1 基本情報 日本からの農林水産物 食品輸出 345 億円 (2015 年 ) 国 地域別順位 7 位 1. 基礎データ 2. 日本との関係 3. 農業関連データ 輸入 1,480 億ドル輸出 1,500 億ドル 人口 :93 百万人 ( 人口増加率 1.1%) 面積 :32 万 9,241 km2

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国 地域別の農林水産物 食品の輸出拡大戦略 ( タイ ) 85

1 基本情報 日本からの農林水産物輸出 83 億円 (2015 年 ) 国 地域別順位 12 位 1. 基礎データ 人口 : 約 30 百万人 ( 人口増加率 1.5%) 面積 : 約 33 万km2 ( 日本の約 0.9 倍 ) 宗教 : イスラム教 仏教 ヒンドゥー教 キリスト教など 名目 GD

1 基本情報 日本からの農林水産物 食品輸出 81 億円 (2015 年 ) 国 地域別順位 13 位 1. 基礎データ 2. 日本との関係 輸入 4,750 億ドル輸出 4,747 億ドル 人口 :36 百万人 ( 人口増加率 1.0%) 面積 : 約 998 万km2 ( 日本の約 27 倍 )

1 基本情報 1. 主要なターゲット国 オーストラリア 日本からの距離約 7,800 km ( 東京からシドニー ) 2. 各国の基礎データ 3. 農業関連データ 4. 市場の特性 日本からの農林水産物 食品輸出 (2015 年 ) / 国 地域別順位 ニュージーランド 億円 /9 位

1 基本情報 1. 主要なターゲット国 メキシコ 13.8 億円 /32 位 ペルー 2.9 億円 /56 位 チリ 2. 各国の基礎データ 3. 農業関連データ 日本からの農林水産物 食品輸出 (2015 年 ) / 国 地域別順位 日本からの距離約 17,600 km ( 東京からサンパウロ )

国 地域別の農林水産物 食品の輸出拡大戦略 ( シンガポール ) 48

1 基本情報 日本からの農林水産物 食品輸出 32.0 億円 (2015 年 ) 国 地域別順位 20 位 1. 基礎データ 輸入 2,866 億ドル輸出 4,978 億ドル 人口 :143 百万人 ( 人口増加率 0.0%) 面積 : 約 1,707 万km2 ( 日本の 45 倍, アメリカの

1 基本情報 日本からの農林水産物輸出 64 億円 (2015 年 ) 国 地域別順位 17 位 1. 基礎データ 人口 :257 百万人 ( 人口増加率 1.3%) 面積 : 約 189 万km2 ( 日本の約 5 倍 ) 宗教 : イスラム教 ヒンドゥー教 キリスト教ほか 名目 GDP:8,88

1 基本情報 1. 主要なターゲット国 トルコ 10.4 億円 /35 位 サウジアラビア 24.6 億円 /25 位 カタール 3.7 億円 /52 位 2. 各国の基礎データ 輸送機器 一般機械 主要品目鉄鋼など 日本への渡航者数 ( 年間 ) は各国 1 万人以下 3. 農業関連データ 4.

1. 基礎データ 1 基本情報 輸入 5,449 億ドル輸出 4,749 億ドル 人口 :7 百万人 ( 人口増加率 0.8%) 面積 :1,103 km2 ( 東京都の約半分 ) 宗教 : 仏教 道教 キリスト教 名目 GDP:2,909 億ドル 一人当たり名目 GDP:40,033 ドル 実質

1 基本情報 日本からの農林水産物 食品輸出 952 億円 (2015 年 ) 国 地域別順位 3 位 1. 基礎データ 輸入 2,740 億ドル輸出 3,136 億ドル 人口 :23 百万人 面積 :3 万 6 千km2 ( 九州とほぼ同じ ) 宗教 : 仏教 道教 キリスト教 名目 GDP 総額

1. 沖縄県における牛肉の輸出動向 2015 年は 輸出額が過去最高 数量 金額 2015 年は数量が 18,424 KG( 前年比 97.0%) 金額が 87 百万円 ( 同 111.8%) となり 輸出額が過去最高を記録しました 沖縄県の輸出額シェアは 1.1% となっています 国別金額シェア

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1 食に関する志向 健康志向が調査開始以来最高 特に7 歳代の上昇顕著 消費者の健康志向は46.3% で 食に対する健康意識の高まりを示す結果となった 前回調査で反転上昇した食費を節約する経済性志向は 依然厳しい雇用環境等を背景に 今回調査でも39.3% と前回調査並みの高い水準となった 年代別にみ

EPA に関する各種試算 試算 1 EPA のマクロ経済効果分析 (3 ページ ) 内閣官房を中心に関係省庁と調整したシナリオに基づき 川崎研一氏 ( 内閣府経済社会総合研究所客員主任研究官 ) が分析 WTO はじめ広く関係機関が活用している一般均衡モデル (GTAP モデル ) を使用 EPA

目次 1. コメ 1 2. 野菜 果実 2 3. 茶 3 4. 薬用植物 4 5. 牛乳 乳製品 5 6. 食肉 6 7. 水産物 7 8. 加工食品 8

平成25年度戦略的輸出マーケティング調査 シンガポール現地調査報告

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目次 1. コメ 1 2. 野菜 果実 2 3. 茶 3 4. 薬用植物 4 5. 牛乳 乳製品 5 6. 食肉 6 7. 水産物 7 8. 加工食品 8

第 3 節食料消費の動向と食育の推進 表 食料消費支出の対前年実質増減率の推移 平成 17 (2005) 年 18 (2006) 19 (2007) 20 (2008) 21 (2009) 22 (2010) 23 (2011) 24 (2012) 食料

42

資料 5 総務省提出資料 平成 30 年 12 月 21 日 総務省情報流通行政局

2. 食料自給率の推移 食料自給率の推移 我が国の食料自給率 ( 総合食料自給率 ) は 長期的に低下傾向で推移してきましたが 近年は横ばい傾向で推移しています (%) (H5 ) 43 7

1 我が国の農産物輸入等の動向 (1) 概観 ( 海外依存を高めた我が国の食料供給 ) 我が国の農産物輸入は 2000 年を100として 1960 年の15.7から2015 年には165.3まで 金額ベースで10.5 倍と大幅に増加している 多様な食生活が実現される中 需要が拡大した畜産物や油脂類の

となっている イタリアとロシアでの意向が特に強いが 欧米エリアでは全体的に強い傾向にある 国や地域によって 興味 関心は異なる 例えば ご当地 ラーメン に関心が高いのはフィリピン 世界遺産 はイタリア 城 城址 はロシア 和牛 は香港など 日本の地方への関心は アジアだけではなく欧米エリアにも拡大

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インド 12 3 エビ イカ オーストラリア 13 3 マグロ エビ フィリピン 14 1 マグロ カツオ エビ アイスランド 15 1 その他の魚 ハリバット 魚卵 スペイン 16 1 マグロ タコ マルタ 17 1 モロッコ 18 1 タコ イカ モーリタニア 19 1 タコ ニュージーランド

資料3-8 日本貿易振興機構提出資料

ニュースリリース

1 農林水産業の輸出力強化戦略 1

平成 21 年 4 月 10 日 平成 21 年 10 月 1 日訂正国際部国際政策課 農林水産物輸出入概況 2008 年 ( 平成 20 年 ) 確定値 本資料は財務省が発表している 貿易統計 を基に 我が国の農林水産物輸出入状況を取りまとめたものであり 本年 3 月 24 日に公表した統計表 (

電通、「ジャパンブランド調査2014」を実施

主な国 地域別内訳 ( 単位 : 億円 ) 国 地域名 平成 27 年 平成 28 年 増減額 増減率 世界 7,451 7, % 香港 1,794 1

ぶり ( 冷凍したフィレ ) の輸出 2011 年は 数量 価額ともに過去最高 平成 24 年 11 月 21 日 門司税関 はじめに ぶり は 刺身 寿司 照り焼きなど日本の食卓には欠かせない食材の一つですが 近年 その ぶり ( 冷凍したフィレ ) の輸出が増加しています 2011 年全国税関別

現状 課題 海外の消費者ニーズを踏まえ 更なる高付加価値化を実現すべく 日本産酒類のブランド力と品質を向上させます 国内外で高い評価を受けた 高付加価値な酒類が輸出される傾向にある 今までの傾向を踏まえ 日本産酒類の高付加価値化を進めるとともに 海外において製造されている酒類との差別化を図ることが課

TPP 農林水産物市場アクセス交渉の結果 1 米 : (1) 米及び米粉等の国家貿易品目 1 現行の国家貿易制度を維持するとともに 枠外税率 ( 米の場合 341 円 /kg) を維持 2 米国 豪州に SBS 方式の国別枠を設定 米国 :5 万 t( 当初 3 年維持 ) 7 万 t(13 年目以

日本貿易振興機構提出資料 2

商品特性と取引条件 商品名 (1) 展示会 商談会シート 記入日 : 最もおいしい時期 (2) 賞味期限 消費期限 (3) 主原料産地 ( 漁獲場所等 )(4) JAN コード (5) 内容量 (6) 希望小売価格 ( 税込 )(7) 1ケースあたり入数 (8) 保存温度帯 (9) 発注リードタイム

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2. アジア諸国の食品市場の特徴と注目カテゴリー 企業へのヒアリングでは乳製品が今後有望なカテゴリーとして挙がった 著しい成長が見込まれているアジア諸国の食品市場において カテゴリー別の市場環境と企業占有率の状況を考察する 本節では 年時点の市場規模が 10 億ドル以上であり 25 年ご

第 3 章九州の産業別貿易動向 1. 自動車 自動車の部分品 2017 年の九州の自動車輸出額は 1 兆 7,006 億円 ( 前年比 27.4% 増 ) で前年より増加し 4 年連続の増加となった 輸出先は 米国が最も多く 次いで中国 アラブ首長国連邦等であった 2017 年の九州の自動車生産台数

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輸出のターゲット市場の拡大 深掘りをするとともに 輸出用米生産に関する制度の運用を改正 現状 課題 日本食レストランを中心とした需要に留まっている中 輸出先国 地域の多様なニーズに合わせた商品の多様化 生産コストの削減による価格競争力の強化を通じ 輸出ターゲット市場の拡大 深掘りを図ることが課題 潜

HACCP 導入率 ( 参考 ) 平成 27 年度 29% ( コーデックス原則のみ ) 29 年度 30 年度 31 年度 32 年度 33 年度 30% 40% 50% 60% 80% 推進に当たっては 以下を 中間アウトカム目標 として取り組んでいく 1 平成 31 年度までに業界団体による手

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北海道の農畜産物の 輸出を巡る情勢

Vol

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アジア近隣 5 カ国における牛乳乳製品の輸入動向 資料 5-2 各国とも輸入額全体に占める脱脂粉乳及び全脂粉乳の割合が高い 高付加価値商品の販売が見込めるチーズ 育児用粉乳等についても各国で一定の割合を輸入 中国の輸入市場は規模が大きく 最近伸びているが割合の小さい LL 牛乳 (2.6%) 市場で

Title 日系食品企業の直接投資およびFTA/EPAがASEAN 諸国の食品貿易に与える影響に関する分析 ( Digest_ 要約 ) Author(s) 髙松, 美公子 Citation Kyoto University ( 京都大学 ) Issue Date URL ht

08-03月くらし-3.3

米 秋田県 JA 秋田おばこ コメ ( あきたこまち ) をロシアへ 主な品目 コメ ( あきたこまち ) ロシア ( ウラジオストク ) ロシアバイヤーとの契約締結を機に 直接輸出に取り組む バイヤーを招聘し 産地視察を実施したほか 生産者を現地に派遣し 現地の食材を利用した調理実演 試食等の P

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TBT( 貿易の技術的障害 ) 貿易救済 ( セーフガード措置等 ) 政府調達 も高いレベルの措置を導入 維持できるとされている ) 個別品目の輸入解禁や輸入条件の変更について, 従来よりTPP 交渉参加国より要請されてきた案件が, 交渉参加のための条件とされ, あるいはTPP 協定に付随する約束を

2019 年度 JFOODO 日本産米粉プロモーションのご案内 ( 米国 フランス ドイツ ) 日本食品海外プロモーションセンター (JFOODO) 2019 年 5 月 Copyright 2019 JFOODO. All rights reserved. 1

【東南アジア経済】ASEANの貿易統計(5月号)~輸出は好調も、旧正月の影響を均せば増勢鈍化

食品群別栄養素等摂取量 - 食品群 栄養素別 摂取量 - 総数 歳 E B 1 B 2 C 飽和一価不飽和 n-6 系 n-3 系脂肪酸脂肪酸脂肪酸脂肪酸 mg g 総量 水溶性 不溶性 μgre 1 μg mg 2 μg mg mg mgne 3 mg μg μg mg mg mg g

1. 世界における日 経済 人口 (216 年 ) GDP(216 年 ) 貿易 ( 輸出 + 輸入 )(216 年 ) +=8.6% +=28.4% +=36.8% 1.7% 6.9% 6.6% 4.% 68.6% 中国 18.5% 米国 4.3% 32.1% 中国 14.9% 米国 24.7%

電通、「ジャパンブランド調査2019」を実施

資料 2 平成 27 年度の政策対話等の実施実績及び予定について ( 未定稿 ) 1. 概要 平成 27 年度は 以下の取組につき 各国の状況に応じ組み合わせて実施 (1) 各国との政策対話の実施 (2) 対話の場を活用した 我が国食関連産業と先方政府 先方民間企業のとの情報共有 マッチングの促進

農林水産省試算の方法 ( 手順 ) (1) 試算対象品目の選定関税率 10% 以上 国内生産額 10 億円以上 ( 米 麦など 19 品目 ) (2) 国産品の分類内外価格差 品質格差の観点から 輸入品と競合する国産品と競合しない国産品に二分 (3) 試算の方法 1 競合する国産品は 輸入品に置き換

目 次 Ⅰ. 総括編 1. 世界各地域の人口, 面積, 人口密度の推移と予測およびGDP( 名目 ) の状況 ( 1) 2. 世界の自動車保有状況と予測 ( 5) 3. 世界の自動車販売状況と予測 ( 9) 4. 世界の自動車生産状況と予測 ( 12) 5. 自動車産業にとって将来魅力のある国々 (

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阿賀野川 SA 栄養成分 アレルゲン一覧表 (2016 年 1 月 18 日現在 ) お客様各位 ~ 一覧をご覧になる際は 下記注意事項を必ずご覧下さいませ ~ 一覧表記載の栄養成分の数値は 検査機関での分析値を基本とし 一部食材に関しては 五訂増補日本食品標準成分表 による計算値のいずれか または

なお, 食材等提供事業者は, ベトナムに輸出する宮城県産食材等について, 最終加工施設等の登録など, 事前に必要な手続を完了しているか, 又は当該手続の履行に誠実に協力する事業者とする ただし, 委託業務において受注者が行うべき手続は除くものとする (2) Miyagi Week において使用する宮

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電通、「ジャパンブランド調査2015」を実施

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B 輸出についてお伺いします 輸出を行っている方 ( A-1 で 1 直接輸出 2 間接輸出 のいずれかを回答 ) B-1 現在, 主力の輸出先となっている国 地域と, 今後重視又は検討している国 地域を下記の選択肢から 選び, それぞれ上位から記載してください 該当がない場合は, 直接, 回答欄に

第 3 章九州の産業別貿易動向 1. 自動車 自動車の部分品 2016 年の九州の自動車輸出額は 1 兆 3,346 億円 ( 前年比 15.6% 増 ) と 3 年連続の増加となった 輸出先は 米国が最も多く 次いで中国 アラブ首長国連邦等となっている 2016 年の九州の自動車生産台数は 135

( 参考様式 1) ( 新 ) 事業計画書 1 事業名 : 2 補助事業者名 : 3 事業実施主体名 : Ⅰ 事業計画 1 事業計画期間 : 年 月 ~ 年 月 記載要領 事業計画期間とは 補助事業の開始から事業計画で掲げる目標を達成するまでに要する期間とし その期限は事業実施年 度の翌年度から 3

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【東南アジア経済】ASEANの貿易統計(1月号)~輸出の好調続くも新型スマホ関連がピークアウトへ

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1 概 況

2017 電波産業調査統計

I. 調査結果概況 景気判断 DI( 現状判断 ) は小幅に上昇し最高値を更新 仕入原価高止まりも客単価が上昇 10 月スーパーマーケット中核店舗における景気判断 49.1 と小幅に上昇し 2010 年 4 月の調査開始以降最高値を記録した 経営動向調査によると売上高 DI が 1.1 とはじめてプ

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財務省貿易統計

1. プロジェクトの背景 農林水産物 食品の国別 品目別輸出戦略 で定めた目標を達成するため 協議会は国内事業者の取りまとめ 水産物のブランド確立 及び輸出促進を主導していくことが求められている 水産物輸出の課題これまでの国の施策貴協議会のミッション ブランド戦略 輸出計画の欠如 品目別輸出団体を設

電通、「ジャパンブランド調査2016」を実施

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調査出張報告書〔文化厚生委員会〕

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財務省貿易統計

1 基 本 情 報 日 本 からの 農 林 水 産 物 食 品 輸 出 2 億 円 (2015 年 ) 国 地 域 別 順 位 64 位 1. 基 礎 データ 人 口 :54 百 万 人 ( 人 口 増 加 率 0.8%) 面 積 :68 万 km2 ( 日 本 の 約 1.8 倍 ) 宗 教 :

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流拠点としての那覇空港を備えており 沖縄県への物流を確立することにより本市農産物の輸出の可能性が広がることが期待できること さらには年間 790 万人の観光入込客数があり そのうち 160 万人が外国人であることから 今後のインバウンドの増加を見込んだPRを実施する場所として効果的であると考えている

農林水産物 食品の輸出額の国 地域別内訳 主な輸出先国 地域は 香港 米国 台湾 中国 韓国で 約 7 割を占める 原発事故に伴う輸入規制により 中国及び韓国は震災前 (2010 年 ) の水準に戻らなかった 他方 アセアン地域は 輸出額が急増 (2013 年 : 速報値 ) ( 億円 ) カッコ内

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図 12 HACCP の導入状況 ( 販売金額規模別 ) < 食品販売金額規模別 > 5,000 万円未満 ,000 万円 ~1 億円未満 億円 ~3 億円未満

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国 地域別の農林水産物 食品の輸出拡大戦略 ( ) 95

1 基本情報 日本からの農林水産物 食品輸出 345 億円 (2015 年 ) 国 地域別順位 7 位 1. 基礎データ 2. 日本との関係 3. 農業関連データ 輸入 1,480 億ドル輸出 1,500 億ドル 人口 :93 百万人 ( 人口増加率 1.1%) 面積 :32 万 9,241 km2 宗教 : 仏教 ( 約 8 割 ) のほか カトリック カオダイ教 ホアハオ教など 名目 GDP:1,859 億ドル 一人当たり名目 GDP:2,051 ドル 実質 GDP 成長率 :6.0% 日本からの距離約 3,700 km ( 東京からハノイ ) 日本と EPA 締結 TPP 参加国 為替レート :1 ドン =0.0052 円 (2016 年 2 月時点 ) 対日輸入 :12,909 百万ドル ( 電気機器 一般機械 鉄鋼等 ) 対日輸出 :14,693 百万ドル ( 衣類 付属品 電気機器 原油 粗油等 ) 日本の直接投資 :22 億 9,900 万ドル 進出日本企業 ( 拠点 ) 数 :1,452 居留邦人数 :13,547 人 日本への渡航者数 :185,400 人 ( 国 地域別 15 位 ) 日本からの渡航者数 :647,956 人 農業生産額 :40,153 百万ドル ( 穀物自給率 117%) 農産物輸入額 :15,036 百万ドル 主な輸入品 : 大豆油粕 (1,509 百万ドル ) 綿花 (1,023 百万ドル ) アルコール飲料 (820 百万ドル ) 大豆 (815 百万ドル ) 5. 消費者の味覚 嗜好上の特徴 ハノイ ( 北部 ) ホーチミン ( 南部 ) で嗜好が異なる ( 北部 : 中国からの影響が強く 薄味で塩や醤油ベースのあっさりした味 中部 : 唐辛子を使用した辛い味 南部 : カレーやスパイスを多用し 砂糖を使用した甘く濃い味 ) 麺類 鍋料理が多く だし うまみを重視 ( ただし わかめ や かつおぶし 等は慣れるまで敬遠されがち ) 魚醤 味噌 香草なども多く使われる 6. 商流 商習慣 南北に長い国土や戦争の影響により 商圏が分断 全国にもれなく販売網を持つ地場企業は少なく 南北でそれぞれパートナーを探す必要がある コールドチェーンには課題があり 温度管理が徹底されないケースも見られるが 日系の冷凍倉庫や保冷トラックもある 7. 外食 小売等の状況 外食 日本食 料理その他 百貨店 日本食は料理の数倍の価格だが 人気が高まっている 日本食レストランは ホーチミン市内 400 店舗 ハノイ市内 200 店舗程度 人客も増加傾向 ダナン ハイフォン市等にも普及 日本酒や水産物などの食材は日本食材店経由で流通 ホーチミンでは寿司 定食 焼き肉などのチェーン店が多数展開されている ローカルの寿司店も増えている ファーストフード産業が急成長 アメリカや韓国系のほか 地場企業がフォーなど料理のチェーン店を展開 日本食以外でも 洋食やベーカリーなど日系外食チェーンが参入 主要な日系百貨店の進出はなし 高島屋がホーチミン市に 2016 年中のオープンを目指して工事中 4. 市場の特性 物価 ( 参考 ) りんご 1 kg約 1,507 円 ( 日本 ( 青森 ) 産世界一 ) 約 311 円 ( アメリカ産 ) コメ 5 kg約 966 円 ( 日本品種 ( 富士桜 ) 産 ) 約 382 円 ( 産 ) 日本産は確認できず 人口が毎年 100 万人程度増加 平均年齢 28.2 歳と若年層が多い 国民の 7 割が農村部 都市部はハノイ ホーチミン周辺に集中 共働きの家庭も多い 所得格差が大きく 日本産品は都市部が主要市場 一般的に日本産品への信頼性は高いが 理解や認知はまだ低い 日系の食品関連企業も多数進出し現地生産 日本より早く進出した韓国企業の食品と競合するとともに 企業等による類似食品も流通 流通 小売 加工原料 流通業参入規制 スーパー (GMS 食品スーパー ) CVS( コンビニ ) 水産加工場 ENT(Economic Needs Test: 外資企業に対する 2 店舗目以降の出店規制 ) 販売品目規制等の規制があり 日系流通業が進出する際の障壁となっている 日本食品は主に日本食品専門店での取り扱い タイや韓国 欧州系ハイパーマーケットも進出しているが 日本産の取り扱いは少ない 現地スーパーでは粉ミルク 一部大手加工食品メーカーの菓子類 水産物 ( さば さんま ) の販売がある程度 イオンは現地スーパーチェーンと提携し 52 店舗展開 イオンモールをホーチミン郊外 ビンズオン省 ハノイに開店 日本産品も取り扱う 日系コンビニも増加 ファミリーマート 73 店舗 ミニストップ 17 店舗 セブンイレブンも進出予定 現地品が中心で 日本産品は少ない 日本の水産物の輸出は 加工原料用 ( 主に缶詰用 ) が多い 国内で加工後 他国への再輸出も多い模様 96

21 日本の農林水産物 食品の輸出状況 ( 輸出上位品目 ) は 日本の農林水産物 食品の輸出先第 7 位 水産物の輸出割合が高く 過半を占める 主な輸出品目は ホタテ さば さけ ます など 粉ミルクの需要が拡大し 牛乳 乳製品 の輸出が大きく伸びている 農林水産物 食品の輸出額と為替レート ( 円 / ドン ) の推移 ( 億円 ) ( 円 / ドン ) 400 345 0.006 292 293 0.00552 0.005 300 0.00499 196 215 0.00464 0.004 0.00382 200 0.00386 0.003 100 0.002 0.001 加工食品農産物林産物水産物 < 輸出上位品目の状況及び今後の見通し > 0 2011 2012 2013 2014 2015 0.000 ( 年 ) 為替レート ( 右軸 ) 順位 品目 輸出金額 (2015 年 ) 増加率 (2013~) 1 ホタテ 61 億円 13.1% 外食店等向けに高い人気 再輸出されているケースもある模様 2 牛乳 乳製品 ほとんどが粉ミルク 日本産の需要は強い 27 億円 ( 粉乳 ) 722.2% 健康志向の高まりから 近年 ヨーグルトの市場規模が拡大 3 さば 21 億円 15.4% 加工原料用としての輸出が多い模様 外食店等向けについても一定の需要 4 さけ ます 13 億円 26.6% 加工原料用としての輸出が多い模様 5 かつお まぐろ 12 億円 12.3% 加工原料用としての輸出が多い模様 日本食レストラン向け等でも一定の需要 6 植木等 9 億円 71.6% 盆栽が人気 テト ( 旧正月 ) の贈答用需要もみられる 現状課題今後の見通し 取組み ニーズは強いが 国際商材でもあり 価格動向により輸出量は変動 生産に時間がかかるため 供給に制約 海外メーカーとの競合のため効率的な PR や流通の検討 小売 外食向け販路の拡大 輸送中の品質保持 賞味期限の延長 品質面での差別化が難しく 価格競争に陥りやすい 水揚げ量や国内外の価格に応じて輸出量が変動 外食店等向けは輸送中の鮮度維持 品質面での差別化が難しく 価格競争に陥りやすい 水揚げ量や国内外の価格に応じて輸出量が変動 品質面での差別化が難しく 価格競争に陥りやすい 水揚げ量や国内外の価格に応じて輸出量が変動 外食店等向けは輸送中の鮮度維持 国内の生産体制の強化が必要 一昨年の冬の低気圧等の影響で減産の見込み 需要は強いが 生産の拡大には一定の期間 ( 生産手法によるが 2~4 年 ) が必要 現地での試食会等の PR 活動を実施 小売 外食向け販路拡大の推進 冷凍 保存技術等の検討 外食店向けは 生産 加工 流通段階における品質 衛生管理技術の向上 外食店向けは 生産 加工 流通段階における品質 衛生管理技術の向上 国内での高級な植木の販売は減少傾向 7 いか 8 億円 56.8% 加工原料用としての輸出が多い模様 8 小麦粉 7 億円 19.8% 現地のメーカーが生産する小麦製品の原材料として使用 品質面での差別化が難しく 価格競争に陥りやすい 水揚げ量や国内外の価格に応じて輸出量が変動 9 アルコール飲料 6 億円 126.0% ビールの輸出額が大きく伸びている 日本酒の主な販路は日本食レストラン JVEPA や TPP により日本酒等の関税も段階的に引き下げ 日本酒の認知度の向上 日本酒の飲酒層は 富裕層や日本人と接点がある層など限定的 日本食材関連の団体や事業者と連携した PR の実施 1 0 ゼラチン 6 億円 8.0% 医薬品や健康食品のカプセル向け需要が多い模様 海外メーカーとの競合から価格競争に陥りやすい 食品等向けの需要も増加する可能性あり 97

22 日本の農林水産物 食品の輸出状況 ( その他の品目 ) < その他の品目の状況及び今後の課題 > 品目 輸出金額 (2015 年 ) 増加率 (2013~) 現状課題輸出拡大のための取組み 水産物 220 億円 13.2% 圧倒的に加工原料用の輸出が多いが 根室のさんまなど輸出の取組みもみられる 日本食の認知度も向上 販路開拓 商談会等も活用した販路開拓 TPP により水産物の関税は一部品目を除き即時撤廃 牛肉 2 億円ー 2014 年に輸入が解禁し 実績が伸びつつある ( ただし 所得が低いことから 販売のターゲットは相当限定される ) 日本産和牛の認知度を高めるとともに 高級部位以外の部位 ( バラ肉等 ) の需要開拓も必要 ( では 赤身の多い牛肉が好まれるとの指摘もあり ) 高級部位以外の部位等も合わせたプロモーションの実施 鶏肉 0.9 億円 34.7% 鶏肉の消費量が多い モミジ等の部位だけでなく 正肉 ( もも肉 むね肉 ) 等の販売促進が必要 正肉 ( もも肉 むね肉 ) 等について プロモーションの実施 果物 0.1 億円 ( りんご ) 230.3% りんごは 2015 年 9 月に輸入が解禁され 実績がでてきている りんご以外は 検疫協議が必要だが 他国から様々な果物が輸入されている 販売促進活動による需要拡大 植物検疫条件に対応した生産体制の構築 輸入禁止の解除 ( 検疫協議 )( りんご以外 ) 輸出量の一層の拡大に向けて 生産者団体 輸出商社等の連携体制を強化 なしについて検疫協議を実施 調味料 5 億円 37.4% 日本食も広まってきており 醤油や味噌などの調味料も可能性 表示規制等への対応 菓子 ( 米菓を除く ) 3 億円 493.2% 輸出額が大きく増加 国民の年齢層が低いため期待 表示規制等への対応 他国産との差別化 清涼飲料水 5 億円 864.4% 輸出額が大きく増加 国民の年齢層が低いため期待 錦鯉 0.4 億円 14.0% 一定の富裕層には 盆栽に加え 錦鯉への関心も高い コメ 0.2 億円 194.6% 輸出が大きく増加しており 今後も拡大が期待される 他国産との差別化 マーケットニーズの分析 プロモーション 価格差の評価を得られるような付加価値化 商品設計 現地のニーズを的確に把握し 効果的な対応を検討 日本産米の品質の良さ 他国産との違いについての理解を浸透させるための PR の実施 < その他輸出拡大の可能性が考えられる品目 > 豚肉 緑茶など 98

3 他国からの農林水産物 食品の輸入状況 < 他国からの農林水産物 食品の輸入状況 > 968 百万ドル (6% 3 位 ) インド 751 百万ドル (5% 6 位 ) マレーシア 油脂 オーストラリア 688 百万ドル (5% 7 位 ) 飼料穀物 穀物 875 百万ドル (6% 5 位 ) 100 百万ドル (1% 23 位 ) 中国 木材飼料 輸入額 15,036 百万ドル 飼料穀物 アルゼンチン 1,172 百万ドル (8% 2 位 ) 種子飼料 水産物乳製品 日本 飼料種子 FAOSTAT2013 及び各国統計より作成 計数 順位は FAOSTAT2013 のもの 日本の輸出額は の輸入額全体の 1% 程度 1,584 百万ドル (11% 1 位 ) アメリカ ブラジル 946 百万ドル (6% 4 位 ) の主な輸入品目は 飼料用の大豆油粕や 大豆 トウモロコシ 小麦などの穀物類が多い < 輸出上位品目の競合の状況 > 品目主な輸出国日本産のシェアなど ホタテ 牛乳 乳製品 さば さけ ます かつお まぐろ いか 小麦粉 アルコール飲料 中国 カナダ NZ アメリカ ノルウェー 韓国 チリ ノルウェー 韓国 ノルウェー インドネシア インド 中国 フランス イギリス < その他の品目の競合の状況 > 日本の輸出は輸入額全体の 1% 程度 日本の輸出は輸入額全体の 1% 未満 日本の輸出は輸入額全体の 30% 程度 ( 輸出 2 位 ) ノルウェー産が 4 割以上のシェア 日本の輸出は輸入額全体の 12% 程度 日本の輸出は輸入額全体の 7% 程度 日本の輸出は輸入額全体の 2% 程度 日本の輸出は輸入額全体の 78% 程度 ( 輸出 1 位 ) 日本の輸出は輸入額全体の 2% 程度 フランス産が 4 割以上のシェア 品目主な競合先日本産のシェアなど 牛肉 豚肉 鶏肉 りんご 調味料 菓子 コメ インド オーストラリア カナダ アメリカ アメリカ ブラジル アメリカ 中国 中国 インドネシア インドネシア フィリピン イタリア アメリカ 日本の輸出は輸入額全体の 1% 未満 インド産が 5 割以上のシェア 近年日本からの輸出実績はない カナダ産が 5 割以上のシェア 日本の輸出は輸入額全体の 1% 未満 アメリカ産が 5 割以上のシェア 日本の輸出は輸入額全体の 1% 未満 アメリカ産が 4 割以上のシェア 日本の輸出は輸入額全体の 3% 程度 中国産は 5 割以上のシェア 日本の輸出は輸入額全体の 1% 未満 日本の輸出は輸入額全体の 1% 未満 中 短粒種の輸入は イタリア アメリカが中心 99

4 輸出環境に関する状況及び課題 1. 検疫協議 食品安全規制等 < 動物検疫 > 牛肉 豚肉 鶏肉は輸出可能 < 牛肉 豚肉 鶏肉 > 食肉処理施設の認定が必要 (HACCP 導入要件なし ) 牛肉 59 施設 豚肉 33 施設 鶏肉 76 施設が認定 < 植物検疫 > 精米については輸出可能 検疫協議の結果 2015 年 9 月から りんごが輸出可能 その他の品目については 検疫条件の設定がされておらず 輸出できない なしの輸出解禁に向け引き続き検疫協議を実施 野菜 果物類については が病害虫危険度評価を実施した上で 輸入許可証を発給 < 水産物 > 向け輸出を行う施設として 水産加工施設は約 420 施設が登録 ( 輸出にあたっては 衛生証明書の発行が必要 ) < 加工食品 > 機能性食品 微量栄養素補助食品 補助食品 食品添加物 飲料水及びミネラルウォーターについては 自由販売証明書 ( 日本国内で製造され 問題なく流通していることを証する書面 ) の提出が必要 2. 放射性物質に係る輸入規制 2013 年 9 月規制撤廃済み 3. ブランド保護 日本の農林水産品 GI マークの商標登録を申請中 には独自の地理的表示保護制度があり 我が国と地理的表示の相互保護の枠組みづくり等の促進が必要 は 2006 年に UPOV に加盟し 猶予期間中の現在は 品種保護の対象植物範囲が限定され 作物の種類によっては保護されない 本年 12 月には猶予期間が終了し 全植物を保護対象 実効ある制度運用となるよう 権利行使の方法や審査技術向上のため引き続き支援する必要 4. 物流 物流関係は コールドチェーンに課題 日本との航空便は週約 90 便 航空輸送時間は約 6 時間 30 分 日本とのコンテナ航路は週約 27 便 海上輸送日数は最短で約 6 日 物流の末端において 温度管理が不十分なケースが見られる ( 特に ホーチミン市内では トラックの進入制限により バイクを利用せざるを得ない場合が多く 温度管理が徹底されていないことがある ) 5. 関税 主な関税率牛肉 10%(TPP:3 年目撤廃 ) りんご 5.5%(TPP:3 年目撤廃 ) 日本酒 18% (TPP:3 年目撤廃 ) さば ( 冷凍 )8% ブリ さんま ( 冷凍 ) 10%(TPP 即時撤廃 ) など 2008 年に日 EPA を締結 (2009 年より発効 ) 100

51 輸出拡大に向けた取組み ( 考え方 ) 輸出拡大に向けた基本的な方向性 は 都市部では所得も比較的高く 日本ブランドの認知度も高いことから 所得の向上や輸出環境の改善などが進めば 様々な品目で輸出を拡大することが可能と考えられる は 経済発展に伴い 新たな輸出品目の拡大や主要都市以外への販路の拡大等による今後の市場の伸びが期待されるが 国全体でみるとまだ所得が低い このため その中でも所得が高いホーチミンなどの大都市に進出している日系小売を中心に 比較的余裕のある中間層が購買できる価格帯で日本産品を紹介していくなど 輸出促進の取組みを集中的に進めていく 重点品目 水産物 ( 加工用 : さば さけ ます かつお まぐろ いか ) ( 外食 小売用 : ホタテ ブリ 加工品など ) 牛肉 乳製品 ( 粉乳 ) 果物 ( りんご ) コメ 調味料 菓子 緑茶 アルコール飲料 TPP が発効すれば 外資規制の撤廃や関税の撤廃 ( 特に 水産物の関税は即時撤廃 ) が行われることを念頭に 日系企業の進出拡大や日本文化のプロモーションと併せて 日本産の農林水産物 食品の輸出拡大の取組みを進めていくことも重要 輸出拡大に向けた主なターゲット ( 参考 ) の一人あたり GDP は 2,000 ト ル程度だが 世帯可処分所得が 35,000 ト ル以上の者は約 170 万人 向けの輸出は 加工原料用の水産物の輸出が中心 は 日本企業の進出も増え 日本ブランドは認知されているが 所得が低いことから 大都市での販路開拓が中心になる また 高級外食 小売の数も限られていることから 輸出を拡大していくためには 商品を小分けにし購入しやすい価格で商品を提供するなど 小売での中間層向けの取組みも重要 外食小売 日本食の食材 日本食材を売り込み ( 牛肉 調味料など ) からの訪日旅行客の人気第一位は寿司 第二位は魚料理 ( 刺身 ) 第三位は肉料理 ( 焼肉 ) 加工食品など 加工食品は 日本産の評価は高いが 現地生産もみられる 小分けでの販売など購買しやすい価格での販売も重要 加工原料 水産物 缶詰の原料として さばやかつお まぐろなどの多獲性魚を冷凍で大量に輸出 世界的な水産物需要の拡大から 今後も堅調な需要が期待されるが 輸出量は国内の漁獲量や原料価格の相場に大きく影響を受ける 101

52 輸出拡大に向けた取組み ( 販路拡大等の取組み ) 輸出拡大に向けた主な取組み ニーズの把握 需要の掘り起こし < 見本市 商談会 > 見本市 (Food and Hotel Vietnam など ) への出展や商談会の開催に取り組む 農水 経産 財務 民間 < インストアショップ > インストアショップを設置し 幅広い日本産品を紹介し 新たな有望品目の発掘を進める 農水 財務 民間 < 日本食材紹介イベント > 日本産食材サポーター店などの日系小売 日本食レストランや現地の料理店等において 日本食材の紹介イベントを開催するとともに 各種媒体での PR も進め 日本食材の普及を進める 農水 財務 経産 民間 < 在外公館の活用 > ( 上記の日本食材の紹介イベントなどとも連携し ) 現地 外国料理の料理人や消費者に対して影響力のある者等を在外公館に招待し 日本食普及の親善大使も活用し 日本食材の紹介を行う ( 同時に 日本食材の現地料理や外国料理での使用を依頼する ) 外務 農水 財務 < 料理教室 > 現地の料理学校と日本の料理学校の提携を促し 料理学校等において 料理人を目指している者向けなどに対して日本食の食材の紹介や日本料理コースを設け 日本食 日本食材の普及を進める 民間 農水 < 訪日旅行客 > からの訪日旅行客向けに 日本 現地の旅行会社における 多様な日本食材を満喫できるツアーなど日本の食に関する旅行商品の提供を促進するとともに ビジットジャパン事業と連携し 日本食 日本食材の魅力を海外に発信する 観光 農水 財務 民間 訪日旅行客の日本食や日本食材の好みなどについての日系小売等へ情報提供を行う 農水 財務 観光 < 日本食材の現地料理での利用方法 > 国内外の料理の専門家を活用しつつ日本食材の料理での利用方法を研究し 利用方法の紹介を進める 農水 民間 販路開拓 供給面の対応 < バイヤー等の情報提供 マッチング > 日系小売や日本食レストランへの販売の状況や現地バイヤーや物流業者の情報等について幅広く情報提供を行うとともに 現地バイヤー等の紹介 マッチングの取組みを進める 経産 外務 財務 < 現地生産の情報提供 > 日本食材 ( 加工食品等 ) の現地生産や他国産等の流通状況に関する情報提供を行う 農水 経産 < 小売 > 日系コンビニのアンテナショップとしての活用を進める 経産 農水 民間 安定供給 価格競争力強化の取組みを進め 日系 現地小売での日本産品の取扱い ( 棚 ) を増やす 民間 農水 経産 日本産品の安全性等の PR を行い ブランドイメージの維持 向上を図る 民間 農水 経産 小売で販売しやすい価格とするため 菓子などの加工食品について 小分けでの提供を進める 民間 < 外食 > ( 日本食材の紹介イベントなどの結果等も利用しつつ ) 日本食レストランや現地料理店等に対して 日本食材の販路開拓を進める 民間 農水 経産 < 日系企業の進出支援 > 日系小売 外食の進出支援を積極的に進める 経産 農水 民間 物流 クールジャパン機構が出資して整備した冷蔵倉庫など コールドチェーンの整備も含め 日系企業の物流事業の拡大を積極的に進める 国交 経産 農水 民間 102

53 輸出拡大に向けた取組み ( 品目ごとの取組み ) 輸出拡大に向けた主な品目の取組み < コメ > 方向性 TPP により米の輸入関税が撤廃される (40%( 日越 EPA20%(2016 年 4 月時点 )) 即時撤廃 ) ことでの価格競争力の相対的な向上も活かし コメの大生産 消費国における短粒種の需要開拓 取り込みを図るため 高所得者が多い都市部において 日系小売や日本食レストラン等において ハイミドルな価格帯での品質の高いコメの需要開拓を図る 現地産等との差別化を図りつつ ハイミドル層への輸出拡大を図るため 多収品種を試験導入して低コスト生産を行い テスト販売をする等の市場の深堀りの取組みを進める 民間 農水 < 青果物 > 方向性 検疫協議の結果 2015 年 9 月からりんごの輸出が可能となったことから まずは富裕層やハイミドル層をターゲットに日本ブランドの知名度向上を図る ( りんご ) 日系小売の販売の取組みと併せて 富裕層やハイミドル層への日本産の品質等の PR を進める 民間 農水 < 緑茶 > 方向性 は もともと緑茶を生産しており 喫茶文化を有しており 日本食レストランの増加とともに 向けの緑茶輸出も増加してきていることから TPP による関税撤廃も念頭に 日本食レストランを中心に抹茶も含め販路拡大を進めていく 日本食レストランでの販売を想定し 砂糖を加えるなど現地の好みに合わせた抹茶加工品も含め日本産の緑茶の PR 販路開拓を進める 民間 農水 日本産食材サポーター店などの日本食レストランでの取り扱いの拡大を進め 日本茶や抹茶の魅力発信基地として活用し 認知度の向上を図る 民間 農水 < 牛肉 > 方向性 輸入が解禁されたばかりだが輸出が大きく伸びており 高級レストランにおけるステーキ用のニーズを開拓しつつ シェフ向けのセミナー等を通じて和牛の認知度の向上を図っていく シェフ等を対象に和牛のおいしさ カット技術や料理方法を伝えるプロモーション セミナー等を実施する 民間 農水 紹介イベントの開催やメニュー提案等を行い 日本産食材サポーター店などで 和牛の取扱いの拡大を進めるとともに 日本の焼肉料理店等の進出支援を進める 民間 農水 経産 < 牛乳乳製品 > 方向性 日本産の育児用粉乳は 品質や安全性の面で信頼されており そのイメージを活用しつつ 富裕層 ハイミドル層を対象に 他の商品の販路拡大を進める 育児用粉乳で開拓した流通ルートも活かしつつ 日系小売とも連携し 牛乳やアイスクリーム等新たな商品の需要創出に取り組む 民間 農水 < 水産物 > 方向性 日本食の人気が高まっていることから まずは高所得層が多い都市部 ( ハノイ ホーチミンなど ) において 日本食レストランを中心に ホタテ等の販路開拓を進めていくとともに 小売向けにも販路開拓を進めていく 日本食材サポーター店なども活用しつつ 季節に応じた多様性や コメなどの他の日本食材との相性の良さなどの日本産の水産物の PR を進める 民間 農水 現地の所得水準に合った価格帯の水産物などの日系小売等での取り扱いの拡大を進める 民間 現地のコールドチェーンの状況を踏まえつつ 冷凍ものの品質の PR や解凍技術の周知を図るためのセミナー等を実施し 冷凍ものの日本産の水産物の品質の PR を進め 小売 外食の需要拡大を進める 民間 農水 < 日本酒 > 方向性 日本酒の消費は限定的であるが TPP により現在の日本酒の関税が発効後 3 年目で撤廃されることも念頭に 日本食レストランなどへの販路開拓を進めていく 富裕層をターゲットとし 日本食を足掛かりとして日本酒消費が増えるよう 日本食材関連の団体や事業者と連携して PR を進める 民間 財務 農水 103

54 輸出拡大に向けた取組み ( 輸入規制に関する取組み ) 輸入規制に関する主な取組み 海外当局への働きかけ 理解の促進 適合に向けた取組みの実施 < 二国間対話 > 二国間対話 ( 日越農業協力対話等 ) を活用した輸入規制の緩和やビジネス環境の整備を働きかけ < 加工食品 > 輸出に関する規制について情報提供を実施 < 植物検疫 > なしの輸出解禁に向けた検疫協議等を実施 104