証券市場の基礎知識 1 証券市場の基礎知識 次の文章について 正しいものは を 正しくないものは をつけなさい [ 問題 1] 企業の資金調達方法のうち 株式の発行によるもの及び債券の発行によるものは 直接金融に区分される [ 問題 2] 金融機関による証券取得は 間接金融に区分される [ 問題 3] 新規に発行される証券が 発行者から直接にあるいは仲介者を介して投資者に第一次取得される市場を発行市場という [ 問題 4] 既発行となった証券が 第一次投資者から 第二 第三の投資者に転々流通する市場を流通市場という [ 問題 5] 金融商品取引業 ( 証券業 ) を開業できるのは 内閣総理大臣 ( 金融庁長官 ) の免許を受けた株式会社のみである [ 問題 6] 店頭デリバティブ取引はリスクが高い取引なので 金融商品取引業者が店頭デリバティブ取引を行おうとするときは 内閣総理大臣 ( 金融庁長官 ) の認可が必要である 直接金融と間接金融 直接金融 間接金融 証券市場を通じるもの 金融機関を通じるもの 金融機関による証券取得は 間接金融に分類される 発行市場と流通市場 発行市場 流通市場 資金調達の目的で新規に発行される証券が 発行者から直接あるいは仲介者を介して投資者に第 1 次取得される市場 取得されて既発行となった証券が第 1 次取得者から第 2 次 第 3 次の投資者に転々流通 ( 売買 ) する市場 金融商品取引業者である証券会社 内閣総理大臣 ( 金融庁長官 ) の登録を受けた株式会社 金融商品取引業者として登録を受けた者でなければ 金融商品取引業を行ってはならない [ 問題 1] 必携 14 2 2 2 1 2 [ 問題 2] 必携 14 2 2 2 1 2 [ 問題 3] 必携 17 2 3 2 1 3 [ 問題 4] 必携 17 2 3 2 1 3 [ 問題 5] 必携 111 2 3 2 1 3 金融商品取引業 ( 証券業 ) を開業できるのは 内閣総理大臣 ( 金融庁長官 ) の登録を受けた株式会社である [ 問題 6] 必携 111 2 3 2 1 3 認可ではなく 登録が必要である 22 証券市場の基礎知識 3
証券市場の基礎知識 [ 問題 7] 金融商品取引法上の投資者保護とは 証券投資に関する情報を 正確かつ迅速に投資者が入手でき また 不公正な取引の発生から投資者を回避させることが基本である [ 問題 8] いわゆる 自己責任原則 とは 投資者は 自己の判断と責任で投資行動を行い その結果としての損益はすべて投資者に帰属することをいう [ 問題 9] 金融商品取引法により 自主規制機関としての性格を付与されている団体には 日本証券業協会などがある [ 問題 10] 金融商品取引業界における自主規制機関の1つとして 証券取引等監視委員会がある [ 問題 11] 証券の振替決済制度とは 有価証券の売買取引や担保取引の決済に伴う証券の受渡しを 証券の授受によらずに一定の機関に設けた口座間の振替えによって行う制度である [ 問題 12] 投資者保護基金の補償対象は すべての顧客の預り資産である [ 問題 13] 投資者保護基金の補償限度額は 1 店舗当たり1,000 万円とされている 金商法上の投資者保護 証券投資に関する情報を 正確かつ迅速に投資者が入手できるようにし また 不公正な取引の発生から投資者を回避させること 自己責任原則 投資者は 自己の判断と責任で投資行動を行い その結果としての損益はすべて投資者に帰属する 投資者保護基金 証券会社は 顧客資産と自己の資産を分別管理しているため 証券会社が破綻しても原則として顧客財産は全額保全される 分別保管していない証券会社が破綻したときに 顧客が被る損失を補償する業務を行うのが 投資者保護基金である 補償対象 : 機関投資家等のプロを除く顧客の預り資産 補償限度額 : 顧客 1 人当たり 1,000 万円 [ 問題 7] 必携 112 2 4 2 1 4 [ 問題 8] 必携 112 2 4 2 1 4 [ 問題 9] 必携 112 2 4 2 1 4 その他の自主規制機関として 各証券取引所 投資信託協会などがある [ 問題 10] 必携 113 2 4 2 1 4 証券取引等監視委員会は 金融庁に属する公的機関であり 自主規制機関ではない [ 問題 11] 必携 114 2 5 2 1 5 [ 問題 12] 必携 115 2 5 2 1 5 投資者保護基金の補償対象は 機関投資家等のプロを除く顧客の預り資産である [ 問題 13] 必携 115 2 5 2 1 5 投資者保護基金の補償限度額は 顧客 1 人当たり1,000 万円とされている 4 4 証券市場の基礎知識 5
9 付随業務 [ 問題 1] 以下の1~8の中から 証券業務の付随業務 ( 金融商品取引法第 35 条第 1 項各号に定める業務 ) に該当しないものを二つ選びなさい 1. 有価証券の保護預り 2. 有価証券の貸借又はその媒介若しくは代理 3. 有価証券店頭デリバティブ取引に係る業務 4. 累積投資契約の締結 5. 顧客から保護預りをしている有価証券を担保とする金銭の貸付け 次の文章について 正しいものは を 正しくないものは をつけなさい [ 問題 2] 信用取引に付随する金銭の貸付け業務とは 信用取引を行おうとする顧客に対し 金融商品取引業者が資金を当該顧客に貸し付ける業務である 付随業務金融商品取引業に付随する業務として行うことのできる業務届出等の必要はない 有価証券の貸借又はその媒介もしくは代理 個人投資家等に対する説明及び確認 ( 金融商品取引業者が個人投資家等から株券等を借り入れる場合 ) 社内管理体制の充実等 [ 問題 1] 1 3 必携 2285~286 2 242 2 1 260 有価証券の保護預りは ( 旧 ) 証券取引法では付随業務であったが 金融商品取引法施行により 本業に変わった なお 有価証券店頭デリバティブ取引に係る業務は第一種金融商品取引業の業務に該当する [ 問題 2] 必携 2289 2 243 2 1 261 [ 問題 3] 金融商品取引業者が個人投資家等から株券等を借り入れる場合には あらかじめ当該個人投資家等に対し 株券等貸借取引の基本的仕組み リスク 株主の権利義務 税制等の取扱いに関して説明しなければならないこととされている [ 問題 4] 金融商品取引業者は 株券等の貸借取引が自社の社内規則に基づき適正に行われているか否かについて 営業統括責任者の責任において定期的に検査を行う [ 問題 3] 必携 2286 2 243 2 1 261 [ 問題 4] 必携 2289 2 243 2 1 261 金融商品取引業者は 株券等貸借取引が自社の社内規則に基づき適正に行われているか否かについて 内部管理統括責任者の責任において定期的に検査を行わなければならない のコツ 有価証券の保護預りは 付随業務である と出題されたら そのは誤りです 金商法施行により 保護預りは 付随業務から本業となりました 6 付随業務 7
[ 問題 5] キャッシング業務とは MRF 等の受益権の解約請求を行った顧客に対し 解約に係る金銭が支払われるまでの間に金融商品取引業者が当該 MR F 等を担保として 解約代金相当額の支払い ( 融資 ) を行う業務である [ 問題 6] キャッシング業務におけるMRF 中期国債ファンド及びMMFの貸付限度額は 各ファンドごとに それぞれの残高に基づき計算した返還可能金額又は500 万円のいずれか少ない額とされている [ 問題 7] キャッシング業務に係る貸付期間は 貸付けが行われた日から起算して 7 営業日目の日までの間とされている キャッシング業務 顧客から保護預りをしている有価証券を担保とする金銭の貸付 MRF 中期国債ファンド MMF の受益権の解約請求を行った顧客が対象 貸付けの方法 貸付限度額 貸付利息 貸付期間 利用申込み 各ファンドごとに それぞれの残高に基づき計算した返還可能金額又は 500 万円のいずれか少ない額 解約請求日から翌営業日前日までの分配金手取額 貸付けが行われた日の翌営業日までの間 書面による申込みは不要 [ 問題 8] 金融商品取引業者が顧客からキャッシングを受け付ける場合には 当該顧客に対して貸付限度額その他貸付条件等について記載した書面を交付し 当該顧客の意思を確認したうえで申込みを受け付けなければならない [ 問題 9] 中期国債ファンドの残高がある顧客が 金融商品取引業者にキャッシングの利用の申込みをする際 書面による申込みが必要である [ 問題 10] 株式事務の取次業務とは 発行会社等に代わって株式に関する業務を円滑に実施するために行う業務のことであり 転換社債型新株予約権付社債の新株予約権の行使 ( 転換請求 ) の取次ぎは含まれない [ 問題 11] 有価証券に関する常任代理業務の範囲には 有価証券の名義書換えの代行及び寄託の受入れに係る業務 議決権の代理行使に係る業務が含まれる [ 問題 5] 必携 2290 2 243 2 1 261 [ 問題 6] 必携 2291 2 244 2 1 262 [ 問題 7] 必携 2291 2 244 2 1 262 キャッシング業務に係る貸付期間は 貸付けが行われた日の翌営業日までの 間である [ 問題 8] 必携 2291 2 244 2 1 262 [ 問題 9] 必携 2291 2 244 2 1 262 書面による申込みは不要である ただし 金融商品取引業者は顧客に キャッ シングを利用する 旨の意思確認をする必要がある [ 問題 10] 必携 2293~294 2 245 2 1 263 株式事務の取次業務とは 発行会社等に代わって株式に関する業務を円滑に 実施するために行う業務のことであり 転換社債型新株予約権付社債の新株予 約権の行使 ( 転換請求 ) の取次ぎも含まれる [ 問題 11] 必携 2294~295 2 245 2 1 263 8 付随業務 9
[ 問題 12] 株式ミニ投資とは 投資者から少額の資金を預り 当該金銭を対価として 毎月一定日に特定の銘柄の株式等を買い付ける制度のことをいう [ 問題 13] 株式累積投資は いわゆるドルコスト平均法の手法を取り入れた投資手法である [ 問題 14] 株式累積投資を通じた株式の買付けについて 定時定額の払込金をもって機械的にその株式を買い付けている場合には インサイダー取引規制の適用が除外されることになる [ 問題 15] 有価証券に関する情報の提供又は助言に係る業務とは 金融商品取引業者が有価証券に関連するノウハウ等を顧客に提供することにより 相手方からそれに対しての報酬を受け取る業務をいう 株式累積投資 株式累積投資とは 投資者から少額の資金を預り 当該金銭を対価として 定期的継続的に特定の銘柄の株式等を買付ける制度をいう いわゆる ドル コスト平均法 により 決まった銘柄を株価水準に関係なく 定期的に一定の金額で買付ける 株式累積投資の仕組み株式累積投資契約の締結約款に基づく取引契約の締結一定の計画に従い 個別の投資判断に買付けの方法等基づかない方法により 継続的に行うインサイダー取引規制の適用が除外される [ 問題 12] 必携 2300 2 245~246 2 1 263~246 投資者から少額の資金を預かり 当該金銭を対価として 毎月一定日に特定の銘柄の株式等を買い付ける制度は 株式累積投資である [ 問題 13] 必携 2300 2 246 2 1 264 [ 問題 14] 必携 2300~301 2 246 2 1 264 [ 問題 15] 必携 2303 2 246 2 1 264 なお 投資顧問業に該当する業務は含まれない 10 付随業務 11