1 健康保険組合理事長「健保法及び厚年法における賞与に係る報酬の取扱いについて」

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Taro 【セット版】施行

年管管発第 1026 第 2 号平成 24 年 10 月 26 日 地方厚生 ( 支 ) 局年金調整 ( 年金管理 ) 課長殿 厚生労働省年金局事業管理課長 ( 公印省略 ) 生活に困窮する外国人に対する生活保護の措置について ( 通知 ) に基づく保護を受けている外国人の国民年金保険料免除の申請の

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「配偶者からの暴力を受けた被扶養者の取扱い等について」の一部改正について

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02【通知案】年管管発 第号(周知・機構宛)

記 1 標準報酬月額の決定に係る制度の概要 (1) 定時決定保険者等 ( 被保険者が 全国健康保険協会が管掌する健康保険の被保険者である場合は厚生労働大臣 健康保険組合が管掌する健康保険の被保険者である場合は当該健康保険組合をいう 以下同じ ) は 健康保険法 ( 大正 11 年法律第 70 号 )

別紙 ( 国内における臓器等移植について ) Q1 一般の移送費の支給と同様に 国内での臓器移植を受ける患者が 療養の給付を受けるため 病院又は診療所に移送されたときは 移送費の支給を行うこととなるのか 平成 6 年 9 月 9 日付け通知の 健康保険の移送費の支給の取扱いについて ( 保険発第 1

大金問発第   号

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年管発 0331 第 1 号 平成 29 年 3 月 31 日 日本年金機構理事長殿 厚生労働省大臣官房年金管理審議官 ( 公印省略 ) 国民年金の保険料を追納する場合に納付すべき額を定める件等について 国民年金の保険料を追納する場合に納付すべき額を定める件 ( 平成 29 年厚生労働省告示第 12

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保保発 0607 第 1 号 保国発 0607 第 1 号 平成 24 年 6 月 7 日 全国健康保険協会理事長 都道府県民生主管部 ( 局 ) 国民健康保険主管課 ( 部 ) 長 御中 厚生労働省保険局保険課長 厚生労働省保険局国民健康保険課長 健康保険法第 106 条の規定に基づく出産育児一時

第 50 号 2016 年 10 月 4 日 企業年金業務室 短時間労働者に対する厚生年金の適用拡大及び厚生年金の標準報酬月額の下限拡大に伴う厚生年金基金への影響について 平成 28 年 9 月 30 日付で厚生労働省年金局から発出された通知 公的年金制度の財政基盤及び最低保障機能

3 保険者算定の追加の要件 ⑴ 業務の性質上例年発生することが見込まれる場合 とは 業種や職種の特性上 基本的に毎年 4 月 ~6 月が繁忙期に当たるため 4 月 ~6 月までの期間中の残業手当等が 他の期間と比べて多く支給されることなどを理由として 例年季節的な報酬変動の起こることが想定されること

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3 保険者算定の追加の要件 ⑴ 業務の性質上例年発生することが見込まれる場合 とは 業種や職種の特性上 基本的に毎年 4 月 ~6 月が繁忙期に当たるため 4 月 ~6 月までの期間中の残業手当等が 他の期間と比べて多く支給されることなどを理由として 例年季節的な報酬変動の起こることが想定されること

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2 事務取扱の ( 様式 2) の裏面の 2 ( 変更前 ) 2 短時間就労者 ( パート アルバイト等 ) の場合は 本年 4 月 ~6 月の合計額 平均額 には 支払基礎日数が 17 日以上あればその月の報酬の合計額 平均額を記入してください 17 日以上の月がなければ 15 日以上の月の報酬の

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平成20年度

Microsoft Word - ④別紙4.doc

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年 発 第     号

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01 表紙 老人保健課

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ICH Q4B Annex12

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補助事業等の実施に要する人件費の算定等の適正化について 平成 22 年 9 月 27 日 22 経第 960 号大臣官房経理課長から大臣官房総務課長 大臣官房政策課長 大臣官房厚生課長 大臣官房地方課長 大臣官房環境バイオ マス政策課長 大臣官房国際部長 大臣官房統計部長 各局 ( 庁 ) 長 沖縄

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戦略的基盤技術高度化支援事業における労務費の計算に係る実施細則 ( 健保等級ルール ) 平成 24 年 3 月中小企業庁創業 技術課平成 24 年 4 月以降に実施される戦略的基盤技術高度化支援事業 ( 以下 本事業 という ) に係る労務費の算出方法を以下のとおり定めて運用する 事務の効率化や計算

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厚生局受付番号 : 九州 ( 受 ) 第 号 厚生局事案番号 : 九州 ( 厚 ) 第 号 請求者のA 社 B 支店における厚生年金保険被保険者資格の喪失年月日を昭和 44 年 4 月 21 日から同年 5 月 1 日に訂正し 昭和 44 年 4 月の標準報酬月額を2

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のとおりとする ( 給与支給実績と比して総額で大幅な乖離がある場合は 時間単価の調整が必要となります ) 次の各号に定める分類に応じ 当該各号に定める方法により計算した金額を人件費単価とする 1 健保等級適用者 (A) 次の各要件の全てを満たす者の人件費単価については 健保等級により該当する等級単価

厚生局受付番号 : 東海北陸 ( 受 ) 第 号 厚生局事案番号 : 東海北陸 ( 厚 ) 第 号 第 1 結論請求者のA 社 ( 現在は B 社 ) における昭和 39 年 7 月 1 日から同年 10 月 1 日までの期間の標準報酬月額を訂正することが必要である

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号外53号 生涯学習条例あら indd

2 改正の概要 昇給又は降給などで固定的賃金に変動があった月以後の継続した3か月間の報酬の平均から算出した標準報酬月額 ( 通常の随時改定の計算方法により算出した標準報酬月額 ) と 1 昇給月又は降給月以後の継続した3か月の間に受けた固定的賃金の月平均額に 2 昇給月又は降給月前の継続した9か月及

保発 第 9 号 平成 28 年 12 月 16 日 国民健康保険中央会長殿 厚生労働省保険局長 ( 公印省略 ) 出産育児一時金等の支給申請及び支払方法について の一部改正について 標記については 別添のとおり 全国健康保険協会理事長 健康保険組合理事長及 び都道府県知事あて通知し

( 保 8) 平成 31 年 4 月 3 日 都道府県医師会 社会保険担当理事殿 日本医師会常任理事 松本吉郎 出産育児一時金等の受取代理制度の届出について ( 平成 31 年度 ) 出産育児一時金等の受取代理制度の届出につきましては 平成 23 年 2 月 7 日付け日医発第 1009 号 ( 保

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薬食機発 0131 第 1 号平成 25 年 1 月 31 日 各都道府県衛生主管部 ( 局 ) 長殿 厚生労働省医薬食品局審査管理課医療機器審査管理室長 薬事法に基づく登録認証機関の基準改正に伴う留意事項について ( その 2) 薬事法 ( 昭和 35 年法律第 145 号 以下 法 という )

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別添 保発 0204 第 2 号 平成 28 年 2 月 4 日 都道府県知事殿 厚生労働省保険局長 公印省略 健康保険法施行規則等の一部を改正する省令等の公布について ( 通知 ) 持続可能な医療保険制度を構築するための国民健康保険法等の一部を改正する法律 ( 平成 27 年法律第 31 号 以下

01 鑑文

起案

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労務費単価の具体的な適用は 給与支給実績と比して過大である場合等を除き 原則として以下のとおりとする ( 給与支給実績と比して総額で大幅な乖離がある場合は 時間単価の調整が必要となります ) 次の各号に定める分類に応じ 当該各号に定める方法により計算した金額を労務費単価とする 1 健保等級適用者 (

VBA 社会保険 労働保険 のご利用について VBA 社会保険 労働保険 システムは 社会保険の算定基礎届 社会保険の月額変更届 社会保険の賞与支払届 労働保険の基礎賃金集計表 労働保険の概算確定申告書 ( 継続事業 ) を作成します 被保険者報酬月額算定基礎届総括表 被保険者賞与支払届総括表 およ

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( 介 197)( 保 310)F 平成 31 年 3 月 12 日 都道府県医師会社会保険担当理事殿介護保険担当理事殿 日本医師会常任理事 松本吉郎 江澤和彦 要介護被保険者等である患者に対する入院外の維持期 生活期の 疾患別リハビリテーションに係る経過措置の終了に当たっての必要な対応について 入

( 行政苦情救済推進会議の意見 ) 保険料を負担する者の負担の公平性を図る観点から 保険料の定時決定のみならず 随時改定においても報酬実態に即した標準報酬月額を決定することができるよう 標準報酬月額の算定の方法を見直す必要がある ( あっせん要旨 ) 厚生労働省は 保険料を負担する者の負担の公平性を

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保保発 0918 第 1 号 年管管発 0918 第 5 号 平成 27 年 9 月 1 8 日 健康保険組合理事長殿 厚生労働省保険局保険課長 ( 公印省略 ) 厚生労働省年金局事業管理課長 ( 公印省略 ) 健康保険法及び厚生年金保険法における賞与に係る 報酬の取扱いについて の一部改正について は 昭和 53 年 6 月 20 日保発第 47 号 庁保発第 21 号 ( 別添 1 以下 局部長通知 という ) 及び昭和 53 年 6 月 20 日保険発第 72 号 庁保険発第 9 号 ( 別添 2 以下 課長通知 という ) により取り扱ってきたところであるが 今般 局部長通知における 通常の報酬 の範囲の明確化を図るため 課長通知の一部を下のとおり改正することとしたので 御了知願いたい なお 本通知は平成 27 年 10 月 1 日から適用することとする 1 中 (2) を (3) とし (1) を (2) とし (2) の前に次を加える (1) 局 部長通知 1の (1) にいう 通常の報酬 には 一か月を超える期間にわたる事由によって算定される賃金等が分割して支給されることとなる場合その他これに準ずる場合は含まれないこと

別添 1 ( 昭和 53 年 6 月 20 日 ) ( 保発第 47 号 庁保発第 21 号 ) ( 各都道府県知事あて厚生省保険局長 社会保険庁医療保険 年金保険部長連名通知 ) 健康保険法第三条第五項及び厚生年金保険法第三条第一項第八号の規定により賃金 給料 俸給 手当又は賞与及びこれに準ずべきもののうち 臨時に受けるもの及び三か月を超える期間ごとに受けるもの以外のものは 標準報酬月額に係る報酬 ( 以下 報酬 という ) とされているが この取扱いについて左のとおり定めたので遺憾のないよう取り計らわれたい なお 貴管下健康保険組合に対する周知方につき御配意願いたい 1 報酬の範囲 (1) 毎年七月一日現在における賃金 給料 俸給 手当又は賞与及びこれに準ずべきもので毎月支給されるもの ( 以下 通常の報酬 という ) 以外のもの ( 以下 賞与 という ) の支給実態がつぎのいずれかに該当する場合は 当該賞与は報酬に該当すること ア賞与の支給が 給与規定 賃金協約等の諸規定 ( 以下 諸規定 という ) によって年間を通じ四回以上の支給につき客観的に定められているとき イ賞与の支給が七月一日前の一年間を通じ四回以上行われているとき したがつて 賞与の支給回数が 当該年の七月二日以降新たに年間を通じて四回以上又は四回未満に変更された場合においても 次期標準報酬月額の定時決定 ( 七月 八月又は九月の随時改定を含む ) による標準報酬月額が適用されるまでの間は 報酬に係る当該賞与の取扱いは変らないものであること (2) 賞与の支給回数の算定は 次により行うこと ア名称は異なつても同一性質を有すると認められるもの毎に判別すること イ例外的に賞与が分割支給された場合は 分割分をまとめて一回として算定すること ウ当該年に限り支給されたことが明らかな賞与については 支給回数に算入しないこと 2 賞与に係る報酬額の算定 (1) 賞与に係る報酬額は 標準報酬月額の定時決定又は七月 八月若しくは九月の随時改定の際 次により算定すること ア七月一日前の一年間に受けた賞与の額を一二で除して得た額

イ七月一日以前一年内に諸規定により賞与の支給回数が変更され 新たに当該賞与が報酬に該当したときは 変更後の諸規定による賞与の支給回数等の支給条件であつたとすれば同日前一年間に受けたであろう賞与の額を算定し その額を一二で除して得た額 (2)1の(1) に該当する事業所に使用される者の資格取得時における賞与に係る報酬額は 当該事業所において 同様の業務に従事し 同様の賞与を受ける者の賞与に係る報酬の平均額とすること (3) 賞与に係る報酬の額に変動があっても 当該変動に基づく随時改定は行わないこと また 通常の報酬に著しい変動があり 随時改定 ( 七月 八月又は九月の随時改定を除く ) を行う場合は 新たに賞与に係る報酬の額を算定することなく (1) 又は (2) に基づき算定した賞与に係る報酬の額を変更後の通常の報酬の額に加算すること 3 この取扱いは 昭和五十三年八月一日 ( 同年七月中の資格取得者については 当該資格取得日 ) から適用すること

別添 2 ( 昭和 53 年 6 月 20 日 ) ( 保険発第 72 号 庁保険発第 9 号 ) ( 各都道府県民生主管部 ( 局 ) 長あて厚生省保険局保険課長 社会保険庁医療保険部健康保険課長 年金保険部厚生年金保険課長連名通知 ) 標については 昭和五十三年六月二十日保発第四七号 庁保発第二一号 ( 以下 局 部長通知 という ) により通知されたところであるが これによるほか 次の事項に留意のうえ遺憾のないよう取り扱われたい なお 貴管下健康保険組合に対する周知方につき御配意願いたい 1 報酬の範囲 (1) 局 部長通知 1の (2) のイにいう 例外的に賞与が分割支給された場合 とは 事業主のやむを得ない事情等のため 諸規定又は慣例によらず賞与が分割支給されたときをいうものであること (2) 局 部長通知 1の (2) のウにいう 当該年に限り支給されたことが明らかな賞与 とは 過去数年にわたって支給されたことがなく 諸規定又は慣例から判断して 当該年に限り特別に支給された賞与をいうものであること 2 賞与に係る報酬額の算定 (1) 局 部長通知 2の (1) のイにいう 同日前一年間に受けたであろう賞与の額 は 次によること ア変更後の諸規定による賞与の支給実績がない場合は 変更前の諸規定に基づき七月一日前一年間に支給された額とする イ変更後の諸規定による賞与の支給実績がある場合は その実績から七月一日前一年間に受けたであろう額とする ただし その額が 同日前一年間に支給された額と大差がないと認められるときは 当該支給された額をもつてその額として差し支えない (2) 六月中に資格を取得した者の賞与に係る報酬額は 当該事業所において 同様の業務に従事し 同様の賞与を受ける者の同月以前一年間に受けた賞与の額 ( 同月中に受けるであろう賞与の額を含む ) を一二で除して得た額の平均額とすること 3 その他 (1) 報酬に係る賞与については 局 部長通知 2 により算定される額等を 各 種届書の備考欄に載させること

(2) 賞与に係る報酬額は 標準報酬月額に係る決定通知書の備考欄に明示すること (3) 賞与の支給状況については 報酬月額算定基礎届の提出の際に総括表等に載させることにより的確に把握しておくこと

( 昭和 53 年 6 月 20 日保険発第 72 号 庁保発第 9 号 ) 新旧対照表 改正後現行 ( 略 ) ( 略 ) 1 報酬の範囲 1 報酬の範囲 (1) 局 部長通知 1の (1) にいう 通常の報酬 には 一か月を超 (1) 局 部長通知 1 の (2) のイにいう 例外的に賞与が分割支給さ える期間にわたる事由によって算定される賃金等が分割して支給さ れた場合 とは 事業主のやむを得ない事情等のため 諸規定又は れることとなる場合その他これに準ずる場合は含まれないこと 慣例によらず賞与が分割支給されたときをいうものであること (2) 局 部長通知 1 の (2) のイにいう 例外的に賞与が分割支給さ (2) 局 部長通知 1 の (2) のウにいう 当該年に限り支給されたこ れた場合 とは 事業主のやむを得ない事情等のため 諸規定又は とが明らかな賞与 とは 過去数年にわたって支給されたことが 慣例によらず賞与が分割支給されたときをいうものであること なく 諸規定又は慣例から判断して 当該年に限り特別に支給さ (3) 局 部長通知 1 の (2) のウにいう 当該年に限り支給されたこ れた賞与をいうものであること とが明らかな賞与 とは 過去数年にわたって支給されたことが なく 諸規定又は慣例から判断して 当該年に限り特別に支給さ れた賞与をいうものであること ( 略 ) ( 略 )

改正後 ( 昭和 53 年 6 月 20 日 ) ( 保険発第 72 号 庁保険発第 9 号 ) ( 各都道府県民生主管部 ( 局 ) 長あて厚生省保険局保険課長 社会保険庁医療保険部健康保険課長 年金保険部厚生年金保険課長連名通知 ) 標については 昭和五十三年六月二十日保発第四七号 庁保発第二一号 ( 以下 局 部長通知 という ) により通知されたところであるが これによるほか 次の事項に留意のうえ遺憾のないよう取り扱われたい なお 貴管下健康保険組合に対する周知方につき御配意願いたい 1 報酬の範囲 (1) 局 部長通知 1の (1) にいう 通常の報酬 には 一か月を超える期間にわたる事由によって算定される賃金等が分割して支給されることとなる場合その他これに準ずる場合は含まれないこと (2) 局 部長通知 1の (2) のイにいう 例外的に賞与が分割支給された場合 とは 事業主のやむを得ない事情等のため 諸規定又は慣例によらず賞与が分割支給されたときをいうものであること (3) 局 部長通知 1の (2) のウにいう 当該年に限り支給されたことが明らかな賞与 とは 過去数年にわたって支給されたことがなく 諸規定又は慣例から判断して 当該年に限り特別に支給された賞与をいうものであること 2 賞与に係る報酬額の算定 (1) 局 部長通知 2の (1) のイにいう 同日前一年間に受けたであろう賞与の額 は 次によること ア変更後の諸規定による賞与の支給実績がない場合は 変更前の諸規定に基づき七月一日前一年間に支給された額とする イ変更後の諸規定による賞与の支給実績がある場合は その実績から七月一日前一年間に受けたであろう額とする ただし その額が 同日前一年間に支給された額と大差がないと認められるときは 当該支給された額をもつてその額として差し支えない (2) 六月中に資格を取得した者の賞与に係る報酬額は 当該事業所において 同様の業務に従事し 同様の賞与を受ける者の同月以前一年間に受けた賞与の額 ( 同月中に受けるであろう賞与の額を含む ) を一二で除して得た額の平均額とすること

3 その他 (1) 報酬に係る賞与については 局 部長通知 2により算定される額等を 各種届書の備考欄に載させること (2) 賞与に係る報酬額は 標準報酬月額に係る決定通知書の備考欄に明示すること (3) 賞与の支給状況については 報酬月額算定基礎届の提出の際に総括表等に載させることにより的確に把握しておくこと

別紙 Q. 健康保険及び厚生年金保険において 支給回数が年 3 回までの手当は賞与 年 4 回以上の手当は報酬とされているが いわゆるボーナスが分割して支給されている場合は どのように取り扱うべきか (A) 1か月を超える期間にわたる事由により算定される賃金等 ( 以下 ボーナス等 という ) が事業主の金銭的都合などのやむをえない事由により例外的に分割支給される場合は 分割分をまとめて 1 回の賞与支給とみなして取り扱うこととされている ( 昭和 53 年 6 月 20 日保発第 47 号 庁保発第 21 号 以下 通知 という ) 一方 ボーナス等を分割して支給されることが給与規定等により客観的に定められている場合 その支給回数が年 4 回以上であれば報酬 年 3 回以下であれば賞与として取り扱うこととなる ( 健康保険法第 3 条第 5 項及び第 6 項 厚生年金保険法第 3 条第 3 号及び第 4 号 ) ただし 給与規定等によりボーナス等を分割して毎月支給する場合については 通知上の 通常の報酬 ( 毎月支給されるもの ) には含めないこととし 保険料算定に係る報酬額の算定に当たっては 1 年間のボーナス等の支給額の総額を12で除して得た額を報酬額とする等 賞与に係る報酬 ( 年間を通じ 4 回以上支給されるもの ) として取扱うこととする なお この取扱いは平成 27 年 10 月 1 日から適用される ( 平成 27 年 9 月 18 日厚生労働省保険局保険課長 年金局事業管理課長連名通知 ) ( 例 ) 7 月 8 月 9 月 10 月 11 月 12 月 1 月 2 月 3 月 4 月 5 月 6 月合計 1 報酬 2 A 手当 250,000 250,000 250,000 250,000 250,000 250,000 250,000 250,000 250,000 250,000 250,000 250,000 3,000,000 597,500 500 500 500 500 500 597,500 500 500 500 500 500 1,200,000 計 847,500 250,500 250,500 250,500 250,500 250,500 847,500 250,500 250,500 250,500 250,500 250,500 4,200,000 ( 定時決定の場合の標準報酬月額 ) 1 報酬 = 通知上の 通常の報酬 として扱う 4 月 250,000( 円 ) 5 月 250,000( 円 ) 6 月 250,000( 円 ) 2A 手当 = 通知上の 賞与に係る報酬 として扱う 支給合計額の12 分の1を報酬月額に計上 ( 通知より ) 1,200,000 12=100,000( 円 ) 3 標準報酬月額 =4~6 月の報酬の総額を月数で除する ( 健康保険法第 41 条第 1 項等 ) (350,000+350,000+350,000) 3( 月 )=350,000( 円 ) (350,000 円以上 370,000 円未満の等級に入るため ) 360,000( 円 )