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過剰に増殖した活性汚 泥 余剰汚泥 を除去 上澄液を放流 図1 4 活性汚泥法のイメージ図 ① 連続式の運転をする活性汚泥法 a 連続式活性汚泥法 連続式活性汚泥法は 畜舎汚水の活性汚泥処理法の基本的な方法です 図 1 5 BOD 容積負荷を 0.5kg/ 日以下の条件で短時間に処理する方法で 基本的な処理条件を満たしていれば 処理水の色度も比較的低く 透視度も 15cm 以上の良好な処理水が得られます 図1 5 連続式活性汚泥法の処理装置 例 16
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などの特徴があります 運転にはサイクル数の設定 汚水流入 ばっ気 沈殿 処理水排出 汚 泥引き抜きの各工程の時間的バランス タイミングなど処理状況に合わせ た調整が必要となります これらの調整は専門業者に委託することになり ますが タイマー制御などにより 日常管理は比較的容易な方法です 図1 8 回分式活性汚泥法の 1 日の処理サイクル b ばっ気式ラグーン法 ばっ気式ラグーン法はばっ気式酸化池法とも呼ばれ BOD8,000mg/ ℓ程 度の高濃度の汚水を BOD 容積負荷量 0.15kg 日程度の低負荷条件で 1 カ月以上の長時間をかけて浄化処理する方法です 図 1 9 希釈水が 得られない場合の処理法の一つで 余剰汚泥の排出量が少ないなどの特徴 があります 図1 9 ばっ気式ラグーン法の概念図 20
第 Ⅰ 章 c 酸化溝法 酸化溝法は OD Oxidation Ditch 法とも呼ばれ 比較的水深の浅いド ーナツ状のばっ気槽を用い 回転式の機械で水路表面を撹拌して空気を送 り込むと同時に混合液に推進力を与えて活性汚泥処理する方式で 図 1 10 一般には回分式の運転方法をとります 機械設備が少なく 水深が浅 く表面撹拌を行うため必要動力も小さく 維持管理にもあまり手間のかか らない方式ですが 広い面積を要することから 敷地に余裕のある中小規 模に適しています 図 1 10 酸化溝法の概念図 2 生物膜法 接触酸化法 回転円板法 生物膜法は ばっ気槽の中へプラスチック製接触材 支持体 を設置し その表面に付着増殖した活性汚泥 生物膜 で処理する方式 接触酸化法 と 接触材を固定せず 生物膜の付着した円板状の回転体を用い 円板の一部を 汚水中に 一部を大気中にさらすことにより ばっ気を必要としない方式 回 転円板法 があります いずれも 接触材表面の生物膜が浄化の役割を果た す方法です 生物膜中には好気性菌から嫌気性菌まで幅広い微生物が棲みつ いています 図 1 11 活性汚泥法のように 返送汚泥の調整などきめ細かな維持管理が必要でな 21 畜 舎 汚 水 処 理 の 基 本 及 び 汚 水 処 理 方 法 の 種 類 と 特 徴
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