストアセッションの選択 パーティションフォーマット後 バックアップセッション ( バックアップ情報 ) が表示されます リストされている [ セッション番号 ] の全てにチェックが付いている状態で [ 次へ ] ボタンをクリックします j. リストア処理の開始 [ セッションリストアのサマリ ] 画面で [ 開始 ] ボタンをクリックし リストア処理を開始します リストア処理が実施されます k. 再起動 リストア処理の終了後に自動的に再起動が実施されます 以上のステップで Disaster Recovery Option によるシステム全体復旧が完了します Page: 23

5. Linux OS 環境のサイボウズガルーン 3 のバックアップ / リカバリ Linux OS のサイボウズガルーン 3 には 3 つのバックアップ方法があります コールドバックアップ バックアップモードによるダンプファイルのバックアップ raw デバイスのバックアップ 5 章では 3 つのバックアップ方法とリカバリ方法について紹介します 5.1 Linux OS 環境のデータベースとサイボウズガルーン 3 の格納先 バックアップの前に サイボウズガルーン 3 の導入先やデータ保管フォルダを確認します サイボウズガルーン 3 のセットアップをデフォルト値で実行すると Linux OS 環境下では次のディレクトリに情報が展開されます 導入先を変更している場合は ご利用環境にて確認してください データ : /usr/local/cybozu/mysql-5.0/data 添付ファイル : /usr/local/cybozu/mysql-5.0/files サイボウズガルーン 3 本体 : ( システム ) /var/www/cgi-bin/cbgrn ( 画像 ) /var/www/html/cbgrn MySQL: 5.2 バックアップ構成 /usr/local/cybozu/mysql-5.0 Linux OS のサイボウズガルーン 3 をバックアップするには サイボウズガルーン 3 とバックアップサーバを別々のサーバに構築し ( リモートバックアップ環境 ) サイボウズガルーン 3 を導入するサーバに CA ARCserve Backup の Client Agent for Linux を導入します 尚 バックアップサーバには Windows OS を用意します VMware や Hyper-V などの仮想環境にサイボウズガルーン 3 を導入する場合は Agent for Virtual Machines Bundle に含まれる Client Agent for Linux を導入します Linux OS でファイアウォールを設定している場合 Client Agent for Linux で利用するポート (TCP 6051, UDP 6051) を空けておきます ポートが空いていない場合 バックアップサーバから Client Agent への接続ができなくなります Page: 24

5.3 コールドバックアップとリカバリ コールドバックアップは サイボウズガルーン 3 のサービスを停止し アプリケーションを完全停止の状態でバックアップを実施します 本ガイドでは サイボウズガルーン 3 のデータベースと添付ファイルのバックアップ & リカバリ手順を記載します 尚 サービスを停止するため バックアップ中はサイボウズガルーン 3 へのアクセスはできなくなります 5.3.1 スクリプトの準備 コールドバックアップはバックアップ開始時と終了時にサイボウズガルーン 3 のサービスの停止と開始を実施するため バックアップ処理で利用するスクリプトを作成します a. スクリプト設定 サービス開始とサービス停止のスクリプトを /opt/ca/abuagent/ の下に作成します i. スクリプト作成 サービス停止スクリプト : /opt/ca/abuagent/uag_pre_backup /etc/init.d/cyss_cbgrn stop /etc/init.d/cyde_5_0 stop サービス開始スクリプト : /opt/ca/abuagent/uag_post_backup /etc/init.d/cyde_5_0 start /etc/init.d/cyss_cbgrn start ii. パーミッション設定 作成した 2 つのスクリプトのアクセス権限を変更します chmod 755 /opt/ca/abuagent/uag_pre_backup chmod 755 /opt/ca/abuagent/uag_post_backup b. スクリプトの定義 バックアップ実行前と実行後にサイボウズガルーン 3 のサービス停止と開始を定義するため Client Agent for Linux の uag.cfg を編集します i. uag.cfg 編集 /opt/ca/abuagent/uag.cfg を編集で開き 以下の行を探します 1 #-Prebackup <filename> #-Postbackup <filename> #-P <n> #-Prebackup <filename> 行の編集 #-Prebackup <filename> # バックアップ前に <filename> スクリプトを実行します デフォルト名は uag_pre_backup です -Prebackup の前の # を削除し <filename> にスクリプトのファイル名を指定します -Prebackup uag_pre_backup # バックアップ前に <filename> スクリプトを実行します デフォルト名は uag_pre_backup です Page: 25

2 3 #-Postbackup <filename> 行の編集 #-Postbackup <filename> # バックアップ後に <filename> スクリプトを実行します デフォルト名は uag_post_backup です -Postbackup uag_post_backup # バックアップ後に <filename> スクリプトを実行します デフォルト名は uag_post_backup です #-P <n> 行の編集 #-P <n> # デフォルト値は 10 分です -P 1 # デフォルト値は 10 分です -Postbackup の前の # を削除し <filename> にスクリプトのファイル名を指定します -P の前の # を削除し <n> に遅延時間を入れます ( 本ガイドでは 1 分を指定 ) ii. サービス再起動 サービス停止 / 開始のスクリプトが /opt/ca/abuagent/ とは異なるディレクトリに存在する場合 <filename> のパラメータにフルパスで指定します /opt/ca/abuagent/uag.cfg の編集内容を有効にするため Client Agent for Linux のサービス再起動を行います cd /opt/ca/abuagent/ uagent stop uagent start 5.3.2 バックアップ設定 バックアップ設定は バックアップサーバ (Windows OS) から実施します a. CA ARCserve Backup のバックアップマネージャの起動 CA ARCserve Backup マネージャの [ ホーム ] 画面から [ バックアップマネージャ ] をクリックします [ バックアップマネージャ ] のメニューが見つからない場合は 右側にある青いバーの [ クイックスタート ] をクリックし 展開したメニューから [ バックアップマネージャ ] を選択します Page: 26

b. バックアップタイプの選択 [ バックアップマネージャ ] 画面の [ スタート ] タブにて バックアップタイプを選択します テープ装置やファイルシステムデバイス (FSD) をバックアップ先に指定する場合は 既定値の [ 標準バックアップ ] のまま進めます 本ガイドではファイルシステムデバイスにバックアップするため 既定値のまま進めます ( 重複排除を実施する場合は [ デデュプリケーションバックアップ ] を選択します 重複排除については 後述 6. バックアップサイズの考慮 を参照してください ) c. バックアップデータ選択 [ バックアップマネージャ ] 画面の [ ソース ] タブをクリックします 左ペインにある [Client Agent] を展開し サイボウズガルーン 3 の導入サーバを展開します ( 展開時にセキュリティ画面が表示されたら 当該サーバの root 権限を持つアカウントを指定します ) サイボウズガルーン 3 のデータと添付ファイルのディレクトリの左側にある緑のボックスを塗りつぶし バックアップデータとして選択します データ : /usr/local/cybozu/mysql-5.0/data 添付ファイル : /usr/local/cybozu/mysql-5.0/files Page: 27

d. バックアップスケジュール設定 [ バックアップマネージャ ] 画面の [ スケジュール ] タブをクリックし バックアップ運用に沿ってバックアップの繰り返し方法とバックアップ方法を指定します このガイドでは バックアップ方法は既定値の [ フル ( アーカイブビットを維持 )] のまま進めます e. バックアップ先の選択 [ バックアップマネージャ ] 画面の [ デスティネーション ] タブをクリックし バックアップ先を選択します 本ガイドではファイルシステムデバイス (FSD) にバックアップするため 左ペインのフォルダアイコン ( ファイルシステムデバイス用のデバイスグループアイコン ) を選択します f. バックアップの実行 [ スタート ] タブで [ 標準バックアップ ] を選択している場合は テープ装置かファイルシステムデバイス (FSD) のみが表示されます [ バックアップマネージャ ] 画面上部にあるツールボックスから [ サブミット ] ボタンをクリックし バックアップをスケジュールします i. [ セキュリティおよびエージェント情報 ] 画面の [ ユーザ名 ] と [ パスワード ] にサイボウズガルーン 3 導入サーバのアカウントが入っているか確認し [OK] をクリックします アカウントが入っていない場合は 画面上でサイボウズガルーン 3 導入サーバを選択し [ セキュリティ ] ボタンをクリックして アカウント情報を入力します ii. [ ジョブのサブミット ] 画面で初回バックアップ日時を [ ジョブ実行時刻 ] に指定し [OK] ボタンをクリックします ( 既定値は即実行になっています ) 画面下部の [ ジョブ名 ] の変更は任意です 以上のステップでバックアップがスケジュールされます Page: 28

即実行を選択してバックアップをスケジュール実行すると 自動的に [ ジョブステータス ] 画面に切り替わります 5.3.3 サイボウズガルーン 3 のリカバリ a. サイボウズガルーン 3 の再導入 ハードディスク障害やサイバー攻撃などによってシステムが壊れた場合は Linux OS やサイボウズガルーン 3 を再度サーバに導入してください サイボウズガルーン 3 のデータのみ復元が必要なケースでは このステップを Skip します b. サイボウズガルーン 3 のサービス停止 サイボウズガルーン 3 のサービスが起動している場合は サービスを停止します /etc/init.d/cyss_cbgrn stop /etc/init.d/cyde_5_0 stop c. CA ARCserve Backup のリストアマネージャの起動 バックアップデータから必要なファイルを戻す処理をリストアと呼びます データを戻すには CA ARCserve Backup でリストア処理を実行します 先ず Windows OS ( バックアップサーバ ) の [ スタート ] メニューから CA ARCserve Backup マネージャを開きます [ スタート ] [ プログラム ] [CA] [ARCserve Backup] [ マネージャ ] [ デフォルトサーバ情報 ] 画面でユーザ名 ( caroot もしくは設定アカウント ) とパスワードを入力します 次に CA ARCserve Backup マネージャ画面から [ リストアマネージャ ] をクリックします Page: 29

d. リストア方法の選択 CA ARCserve Backup は 6 種類のリストア方法を提供しています [ ソース ] タブの下にあるプルダウンリストでリストア方法を選択しますが 本ガイドでは既定値の [ ツリー単位 ] のまま進めます e. 復旧データの選択 左ペインの [UNIX/Linux システム ] を展開し 更にサイボウズガルーン 3 の導入サーバを展開します 復旧対象データを選択するため サイボウズガルーン 3 のデータと添付ファイルのディレクトリまで展開し ディレクトリの左側にある緑のボックスを塗りつぶします [ ソース ] タブの右側にある [ 復旧ポイント ] で選択しているデータがどの時点のバックアップデータか判ります 古いデータを戻す場合は [ 復旧ポイント ] の日付を変更し 対象の時点となるバックアップデータを選択します [ 復旧ポイント ] がグレーアウトしている場合 左ペインで Linux のマウントドライブ ( / などサーバ直下に表示されるドライブ ) を選択すると [ 復旧ポイント ] の選択ができるようになります f. 復旧先ディレクトリの指定 [ デスティネーション ] タブをクリックし 復旧先を指定します バックアップしたディレクトリにファイルを戻す場合は 既定値の [ ファイルを元の場所へリストア ] のチェックを付けた状態で進めます 本ガイドでは既定値を選択します 他のディレクトリに戻す場合は [ ファイルを元の場所へリストア ] のチェックをはずし 左ペインから復旧先のディレクトリを指定します ( 他のディレクトリに戻した場合は リストア処理後に手動で該当ディレクトリにコピーします ) g. 復旧処理の実施 [ リストアマネージャ ] 画面上部のツールボックスから [ サブミット ] ボタンをクリックし リストアを実行します i. リストア処理に必要な [ リストアメディア ] 画面が開きます バックアップ先がファイルシステムデバイス (FSD) の場合は このまま [OK] ボタンをクリックします テープ装置の場合は 表示されたメディアを準備し [OK] ボタンをクリックします Page: 30

ii. [ セキュリティユーザおよびパスワード ] 画面の [ ユーザ名 ] と [ パスワード ] に戻し先となるサーバのアカウントが入っているか確認し [OK] をクリックします アカウントが入っていない場合は 画面上でメディアリストを選択し [ 編集 ] ボタンをクリックして アカウント情報を入力します iii. [ ジョブのサブミット ] 画面の [ ジョブ実行時刻 ] が [ 即実行 ] のまま [OK] ボタンをクリックします ( 既定値は即実行になっています ) 画面下部の [ ジョブ名 ] の変更は任意です 即実行でリストア処理を実行すると 自動的に [ ジョブステータス ] 画面に切り替わります h. サイボウズガルーン 3 のサービス開始 リストア処理完了後 サイボウズガルーン 3 のサービスを開始します /etc/init.d/cyde_5_0 start /etc/init.d/cyss_cbgrn start 以上のステップでコールドバックアップからサイボウズガルーン 3 をリカバリできます 5.4 バックアップモードによるダンプとリカバリ バックアップモードは サイボウズガルーン 3 のデータベースを起動した状態で MySQL のダンプ機能を利用し データのバックアップを実施します サイボウズガルーン 3 では データだけでなく 添付ファイルのバックアップも必要なため 本ガイドでは両方のデータのバックアップ & リカバリ手順を記載します 尚 バックアップモードにするとサイボウズガルーン 3 はメンテナンス中となり バックアップ中にサイボウズガルーン 3 へのアクセスはできなくなります ( サイボウズガルーン 3 にアクセスすると メンテナンス中です と表示されます ) 5.4.1 バックアップモードの有効化 サイボウズガルーン 3 の既定値では バックアップモードが無効に設定されています common.ini ファイルを編集し バックアップモードを有効に変更します Page: 31

/var/www/cag-bin/cbgrn/common.ini [BackupMode] disable = 1 driver = garoon [BackupMode] driver = garoon disable = 1 の行を削除し 保存します 5.4.2 スクリプト準備 バックアップモードは MySQL の mysqldump コマンドからデータベースのダンプファイルを取得するため バックアップ処理で利用するスクリプトを準備します a. スクリプト作成 ダンプ出力スクリプトと バックアップモードの解除スクリプトを /opt/ca/abuagent/ の下に作成します i. ダンプ出力スクリプト ( 本ガイドでのファイル名 : /opt/ca/abuagent/uag_pre_backup ) ダンプファイルは先ずバックアップモードへの設定を行います ダンプファイルへの出力では サイボウズガルーン 3 のアカウントとパスワード ダンプファイルの出力先となるディレクトリをあらかじめ準備します このスクリプトでは アカウント :cbroot パスワード :ARCserve ダンプファイルの出力先 : /backup ダンプファイル名 : fullbackup.sql に設定しています #!/bin/sh cd /var/www/cgi-bin/cbgrn./grn.cgi -f./code/command/backupmode_start.csp sleep 30 /usr/local/cybozu/mysql-5.0/bin/mysqldump --defaults-file=/usr/local/cybozu/mysql- 5.0/etc/my.ini --all-databases --single-transaction -u cbroot --password=arcserve > /backup/fullbackup.sql このスクリプトではバックアップモードへの変更時間を 30 秒に設定していますが 足りない場合は値を増やします ii. iii. バックアップモードの解除スクリプト ( 本ガイドでのファイル名 : /opt/ca/abuagent/uag_post_backup ) #!/bin/sh cd /var/www/cgi-bin/cbgrn./grn.cgi -f./code/command/backupmode_end.csp sleep 30 パーミッション設定 作成した 2 つのスクリプトのアクセス権限を変更します chmod 755 /opt/ca/abuagent/uag_pre_backup chmod 755 /opt/ca/abuagent/uag_post_backup Page: 32

b. スクリプトの定義 バックアップ実行前にダンプを出力し バックアップ実行後にサイボウズガルーン 3 のバックアップモードを解除するため Client Agent for Linux の uag.cfg を編集し 前述 a. で作成したスクリプトを定義します i. uag.cfg 編集 /opt/ca/abuagent/uag.cfg を編集で開き 以下の行を探します 1 2 3 #-Prebackup <filename> #-Postbackup <filename> #-P <n> #-Prebackup <filename> 行の編集 #-Prebackup <filename> # バックアップ前に <filename> スクリプトを実行します デフォルト名は uag_pre_backup です -Prebackup uag_pre_backup # バックアップ前に <filename> スクリプトを実行します デフォルト名は uag_pre_backup です #-Postbackup <filename> 行の編集 #-Postbackup <filename> # バックアップ後に <filename> スクリプトを実行します デフォルト名は uag_post_backup です -Postbackup uag_post_backup # バックアップ後に <filename> スクリプトを実行します デフォルト名は uag_post_backup です #-P <n> 行の編集 #-P <n> # デフォルト値は 10 分です -P 10 # デフォルト値は 10 分です -Prebackup の前の # を削除し <filename> にスクリプトのファイル名を指定します -Postbackup の前の # を削除し <filename> にスクリプトのファイル名を指定します -P の前の # を削除し <n> に遅延時間を入れます ( 本ガイドでは 10 分を指定 ) ダンプ出力スクリプトとバックアップモードの解除スクリプトが /opt/ca/abuagent/ とは異なるディレクトリに存在する場合 <filename> のパラメータにフルパスで指定します ii. サービス再起動 /opt/ca/abuagent/uag.cfg の編集内容を有効にするため Client Agent for Linux のサービス再起動を行います cd /opt/ca/abuagent/ uagent stop uagent start Page: 33

5.4.3 バックアップ設定 バックアップ設定は バックアップサーバ (Windows OS) から実施します a. CA ARCserve Backup のバックアップマネージャの起動 CA ARCserve Backup マネージャの [ ホーム ] 画面から [ バックアップマネージャ ] をクリックします [ バックアップマネージャ ] のメニューが見つからない場合は 右側にある青いバーの [ クイックスタート ] をクリックし 展開したメニューから [ バックアップマネージャ ] を選択します b. バックアップタイプの選択 [ バックアップマネージャ ] 画面の [ スタート ] タブにて バックアップタイプを選択します テープ装置やファイルシステムデバイス (FSD) をバックアップ先に指定する場合は 既定値の [ 標準バックアップ ] のまま進めます 本ガイドではファイルシステムデバイスにバックアップするため 既定値のまま進めます ( 重複排除を実施する場合は [ デデュプリケーションバックアップ ] を選択します 重複排除については 後述 6. バックアップサイズの考慮 を参照してください ) c. バックアップデータ選択 [ バックアップマネージャ ] 画面の [ ソース ] タブをクリックします 左ペインにある [Client Agent] を展開し サイボウズガルーン 3 の導入サーバを展開します ( 展開時にセキュリティ画面が表示されたら 当該サーバの root 権限を持つアカウントを指定します ) ダンプファイルの書き出し先となるディレクトリと 添付ファイルのディレクトリの左側にある緑のボックスを塗りつぶし バックアップデータとして選択します ダンプファイル ( 本ガイドでの書き出し先 ): /backup 添付ファイル : /usr/local/cybozu/mysql-5.0/files d. バックアップスケジュール設定 [ バックアップマネージャ ] 画面の [ スケジュール ] タブをクリックし バックアップ運用に沿ってバックアップの繰り返し方法とバックアップ方法を指定します このガイドでは バックアップ方法は既定値の [ フル ( アーカイブビットを維持 )] のまま進めます Page: 34

e. バックアップ先の選択 [ バックアップマネージャ ] 画面の [ デスティネーション ] タブをクリックし バックアップ先を選択します 本ガイドではファイルシステムデバイス (FSD) にバックアップするため 左ペインのフォルダアイコン ( ファイルシステムデバイス用のデバイスグループアイコン ) を選択します f. バックアップの実行 [ スタート ] タブで [ 標準バックアップ ] を選択している場合は テープ装置かファイルシステムデバイス (FSD) のみが表示されます [ バックアップマネージャ ] 画面上部にあるツールボックスから [ サブミット ] ボタンをクリックし バックアップをスケジュールします i. [ セキュリティおよびエージェント情報 ] 画面の [ ユーザ名 ] と [ パスワード ] にサイボウズガルーン 3 導入サーバのアカウントが入っているか確認し [OK] をクリックします アカウントが入っていない場合は 画面上でサイボウズガルーン 3 導入サーバを選択し [ セキュリティ ] ボタンをクリックして アカウント情報を入力します ii. [ ジョブのサブミット ] 画面で初回バックアップ日時を [ ジョブ実行時刻 ] に指定し [OK] ボタンをクリックします ( 既定値は即実行になっています ) 画面下部の [ ジョブ名 ] の変更は任意です 以上のステップでバックアップがスケジュールされます 即実行を選択してバックアップをスケジュール実行すると 自動的に [ ジョブステータス ] 画面に切り替わります 5.4.4 サイボウズガルーン 3 のリカバリ a. サイボウズガルーン 3 の再導入 ハードディスク障害やサイバー攻撃などによってシステムが壊れた場合は Linux OS やサイボウズガルーン 3 を再度サーバに導入してください サイボウズガルーン 3 のデータのみ復元が必要なケースでは このステップを Skip します b. バックアップモードの設定 ダンプファイルを戻すため 先ずサイボウズガルーン 3 をバックアップモードに設定します cd /var/www/cgi-bin/cbgrn./grn.cgi -f./code/command/backupmode_start.csp c. CA ARCserve Backup のリストアマネージャの起動 バックアップデータから必要なファイルを戻す処理をリストアと呼びます データを戻すには CA ARCserve Backup でリストア処理を実行します 先ず Windows OS ( バックアップサーバ ) の [ スタート ] メニューから CA ARCserve Backup マネージャを開きます [ スタート ] [ プログラム ] [CA] [ARCserve Backup] [ マネージャ ] [ デフォルトサーバ情報 ] 画面でユーザ名 ( caroot もしくは設定アカウント ) とパスワードを入力します 次に CA ARCserve Backup マネージャ画面から [ リストアマネージャ ] をクリックします Page: 35

d. リストア方法の選択 CA ARCserve Backup は 6 種類のリストア方法を提供しています [ ソース ] タブの下にあるプルダウンリストでリストア方法を選択しますが 本ガイドでは既定値の [ ツリー単位 ] のまま進めます e. 復旧データの選択 左ペインの [UNIX/Linux システム ] を展開し 更にサイボウズガルーン 3 の導入サーバを展開します 復旧対象データを選択するため ダンプファイルと添付ファイルのディレクトリまで展開し ディレクトリの左側にある緑のボックスを塗りつぶします [ ソース ] タブの右側にある [ 復旧ポイント ] で選択しているデータがどの時点のバックアップデータか判ります 古いデータを戻す場合は [ 復旧ポイント ] の日付を変更し 対象の時点となるバックアップデータを選択します [ 復旧ポイント ] がグレーアウトしている場合 左ペインで Linux のマウントドライブ ( / などサーバ直下に表示されるドライブ ) を選択すると [ 復旧ポイント ] の選択ができるようになります f. 復旧先ディレクトリの指定 [ デスティネーション ] タブをクリックし 復旧先を指定します バックアップしたディレクトリにファイルを戻す場合は 既定値の [ ファイルを元の場所へリストア ] にチェックを付けた状態で進めます 本ガイドでは既定値を選択します 他のディレクトリに戻す場合は [ ファイルを元の場所へリストア ] のチェックをはずし 左ペインから復旧先のディレクトリを指定します ( 他のディレクトリに戻した場合は リストア処理後に手動でファイルを該当ディレクトリにコピーします ) g. 復旧処理の実施 [ リストアマネージャ ] 画面上部のツールボックスから [ サブミット ] ボタンをクリックし リストアを実行します i. リストア処理に必要な [ リストアメディア ] 画面が開きます バックアップ先がファイルシステムデバイス (FSD) の場合は このまま [OK] ボタンをクリックします テープ装置の場合は 表示されたメディアを準備し [OK] ボタンをクリックします ii. [ セキュリティユーザおよびパスワード ] 画面の [ ユーザ名 ] と [ パスワード ] に戻し先となるサーバのアカウントが入っているか確認し [OK] をクリックします アカウントが入っていない場合は 画面上でメディアリストを選択し [ 編集 ] ボタンをクリックして アカウント情報を入力します iii. [ ジョブのサブミット ] 画面で [ ジョブ実行時刻 ] を [ 即実行 ] のまま [OK] ボタンをクリックします ( 既定値は即実行になっています ) Page: 36

画面下部の [ ジョブ名 ] の変更は任意です 添付ファイルはこのステップにて復旧完了です 次のステップからはダンプファイルを使った復元を行います 即実行でリストア処理を実行すると 自動的に [ ジョブステータス ] 画面に切り替わります h. ダンプファイルの読み込み リストアしたダンプファイルを読み込むため コマンドを実行します 本ガイドでは アカウント :cbroot パスワード :ARCserve リストアしたダンプファイル名 :./backup/fullbackup.sql を設定しています /usr/local/cybozu/mysql-5.0/bin/mysqldump --defaults-file=/usr/local/cybozu/mysql- 5.0/etc/my.ini u cbroot --password=arcserve <./backup/fullbackup.sql i. バックアップモードの解除 設定したバックアップモードを解除するため コマンドを実行します cd /var/www/cgi-bin/cbgrn./grn.cgi -f./code/command/backupmode_end.csp 以上のステップでダンプファイルからサイボウズガルーン 3 をリカバリできます 5.5 raw デバイスのバックアップとリカバリ raw デバイスを用いたサイボウズガルーン 3 のデータのバックアップとリカバリを紹介します サイボウズガルーン 3 のデータと添付ファイルが raw デバイスに存在する場合 raw デバイスを選択することで両データともバックアップされます 尚 サイボウズガルーン 3 のサービスを停止するため バックアップ中はサイボウズガルーン 3 へのアクセスはできなくなります 5.5.1 スクリプトの準備 raw デバイスの場合 サイボウズガルーン 3 はコールドバックアップにてバックアップを実施します コールドバックアップ用のスクリプトの作り方と設定方法は 5.3.1 スクリプトの準備 を参照してください 5.5.2 バックアップ設定 バックアップ設定は バックアップサーバ (Windows OS) から実施します a. CA ARCserve Backup のバックアップマネージャの起動 CA ARCserve Backup マネージャの [ ホーム ] 画面から [ バックアップマネージャ ] をクリックします [ バックアップマネージャ ] のメニューが見つからない場合は 右側にある青いバーの [ クイックスタート ] をクリックし 展開したメニューから [ バックアップマネージャ ] を選択します b. バックアップタイプの選択 [ バックアップマネージャ ] 画面の [ スタート ] タブにて バックアップタイプを選択します Page: 37

テープ装置やファイルシステムデバイス (FSD) をバックアップ先に指定する場合は 既定値の [ 標準バックアップ ] のまま進めます 本ガイドではファイルシステムデバイスにバックアップするため 既定値のまま進めます ( 重複排除を実施する場合は [ デデュプリケーションバックアップ ] を選択します 重複排除については 後述 6. バックアップサイズの考慮 を参照してください ) raw デバイスでは定義サイズ (LV Size) でバックアップされるため 実際のディスク使用量よりも大きなサイズでバックアップ先に書き込まれます 重複排除は未使用域を同じブロックとして見做すため 未使用域が多い場合は 重複排除による大幅なバックアップデータの削減が見込めます c. バックアップデータ選択 [ バックアップマネージャ ] 画面の [ ソース ] タブをクリックします 左ペインにある [Client Agent] を展開し サイボウズガルーン 3 の導入サーバを展開します ( 展開時にセキュリティ画面が表示されたら 当該サーバの root 権限を持つアカウントを指定します ) サイボウズガルーン 3 で用いている raw デバイスの左側にある緑のボックスを塗りつぶし raw デバイスを選択します ( 本ガイドでは /dev/vg01/lvoi0 ) raw デバイスが表示されない場合は /opt/ca/abuagent/cabr.cfg を編集し raw デバイスの絶対名を追加してください d. バックアップスケジュール設定 [ バックアップマネージャ ] 画面の [ スケジュール ] タブをクリックし バックアップ運用に沿ってバックアップの繰り返し方法とバックアップ方法を指定します このガイドでは バックアップ方法は既定値の [ フル ( アーカイブビットを維持 )] のまま進めます e. バックアップ先の選択 [ バックアップマネージャ ] 画面の [ デスティネーション ] タブをクリックし バックアップ先を選択します 本ガイドではファイルシステムデバイス (FSD) にバックアップするため 左ペインのフォルダアイコン ( ファイルシステムデバイス用のデバイスグループアイコン ) を選択します f. バックアップの実行 [ スタート ] タブで [ 標準バックアップ ] を選択している場合は テープ装置かファイルシステムデバイス (FSD) のみが表示されます [ バックアップマネージャ ] 画面上部にあるツールボックスから [ サブミット ] ボタンをクリックし バックアップをスケジュールします i. [ セキュリティおよびエージェント情報 ] 画面の [ ユーザ名 ] と [ パスワード ] にサイボウズガルーン 3 導入サーバのアカウントが入っているか確認し [OK] をクリックします アカウントが入っていない場合は 画面上でサイボウズガルーン 3 導入サーバを選択し [ セキュリティ ] ボタンをクリックして アカウント情報を入力します Page: 38

ii. [ ジョブのサブミット ] 画面で初回バックアップ日時を [ ジョブ実行時刻 ] に指定し [OK] ボタンをクリックします ( 既定値は即実行になっています ) 画面下部の [ ジョブ名 ] の変更は任意です 以上のステップでバックアップがスケジュールされます 即実行を選択してバックアップをスケジュール実行すると 自動的に [ ジョブステータス ] 画面に切り替わります 5.5.3 サイボウズガルーン 3 のリカバリ a. サイボウズガルーン 3 の再導入 ハードディスク障害やサイバー攻撃などによってシステムが壊れた場合は Linux OS やサイボウズガルーン 3 を再度サーバに導入してください サイボウズガルーン 3 のデータのみ復元が必要なケースでは このステップを Skip します b. サイボウズガルーン 3 のサービス停止 サイボウズガルーン 3 のサービスが起動している場合は サービスを停止します /etc/init.d/cyss_cbgrn stop /etc/init.d/cyde_5_0 stop c. CA ARCserve Backup のリストアマネージャの起動 バックアップデータから必要なファイルを戻す処理をリストアと呼びます データを戻すには CA ARCserve Backup でリストア処理を実行します 先ず Windows OS ( バックアップサーバ ) の [ スタート ] メニューから CA ARCserve Backup マネージャを開きます [ スタート ] [ プログラム ] [CA] [ARCserve Backup] [ マネージャ ] [ デフォルトサーバ情報 ] 画面でユーザ名 ( caroot もしくは設定アカウント ) とパスワードを入力します 次に CA ARCserve Backup マネージャ画面から [ リストアマネージャ ] をクリックします d. リストア方法の選択 CA ARCserve Backup は 6 種類のリストア方法を提供しています [ ソース ] タブの下にあるプルダウンリストでリストア方法を選択しますが 本ガイドでは既定値の [ ツリー単位 ] のまま進めます e. 復旧データの選択 左ペインの [UNIX/Linux システム ] を展開し 更にサイボウズガルーン 3 の導入サーバを展開します 復旧対象の raw デバイスの左側にある緑のボックスを塗りつぶします ( 本ガイドでは /dev/vg01/lvoi0 ) Page: 39

[ ソース ] タブの右側にある [ 復旧ポイント ] で選択しているデータがどの時点のバックアップデータか判ります 古いデータを戻す場合は [ 復旧ポイント ] の日付を変更し 対象の時点となるバックアップデータを選択します [ 復旧ポイント ] がグレーアウトしている場合 左ペインで raw デバイスや Linux のマウントドライブ ( / などサーバ直下に表示されるドライブ ) を選択すると [ 復旧ポイント ] の選択ができるようになります f. 復旧先ディレクトリの指定 [ デスティネーション ] タブをクリックし 復旧先を指定します 既定値の [ ファイルを元の場所へリストア ] にチェックを付けた状態で進めます g. 復旧処理の実施 [ リストアマネージャ ] 画面上部のツールボックスから [ サブミット ] ボタンをクリックし リストアを実行します i. リストア処理に必要な [ リストアメディア ] 画面が開きます バックアップ先がファイルシステムデバイス (FSD) の場合は このまま [OK] ボタンをクリックします テープ装置の場合は 表示されたメディアを準備し [OK] ボタンをクリックします ii. [ セキュリティユーザおよびパスワード ] 画面の [ ユーザ名 ] と [ パスワード ] に戻し先となるサーバのアカウントが入っているか確認し [OK] をクリックします アカウントが入っていない場合は 画面上でメディアリストを選択し [ 編集 ] ボタンをクリックして アカウント情報を入力します iii. [ ジョブのサブミット ] 画面の [ ジョブ実行時刻 ] にて [ 即実行 ] のまま [OK] ボタンをクリックします ( 既定値は即実行になっています ) 画面下部の [ ジョブ名 ] の変更は任意です 即実行でリストア処理を実行すると 自動的に [ ジョブステータス ] 画面に切り替わります h. サイボウズガルーン 3 のサービス開始 リストア処理完了後 サイボウズガルーン 3 のサービスを開始します /etc/init.d/cyde_5_0 start /etc/init.d/cyss_cbgrn start 以上のステップで raw デバイスのバックアップからサイボウズガルーン 3 をリカバリできます Page: 40

6. バックアップサイズの考慮 サイボウズガルーン 3 を運用することでデータが徍々に増え データベースのサイズも大きくなります 重複排除機能を使って日々のバックアップを運用することで バックアップのサイズを抑えることができます CA ARCserve Backup では重複排除の機能を標準搭載しています データ容量が大きい場合には 重複排除機能によるバックアップも検討ください 6.1 重複排除の概要 重複排除はチャンクと呼ばれる小さな塊のブロックにデータを分け バックアップ時にブロックデータのハッシュ値を作成し バックアップ済みのブロックと常に比較します 異なるファイルや同一ファイル内であっても 同じブロックデータの場合はバックアップ済みブロックとして認識するため バックアップから除外されます その結果 バックアップデータの容量が小さくなります * 平均削減率は CA 調査結果になります ( この値を保障するものではありませんので 注意してください ) 6.2 重複排除の設定 重複排除機能は ハードディスクにデータデデュプリケーションデバイス (DDD) を作成し バックアップ先として指定することで簡単に利用できます 6.2.1 データデデュプリケーションデバイスの作成 データデデュプリケーションデバイス (DDD) は CA ARCserve Backup マネージャ画面を利用して作成します a. CA ARCserve Backup マネージャ画面の起動 Windows OS の [ スタート ] メニューから CA ARCserve Backup マネージャを開きます [ スタート ] [ プログラム ] [CA] [ARCserve Backup] [ マネージャ ] Page: 41

b. CA ARCserve Backup マネージャのアカウント入力 [ デフォルトサーバ情報 ] 画面でユーザ名 ( caroot もしくは設定アカウント ) とパスワードを入力します c. デバイスマネージャを起動 CA ARCserve Backup マネージャ画面で 右側にある青いバーの [ 管理 ] をクリックし 展開したメニューから [ デバイスマネージャ ] を選択します d. ディスクベースデバイス環境設定画面を起動 デバイスマネージャの画面上部にあるツールボタンより [ ディスクベース ] ボタンをクリックし [ ディスクベースデバイス環境設定 ] 画面を表示します e. データデデュプリケーションデバイスの情報入力 i. デデュプリケーションデバイス を選択し 画面上部の [ 追加 ] ボタンをクリックします ii. デデュプリケーションデバイス の下に行が追加されたら [ データファイルの場所 ] に バックアップデータの格納先フォルダを指定し [ インデックスファイルの場所 ] にハッシュ値の格納先フォルダを指定します ( 共有フォルダの場合は [ データファイルの場所 ] に \\ サーバ名 \ 共有フォルダ名 の形式で共有フォルダ名を入力後 画面上部の [ セキュリティ ] ボタンをクリックし 接続するアカウント情報を指定します ) [ 次へ ] ボタンをクリックします 重複排除では [ データファイルの場所 ] と [ インデックスファイルの場所 ] に異なるハードディスクドライブを指定すると 処理が速くなります [ データファイルの場所 ] と [ インデックスファイルの場所 ] には同じフォルダは指定できません [ データファイルの場所 ] と [ インデックスファイルの場所 ] の指定フォルダが同じドライブの場合 [ 次へ ] をクリックすると 警告メッセージが表示されます ( 同じドライブでも指定可能です ) Page: 42

f. ディスクベースデバイス環境設定画面の終了 内容を確認し [ 完了 ] ボタンをクリックして画面を閉じます 以上の 6 ステップでデータデデュプリケーションデバイス (DDD) の準備が完了になります CA ARCserve Backup は合計 256 個のバックアップ装置をサポートします 例えばテープドライブが 1 台とファイルシステムデバイスが 10 台構成されているサーバの場合 245 個までデータデデュプリケーションデバイスを作成できます 6.2.2 重複排除機能を使ったバックアップの指定方法 データデデュプリケーションデバイス (DDD) は CA ARCserve Backup の [ バックアップマネージャ ] 画面を利用して作成します a. [ スタート ] タブの指定 [ バックアップタイプの選択 ] で [ デデュプリケーションバックアップ ] を指定します b. [ ソース ] タブの指定バックアップ対象データを選択します c. [ スケジュール ] タブの指定バックアップの繰り返し間隔を指定します Page: 43

d. [ デスティネーション ] タブの指定 6.2.1 データデデュプリケーションデバイスの作成 で作ったデータデデュプリケーションデバイス (DDD) を指定します [ スタート ] タブで [ デデュプリケーションバックアップ ] を選択している場合 データデデュプリケーションデバイス (DDD) のみ表示されます e. バックアップ処理の実行 [ バックアップマネージャ ] 画面上部にあるツールボックスから [ サブミット ] ボタンをクリックし バックアップをスケジュールします CA ARCserve Backup では バックアップ先にデータデュプリケーションデバイス (DDD) を指定することで 重複排除を実施できます 7. 製品情報 製品のカタログや FAQ などの製品情報や 動作要件や注意事項などのサポート情報については ウェブサイトより確認してください 7.1 サイボウズガルーン 3 の製品情報 製品情報 http://products.cybozu.co.jp/garoon/ サポート情報 http://products.cybozu.co.jp/garoon/support/ 7.2 CA ARCserve Backup の製品情報 製品情報 http://www.arcserve.com/jp/products/ca-arcserve-backup.aspx サポート情報 http://www.casupport.jp/resources/bab16win/ Page: 44