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ピットロード 1/700 海上自衛隊イージス護衛艦 こんごう 製作記 ピットロード 1/700 海上自衛隊イー ジス護衛艦 こんごう の製作には いります パーツ構成自体は写真の とおりでありますが 船体にヒケが あったり 面構成の船体の合いがい まいちだったりと手がかかりそう です 三菱重工長崎に定期整備のため 停泊する艦番 173 こんごう と 175 ちょうかい です キットは竣工時の状態 写真左 を 再現しているので次ページの写真 2007.6 筆者撮影於三菱長崎 の ような最新バージョンにするには 改造が必要です

一番大きく変わったのは艦橋前部 ( 写真赤丸右 ) の球形の USC-42 衛星通信アンテナです 以前は円盤形の OE-82C でした 次に艦橋両舷のスーパーバードアンテナの後方に衛星通信アンテナが新設されています ( 写真赤丸中央 ) あとマストの両舷にもインマルサットアンテナが追加されました ( 写真赤丸左 ) 今回は 2007.12 の SM-3 発射実験時つまり最新状態の こんごう をできるだけディテールアップして再現したいと思います まずはベースに固定するためのビスを取り付けます 一番短いビスが M4 25 しかなく切らないといけないかなと思いましたがうまく煙突の中に納まってくれました 戦闘通路 ( 赤矢印 ) の白線はは凸モールドとなっており ピットロードの場合 デカールもないのでこれを筋彫りとしそこに白の塗料を流し込むことで戦闘通路の白線を再現します

モールドに沿ってラインを筋彫っていきます 最初にハセガワのラインエングレーバー ( 細 ) を使用します 次に同エングレーバーの ( 太 ) でなぞり 最後に自作のエングレーバーで ( 写真下 ) 仕上げました 筋堀が終わったらこれもハセガワ のモデリングチゼルで凸ラインを 削ります 凸ラインを削ったときに生じた傷などをパテで修正します 右下の黒い線はラインの間隔を間違ったので黒い瞬着パテで補修した後です

甲板のパテのサンディングが終わ りました 船舷及び艦橋下部にもヒケがある のでパテを塗ります ペーパーがけが終了しました 写真で薄く見えるブルーグレー部がひけのある箇所です 艦橋下部は黒い瞬着パテを使用しました

次に艦首部の戦闘通路です 竣工時にはありませんでしたが 2008.12 には戦闘通路が引かれているようです まさにタイムリーにモデルアートの5 月号にその戦闘通路の図面がありました ちょうどそのモデルを作りたい時期に作例やら資料があると創作意欲もインスパイアーされていきます 図面を参考に赤鉛筆で下書きをし ます 甲板中央部と同じようにトライツールのエングレーバー ( 細 ) ( 太 ) ( 自作エングレーバー ) と彫ります 砲塔前部のバートラップ部も白線のスミ入れで表現します

アンカーチェーンのモールドも 1/700 にしてはまずまずですが ここはフクヤの極細チェーンに取り替えます モールドを削り取った後 ピンバイスで開口しチェーンを通します こんな感じです これでより立体感が出ます 写真は実物より大きいのでチェーンが大きく感じますが等倍 (1/700) でみるといい感じです 舞台裏はこんな感じ チェーンをエ ナメル線で引張っています

あと フェアリーダーのディテールアップを行います フェアリーダーとは艦船を埠頭にロープで係留するときにロープを通す金具 ( 写真赤丸 ) です ( 左写真 ちょうかい 2008.3 月筆者撮影 於長崎港 ) 右舷 左舷各 10 箇所 艦首 艦尾各 1 箇所の計 22 箇所あります キットではこの程度の表現です 穴 がないし 隣のボーラードと比較し ても高さが足りません

最初に紹介したディテールアップパーツにもエッチングでありますが 6 個しか付いていません よって 0.3mm 厚のプラ板を 2mmのポンチで打ち抜き その上部に 0.6m mのピンバイスで穴を開けていきます そして両サイド及び下部をカットして 20 個 +2 個 ( 予備 ) を作ります 艦首と艦尾のフェアリーダー ( 大型 ) はM 工房のメタルパーツを使用します 1 円玉と比較するとこのくらいの大 きさです

船体に接着してから ペーパーで頭 の形をかっこよく R に仕上げます 船体後部のモールドのフェアリー ダーを削り取り付けていきます 次に艦首部のフェアリーダーも取 り付けます

後部構造物及び煙突部を組上げていきます まだこの時点では後の作業を考慮して船体には接着しません 煙突頂部を開口しまし た 艦首 艦首 艦首 艦橋前部と側面の隙間をパテで埋めます イージス艦は面構成のため どのメーカーもこんな感じです 黒く見えるのがパテの跡です タミヤだとどうするのでしょうか タミヤも おおすみ の次の現用艦船を発売して欲しいですね ピットロードに先を越されないうちに ひゅうが とか無理でしょうか

プレートやすり 艦橋の窓はモールドなのでここはエッチングに取替えてあげましょう ( 写真下左赤矢印 ) 窓越しに向こう側が見えるとかなり リアルになります 大まかにタミヤのクラフトヤスリで削り 最後にプレートヤスリで仕上げてやります 向きを変えながらやすってやると片減りしません 左下写真ぐらいまで薄くします ( コンデジなのでピント調整ができないのが辛いところです ) こんな感じになります 現用艦特有の斜めに切り立った窓が再現できます あとで プラとエッチングの境目をパテで目立たなくしてやります

マストはピットロード 海上自衛隊イージス艦用エッチング を使用します 折り紙のように折って合わ せ目を瞬着でとめます マストにキットの IFF を接着しました マストトップの NOLQ-2(ESM) は破損 の恐れがあるのでまだこの時点では取り付けません ( 右写真赤矢印 ) 次に各フラット部に手すりを貼っていきます (1 回目です なぜ 1 回目かは後で説明します ) エッチングはライオンロアの現用艦船用手すりを使用しました

キットの吸気ガラリを取り付けますが そのままでは厚いので薄く削ります もう少し削れればいいのですが なにせ物が小さく指まで削れそうなのでここで止めました 右写真が取付け状況です 写真奥の煙突部の吸気ガラリは艦橋窓枠と同じピットロード イージス艦 ( こんごう アレイバーク級 ) 用 エッチングのパーツを使用しています 手前のプラの部分もエッチングを用意して欲しいところです 前部煙突後方のハープーン発射架台部分です ここも3 方とも側壁 ( 写真矢印赤 ) を接着するので合わせ目をパテで埋めます また ハープーン発射機架台もエッチングを使用するのでプラパーツの基部 ( 写真矢印緑 ) を削り取ります ライフリング ( 救命浮輪 ) ハッチをエッチングで追加します ( 写真赤丸 ) また 艦橋下部に丸窓があるのでピンバイスの開口で表現します ( 左写真緑丸 ) こんごう 2007.5.6 於長崎港 ( 筆者撮影 )

後部構造物も同様にライフリングを取 り付けます ( 反対側も同じ ) 後部構造物を置いて気がついたのですが 前部煙突と後部煙突の間の戦闘通路が前部よりになっています キットの凸モールドとおりにスジ彫りしたのですが 実際は前後構造物のセンターにあるようなの で修正することにしました 再度彫りなおし 以前のモールドはパテで埋めました

実際のマストの構造は主柱が丸いのでエッチングだと角ばってイマイチ実感がでないのでエッチングにエバーグリーンのハーフラウンド棒の 1mm を瞬着で貼ってみました ちょうかい 2008.3.29 於長崎港 ( 筆者撮影 ) どんな感じでしょう? まあ雰囲気は悪くなかったのですが 実艦の写真と比べ主柱の径が太く感じられました 残念なことにエバーグリーンには1mm 以下のハーフラウンド棒はありません 0.8mmの丸棒はありますがこれを綺麗に縦に半分に切る あるいはヤスル技術はありません また 0.8mm の丸棒で主柱を組み 中のトラスのエッチングを切出すということも考えましたがかなりの手間なので止めました

どうもφ1mmのハーフラウンド棒では少しオーバースケールのような気がしたので 元に戻しました 瞬着で頑強に付けていたのでプラ材を引き剥がしたり 瞬着のカスを除去する際に 各フラットの手すりが変形したので 手すりもまた全て撤去し新たに張りました 以前使ったアレイバーク級の手すりが余っていたのでそれ ( 真鍮製 ) を使用しました しかし 写真をよく見ると船舷部は4 段手すりですがマストや艦橋部分の手すりは3 段となっていたので せっかく張りなおした手すりを再び撤去し 3 段に張りなおしました マストに関しては都合 3 回手すりの取り付けを行いました マスト主柱の撤去と合わせると半日以上の手戻りでした でも艦船はマストと主砲が顔ですから納得いくまで取り組まないといけません 次からは小物の製作に入ります まず 手始めに内火艇からです センターに押し出しピンがあるのでリューターで削ります その際舟底まで深く削り縁も薄くしておきます 当然 中の補強部材も一緒にも削れてしまうのでプラ板で3 本の部材を作ってやります 写真右が加工前で左が加工後です

次にイルミネーター ( 射撃指揮装置 )MK-99 の加工にはいります キットではアンテナ素子がモールドで イマイチ立体感に欠けます まず リューターでモールドを全て削り取ります その後センターに 0.3mmの穴を開け 0.2mmの真鍮線を埋め込んだ後ピットロードのイージス艦用エッチングパーツの素子を瞬着で付けます キットと実艦の向きが逆ですが こんな感じになります

なぜかピットロードのキットは後部構造物の煙突前部 ( 写真赤矢印部 ) が段差ついているので モデリングチ ゼルで削り取りプラ板で通路部分を延長します オットー メララ社の 127mm 砲は先端に向かってテーパーがついているため リューターに 0.6mm の真鍮パイプをくわえさせて ペーパーで根元から先端に向けて徐々に指で挟む力を増やしながらテーパー状に削りました あまり力を入れて挟むと指が熱くなるし 削りすぎると先端の砲口開口部が変形して真円にならないので要注意です また 砲塔前部にエッチングのラッタルを付けました CIWS は JAG コレクティブというメーカーから出ている製品 ( レジン製 ) を買いましたがキットの部品 ( 写真右端 ) と比べて頭部の形状はいいのですが砲身部がイマイチで結局キットのパーツを使うことにしました

次に各衛星通信アンテナ ですが 最近の護衛艦は あちこちにアンテナが増 設されておりキットのま 2 までは竣工時しか再現で きないので自作や各メー 1 カーのディテールアップパーツが必要となりま 4 3 1 す 1USC-42 衛星通信アンテナ 2インマルサット衛星通信アンテナ 3スハ ーハ ート 衛星通信アンテ ナ 4 衛星通信アンテナ ( 最近追 加されたため詳細は不 明 ) 1 2 3 4 1から3は M 工房のメタルパーツを使用します 4についてはまだディールアップパーツは出ていないのでキットについている3のプラパーツをリューターで削り製作しました 艦橋後部の第一煙突前部フラット部の下部にステーを伸ばしランナーで取り付けました ( 写真赤丸 )

次にホイップアンテナです ファインモールドから真鍮挽き物で製品化されているのでそれを使用します ただ 4 本のうち中央構造物煙突後部に付くアンテナ ( 写真黄色円部 ) はせっかく基部の段差が再現されたものを切って使えと書いてあります もったいないので中央構造物のアンテナはこのパーツを使用せず真鍮線で製作することにしました 0.4mmの真鍮線を 9mm+チャックのくわえシロの長さで切出し 400 番 ~ 800 番のペーパーを使い砲身とおなじ要領でテーパー状に削っていきました 下写真 (1 円玉 ) の左側が加工後で右側が加工前です これで残りの2 本でもう1 隻分が製作可能です 4 本で 1365 円ですから 単価 341 円 / 本です

こんな感じです 全体にサフを吹きました 一部パテ部分の修正を行いました 戦闘通路部分を PC-2 米国グレーで塗り 通路部をマスキングします

戦闘通路の塗装が終わり いよいよ第一の難関手すり張りです 甲板の塗装よりも手すりを先に張るのは 瞬着で仕上がった塗装面を汚したくないからです 艦首部分が終わりました 後部構造物が終わ りました

艦橋部分が終わりました 後部甲板は 手すりとヘリ着艦用の可倒式安全ネットを取り付けます

手すりを張った後 甲板に PC-2 海自グレー (2) を吹き付けます 次に第 2 の難関 甲板のマスキングです せっかく張った手すりを壊さないように慎重に張っていきます こ れだけ張るのに有に 7~8 時間はかかります はがすのは 10 数分で終わるのに

船体色 PC-1 海自グレー (1) を吹き付けます その後フェイズドアレイレーダーと VLS をクレオス 325 番 PC-1 で塗ります フェイズドアレイレーダーはエアブラシで行いましたが VLS は凹凸のある平面なのと 面倒くさいのではけ塗りで行いました ヘリ甲板の白線はマスキングでエアブラシ 戦闘通路の白線はスジ彫りにエナメルの白を流し込んでいます

次にスクリューガードの製作を行います 船体横に 0.3mm の穴を開け 0.2mmの真鍮線を曲げて接着します そして同じく 0.2mm の真鍮線でステ ーを 3 本瞬着で取り付けます 右舷と左舷のスクリューガードが 取り付きました

あとはハープーンやボート等の小物を取付け 最後にマストを取り付けました そして最後の難関 マストの張り線も終わり完成です 最後は完成を急ぐあまり小物類の取付け状況の写真を撮り忘れましたが やっと完成しました 4 月 13 日から7 月 13 日ちょうど3ヶ月かかりました

ピットロード 1/700 海上自衛隊イージス護衛艦 DDG-173 こんごう完成写真 製作期間 2008.4.13~2008.7.13

張り線は 0.037mm のチタン線 です 127mm 砲がかっこいいです ね

各レーダー 衛星通信アンテナ等は 全て最新の状態となっています

ホイップアンテナは真鍮引き のものに変えています

海上自衛隊旗が風になびきま す

夏の日差しを浴びて海面がまぶしく輝いてい ます 主砲砲身 アンカーチェーン 船首旗 竿は金属パーツに変えています