高山正彦 タンゴ ( 新興楽譜出版社 1954 年 ) 現在では稀覯本となっています オールド タンゴ ファンにとっては大変懐かしく 文字通り擦りきれるまで愛読した本です 但し 書かれた時期が古いので 現在の観点では誤っている記述や疑問のもたれる記述も少なくありません その点は注意が必要です 高山正

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から演奏しており ゴビ少年はデ カロのバイオリンのすべての動きを詳細に頭に叩き込み 帰宅後は それらのすべてを練習に取り入れようと努力した こうして見るとアルフレド ゴビはデ カロの直弟 子ではないが 殆どそれに近かったと言えるのではなかろうか 3. タンゴ演奏家として活動を始めるアルフレド ゴビは



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Transcription:

タンゴ書籍 日本語で書かれたもの多くの名著がありますが 残念ながらその殆どが絶版で 古書店や中古レコード店を探して回るしか入手方法がありません 大岩祥浩 島﨑長次郎 中島栄司 タンゴ入門 ( 音楽之友社 昭和 48 年 ( 第 5 刷 )) 名著として名高く 百科事典的性格も持っています また当然ですが ~1965 年以降のデータは記載されていません 中でエンリケ ロドリゲスをバイオリン奏者としていますが これは間違いで正しくはバンドネオン奏者です 同名のバイオリン奏者がいたことによる間違いだと思われます 大岩祥浩 アルゼンチン タンゴアーティストとそのレコード ((( 株 ) ミュージック マガジン 1992 年 ( 初版 ) 1999 年 ( 改訂版 )) タンゴのアーティストとレコードに関する書物でこれの右に出るものはありません タンゴの歴史に関しては レミ エス著 尾河直哉訳 タンゴへの招待 文庫クセジュ805( 白水社 1998 年 ) ( この本はまだ手に入るかも知れません ) 高場将美 タンゴ百年史 ( 上 下 )(( 有 ) 中南米音楽 1981 年 1982 年 ) ( 最近 電子書籍化されたということです ) 石川浩司 タンゴの歴史 ( 青土社 2001 年 ) タンゴの曲目に関しては 石川浩司編 タンゴ名曲事典 (( 有 ) 中南米音楽 1998 年 ) が大変充実した内容で タンゴファンにとってこれ以上有難い書物はありません アストル ピアソラにに関するものとして以下の2 種 齋藤充正 アストル ピアソラ闘うタンゴ ( 青土社 1998 年 ) ピアソラに関する書物としてはこれを越えるものは無いでしょう また注釈も充実しており 百科事典的役割も果たしてくれます ナタリオ ゴリン( 齋藤充正訳 ) ピアソラ自身を語る ( 河出書房新社 2006 年 ) これも非常に充実した内容で 齋藤氏の著書を補完する内容となっており ピアソラ研究には欠かせません 1

高山正彦 タンゴ ( 新興楽譜出版社 1954 年 ) 現在では稀覯本となっています オールド タンゴ ファンにとっては大変懐かしく 文字通り擦りきれるまで愛読した本です 但し 書かれた時期が古いので 現在の観点では誤っている記述や疑問のもたれる記述も少なくありません その点は注意が必要です 高山正彦 タンゴ随筆 ( 東京創元社 1958 年 ( 増訂 )1968 年 ) これもタンゴ入門には持って来いですが レコードの紹介については古すぎて余り役に立たないでしょう 藤澤嵐子 タンゴの異邦人 ( 中央公論社 1956 年 ) 藤澤嵐子 ( 青木誠編 ) 藤沢嵐子タンゴの本 (( 有 ) 中南米音楽 1981 年 ) 歴史の現場に自ら身を置いた人が語ることには迫力 舳松伸男 タンゴ歴史とバンドネオン ( 東方出版 1991 年 ) 著者の本職は医師 ( 開業医 すでに引退 ) で その傍らバンドネオンを弾き タンゴ楽団を率い アルゼンチンを何回も訪問されている方です 比較的最近の書物なので これからタンゴを聴こう 踊ろうという人には最適でしょう 小松亮太 小松亮太とタンゴへ行こう (( 株 ) 旬報社 2009 年 ) 言うまでもなく著者は現役パリパリのバンドネオン奏者です 記述は軽いですが 中身は 大変充実しています 細川幸夫 永遠のタンゴ ( 大学書林 1954 年 ) タンゴ歌曲の歌詞のスペイン語 日本語対訳の書物です 最近では著作権の関係でこうした書物の刊行が非常に難しくなっていますが 60 年前はそれほどでもなかったようです その意味で貴重な書物です 岩岡吾郎編 タンゴ 世紀を越えて ( 音楽の友社 1999 年 ) あちこちの資料や書物から寄せ集めて編集したもので 内容の精度はまちまちですが タ ンゴ アーティストや曲目を簡単に調べるには便利です もっと詳しく知りたい人は日本タンゴ アカデミー機関誌 Tangueando en Japón, No.35 (2015), pp.100~103 所載の TANGO 関連書籍リスト ( 作成 : 鈴木啓子 島﨑長次郎 ) をご 参照ください 2

外国語で書かれたものスペイン語 Horacio Ferrer, El Libro del Tango Tomo 1~3 (ANTONIO TERSOL,1980) Horacio Ferrer, Oscal del Priore, INVENTARIO DEL TANGO Tomo 1(1849-1939), Tomo 2 (1940-1998) (FONDO NACIONAL DE LAS ARTES) があり 百科事典のようにも使えて便利ですが どちらも大部で入門者向きではありません Raúl Outeda, Robero Cassinelli, AUNUARIO DEL TANGO (CORREGIDOR 1998) は非常に多くのタンゴ アーティストについて その生年月日と没年月日及び簡単な人物紹介を記載してあり 大変便利です また巻末には人名と生年月日 没年月日の一覧表があり 人名の綴りとアセントを調べるのにも役立ちます ある人はこれを 過去帳 と呼んでいます 但し 残念なことにアルゼンチンのアーティストに限られ マトス ロドリゲスのような超有名人は別として ウルグアイのアーティストは採録されていません Luis Adolfo Sierra, HISTORIA DE LA ORQUESTA TÍPICA Evolución instrumental del Tango (CORREGIDOR 1997) も名著として名高いですが 文章は決して読み易くはありません なおこれは以前に雑誌 中南米音楽 に邦訳が連載されたことがあり 最近では日本タンゴ アカデミー会員の弓田綾子氏がこの書物の翻訳をTangueando en Japón, No.21 (2008), p61から同誌 No.30 (2012), p.98まで10 回にわたって掲載しています また筆者の手許にあるのは唯の2 種だけですがCORRGIDORからシリーズものとして刊行されている HISTORIA DEL TANGO もタンゴの歴史を調べる上では座右の書になるでしょう これ以外にもタンゴの歴史に関するものとしては Fernando O. Assuncao, El Tango y sus circunstancias (EL ATENEO 1998) Luis Labrana Ana Sebastian, Tango UNA HISTORIA (CORREGIDOR 2000) HUGO LAMAS ENRIQUE BINDA, EL TANGO EN LA SOCIEDAD PORTEÑA 1880-1920 (EDICIONES HÉCTOR L. LUCCI 1998) ディスコグラフィとしてはアーティストの一人一人について Lefcovich の編集になるものが 最も有名ですが 非常に大部であり 筆者もすべては所有していません その他には 3

Roberto Gutiérrez Miglio, EL TANGO Y SUS INTÉRPRETES Vida y discografía de los cantores y cancionistas del tango TOMO Ⅰ~TOMO Ⅳ (CORREGIDOR 1994~1999) (TOMO Ⅱは所蔵せず ) がありますが ディスコグラフィと名乗っているもののレコード番号の記載が無いのでディスコグラフィとしては不完全です OMAR GARCÍA BRUNELLI, DISCOGRAFÍA BÁSICA DEL TANGO (GOURMET MUSICAL 2010) もディスコグラフィと名乗っていますが 実態は簡単なタンゴ人名事典で それなりに便利に使えます 以前はいろいろなタンゴ サイトがタンゴ歌曲の歌詞を掲載していましたが 恐らく著作権の関係でそれらが一斉に姿を消し タンゴ ファンにとっては真に不便になりました そんな中で César Evaristo (Selección y notas), 100 TANGOS DE ORO (EDICIONES LEA S.A. 2006) HÉCTOR ÁNGEL BENEDETTI (Seleeción, prólogo y notas), LAS MEJORES LETTRAS DE TANGO (Booket 2005) OSCAR DEL PRIORE, IRENE AMUCHASTGUI, CIEN TANGOS fundamentals (AGUILAR 2008) Oscal del Priore (seleccion y prologo), El tango en susu letras (LOSADA 2005) は多数の歌曲について歌詞とその曲にまつわるエピソードを紹介しており 大変便利です アーティストの伝記に関して Oscal Zucchi, El Tango, el bandoneón y sus intérpretes TOMO Ⅰ~Ⅳ (CORREGIDOR 1998,2001, 2007, 2008) は大変な力作で 非常に参考になりますが 読みこなすのは一苦労です また バンドネオン奏者しか取り上げていません 個々のアーティストに関しては何と言っても FRANCISCO CANARO, MIS MEMORIAS Mis bodas de oro con el tango (CORREGUDOR 1999) が一番有名でしょう 最初に出版されたものは豪華本だったそうですが ここに紹介したのは後に再刊されたペーパーブック版です 昭和 40 年代に雑誌 中南米音楽 に邦訳が連載されたことがありますから それを秘蔵されている方も居られるでしょう オスバルド プグリエーセに関しては多くの種類 LA HISTORIA DEL TANGO TOMO14 Osvaldo Pugliese (Corregidor 1979) 4

Osvaldo Pugliese (CENTGRO CULTURAL DE OSVALDO PUGLIESE 2005) ( ディスコグラフィを含んでいます ) OSCAR DEL PRIORE, Osvaldo Pugliese Una vida en el tango (LOSADA 2008) ( 録音データ ( レコード番号無し ) アニバル トロイロに関しては Oscal del Priore, TODA MI VIDA (ANÍBAL TROILO) (JVE Ediciones 2003) 録音リスト ( レコード番号無し ) 付です レオポルド フェデリコに関しては JORGE DIMOV, ESTHER ECHENBAUM JONISZ, LEOPOLDO FEDERICO EL INEFABLE BANDONEÓN DEL TANGO (GOURMET MUSICAL 2009) 詳細なディスコグラフィが付いており 更にDVDが付録されています カルロス ガルデルに関しては非常に大部な Julián y Osvaldo Barsky, GARDEL LA BIOGRAFÍA (Taurus 2004) がありますが 読み通した人が何人いるでしょうか? 詳細なディスコグラフィが付いています 英語 Horacio Ferrer, The Golden Age of TANGO, (Manrique Zago ediciones, 1998) ( これはスペイン語原本の英訳です ) Simon Coller, Artemis Cooper, María Susana Azzi and Richard Martin, tango! (Themes and Hudson, 1995) これも中々大部ですが 英語ですからスペイン語のように歯が立たないということは無いでしょう 5