資料3-5  モニタリング方法ガイドライン(森林管理プロジェクト用)(案)

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ステップ 2-1: 対象となる森林に傾斜がある場合のプロット設定方法 図 Ⅱ-4 プロジェクト対象地に傾斜がある場合のプロット設定方法 赤部は設定したプロットを示す プロジェクト対象の森林に傾斜がある場合は 斜面の中腹に調査プロットを設置する ステップ 2-2: 対象となる森林が 平地に立地している場合のプロット設定方法 図 Ⅱ-5 プロジェクト対象地に傾斜がない場合のプロット設定方法 ( 森林の平面図 ) 緑部は樹冠を 赤部は設定したプロットを示す プロジェクト対象の森林に傾斜がなく平地に立地している場合 調査プロットは対象森林の中央付近に設置する II-9

ステップ 3: 対象となる森林でのプロット設置方法 図 Ⅱ-6 プロット設置方法 赤部は設定するプロットを示す プロットを設置する小班全域を踏査して その小班の平均的な林相 地形をもち かつ所定の大きさの方形プロットが確保できる場所を選ぶ 林縁効果を避けるため 隣接する林道 新植地 農地などの疎開面からは 少なくとも対象地の平均樹高の 2 倍に相当する距離は内側 ( 林内 ) に入っている必要がある 作業効率を求めるあまり 林道に近い場所や地形の緩やかな場所 下層植生の少ない場所などを恣意的に選択することは厳に慎まれたい 設置するプロットは 対象とする小班内の平均的 ( 生育状況が平均的 ) な場所に 方形とする 方形は正方形が望ましいが 地形によって縦長の長方形になっても差し支えない ( その場合でも 方形プロットの1 辺の長さは対象森林内の最大樹高以上 ) また プロットの形状は 円形でも差し支えない ( 円形プロットを傾斜地で設置する場合は プロットは楕円形になるので その場合は楕円の短径が 対象森林内の最大樹高以上とすること ) ステップ 4: 毎木調査及び樹高の測定 1) 設置した調査プロット内において 毎木調査を実施する 対象となる調査項目は樹種の同定 林齢の特定 ( 混交林の場合は胸高断面積合計が優占している樹種の林齢 ) 立木数の確認 ( 立木密度の確認 ) 胸高直径の測定 及び選択した樹木の樹高測定である 1 樹種名については 標準的な和名を用いてカタカナで記入する 広葉樹 ザツ II-10

その他針葉樹 などの総称はなるべく避けることが望ましいが 標本を持ち帰ってまで同定する必要はない 2 ただし集計時に収穫予想表から幹材積の蓄積量を求めるので 調査者は調査域で採用される収穫予想表に記載される樹種について留意し 調査することとする 3 最低限 どの収穫予想表を適用するかが分かる程度は記録しておく必要がある 以下に述べるように 地域によっては広葉樹の立木幹積表 ( 収穫予想表 ) が 2 種類に分かれているので特に注意し 区別がつくようにしておくこと 1 長野地方の広葉樹の収穫予想表は サワグルミ ホオノキ カツラ シオジ とそれ以外の広葉樹とに分かれている 2 また 石川 福井 三重 近畿 中国地方では サワグルミ オニグルミ ホオノキ カツラ クヌギ アベマキ センノキ シオジ ミズキ キハダ トネリコ アサダ ヤチダモ ニレ キリ ドロノキ とそれ以外の広葉樹に分かれている 3 さらに 九州地方では サワグルミ シデ クリ クヌギ シイ ケヤキ カツラ ホオノキ エンジュ センダン アブラギリ イイギリ ハリギリ ミヤコダラ ミズキ ヤマガキ トネリコ シオジ チシャノキ ナギ イチョウ とそれ以外の広葉樹に分かれているので それぞれ注意が必要である 4 なお 本制度で該当するものは稀と思われるが 青森 岩手 宮城 秋田 山形 石川 福井 ( 京都と兵庫と山口の日本海側 ) 鳥取 島根 四国 屋久島地方では 一般の人工林スギと天然林スギの適用材積表が異なる 同様に 長野 富山 岐阜 愛知 四国地方のヒノキ 霧島地方のアカマツも人工林と天然林で収穫予想表を異にする 4 胸高直径の測定は 直径巻尺 ( 直径テープ ) もしくは林尺を使用し 地上高 1.3m の位置を測定する また 測定値 1cm 単位とし 単位以下は四捨五入する する 測定の際 測定者は原則として斜面の山側に立って測定を行う 胸高直径を測定する際 対象の樹木が地上高 1.3m より下で二又に分かれている場合は それぞれを別の立木とみなし それぞれの胸高直径を測定する 2) 次に胸高直径の大きい樹木 ( 中央値より大きな樹木 ) を対象に樹高を測定する 樹高の測定にあたっては 10m 程度までは測竿 ( 測高ポール ) で測定し それ以上は超音波樹高測定器 3もしくは簡易測高機 4 等の一般に広く用いられている測定器を用いることが推奨される 目測は決して行わないこととする 測定値は 0.1m 単位とし 単位以下は四捨五入する 後述するが 地位の特定にあたり使用する地位指数曲線が 上層樹高ではなく平均 3 例えば ハグロフ社のバーテックス等がある (http://www.gisup.com/product/pr_hglf_v3.htm) 4 例えば ブルーメライス等がある II-11

樹高をパラメータとしている場合は 胸高直径の中央値付近の立木 10 本程度の樹高を測定し 平均樹高を求めることとする 樹高の測定にあたっては 一般的に超音波樹高測定器の方が簡易測高機よりも精度が高いことが知られている 測定者が林業従事者でない場合は 測定精度を高めるために超音波樹高測定機を使用することが望ましい 3) 斜立木や極端に曲がった広葉樹等では 幹軸に沿った長さを測定する この場合に限り測竿をのばして比較目測をしても差し支えない 4) 広葉樹の樹冠は樹頂を見誤りやすく過大測定になりやすいので注意する また 樹高は直径よりも幹材積に与える影響が大きいので 特段に丁寧な測定を心がけること また 以下の点に注意すること 1 測竿は各段が伸びきっていることを確認すること 測竿を伸ばしたまま不用意に移動すると段がゆるんで縮むことがある ( 従って過大測定になること ) ので十分に注意する 2 簡易測高機 超音波樹高測定器等の三角法の測高器を使用する場合は 測定者は立木から斜面の上方に向かって 対象樹木の樹高と同じくらい離れ 仰角が 45 度以内になるように かつ梢端を根元がよく見通せるような位置に立つこと 3 超音波樹高測定器は 雨 霧および高周波の騒音 ( チェンソー 下刈り機 セミの鳴き声 ) によって測定できなくなったり 精度が低下したりする場合があるので注意すること 4 超音波樹高測定器は複数組で同時に測定すると混信するので注意すること 5 レーザー距離計を用いる場合は ターゲットを使用して支障植生による距離測定の誤りを防ぐこと 6 簡易測高機は斜面傾斜による補正が必要であるから 俯角を記録しておくのを忘れないこと ステップ 5: 地位の特定 1) 以上のステップ 4 により森林の上層樹高 ( または平均樹高 ) の平均値を算出し この値をプロジェクト対象地に適用可能な地位指数曲線に代入する これにより 対象森林の地位を特定する 1 通常 地位指数曲線において 地位は 3~5 段階になっている 本制度では 地位の特定にあてっては保守性を考慮する必要があるため 例えば地位が 1 と 2 の間だった場合は 保守性を考慮し 2 と特定することとする ( 図 Ⅱ-7) II-12

地位 1 特定した地位 地位 2 図 Ⅱ-7 地位指数曲線による地位の特定方法のイメージ図 2) 特定した地位にしたがい 適切な収穫予想表を選択し 対象森林における幹材積の蓄積量を算出する 1 地位を特定した後 適用する収穫予想表の選択にあたっては 対象森林の立木密度や林分状況を十分に考慮する必要がある なお プロジェクト対象地の地位は 基本的に変化することはない したがって プロジェクト開始後 1 回目のモニタリングで特定した後 2 回目以降のモニタリングでは地位を特定する作業を省略できる 2.2.2 拡大係数等の特定 (1) モニタリングパターン吸収 排出係数のモニタリングパターンには 以下の 2 つがある パターン-1: 実測 ( 伐倒調査等 ) に基づく方法パターン-2: 京都議定書 3 条 3 及び 4 の下での LULUCF 活動の補足情報に関する報告書 もしくは その他の資料( 例えば 学術論文 研究機関等が公表している紀要等 ) に基づく方法 パターン-1: 実測 ( 伐倒調査等 ) する方法収穫予想表や拡大係数の特定にあたり実測を行う場合 対象森林で伐倒調査を行う必要 II-13

がある 実測に基づく方法は 森林もしくは林業関連の専門書を参照されたい 以下に 代表的な専門書を記す JOPP&JIFPRO 2009 年 Manual of Biomass Measurements in plantation and in regenerated vegetation 5 パターン-2: 京都議定書 3 条 3 及び 4 の下での LULUCF 活動の補足情報に関する報告書 もしくは その他の資料 ( 例えば 学術論文 研究機関等が公表している紀要等 ) に基づく方法 巻末にある 京都議定書 3 条 3 及び 4 の下での LULUCF 活動の補足情報に関する報告書 の値を引用する 2.2.3 収穫予想表の特定 (1) モニタリングパターン吸収 排出係数のモニタリングパターンには 以下の2つがある パターン-1: 収穫表作成システム LYCS( ライクス ) 等のシステム収穫表に基づく方法パターン-2: 文献 資料 ( 例えば 学術論文 研究機関等が公表している紀要 市町村等の行政組織が所有しているもの等 ) に基づく方法 パターン-1: 収穫表作成システム LYCS( ライクス ) 等のシステム収穫表に基づく方法収穫表作成システム LYCS( ライクス ) は スギ ヒノキ カラマツ人工林に対して適切な間伐計画の指針を提供することを目的として開発されたマクロプログラムである このシステムを使用することで プロジェクト対象となる林分の収穫予想表が簡易かつ高精度で作成することができる 詳細は 参考 : 収穫表作成システム LYCS を参照されたい LYCS( ライクス ) を使用する場合は 対象林分において毎木調査を行い 全立木の胸高直径を実測する必要がある また LYCS( ライクス ) を使用する場合は 実施する施業について 地域における典型的な方法を想定するなど 算定する吸収量が過大評価にならないよう注意すべき事項がある LYCS( ライクス ) を使用するための条件については 参考 : 収穫表作成システム LYCS を参照し 適切に活用すること パターン -2: 文献 資料 ( 例えば 学術論文 研究機関等が公表している紀要等 ) に基づ 5 JOPP Web サイト (http://www.jopp.or.jp/jigyo/biomassmanual/index.html) II-14

く方法 プロジェクト対象地の森林に適した収穫予想表を 先行研究や都道府県の林業試験場 等から引用する 持続可能な森林経営促進型プロジェクトで主伐を行った際には その分をプロジェクト排出量として吸収量から差し引く必要がある ( 表 I-1 及び方法論参照 ) 主伐実施時の幹材積については パターン-1の LYCS( ライクス ) 及びパターン-2の資料に示される主伐実施時の幹材積量より算定することができる また その際の拡大係数等は 吸収量の算定と同じ方法とする 植林プロジェクトでは 植林対象地の植生除去分をプロジェクト排出量として差し引く必要がある ( 表 I-1 及び方法論参照 ) 植林対象地の植生における炭素ストック量は 文献 資料 ( 例えば IPCC ガイドライン 学術論文 研究機関等が公表している紀要等 ) から引用するか もしくは実測により算定することになる 実測に基づく方法は 森林もしくは林業関連の専門書を参照されたい 以下に 代表的な専門書を記す JOPP&JIFPRO 2009 年 Manual of Biomass Measurements in plantation and in regenerated vegetation 2.3 その他 ( プロジェクト対象森林の写真撮影 ) (1) モニタリングパターン森林管理プロジェクトの対象となる森林については 以下の方法で写真撮影を行うこととする 写真撮影の方法 1) 間伐等の森林施業が行われた森林において ( 斜面の下方からみて ) 左上隅付近に立ち 右下隅付近に向かって撮影する ( 平坦地では任意の対角線方向 )( 図 Ⅱ-8 の1 参照 ) 焦点距離 35mm 程度の広角レンズを用い 構図は横長とする 2) 対象森林の中央付近で 林内 林床の様子が分かるように 1 枚 さらに林冠の状態が分かるように同じ方角の 水平ないし斜め上向きでもう 1 枚撮影する ( 図 Ⅱ-8 の2 参照 ) 3) 撮影はフィルムカメラでもいいが 同程度の画角をもつデジタルカメラを用いてもよい 4) 撮影した写真は L サイズに焼き付け モニタリング報告書に添付することとする デジタルカメラの場合 プリンターの出力は長期保存に不向きなので 写真店に画像データを持ち込み 印画紙に焼き付けてもらうこととする II-15

5) フィルムカメラ デジタルカメラいずれの場合も プリントに日付を入れること 図 Ⅱ-8 写真撮影の方法 ( イメージ図 ) II-16

第 3 章モニタリング結果の集計 算定 本章では 第 2 章に従い実施したモニタリング結果に基づき プロジェクト対象地における吸収量を集計 算定する方法を示す ただし ここで示す集計 算定方法は Microsoft Excel 等の表計算ソフトを使用した一般的な方法であり 限定するものではない ここで示す方法以外でも 集計 算定が正確であれば差し支えない 図 Ⅱ-9 モニタリング結果の集計 算定方法 ( 一般的な方法 ) 吸収量の算定にあたって使用する収穫予想表の年材積増加量は プロジェクト開始年から終了年まで ( 最長 5 年 ) 変更しないこととする 林齢が 33 年生の小班における年材積増加量は 齢級 6~7 の平均値を 林齢が 35 年生の小班では 齢級 7~9 の平均値を使用することとする II-17

参考 : 吸収 排出量を算定する際の係数以下に 京都議定書 3 条 3 及び 4 の下での LULUCF 活動の補足情報に関する報告書 6 に示された吸収 排出量を算定する際の各種係数を示す 表 Ⅱ-2 針葉樹の吸収 排出量を算定する際の各種係数 樹種 樹齢 20 年 拡大係数 (BEF) > 樹齢 20 年 地下部率 (R) 容積密度 (D) 炭素 含有率 備考 スギ 1.57 1.23 0.25 0.314 0.5 ヒノキ 1.55 1.24 0.26 0.407 0.5 サワラ 1.55 1.24 0.26 0.287 0.5 アカマツ 1.63 1.23 0.27 0.416 0.5 クロマツ 1.39 1.36 0.34 0.464 0.5 ヒバ 2.43 1.38 0.18 0.429 0.5 カラマツ 1.50 1.15 0.29 0.404 0.5 モミ 1.40 1.40 0.40 0.423 0.5 トドマツ 1.88 1.38 0.21 0.319 0.5 ツガ 1.40 1.40 0.40 0.464 0.5 エゾマツ 1.92 1.46 0.22 0.348 0.5 アカエゾマツ 2.15 1.67 0.21 0.364 0.5 マキ 1.39 1.23 0.18 0.455 0.5 イチイ 1.39 1.23 0.18 0.454 0.5 イチョウ 1.51 1.15 0.18 0.451 0.5 外来針葉樹 1.41 1.41 0.17 0.320 0.5 0.5 北海道 東北 6 県 栃木 群馬 埼玉 新潟 富山 山梨 長 その他針葉樹 2.55 1.32 0.34 0.352 野 岐阜 静岡に適用 その他針葉樹 1.39 1.36 0.34 0.464 0.5 沖縄県に適用 その他針葉樹 1.40 1.40 0.40 0.423 0.5 上記以外の県に適用 6 環境省 Web サイトよりダウンロード可能 (http://www.env.go.jp/earth/ondanka/mechanism/hosoku/kp-nir_j-1.pdf) II-18

表 Ⅱ-3 広葉樹の吸収 排出量を算定する際の各種係数 樹種 樹齢 20 年 拡大係数 (BEF) > 樹齢 20 年 地下部率 (R) 容積密度 (D) 炭素 含有率 備考 ブナ 1.58 1.32 0.25 0.573 0.5 カシ 1.52 1.33 0.25 0.629 0.5 クリ 1.50 1.17 0.25 0.426 0.5 クヌギ 1.36 1.33 0.25 0.668 0.5 ナラ 1.40 1.26 0.25 0.619 0.5 ドロノキ 1.33 1.17 0.25 0.291 0.5 ハンノキ 1.33 1.19 0.25 0.382 0.5 ニレ 1.33 1.17 0.25 0.494 0.5 ケヤキ 1.58 1.28 0.25 0.611 0.5 カツラ 1.33 1.17 0.25 0.446 0.5 ホオノキ 1.33 1.17 0.25 0.386 0.5 カエデ 1.33 1.17 0.25 0.519 0.5 キハダ 1.33 1.17 0.25 0.344 0.5 シナノキ 1.33 1.17 0.25 0.369 0.5 センノキ 1.33 1.17 0.25 0.398 0.5 キリ 1.33 1.17 0.25 0.234 0.5 外来広葉樹 1.41 1.41 0.25 0.660 0.5 カンバ 1.31 1.20 0.25 0.619 0.5 その他広葉樹 1.37 1.37 0.25 0.473 0.5 千葉 東京 高知 福岡 長崎 鹿児島 沖縄に適用 その他広葉樹 1.52 1.33 0.25 0.629 0.5 三重 和歌山 大分 熊本 宮崎 佐賀に適用 その他広葉樹 1.40 1.26 0.25 0.619 0.5 上記 2 区分以外の府県 なお 以下に記載のない樹種については 対象となる樹種の樹形及び木質を考慮し 基本的には同種 同属の樹種の係数を用いることが推 奨される II-19

参考 : 収穫表作成システム LYCS( ライクス ) 1) 収穫表作成システム LYCS( ライクス ) 収穫表作成システム LYCS( ライクス ) は スギ ヒノキ カラマツ人工林に対して適切な間伐計画の指針を提供することを目的として開発されたマクロプログラムであり 以下のような特徴がある 1 間伐計画 ( 時期 方法 強度 ) を設定すると それに応じた収穫表と材価が出力される 2 様々な間伐計画を試すことにより 生産目標に応じた間伐計画を行う手助けが可能 3 植栽時からだけではなく 成長途中の林分についても その後の成長を予測可能 4 現実林分のデータを用いれば より精度の高い予測が可能 5 市況をふまえた径級別の材価 採材区分を入力すれば より現実的な材価が予測可能 2) 対象とする地域および森林この収穫表作成システム LYCS( ライクス ) は 表 Ⅱ-4 のように全国のスギ ヒノキ カラマツ人工林に対応しています 他の地域においても 近隣の地域を選んだうえ 現実林分のデータを利用して適切な地位を選択すれば 十分に利用可能な推定ができる 表 Ⅱ-4 LYCS が対応している樹種 地域 ( 平成 20 年 4 月現在 ) 樹種スギヒノキカラマツ 青森 (60) 大井 天竜 (70) 関東 (60) 中国 (100) 北海道 秋田 (100) 紀州 (80) 天城 (80) 九州 (120) (80) 山形 (100) 愛知 岐阜 (80) 冨士 箱根 (100) 岩手 (55) 地域 越後 会津 (100) 北関東 阿武隈 (100) 山陰 (60) 土佐 (100) 大井 天竜 (100) 木曽 (120) 出羽 (65) 信州 (80) 茨城 (65) 熊本 (100) 愛知 岐阜南武 (80) 千葉 (100) 鹿児島 (60) 紀州 (100) 天城 (65) 鹿児島 民 (120) 土佐 (100) 3) 使い方 LYCS( ライクス ) は Windows 版 Microsoft Excel2003 2007 上で作動するマクロである 詳しい使い方は 以下の森林総合研究所 Web サイトにあるプログラムと一緒にダウンロードされるマニュアルを参照されたい 森林総合研究所 Web サイト : http://www2.ffpri.affrc.go.jp/labs/lycs/index.html II-20