平成 28 年度事業計画 Ⅰ 現状と課題本財団法人は公益認定を受け6 期目 財団設立 30 年目を迎えます 30 年前を顧みますと本県教育の推進体制は混沌としており この影響を受けて例えば国公立大学への合格数は逓減し 青少年を取り巻くスポーツ競技活動の現状は生気がなく 沈滞し 現在では想像することさえできないものであったと聞き及んでいます このような情勢の中で 本財団を設立し公益事業を展開するに当り どの分野に光を充てることが本県の青少年の健全育成に少しでも寄与できるのか検討されたことが財団設立準備会議事録に収められています 爾来 30 年 本県の青少年の健全育成事業としての青少年スポーツ団体への助成交付金額は5 億円を超えています このことについては 平成 29 年度に30 周年記念事業として記念誌 30 年の歩み を発行する予定としていますが その中でスポーツ団体からの寄稿文に本財団が実施したところの助成事業に対して どのような成果と評価が記載されているのか楽しみに待ちたいと思います また その結果を拠りどころとした事業の見直しを含め 今後何を求められているのか そして何を期待されているのか 委員一人ひとりの専門性を発揮していただき評議員会並びに理事会において定款に定められた範囲内で また 限られた財源をより効果的に そしてスポーツ団体から喜ばれる助成内容を御提言いただくとともに活発な議論を期待するところです さて 平成 28 年 1 月 21 日公益認定後 初めての広島県知事並びに広島県公益認定等審議会会長からの立ち入り検査を受けました 公益社団法人及び公益財団法人の認定等に関する法律第 27 条第 1 項及び第 59 条第 2 項の規定に基づき 公益財団の運営組織及び事業活動 (1) 公益目的事業の実態把握 (2) 経理的基礎及び技術的能力の状況把握 ( 計算書類等の作成 ) (3) 役員等の規律状況 ( 親族支配 特別な利益供与 ) (4) 評議員会及び理事会等の運営状況 ( 会議録の保存 ) 及び会計監査の実施状況 (5) 内部管理 ( 諸規則の整備状況 ) の項目についての立入検査の実施でありました この度は 上記項目の中の (2) 経理的基礎及び技術的能力の状況把握を中心に特に平成 20 年度公益法人会計基準に沿った財務諸表それに付随する注記及び付属明細書の作成状況について極め細やかな指導や指摘となりました 午後からは本財団の監事であります公認会計士の加藤雅之氏にも立会していただ - 1 -
いたことにより今後の業務執行等がより円滑に実施できるものと考えています このためには 平成 16 年度以前の公益法人会計基準からの脱皮と新しい会計基準を精読し理解を深め 評議員 理事の皆様に的確な財務諸表の提示ができるよう努めたいと考えています Ⅱ 事業執行に係る基本方針事業の執行に当っては公益法人の命題である 不特定かつ多数の利益の増進に寄与する の実現のための ホームページによる情報公開により公平性 公正性 透明性 機会均等など客観性のある取り組みと設立者の思いや願いを念頭においた公益目的事業の推進に努めています また 本財団の事業は公益法人として認定されている公的目的事業である 助成事業 と 表彰事業 であり これらの事業の推進を通して本県のスポーツ振興及び競技力の向上 そして青少年の健全育成が図られることより社会的使命を果たすものと考えています なお 事業の実施に当たっては 今後とも広島県教育委員会 ( 公財 ) 広島県体育協会や小 中 高等学校体育連盟等との連携を図り 上述に示した理念と心構えをもって事業の推進を図ります そして 事業運営に当たっては法令や定款に定められたことを遵守し 主体性ある財務の運用に努め継続的で円滑な事業の推進を図ります 1 公益目的事業 (1) 助成交付金事業 1,450 万円 ( 昨年度と同額 ) 定款第 4 条第 2 号に掲げる 各種スポーツ団体 スポーツ振興団体への支援及び助成 に基づき助成交付金事業を行います なお 助成交付金受給団体には公益認定に際して 事業概要に記載したところの小 中 高等学校などの青少年を対象にした 大規模なスポーツ活動を実施する団体に対し助成交付する 非公募団体 と 高等学校体育連盟等の公的機関からの推薦を受けた団体やホームページ等から自ら応募する団体に対するところの 公募団体 の2 種類の助成交付金受給団体とします ア 非公募団体 とは 全県又は県外の青少年が参加する大会で 総合的 大規模な内容の事業を実施する団体であります なお 助成交付額については 申請内容を精査し決定します イ 公募団体 は 非公募団体 以外のスポーツ活動を実施する団体であり 例えば高等学校の部活動等であります また 公募団体の助成交付に関わっては 本財団の選考委員会の審議を経て助成交付金受給団体を決定します ア非公募団体への助成 (5 団体への助成交付額 740 万円 )( 昨年度比 98.7%) 1 小学生体育連盟への助成交付額 280 万円 ( 昨年度比 93.3%) 広島県小学生体育連盟種目別大会への助成 - 2 -
参加者 6,000 名 種目 10 種目 種 目 期 日 会 場 助成金 1 ソフトボール H28 年 6 月 福山市 130 2 バレーボール H28 年 7 月 尾道市 150 3 水泳 H28 年 8 月 広島市 320 4 ソフトテニス H28 年 8 月 呉市 220 5 ミニバスケットボール H28 年 8 月 広島市 150 6 陸上競技 H28 年 10 月 福山市 340 7 サッカー H28 年 12 月 尾道市 140 8 卓球 H28 年 12 月 広島市 230 9 体操 H29 年 1 月 広島市 420 10 スキー H29 年 2 月 北広島町 500 11 顕彰費 200 2 中学校体育連盟への助成交付額 210 万円 ( 昨年度比 116.7%) 平成 28 年度中国中学校選手権大会への助成金 400,000 円 参加者 4 種目 820 名 種 目 期 日 会 場 助成金 1 ハンドボール 160 名 H28 年 8 月 尾道市 100 2 バレーボール 300 名 H28 年 8 月 広島市 100 3 剣道 230 名 H28 年 8 月 広島市 100 4 スキー 130 名 H28 年 8 月 北広島町 100 平成 28 年度広島県中学校総合体育大会助成金 期日参加者種目 900,000 円 平成 28 年 8 月 ~9 月 5,000 名 15 種目陸上競技 水泳競技 バスッケトボール サッカー 卓球ハンドボール 軟式野球 体操競技 新体操 バレーボールソフトテニス バドミントン 柔道 剣道 ソフトボール 平成 28 年度新人等強化事業等への助成 種目陸上競技 バスッケトボール 卓球 参加者 130 名 800,000 円 - 3 -
種目 / 参加者期日会場助成金 1 2 3 陸上競技 ( 長距離 ) 50 名バスケットボール 50 名卓球 30 名 H28 年 3 月 山口市維新陸上競技場 300 H28 年 11 月 安佐北区スポーツセンター外 300 H28 年 12 月広島県立体育館外 200 3 高等学校体育連盟助成交付額 80 万円 ( 昨年度比 80.0%) 平成 28 年度中国高等学校選手権大会への助成 参加者 未定 種目 8 競技 種 目 / 期 日 会場 助成金 エ1 2 3 4 5 6 7 8 第 60 回中国高等学校バスケットボール選手権大会平成 28 年 5 月 9 日 ~10 日第 58 中国高等学校スキー選手権大会期日調整中第 55 回中国高等学校ヨット選手権大会平成 28 年 6 月 17 日 ~19 日第 55 回中国高等学校レスリング選手権大会平成 28 年 6 月 18 日 ~19 日第 51 回中国地域高等学校対抗自転車競技道路競走大会平成 28 年 5 月 9 日 ~10 日第 32 回中国高等学校空手道選手権大会平成 28 年 6 月 18 日 ~19 日第 41 回中国高等学校アーチェリー選手権大会平成 28 年 6 月 25 日 ~26 日平成 28 年度中国高等学校ライフル射撃選手権大会平成 27 年 6 月 12 日 ~13 日 広島市 100 北広島町 100 広島市 100 東広島市 100 三原市 100 尾道市 100 安芸高田市 100 安芸太田市 100 平成 28 年度全国高等学校体育大会への助成 ( 広島県内実施関係競技 ) 助成額 180 万円 (9 種目 20 万円 ) 期日平成 28 年 7 月 28 日 ~8 月 20 日競技種目 8 競技 9 種目 - 4 -
競技種目 水泳 ( 競泳 飛込 ) バスケットボール 自転車 ( ロード ) サッカー ( 男女 ) アーチェリー ソフトボール レスリング ボクシング なお 助成金の支出は インターハイ特定費用準備資金から行う 4 公益財団法人広島県体育協会への助成交付額 70 万円 平成 28 年度広島県スポーツ少年団競技別総合交歓大会 陸上競技 ソフトテニス 競技種目 柔道 剣道 卓球 空手道ソフトボール バドミントン平成 28 年 9 月 ~ 11 月 庄原市上野総合公園陸上競技場他 8 競技延べ 4,500 名 700 5 一般財団法人広島陸上競技協会への助成交付額 100 万円 ( 昨年度比 100.0%) 第 50 回織田幹雄記念国際陸上競技大会 70 万円期日平成 28 年 4 月 29 日 ( 金 ) 場所広島広域公園陸上競技場 ( エディオンスタジアム 広島 ) 参加者外国招待 国内招待 中国地区ジュニア招待選手 県内小 中 高校生 スポーツ少年団選手 1,600 名 2017 中国女子世羅駅伝競走大会 30 万円期日平成 29 年 2 月 15 日 ( 日 ) 場所世羅公園陸上競技場及び周辺道路参加者広島県内陸上競技協会 ( 広島市陸協外 ) イ公募団体への助成 710 万円 ( 昨年度比 101.4%) 非公募団体以外のスポーツ活動を実施する団体に助成します なお 小学校のスポーツ少年団等及び中学校の部活動については 小体連及び中体連並びに県体協等に一括助成していますので原則的には助成を行いません また マイナースポーツ競技団体については引き続き助成を図り競技者 団体の育成の確保に努めていきます そして 公的機関からのスポーツ活動を実施する団体の推薦については引き続き連携を密にして広い視野に立った推薦を求めていきます また 障がい者団体への助成は設立者の強い意向と願いを大切にして今後も支援を継続します - 5 -
なお 公募団体の募集は 次により応募を受け付ける予定にしています 平成 28 年度青少年健全育成に係る助成事業の募集要項 ( 案 ) 抜粋 (1) 募集期間平成 28 年 6 月中旬から6 月末日まで (2) 募集方法ホームページ掲載と公的機関からの推薦 (3) 応募書類助成交付金申請書 事業計画書 収支予算書等 (4) 助成交付金 30 万円を限度 (5) 助成交付金受給団体決定通知書送付平成 28 年 7 月下旬 (6) 審査方法及び審査結果当法人の選考委員会において審査し申請団体には審査結果を通知する Ⅱ 表彰 ( 久保スポーツ賞 ) 事業 120 万円 ( 昨年度比 109.1%) 本県における青少年のスポーツ振興と競技力に功績顕著であった個人及び団体に対して 定款第 4 条第 1 号により表彰を行います 本年度も ( 公財 ) 広島県体育協会や県教育委員会 ( メイプル賞 ) と連携し 全国大会での優勝者及び団体に対して久保スポーツ賞 ( 優勝盾 副賞 ( 個人 1 万円の図書券 団体 10 万円 )) を贈ります Ⅲ 公益事業費用額及び法人管理運営費用額 1,067.1 万円 ( ( 昨年度比 101.6%) 1 公益事業費用額 449.7 万円 ( 昨年度比 97.6%) 費用額については 昨年度予算額と差異はなく 節減に努めた予算額となっています 2 法人管理運営費用額 617.4 万円 ( 昨年度比 104.6%) 今後も行政官庁への報告並びにHPの更新や役員等の変更に係る法務局への登記手続き等は外部委託せず 事務局内で処置し経費の節減に努めます - 6 -