LAMMPS入門

Similar documents
LAMMPSを使うための環境整備状況と支援体制

IntroducCon Outline 第一原理計算アプリケーションについて 本日のワークショップの講演の紹介 第一原理シミュレーションを始めるには ü GUI アプリの紹介 ü 利用環境と利用支援 第一原理計算アプリケーション QuantumESPRESSO の実行 HPC での計算について 高度

Gromacsユーザーマニュアル

Hphi実行環境導入マニュアル_v1.1.1

appli_HPhi_install

Winmostarご説明資料

Microsoft Word - appli_SMASH_tutorial_2.docx

Intel MPI Library Linux

目次 I. 孤立系 ( 気相 ) II. 単成分液体 III. 混合液体 1 希薄水溶液 2 任意の濃度の溶液 IV. タンパク質 1 リガンドなし 2 リガンドあり V. ポリマー VI. 固液界面補足 Acpypeによる電荷の割り当て補足 RESP 電荷の割り当て 2017/10/01 Copy

MateriApps LIVE! の設定 LAMMPS について Outline 力場 ( ポテンシャル ) について 実行時エラー LAMMPS の examples の実行 melt, micelle, colloid を実行する 計算結果を VMD で可視化する micelle と collo

Winmostar - LAMMPS Tutorial 4 界面ビルダ V5.012 株式会社クロスアビリティ 2015/6/18

<4D F736F F F696E74202D20834A815B836C838B835C815B835882CC95E082AB95FB F4B2E B8CDD8AB B83685D>

Microsoft Word - appli_OpenMX_install.docx

目次 LS-DYNA 利用の手引き 1 1. はじめに 利用できるバージョン 概要 1 2. TSUBAME での利用方法 使用可能な LS-DYNA の実行 4 (1) TSUBAMEにログイン 4 (2) バージョンの切り替え 4 (3) インタラ

目次 1. 動作環境チェック 動作必要環境 Java のインストール Java のインストール Firebird のインストール Firebird のインストール Adobe Reader のインストール

Microsoft Word - K5VSSP32-install.docx

本書について 本書では Winmostar を初めて使う人を対象に その導入手順と基本操作を紹介します 不明な点がある場合や本書の通りに動かない場合はまず 随時更新されている よくある質問 をご確認ください 2

目次 1. はじめに 本書対象者 PALRO のアプリケーションについて Ubuntu 8.04LTS の入手について Linux 上での開発環境の構築 事前準備 Ubuntu のインストール..

インテル(R) Visual Fortran コンパイラ 10.0

V9 ビギナーズガイド 2019 年 3 月 5 日 株式会社クロスアビリティ

7th CodeGear Developer Camp

slice00_install.dvi

Microsoft PowerPoint - install_NGSsokushu_windows(ver2.1).pptx

Microsoft Word - HOKUSAI_system_overview_ja.docx

概要 水中のエタノール分子の溶媒和自由エネルギーを エネルギー表示 (ER) 法を用いて計算します 溶質 + 溶媒 溶媒のみ 溶質のみ それぞれの MD 計算を実施した後 エネルギー分布関数と自由エネルギーを計算します 溶液の MD ( 溶媒 + 溶質 ) 溶媒の MD

PowerPoint プレゼンテーション

Java言語環境Java2SEついて

ATDEインストールガイド

Microsoft PowerPoint - 1_コンパイラ入門セミナー.ppt

Maple 12 Windows版シングルユーザ/ネットワークライセンス

ダウンロード方法 アルテラのソフトウェアをインストールするためのダウンロード ファイルには以下の種類が あります.tar フォーマットのソフトウェアとデバイス ファイルがバンドルされたセット ダウンロードとインストールをカスタマイズするための個別の実行ファイル ディスクに焼いて他の場所にインストール

環境セットアップ

Java Bridgeを利用した他言語によるデータロード&プロットデモ

日医特定健康診査システム ORCA PROJECT Linux 対応版インストールマニュアル (Version 対応 ) Debian Etch 用 版 2008 年 10 月 31 日 Copyright (C) 2008 Japan Medical Association

t20s3-fn09.pdf

Intel Integrated Performance Premitives 4.1 Linux

改訂履歴 改訂日付 改訂内容 2014/11/01 初版発行 2017/01/16 Studuino web サイトリニューアルに伴う改訂 2017/04/14 Studuino web サイトリニューアルに伴うアクセス方法の説明変更 2018/01/22 Mac 版インストール手順変更に伴う改訂

修正履歴 2015/10/19 版 Version 6 対応版 2015/11/25 版 溶媒系 溶液系の分子数の制限に関する記述を追加 2016/1/15 版 溶質の計算を剛体近似して省略するよう変更 高圧での平衡化を省略 細かい文章表現を調整 2016/6/30 版 V6.016 対応 版 V6

LetItB Installation Manual - Japanese version

Studuino ライブラリ環境設定Windows編

日医特定健康診査システム ORCA PROJECT Linux 対応版インストールマニュアル (Version 対応 ) Ubuntu Trusty 用 版 2017 年 2 月 23 日 Copyright (C) Japan Medical

Sophos Enterprise Console

Microsoft Word - appendix_b_srft.doc

Gfarm/MPI-IOの 概要と使い方

Microsoft Word - PGI WorkstationServer事前準備 doc

< 付録A: ソフトウェアアップデート >

0_テキストマイニング環境構築_mac

PowerPoint Presentation

Winmostar- Gromacs Tutorial 2 タンパク系 (pdb2gmx を使用 ) V6.005 株式会社クロスアビリティ 2016/1/15

MINI2440マニュアル

インテル® Parallel Studio XE 2019 Composer Edition for Fortran Windows : インストール・ガイド

bash on Ubuntu on Windows bash on Ubuntu on Windows bash on Ubuntu on Windows bash on Ubuntu on Windows bash on Ubuntu on Windows ˆ Windows10 64bit Wi

1. OS のインストール 今回インストールするのは, Ubuntu という Linux ディストリビューションの中の一つ. OS, ディストリビューションの種類 ディストリビューションとは, 一般利用者が導入 利用するために多くのコンポーネントをまとめた頒布形態. 無料のものと有料のものがあり,

次 概要... 3 (1) SSL-VPN 接続ソフトを... 3 (2) SSL-VPN 接続ソフトのインストール... 4 (3) SSL-VPN 接続ソフトの設定... 7 (4) 接続ソフトの使 法... 9 (5) 接続トラブル発 時の対応 改訂履歴... 13

$ cmake --version $ make --version $ gcc --version 環境が無いあるいはバージョンが古い場合は yum などを用いて導入 最新化を行う 4. 圧縮ファイルを解凍する $ tar xzvf gromacs tar.gz 5. cmake を用

Microsoft Word - CygwinでPython.docx

はじめに 1. 概要本書では SuitePRO V3 にて提供している迷惑メールフィルタのバージョンアップ手順について案内しています なお この手順につきましては 迷惑メールフィルタ機能について オンラインマニュアルの内容通りに設定されていることを前提条件とします

PowerPoint プレゼンテーション

Studuinoライブラリ環境設定Mac編

ダウンロード方法 アルテラのソフトウェアをインストールするためのダウンロード ファイルには以下の種類があります.tar フォーマットのソフトウェアとデバイス ファイルがバンドルされたセット ダウンロードとインストールをカスタマイズするための個別の実行ファイル ディスクに焼いて他の場所にインストールす

インストール先 PC 推奨環境 Intel Virtualization Technology 対応 CPU Windows 7 以降 64 bit メモリ 4 GB 以上 ハードディスク空き容量 20 GB 以上 インターネット接続 ( アップデートを うため ) ( 動作を保証するものではありま

Microsoft PowerPoint - Kozos12step_

MINI2440マニュアル

製品開発の現場では 各種のセンサーや測定環境を利用したデータ解析が行われ シミュレーションや動作検証等に役立てられています しかし 日々収集されるデータ量は増加し 解析も複雑化しており データ解析の負荷は徐々に重くなっています 例えば自動車の車両計測データを解析する場合 取得したデータをそのまま解析

ColorNavigator 7インストールガイド

4 ソースからのインストール

Add-onアプリケーション開発 - 環境構築マニュアル -

目次 1. はじめに Ver.4.4 における主な更新内容 Ver.4.3 における主な更新内容 動作環境 必要なソフトウェア 動作確認環境 アーカイブファイルの解凍 展開 インス

不可能への挑戦株式会社日昇テクノロジー低価格 高品質が不可能? 日昇テクノロジーなら可能にする Mini2440 クイックインスト ールマニュアル 株式会社日昇テクノロジー 更新日 2013/08/13 日昇テクノロジー c

Microsoft Word - Python利用環境構築ガイド_ docx

JDK のインストール (2012 年 8 月時点でのバージョン ) Java の実行環境 開発環境は さまざまな企業 団体が開発 配布を行っているが 当テキストでは Java の生みの親である Sun MicroSystems 社 ( 現 Oracle 社 ) の実行環境 開発環境を使用する Ja

Microsoft PowerPoint - DEXCS2015_Salome_Installation pptx

スライド 1

Windows 版 GAMESS インストールマニュアル 2019/6/5 [64bit Windows の場合 ] [32bit Windows の場合 ] [64bit Windows の場合 ] 1. GAMESS のサイト内の [GAMESS User License Agreement]

Linux ドライバのインストール

CLAIM接続利用手順

スマートにプログラミング Android 入門編第 2 版 SDK4/2.3 対応 よくあるご質問 (FAQ) ここでは 読者の皆様から寄せられた質問の中で 比較的多く見受けられたトラブル事例とその解決策を集め掲載致しました お困りの際の解決のヒントとしてご利用下さい なお スマートにプログラミング

Microsoft Word - quick_start_guide_16 1_ja.docx

Helix Swarm2018.1インストール手順

SANS SEC401_PC設定の手引き

Installation Guide for Linux

TRQerS - Introduction

スライド タイトルなし

IBM SPSS Statistics - Essentials for Python: のインストール手順 Mac OS

ポリマー界面系概要 本演習の流れは以下のとおりである 1 接合用セルを作製ポリマーツールを使って PE( ポリエチレン ) と PP( ポリプロピレン ) のポリマーセルを作成する 2 接合条件設定接合面 (ab 面 bc 面 ca 面 ) と接合方向を指定する 3 積層数指定と接合実施接合面の積み

ColorNavigator 7インストールガイド

ブート ~OS が起動されるまで~

OpenCV Windows(cygwin) Linux USB PC [1] Inel OpenCV OpenCV 1 Windows Linux OpenCV (a) (b)2 (c) (d) 1: OpenCV 1

SystemDirector Developer's Studio(V3.2) 適用ガイド

<4D F736F F F696E74202D2091E F182E082CC82C382AD82E88E CA48B8689EF C835B83938E9197BF292E B8CDD8AB B83685D>

改訂履歴 初版 2004 年 1 月 23 日 新規作成 2 版 2004 年 2 月 3 日 フォントの設定 を追加 3 版 2004 年 7 月 13 日 リソースファイルのダウンロード を追加 バージョン番号表記を変更 4 版 2005 年 11 月 21 日 リソースファイルのダウンロード

DAQ-Middleware 開発環境の準備

Microsoft Word - 補足説明_Win7_Server2008R2__R1.doc

PowerPoint プレゼンテーション

Microsoft Word - ★ubuntuでns-2_Rev3.doc

Windows10上でのFrontISTR v5.0αの構築法

目次 1 環境 バージョン インストール環境 インストール手順 前提条件 CentOS SSHD の設定 VSFTPD の設定 コンテンツ管理 CGI のイ

図 1: 場所をクリックし ホームフォルダーをクリックすると (上図) ホーム フォルダー下にあるファイルやディレクトリの一覧を見ることができる 下図 2

Windows XP から Windows 7 へのアップグレード

SLAMD導入手順

Transcription:

LAMMPS 入門 高度情報科学技術研究機構 (RIST) 吉澤香奈子 1

Introduction Outline 材料系ワークショップについて 材料開発とシミュレーション 分子動力学法 (MD) とは 古典 MD の代表的なアプリ ( オープンソース ) LAMMPS とは LAMMPS を使い始めるには LAMMPS 利用支援 LAMMPS 利用環境 2

Introduction 材料系ワークショップ (WS) について材料系 à 基礎と応用両方の発展へつながる 産業は学問の道場なり : 本多光太郎先生今回 LAMMPS( 京 での産業利用が一番多い ) を中心した WS 材料開発とシミュレーション基礎と応用の連携私の専門 : 物理 第一原理計算 ( 周期系 DFT コード xtapp の開発 ) シミュレーション ( 計算科学 ) は 役立つ?( 大規模計算可能か?) 正しいのか?( 計算精度は?) à 使い方次第 何か得られ 得られる情報をどう活用するか à 高並列計算 高度化に対する知識 ( アプリの使い方 ) 本 WS の講演 具体的な実施へ向けて 3 研究 開発でのシミュレーション ( 計算科学 ) の活用へ

分子動力学法 (MD) とはニュートンの運動方程式を用いて系の時間発展を求める m i d 2 r i dt 2 = F i = V r i 力場を経験的に決める à 古典 MD 温度一定 圧力一定など 現実的な条件設定が可能 得られる物理量 : エネルギー 自由エネルギー 溶解現象 ( 溶解に関する各種エネルギー ) 各種分布関数 古典 MD の代表的なアプリ ( オープンソース ) LAMMPS Gromacs NAMD DL-POLY : 海外のアプリ OCTA MODYLAS GENESIS : 国産のアプリ VMD : タンパク質 核酸 脂質二重層などの生体系のモデリング 可視化 解析のためのソフトウェア 4

LAMMPS とは Large-scale Atomic/Molecular Massively Parallel Simulator http://lammps.sandia.gov/ 並列計算機のために設計された分子動力学シミュレータ 物質系を構成する原子や分子の 1 つ 1 つに対する運動方程式を数値的に計算している 高並列計算のため 2007 年に C++ でオブジェクト指向で完全に rewrite されているオブジェクト指向 à コード拡張 公開 à 多分野 多スケールに渡る計算 現在 粒子系統合シミュレータとして高い支持 ソースコードダウンロード http://lammps.sandia.gov/download.html Stable version (7 Dec 2015) :2016 年 2 月 1 日現在ソースファイル名 :lammps-stable.tar.gz ( 注 )Stable 以外の最新のコードもある過去のメジャーなコード :http://lammps.sandia.gov/tars/ ドキュメント http://lammps.sandia.gov/doc/section_intro.html 5

材料系分子シミュレーションの現象スケール ms μs 時間スケール (sec) 粗視化分子動力学 OCTA ns ps fs 量子化学分子軌道法 密度汎関数法 NTChem, ABINIT-MP, PHASE, xtapp, etc. 分子動力学 LAMMPS MODYLAS ( 注 ) 厳密なものではないあくまで目安 空間スケール (m) nm μm mm LAMMPS 様々な計算スケールの手法が入っている ( 粒子系で高速多重極展開 FMM 法以外は大抵入っている ) 金属系の経験ポテンシャル類にも強い 6

LAMMPS を使い始めるには 個人のPCで試す (Windows, Mac, Linux) 個人で設定 インストールの必要がある どのプラットフォームでも LAMMPS のコンパイルには比較的時間がかからない GUI 支援ツール (Windows) を用いる 本 WS の講演 MateriApps Live! http://cmsi.github.io/materiappslive/ のようなツールを用いるとインストールなしで試せる 京 および HPCI での利用 ß 大規模計算 課題申請 成果報告の必要がある インストールの必要がある 機関によってはプリインストールされている 名古屋大学情報基盤センター 大阪大学サイバーメディアセンター インストール方法などの詳細 付録へ 7

LAMMPS 利用支援 LAMMPS 開発グループ ( 英語 ) GUI 支援ツール (Windows) による利用 à 各アプリの開発元 ( JSOL クロスアビリティ ) MateriApps Live! による利用 à MateriApps 開発 京 および HPCI での利用 à RIST 8

LAMMPS の利用環境 9

(1)Windows での利用 ( バイナリが配布されている ) l LAMMPS-ICMS Windows Installer Repository http://rpm.lammps.org/windows.html 例 ) バイナリファイル名 (32 ビット ):lammps-32bit-latest.exe ( 注 )64 ビット版のバイナリもある Cygwin(https://www.cygwin.com/) を用いて実行 (MPI を用いるときは http://www.mpich.org/static/tarballs/1.4.1p1/mpich2-1.4.1p1- win-ia32.msi をインストール ) 実行例 ( 個人の環境によって異なる可能性あり ) lammps-32bit-latest.exe をダウンロードして実行 ( インストール ) Cygwin を起動サンプルのあるディレクトリ ( デフォルトのままインストールした場合 ) /cygdrive/c/program Files/LAMMPS 32-bit 20160124/Examples 実行ファイルのあるディレクトリ /cygdrive/c/program Files/LAMMPS 32-bit 20160124/bin $ lmp_serial.exe < (input file) ß シリアルで実行 $ lmp_mpi.exe < (input file) ß MPI で実行 10

l GUI 支援ツールを用いる Winmostar https://winmostar.com/jp/ J-OCTA https://cae.jsol.co.jp/product/material/jocta/ 本 WS の講演 その他のツール Pre/Post Processing Tools for use with LAMMPS( 紹介サイト ) http://lammps.sandia.gov/prepost.html 11

(2)Linux での利用 l ソースをコンパイル実行例 ( 個人の環境によって異なる可能性あり ) ターミナルを起動ソース (lammps-stable.tar.gz) を解凍 à ディレクトリ lammps-7dec15 を作る $ tar zxvf lammps-stable.tar.gz 必要に ( 利用したい機能に ) 応じてパッケージの追加 http://lammps.sandia.gov/doc/section_packages.html $ cd lammps-7dec15/src $ make package-status ß パッケージの一覧の表示 $ make yes-rigid : 剛体の機能などを追加 シリアルで実行 $ cd./lammps-7dec15/src $ make serial $./lmp_serial < (input file) MPI で実行 (OpenMPI などが必要 ) $ cd./lammps-7dec15/src $ make mpi $./lmp_mpi < (input file) 12

l Linux 用の LAMMPS のパッケージをインストール (root 権限が必要 ) Pre-built Ubuntu Linux executables http://lammps.sandia.gov/download.html#ubuntu Pre-built binary RPMs for Fedora/RedHat/CentOS/openSUSE http://lammps.sandia.gov/download.html#rpm など Debian での実行例 ( 個人の環境によって異なる可能性あり ) ターミナルを起動 $ sudo aptitude update $ sudo aptitude install lammps lammps-doc 13

(3)Mac での利用 ( ソースをコンパイル : コンパイラが必要 ) OS X El Capitan での実行例 ( 個人の環境によって異なる可能性あり ) ターミナルを起動ソース (lammps-stable.tar.gz) を解凍 à ディレクトリ lammps-7dec15 を作る l シリアルでコンパイル $ cd lammps-7dec15/src $ make serial $ lmp_serial < (input file) l MPI でコンパイル (OpenMPI などが必要 ) $ cd lammps-7dec15/src $ make mpi $ lmp_mpi < (input file) ( 注 )Mac 用の makefile:lammps-7dec15/src/make/machines/makefile.mac もある 14

(4)MateriApps LIVE! を利用する l USB メモリから直接ブートできる Linux システム (Debian Live Linux) Windows Mac などで利用可 インストール作業なしで物質科学アプリを実行できる l バージョン 1.10 公開 (2016 年 2 月 18 日 ) l MateriApps で紹介している公開アプリ ツールを収録 2016 年 2 月現在 :ABINIT, AkaiKKR, ALPS, CP2K, Feram, ERmod, GAMESS, Gromacs, OpenMX, Quantum Espresso, SMASH, xtapp, LAMMPS, VMD l MateriApps LIVE! サイト (http://cmsi.github.io/materiappslive/) からダウンロード可能 USB で reboot しなくても VirtualBox + ova ファイルで使用可能 https://github.com/cmsi/materiappslive /wiki/materiappslive-ova 15

(5) 京 での利用 (FFTW, MPI などはインストール済 ) l ソースをコンパイル実行例 lammps-7dec15/src/make/makefile.mpi を rename $ cp Makefile.mpi Makefile.K Makefile.K を編集 CC = mpifccpx CCFLAGS = -Kfast,parallel,openmp,noeval,simd=2 -Xg Nline SHFLAGS = -KPIC LINK = $(CC) LINKFLAGS = $(CCFLAGS) # LMP_INC = -DLAMMPS_GZIP MPI_INC = -DMPICH_SKIP_MPICXX FFT_INC = -DFFT_FFTW3 -I/home/apps/fftw/3.3/include FFT_PATH = -L/home/apps/fftw/3.3/lib64 FFT_LIB = -lfftw3 -lfftw3_omp -lfftw3_mpi lm FFTW の PATH の設定 16

l ソースをコンパイル ( 続き ) $ cd lammps-7dec15/src $ make j8 K $ mpiexec lmp_k -in (input file) l /opt/rist (RIST 管理のバイナリ ) を使う à 詳細はヘルプデスクまで実行例 $ mpiexec /opt/rist/lammps/lammps-7dec15/src/lmp_k -in (input file) 17

(6)HPCI での利用 (FFTW, MPI などはインストール済 ) l FX10 でソースをコンパイル実行例 ( 環境によって異なる可能性あり ) lammps-7dec15/src/make/makefile.mpi を rename $ cp Makefile.mpi Makefile.FX10 Makefile.FX10 を編集 CC = mpifccpx CCFLAGS = -Kfast,parallel,openmp,optmsg=2 -Nlst=t -Xg -Nline SHFLAGS = -KPIC LINK = mpifccpx LINKFLAGS = -Kfast,parallel,openmp,optmsg=2 -Nlst=t # LMP_INC = -DLAMMPS_GZIP # MPI_INC = -DMPICH_SKIP_MPICXX -DOMPI_SKIP_MPICXX=1 FFT_INC = -DFFT_FFTW3 -I/usr/local/fftw/3.3/include FFT_PATH = -L/usr/local/fftw/3.3/lib64 FFT_LIB = -lfftw3 -lm FFTW の PATH の設定 18

l FX10 でソースをコンパイル ( 続き ) $ cd lammps-7dec15/src $ make j16 FX10 $ mpiexec lmp_fx10 -in (input file) l Intel マシンでソースをコンパイル実行例 $ cd./lammps-7dec15/src $ make mpi $./lmp_mpi < (input file) l HPCI にインストールされている LAMMPS を使うハードウェア ソフトウェア資源一覧 http://www.hpci-office.jp/folders/245 名古屋大学情報基盤センター http://www.icts.nagoya-u.ac.jp/ja/sc/overview.html#cx400 大阪大学サイバーメディアセンター http://www.hpc.cmc.osaka-u.ac.jp/system/manual/vcc/lammps/19