1 平成 27 年度公益財団法人予防接種リサーチセンター予防接種従事者研修会 予防接種で予防可能疾患の国内疫学情報 国立感染症研究所感染症疫学センター 奥野英雄 ( 仙台 ) 砂川富正 ( 名古屋 ) 多屋馨子 ( 札幌 ) 大石和徳 ( 東京 ) 松井珠乃 ( 福岡 ) 島田智恵 ( 京都 ) 神谷元 ( 岡山 ) 森野紗衣子 ( 資料作成 ) 日本で接種可能なワクチンの種類 (2015 年 9 月現在 ) + 備蓄 2 種類 ( 痘そうワクチン A/H5N1 亜型インフルエンザワクチン ) 定期接種 (16 種類 ) 任意接種 (10 種類 ) 26 種類 生 不活化 BCG( 結核 ) MR( 麻しん風しん混合 ) 麻疹 風疹 水痘 DPT( ジフテリア 破傷風 百日咳混合 ) : 三種混合 DT( ジフテリア 破傷風混合 ): 二種混合 IPV ( 不活化ポリオ ) DPT-sIPV ( ジフテリア 破傷風 百日咳 セービン株由来不活化ポリオ混合 ): 四種混合 日本脳炎 ( 乾燥細胞培養 ) インフルエンザ ( 対象年齢は政令で規定 ) 肺炎球菌 (13 価結合型 ) Hib( ヒブ : インフルエンザ菌 b 型 ) HPV( ヒトパピローマウイルス ) (2 価 ) HPV( ヒトパピローマウイルス ) (4 価 ) 肺炎球菌 (23 価多糖体 ) 生 不活化 流行性耳下腺炎 ( おたふくかぜ ) 黄熱 ロタウイルス (1 価 ) ロタウイルス (5 価 ) B 型肝炎 破傷風トキソイド 成人用ジフテリアトキソイド A 型肝炎 狂犬病 髄膜炎菌 (4 価結合型 ) 定期接種を定められた年齢以外で受ける場合 医薬品医療機器法に基づく製造販売承認 現在 販売に向けた準備中のワクチン DPT-cIPV( 沈降精製百日せきジフテリア破傷風不活化ポリオ ( ソークワクチン ) 混合ワクチン ) 肺炎球菌 (10 価結合型 ) 2 1
3 最近 30 年間に開発されたワクチンの導入時期国際比較 ( 厚生労働省 ワクチン産業ビジョン より引用改変 ) 年 日本 米国 1981 無細胞百日咳 (ap) ワクチン :DTaPワクチン 1982 B 型肝炎ワクチン 1983 1984 1985 B 型肝炎ワクチン 1986 1987 水痘生ワクチン ヒブ (Hib) ワクチン 不活化ポリオ(IPV) ワクチン 1988 肺炎球菌ワクチン (23 価多糖体 ): 米国は1977 年 遺伝子組換えB 型肝炎ワクチン 麻疹おたふくかぜ風疹混合生(MMR) ワクチン : 米国は1971 年 1989 1990 1991 無細胞百日咳 (ap) ワクチンを日本から導入 1992 DTaPワクチン 日本脳炎ワクチン( 日本から導入 ) 1993 DTaP-Hibワクチン 1994 ペストワクチン 1995 不活化 A 型肝炎ワクチン 水痘生ワクチン ( 日本から技術導入 ) 1996 Hib-B 型肝炎ワクチン 不活化 A 型肝炎ワクチン 1997 1998 ライム病ワクチン ( 現在は製造中止 ) 1999 2000 肺炎球菌ワクチン (7 価結合型 : 小児用 ) 2001 A 型 -B 型肝炎ワクチン 2002 DTaP-IPV-B 型肝炎ワクチン 2003 経鼻インフルエンザ生ワクチン TdaPワクチン ( 成人用三種混合ワクチン ) 2004 2005 麻疹風疹混合生 (MR) ワクチン MMR- 水痘混合生 (MMRV) ワクチン 髄膜炎菌ワクチン( 結合型 ) 2006 ロタウイルスワクチン ヒトパピローマウイルスワクチン(4 価 ) 帯状疱疹ワクチン 2007 ヒトパピローマウイルスワクチン (2 価 ) 2008 ヒブ (Hib) ワクチン プレパンデミックワクチン(H5N1 型インフルエンザ全粒子 H5N1 型インフルエンザワクチンワクチン ) 2009 乾燥細胞培養日本脳炎ワクチン A 型インフルエンザHAワクチン (H1N1 株 ) A 型インフルエンザHAワクチン (H1N1 株 ) 肺炎球菌ワクチン(10 価結合型 ) ヒトパピローマウイルスワクチン (2 価 ) 2010 肺炎球菌ワクチン (7 価結合型 : 小児用 ) 肺炎球菌ワクチン (13 価結合型 ) 2011 ロタウイルスワクチン (1 価 ) ヒトパピローマウイルスワクチン(4 価 ) アデノウイルス4 型 7 型経口生ワクチン 2012 ロタウイルスワクチン (5 価 ) 不活化ポリオワクチン DTaP-sIPVワクチン インフルエンザワクチン (4 価 ) 2013 肺炎球菌ワクチン (13 価結合型 ) 2014 DTaP-cIPVワクチン : 販売未 ヒトパピローマウイルスワクチン (9 価 ) 腸チフスワクチン(Vi 多糖体 ) 2015 髄膜炎菌ワクチン (4 価結合型 ) インフルエンザワクチン(4 価 ) 肺炎球菌ワクチン (10 価結合型 ): 販売未 4 2
各論以下の疾患について 順番に現状をお話します 結核 百日咳 ジフテリア 破傷風 Hib 肺炎球菌 髄膜炎菌による侵襲性感染症 ポリオ 日本脳炎 ヒトパピローマウイルス感染症 インフルエンザ 水痘 流行性耳下腺炎 B 型肝炎 ロタウイルス感染症 A 型肝炎 狂犬病 黄熱 急性脳炎 麻疹 風疹 5 6 人口 10 万人対 新規登録患者が初めて 2 万人を下回り 罹患率も減少傾向が続く 2014 年の新登録結核患者数 19615 人 欧米先進国の 3-5 倍 2014 年結核年報 ( 結核研究所 ) より一部改変 2014 年結核年報 ( 結核研究所 ) より http://www.jata.or.jp/rit/ekigaku/ 3
7 地域差があり 首都圏 中京 近畿地域等での大都市で高い傾向が続く 一方 6 県が結核罹患率 10 未満となっている 結核研究所 2014 年結核年報より http://www.jata.or.jp/rit/ekigaku/toukei/nenpou/ 8 小児結核は昨年に比べ 25% 減少したが 結核性髄膜炎 5 人 粟粒結核 2 人発生 80 歳以上が全体の 37.7% 80 歳以上は 70 代と比較して約 2.7 倍 結核研究所 2014 年結核年報より http://www.jata.or.jp/rit/ekigaku/toukei/nenpou/ 4
定点あたりの患者報告数 2015 年度 各論以下の疾患について 順番に現状をお話します 結核 百日咳 ジフテリア 破傷風 Hib 肺炎球菌 髄膜炎菌による侵襲性感染症 ポリオ 日本脳炎 ヒトパピローマウイルス感染症 インフルエンザ 水痘 流行性耳下腺炎 B 型肝炎 ロタウイルス感染症 A 型肝炎 狂犬病 黄熱 急性脳炎 麻疹 風疹 9 10 百日咳定点当たり報告数週別推移 2005 年第 1 週 ~2015 年第 36 週 (8 月 31 日 ~9 月 6 日 ) ( 週 ) 感染症発生動向調査定点把握の 5 類感染症 全国約 3,000 の小児科定点から臨床診断による患者数が毎週報告 5
11 百日咳小児科定点累積報告数年齢別割合年次別推移 2000 年 ~2015 年第 28 週 (~7 月 12 日 ) 出典 : 感染症発生動向調査 (2015 年 7 月 15 日現在 ) (6,753) (5,208) (5,388) (4,395) (4,087) (1,663)(2,443) (2,066) (1,288) 30 週時点 12 1958 年 DP ワクチン開始 6
各論以下の疾患について 順番に現状をお話します 結核 百日咳 ジフテリア 破傷風 Hib 肺炎球菌 髄膜炎菌による侵襲性感染症 ポリオ 日本脳炎 ヒトパピローマウイルス感染症 インフルエンザ 水痘 流行性耳下腺炎 B 型肝炎 ロタウイルス感染症 A 型肝炎 狂犬病 黄熱 急性脳炎 麻疹 風疹 13 世界 ( 左 ) と日本 ( 右 ) のジフテリアの報告数 ( 一部死亡数 ) およびワクチン接種率の推移 14 1991 年 12 月にソビエト連邦の崩壊 国内では 1999 年の岐阜県症例が最後の報告 http://idsc.nih.go.jp/idwr/kansen/k02_g1/k02_14/k02_14.html 7
発症防御レベルは 0.1IU/mL 以上 15 各論以下の疾患について 順番に現状をお話します 結核 百日咳 ジフテリア 破傷風 Hib 肺炎球菌 髄膜炎菌による侵襲性感染症 ポリオ 日本脳炎 ヒトパピローマウイルス感染症 インフルエンザ 水痘 流行性耳下腺炎 B 型肝炎 ロタウイルス感染症 A 型肝炎 狂犬病 黄熱 急性脳炎 麻疹 風疹 16 8
17 140 120 100 80 2 破傷風の動向 年齢分布 震災関連破傷風 診断年別患者数 2015 年の患者数は1~6 月 ( 感染症発生動向調査 :2015 年 7 月 17 日現在 ) 感染症発生動向調査における東日本大震災関連届出症例患者数 n=870 死亡数 n=15 1 2 2 1 1 5 17 60 40 120 111 99 115 122 126 124 20 0 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 300 250 200 150 100 50 0 年齢群別性別患者数 ( 感染症発生動向調査 :2015 年 7 月 17 日現在 ) 男性 n=491 女性 n=394 <20 20-29 30-39 40-49 50-59 60-69 >70 2008 年 ~2015 年 7 月 17 日現在までの 報告例全体 885 例 年齢中央値 72 歳 ( 範囲 2~97) 男性 491 例 (55%) 死亡例 15 例 (2%) 年齢中央値 81 歳 ( 範囲 37~97) 男性 11 例女性 4 例 発症防御レベルは 0.01IU/mL 以上 18 9
各論以下の疾患について 順番に現状をお話します 結核 百日咳 ジフテリア 破傷風 Hib 肺炎球菌 髄膜炎菌による侵襲性感染症 ポリオ 日本脳炎 ヒトパピローマウイルス感染症 インフルエンザ 水痘 流行性耳下腺炎 B 型肝炎 ロタウイルス感染症 A 型肝炎 狂犬病 黄熱 急性脳炎 麻疹 風疹 19 20 感染症法上の届出で紛らわしい感染症の整理 ( 脳炎 菌血症など ) 脳症 : 脳に炎症を伴わない脳浮腫感染以外の原因も多い 全数 急性脳炎 下記を除く 脳炎 : 脳の炎症 全数 日本脳炎 全数 ウエストナイル脳炎 西部ウマ脳炎 ダニ媒介脳炎 東部ウマ脳炎 ベネズエラウマ脳炎 リフトバレー熱 髄膜炎 : 脳 脊髄を包む髄膜の炎症 定点 無菌性髄膜炎 定点 細菌性髄膜炎 下記の全数報告疾患を除く 菌血症 : 血液中に菌がいること敗血症 : バイタルサインや白血球 数に変化がある菌血症 全数 侵襲性インフルエンザ菌感染症 侵襲性肺炎球菌感染症 侵襲性髄膜炎菌感染症 薄紫色の疾患が侵襲性感染症とされます 脳炎と髄膜炎は しばしば合併し 脳脊髄膜炎と呼ばれます その他多くの病原体が脳炎 髄膜炎 菌血症 敗血症を起こします 10
21 侵襲性インフルエンザ菌感染症患者の年齢分布 (2013 年 4 月 ~2014 年 8 月 ) 小児と高齢者にピーク小児では成人に比べて髄膜炎例が多い 公費助成前後でのインフルエンザ菌侵襲性細菌感染症の罹患率変化 (5 歳未満人口 10 万人当たり ) 厚生労働科学研究費補助金 ( 新型インフルエンザ等新興 再興感染症研究事業 ) Hib 肺炎球菌 HPV 及びロタウイルスワクチンの各ワクチンの有効性 安全性並びにその投与方法に関する基礎的 臨床的研究班 ( 庵原 神谷班 ) 報告書より 22 2008-2010 2011 減少率 (%) 2012 減少率 (%) 2013 減少率 (%) 2014 減少率 (%) Hi 髄膜炎 (Hib 髄膜炎 ) 7.7 3.3 57 0.6 92 0.3 (0.2) 96 (97) 0 (0) 100 (100) Hi 非髄膜炎 (Hib 非髄膜炎 ) 5.1 3.0 41 0.9 82 0.2 (0.1) 97 (98) 0.5 (0) 90 (100) 2008 年 12 月 Hib ワクチン任意接種開始 2010 年 11 月公費助成 2013 年 4 月 Hib ワクチン定期接種参加地域 : 北海道 福島 新潟 千葉 三重 岡山 高知 福岡 鹿児島 沖縄 11
( 人口 10 万人あたりの患者数 ) 届出件数 ( 人 ) 2015 年度 侵襲性肺炎球菌感染症の発生動向と臨床像 (2013 年 4 月 ~2015 年 1 月 ) 菌血症髄膜炎肺炎 ( 菌血症を伴う肺炎 ) 700 600 500 400 300 200 100 0 0~4 歳 5~9 歳 10~14 歳 15~19 歳 20~24 歳 25~29 歳 30~34 歳 35~39 歳 40~44 歳 45~49 歳 50~54 歳 55~59 歳 60~64 歳 65~69 歳 70~74 歳 75~79 歳 80 歳以上 年齢階級 (5 歳ごと ) 成人の重症肺炎サーベイランス構築に関する研究 ( 厚生労働科学研究費補助金新型インフルエンザ等新興 再興感染症研究事業研究代表者 : 大石和徳 ) 平成 26 年度総括 分担研究報告書 2015 年 3 月 30 25 20 15 10 5 0 PCV7 および PCV13 導入前後における 5 歳未満の小児の血清型別侵襲性肺炎球菌感染症罹患率の推移 (5 歳未満人口 10 万人当たり ) PCV7 PCV13 2013 年 11 月 ~ 2008-2010 2011 2012 2013 2014 total IPD PCV13 type non-pcv13 type 厚生労働科学研究費補助金 ( 新型インフルエンザ等新興 再興感染症研究事業 ) Hib 肺炎球菌 HPV 及びロタウイルスワクチンの各ワクチンの有効性 安全性並びにその投与方法に関する基礎的 臨床的研究班 ( 庵原 神谷班 ) 報告書より 24 12
成人の侵襲性肺炎球菌感染症 25 26 分離率 (%) 20 18 16 14 12 10 8 6 4 2 0 成人の侵襲性肺炎球菌感染症患者由来肺炎球菌の血清型分布 (2013 年 4 月 -2015 年 1 月 ) PCV7 カバー率 : 12.5% PCV13 カバー率 : 46.0% PPSV23 カバー率 : 66.5% PCV7 PCV13 PPSV23 (6A を除く ) 血清型 厚生労働科学研究費補助金 ( 新型インフルエンザ等新興 再興感染症研究事業 ) 成人の重症肺炎サーベイランス構築に関する研究 13
症例数 2015 年 5 月 18 日より髄膜炎菌ワクチン販売開始 4 価髄膜炎菌ワクチン ( ジフテリアトキソイド結合体 ) 髄膜炎菌 ( 血清型 A,C,Y 及び W) による侵襲性髄膜炎菌感染症の予防が目的 1 回,0.5mL を筋肉内接種 2 歳未満 56 歳以上では使用経験が少ないため効果 安全性が確立されていない 発作性夜間ヘモグロビン尿症でエクリズマブを投与中の場合 および非典型溶血性尿毒症症候群は健康保険適用 米国では 感染リスクが高い 10 代後半から 20 代の感染予防目的で 11~12 歳に 1 回目 16 歳で追加接種が推奨されている 27 14 12 10 8 6 4 2 侵襲性髄膜炎菌感染症患者 * の性別と年齢の分布 2013 年 4 月 ~2014 年 12 月 (n=59) 死亡例 ( 男性 ) 男性死亡例 ( 女性 ) 女性 28 0 <1 1~4 5~9 10~19 20~29 30~39 40~49 50~59 60~69 70~79 80~89 >90 男性 :63% 女性 :37% 年齢中央値 56 歳 ( 範囲 :0-93) 致命率 :19% 年齢群 * 関節炎のみで登録された1 例は除いた 病原微生物検出情報 (IASR)2015 年 8 月号 14
29 侵襲性髄膜炎菌感染症患者の原因菌検出検体と血清群分布 * 2013 年 4 月 ~2014 年 12 月 (n=59) 血液 71% 髄液 17% B C W 31% 7% 12% 3% 血液及び髄液 10% 組織 ( 脳 ) 2% Y Y or W 報告されていない 5% 42% * 感染症発生動向調査及び細菌第一部より提供頂いた情報をまとめた 病原微生物検出情報 (IASR)2015 年 8 月号 各論以下の疾患について 順番に現状をお話します 結核 百日咳 ジフテリア 破傷風 Hib 肺炎球菌 髄膜炎菌による侵襲性感染症 ポリオ 日本脳炎 ヒトパピローマウイルス感染症 インフルエンザ 水痘 流行性耳下腺炎 B 型肝炎 ロタウイルス感染症 A 型肝炎 狂犬病 黄熱 急性脳炎 麻疹 風疹 30 15
31 ポリオ (Poliomyelitis 急性灰白髄炎 ) ポリオウイルスとその症状 : ポリオウイルスによって発生する極めて感染力の高い疾患 脊髄前角細胞を侵し 麻痺を発生させる ウイルスは口より体に入り ( 経口感染 ) 小腸で増殖する 初期症状 : 発熱 疲労 頭痛 嘔吐 頚部硬直 四肢の痛み 200 名に感染した場合 1 名に非可逆性の麻痺 ( 通常下肢 ) このうち 5 10% が呼吸筋麻痺により死亡 ポリオの感染リスクが高いもの : ポリオは主に 5 歳以下の小児に発生する ポリオの予防 : 特異的な治療法はない ワクチンにより予防は可能 複数回の生ポリオワクチン接種により終生免疫が得られる 世界のポリオ患者数 : 1988 年の約 35 万人から 2003 年末の 700 例まで減少 (99% 減 ) ( 写真 Wikipedia より ) ( 文 WHO より和訳 ) ワクチン接種率低下による 3 つの危機 1: 流行地での感染 2: 輸入アウトブレイク 32 ここ 1 年間のポリオ発生状況 ( 発症日 ), 2014 年 7 月 29 日 ~2015 年 7 月 28 日 アフガニスタンパキスタン 地域での流行が継続すると 2011 年の中国のポリオアウトブレイクのようなことも ナイジェリア : 野生株による1 年間の新規患者発生ゼロ確認中 野生型 1 型ポリオウイルス (n=234): ソマリア (2014/8/11 発症 )1 例を含む伝播型ワクチン由来ポリオ (1 型 )(n=9): マダガスカルのみ伝播型ワクチン由来ポリオ (2 型 )(n=15): パキスタン 2 例 ナイジェリア 11 例 南スーダン 2 例 流行国 ワクチン由来株による症例および環境サーベイランスからのウイルスを除く 患者数 21 名 ( 発症日 2011 年 8 月 26 日 -2011 年 10 月 9 日 ) 5 回の大規模ワクチンキャンペーン (2011 年 9 月 -2012 年 4 月 ) 新疆ウイグル自治区の 40 歳未満全員 4300 万ドースの OPV 接種 http://www.wpro.who.int/immunization/news/l 16
33 ワクチン接種率低下による 3 つの危機 3: 伝播型ワクチン由来ポリオウイルス (cvdpv) OPV 接種率低下 ワクチン株が市中伝播 ワクチン株が病原性復帰 ポリオ流行 cvdpv によるポリオ流行, 2000 2015 年 (* 内は 2014 2015 年に患者を報告した国の数 ) 1 型ポリオ (*1 か国 ) 2 型ポリオ (*3 か国 ) 3 型ポリオ (*0 か国 ) Country cvdpv type 1 2 Onset of most 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 recent case Madagascar 1 8 29-May-15 Mozambique 02-Jun-11 2 Myanmar 06-Dec-07 1 4 Indonesia 26-Oct-05 46 China 11-Nov-04 2 Philippines 26-Jul-01 3 DOR/Haiti 12 9 12-Jul-01 Total type 1 12 12 0 0 2 46 1 4 0 0 0 2 0 0 1 8 Country cvdpv type 2 2 Onset of most 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 recent case Nigeria 3 22 71 68 155 27 34 8 4 30 1 16-May-15 Pakistan 16 48 22 0 13-Dec-14 South Sudan 2 0 12-Sep-14 Cameroon 4 12-Aug-13 Niger 2 2 1 1 1 11-Jul-13 Chad 1 12 4 12-May-13 Afghanistan 5 1 9 3 13-Mar-13 Somalia 1 6 1 9 1 1 09-Jan-13 Kenya 3 29-Aug-12 DRCongo 13 5 18 11 17 04-Apr-12 China 2 06-Feb-12 Yemen 9 05-Oct-11 India 15 2 18-Jan-10 Ethiopia 3 1 16-Feb-09 Madagascar 3 13-Jul-05 1 4 Total type 2 1 4 6 0 0 0 24 71 85 184 55 65 68 65 54 1 Country cvdpv type 3 2 Onset of most 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 recent case Yemen 3 1 12-Jul-13 Ethiopia 17-May-10 1 5 Cambodia 15-Jan-06 1 1 Total type 1 1 3 0 0 0 0 0 0 0 1 5 0 3 1 0 0 2015 年ウクライナで 1 型 cvdpv 2 例 34 IPV, DPT-IPV の導入により 0-1 歳の抗体保有率が上昇 17
35 昭和 50-52 年生まれの 1 型抗体保有率が低い 徐々に改善 各論以下の疾患について 順番に現状をお話します 結核 百日咳 ジフテリア 破傷風 Hib 肺炎球菌 髄膜炎菌による侵襲性感染症 ポリオ 日本脳炎 ヒトパピローマウイルス感染症 インフルエンザ 水痘 流行性耳下腺炎 B 型肝炎 ロタウイルス感染症 A 型肝炎 狂犬病 黄熱 急性脳炎 麻疹 風疹 36 18
ブタの日本脳炎ウイルス抗体保有状況 2015 年 9 月 18 日現在 37 感染症流行予測調査より 38 19
39 定期接種は生後 6 ヶ月から可能標準的な接種開始年齢は 3 歳 2005 年 5 月に積極的勧奨の差し控え 2010 年度は 3,4 歳に積極的勧奨 2011 年度は 3,4 歳と 9,10 歳に積極的勧奨 2012 年度は 3,4 歳と小 2-4 に積極的勧奨 2013 年度は 3,4 歳と小 1-4 高 3 に積極的勧奨 2014 年度は 3,4 歳と小 2-3 高 3 に積極的勧奨 2015 年度は高 3 に積極的勧奨 40 20
各論以下の疾患について 順番に現状をお話します 結核 百日咳 ジフテリア 破傷風 Hib 肺炎球菌 髄膜炎菌による侵襲性感染症 ポリオ 日本脳炎 ヒトパピローマウイルス感染症 インフルエンザ 水痘 流行性耳下腺炎 B 型肝炎 ロタウイルス感染症 A 型肝炎 狂犬病 黄熱 急性脳炎 麻疹 風疹 41 人口 10 万人当たり 250.0 200.0 150.0 罹患 (2010 年 ) 子宮頸がん 乳房 ( 上皮内がん含む ) 子宮頸部 ( 上皮内がん含む ) 子宮体部卵巣 20~40 代前半の女性で罹患率が高い 42 100.0 50.0 0.0 15-19 歳 20-24 歳 25-29 歳 30-34 歳 35-39 歳 40-44 歳 45-49 歳 死亡 (2012 年 ) 人口 10 万人当たり 18 乳房 子宮頸部 子宮体部 卵巣 16 14 12 10 8 6 4 2 0 15-19 歳 20-24 歳 25-29 歳 30-34 歳 35-39 歳 40-44 歳 45-49 歳 資料 : 独立行政法人国立がん研究センターがん対策情報センター ( 一部改変 ) 40 歳未満で急増してきており 40 歳未満の女性のがんでは 乳がんに次いで 2 番目に多い ヒトパピローマウイルス (HPV) と関連している 42 21
HPV ワクチン 2 価 (16 型と 18 型 ) 4 価 (6 型 11 型 16 型 18 型 ) の不活化ワクチン ( 米国では 9 価 (6 型 11 型 16 型 18 型 31 型 33 型 45 型 52 型 58 型 ) が承認 ) 小学校 6 年生 ~ 高校 1 年生相当年齢で 3 回接種 43 有効性 血清抗体価上昇 97.5% HPV16 18 型の感染予防 94.4% HPV16 18 型による前がん病変 上皮内がんの予防 90% 以上 長期的な効果に関しては 子宮頸がんサーベイランスが重要 日本では 16 型に次いで 52 型と 58 型が多い ( 欧米諸国との違い ) 安全性 2013 年 6 月 14 日に厚労省 積極的な勧奨の差し控え の通知 44 受診率 100 90 80 70 60 50 40 30 20 (%) 10 0 子宮頸がん 乳がん 対象年齢 : 子宮頸がん 20~69 歳乳がん 50~69 歳 米国フランスイタリアオランダ韓国日本 OECD 加盟国中の子宮頸がん 乳がん検診受診率 (2010 年 ) 子宮頸がん対策は ワクチンと検診の両輪が必要 22
45 月別定点あたり報告数 ( 尖圭コンジローマ ) 感染症発生動向調査より :2015 年 8 月 28 日現在性感染症定点 : 全国約 1,000 箇所 ( 産婦人科 産科 婦人科 性感染症と組み合わせた名称を診療科名とする診療科 泌尿器科 皮膚科等 ) 46 総計 男性 女性 23
各論以下の疾患について 順番に現状をお話します 結核 百日咳 ジフテリア 破傷風 Hib 肺炎球菌 髄膜炎菌による侵襲性感染症 ポリオ 日本脳炎 ヒトパピローマウイルス感染症 インフルエンザ 水痘 流行性耳下腺炎 B 型肝炎 ロタウイルス感染症 A 型肝炎 狂犬病 黄熱 急性脳炎 麻疹 風疹 47 インフルエンザの流行曲線 2009 年以外は 1 月末 ~2 月上旬にピーク 48 定点あたり報告数 2005~2015 年第 36 週 (8 月 31 日 ~9 月 6 日 ) まで 2015 年 9 月 18 日現在 疫学週 24
2014/15 シーズンのインフルエンザ病原体サーベイランスの状況 (2015 年 4 月 9 日現在報告数 ) 週別インフルエンザウイルス分離 検出報告数 (2012/13~2014/15) 49 2014/15 シーズンは A(H3) が 90% 以上を占めていた 出典 : 今冬のインフルエンザの発生動向 ( 国立感染症研究所ホームページより ) 2013/14 2014/15 シーズンの抗インフルエンザ薬耐性株検出状況 (2015 年 9 月 16 日現在 ) A(H1N1)pdm09 A(H3N2) オセルタミビル ザナミビル オセルタミビル ザナミビル ベラミビル ラニナミビル ベラミビル ラニナミビル 2013/2014 2014/2015 2013/2014 2014/2015 2013/2014 2014/2015 2013/2014 2014/2015 耐性株数 105 0 0 0 0 1 0 0 (%) (4.1%) (0.3%) 解析株数 2531 41 336 24 328 352 328 352 50 B オセルタミビル ザナミビル ベラミビル ラニナミビル 2013/2014 2014/2015 2013/2014 2014/2015 耐性株数 0 0 0 0 (%) 解析株数 318 288 318 288 2013/14 シーズンと比較して 耐性株の増加はない * 国立感染症研究所 HP より一部改変 25
インフルエンザ入院サーベイランス 3 シーズンの状況 (2015 年第 13 週現在 ) 51 0 歳 ~14 歳 15 歳 ~59 歳 : ピークレベルは 3 シーズンで大きな違いなし 60 歳以上 : ピークレベルは 3 シーズンで最大 週別 年齢群別報告症例数 (2012 年第 36 週 ~2015 年第 13 週 ) 出典 : 今冬のインフルエンザの発生動向 ( 国立感染症研究所ホームページより ) 過去のインフルエンザの流行 ( パンデミックから季節性へ ) H1 パンデミックの発生 H2 H3 ソ連風邪 (H1N1) H1 新型インフルエンザ A(H1N1) H1 トリインフルエンザ H9 H7 H5 H5 52 1918 1957 1968 1977 1997 2003 スペイン風邪 アジア風邪香港風邪 1998/9 (H1N1) (H2N2) (H3N2) 2009 26
10 鳥インフルエンザ A(H7N9) 報告地域 2013 年 2 月 ~(n=677) マレーシア 1 カナダ 2 2 6 1 4 7 32 76 1 48 25 11 184 2 63 4 FETP 金井瑞恵先生作成資料参照 181 4 香港 13 現在までのすべての症例 (2013 年 2 月 1 日 ~2015 年 6 月 18 日 ) n=677 年齢中央値 範囲 n 死亡患者者 677 267 CFR 39% 不明 0~91 664( 不明 13) 男性 461 女性 208 不明 8 大部分が 家禽との曝露歴あり 現在のところ ヒト - ヒト感染は容易には起こりにくい 日本のリスクアセスメントとしては低リスク 53 各論以下の疾患について 順番に現状をお話します 結核 百日咳 ジフテリア 破傷風 Hib 肺炎球菌 髄膜炎菌による侵襲性感染症 ポリオ 日本脳炎 ヒトパピローマウイルス感染症 インフルエンザ 水痘 流行性耳下腺炎 B 型肝炎 ロタウイルス感染症 A 型肝炎 狂犬病 黄熱 急性脳炎 麻疹 風疹 54 27
55 週別年別小児科定点医療機関あたり水痘患者報告数 定点あたり報告数 ( 人 ) 2014 年 10 月 1 日定期接種化 2015 年 9 月 18 日現在 週 ( 国立感染症研究所感染症疫学センター HP: 感染症発生動向調査より ) 麻疹 / 風疹 / 水痘 / ムンプスによる年別死亡報告数 25 20 ( 人口動態統計より ) 水痘風疹麻疹流行性耳下腺炎 56 15 10 5 0 28
57 4 歳以下が小児科定点報告数の 70% 2014 年度は 1-4 歳 2015 年度からは 1-2 歳が定期接種対象 58 29
59 各論以下の疾患について 順番に現状をお話します 結核 百日咳 ジフテリア 破傷風 Hib 肺炎球菌 髄膜炎菌による侵襲性感染症 ポリオ 日本脳炎 ヒトパピローマウイルス感染症 インフルエンザ 水痘 流行性耳下腺炎 B 型肝炎 ロタウイルス感染症 A 型肝炎 狂犬病 黄熱 急性脳炎 麻疹 風疹 60 30
2005-1 週 2005-11 週 2005-21 週 2005-31 週 2005-41 週 2005-51 週 2006-9 週 2006-19 週 2006-29 週 2006-39 週 2006-49 週 2007-7 週 2007-17 週 2007-27 週 2007-37 週 2007-47 週 2008-5 週 2008-15 週 2008-25 週 2008-35 週 2008-45 週 2009-3 週 2009-13 週 2009-23 週 2009-33 週 2009-43 週 2009-53 週 2010-10 週 2010-20 週 2010-30 週 2010-40 週 2010-50 週 2011-8 週 2011-18 週 2011-28 週 2011-38 週 2011-48 週 2012-6 週 2012-16 週 2012-26 週 2012-36 週 2012-46 週 2013-4 週 2013-14 週 2013-24 週 2013-34 週 2013-44 週 2014-2 週 2014-12 週 2014-22 週 2014-32 週 2014-42 週 2014-52 週 2015-10 週 2015-20 週 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 流行性耳下腺炎患者報告数の推移 定点あたり報告数 ( 人 / 週 ) (1982 2.5 年 ~2013 年第 27 週 ) (2005 年第 1 週 ~2015 年第 28 週 ) 61 2 約 4 年周期で増減を反復 1.5 1 0.5 0 年 IASR 特集流行性耳下腺炎 (Vol. 34 :2013 年 8 月号 ) 感染症発生動向調査より 61 流行性耳下腺炎小児科定点累積報告数年別 年齢群別年齢分布 (2000 年 ~2013 年第 30 週 ) 62 例年 全報告数のうち 5 歳までで約 60% 7 歳までで約 80% を占めている IASR 特集流行性耳下腺炎 (Vol. 34 :2013 年 8 月号 ) 31
流行性耳下腺炎定点あたり報告数 週別推移 近年のピークは 2010 年定期予防接種の対象疾患ではなく今後も流行を繰り返すと予想される 63 2005 年第 1 週 ~2015 年第 36 週 ( 8 月 31 日 ~9 月 6 日 ) 2015 年 9 月 18 日現在 各論以下の疾患について 順番に現状をお話します 結核 百日咳 ジフテリア 破傷風 Hib 肺炎球菌 髄膜炎菌による侵襲性感染症 ポリオ 日本脳炎 ヒトパピローマウイルス感染症 インフルエンザ 水痘 流行性耳下腺炎 B 型肝炎 ロタウイルス感染症 A 型肝炎 狂犬病 黄熱 急性脳炎 麻疹 風疹 64 32
報告数 B 型肝炎 - 母子感染予防対策及び輸血用血液のスクリーニング検査の実施により 母子感染例と輸血による感染が激減 - 現在は性行為感染が大半を占める - 持続感染となりやすいウイルス (genotype A) が出現し 広がりつつある - 臨床的治癒と判断された後の免疫が抑制された状況下 ( 免疫抑制剤投与等 ) における HBV の再活性化が新たな問題 65 B 型肝炎感染症発生動向調査報告数の推移 66 400 335 300 311 235 218 200 100 175 114 95 185 186 152 114 60 55 57 163 65 149 50 134 139 140 44 39 34 195 160 145 137 40 41 41 41 男性 女性 0 肝炎ウイルス検査体制の整備と普及啓発に関する研究 2014 年度研究報告書より 報告年 33
67 B 型肝炎感染経路別報告数推移 2009-2014 男性 報告数 100 80 60 40 20 0 2009 2010 2011 2012 2013 2014 異性間同性間異性間 同性間性的接触不明その他不明 女性 報告数 30 25 20 15 10 5 0 2009 2010 2011 2012 2013 2014 異性間性的接触不明その他不明 肝炎ウイルス検査体制の整備と普及啓発に関する研究 2014 年度研究報告書より B 型肝炎性別年齢階級別感染経路別 2014 年 68 男性 報告数 女性 歳 報告数 68 肝炎ウイルス検査体制の整備と普及啓発に関する研究 2014 年度研究報告書より 歳 34
各論以下の疾患について 順番に現状をお話します 結核 百日咳 ジフテリア 破傷風 Hib 肺炎球菌 髄膜炎菌による侵襲性感染症 ポリオ 日本脳炎 ヒトパピローマウイルス感染症 インフルエンザ 水痘 流行性耳下腺炎 B 型肝炎 ロタウイルス感染症 A 型肝炎 狂犬病 黄熱 急性脳炎 麻疹 風疹 69 病原体定点における週別ロタウイルスの検出報告数 2011/12-2015/16 シーズン 70 病原体定点 = 約 300 箇所の医療機関が病原体定点に指定され 感染性胃腸炎の患者から採取された検体を地方衛生研究所に送付して病原体の検出を実施 35
入院症例数 71 感染性胃腸炎 ( ロタウイルスに限る ):2015 年 9 月 18 日現在感染症発生動向調査より ( 基幹定点把握疾患 ) 定点あたり報告数 ( 人 ) 疫学週 津市における RV 胃腸炎の入院症例数 率 2007 2008 2008 2009 2009 2010 2010 2011 2011 2012 2012 2013 2013 2014 入院症例数 68 53 38 46 35 41 9 7 津市の5 歳未満人口入院率 (1,000 人 年 ) ワクチン接種例 2014 2015 12,270 12,339 12,279 11,755 11,775 11,794 11,687 11,598 5.5 4.3 3.1 3.9 3.0 3.5 0.8 0.6 NA NA NA NA 1 1 1 1 RV1 RV5 72 厚生労働科学研究費補助金 ( 新型インフルエンザ等新興 再興感染症研究事業 )Hib 肺炎球菌 HPV 及びロタウイルスワクチンの各ワクチンの有効性 安全性並びにその投与方法に関する基礎的 臨床的研究班 ( 庵原 神谷班 ) 報告書より - 国立病院機構三重病院小児科浅田和豊先生作成スライド 36
73 津市における外来定点 (1 施設 ) の RV 胃腸炎 RV 胃腸炎 ( 例 ) ワクチン接種例 2010/11 2011/12 2012/13 2013/14 2014/15 66 23 23 7 5 0 1 3 2 ( 例 ) RV1 RV5 厚生労働科学研究費補助金 ( 新型インフルエンザ等新興 再興感染症研究事業 )Hib 肺炎球菌 HPV 及びロタウイルスワクチンの各ワクチンの有効性 安全性並びにその投与方法に関する基礎的 臨床的研究班 ( 庵原 神谷班 ) 報告書より - 国立病院機構三重病院小児科浅田和豊先生作成スライド 100% シーズン別 G 遺伝子型 ( 津市 ) 三重病院 三重中央医療センター ( 入院 ) うめもとこどもクリニック ( 外来 ) n=93 n=55 n=56 n=12 74 G 遺 伝 子 型 80% 60% 40% 20% G3 49 G1 34 6 41 54 G2 11 0% 2010/2011 2011/2012 2012/2013 2013/2014 厚生労働科学研究費補助金 ( 新型インフルエンザ等新興 再興感染症研究事業 )Hib 肺炎球菌 HPV 及びロタウイルスワクチンの各ワクチンの有効性 安全性並びにその投与方法に関する基礎的 臨床的研究班 ( 庵原 神谷班 ) 報告書より - 川崎医科大学小児科田中孝明先生作成スライド 1 37
各論以下の疾患について 順番に現状をお話します 結核 百日咳 ジフテリア 破傷風 Hib 肺炎球菌 髄膜炎菌による侵襲性感染症 ポリオ 日本脳炎 ヒトパピローマウイルス感染症 インフルエンザ 水痘 流行性耳下腺炎 B 型肝炎 ロタウイルス感染症 A 型肝炎 狂犬病 黄熱 急性脳炎 麻疹 風疹 75 A 型肝炎感染地域別 年別報告数 (2000-14 年 ) 76 感染症発生動向調査より (2014 年 12 月 3 日現在 ) 38
77 78 A 型肝炎報告例の臨床像と感染経路 (2010 年 ~2014 年第 48 週 )N=1,229 例 年齢中央値 2000 年 41 歳 2004 年 44 歳 2010 年 47 歳 2014 年 ( 第 48 週まで ) 49 歳 性別男 723(59%) 女 506(41%) 感染経路 経口感染の原因食材 経口感染 987 例 (80%) 等 カキやその他の魚介類 41%(405/987) 原因不明 49%(486/987) 劇症肝炎 6 例 ( 年齢範囲 :56~67 歳 ) 診断 IgM 抗体の検出が 1,205 例 (98%) PCR 法による遺伝子検出が 105 例 (9%)( 重複あり ) IASR2015 年 1 月号に基づき作成 39
各論以下の疾患について 順番に現状をお話します 結核 百日咳 ジフテリア 破傷風 Hib 肺炎球菌 髄膜炎菌による侵襲性感染症 ポリオ 日本脳炎 ヒトパピローマウイルス感染症 インフルエンザ 水痘 流行性耳下腺炎 B 型肝炎 ロタウイルス感染症 A 型肝炎 狂犬病 黄熱 急性脳炎 麻疹 風疹 79 80 40
81 狂犬病の発生状況 : 日本 1947 年 3 月伝染病予防法に基づく届出開始 1949 年の 74 例が最多 1951 年以降急激に減少 1956 年人と犬 1957 年の猫を最後に狂犬病撲滅 1970 年ネパールからの帰国者 2006 年フィリピンでの感染 2 例 各論以下の疾患について 順番に現状をお話します 結核 百日咳 ジフテリア 破傷風 Hib 肺炎球菌 髄膜炎菌による侵襲性感染症 ポリオ 日本脳炎 ヒトパピローマウイルス感染症 インフルエンザ 水痘 流行性耳下腺炎 B 型肝炎 ロタウイルス感染症 A 型肝炎 狂犬病 黄熱 急性脳炎 麻疹 風疹 82 41
黄熱 Yellow fever 世界死亡者 2.9~6 万人 / 年罹患者 8.4~17 万人 / 年 (2013 年 ) 蚊媒介急性ウイルス出血性疾患 = 旅行者もリスクあり 症状潜伏期 3-6 日間急性期 3-4 日間発熱 筋肉痛 頭痛 悪寒 嘔気 嘔吐 15% が中毒期へ上腹部痛 黄疸 出血症状致命率 20-50% 最もリスクの高い国 ボリビア ブラジル コロンビア エクアドル ペルー等黄熱予防接種の国際証明書 ( イエローカード ) を携帯していないと入国ができない国あり : 感染の可能性のある国 該当国から周辺国への入国 厚生労働省検疫所 FORTH ページ https://www.forth.go.jp/useful/yellowfever.html#world_list ワクチン : 生ワクチン生後 9 ヵ月から免疫獲得 : 接種後 10 日以内 80-100% コロンビア エクアドルブラジルペルーボリビア 83 中南米 アフリカ 黄熱ワクチンの接種証明書 (FORTH ホームページ https://www.forth.go.jp/useful/yellowfever.html#world_list より抜粋 ) 84 42
2014 年 6 月 5 日 WHO 情報 ( 原文 [ 英語 ] http://www.who.int/ith/updates/20140605/en/) 現在の IHR( 国際保健規則 ) では 適切な黄熱ワクチン接種で発症が 10 年間防御されるので ワクチン接種証明書や再接種証明書は 10 年間有効と規定 渡航者への接種証明書の要求は各国の判断によるもので 現在すべての国がそれを要求しているわけではない 2014 年 5 月の WHO 世界保健総会で国際保健規則 IHR(2005) の別添 7 の修正が採択 黄熱ワクチンにより付与される防御期間と証明書の有効期限が 10 年から被接種者の生涯にわたり有効と変更される予定 この変更は 2016 年 6 月に発効する予定 それまでは黄熱ワクチンと接種証明書に関する現在の IHR 本文が適用され いくつかの国は引き続き渡航者へ 10 年以内の追加接種を要求する可能性有 2015 年 ITH (International travel and health) オンライン版から WHO は各国の黄熱ワクチン接種の要求について報告する予定 85 各論以下の疾患について 順番に現状をお話します 結核 百日咳 ジフテリア 破傷風 Hib 肺炎球菌 髄膜炎菌による侵襲性感染症 ポリオ 日本脳炎 ヒトパピローマウイルス感染症 インフルエンザ 水痘 流行性耳下腺炎 B 型肝炎 ロタウイルス感染症 A 型肝炎 狂犬病 黄熱 急性脳炎 麻疹 風疹 86 43
* 感染症発生動向調査より (2015 年 8 月 6 日現在 ) 87 患者報告数 ( 人 ) A(H1N1)pdm09 による報告の増加 2014/15 シーズンは A(H1N1)pdm09 による報告は 1 例のみ 診断週急性脳炎 ( 脳症を含む ) の病原体別診断週別報告数の推移 (2007 年第 1 週 ~2015 年第 28 週 ) ( 週 ) 88 急性脳炎 ( 脳症を含む ) の年齢群別原因病原体別内訳 (2014 年 ) 感染症発生動向調査より n=233 n=119 n=55 n=56 最も多い 44
89 急性脳炎 / 脳症の死亡例の年齢分布と致命率 2007 年 ~2014 年累積報告数 (n=122) 死亡数 致命率 ( % ) ( 感染症発生動向調査より ) 年齢 各論以下の疾患について 順番に現状をお話します 結核 百日咳 ジフテリア 破傷風 Hib 肺炎球菌 髄膜炎菌による侵襲性感染症 ポリオ 日本脳炎 ヒトパピローマウイルス感染症 インフルエンザ 水痘 流行性耳下腺炎 B 型肝炎 ロタウイルス感染症 A 型肝炎 狂犬病 黄熱 急性脳炎 麻疹 風疹 90 90 45
91 2015 年 3 月 27 日 92 麻疹を日本から無くす活動が法律へ 2007 年の国内流行を受けて : 2007 年 12 月 28 日厚生労働省告示第 442 号 麻しんに関する特定感染症予防指針 2012 年度までに 麻疹排除を達成し その後も維持すること 2012 年 12 月 14 日一部改正 2013 年 4 月 1 日適用厚生労働省告示第 126 号 麻しんに関する特定感染症予防指針 2015 年度までに 麻疹排除を達成し WHO による排除の認定を受け その後も維持すること 46
1 7 13 19 25 31 37 43 49 55 61 67 73 79 85 91 97 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 3 3 3 3 3 3 3 3 3 3 3 3 3 3 3 3 3 93 2015 年 3 月 27 日に WHO 西太平洋地域事務局から日本は麻疹の排除状態であることが認定されました 600 週別患者報告数人 ( ) 500 400 300 200 100 0 2008 年 2009 年 2010 年 2011 年 2012 年 2013 年 2014 年 2015 年 ( 感染症発生動向調査 :2015 年 8 月 21 日現在暫定値 ) 94 47
95 96 48
97 定期接種 1 回 定期接種 2 回 定期接種 1 回 1990 年 4 月 2 日以降に生まれた人は 2 回定期接種の機会あり 1973 年 4 月 2 日 ~1990 年 4 月 1 日に生まれた人は 1 回定期接種の機会あり 任意接種 98 インドネシア モンゴル 麻疹患者報告数 ( 人 ) 中国 マレーシア台湾 国立感染症研究所感染症疫学センター作図一部改変 49
2015年度 99 国立感染症研究所感染症疫学センター作図 50
8 年前との違いは 14 年前との違いは 第 1 期 (1 歳児 ) 2008-2013 年度 [coverage with MCV] 95.0% 90.0-95.0% 85.0-90.0% 80.0-85.0% 75.0-80.0% 第 2 期 ( 小学校入学前 1 年間 ) 2008-2013 年度 102 <75.0% 第 3 期 ( 中学 1 年生 ) 2008-2012 年度 第 4 期 ( 高校 3 年生相当 ) 2008-2012 年度 51
103 第 1 期は 5 年連続して目標の 95% 以上を達成 104 第 2 期はあと少しで目標の 95% 以上 52
105 麻疹輸出国から麻疹排除国へ! 排除状態の維持のためには 輸入されても広がらないように接種率を高めておくことが重要! 渡航前にワクチン歴の確認を!! 一人発生したらすぐ対応! 1 歳以上で 2 回の予防接種歴確認を!!0 歳での接種 記録に残っていない場合 ( 記憶だけ ) は 接種回数に含めず対応 受けるワクチンは麻疹風疹混合ワクチン (MR ワクチン ) で!! 各論以下の疾患について 順番に現状をお話します 結核 百日咳 ジフテリア 破傷風 Hib 肺炎球菌 髄膜炎菌による侵襲性感染症 ポリオ 日本脳炎 ヒトパピローマウイルス感染症 インフルエンザ 水痘 流行性耳下腺炎 B 型肝炎 ロタウイルス感染症 A 型肝炎 狂犬病 黄熱 急性脳炎 麻疹 風疹 106 53
風しんに関する特定感染症予防指針 ( 平成二十六年三月二十八日 ) ( 厚生労働省告示第百二十二号 ) 第一目標 早期に先天性風しん症候群の発生をなくすとともに 平成三十二年度 (2020 年度 ) までに風しんの排除を達成することを目標とする なお 本指針における風しんの排除の定義は 麻しんの排除の定義に準じて 適切なサーベイランス制度の下 土着株による感染が一年以上確認されないこと とする 108 2012-14 年では計 45 例 風疹流行のピークは 2013 年 5 月でした 54
109 ( 上 ) 報告数 ( 下 ) 人口 100 万対報告数 110 合併症 ( 感染症発生動向調査より ) 風しん脳炎 : 2012 年 5 人 2013 年 13 人 血小板減少性紫斑病 : 2012 年 13 人 2013 年 64 人 55
111? なぜ成人男性で流行したか? 平成 27 年 4 月 1 日時点の年齢 112 男 性 女性 これまでの風疹ワクチンの接種状況 1 回個別接種 2 回個別接種 幼児期に個別接種 ( ) 中学生の時に医療機関で個別接種 (1 回 ) 一回も接種していない 36 歳以上の男性と 53 歳以上の女性は接種の機会なし 中学生の時に学校で集団接種 (1 回 ) ~~ 1 回 1 歳 20 30 40 50 歳 歳 歳 歳 25 歳 27 歳 6か月 36 歳 H2 年 4 月 2 日生 S62 年 10 月 2 日生 S54 年 4 月 2 日生 6 歳 H20 年 4 月 2 日生 53 歳 S37 年 4 月 2 日生 56
感染原因 感染経路 ( 重複あり ) 2013 年 1 月 ~12 月 28 日に感染症発生動向調査に報告された 20~60 歳の男性風しん患者 (9,862 例 ) 中 感染原因 感染経路に記載があった 1,761 例で 職場関連 :1,207 例 (68.5%) 同僚からの感染 :484 例 (40.1%) 職場で風しん患者と接触 :237 例 (19.6%) 職場で流行があったのが 127 例 (10.5%) 113 感染原因 感染経路 ( 重複あり ) 2013 年 1 月 ~12 月 28 日に感染症発生動向調査に報告された 20~60 歳の女性風しん患者 (2,515 例 ) 中 妊婦が 25 例 (1.0%) であった感染原因 感染経路に記載があった 588 例で 職場関連 :207 例 (35.2%) 同僚からの感染 :71 例 (34.3%) 職場で風しん患者と接触 :37 例 (17.9%) 職場で流行があったのが 24 例 (11.6%) 家族 :197 例 (33.5%) 夫 :87 例 (44.2%) 子ども :55 例 (27.9%) 114 57
115 職場における風しん対策ガイドライン 風しんに関する小委員会資料より 116 計 45 例 (2012-14 年 ) CRI の状態を経て難聴が発症した例 風疹流行のピークは 2013 年 5 月 CRS 報告のピークは 2013 年 10 月 2014 年 1 月でした 58
母親の風疹含有ワクチン接種歴 母親の妊娠中の風疹罹患歴 117 あり 20% なし 34% 不明 23% なし 9% 不明 46% n=44 あり 68% n=44 報告された先天性風疹症候群の概要 (2012~2014 年第 12 週感染症発生動向調査より )http://www.nih.go.jp/niid/ja/rubella-m-111/700-idsc/3975-rubella-crs-20130918.html 118 母親の風しん含有ワクチン接種時期と種類 年 ワクチンの種類 平成元年 MMR 平成 3 年 MMR 平成 4 年 MMR 平成 10 年 風しん単抗原 平成 12 年 風しん単抗原 13 歳 風しん単抗原 平成 19 年 風しん単抗原 平成 21 年 種類不明 不明 種類不明 ( 感染症発生動向調査より ) 妊娠前に確実に 2 回のワクチンを接種しておくことが重要!! 59
119 風疹 先天性風疹症候群を予防するために ~ 予防接種を奨める対象 ~ 1 定期接種対象児 (1 回目 :1 歳児 2 回目 : 小学校入学前 1 年間 ) 2 妊婦の周辺 ( 妊婦の配偶者 子ども 職場の同僚 友人 ) 3 20 代 ~40 代で妊娠を希望する女性 ( 妊娠前に 2 回 ) 4 妊婦健診で風疹の HI 抗体価が 16 以下で低かった女性 ( 出産後 ~1 か月健診までに ) 5 職業上のリスクがある人 ( 医療 保育 学校関係の職業 ) 麻疹風疹混合ワクチン (MR) を原則に 120 60
ご清聴ありがとうございました 121 122 資料編 61
結核 病原体 : 結核菌 感染源 : 結核菌を含む飛沫を飛散させる結核患者 感染経路 : 空気感染 ( 飛沫核感染 ) 感染を受ける人 : 結核菌未感染者 BCG 既接種者 発病抑制 BCG の発病抑制効果結核性髄膜炎 粟粒結核は 60~80% 肺結核は 50% 程度の抑制とされる BCG の副反応腋下リンパ節腫脹 ( 通常放置し経過観察 大きく腫れたときは医療機関受診 ) コッホ現象 ( 結核菌の感染を受けている場合に 10 日以内に接種局所が発赤 腫脹 化膿等 医療機関受診 但し 接種後 4 週間くらいに発赤するのは通常起こりうる反応 ) 123 123 結核統計,2013 年 124 http://www.jata.or.jp/rit/ekigaku/toukei/nenpou/ 124 62
百日咳 ( 小児 ) 125 潜伏期 :6~20 日 ( 平均 9~10 日 ) 臨床症状 咳 ; 発作性咳嗽 努力性の吸気 ( 吸気性笛声 ) 発熱 嘔吐 無呼吸 合併症 肺炎 11.8% けいれん 1.4% 脳症 0.2% 先進国における致命率 ;1000 人に 1 人未満 飛沫感染 接触感染で感染伝播 感染性 最も感染性があるのは発症後 2 週間 ただし適切な抗菌薬投与が開始された場合 5 日経過すれば感染性は失われる 予防接種を受けていない家族内接触者の 90% が感染 乳幼児の感染源で最もの多いのは家庭内の親 同胞などの世話をみる者である 出典 ; Control of Communicable Diseases Manual 20th edition ジフテリア 疫学 : 日本ではワクチン ( トキソイド ) 普及に伴って激減し 1999 年の岐阜県からの報告が最後 ( 二類感染症 ) 病原体 :Corynebacterium diphtheriae( ただしジフテリア毒素によって症状をきたす ) 伝播形式 : 飛沫感染 気道分泌物や皮膚病変との接触感染 潜伏期間 :2-5 日間 時により長い 初期症状は咽頭痛 微熱 扁桃 咽頭 喉頭に偽膜形成 不顕性感染も多い 感染可能期間 : 通常 2 週間以内だが抗菌薬治療によって急速に感染性低下 治療 : 抗菌薬 ( ペニシリン エリスロマイシン ) やウマ由来の血清療法 治療後の除菌確認が必要 予防 毒素を無毒化したトキソイド接種 トキソイドは全身症状を防御するが感染自体は阻止しない 曝露後予防内服 126 63
破傷風 1 起因病原体 : 破傷風菌 (Clostridium tetani ) 嫌気性菌 世界中の土壌中に芽胞の形で存在 127 破傷風 : 芽胞が創傷部位などから侵入し 嫌気的な状態で発芽 増殖 産生される破傷風毒素による神経刺激伝達障害 特徴的な症状 : 感染巣近傍の筋肉や顎から頚部のこわばり 開口障害 痙笑 嚥下困難 呼吸困難 後弓反張 治療 : 治療が遅れると高い致命率 早期の治療開始が極めて重要 写真 : 米国 CDC 国立感染症研究所感染症情報センター HP より 破傷風 2 定期接種 第 I 期初回 : 生後 3 か月 ~90 か月未満に DPT 含有ワクチンを 3 回接種 第 I 期追加 : 生後 3 か月 ~90 か月未満で初回接種終了の概ね 12~18 か月後に DPT 含有ワクチンを 1 回接種 第 II 期 :DT を 11~12 歳に 1 回接種 これ以外は定期外接種 ( 任意接種 ) 10 年以上経過で抗体価が漸減 10 年毎のブースターが望ましい 外傷患者に対する発症阻止 : 抗破傷風毒素中和抗体による破傷風予防 発症阻止の考え方 10 年以内にトキソイドの接種歴あり ( 対応不要 ) 免疫がなければこれを機会にトキソイド接種 1968 年より前に出生していれば トキソイド接種なしと考えたほうが安全 傷の状態によってはグロブリンを投与する 128 64
水痘ワクチン定期接種化 2014 年 10 月 1 日開始 129 接種対象 : 生後 12 月から生後 36 月に至るまでの間にある者接種回数 :2 回 3 ヵ月以上 ( 標準的には 6-12 か月 ) の間隔 2014 年度のみ生後 36 月から 60 月に至るまでの間にある者も 1 回接種 水痘 ( 入院例 ) 全数サーベイランス 2014 年 9 月 19 日開始 24 時間以上入院した水痘症例は全例届出 他疾患入院中に水痘を発症し その後 24 時間以上入院していた場合も対象 成人例 院内感染例 予防接種歴も調査 65