財政用語ミニ辞典ver.3.0

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健全化比率及び資金不足比率の状況について 地方公共団体の財政の健全化に関する法律 により 藤枝市の健全化判断比率及び資金不足比率につい て 以下のとおり算定しました これは 平成 19 年 6 月に公布された上記法律に基づき 毎年度 監査委 員の審査に付した上で 議会に報告及び公表するものです 本市

貝監第  号

平成 27 年度高浜町の健全化判断比率及び資金不足比率 地方公共団体の財政の健全化に関する法律 が平成 21 年 4 月から全面施行され この法律により地方公共団体は 4 つの健全化判断比率 ( 実質赤字比率 連結実質赤字比率 実質公債費比率 将来負担比率 ) と公営企業ごとの資金不足比率を議会に報

47 大木町 実質赤字比率及び連結実質赤字比率の状況と推移 22.96% 実質赤字比率は 地方公共団体の一般会計等を対象とした実質赤字額の標準財政規模に対する比率で 福祉 教育等を 行う地方公共団体の一般会計等の赤字の程度を指標化し 財政運営の悪化の度合いを示す指標ともいえます 連結実質赤字比率は

2007財政健全化判断比率を公表いたします

14 中間市 実質赤字比率及び連結実質赤字比率の状況と推移 7.65% 実質赤字比率は 地方公共団体の一般会計等を対象とした実質赤字額の標準財政規模に対する比率で 福祉 教育等を 行う地方公共団体の一般会計等の赤字の程度を指標化し 財政運営の悪化の度合いを示す指標ともいえます 連結実質赤字比率は 地

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57 みやこ町 実質赤字比率及び連結実質赤字比率の状況と推移 9.49% 実質赤字比率は 地方公共団体の一般会計等を対象とした実質赤字額の標準財政規模に対する比率で 福祉 教育等を 行う地方公共団体の一般会計等の赤字の程度を指標化し 財政運営の悪化の度合いを示す指標ともいえます 連結実質赤字比率は

54 赤村 実質赤字比率及び連結実質赤字比率の状況と推移 1.59% 実質赤字比率は 地方公共団体の一般会計等を対象とした実質赤字額の標準財政規模に対する比率で 福祉 教育等を 行う地方公共団体の一般会計等の赤字の程度を指標化し 財政運営の悪化の度合いを示す指標ともいえます 連結実質赤字比率は 地方

16 筑紫野市 22.91% 実質赤字比率及び連結実質赤字比率の状況と推移 実質赤字比率は 地方公共団体の一般会計等を対象とした実質赤字額の標準財政規模に対する比率で 福祉 教育等を 行う地方公共団体の一般会計等の赤字の程度を指標化し 財政運営の悪化の度合いを示す指標ともいえます 連結実質赤字比率は

各種財政分析指標の解説

山形県庄内町平成 28 年 11 月 ( 訂正版 ) 平成 26 年度決算に基づく健全化判断比率 地方公共団体の財政の健全化に関する法律第 3 条第 1 項の規定により 健全化判断比率を公表 いたします 健全化判断比率は 自治体の財政が健全かどうかを表す指標です 地方公共団体の財政の健全化に関する法

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連結実質赤字比率 ) 実質赤字比率 =A/B*100が負一般会計等 2 会計名学童等災害共済学童等災害共済事業 数の場合における A/B*100の絶対 一般会計等 2 実質収支額 値 一般会計等 3 会計名 中小企業従業員中小企業従業員退職金等

地方公共団体財政健全化法

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~ わかりやすい決算報告をめざして ~ 市ではさまざまな事業を行っています どのような事業を行うのか 資金調達はどうするか どのように支出するかを 歳入 歳出 という形でお金で表し とりまとめた計画が 予算書 です その予算に沿って事業を行った一年間の結果を報告したものが 決算書 です 決算書 には

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平成 28 年度決算に基づく福井市健全化 判断比率及び資金不足比率審査意見書 福井市監査委員

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平成 28 年度決算に係る健全化判断比率及び資金不足比率に関する審査意見書 春日井市監査委員

Ⅳ 地方交付税

平成 30 年 (2018 年 )9 月 20 日 財政局 平成 29 年度決算に基づく健全化判断比率等の状況について 地方公共団体の財政の健全化に関する法律 に基づき 平成 29 年度決算に基づく健全化判断比率及び資金不足比率を算定いたしましたのでお知らせします 健全化判断比率については すべての

田川市水道事業会計

1. 財政状況の年度推移 ( 一般会計 ) (1) 決算概況 ( 単位 : 億円 ) グラフの解説 一般会計の歳入 歳出の規模は増加傾向にあり 平成 27 年度の決算規模は 歳入 歳出ともに過去最大規模となっています 実質収支は 黒字を継続しており 27 年度は約 49 億円 前年度と比べると約 1

1 北九州市 実質公債費比率の状況と推移 11.8% 12.6% 実質公債費比率 平成 24 年度 10.8% 平成 25 年度 10.5% 平成 26 年度 11.8% 平成 27 年度 12.6% 平成 28 年度 13.7% 実質公債費比率は その地方公共団体の一般会計等が負担する元利償還金等

Ⅱ 健全化判断比率の概要 1 健全化判断比率 財政健全化法の施行に伴い 地方公共団体は 平成 19 年度から 毎年度 次の健全化判断比率 (4 指標 ) を監査委員の審査に付した上で 議会に報告し 公表しなければならないことになっています 早期健全化基準を上回ると財政健全化計画の策定が義務付けられ


1 北九州市 実質公債費比率の状況と推移 11.4% 10.8% 実質公債費比率 平成 21 年度 9.9% 平成 22 年度 11.7% 平成 23 年度 11.4% 平成 24 年度 10.8% 平成 25 年度 10.5% 実質公債費比率は その地方公共団体の一般会計等が負担する元利償還金等の

報告事項     平成14年度市町村の決算概要について

地方公共団体の財政の健全化に関する法律 に係る比率について 1 概要北海道夕張市のような地方自治体の財政破綻を未然に防ぐため 平成 20 年 4 月に 地方公共団体の財政の健全化に関する法律 ( 以下 財政健全化法 といいます ) が施行されました 財政健全化法では 市の一般会計の決算だけでなく 市

29 那珂川町 実質公債費比率の状況と推移 4.6% 4.0% 実質公債費比率 平成 23 年度 5.6% 平成 24 年度 5.1% 平成 25 年度 4.6% 平成 26 年度 4.0% 平成 27 年度 3.6% 実質公債費比率は その地方公共団体の一般会計等が負担する元利償還金等の額を その

15 小郡市 13.9% 13.5% 比較する財政の規模 ( 分母 ) の内訳について 計算式 : 標準財政規模 (c) - 算入公債費等の額 (b) 標準財政規模 (c) の内訳 ( 単位 : 千円 %) H22 決算 H23 決算 H24 決算 H25 決算 標準税収入額等 7,265,856

目 次 1. 作成の目的 P2 2. 推計方法 P2 3. 歳入の推移 P4 4. 歳出の推移 P5 5. 歳入歳出の比較 P6 6. 基金の状況 P7 7. 地方債残高の状況 P8 8. 経常収支比率の状況 P9 9. 実質公債費比率の状況 P まとめ P11-1 -

地方公共団体の財政の健全化に関する法律 に係る比率について 1 概要北海道夕張市のような地方自治体の財政破綻を未然に防ぐため 平成 20 年 4 月に 地方公共団体の財政の健全化に関する法律 ( 以下 財政健全化法 といいます ) が施行されました 財政健全化法では 市の一般会計の決算だけでなく 市

その 1 の財政状況は? 平成 28 年度一般会計決算からの財政状況を説明します 1 平成 28 年度の主なお金の使い道は? その他の経費 212 億 93 万円 扶助費 82 億 3,606 万円 16.7% 43.0% 義務的経費 219 億 7,332 万円 人件費 44.5% 79 億 8,

鯖監査第  号

Ⅰ 平成 24 年度高鍋町財務書類の公表について 平成 18 年 6 月に成立した 簡素で効率的な政府を実現するための行政改革の推進に関する法律 を契機に 地方の資産 債務改革の一環として 新地方公会計制度の整備 が位置づけられました これにより 新地方公会計制度研究会報告書 で示された 基準モデル

あ行 依存財源一時借入金一般会計一般財源 収入に当たって国 県の関与を受けるもので 国 県の意思により定められた額を交付したり 割り当てられたりする収入をいう ( 地方交付税 国庫支出金 県支出金 地方債等 ) 自主財源 地方公共団体が一会計年度内において 支払資金の不足が生じた場合に借り入れる金銭

1 北九州市 将来負担比率の状況と推移 将来負担比率 平成 20 年度 171.8% 平成 21 年度 173.5% 平成 22 年度 平成 23 年度 166.9% 166.0% 166.9% 平成 24 年度 170.3% 将来負担比率は 地方公社や損失補償を行っている出資法人等に係るものも含め

資産の部 道路 小 中学校など公共施設の現在価値のほか 他団体に対する出資金や預金など これまで積み上げてきた金額 負債の部 借入金の残高 退職手当の引当金など 将来の世代が負担しなければならない金額 純資産の部 資産のうち税金などによって形成され これまでの世代が負担した金額 公共資産 自治体が所

2 決算収支 実質収支は 59 億 63 百万円の黒字で 11 年連続で全団体黒字となった 単収支は 9 億 92 百万円の黒字となった また 赤字団体は35 団体中 15 団体となり 前と比べて8 団体減少した 実質単収支は 189 億 82 百万円の赤字となり 前と比べて41 億 47 百万円赤

さぬき市普通会計決算状況 普通会計決算状況及び財政指標等 1P 普通会計歳入決算状況 普通会計歳出決算状況 主な一般財源の推移 ( 市税及び地方交付税 ) 普通建設事業費と義務的経費の推移 基金 市債及び元利償還金等の状況 2P 3P 4P 5P 6~8P

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2 主な歳入 ( 総合予算編成団体 ) 地方税は, 市町村民税の増加により10.2% の増 ( 地財計画では+15.7%) となっている 地方譲与税は, 所得譲与税の廃止により55.7% の減 ( 地財計画では 81. 0%) となっている 地方交付税は, 税収の伸び等により6.4% の減 ( 地財

【あ行】

15 小郡市 将来負担比率の状況と推移 将来負担比率 平成 21 年度 118.0% 平成 22 年度 102.9% 平成 23 年度 平成 24 年度 81.4% 92.7% 81.4% 平成 25 年度 76.4% 将来負担比率は 地方公社や損失補償を行っている出資法人等に係るものも含め その地

『学校法人会計の目的と企業会計との違い』

01 H30記者発表資料


(Microsoft Word - \215\340\220\255\227p\214\352\211\360\220\340\(H24\))

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平成20年度決算に基づく

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外部監査

Web用-広報4月号-Vol.169.indd

最上町バランスシートを読むにあたって

新しい地方公会計制度 これまで南阿蘇村では 総務省方式改訂モデル ( 以後 改訂モデルと言います ) の財務書類を作成してきました 南阿蘇村がこれまで積み上げてきた資産と この先返済する必要がある負債 すでに支払いが終わっている純資産などの情報を表示した貸借対照表など 今までの決算書では把握できなか

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第 1 部平成 28 年度決算にみる中野区の財政 平成 28 年度普通会計決算の概要 ( 歳入 歳出 ) 歳入歳出 実質収支の推移 歳入歳出実質収支 ( 実質収支 ) 1,4 1,2 1, ,324 1,333 1,23 1,265 1,95 1,43 1,52 1,89 1,14

国地方公共団体まとめ.indb

石巻市わかりやすい財政用語

1★⑥H26決算概要公表

4 地方公営企業会計基準の見直しの影響 ( 概要 ) 地方公営企業会計基準の見直しのため 平成 23 年度に地方公営企業法施行令等を改正し その改正内容が平成 26 年度予算 決算から全面的に適用となっている (1) 見直しの趣旨 昭和 41 年以来大きな改正がなされていない地方公営企業会計制度と国

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平成 26 年度 佐賀市財務諸類の公表について Ⅰ 平成 18 年 6 月に成立した 簡素で効率的な政府を実現するための行政改革の推進に関する法律 を契機に 地方の資産 債務改革の一環として 新地方公会計制度の整備 が位置づけられました これにより 新地方公会計制度研究会報告書 で示された 基準モデ

2. 歳入の状況 ( 単位 : 億円 ) 1,8 1,6 1,4 1, 1, 1, 市債 国庫 県支出金 地方交付税 地方譲与税 交付金 市税以外の自主財源 市税 自主財源総額 比率 1,384 1,525 1,529 1,539 1, ,564

会計区分用語一般会計特別会計企業会計普通会計地方公営事業会計 解説 市の会計の中心をなすもので 行政運営の基本的な経費を計上している会計です 一般会計に対して 特定の事業を区分したり 特定の歳入歳出を区別して別個に処理するための会計です にかほ市では 国民健康保険事業 ( 事業勘定 施設勘定 ) 後

図 4-1 総額 と 純計 の違い ( 平成 30 年度当初予算 ) 総額ベース で見た場合 純計ベース で見た場合 国の財政 兆円兆 国の財政 兆円兆 A 特会 A 特会 一般会計 B 特会 X 勘定 Y 勘定 一般会計 B 特会 X 勘定 Y 勘定

配当割交付金株の特定配当等に課税され 府に納入される配当割収入額から一定割合を市町村の個人府民税額を基礎に按分して交付されるものです 株式等譲渡所得割交付金株の譲渡益等に課税され 府に納入される配当割収入額から一定割合を市町村の個人府民税額を基礎に按分して交付されるものです 地方消費税交付金府に納入

一般会計 特別会計を含めた国全体の財政規模 (1) 国全体の財政規模の様々な見方国の会計には 一般会計と特別会計がありますが これらの会計は相互に完全に独立しているわけではなく 一般会計から特別会計へ財源が繰り入れられているなど その歳出と歳入の多くが重複して計上されています また 各特別会計それぞ

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市税収入額(人口推移)

平成 2 4 年度 佐賀市財務書類 基準モデル 平成 26 年 3 月佐賀市総務部財政課

(7) 一般財源等一般財源に 歳入振替えに係るもの ( 特定財源に属する収入のうち その特定目的に充当してなお剰余がある場合 剰余額を一般財源に振り替えたもの ) を含めたもの (8) 地方譲与税形式上一旦国税として徴収し そのまま地方公共団体に対して譲与する税 地方公共団体の財源とされているものに

平成 25 年度 佐賀市財務諸類の公表公表についてについて Ⅰ 平成 18 年 6 月に成立した 簡素で効率的な政府を実現するための行政改革の推進に関する法律 を契機に 地方の資産 債務改革の一環として 新地方公会計制度の整備 が位置づけられました これにより 新地方公会計制度研究会報告書 で示され

Ⅱ平成13年度上半期の財政状況

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新しい地方公会計制度 これまで錦町では 総務省方式改訂モデル ( 以後 改訂モデルと言います ) の財務書類を作成してきました 錦町がこれまで積み上げてきた資産と この先返済する必要がある負債 すでに支払いが終わっている純資産などの情報を表示した貸借対照表など 今までの決算書では把握できなかった情報

2 事業活動収支計算書 ( 旧消費収支計算書 ) 関係 (1) 従前の 消費収支計算書 の名称が 事業活動収支計算書 に変更され 収支を経常的収支及び臨時的収支に区分して それぞれの収支状況を把握できるようになりました 第 15 条関係 別添資料 p2 9 41~46 82 参照 消費収入 消費支出

はじめにこの 釧路市の財政 は 釧路市の歳入 歳出等の状況をグラフを使って経年的に表すことにより 市民の皆様に釧路市の財政状況を出来るだけわかりやすくお知らせするために作成いたしました 本資料を通じて 釧路市の財政について 一人でも多くの市民の皆様にご理解をいただき ご意見をいただきながら今後の財政

回答作成様式

Taro-★【2月Ver】01~05. ⑲計

平成26年版 特別会計ガイドブック

スライド 1

国庫支出金国と市の行う事業の経費負担区分に基づいて, 国が市に対して支出 負担金, 委託費, 特定の施設の奨励または財政援助のための補助金など 県支出金県が市に対して支出 県自らの施策として単独で交付するものと, 県が国庫支出金を経費の全部または一部として交付するもの ( 間接補助金 ) がある 財

平成17年度の決算状況

86 86 用語解説 普通会計地方公共団体における地方公営事業会計以外の会計で 一般会計のほか 特別会計のうち地方公営事業会計に係るもの以外のものの純計額 実質収支当該年度に属すべき収入と支出との実質的な差額を見るもの 単年度収支実質収支は前年度以前からの収支の累積であるので その影響を控除した単年

[ 資産の部 ] [ 負債の部 ] 1 公共資産 1 固定負債 (1) 有形固定資産 (1) 地方債 13,451,327 1 生活インフラ 国土保全 12,25,617 (2) 長期未払金 2 教育 7,134,832 1 物件の購入等 3 福祉 1,65,858 2 債務保証又は損失補償 4 環

新しい地方公会計制度 これまで氷川町では 総務省方式改訂モデル ( 以後 改訂モデルと言います ) の財務書類を作成してきました 氷川町がこれまで積み上げてきた資産と この先返済する必要がある負債 すでに支払いが終わっている純資産などの情報を表示した貸借対照表など 今までの決算書では把握できなかった

○ 何のために財務書類を作成するか

市町村決算額政令指定都市 中核市 特例市 都市 町村 特別区 一部事務組合及び広域連合における決算額の単純合計額から 一部事務組合及び広域連合とこれを組織する市区町村との間の相互重複額を控除したもの 形式収支 歳入決算総額から歳出決算総額を差し引いた歳入歳出差引額 実質収支当該年度に属すべき収入と支

キャッシュ・フロー計算書について

財務の概要 (2012 年度決算の状況 ) 1. 資金収支計算書の概要 資金収支計算書は 当該会計年度の教育研究活動に対応するすべての資金の収入 支出の内容を明らかにし かつ 当該会計年度における支払資金の収入 支出の顛末を明らかにするものです 資金収支計算書 2012 年 4 月 1 日 ~201

01_H28表紙

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財政用語ミニ辞典 50 音順検索あ行か行さ行た行な行は行ま行や行ら行わ行 索引 財政用語 説明 あ行 赤字地方債 地方債とは大別して建設地方債と赤字地方債に区別されます が 赤字地方債とは 通常 歳入が歳出に不足したために生じた一般的な赤字を補てんする目的で発行されます 地方財政法第 5 条の特例として発行されるもので 例としては 減収補てん債 減税補てん債 臨時財政対策債などがあります 依存財源 関連語 建設地方債臨時財政対策債地方交付税 国庫支出金 県支出金 地方債など 国や県等 により定められた額を交付されたり 割り当てられたりする収入 市独自で定めることができないものです 一時借入金 関連語 自主財源一会計年度内において 歳計現金が不足した場合に その支 払資金の不足を補うために借り入れるもの 一時借入金は 一時的な収支の不均衡を解消するための資金ですので 当該会計年度の歳入をもってその年度の出納閉鎖日までに償還しなければならないとされています 一部事務組合 関連語 歳計現金出納閉鎖地方自治法上定められた特別地方公共団体のひとつで 普通 地方公共団体 ( 県 市 ) 等が その事務の一部を共同処理するために設ける地方公共団体の組合を指します 一般会計 関連語 広域連合地方公共団体の会計の中心をなすもので 行政運営の基本的 な経費を網羅して計上した会計です 関連語 特別会計企業会計普通会計 一般財源 地方税や地方交付税など 財源の使途が特定されず どのような経費にも使用できる歳入をいいます 地方公共団体が自主的判断のもとに 地域の実態に即応した施策を講じていくためには 一般財源ができるだけ多く確保されることが望ましいとされています 関連語 特定財源

か行 会計年度独立の原則過年度支出過年度収入科目更訂企業会計基金起債制限比率 各会計年度における歳出は その年度の歳入をもってこれに充てなければならないという予算に関する原則です この例外として 継続費の逓次繰越 繰越明許費 事故繰越 過年度収入及び過年度支出等が認められています 関連語 過年度支出過年度収入繰上充用繰越明許費継続費の逓次繰越決算剰余金事故繰越債権者の請求がなかった等の理由により支払が行われなかった場合に 前年度以前の年度に属する経費を 現年度予算をもって支払うこといい 会計年度独立の原則の例外の一つです 関連語 過年度収入補助事業の確定精算による追加交付等 前年度以前の年度に属する収入を現年度の歳入として収納することをいい 会計年度独立の原則の例外の一つです 関連語 過年度支出収入または支出を行った後 歳入 歳出の科目の誤りを発見した場合等に 本来の科目に訂正する経理上の手続きをいいます 関連語 予算科目一般的には株式会社等の民間企業における会計を指しますが 地方財政上は 地方公営企業法の全部または一部が適用される公営企業の会計をいいます 一般の公会計 ( 官庁会計 ) とは異なり 発生主義 複式簿記の会計となっています 関連語 公営企業公会計全部適用企業 一部適用企業地方公営企業地方公共団体が条例の定めるところにより 特定の目的のために財産を維持し 資金を積み立てるために設置されるもの または 特定の目的のために定額の資金を運用するために設置される資金または財産をいいます 関連語 減債基金財政調整基金特定目的基金公債費が多額にのぼり 財政運営が圧迫されることをけん制するため設けられた比率で 過去 3 ヵ年の平均が 20% 以上の団体については 原則として地方債のうち一般単独事業債等の発行ができなくなります 関連語 公債費比率公債費負担比率実質公債費比率

基準財政収入額基準財政需要額義務的経費行政コスト計算書繰上充用繰越明許費繰出基準経営健全化基準 普通交付税の算定に用いるもので 各地方公共団体の財政力を合理的に測定するために 標準的な状態において徴収が見込まれる税収入を一定の方法によって算定した額です 関連語 基準財政需要額普通交付税の算定に用いるもので 各地方公共団体が合理的かつ妥当な水準での行政を行うための財政需要を 一定の方法によって合理的に算定した額です 関連語 基準財政収入額地方公共団体の歳出のうち その支出が義務づけられ任意に節減できない経費をいい 特に 人件費 扶助費 公債費が厳密な意味での義務的経費とされています 関連語 任意的経費財務諸表の一つで 地方公共団体の行政サービス活動に伴う収支を表すものであり 民間会計の 損益計算書 に相当するものです PL(Profit & Loss) とも呼ばれます 関連語 公会計資金収支計算書純資産変動計算書貸借対照表会計年度経過後 その会計年度の歳入が歳出に不足する場合に 翌年度の歳入を繰り上げてその年度歳入に充てることをいい 会計年度独立の原則の例外の一つです 関連語 会計年度独立の原則その性質上または予算成立後の事由により当該年度内に支出を終わらない見込みがあるものについて 予算の定めるところにより翌年度に繰り越して使用することができるものをいい 会計年度独立の原則の例外の一つです 関連語 継続費の逓次繰越事故繰越予算の繰越一般会計から公営企業会計に対して繰り出すべき繰出金の基本的な考えをいいます この基準は 毎年度総務省より示されており その一部を必要に応じて地方交付税等に考慮することとされています 関連語 地方公営企業地方交付税資金不足比率の基準で 地方公共団体が自主的かつ計画的に公営企業の経営の健全化を図るべき基準として設けられるものです 関連語 健全化判断比率資金不足比率

形式収支 経常一般財源 経常収支比率 経常的経費 ていじ継続費の逓次繰越 決算剰余金 決算統計 歳入決算総額から歳出決算総額を単純に差し引いた額をいいます 何らかの事由により翌年度へ繰り越したものに充てるべき財源も含まれています 関連語 実質収支実質単年度収支単年度収支毎年度経常的に収入される財源のうち その使途が特定されず自由に使える収入のことをいいます 関連語 経常収支比率経常一般財源のうち 経常的経費に充当された一般財源の割合を表すものであり 財政構造の弾力性を判断するものです 一般的に 75% 程度が妥当であると考えられ 80% を超えると弾力性を失いつつあると考えられています 関連語 経常一般財源経常的経費毎年持続して固定的に支出される経費をいい 経常的経費の増大は財政構造の硬直化させる原因となります おおまかに言えば 人件費 物件費 維持補修費 扶助費 補助費等及び公債費をいいます 関連語 臨時的経費継続費の毎会計年度の年割額に係る歳出予算の金額のうち その年度内に支出を終わらなかったものを 当該継続費の最終年度まで順次繰り越して使用することをいい 会計年度独立の原則の例外の一つです 関連語 繰越明許費事故繰越予算の繰越歳入決算額が歳出決算額を上回る場合の差額を指し 会計年度独立の原則の例外として この剰余金を翌年度の歳入に編入して使用することが認められています また この金額から翌年度へ繰り越して使用する金額を除いた額については 地方財政法上 1/2 以上 基金に積み立てるか地方債の繰上償還に充てなければなりません 歳計剰余金とも呼びます 関連語 会計年度独立の原則基金地方債剰余金の処分地方公共団体の決算に関する統計で 正式には地方財政状況調査といいます この統計から様々な財政指数等が表され 地方公共団体の財政状態を診断することができます 作成単位は 普通会計と公営事業会計に分かれます 関連語 普通会計公営事業会計

健全化判断比率現計予算減債基金建設地方債広域連合公営企業 実質赤字比率 連結実質赤字比率 実質公債費比率 将来負担比率の4つの財政指標の総称です 地方公共団体の財政の早期健全化及び財政の再生を行うことを目的に制定された 地方公共団体の財政の健全化に関する法律 により 毎年度の算定 公表が義務付けられています この比率のいずれかが一定基準以上となった場合には 財政健全化計画または財政再生計画を策定し 財政の健全化を図らなければなりません 関連語 経営健全化基準財政再生基準早期健全化基準当初予算額 補正予算額及び繰越予算額 ( 継続費の逓次繰越額 繰越明許額 事故繰越額 ) を合算した一定日現在における当該年度の執行可能な範囲の予算をいいます 関連語 通常予算補正予算予算地方債の償還及びその信用の維持のため 地方自治法の規定に基づいて設けられる基金の一つをいいます 関連語 基金財政調整基金特定目的基金公共用施設または公用施設の建設事業等の財源とするために発行される地方債をいいます 事業の効果が後年度の住民にも及ぶことから 地方財政法上認められているものです 関連語 赤字地方債地方自治法上定められた特別地方公共団体のひとつで 国等からの権限委譲により 普通地方公共団体 ( 県 市 ) 等が その事務の一部を共同処理するために設ける地方公共団体の組合を指します 一部事務組合より権能が強く 自立性が高いとされています 関連語 一部事務組合地方財政法上は 水道事業 工業用水道事業 交通事業 電気事業 ガス事業 簡易水道事業 港湾整備事業 病院事業 市場事業 と蓄場事業 観光施設事業 宅地造成事業 公共下水道事業の 13 事業が政令で指定されており 特別会計を設けて経理し あるいは独立採算制をとることとされています 関連語 企業会計公営事業会計 全部適用企業 一部適用企業地方公営企業

さ行 公営事業会計公会計公債費比率公債費負担比率骨格予算歳計現金 決算統計における会計の区分であり 地方公共団体の会計は普通会計と公営事業会計に区分されます 前者は 主にその財源が受益と直接関係のない租税等によって賄われるのに対し 後者は主に受益の程度に応じた料金等によって賄われます 公営事業会計は 公営企業会計のほか 収益事業会計 ( 競馬 宝くじ等 ) 公益質屋事業会計 国民健康保険事業会計 老人保健医療事業会計 農業共済事業会計 交通災害共済事業会計 公立大学付属病院事業会計 介護保険事業会計 後期高齢者医療事業会計の総称です 関連語 決算統計公営企業普通会計民間会計に対し 公共部門 ( 国 地方公共団体等 ) における会計であり 現金主義 単式簿記の会計となっています 新地方公会計制度の中で 民間会計に準じた発生主義 複式簿記の財務諸表の整備が早急に求められています 公債費に充てられた一般財源の標準財政規模に対する割合を表したもので 財政構造の弾力性を示したものです 一般的には 10% を超えないことが望ましいとされています 関連語 起債制限比率公債費負担比率公債費に充てられた一般財源の一般財源総額に対する割合を表したものです その割合が高いほど財政運営の硬直化を示すもので 一般的には 15% が警戒ライン 20% が危険ラインとされています 関連語 起債制限比率公債費比率通常 予算はその年度の歳入歳出すべての見通しついて編成されますが 地方公共団体の長の選挙時期の関係から政策的な判断ができにくい等の理由により 政策的経費の予算計上を避け 人件費等の必要最小限の経費を計上する予算編成です 関連語 肉付け予算地方公共団体の歳入歳出に属する現金 一会計年度における一切の収支に係る現金をいい 歳入歳出として経理されないものは 歳入歳出外現金か基金に属する現金となります 関連語 基金歳入歳出外現金

財政再生基準財政調整基金財政力指数歳入歳出外現金債務負担行為暫定予算資金収支計算書 健全化判断比率の基準の一つで 財政収支の著しい不均衡 その他の財政状況の著しい悪化により自主的な財政の健全化を図ることが困難な状況において 計画的にその財政の健全化を図るべき基準として設けられています 早期健全化基準を超えるものとして定められています 関連語 健全化判断比率早期健全化基準地方公共団体における年度間の財源の不均衡を調整するため 地方自治法の規定に基づいて設けられる基金の一つです 関連語 基金減債基金特定目的基金地方交付税の規定により算定した基準財政収入額を基準財政需要額で割った値で 通常は 3 ヵ年平均を用います 地方公共団体の財政力を示す指数で この指数が 1 を超える場合 ( 基準財政収入額が基準財政需要額を上回る場合 ) は 普通交付税が交付されない不交付団体 ( 財源超過団体 ) となります 関連語 基準財政収入額基準財政需要額職員の所得税や県民税など 地方公共団体の所有に属しない現金で 地方自治法の規定により地方公共団体が一時的に保管する現金をいいます 歳計外現金ともいいます 関連語 歳計現金地方公共団体が将来にわたって債務を負担する行為 ( 将来の支出を伴うもの ) の内容を定めておくものであり 会計年度独立の原則の例外として 予算の内容として定めるものです 関連語 会計年度独立の原則予算通常予算 ( 当初予算 ) が年度開始前までになんらかの事由により成立しない場合等 一会計年度中の一定期間について最小限度必要とされる経費を計上する予算 通常予算が成立するまのでつなぎの予算であり 通常予算が成立した時はその効力を失います 関連語 通常予算財務諸表の一つで 一会計期間の現金の流れを示すものであり どのような活動に資金が必要としたかを明らかにするものです CF(Cash Flow) とも呼ばれます 関連語 行政コスト計算書公会計純資産変動計算書貸借対照表プライマリーバランス

資金不足比率事故繰越自主財源支出負担行為支出命令実質赤字比率実質公債費比率 地方公共団体の公営企業会計ごとの資金不足額の事業規模に対する比率で 健全化判断比率と同様に毎年度の算定 公表が義務付けられています この比率が 10% 以上になると起債に国の許可が必要となり さらに 経営健全化基準 (20%) 以上になると個別外部監査を求めた上で経営健全化計画を策定し 財政の健全化を図らなければならなくなります 関連語 経営健全化基準健全化判断比率歳出予算の金額のうち 年度内に支出負担行為をし 避けがたい事故のため年度内に支出の終わらなかったものを翌年度に繰り越して使用することいい 会計年度独立の原則の例外の一つです 関連語 繰越明許費継続費の逓次繰越予算の繰越地方税 使用料及び手数料等 地方公共団体が自主的に収入することができる財源をいいます 地方財政の自主性を高めるため 自主財源の確保が求められています 関連語 依存財源法令または予算に基づいて決定される 支出の原因となるべき契約その他の行為をいいます 支出命令とは別個の行為として決定されるもので 経費の支払い義務を発生させる確認的行為として法定されています 関連語 支出命令調定地方公共団体の長が 債務が確定した旨を会計管理者に通知し支出を命令するもので 支出負担行為の確認をもってはじめて行われます 支出命令は支出負担行為が年度内に完了している限り 出納閉鎖日まで発することができます 関連語 支出負担行為出納閉鎖調定健全化判断比率の一つ 当該年度に属すべき収入と支出の実質的な差額をみるもので 実質赤字額の標準財政規模に占める割合を表したものです 関連語 健全化判断比率連結実質赤字比率健全化判断比率の一つ 地方公共団体の一般会計等が負担する公債費及び公債費に準ずるものの標準財政規模に占める割合を表したもので 3 ヵ年の平均値を用います この比率が 18% 以上の団体は 地方債の発行に国の許可が必要となります 関連語 健全化判断比率

実質収支実質収支比率実質単年度収支純計純資産変動計算書消費的経費剰余金の処分 形式収支から翌年度へ繰り越すべき財源や支払繰延額などを除いた 地方公共団体の実質的な収支差額をいいます 関連語 形式収支実質収支比率実質単年度収支単年度収支標準財政規模に対する実質収支額の割合を表したものです 概ね 3~5% 程度が望ましいと考えられています 関連語 実質収支実質単年度収支単年度収支単年度収支に 財政調整基金への積立や地方債の繰上償還などの黒字要素 及び財政調整基金の取崩などの赤字要素を加味したもので 実質的な当該年度の収支を表すものです 関連語 形式収支財政調整基金実質収支単年度収支地方債地方公共団体の各会計を単純に合算して財政規模を把握した場合 各会計相互間の出し入れ部分について重複し 実際の財政規模よりも膨らむことになるため 重複部分を控除して実質の財政規模を算出することをいいます 純計相殺 相殺消去ともいいます 財務諸表の一つで 地方公共団体の純資産が一会計期間にどのように増減したかを明らかにするもので 民間会計の 株主資本等変動計算書 に相当するものです NW(M)(Net Worth(Matrix)) とも呼ばれます 関連語 行政コスト計算書公会計資金収支計算書貸借対照表人件費や物件費等 経費支出の効果が当該支出年度または極めて短期間で終わるものをいいます 消耗品等のように後年度に形を残さない性質の経費です 関連語 投資的経費決算剰余金は 翌年度に繰り越して使用することが認められていますが この剰余金の処分の方法としては 翌年度の歳入予算に計上するか または 条例または議会の議決により剰余金の一部または全部を翌年度に繰り越さず直ちに基金に編入する方法の二つがあります 関連語 基金決算剰余金予算

将来負担比率出納整理期間出納閉鎖早期健全化基準専決処分 健全化判断比率の一つ 公営企業や地方公社 損失補償等を行っている出資法人等も含め 当該地方公共団体の一般会計等が将来負担すべき実質的な負債の 標準財政規模を基本とした額に占める割合を表したものです 関連語 健全化判断比率第三セクター地方公社前会計年度末までに確定した債権債務について 現金の未収未払の整理を行うための期間で 会計年度終了後の翌年度の 4 月 1 日 ~5 月 31 日までをいいます 公営企業会計については 発生主義の会計となっているため 出納整理期間の概念はありません また 現金の出納そのものを整理する期間であることから すでに経過した年度の調定や支出負担行為を行うことはできません 関連語 出納閉鎖会計年度経過後 当該年度の現金の移動を締め切って 出納を完結することをいいます 5 月 31 日が出納閉鎖日となります 関連語 出納整理期間健全化判断比率の基準の一つで 財政収支が不均衡な状況 その他の財政状況が悪化した状況において 自主的かつ計画的にその財政の健全化を図るべき基準として設けられています 健全化判断比率のうち いずれかが早期健全化基準以上となった場合は 個別外部監査を求めることとなっています 関連語 健全化判断比率財政再生基準議会が議決または決定すべき事件について 法定事由に該当する場合または議会の議決により委任された場合に 地方公共団体の長が議会に代わってこれを処分することをいいます 法定の事由による場合は 次の議会に報告し承認を求めなければなりませんが 承認を得られなくとも処分の法的効力には影響がないとされています また 議会の議決による場合は 議会に報告しなければなりませんが 議会の承認は不要とされています 関連語 予算

た行 全部適用企業一部適用企業第三セクター貸借対照表単年度収支弾力条項地方公営企業 全部適用企業とは 地方公営企業法の全部の規定が適用される公営企業をいい 一部適用企業とは地方公営企業法の財務に関する規定を中心とした一部の規定を適用する企業会計をいいます 全部または一部適用企業は法適用企業 適用しない公営企業は法非適用企業とも呼びます 法適用企業は企業会計となり 発生主義 複式簿記の会計となります 関連語 企業会計公営企業一般的には 国や地方公共団体の公共部門 ( 第一セクター ) と民間部門 ( 第二セクター ) との共同出資で設立された事業主体をいいます 関連語 地方公社財務諸表の一つで 地方公共団体における会計年度末時点の資産や負債に関する情報を示すものです BS(Balance Sheet) とも呼ばれます 関連語 行政コスト計算書公会計資金収支計算書純資産変動計算書当該年度の実質収支から前年度の実質収支を差し引いたもので 当該年度だけの収支を表したものです 関連語 形式収支実質収支実質単年度収支地方公共団体の長が 特別会計のうちその事業の経費を主として当該事業の経営に伴う収入をもって充てるものについて 業務量の増加による収入に相当する額を当該経費に使用することができる旨を定めた規定 弾力条項の適用は条例で定めなければならず 適用した場合は 次の議会に報告しなければなりません 関連語 専決処分予算地方公営企業法上は 水道事業 ( 簡易水道事業を除く ) 工業用水道事業 軌道事業 自動車運送事業 鉄道事業 電気事業 ガス事業の 7 事業をいい これらについては 当然に 地方公営企業法の全部適用企業となります また 病院事業については同法の一部 ( 財務規定等 ) が当然適用されます なお 条例により 病院事業に財務規定等以外の規定を その他の公営企業については全部または一部を適用することができます 関連語 企業会計公営企業全部適用企業 一部適用企業

地方公社地方交付税地方債地方財政計画調定通常予算投資的経費特定財源 公共用地の取得 造成 有料道路の建設等の事業を 地方公共団体に代行して行わせるため 地方公共団体が出資等を行って設立された法人です 例として 地方住宅供給公社 地方道路公社 土地開発公社の地方三公社等があります 関連語 第三セクター地方公共団体が 等しくその行うべき事務を遂行することができるよう 一定の基準により国が地方に交付する税をいいます 国税のうち 所得税 法人税 酒税 消費税及びたばこ税の一定割合で総額を算出します 普通交付税と特別交付税に分かれます 関連語 特別交付税普通交付税地方公共団体が資金調達のために負担する債務で その返済が一会計年度を超えて行われるものです 地方債を起こすことを起債といいます また 市が発行する場合は市債とも呼びます 関連語 赤字地方債建設地方債国が毎年策定する 翌年度の地方公共団体全体の歳入歳出総額の見込額です 地方交付税の総額を定めるなどの地方財源の保障の役割があります 関連語 地方交付税地方公共団体が歳入を徴収しようとする場合において 長がその歳入の内容を調査して収入金額を決定する行為 徴収に関する地方公共団体の内部的意思決定行為をいいます 関連語 支出負担行為支出命令一会計年度を通じて定められる基本的予算のことをいい 本予算 当初予算ともいわれます 関連語 骨格予算暫定予算肉付け予算補正予算道路や学校の建設など その支出の効果が資本形成に向けられ 施設等がストックとして将来に残るものに支出される経費をいいます 普通建設事業費 災害復旧事業費 失業対策事業費に分かれます 関連語 消費的経費普通建設事業費国庫支出金や地方債など 財源の使途が特定されているものをいいます 関連語 一般財源

な行 は行 特定目的基金特別会計特別交付税肉付け予算任意的経費 PFI 標準財政規模普通会計 財政調整基金がその使途が制限されていないのに対し 特定の目的のため積み立てられた基金で その処分にあたっての使途が定められたものをいいます 関連語 基金財政調整基金減債基金特定の歳入歳出を一般の歳入歳出と区別して別個に処理するために設けられる会計です 国民健康保険事業や介護保険事業等 法律によりその設置が義務付けられているものと 条例により設置するものがあります 関連語 一般会計地方交付税の種類の一つで その額は地方交付税総額のおよそ 6% に相当する額です 普通交付税の客観的な基準による算定方法で補足できなかった特別の財政需要等に対し交付されます 災害等の具体的な事情を考慮して交付されるものであり 普通交付税の機能を補完するものです 関連語 普通交付税骨格予算による予算編成を行った場合において 骨格予算編成を行わざるをえなかった事由が解消後 政策的経費や新規事業等を加える補正予算をいいます 関連語 骨格予算通常予算暫定予算補正予算地方公共団体が任意に支出することのできる経費をいいます 義務的経費の反対の意味の財政分析上の用語です 関連語 義務的経費公共施設等の建設 維持管理及び運営等に民間の資金と経営ノウハウ等を活用することにより 国や地方公共団体等が直接実施するよりも効率的かつ効果的に公共サービスを提供することが期待される行政手法です 地方公共団体の一般財源の標準規模を示すものです 通常標準的に徴収し得るであろうと考えられる税収入額に 普通交付税及び臨時財政対策債発行可能額を加えたものです 各種財政指標の算定に用いられます 関連語 基準財政収入額普通交付税臨時財政対策債個々の地方公共団体で各会計の範囲が異なっているおり 財政比較等が困難なため 決算統計上用いる会計区分です 一般会計と 公営事業会計を除いた各特別会計によって構成されています 関連語 一般会計決算統計公営事業会計

ま行 普通建設事業費普通交付税不能欠損プライマリーバランス補正予算未収入特定財源目的税 投資的経費の一つで 道路 橋りょう 消防設備 学校等の建設及び改良等に要する経費をいいます なお 普通建設事業費には 建設事業で支弁した人件費が一定の割合で算入されます 関連語 投資的経費地方交付税の中心となるもので その額はおよそ総額の 94% に相当する額です 基準財政需要額が基準財政収入額を超える地方公共団体に交付されます 実際の交付額は普通交付税の総額に合わせるため 基準財政需要額から基準財政収入額を差し引いた交付基準額を基に調整された後の額となっています 関連語 特別交付税すでに調定された歳入で徴収できないと認定されたものをいいます 例として 地方税の減免を行った場合等があります なお 不能欠損として認定される場合は 法令等に根拠をおくものでなければなりません 関連語 調定公債の利払費と元金償還費を除いた歳出と 公債発行収入を除いた歳入のバランスを見るもので 基礎的財政収支とも呼ばれます プライマリーバランスが均衡している場合 現世代の受益と負担が釣り合うこととなりますが プライマリーバランスが赤字の場合 現世代の負担を将来の世代に先送りしていることになります 関連語 資金収支計算書地方債当初予算調製後に生じた事由に基づいて 既定の予算に追加 更正等の変更を加えるために提出する予算の総称です 関連語 通常予算肉付け予算予算経費の一部を翌年度に繰り越して使用する場合 これに見合った財源も翌年度へ繰り越さなければならないとされていますが このうち 当該年度に収入されておらず翌年度に収入することが確実な特定財源をいいます 入湯税 都市計画税や国民健康保険税等 国または地方公共団体が特定の財政需要に充てる目的で課する税をいいます

や行 予算予算科目予算編成予算の繰越予算の流用予備費 一定期間における収入及び支出の見積りをいい 歳入歳出予算 継続費 繰越明許費 債務負担行為 地方債 一時借入金 歳出予算の各項の経費の金額の流用に関する定めから構成されています 予算は 長が調製し議会の議決または長の専決処分により成立します 関連語 一時借入金繰越明許費継続費の逓次繰越債務負担行為地方債予算の流用予算に計上される費目の内容を表す事項の名称で 地方公共団体の予算は 款 項 目 節に分類されます このうち 款項までが議会の議決の対象となる科目であって 議決科目と呼ばれ 目節については 議決の対象とはならない執行科目と呼ばれます 関連語 科目更訂地方公共団体の予算は 概ね 予算編成方針の決定 予算要求書の提出 査定 組立て 議会への提出という順序で行われます 予算の編成権は長に専属するもので 議会や行政委員会などに認められたものではありません 関連語 予算会計年度独立の原則の例外として 当該年度の歳出予算の一部を翌年度以降に執行することをいいます 継続費の逓次繰越 繰越明許費 事故繰越があります 関連語 継続費の逓次繰越繰越明許費事故繰越既定の予算において ある特定の経費からその他の支出科目に充当して使用することをいいます 各款の相互流用は法律により禁じられ 項については 執行上必要がある場合に限り予算の定めるところにより認められています 目 節については 特に制限は規定されていませんが 適正な財政運営のため 財務規則等において制限しています 関連語 予算科目予算外の支出または予算超過の支出に充てるため 使途を特定せず歳入歳出予算に計上し 執行機関にその使用を委ねる目的外予算をいいます 一般会計においては必ず設けなければなりませんが 特別会計では任意とされています 関連語 予算予算の流用

ら行 臨時財政対策債臨時的経費類似団体連結実質赤字比率 いわゆる赤字地方債のひとつです 地方の一般財源の不足に対処するため 地方財政法 5 条の特例として投資的経費以外の経費にも充てられる発行される地方債です 普通交付税の基準財政需要額を基に 発行可能額が算出されます なお 普通交付税の交付額については 基準財政需要額から発行可能額 ( 臨時財際対策債振替相当額 ) を除いた額を基に交付されます 関連語 赤字地方債基準財政需要額地方債普通交付税一時的 偶発的な行政需要に対応して支出される経費 及び支出の方法に法則性のない経費をいいます 関連語 経常的経費決算統計等に基づいて国が作成する 同級類似の団体ごとに類型したもので 市町村においては人口と産業構造の2 要素の組み合わせによって分けられます これにより同級団体との比較が容易になることから 各種財政分析等に用いられます 関連語 決算統計健全化判断比率の一つ 公営企業会計を含む当該地方公共団体の全会計を対象とした実質赤字額または資金不足額の標準財政規模に対する比率です 地方公共団体全体としての財政運営の悪化の度合いを示す指標ともいえます 関連語 健全化判断比率実質赤字比率