外気カット制御 有 外気冷房制御 無 全熱交換器制御 有 ( 全熱交換効率 0.) 2 換気設備 室用途毎に基準設定換気風量 ( 換気回数 ) 基準設定全圧損失 標準的な送風機の送風機効 率 伝達効率 余裕率 モータ効率を定め これらを標準設備仕様とする 基準設定換気風量 : 設計者へのヒアリング調

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( 第二面 ) 1. 建築主 イ. 氏名のフリガナ ロ. 氏名 ハ. 郵便番号 ニ. 住所 ホ. 電話番号 2. 代理者 イ. 氏名 ロ. 勤務先 ハ. 郵便番号 ニ. 住所 ホ. 電話番号 3. 設計者 イ. 氏名 ロ. 勤務先 ハ. 郵便番号 ニ. 住所 ホ. 電話番号 4. 備考

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章の表紙

資料

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店舗・オフィス用パッケージエアコン 室内ユニット「てんかせ2方向」シリーズを発売

性能基準 計算ルート 性能基準 計算ルート の評価フロー項目 床 壁 天井等は断熱材以外にも色々な材料で構成されていますので 各材料の熱伝導率と厚さで熱抵抗値を求 め それを合算して各部位のを逆算します 計算で求める方法が3種 あらかじめ示された構成の数値で求 める方法が2種あります 面積を拾う 詳

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WGP150C/224C/300C/475C/615C WGP150C WGP224C WGP300C WGP475C WGP615C 4.03 / / / / /

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(3) 中規模改修工事費 建設年代別にm2単価を設定する 大規模改修後及び改築後は 水準別にm2単価を設定し 冷房設備ありの場合は別途m2単価を設定して加算する 表 中規模改修工事費 大規模改修前 大規模改修後 改築後 中規模改修建設年代改築後改築後大規模改修後円 / m2従来改築一般施

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省エネ適判部会 QA 集 ( 平成 30 年 4 月 1 日版 ) 制度等 番号表題質問回答公表日 開放性のある渡り廊下部分 (2) で接続されており 建築基準法上 一の建築物 (1~3) である場合 のそれぞれの部分を別の建築物と見なして計算してもよいか 建築基準法上 一の建築物であれ

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Transcription:

建築物の基準一次エネルギー消費量の算定方法について ( 案 ) 参考資料 -1 ( 第 1 回合同会議配布資料 -2 を改訂 ) 1. 基準一次エネルギー消費量の算定方法について (1) 目標水準とする 基準一次エネルギー消費量 は 設備毎 地域毎 室用途毎に与えられる 基準一次エネルギー消費量原単位 (MJ/m2 年 ) を元に算出される (2) 基準一次エネルギー消費量原単位 は 次の(3) の通り決定する 平成 24 年時点における標準的な設備仕様 ( これを標準設備仕様とする ) を2. で定めるエネルギー消費量計算に適用して算出する (3) 基準一次エネルギー消費量原単位 の計算に用いる標準設備仕様は 次のように定める 1 空調設備平成 22 23 年度に実際に届け出のあった省エネ計画書の調査結果および設計者へのヒアリング調査結果を基に 地域毎 室用途毎に 標準的な外壁構成 窓種類 空調熱源の構成および床面積あたりの能力とエネルギー消費量 各種省エネ手法の有無などを定める たとえば 事務所等 の 地域の標準設備仕様は次の通りである 外壁断熱厚さ スチレン発泡板 ( 押出 ) 2mm 屋根断熱厚さ スチレン発泡板 ( 押出 ) 0mm 窓ガラス種類 透明ガラス単板 8mm ブラインドあり 庇の有無 無 冷熱源機器 機種 ( 圧縮機台数制御 ) 台数 2 台 熱源容量 73W/m2 台 熱源エネルギー消費量 20W/m2 台 一次ポンプ WTF 70 温熱源機器 機種 ( 圧縮機台数制御 ) 台数 2 台 熱源容量 79W/m2 台 熱源エネルギー消費量 21W/m2 台 一次ポンプ WTF 70 二次ポンプ 台数 2 台 ( 台数制御あり ) 往還温度差 7K WTF 3 流量制御方式 VWV( 変流量制御 ) 空調機 定格冷房 / 暖房能力 0.12W/m2 定格給気風量 21W/m2 ファン ATF 8 風量制御方式 CAV( 定風量制御 ) 1

外気カット制御 有 外気冷房制御 無 全熱交換器制御 有 ( 全熱交換効率 0.) 2 換気設備 室用途毎に基準設定換気風量 ( 換気回数 ) 基準設定全圧損失 標準的な送風機の送風機効 率 伝達効率 余裕率 モータ効率を定め これらを標準設備仕様とする 基準設定換気風量 : 設計者へのヒアリング調査結果および既往文献調査結果より定める 基準設定全圧損失は実建物の調査結果を基に定める 標準的な送風機の送風機効率 伝達効率 余裕率については 現行判断基準の解説書に 記載の数値とする モータ効率については 現行製品の性能調査結果を基に 0.7kW 以下の機器効 率とする たとえば 事務所等 便所の標準設備仕様は次のとおりである 基準設定換気風量 40. m3/m2h ( 換気回数 1 回 ) 基準設定全圧損失 300Pa 送風機効率 伝達効率 0.4 余裕率 1.2 モータ効率 0.7 3 照明設備平成 21~23 年度に実際に届け出のあった省エネ計画書を調査結果および設計者へのヒアリング調査結果を基に 室用途毎に照明器具形式 (A B C D E F G H I Z の 10 種類 ) と光源種類 保守率を定め これを標準仕様とする たとえば 事務所等 の標準設備仕様は次の通りである 照明器具形式 C ( 建築設備設計基準(H21 年 ) における FRS18L-322) 光源の種類 FHF32 ( 高周波点灯専用型蛍光灯 32 型高出力点灯タイプ ) 保守率 0.9 4 給湯設備 現行の判断基準における基準値と同じである CEC/HW= 1. の給湯設備を標準仕様とする 昇降機 現行の判断基準における基準値と同じである速度制御係数が 1/40 の昇降機を標準仕様とす る 2

2. 建築設備の基準一次エネルギー消費量とその他の一次エネルギー消費量について (1) 空調設備の基準一次エネルギー消費量 室の空調時間 内部発熱量については 室用途別に 建築基準整備促進事業 調査項目 22 ( 業務用建築物の省エネルギー基準に関する検討 代表者 : 東京電機大学射場本忠彦教授 ) の成果を基に定める 2) 空調設備の基準エネルギー消費量の計算 1 標準設備仕様 を適用した単室モデルについて 1) の計算条件にて算定プログラムにより一次エネルギー消費量を計算する この際 単室モデルとして 次の 24 ケースについて計算を行う 単室モデル ( 外皮面の幅 10m 階高 天井高は室用途毎に決定) 外皮の数 :2 パターン ( 垂直外皮 1 面 垂直外皮 1 面 + 屋根 ) 外皮面の方位 :4 パターン ( 東 西 南 北 ) 室の奥行き :3 パターン (m 10m 20m) 2 1の全 24 ケースの計算結果を室用途 地域毎に平均し これを基準エネルギー消費量原単位とする ただし 次の室用途については 平均処理するケースを次のとおりとする 奥行き m の結果のみを平均 ( 外皮数 方位は全て平均 ) ホテル客室 病院病室 住戸 奥行 10m と 20mの結果を平均 ( 外皮数 方位は全て平均 ) ホテル結婚式場 宴会場 ( 高 ) 学校講堂 集会所劇場 映画館 ボーリング 体育館 屋内プール 応援席等 3 空調設備の基準一次エネルギー消費量は 当該建築物を構成する室のうち空調設備が設置されている室について 各室の室用途に応じて定まる基準エネルギー消費量原単位にその室の床面積を乗じた値を すべての室について加算した値とする (2) 換気設備の基準一次エネルギー消費量 室用途毎の換気運転時間については 建築基準整備促進事業 調査項目 22 の成果を基に定める 2) 換気設備の基準エネルギー消費量の計算 1 標準設備仕様 に相当する機器の消費エネルギーに各室の換気運転時間をかけた値を基準エネルギー消費量原単位とする 2 換気設備の基準一次エネルギー消費量は 当該建築物を構成する室のうち換気設備が設置 3

されている室について 各室の室用途に応じて定まる基準エネルギー消費量原単位にその 室の床面積を乗じた値を すべての室について加算した値とする (3) 照明設備の基準一次エネルギー消費量 1 JIS 等の既往規格の調査結果および設計者へのヒアリング調査結果を基に 室用途毎に基準設定照度を定める 2 室の照明点灯時間については 室用途別に建築基準整備促進事業 調査項目 22 の成果を基に定める 2) 照明設備の基準エネルギー消費量の計算 1 標準設備仕様 に相当する照明器具にて基準設定照度を満たすための消費エネルギーに各室用途の照明点灯時間をかけた値を基準一次エネルギー消費量原単位とする 2 照明設備の基準一次エネルギー消費量は 当該建築物を構成する室のうち照明設備が設置されている室について 各室の室用途に応じて定まる基準エネルギー消費量原単位にその室の床面積を乗じた値を すべての室について加算した値とする (4) 給湯設備の基準一次エネルギー消費量 給湯日数については 室用途別に建築基準整備促進事業 調査項目 22 の成果を基に定める 2) 給湯設備の基準エネルギー消費量の計算 1 各室の日積算給湯負荷に 標準仕様として設定した CEC/HW=1. を掛けた値を給湯日数分積算した値を基準一次エネルギー消費量原単位とする 2 給湯設備の基準一次エネルギー消費量は 当該建築物を構成する室のうち給湯負荷が発生する室について 各室の室用途に応じて定まる基準エネルギー消費量原単位にその室の床面積を乗じた値を すべての室について加算した値とする () 昇降機の基準一次エネルギー消費量 1 標準仕様として設定した速度制御係数として 1/40 を用いる 2 運転時間については 建築基準整備促進事業 調査項目 22 の成果を基に定める 2) 昇降機の基準エネルギー消費量の計算 当該建築物の仕様 ( 積載質量 速度 ) の昇降機に対し 計算条件により求めたエネルギー消費量を基準一次エネルギー消費量とする () その他の一次エネルギー消費量 建築基準整備促進事業 調査項目 22 の成果を基に 室用途毎に 事務機器等の発熱量とその年間の時刻別変動を設定する 4

2) その他の一次エネルギー消費量の計算 1 事務機器等の発熱量を年間積算した値を各室用途のその他の一次エネルギー消費量原単位とする 2 その他の一次エネルギー消費量は 当該建築物を構成する室の室用途に応じて定まるエネルギー消費量原単位に各室の床面積を乗じた値を すべての室について加算した値とする

表 1 標準室使用条件 ( 事務所等の例 ): 建築基準整備促進事業 調査項目 22 の調査結果より策定 建物用途 室用途名称 年間空調時間 照明発熱参照値 在室者数参照値 機器発熱参照値 作業強度指数 新鮮外気導入量 年間照明点灯時間 基準設定照度 年間換気時間 年間給湯日数 [h/ 年 ] [W/ m2 ] [ 人 / m2 ] [W/ m2 ] [-] [m 3 /m 2 h] [h/ 年 ] [lx] [h/ 年 ] [ 日 / 年 ] 基準設定湯使用量 [L/* 日 ] 事務所等 3374 12 0.1 12 3.0 3133 70 0 241 3.8 [L/ 人日 ] 電算 3374 12 0.1 30 3.0 3133 70 0 241 3.8 [L/ 人日 ] 会議室 2410 10 0.2 2 3 12.0 219 00 0 241 3.8 [L/ 人日 ] 喫茶室 2410 10 0.2 2 3 12.0 219 300 0 241 32 [L/ m2日 ] 社員食堂 723 30 0. 0 3 1.0 723 00 0 241 48 [L/ m2日 ] 中央監視室 870 20 0.1 30 3 4.0 870 00 0 3 3.8 [L/ 人日 ] 更衣室 3374 1 0.3 0 3 4.0 3133 300 3133 241 2 [L/ 人日 ] 3133 1 3 0 3 2. 3133 200 0 0 0-3133 1 3 0 3 2. 3133 00 0 241 3.8 [L/ 人日 ] 便所 3133 1 3 0 3 2. 3133 300 3133 0 0 - 喫煙室 3133 1 3 0 3 2. 3133 300 3133 0 0 - 厨房 0 0 0 0-2000 70 2000 0 0 - 屋内駐車場 0 0 0 0-300 10 300 0 0 - 機械室 0 0 0 0-200 200 870 0 0 - 電気室 0 0 0 0-200 200 870 0 0 - 湯沸室等 0 0 0 0-1000 300 2000 0 0 - 食品庫等 0 0 0 0-1000 300 2000 0 0 - コピー室等 0 0 0 0-1000 00 2000 0 0 - ゴミ置場等 0 0 0 0-1000 10 2000 0 0 -

表 2 基準一次エネルギー消費量の例 事務所 ( 床面積 10,000m 2 7,700m 2 940 m2 40 m 2 20m 2 ) の場合 地域 室用途 空調 給湯 照明 換気 その他 室別一次エネルギー消費量 [GJ] 昇降機 [GJ] 建物全体一次エネルギー消費量 [GJ] 833 20 14237.3 1 2 2 818.7 74. 11 2 31. 822 20 1412. 2 08 08 801.8 743.0 1434 08 347.0 881 19 1499.2 3 38 38 83 72.2 193 38 34. 917 18 1488.7 4 0 0 80.7 77.7 17244 0 3 100 17 14.3 710 710 897.7 807.7 18013 710 372. 1082 1 1123.8 72 72 937.2 834. 188 72 383.0 1103 14 1270.1 7 740 740 4 92.9 82.2 18791 740 38 131 12 1814.3 8 891 891 3 107.8 922.2 2091 891 417.8 空調 給湯 照明 換気 その他は 原単位を記載 表中の値は現時点での想定に基づく値であり 変更される可能性がある 7