はじめに マーケティング を学習する背景 マーケティング を学習する目的 1. マーケティングの基本的な手法を学習する 2. 競争戦略の基礎を学習する 3. マーケティングの手法を実務で活用できるものとする 4. ケース メソッドを通じて 現状分析 戦略立案 意思決定 の能力を向上させる 4 本講座

Similar documents
計画の立て方1巻とびら.indd

マーケティングスキルのベース

スキル領域 職種 : マーケティング スキル領域と MK 経済産業省, 独立行政法人情報処理推進機構

Cカリキュラムモデル簡易版Ver.5.0

<4D F736F F F696E74202D A B837D836C CA48F435F >

RSS営業マン研修.ppt [互換モード]

目的 :C. 売上げ増加 分野初任層中堅層管理者層 ねらい 推奨対象者 顧客拡大を学びたい 提案型営業手法 提案型営業実践 営業 販売 マーケティング志向の営業活動の分析と改善 統計データ解析とコンセプトメイキング 顧客情報を学びたい 概論を学びたい 実務に基づくマーケティング入門 マーケティング戦

中小企業支援ツール 中小企業支援ツール は 金融機関における中小企業支援の一助となることを目的に 自社製品開発などにより下請脱却に取り組んだものづくり中小企業の知財活用を調査 分析し 経営 事業上の課題を事業ライフステージごとに整理するとともに その課題解決に向け 知財活用の観点から考えられるアクシ

01.indd

プリズムh1-07

untitled

CONTENTS Vol.65 No.2 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ~~~~~~~~~ ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ~~~~~~~~~

CONTENTS Vol.63 No.3 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ~~~~~~~~ ~~~~~~~~



Vol.33 CONTENTS

untitled

日本消防3月H1-4.三校.indd

CONTENTS Vol.67 No.12


Microsoft Word - 記入要領.doc

医療機器開発マネジメントにおけるチェック項目

21,085,449,993 21,085,449, ,194,200 9,323, , ,018,439 6,727,540 1,709, ,178,923,009 1,901,068, ,145, ,27

160524_11期本ゼミ_ストーリーとしての競争戦略

PowerPoint プレゼンテーション

~この方法で政策形成能力のレベルアップが図れます~

イノベーション活動に対する山梨県内企業の意識調査

checklisthp.xls

< F2D EE888F8288FA48BC E6A7464>

Microsoft Word - keiei04.doc


PowerPoint プレゼンテーション

2

観光で稼ぐ! ための手引書 観光消費の拡大と域内経済への波及をめざして ~ データに基づき観光施策を作り上げる 7 つのステップ ~ 北海道経済部観光局 平成 31 年 4 月

160516_11期本ゼミ_イノベーションのジレンマ

.L.....C1205.qxd

.L.....C1105.qxd

Contents

News‘oŠÍ

知創の杜 2016 vol.10

IT活用力セミナーカリキュラムモデル訓練分野別コース一覧・コース体系

.L.....C1208.qxd

ハーモニカと7日間の妖精

.L.....C1109.qxd

.L.....C1302.qxd

PowerPoint プレゼンテーション

( 参考様式 1) ( 新 ) 事業計画書 1 事業名 : 2 補助事業者名 : 3 事業実施主体名 : Ⅰ 事業計画 1 事業計画期間 : 年 月 ~ 年 月 記載要領 事業計画期間とは 補助事業の開始から事業計画で掲げる目標を達成するまでに要する期間とし その期限は事業実施年 度の翌年度から 3

アジェンダ (1) 実践的 IT 人材育成の取り組み背景について (2) 当取り組みにおける 実践的 地域活性化に向けた産学連携プログラムについて 育成スケジュール カリキュラム概要 カリキュラム詳細 (3) H23 H24 年度カリキュラム成果紹介 郡山駅前活性化に資する活動について 特定業種に向


untitled

目次 IT スキル標準 V3 2011_ 研修コース群 ( 体系図 )

トレーニングのプレゼンテーション

ポイント 心地よい風 とは何かを分析して商品開発を開始 カモメの羽形状を応用して 心地よい風 静音性 省エネ を実現 商品開発における技術的な課題を他社との連携により克服 株式会社ドウシシャ 所在地東京都港区 輪 従業員数 1,652 (2017/03 期連結 ), 796 (201

Microsoft PowerPoint - M1001_1_ ppt [互換モード]

Microsoft Word - ä¿®æ�£_ID16_㕒槟弑6㕂試é¨fiç§‚çł®ç¯—åł²ç´°çł®ï¼‹æ¡‹ï¼›.docx

リテクセン生産計画/~ 改善マインドをもった人材の育成 ~ 生産コストの低減を目指して 原価管理から見た改善点の見つけ方と改善方法 さらに生産管理システムと連動した原価管理システムの構築の留意点や導入効果を上げるための現場改善の方法等を習得します 1. 原価計算の目的と内容 2. 原価管理業務の内容

Taro-1形成を戦略的に

Nikon AR J

ユーザエクスペリエンス (UX) 手法を 用いた企画品質評価の提案 第 4 分科会 主査 金山豊浩 ( 株 ) ミツエーリンクス 副主査 三井英樹 ( 株 ) ビジネス アーキテクツ 福山朋子 ( 株 ) インテック 研究員リーダ 村上和治東京海上日動システムズ ( 株 ) 田邉孝次 SCSK( 株

花火番付.indd

出H01.04.ai


10.14k 2

プロダクトオーナー研修についてのご紹介

IFRS基礎講座 IAS第21号 外貨換算

P _…J…›†[…y†[…W18“ƒ

Microsoft PowerPoint - 矢庭第3日(第6章ケアマネジメントのプロセス)

Microsoft Word - JSQC-Std 目次.doc

5. 政治経済学部 ( 政治行政学科 経済経営学科 ) (1) 学部学科の特色政治経済学部は 政治 経済の各分野を広く俯瞰し 各分野における豊かな専門的知識 理論に裏打ちされた実学的 実践的視点を育成する ことを教育の目標としており 政治 経済の各分野を広く見渡す視点 そして 実践につながる知識理論

特別 T01 研修会場 : レクトーレ湯河原 (TKP ホテル ) 日本知的財産協会 知財変革リーダー育成研修 募集定員 :15 名 ( 論文選考あり ) 2018 年 5 月募集開始予定 * 詳細は別途ご案内 概要 受講料は 18 万円の予定です 1. 研修目的 経営に資する知財 を自ら提案/ 実

受講期間学習時間研修概要 14 レッスン 2 働く自分をイメージしよう 3 時間 社会人として組織で働くことの意味と そこで必要とされる 3 つの姿勢について学びます 1 年間 15 レッスン 3 社会人としての基本行動を身につけよう 2 時間 入社してすぐに使うあいさつや 自己紹介 そこで必要とさ

表紙

Microsoft PowerPoint - 08economics3_2.ppt

PowerPoint プレゼンテーション

V11_10_01_P2-3_final.eps


untitled

T-News_No29.pdf


untitled

1001.indd

0007

“LŁñ‡È‡©‡ª‡í409“ƒ

Vol. 31, No. 1,

STEEL_No.24_h1-4

みさき_1

Vol


2008CHORD11....



もりおか医報人7.indd

2

H21_report


untitled


1 2

indd

株主通信

Transcription:

はじめに マーケティング を学習する背景 マーケティング を学習する目的 1. マーケティングの基本的な手法を学習する 2. 競争戦略の基礎を学習する 3. マーケティングの手法を実務で活用できるものとする 4. ケース メソッドを通じて 現状分析 戦略立案 意思決定 の能力を向上させる 4 本講座 競争優位のマーケティング の特徴 1. 主な基本的な理論を修得できる 4P 3C 2. 競争戦略の理論を修得する 3. ケース メソッド方式を使用して 実践的にマーケティングを修得する 2

本講座 競争優位のマーケティング の構成 Vol.1: 3C Vol.2: 4P Vol.3: 4P 本講座 競争優位のマーケティング の活用方法 1 現状分析能力 : 自社に関係する業界の市場 自社 競合の現状を的確かつ迅速な分析のできる能力の修得 2 戦略立案能力 :4P 戦略の手法を基本とした 競争を自社に優位にする戦略を立案する能力の修得 3 意思決定能力 : 社内ベンチャー 分社化等に対応した 判断業務 を的確にできる人材の育成 学習のすすめ方 1 ヵ月目テキスト Vol.1 学習第 1 回提出課題 2 ヵ月目テキスト Vol.2 学習第 2 回提出課題 3 ヵ月目テキスト Vol.3 学習第 3 回提出課題 3

CONTENTS 競争優位のマーケティング戦略 競争優位のマーケティング Vol.1 序章なぜマーケティングを学ぶのか Lesson 3 勝つために必要な機能 顧客を満足させるための機能 未来を開拓する機能 8 10 12 第 1 章マーケティングとは何か Lesson 3 Lesson 4 Lesson 5 Lesson 6 Lesson 7 Lesson 8 マーケティングの定義 マーケティングの歴史 マーケティングの本質 マーケティングと経営 マーケティングプロセスI マーケティングプロセスⅡ マーケティングプロセスⅢ マーケティングプロセスⅣ 16 18 20 26 28 30 32 34 第 2 章競争戦略とは何か Lesson 3 Lesson 4 Lesson 5 Lesson 6 Lesson 7 強者一極集中の時代 競争とは何か 戦略とは何か 戦略の基本 戦略の大原則 戦略アロー Ⅰ 戦略アロー Ⅱ 38 40 42 44 46 48 50 4

第 3 章競争優位を決める 価値 とは Lesson 3 Lesson 4 Lesson 5 Lesson 6 Lesson 7 Lesson 8 Lesson 9 競争優位の戦略を大きくとらえる 価値 =バリューとは何かⅠ 価値 =バリューとは何かⅡ 価値 =バリューとは何かⅢ 価値 =バリューとは何かⅣ 顧客は 価値 で買う [ 総括 ] 価値 は顧客を創造する 価値 は顧客を維持する 価値 は収益性を上げる 54 56 58 60 62 64 66 68 70 第 4 章競争優位の戦略プランニング Lesson 3 Lesson 4 Lesson 5 Lesson 6 Lesson 7 Lesson 8 Lesson 9 0 ポジションで戦略は変わる ライフサイクルで戦略は変わる 競争優位を築く3つの基本戦略 Ⅰ 競争優位を築く3つの基本戦略 Ⅱ コストリーダーシップ戦略 差別化戦略 集中戦略 ポジション別基本戦略 Ⅰ ポジション別基本戦略 Ⅱ ポジション別基本戦略 Ⅲ 74 76 78 80 82 84 86 88 90 92 補講 B/S,P/L,C/F の見方 Lesson 3 Lesson 4 Lesson 5 Lesson 6 損益計算書とは 96 貸借対照表とは 98 決算書から得られる情報とその把握の仕方 100 決算書が表わす企業行動 102 キャッシュフロー計算書 104 損益計算書の利益とキャッシュフローの違い 106 5

LEARNING OBJECTIVES Lesson 3

Lesson1 勝つために必要な機能 マーケティングは企業を存続させるためにある 負け組 を許さない社会環境 現在の社会環境は 負け組 の存在を許さない 寛容でない時代 8

序章なぜマーケティングを学ぶか 勝ち組 と 負け組 の特徴の比較 勝ち組 負け組 顧客満足の高い技術力 企業本位の技術力 高いコストパフォーマンス 低いコストパフォーマンス 自社独自の商品 他社の模倣 収益の出る仕組みづくり いきあたりばったりの戦術 顧客からの大きな支持 顧客から無視 収益の出る価格体系 不適切な価格設定 安易な値引き 単純な流通経路 省けない複雑な流通経路 ターゲットを明確にした販売促進 顧客に届かない販売促進 学習実施日 : / / 9

Lesson2 顧客を満足させるための機能 顧客満足度の低い企業は存在する価値がない 顧客の潜在的なニーズを探る 顧客の現状のニーズだけでなく 未来のニーズを満たす必要がある 10

序章なぜマーケティングを学ぶか 消費財 のマーケティングニーズの把握 マーケティング 消費財 生産財 ここでは 主に 消費財 ( 生活者が使う製品 ) についてのマーケティングニーズの把握の仕方を説明します 市場ニーズ どんな顧客ニーズがあるのだろうか 競合の製品は どんな理由で顧客から支持されているのだろうか 仮 説 こうした戦略をとれば 顧客を満足させ自社のシェアと収益を拡大できる 実 践 マーケティング施策実行 検 証 実行したマーケティング施策は どんな結論になったのか 修 正 検証した結果に対して どんな修正を加えれば 自社のシェ アと収益を拡大できるか 学習実施日 : / / 11

Lesson3 未来を開拓する機能 新市場を発見 開拓する機能 マーケティングは未来の顧客と収益を生み出す機能 未来の顧客と収益を生み出す機能 10 20 1 12

序章なぜマーケティングを学ぶか 市場の潜在的需要 ( シーズ ) の発見 開拓 既存市場の把握 潜在的な需要の把握 市場調査 消費者調査 流通調査 自社商品の改良 自社のコンセプトから新しい概念の商品開発 仮説 実践 検証 の繰り返し 消費者の不満を具体化 競合商品の改良 国外より新概念の商品を輸入 改良 アップルの i-phone は シーズ型( まず新製品を開発し マーケティング戦略により市場に投入する方法 ) の発見と言われる なぜなら i-phone という商品の概念が消費者になかったため いくら調査してもそういうニーズはつかめなかったはずだからである したがって 通常の市場分析方法の結果からでは i-phone は開発されなかった アップルでは こういう商品があれば市場を創造できる との仮説から i-phone を開発したのである 市場は 消費者に支持される商品が出現しなければ創造されない そうでなければ 欲しいものがない という状態になるからである 学習実施日 : / / 13