ウッドマスター講習会 ( 中級 ) 樹種識別を学んでみよう ( 第 3 回 ) 樹種識別に必要な木材組織学の基礎知識の講義と並行して 流通している針葉樹材の主なもの 9 種と有用広葉樹の 8 種の 17 種類の木材を対象に 顕微鏡を使い樹種識別を実際に行います また 木材の材質の基礎知識や有用利用樹種の材質特性についての解説も行います 実施日平成 28 年 1 月 30 日 ( 土 ) ~ 1 月 31 日 ( 日 ) ケヤキ
ウッドマスター ( 中級 ) 講習会開催のご案内 - 樹種識別の実際を学ぶ ( 第 3 回 )- ( 誰にでもできる木材の樹種鑑定 ) 日頃は 公益財団法人木材 合板博物館 にご理解を頂き またご活用頂きまして厚く御礼申し上げます 木材 合板博物館では 林業や木材産業に携わっている企業の人材育成を側面から支援し 将来のビジネスに役立てることを目的として ウッドマスター ( 基礎 ) 講習会 を開催し たいへんご好評をいただいているところですが これまでお仕事などで木材や合板などを取り扱ってこられた方々を対象に中級コース 樹種識別の実際を学ぶ ( 第 3 回 ) を開催いたします 内容は 木材の組織構造の基礎と実学に役立つ樹種識別のための知識 また木材の材質に関する基礎知識を学んでいただき さらには実習において針葉樹材 9 樹種 ( 日本産 5 樹種 外国産 4 樹種 ) と日本産の広葉樹材 8 樹種の有用樹種について光学顕微鏡で観察して樹種 ( 属レベルまで ) 識別を実際に行っていただきます この講習を受けて頂ければ 例えば入荷したカラマツとベイマツやカバとカエデの区別がつかないときなどに簡単に判断ができるようになります また 今回対象とする樹種だけでなく 他の色々な樹種についてもご自分で鑑定を行うための基礎知識を身につけることができます また 本講習会では 資格試験を行って合格者にはウッドマスター ( 中級 )[ 樹種識別コース ] の認定証を授与します 木材や合板等の製造販売に携わる方々だけではなく 多くの関連企業等の皆様方におかれましては 本講習会の趣旨をご理解いただきぜひともご参加下さいますようお願い致します また 受講者の皆様方におかれましては ウッドマスターの資格を取得されて今後とも業界の発展に貢献されますようお願い申し上げます 記 1. 講習会日程 : 平成 28 年 1 月 30 日 ( 土 ) および 31 日 ( 日 ) の 2 日間講義 5 回 (50 分 5) 実習 6 回 (50 分 6) まとめなど(50 分 1) 2. 講習会会場 : 木材 合板博物館 4 階 ( 136-8405 東京都江東区新木場 1 丁目 7 番 22 号 ) 3. 講習会の内容と日程 : 別添をご覧ください 4. 申込期限 : 定員になり次第締め切ります 5. 申込先と申込方法 : 木材 合板博物館内ウッドマスター講習会事務局 平川宛 申込書は 木材 合板博物館の HP からダウンロードして FAX(03-3521-6602) または PDF ファイル (info@woodmuseum.jp) でお送りください 6. 講習会費用 : 一人 3 万円 ( テキスト代 昼食代 お茶代 観察用顕微鏡や材鑑などの実習用器具材料等の使用代 資格認定試験手数料等を含みます ) 7. 送金方法 : お申し込みを頂いた後に 受付けた旨のご連絡とともに請求書をお送りいたします その後に銀行振込をお願い致します 振込先 : 公益財団法人木材 合板博物館口座番号 : みずほ銀行 小舟町支店 (105) 普通預金( 口座番号 1349365) 8. 募集人数 :10 名 ( 定員になり次第締め切ります ) 9. 資格認定試験 : 実習を含めた試験 結果は後日文書で通知します 10. 資格認定 : 講習会を受講し 資格認定試験に合格した者には ウッドマスター ( 中級 ) 認定証を授与します 11. ご不明の点がありましたら 電話で担当の平川までお問い合わせください (03-3521-6600)
講習会の内容と講師紹介 - 樹種識別の実際を学ぶ ( 第 3 回 )- 講習会では 講義を5 回 ( 講習時間は 1 回が50 分です ) と実習を6 回行います 昨年行った試行における参加者の皆様のアンケート結果などを踏まえて 目の疲れなどを考慮して前回と比べて顕微鏡の観察時間を減らし 樹種特性および木材の材質に関する講義を増やして行います 講義 1( 針葉樹の組織 ) では 植物の分類と命名 木材の3 断面 早材と晩材 針葉樹の組織 識別の実際などを図や写真を使って解説します 講義 2および3( 木材の材質 1および2) では 木材の異方性 辺材と心材 成熟材と未成熟材 木材の含水率 色 強度的性質 スギなどの個体間の材質変動 放射線と木材などについて解説します 講義 4( 広葉樹の組織 ) では 広葉樹の組織 識別の実際などを図や写真を使って解説します 講義 5( 樹種の材質特性 ) では 色 強度的性質 加工性 用途適性などの観点から 有用利用樹種の特性について解説します 実習には以下の17 樹種を主に使います 光学顕微鏡は 簡易型のものを各自に1 台用意し 大型の生物顕微鏡を1 台共用で利用できるようにします 切片は フリーハンドでできるだけ薄い切片が切れるように指導しますので コツをつかんでいただきます また 木材の組織と細胞構成を立体的に説明し理解していただくことによって 薄切片にしたときにどの部分をどのように観察しているのかがイメージできるようにします 実際の識別作業では 樹種を識別するときの決め手となる組織 構造的な特徴を光学顕微鏡で観察します 針葉樹については 実習 1で樹指道 実習 2で樹脂細胞およびらせん肥厚について実際に切片を作って観察します また 分野壁孔および放射仮道管については 実習 3でこちらが用意した切片で大型の顕微鏡を用いて観察して頂きます 針葉樹材の識別テストでは テスト用サンプルで識別にトライして頂きます 一方 広葉樹については 実習 4で道管の配列 道管のせん孔 道管のらせん肥厚 実習 5で放射組織の形態等について実際に切片を作って観察します 実習 6では 広葉樹の識別のまとめとテスト用サンプルを用いて識別にトライして頂きます また 希望に応じて色々な樹種を自由に観察して頂くこともできます 実習の最後にはアンケートの回答をお願いし 総合的な質疑応答を行いながら時間があれば自由に色々な樹種の観察をして頂きます 以上のように 実際のサンプルを使って 切片を作り 簡易プレパラートを作って観察し 樹種識別のポイントを学ぶことができます 受講される方がご自分で用意するものは 筆記用具以外は特にありません
取り扱う樹種は 針葉樹 ( アカマツ モミ スギ ヒノキ カラマツ ラジアータマツ ホワイトウッド ( ヨーロッパトウヒ ) ベイマツ ベイツガ ) と広葉樹 ( ナラ ケヤキ タモ キリ カシ ポプラ カエデ カバ ) 17 種 ( 樹種名は俗称 ) です その他 必要に応じて別の多くの樹種サンプルを観察することができます 講師はこれまで大学や埋蔵文化財の関係団体などで 樹種識別の講義や実地指導を行ってきたベテランの副館長が務めます 日程は 別添の表をご覧ください 講師のプロフィール平川泰彦 ( ひらかわやすひこ ) 木材 合板博物館副館長 北海道大学大学院修了 農学博士 専門は木材の材質 組織構造など 平成 23 年までつくばにある森林総合研究所で勤務し 樹種識別については 北海道大学構内の擦文時代の遺跡 サクシュコトニ川遺跡 や北海道埋蔵文化財センターの 千歳市ユカンボシC15 遺跡 などの数多くの遺跡の出土木材や炭化材の樹種鑑定を光学顕微鏡および電子顕微鏡を用いて行ってきた実績を持つ また 大学や各種の講習会などで木材の組織構造や材質等についての講義や講演を行ってきた 近年においては 森林総合研究所の企画部長として東日本大震災時の東京電力福島第一原子力発電所の事故により引き起こされた森林や木材などの放射線被害に関わる調査 研究に携わった 以上
ウッドマスター ( 中級 ) 講習会日程 - 樹種識別の実際を学ぶ ( 第 3 回 )- 平成 28 年 1 月 30 日 ( 土 )~31 日 ( 日 ) 1 時間目 (9:30~10:20) 2 時間目 (10:30~11:20) 3 時間目 (11:30~12:20) (1 時間 10 分 ) 1 日目 講義 1 ( 針葉樹の組織など ) 実習 1 ( 識別の実際 ) ( 針葉樹の樹脂道 ) 実習 2 ( 樹脂細胞 ) ( らせん肥厚 ) 1 月 30 日 ( 土 ) 4 時間目 (13:30~14:20) 5 時間目 (14:30~15:20) 6 時間目 (15:30~16:20) 講義 2 ( 木材の材質 1) 講義 3 ( 木材の材質 2) 実習 3 ( 分野壁孔と放射仮道管 ) ( 針葉樹識別テスト ) 1 時間目 (9:30~10:20) 2 時間目 (10:30~11:20) 3 時間目 (11:30~12:20) (1 時間 10 分 ) 2 日目 講義 4 ( 広葉樹の組織など ) 実習 4 ( 道管と柔組織の配列 ) ( 道管のせん孔 ) 実習 5 ( 道管のらせん肥厚 ) ( 広葉樹の放射組織 ) 1 月 31 日 ( 日 ) 4 時間目 (13:30~14:20) 5 時間目 (14:30~15:20) 6 時間目 (15:30~16:20) 講義 5 ( 樹種の材質特性 ) 実習 6 ( 広葉樹識別テスト ) ( 自由観察 ) ( 質疑応答 ) ( アンケート回答 ) ( 自由観察 )