本研究報告は 内閣府公益認定等委員会のもとに設置された公益法人の会計に関する研究会により公表された26 年度報告にて決定された事項で 会計基準に関連する事項として 公益認定等委員会委員長から当協会会長あてに検討の依頼があった項目の一部について 検討の結果 公表することとした事項についてまとめたもので

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平成30年度収支予算


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平成 2 8 年度分 自平成 28 年 7 月 1 日至平成 29 年 6 月 30 日 貸借対照表貸借対照表附属明細書財務諸表に対する注記正味財産増減計算書正味財産増減計算書内訳書財産目録 公益財団法人広島平和ライオンズクラブ福祉事業団


公益社団法人愛知県臨床検査技師会 ( 単位 : 円 ) 資産合計 55,516,520 5,142,325 34,503,869 4,008,577 91,154,137 Ⅱ 負債の部 科 Ⅰ 資産の部 1. 流動資産 現金預金 仮払金 2. 固定資産 特定資産合計 建物 36,452,927 0

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平成16年度

科 目 当年度 前年度 増 減 () 旅費交通費 556,962 1,659,072 1,102,110 通信運搬費 1,265,321 1,223,960 41,361 減価償却費 3,527,557 4,390, ,061 消耗備品費 0 24,079 24,079 消耗品費 766

目次財務諸表 1. 貸借対照表 貸借対照表内訳表

貸借対照表平成 29 年 3 月 31 日現在 科目当年度前年度増減 Ⅰ 資産の部 1. 流動資産現金預金 37,096,602 51,412,532 14,315,930 未収金 25,738,147 23,890,278 1,847,869 流動資産合計 62,834,749 75,302,81

Ⅰ Ⅱ Ⅲ 科 資産の部 1 流動資産 ( 単位 : 円 ) 当年度 前年度 増減 現金 23,619 21,658 1,961 普通預金 4,172,694 3,367, ,875 未収金 5,502,757 3,111,142 2,391,615 流動資産合計 9,699,070 6

平成 28 年度貸借対照表 平成 29 年 3 月 31 日現在 公益財団法人神奈川県下水道公社

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12 70, , , , , , , , , , , , , ,0

綿貫財団会計

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正味財産計算書 科目当年度前年度 諸謝金 32,854,572 委託料 5,334,818 広告宣伝費 134,400 雑費 2,481,375 受託事業費 1,567,353,872 生涯学習総合センター中央図書館事業費 1,110,625,083 給料手当 579,334,190 賞与 100,

貸借対照表平成 3 年 3 月 31 日現在 科目 当年度 前年度 増減 Ⅰ 資産の部 1. 流動資産現金預金 6,79,624 49,39,391 42,959,767 未収金 25,837,183 1,184,712 15,652,471 前払金 9,473,784 6,331,565 3,14


貸借対照表 平成 28 年 3 月 31 日現在 ( 単位 : 円 ) 科目 当年度 前年度 増減 Ⅰ 資産の部 1. 流動資産現金 普通預金 34,426,784 48,558,060 14,131,276 定期預金 1,500,000 1,500,000 0 未収金 76,321,3

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科 目 貸借対照表 2018 年 3 月 31 日現在公益社団法人チャンス フォー チルドレン 金額科目金額 Ⅰ 資産の部 Ⅱ 負債の部 1 流動資産 1 流動負債 現 金 0 未払金 11,851,288 普通預金 12,076,910 預り金 230,348 前払費用 696,832 賞与引当金

科目当年度前年度増減 [ 負債の部 ] 流動負債未払金 3,44,15,654 3,486,316,11-46,3,357 給付金未払金 3,137,757,265 3,192,611,196-54,853,931 年金未払金 287,13, ,91,778 7,228,646 その他未

目 次 Ⅰ 2015 年度貸借対照表 2 Ⅱ 2015 年度正味財産増減計算書 4 Ⅲ 2015 年度財産目録 6 Ⅳ 付属明細書 9 Ⅴ 収支予算書 10 Ⅵ 監査報告書 11 Ⅶ 公益目的支出計画実施報告書に関する監査報告書

科 目 貸借対照表平成 30 年 3 月 31 日現在 当年度前年度増減 ( 単位 : 円 ) Ⅰ 資産の部 1. 流動資産 現金預金 28,313,776 24,804,212 3,509,564 未 収 金 5,810,958 5,810,958 0 流動資産合計 34,124,734 30,6

科 目 貸借対照表 2017 年 3 月 31 日現在公益社団法人チャンス フォー チルドレン 金額科目金額 Ⅰ 資産の部 Ⅱ 負債の部 1 流動資産 1 流動負債 現 金 3,559 未払金 13,551,189 普通預金 14,777,810 預り金 188,340 前払費用 664,184 賞

会計 : 貸借対照表平成 3 年 3 月 31 日現在 1 公益目的事業会計 ~ 3 法人会計 1/ 2 科目当年度前年度増減備考 Ⅰ 資産の部 1. 流動資産 現金預金 139,197, ,752,851 25,555,36 金銭信託 7,47,597 7,33,594 14,3 未収

決算書目次 1 収支計算書 (1) 収支計算書総括表 1 (2) 一般会計収支計算書 2 (3) 基金特別会計収支計算書 4 2 正味財産増減計算書 (1) 正味財産増減計算書総括表 6 (2) 一般会計正味財産増減計算書 7 (3) 基金特別会計正味財産増減計算書 8 3 賃借対照表 (1) 賃借

収支予算書平成 30 年 4 月 1 日から平成 31 年 3 月 31 日まで 公益財団法人日本水泳連盟 ( 単位 : 円 ) Ⅰ 一般正味財産増減の部 1. 経常増減の部 (1) 経常収益 科 基本財産運用益 基本財産受取利息 特定資産運用益 特定資産受取利息 特定資産受取配当金 受取会費 受取

平成29年度 補正予算書

科目 2015 年度活動計算書 2015 年 4 月 1 日から 2016 年 3 月 31 日まで 特定非営利活動に係る事業 特定非営利活動法人 POSSE ( 単位 : 円 ) その他の事業合計 Ⅰ 経常収益 1. 受取会費正会員受取会費 952, ,000 賛助会員受取会費 1,0

貸借対照表 平成 29 年 3 月 31 日現在 公益財団法人フランスヘ ット メテ ィカルホームケア研究 助成財団 ( 単位 : 円 ) 科 目 当年度 前年度 増減 備考 Ⅰ 資産の部 1. 流動資産現金預金 5,379,359 3,739,449 1,639,910 現金 10,833 3,0

貸借対照表 214 年 3 月 31 日 当年度 前年度 増 Ⅰ 資 産 の 部 1. 流動資産現金預金 8,253,976 51,453,595 28,8,381 現金 4,475,782 1,865,366 2,61,416 預金 ( 福岡銀行西新町 ) 51,784,135 42,649,44

WWFジャパン 2007年度(平成19年度 第37期)決算報告書

目   次

目 次 1. 貸借対照表 2. 貸借対照表内訳表 3. 正味財産増減計算書 4. 正味財産増減計算書内訳表 5. キャッシュ フロー計算書 6. 財務諸表に対する注記 7. 附属明細書 8. 財産目録

公益財団法人チャイルド ケモ サポート基金 貸借対照表平成 26 年 7 月 31 日現在 科目当年度前年度増減 Ⅰ Ⅱ Ⅲ 資産の部 1. 流動資産現 金 預 金 54,140 5,673,922 5,619,782 未 収 金 106, ,930 前 払 用 2,558,111

法人単位事業活動計算書 当年度決算 (A) 前年度決算 (B) 増減 (A)-(B) サービス活動増減の部収益会費収益 4,402,000 4,559, ,000 寄附金収益 764, ,846 37,643 経常経費補助金収益 25,283,623 25,257,870 2


様式 1-1 貸借対照表 平成 30 年 3 月 31 日現在 科 目 当年度 前年度 増減 Ⅰ 資産の部 1. 流動資産 現金預金 25,616,097 13,532,295 12,083,802 現金 80,135 24,510 55,625 普通預金 25,535,962 13,507,785

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科目 2016 年度活動計算書 2016 年 4 月 1 日から 2017 年 3 月 31 日まで 特定非営利活動に係る事業 特定非営利活動法人 POSSE ( 単位 : 円 ) その他の事業合計 Ⅰ 経常収益 1. 受取会費正会員受取会費 1,052,000 1,052,000 賛助会員受取会費

回答作成様式


科目当年度前年度増減 受取ロームミュージックフェスティバル共催金 5,000,000 5,000,000 0 受取ロームミュージックフェスティバル 2016 共催金 受取ロームミュージックフェスティバル 2017 共催金 受取ロームシアター京都 ミュージックサロン 事業協賛金 受取ロームクラシックサ

NIK_13年度_決算_ xls

財務諸表に対する注記

科目印収納科目一覧

移行認定の申請書類目次

2

平成29年度_事業活動計算書(第二号第一様式).xlsx

平成23年度いのちの森文化財団事業計画書(23年4月1日—24年3月31日)


貸借対照表 ( 平成 30 年 3 月 31 日現在 ) 科 当年度 前年度 増 減 Ⅰ 資産の部 1. 流動資産現金 136, ,043 3,463 普通預金 82,844,166 77,323,513 5,520,653 未収入金 4,107,998 3,374, ,03

( 案 ) 決算報告書 自 平成 25 年 4 月 1 日 至 平成 26 年 3 月 31 日 公益財団法人地球環境センター 大阪市鶴見区緑地公園 2-110

(1) 貸借対照表 平成 27 年 3 月 31 日現在 科目当年度前年度 増 減 Ⅰ 資産の部 1. 流動資産 現 金 1,800,890 1,831,547-30,657 普通預金 34,138,545 17,674,973 16,463,572 短期公社債等 8,486,536 1,466,8

平成 31 年度 事業計画及び予算書 一般財団法人高知県教職員互助会

(1) 貸借対照表 平成 28 年 3 月 31 日現在 ( 公財 ) 東燃ゼネラル石油研究奨励 奨学財団 ( 単位 : 円 ) 科目当年度 前年度 増 減 Ⅰ Ⅱ Ⅲ 資産の部 1. 流動資産 2. 固定資産 現金 1,997,647 1,800, ,757 普通預金 11,155,9

会計名 : 一般会計 平成 26 年度当初予算 ( 会計別収支予算書 ) ( 平成 26 年 4 月 1 日 ~ 平成 27 年 3 月 31 日 ) 当初予算額 前年度予算額 増減 1 基本財産運用収入 7,021 7,021 0 基本財産利息収入 7,021 7,021 0 基本財産 (417,

平成 31 年度 事業計画 書 平成 31 年 (2019 年 )4 月 1 日から 2020 年 3 月 31 日まで 一般財団法人明石市産業振興財団

平成 30 年度事業計画 ( 平成 30 年 4 月 1 日 ~ 平成 31 年 3 月 31 日 ) 当一般財団法人は 油脂工業に関する調査研究の助成 技術 経営の向上に寄与する優秀論文の表彰等を行うことにより 油脂工業の健全な発展を図り 我が国の国民生活の向上に貢献することを目的に活動を行う 公

①別紙様式第13号 貸借対照表

公益法人会計基準について

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財務諸表に対する注記 1. 継続事業の前提に関する注記 継続事業の前提に重要な疑義を抱かせる事象又は状況はない 2. 重要な会計方針 (1) 有価証券の評価基準及び評価方法 満期保有目的の債券 償却原価法 ( 定額法 ) によっている なお 取得差額が少額であり重要性が乏しい銘柄については 償却原価

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2019 年度事業計画書 ( 案 ) (2019 年 4 月 1 日から 2020 年 3 月 31 日まで ) 2019 年度事業計画 2019 年度収支予算 一般財団法人油脂工業会館 (2019 年 3 月 22 日理事会提出 )

( 単位 : 円 ) 科 目 予算額 決算額 差異 (2) 経常費用事 業 費 182,393, ,945,179-63,551,847 会 場 費 24,613,74 33,473,876-8,86,82 旅 費 交 通 費 7,577,36 12,346,581-4,769,221

平成18年6月30日

Ⅰ 一般正味財産増減の部 1. 経常増減の部 (1) 経常収益基本財産受取利息受取業務負担金受取システム運用負担金 受取拡大区域システム運用負担金 受取道路図出図費用負担金 受 取 業 務 受 託 金 受取道路テ ータ等利用料金 受取道調システム利用料金 受 取 利 息 雑 収 益 経常収益計 (2

正味財産増減計算書 平成 26 年 4 月 1 日から平成 27 年 3 月 31 日まで 科 目 26 年度 25 年度 増減 Ⅰ 一般正味財産増減の部 1. 経常増減の部 (1) 経常収益受取入会金 90, , ,000 受取会費 92,065,000 87,140,00


( 資産の部 ) ( 負債の部 ) Ⅰ 特定資産の部 1. 流動負債 366,211,036 1 年内返済予定 1. 流動資産 580,621,275 特定社債 302,000,000 信託預金 580,621,275 事業未払金 2,363, 固定資産 6,029,788,716 未払

2012 年度公益財団法人三鷹国際交流協会事業方針 Ⅰ 事業方針三鷹国際交流協会 (MISHOP) は 2012 年 4 月 1 日に 公益財団法人三鷹国際交流協会 として新たにスタートします 公益財団法人の認定を受けるにあたっては 関係機関や会員の皆さまのご理解とご協力を賜りましたことを 改めて感

営業活動によるキャッシュ フロー の区分には 税引前当期純利益 減価償却費などの非資金損益項目 有価証券売却損益などの投資活動や財務活動の区分に含まれる損益項目 営業活動に係る資産 負債の増減 利息および配当金の受取額等が表示されます この中で 小計欄 ( 1) の上と下で性質が異なる取引が表示され

財務諸表に対する注記 1. 継続事業の前提に関する注記 継続事業の前提に重要な疑義を抱かせる事象又は状況はない 2. 重要な会計方針 (1) 有価証券の評価基準及び評価方法 満期保有目的の債券 償却原価法 ( 定額法 ) によっている なお 取得差額が少額であり重要性が乏しい銘柄については 償却原価

<架空団体>

2014 年 6 月 2 日 Page: 2 勘 定 科 目 地域活動支援センター作業所型 第 3かたるべ社 ( 地 活支援 ) 短期入所事業第 3 かたるべ社 ( 短期入所 ) 移動支援事業あそび本舗 共同生活介護事業 グリーンハイツ ビーンズ アムール ハイツマモル フォレスト 就労支援事業収入


h18財務諸表NCTD-FS_ xls

法人単位貸借対照表 平成 29 年 3 月 31 日現在 第三号第一様式 ( 第二十七条第四項関係 ) 法人名 : 社会福祉法人水巻みなみ保育所 資産の部当年度末前年度末 増減 負債の部当年度末前年度末 流動資産 23,113,482 23,430, ,370 流動負債 5,252,27

資金収支内訳表 第一号第二様式 勘定科目社会福祉事業公益事業収益事業合計内部取引消去法人合計 介護保険事業 386,515,649 72,527, ,043, ,043,312 医療事業 6,093,073 6,093,073 6,093,073 事収経常経費寄附金 675,

 資 料 2 

貸借対照表 ( 平成 20 年 3 月 31 日 ) ( 厚生年金勘定 ) ( 単位 : 円 ) 科 目 金 額 資産の部 Ⅰ 流動資産 現金及び預金 11,313,520,485 有価証券 13,390,000,000 販売用不動産 93,938,423,482 未収金 389,813,000 未

目 次 1 事業計画 平成 30 年度事業計画 1 2 予算書 平成 30 年度収支予算書 4 平成 30 年度収支予算書内訳表 6 3 その他 資金調達及び設備投資の見込を記載した書類 8

Microsoft Word - 公益法人会計の仕訳

学校法人明治大学 理事会御中 独立監査人の監査報告書 太田周二公認会計士事務所 平成 30 年 5 月 31 日 公認会計士太田周二 平公認会計士事務所 公認会計士平善昭 私たちは 私立学校振興助成法第 14 条第 3 項の規定に基づく監査報告を行うため 平成 27 年 3 月 30 日付け文部科学

収支計算書 全事業 自平成 21 年 4 月 1 日 至平成 22 年 3 月 31 日 ( 単位 : 円 ) 事業活動収支の部 会 費 収 入 22,640,000 事 業 収 入 127,251,168 雑 収 入 4,340,828 収入合計 154,231,996 (A) 事 業 直 接 費

連結貸借対照表 ( 単位 : 百万円 ) 当連結会計年度 ( 平成 29 年 3 月 31 日 ) 資産の部 流動資産 現金及び預金 7,156 受取手形及び売掛金 11,478 商品及び製品 49,208 仕掛品 590 原材料及び貯蔵品 1,329 繰延税金資産 4,270 その他 8,476

Transcription:

非営利法人委員会研究報告第 29 号 正味財産増減計算書内訳表等に関する研究報告 平成 28 年 3 月 22 日 日本公認会計士協会 目 次 Ⅰ 正味財産増減計算書内訳表における法人会計区分の義務付けの緩和 1. 正味財産増減計算書内訳表における法人会計区分の義務付けの緩和 1 2. 正味財産増減計算書内訳表における期首及び期末正味財産残高の記載方法 4 Ⅱ 実施事業資産の注記について 1. 実施事業資産の注記について 5 Ⅲ 事業費 管理費科目の考え方と表示方法 1. 事業費 管理費科目の考え方と表示方法 7

本研究報告は 内閣府公益認定等委員会のもとに設置された公益法人の会計に関する研究会により公表された26 年度報告にて決定された事項で 会計基準に関連する事項として 公益認定等委員会委員長から当協会会長あてに検討の依頼があった項目の一部について 検討の結果 公表することとした事項についてまとめたものである 同様に検討の依頼があったその他の事項については 公益法人会計基準に関する実務指針 ( 非営利法人委員会実務指針第 38 号 ) として 公表している なお 本報告で使用する略称は 次のとおりである また これ以外の使い方をする場合は 適宜略称の使い方について説明を加えている 平成 20 年会計基準 : 公益法人会計基準について ( 平成 20 年 4 月 11 日内閣府公益認定等委員会 平成 21 年 10 月 16 日改正 ) 別紙公益法人会計基準 26 年度報告 : 公益法人の会計に関する諸課題の検討状況について ( 平成 27 年 3 月 26 日公益認定等委員会公益法人の会計に関する研究会 ) ガイドライン : 公益認定等に関する運用について ( 公益認定等ガイドライン )( 平成 20 年 4 月内閣府公益認定等委員会 最終改定平成 25 年 1 月 ) FAQ: 新たな公益法人制度への移行等に関するよくある質問 (FAQ)( 平成 27 年 4 月版内閣府 ) 認定法 : 公益社団法人及び公益財団法人の認定等に関する法律 ( 平成 18 年 6 月 2 日法律第 49 号 ) 整備法 : 一般社団法人及び一般財団法人に関する法律及び公益社団法人及び公益財団法人の認定等に関する法律の施行に伴う関係法律の整備等に関する法律 ( 平成 18 年 6 月 2 日法律第 50 号 ) 整備法施行規則 : 一般社団法人及び一般財団法人に関する法律及び公益社団法人及び公益財団法人の認定等に関する法律の施行に伴う関係法律の整備等に関する法律施行規則 ( 平成 19 年 9 月 7 日内閣府令第 69 号 )

Ⅰ 正味財産増減計算書内訳表における法人会計区分の義務付けの緩和 1. 正味財産増減計算書内訳表における法人会計区分の義務付けの緩和 Q1: 一部の法人については 正味財産増減計算書内訳表の法人会計区分の義務付けが緩和されました どのような法人が緩和の対象となっているのでしょうか また 法人会計区分を廃止する場合には どのような点に注意して作成する必要がありますか A: 平成 27 年 3 月に公表された 26 年度報告で 一部の法人について正味財産増減計算書内訳 表の法人会計区分の義務付けが緩和された (1) 法人会計区分の義務付けが緩和された法人 法人会計区分の省略が可能とされたのは 公益法人のうち 公益目的事業のみを実施 している法人である 収益事業等を実施している法人は 少なくとも当該収益事業等か ら生じた利益の 50% を公益目的事業のために使う必要があるが 法人会計の区分を省略 した場合 当該利益が 公益目的事業会計の区分に表示されている管理費に充当されて しまう可能性があり 会計的に認定法の要請を担保することができないとして 省略す ることは認められていない 公益目的事業のみを実施している法人では 法人会計区分の記載を省略することによ って 正味財産増減計算書内訳表における作成負担が減少するとともに 財務諸表とし て簡潔な表示が可能となると考えられる その一方で 法人会計の区分がないために 管理費の財源は 管理費相当額の収入と見ざるを得ず 管理費と管理費財源としての収 益の差額としての黒字の発生はなくなると考えられている (2) 平成 20 年会計基準との関係 平成 20 年会計基準では 第 1 4 会計区分 において 公益法人は 法令の要請 等により 必要と認めた場合には会計区分を設けなければならない とされている 公益法人は 少なくとも収益事業等の利益の 50% を公益目的事業の財源とすることが求 められているため 収益事業等会計の当該利益が 公益目的事業会計に繰り入れられ 公益目的事業のために使われているかどうかを 明らかにする必要があると考えられる これを踏まえて ガイドライン 18(2) では 正味財産増減計算書内訳書において 公益 目的事業会計 収益事業等会計 法人会計の 3 区分を設けることを求めている ( 認定法 第 19 条 ) このような法令上の要請から 平成 20 年会計基準においても 3 区分が求め られていると解されている しかし 公益目的事業のみを実施している法人の場合には 収益事業等からの利益の 振替は存在しないため ガイドライン 18(2) で示されている 3 区分の要請の趣旨は当た らない また 公益目的事業が一つしかない場合には 正味財産増減計算書内訳表は 実質的 に正味財産増減計算書と変わらないため 正味財産増減計算書内訳表の作成自体が省略 することができる なお 平成 20 年会計基準第 1 2(3) は 会計処理の原則及び手続並びに財務諸表 - 1 -

の表示方法は 毎事業年度これを継続して適用し みだりに変更してはならない としており 一度 法人会計区分を省略した場合には 変更後の表示方法を継続適用する必要があると考えられる (3) 様式従来法人会計区分で表示していた損益については 公益目的事業会計区分の共通欄に表示することとなると考えられる ( 様式中 の部分が該当する ) 公益目的事業が複数あり 法人会計区分を省略した場合の正味財産増減計算書内訳表の様式例は次のとおりである 正味財産増減計算書内訳表平成 0 年 4 月 1 日から平成 1 年 3 月 31 日まで公益目的事業会計科目 A 事業 B 事業共通 Ⅰ 一般正味財産増減の部 1. 経常増減の部 (1) 経常収益基本財産運用益 基本財産受取配当金 事業収益 A 事業収益 B 事業収益受取賃料受取補助金受取国庫補助金受取寄付金受取寄付金 雑収益受取利息経常収益計 (2) 経常費用事業費役員報酬給料手当消耗品費管理費 ( 単位 : 円 ) 合計 - 2 -

役員報酬 給料手当 減価償却費 租税公課 雑費 経常費用計 評価損益等調整前当期経常増減額 投資有価証券評価損益等 評価損益等計 当期経常増減額 2. 経常外増減の部 (1) 経常外収益経常外収益計 (2) 経常外費用経常外費用計当期経常外増減額当期一般正味財産増減額 一般正味財産期首残高法人会計区分省略に伴う一般正味財産 期首残高調整額一般正味財産期末残高 Ⅱ 指定正味財産増減の部受取補助金等一般正味財産への振替額当期指定正味財産増減額指定正味財産期首残高指定正味財産期末残高 Ⅲ 正味財産期末残高 (4) 法人会計区分省略時の処理今回の26 年度報告の公表により 一定の要件のもと 法人会計区分の省略が容認されたことから これを理由に法人会計区分の省略による表示方法の変更は認められると考えられる 変更に当たっては 変更年度の法人会計区分の一般正味財産期首残高は 正味財産増減計算書内訳表において 公益目的事業会計区分の共通欄において 一般正味財産期首残高の調整項目として 法人会計区分省略に伴う一般正味財産期首残高調整額 等適 - 3 -

切な名称で公益目的事業会計区分の一般正味財産期首残高を調整することが考えられる なお 公益目的事業が一つしかない場合には 正味財産増減計算書内訳表は 実質的に正味財産増減計算書と変わらないため 正味財産増減計算書内訳表の作成自体が省略することができる あわせて 当該表示方法の変更にかかる注記例を示せば 次のとおりである ( 表示方法の変更 ) 前期まで法人会計区分に表示していた収益及び費用については 公益法人の会計に関する諸課題の検討状況について ( 平成 27 年 3 月 26 日公益認定等委員会公益法人の会計に関する研究会 ) が公表され 法人会計区分の義務付けが緩和されたことに伴い 当期より法人会計区分を省略し 公益目的事業会計の区分に含めて表示している (5) 収支相償の判定の仕方収支相償の判定は 一義的には 公益目的事業会計区分の経常損益によって行われることとなっているが 法人会計区分を省略した場合 内閣府が公表しているFAQ 問 Ⅵ-2-7によれば 公益目的事業会計区分に計上された収益から管理費相当額を差し引いた差額を 収入 として 費用 は 公益目的事業費をもって収支を判定するとされている 2. 正味財産増減計算書内訳表における期首及び期末正味財産残高の記載方法 Q2: 正味財産増減計算書内訳表の期首及び期末正味財産残高の記載の仕方について教えてください A:26 年度報告では 認定法における財務三基準の適合性を判断する上で ( 中略 ) 運用上 貸借対照表の単位ごと ( 貸借対照表内訳表を作成している場合には 会計区分単位ごと ) に期首及び期末の正味財産残高を記載すれば足りる と結論づけられ 事業区分ごとの正味財産残高が明示されなくとも問題ないとされた 正味財産増減計算書内訳表の表示を例示すると 次のとおりである - 4 -

(1) 貸借対照表内訳表を作成していない場合 正味財産増減計算書内訳表 平成 X0 年 4 月 1 日から平成 X1 年 3 月 31 日まで 科 目 公益目的事業会計収益事業等会計 A 事業 B 事業共通小計 C 事業 D 事業共通小計 法人会計 内部取引消去 合計 Ⅰ 一般正味財産増減の部 1. 経常増減の部 (1) 経常収益 基本財産運用益 基本財産受取配当金 事業収益 A 事業収益 B 事業収益 受取賃料受取補助金受取国庫補助金受取寄付金受取寄付金雑収益当期一般正味財産増減額 省略 一般正味財産期首残高 - - - - - - - - - - 一般正味財産期末残高 - - - - - - - - - - Ⅱ 指定正味財産増減の部受取補助金等一般正味財産への振替額当期指定正味財産増減額指定正味財産期首残高 - - - - - - - - - - 指定正味財産期末残高 - - - - - - - - - - Ⅲ 正味財産期末残高 - - - - - - - - - - 貸借対照表に合わせて 法人全体の金額を記載する 各会計区分ごとの記載は 必ずしも必要ないと考えられる (2) 貸借対照表内訳表を作成している場合 正味財産増減計算書内訳表 平成 X0 年 4 月 1 日から平成 X1 年 3 月 31 日まで 科 目 公益目的事業会計収益事業等会計 A 事業 B 事業共通小計 C 事業 D 事業共通小計 法人会計 内部取引消去 合計 Ⅰ 一般正味財産増減の部 1. 経常増減の部 (1) 経常収益 基本財産運用益 基本財産受取配当金 事業収益 A 事業収益 B 事業収益 受取賃料受取補助金受取国庫補助金受取寄付金受取寄付金雑収益当期一般正味財産増減額 省略 一般正味財産期首残高 - - - - - - - 一般正味財産期末残高 - - - - - - - Ⅱ 指定正味財産増減の部受取補助金等一般正味財産への振替額当期指定正味財産増減額指定正味財産期首残高 - - - - - - - 指定正味財産期末残高 - - - - - - - Ⅲ 正味財産期末残高 - - - - - - - 貸借対照表に合わせて 法人全体の金額を記載する 事業区分ごとの残高の表示は 必ずしも必要ないと考えられる 貸借対照表内訳表の各会計区分の残高に一致する Ⅱ 実施事業資産の注記について 1. 実施事業資産の注記について Q3: 実施事業資産の会計上の取扱いを教えてください A: 実施事業資産とは 実施事業等のために保有する資産であり 法人において 認可申請 - 5 -

書や公益目的支出計画実施報告書で 実施事業資産として記載する必要のある資産である 実施事業資産は 公益目的支出計画の実施に影響があるため 整備法施行規則第 42 条は 貸借対照表において実施事業資産を また損益計算書 ( 正味財産増減計算書 ) において 実施事業等に係る額を明らかにしなければならない旨が定められており その具体的方法として平成 20 年会計基準において 貸借対照表内訳表 正味財産増減計算書内訳表について定めている 一方で ガイドラインⅡ-4では 正味財産増減計算書内訳表については 作成を要請しているが 貸借対照表内訳表については明確にされていない FAQ 問 Ⅹ-4-2において 実施事業資産については注記にて表示することが可能な旨が明示されている (1) 注記例 ( 様式 ) 注記例を示せば 次のとおりである. 実施事業資産は次のとおりである 基本財産投資有価証券 500 その他固定資産土地 200 建物 100 (2) 貸借対照表内訳表の実施事業等会計区分と実施事業資産の関係性貸借対照表内訳表の実施事業等会計区分は 実施事業等に係る資産及び負債が表示され その範囲は 実施事業資産よりも広い概念である 実施事業資産は 公益目的支出計画の適正な実施を担保するための資産として 実施事業等会計区分に表示された固定資産とされるが 貸借対照表内訳表の実施事業等会計区分に表示される資産 負債は それに加えて 実施事業等に関係する未収入金 未払金 借入金等が含まれる (3) 正味財産増減計算書内訳表での関連損益の取扱い実施事業資産を貸借対照表の注記として表示した場合であっても 実施事業資産から生じた損益については 正味財産増減計算書内訳表の実施事業等会計区分の損益に計上する必要がある 例えば 実施事業で使用する建物等の償却性資産を実施事業資産としている場合には 当該資産の減価償却費は実施事業等会計区分の費用に表示され 実施事業の財源として保有している投資有価証券等の基本財産や特定資産を実施事業資産としている場合には 当該資産から生じる運用益等は 実施事業等会計の区分の収益として計上されることとなる ( 整備法第 16 条 第 17 条参照 ) (4) 継続性平成 20 年会計基準第 1 2(3) では 会計処理の原則及び手続並びに財務諸表の表示方法は 毎事業年度これを継続して適用し みだりに変更してはならない とされており 実施事業資産の表示の方法も 原則として毎期同一の方法によって表示する必要があると考えられる - 6 -

Ⅲ 事業費 管理費科目の考え方と表示方法 1. 事業費 管理費科目の考え方と表示方法 Q4: 公益法人会計基準では 費用として事業費と管理費があります 科目例を含めて 具体的に教えてください A: 事業費は 当該事業に跡付けることができる費用であって 例えば 次のような勘定科 目名が該当する 勘定科目名内容 役員報酬 給料手当 臨時雇賃金 退職給付費用 福利厚生費 旅費交通費 通信運搬費 減価償却費 消耗什器備品費 消耗品費 修繕費 印刷製本費 関連する事業へ従事する役員に支払われる報酬のうち 事業への従事 割合をもとに当該事業に配賦された報酬である 関連する事業に直接従事する職員の給料であり 家族手当や残業手当 等を含む また 作業時間等をもとに 当該事業に配賦された給与手 当等も含む 関連する事業に直接従事するパート アルバイトなどの非正規 臨時 雇用者等の給料であり 諸手当等を含む また 作業時間等をもとに 当該事業に配賦された臨時雇賃金も含む 関連する事業に直接従事する職員に対する退職給付引当金の当期繰入 額や 退職金の加算金などであり 中小企業退職金共済制度などの掛 金拠出額を含む 関連する事業に直接従事する役職員に対する社会保険料のうち 法人 が負担するべき費用であり 福利厚生活動のために支出される費用を 含む 関連する事業の事業活動のために生ずる出張費 通勤費等の交通費で ある 関連する事業の事業活動のために生ずる電話代 郵便代 運送料であ る 関連する事業で使用する償却資産をその耐用年数にわたり費用配分し たものである 関連する事業で使用する償却資産で 資産の計上基準に満たない少額 の什器備品で費用処理したものである 関連する事業で使用する消耗品である 関連する事業で使用する償却資産の修理 現状維持に要した費用であ る 関連する事業の事業活動のために生ずる出版物や資料等の印刷や製本 費用である - 7 -

燃料費光熱水料費賃借料保険料諸謝金租税公課支払負担金支払助成金支払寄付金委託費雑費 関連する事業の事業活動のために生ずる車輌のガソリン代等や暖房の燃料費である 関連する事業の事業活動のために生ずる電気料金 ガス料金 上下水道料金等の費用である 関連する事業の事業活動のために生ずる事務所等の家賃やリース料等の費用である 関連する事業の事業活動のために生ずる火災保険や損害保険 自動車保険等の費用である 関連する事業の事業活動のために生ずる専門家への顧問料や原稿料 講師等への謝金の費用である 関連する事業の事業活動のために生ずる固定資産税 印紙税 不動産取得税等である 関連する事業の事業活動のために生ずる他団体が実施する事業に対して費用の一部を支払う場合の負担金である 関連する事業の事業活動のために生ずる他団体等の事業活動に対して支払う助成金である 関連する事業の事業活動の達成の為に特定の団体等に対して行われる寄付金である 関連する事業の事業活動のために生ずる業務を他の団体等に委託して行う費用である 関連する事業の事業活動のために生ずる上記以外の費用であり 重要性の乏しいものである 管理費は 当該事業に跡付けることができない経常的な費用であり 換言すれば 法人の事業活動にかかわらず 法人が存続していく上で 必要な経常的な費用であって 例えば 次のような勘定科目名が該当する 勘定科目名内容役員報酬理事 監事 評議員に対する報酬で 事業への従事割合をもとに 事業費に配賦されなかった報酬を含む 給料手当 退職給付費用 福利厚生費 各種の事業を管理するための職員 ( 管理部門の経理担当職員等 ) の給料であり 作業時間をもとに 事業費に配賦されなかった報酬を含む 個別の事業実施に直接かかわりのない職員 ( 管理部門の経理担当職員等 ) に対する退職給付引当金の当期繰入額や 退職金の加算金などであり 中小企業退職金共済制度などの掛金拠出額を含む 個別の事業実施に直接かかわりのない役職員に対する社会保険料のう - 8 -

- 9 - ち 法人が負担するべき費用であり 福利厚生活動のために支出される費用を含む 会議費社員総会 評議員会 理事会等の各種委員会の開催費用である 旅費交通費個別の事業実施に直接かかわりのない業務のために生ずる出張費 通勤費等の交通費である 通信運搬費個別の事業実施に直接かかわりのない業務のために生ずる電話代 郵便代 運送料である 減価償却費個別の事業実施に直接かかわりのない業務のために使用する償却資産をその耐用年数にわたり費用配分したものである 消耗什器備品費個別の事業実施に直接かかわりのない業務のために使用する償却資産で 資産の計上基準に満たない少額の什器備品で費用処理したものである 消耗品費個別の事業実施に直接かかわりのない業務のために使用する消耗品である 修繕費個別の事業実施に直接かかわりのない業務のために使用する償却資産の修理 現状維持に要した費用である 印刷製本費個別の事業実施に直接かかわりのない業務のために生ずる出版物や資料等の印刷や製本費用である 燃料費個別の事業実施に直接かかわりのない業務のために生ずる車輌のガソリン代等や暖房の燃料費である 光熱水料費個別の事業実施に直接かかわりのない業務のために生ずる電気料金 ガス料金 上下水道料金等の費用である 賃借料個別の事業実施に直接かかわりのない業務のために生ずる事務所等の家賃やリース料等の費用である 保険料個別の事業実施に直接かかわりのない業務のために生ずる火災保険や損害保険 自動車保険等の費用である 諸謝金税務申告に係る税理士報酬 会計監査に係る監査報酬等の費用である 租税公課個別の事業実施に直接かかわりのない業務のために生ずる固定資産税 印紙税 不動産取得税等の費用である 支払負担金個別の事業実施に直接かかわりのない業務のために生ずる他団体が実施する事業に対して費用の一部を支払う場合の負担金である 支払寄付金特定の事業活動にかかわらず 法人が存続していく上で 必要な特定の団体等に対して行われる寄付金である 支払利息事業活動にかかわらず 法人が存続していく上で 必要な借入金から発生する利息である

雑費 個別の事業実施に直接かかわりのない業務のために生ずる上記以外の 費用であり 重要性の乏しいものである 以 上 - 10 -