EnSight Tips&Tricks 2007 年 10 月 株式会社ケイ ジー ティー ensight-support@kgt.co.jp
本日の内容 コンテキストファイル ビューの登録と再現 (Views Manager) 選択パートの表示 ビューポートと表示非表示 ビューポートと成分表示 データ成分のコピー パーティクルトレースエミッター 流線のスィープアニメーション キーフレームアニメーション 時系列 断面移動 半透明 コマンド実行 視点を固定したアニメーション カメラパス フレームの分割と移動 テクスチャマッピング Auxilliary Clipping 要素のブランク処理 Case Map グラフ表示
コンテキストファイル 異なるデータ ( 同じモデル ) を同じ手法で可視化したい データ A データ B
context file データ読み込み部 現在の可視化の状態 + あるデータで可視化を行ったら コンテキストファイルに保存します + 次のデータを通常の File > Open で読み込みます + 保存しているコンテキストファイルを読み込みます データがある状態でコンテキストファイルを指定すると データの読み込み部は無視し 現在の可視化の状態のみを再現します
自動化? コマンド? 操作の履歴を確認 ある操作のコマンドをファイル出力 コマンドを実行 コマンドファイル例 : case ファイルを読み込み VERSION 8.26 data: replace C:/work/data/test_ami2.case file: restore_context C:/work/data/sample.ctx コンテキスト ファイルを実行 ensight8 -p コマンドファイル (EnSight の起動時にコマンドファイルを -p オプションで指定 ) 実行例 1 2
ビューの登録と再現 (Views Manager) いつも同じ視点から見たい異なるデータを同じ視点で比較したい
2 Views Manager の中でマウス右ボタンを押して開くメニューから New を選択します 1 登録したい視点に変更 Save views ボタンでフォルダを指定して保存できます
選択パートの表示 複数のパートがあり どのパートを選んでいるかを知りたい View > Show Selected parts を選択すると 選択されているパーツのみが表示されるビューを開くことができます
パートを選択するには? パートリストから名前で選択 オブジェクトをピックデフォルトでは P キー 領域選択領域ツールを選択領域を決定 Select > Region を指定 領域ツールのオンオフ キーワードで探す Select > Keyword を選択開いたパネルで文字検索
ビューポートと表示非表示 ビューポートを並べて それぞれに異なるパートを表示したい EnLiten
1 ビューポートを作成 2 ビューポート毎の表示非表示のコントロールアイコンを選択 3 パートを選択して 画面の緑をクリック 例えば 下図の例ではガードレールを選択し 下側のビューのみを緑 ( 表示 ) にしています 上側のビューには表示されません
ビューポートと成分表示 ビューポートを並べて表示し 異なるデータ成分で色づけしたい EnSight
1 対象パートをコピー ( マウス右ボタン ) 2 コピーパートを他の成分で色づけ 3 2 つのパートのビューポート毎の表示非表示をコントロール 注 ) 時系列データなどでうまく動作しないというときは 同じデータファイルを 2 つ続けて読み込む方法でも実現できます
視点を揃えるには? 1 Transform エディタを選択 2 ビューを選択し Editor Function > Copy Transformation を選択 3 もう片方のビューを選択し Editor Function > Paste Transformation を選択
視点を同期して動かすには? 1 Transform エディタを選択 2 Ctrl キー + 左ボタンで 両方のビューを選択し Link Interactive Transforms を選択 Ctrl キーを押しながら 左ボタンでリンクするビューを複数選択
データ成分のコピー 同じデータ成分を異なるカラー分布で色づけしたい
1 計算機アイコンをクリック 3 パートを選択 2 対象成分が Active 化されていることを確認 4 Variable Name に新しい名前を Woking Expression に元のデータ成分を指定し Evaluate Active 化されていない場合は 成分を選択して Activate ボタンをクリック 新しい成分ができるので その成分で可視化し カラーマップを変更
パーティクルトレースエミッター パーティクルのエミッター ( 初期位置 ) を任意の場所に設定したい
File を選択
流線のスィープアニメーション 流線の初期位置が移動するようなアニメーションを作りたい EnLiten
1 エミッター用の clip_mesh_line を作成 ( クリップ機能を利用 ) Line を選択 ラインツールと同じ長さの線を作成 (Finite) 適当な流体領域中にラインツールを配置し Create ボタンをクリック 2 1 で作成したラインをエミッターとして流線を作成 Part を選択 Part ID を指定
3 ライン (Clip_mesh_line) を対話ツールに設定 ラインパートを選択し Interactive Tool をオン 4 フリップブックを使って ラインの移動のアニメーションを作成 フリップブックを選択 Create data を選択 Start を選択 ライン (Clip_mesh_line) をマウスで適当な位置に移動した後 再度 この画面で Stop を選択します
キーフレームアニメーション - 時系列 - 時系列を進めながら回転するアニメーションを作りたい EnVideo
Run Attributes で設定 Transient タブにある Use Transient Data をオン どのキーフレーム間で時系列を進めるかを指定
キーフレームアニメーション 断面移動 半透明 - 断面を移動しながら 透明度を変えながら 回転するアニメーションを作りたい EnVideo
ある視点 断面位置 半透明の状態でキーを作成 視点を変更し 断面や透明度を変えて 次のキーを作成 Run Attribute ボタンを押して Use Interactive Iso/Clip Animate Transparency Change をオンに設定 等値面のレベル値の変更も同じ方法でアニメーションできます
キーフレームアニメーション - コマンド実行 - 表示非表示を切り替えるアニメーションを作りたい EnVideo
Key 1 ( 初期状態 ) 断面表示等値面非表示 物体回転断面移動 ( 半透明 ) Key 2 断面を非表示に設定等値面を表示に設定 物体回転 Key 3 Key 4 物体回転等値面レベル値変更 Command To Execute At にそのキー ( この例では 2 番目のキー ) で実行するコマンドを指定
スピンボタンを使って 2 番のキーを選択 実行するコマンドを以下のように入力し play : c: temp onoff.cmd Update Commands ボタンで確定 この設定で 2 番目のキーにアニメーションが来たら play コマンドを実行します play コマンドは外部ファイルを読み込み 実行するコマンドです (onoff.cmd ファイルの中身は次ページ参照 ) 注 : この入力フィールドに書けるコマンド行数には制限があるため 通常 このように外部ファイルから呼び出すようにします
c: temp onoff.cmd の中身 File > Command メニューでコマンドダイアログを開き 実際に操作すると その操作の履歴 ( コマンド ) を見ることができます 注 : onoff.cmd を File > Command の Load メニューで読み込み 実行 確認してから キーフレームに組み込んでください
視点を固定したアニメーション ある特定の点を見たまま 衝突解析の結果を表示したい ( 時系列を変化させたい ) EnVideo
VPORT モードに移動し special attributes を選択します Track のタイプを選択し ( パートの中心やノード番号などを指定可 ) 対象のパート ID やノード ID を指定します
カメラパス ある軌跡の上をカメラが移動するようなアニメーションを作りたい EnVideo EnVideo
8 つのカメラをサポート Transform エディタで Viewport をいずれかのカメラに固定できます カメラを以下のような方法で作成した Spline の上に沿って移動できます 画面ピック流線などの線データ外部ファイル 参考 : http://www.kgt.co.jp/feature/ensight_support/
フレームの分割と移動 構成部品の分解や結合を行うアニメーションを作りたい EnLiten
1 Frame モード ( デフォルトでは非表示 ) をオン Edit > Preferences を選択 General User Interface を選択し Frame mode allowed をオンに設定 FRAME モードがあらわれます クリックすると FRAME モードの注意メッセージが表示されます
2 Frame の作成と移動 デフォルトでは 1 つの Frame が定義されています また 各パートがこの Frame にリンクされています ( 画面上では緑の XYZ 軸が表示されます ) New アイコンをクリックします ( 画面上など 特に変化を見ることはできませんが 新しく 2 つ目の Frame が作成されています ) Origin/Orientation アイコンをクリックします Frame の Transform エディタが開きます
Editor Function > Frame メニューを選択し 回転 移動など 適当にスライダや上部アイコンを使って 移動します 画面上で緑の矢印が移動するのを見ることができます
3 Frame へのパートの割り当て この新規に作成した Frame に一部のパートを割り当てます 適当なパートを選択し 以下のメニューを選択します General Attributes を選択 ( チェック ) し 開いたパラメーターにある Ref Frame に 1 を入力します ( リターンで確定 ) 図のように選択したパートが Frame 1 に割り当てられます Frame の操作は十分注意して行ってください また 画面上でオブジェクトを回転したい場合 必ず Part モードに戻ってから行ってください
テクスチャマッピング 物体に画像を貼りたい EnLiten
1 テクスチャマッピングの対象パートを選択し 色と半透明アイコンをクリック Edit Texture をクリック 2 テクスチャ画像の読み込み マウス右ボタンを押し Load texture を選択 貼り付ける画像を選択
3 マッピングの座標を設定 S, T ベクトルを設定 Plane ツールを適当な位置に配置し その向きに貼り付けることもできます (Get proj from plane tool ボタン ) 4 オブジェクトの移動にマッピングを固定 ノード ID 15 番に固定して移動
Auxiliary Clipping 物体の手前をカットして中身を見たい EnLiten
1 View > Auxilliary Clipping を選択 Plane ツールが表示され デフォルトの位置でクリッピングされます 2 Transform エディタを選択 Editor Function > Tools > Planes を選択 位置を調整 反対側をカットするには 180 度回転させます
グローバル設定とローカル設定 1 クリップしたくないパートを選択 2 個別の設定 ( ローカル設定 ) をオフにします
要素のブランク処理 物体の中が見えるようにしたい EnLiten
1 領域選択ツールを表示し 適当な位置に移動 領域選択ツールを表示します 中心でマウス左ボタンを押したまま 移動できます また 四隅を掴んで移動すると 拡大縮小できます 2 ブランク処理を実行 領域選択ツール左上にある図のマークをクリックします 画面上の選択ツールに囲まれた領域の要素が非表示になります
グローバル設定とローカル設定 パート毎にブランク処理を許可するかどうかを設定できます 1 パートを選択します 2 ブランク処理の設定アイコンをクリックします 3 Element blanking allowed のチェックを外すと ブランク処理対象外のパートとして設定されます 前頁の方法でブランク処理を実行すると ここでオフに設定したパートは非表示になりません ブランク処理をもとに戻すには 上記パネルの Clear all parts をクリックしてください
Case Map 流体領域に読み込んだモデル上のコンター図を表示したい異なるデータの値の比較をしたい STL 解析結果 EnSight
EnSight では複数のケース ( モデル ) を読み込むことができます ( 最大 16 まで ) データが読み込まれている状態で File > Open を選択すると Replace( 置き換え ) もしくは Keep( 追加 ) を選択できます Keep を選択してデータを読み込むと パートリストに複数の Case が並びます ケース間のデータはそれぞれ管理されていますので 片方のケースに含まれるデータ成分をもう片方の別のケースで利用することはできません 図のようなエラーが表示されます CaseMap 関数を使って ケース間のデータ補間を行うことができます
1 計算機アイコンをクリックします 2 予め組み込まれている関数を使って データ補間を行います a. データ成分を選択し Activate ボタンをクリック b. 関数リストから CaseMap を選択 c. メインの画面のパートリストから補間したい側のパートを選択 ( この例では STL パートを選択 )
d. 計算機の Next ボタンをクリック 計算式部分に plist と表示されます e. 補間元の Case 番号を Next ボタンの上に入力し Next ボタンをクリック ( この例では 解析結果の Case 1) f. 補間元のデータ成分を選択 g. フラグを入力し Next ボタンをクリック ( データ成分名は変更可 ) 式が完成できたら Evaluate ボタンをクリックします 新しいデータ成分 CaseMap が作成されます
グラフ表示 自分で計算したデータを時系列グラフとして表示したい EnLiten
グラフ表示 クエリ / プロット機能を利用 各時刻での最大最小値やあるノード上の値 ある IJK 格子上の値などのデータを得ることができます 1 Read from an external file を選択 2 Load XY Data From File ボタンをクリックし 予め準備しておいたグラフデータを読み込みます
グラフデータ グラフ数 グラフタイトル X 軸の名前 ( 重要 ) 時系列データと一緒に動かす場合は Time とします Y 軸の名前 セグメント数 ポイント数 ( 時系列の場合はステップ数 ) X 軸の値 ( 時系列の場合は時刻 ) Y 軸の値 最大値などでクエリしたデータも Save ボタンを使ってこの XY data 形式で出力することができます
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