平成 28 年 8~10 月に発生した事例 1 発生日平成 28 年 8 月 31 日 ( 水 ) 発生場所江戸川区 被保険者のご家族 平成 28 年 8 月 31 日 ( 水 ) 後期高齢者医療保険制度の被保険者宅に江戸川区職員を名乗る男性から電話があり 被保険者の家族が対応した 電話は 返還金がある との内容で 何度か電話のやり取りをしているうちに 電話の男性とは別の男性が午後 2 時半頃 近くに来ていたのでキャッシュカードを預かりに来た と自宅を訪れた その際 言われたとおりに 家族と被保険者の銀行キャッシュカード2 枚を渡してしまい 暗証番号も教えてしまった その後 不審に思い 午後 3 時に江戸川区役所に確認の電話をかけたことで発覚した 江戸川区職員から警察に電話を直ぐ掛けるよう伝え 警察と銀行に口座停止依頼の電話をしたが すでに100 万円 ( それぞれ50 万円ずつ ) が引き落とされた後だった 午後 4 時に江戸川区職員から再度連絡を取り 上記の内容を確認し 今後 警察と再度連絡を取って被害届を提出する予定であるとのこと 区が給付金や還付金を支払うために 区職員が ATM で操作を依頼することや 区職員または金融機関職員が直接訪問しキャッシュカードを預かることはないこと 区内 都内で不審電話情報が急増していることを伝え 近隣の方等への情報提供についてもお願いした 2 発生日平成 28 年 9 月 9 日 ( 金 ) 発生場所豊島区 豊島区民 豊島区職員を名乗る人物から 75 歳以上のローンの案内という内容の電話があった は 75 歳未満であり 家族も豊島区に住んでいない 電話の向こうで大勢が電話で話しているようだったので詐欺だと思い 警察に電話した また 念のため豊島区役所にも電話した 豊島区では そのような案内はしていないことをに伝えた また 区の治安対策部署に情報提供し 安全安心メール ( 豊島区内での犯罪 不審者情報等を登録者に配信するメールサービス ) にて注意喚起した
3 発生日平成 28 年 9 月 21 日 ( 水 ) 発生場所港区 平成 28 年 9 月 21 日 ( 水 ) ミヤガワを名乗る人物から 被保険者宅に医療費の還付があるとの電話があった 還付の手続きを行うため ATM で電話の指示どおり操作を行った その後 通帳を記帳したところ 45 万円の振込みをしていたことが分かった 不審に思った被保険者から 港区役所に電話連絡があり 事件が発覚した 医療費の還付金詐欺の可能性があるとして 警察への届出と不審者からの連絡に応じないよう注意を促した 4 発生日平成 28 年 9 月 30 日 ( 金 ) 発生場所千代田区 平成 28 年 9 月 30 日 ( 金 )8 時 30 分頃 被保険者へ電話があり 被保険者が電話に出ると 医療費の還付があるが 申請書は届いているか 申請期限が今日までのため 0120- - に電話をかけて 登録番号 998665 と伝え 手続きを進めてほしい と言われた 被保険者が 区役所か出張所で手続きができないのか と尋ねると それはできない と断られた 相手が名乗らず 電話番号が非通知だったことから不審に思い 後で電話する旨を伝え終話した その後 千代田区役所へ連絡があり 当該事実が判明した 調査の結果 被保険者は高額療養費に該当していなかったため 1 医療費の還付について 電話で案内をすることはないこと 2 現時点で被保険者の高額療養費はないため 本件は詐欺事件の可能性がある旨を説明した 教えられた電話番号にはかけずに 最寄りの警察署へ連絡するよう伝えた 5 発生日平成 28 年 9 月 30 日 ( 金 ) 発生場所港区 平成 28 年 9 月 30 日 ( 金 ) 被保険者から広域連合へ 社会保険事務局の電話番号を教えてほしいと問い合わせがあり 理由を確認したところ 社会保険事務局のトダという職員を名乗る者から電話があり 医療費の負担割合が 3 割 1 割に変更になった 差額の 2 割分を還付したいと今年の 7~8 月に通知をしたが 連絡がないので電話をした 本日中に還付したいので 口座番号と氏名等を電話で
教えて欲しい と言われたので 疑問に思ったが回答してしまった トダという職員との電話が切れたため トダから聞いていたフリーダイヤルへ折り返し電話をしたが 保留音で全く繋がらなかったので 広域連合なら直通の電話番号がわかると思い 問い合わせをした 情報提供を受け 広域連合では 電話での口座確認は行っていない等の事情を説明し 還付金詐欺の恐れがあるため 警察に連絡をするよう案内した また 被保険者の住んでいる港区へも情報提供を行った 6 発生日平成 28 年 10 月 8 日 ( 土 ) 発生場所清瀬市 平成 28 年 10 月 8 日 ( 土 ) 市役所健康保険課のモリと名乗る者から電話があり 7 月に青色の封筒にて送った書類について 返送されるべき書類 (9 月末が期限 ) が届いていない 書類の内容は 医療費の還付金の件 である とのことだった 取引銀行 預金残高などを聞かれ 銀行名を答えたところ すでに書類の提出期限が過ぎており 10 月 11 日 ( 火 ) に取引銀行の本店から連絡を入れるので キャッシュカード 身分証明書 印鑑 を用意して待つように言われた 被保険者は詐欺だと思い 確認のため市役所に相談した 清瀬市役所の担当課で確認したところ 還付金は発生しておらず 市職員や銀行からは そのような電話をしないことを伝え 警察へ連絡するように伝えた 7 発生日平成 28 年 10 月 11 日 ( 火 ) 発生場所千代田区 平成 28 年 10 月 11 日 ( 火 ) 千代田区の被保険者へ電話があった まず 千代田区役所職員を名乗る者から 国民健康保険料の払戻金があるため 手続きをしてほしい と電話があった 続けて 銀行職員を名乗る者から電話があり 手続きについては 11 時にカードを持って銀行のATMまで来たら教える と言われた が 75 歳まで国民健康保険に加入しておらず別の保険に加入していたこと 銀行職員を名乗る者からの電話が非通知設定であったことから が不審に思い 千代田区役所へ確認の電話をしたところ 当該事実が発覚した 調査の結果 被保険者は国民健康保険に加入しておらず 後期高齢者医療保険料の還付も発生していなかったため 1 現時点で保険料の払戻金がないこと 仮にあ
ったとしても電話で案内することはないこと 2 本件は詐欺事件の可能性があることを説明した 指定されたATMへは行かないこと 本件については最寄りの警察へ連絡するよう伝えた 8 発生日平成 28 年 10 月 13 日 ( 木 ) 発生場所小平市 平成 28 年 10 月 12 日 ( 水 ) に小平市内在住の被保険者から 小平市役所後期高齢者医療担当に電話にて情報提供があった 市の保険課の職員のイトウ を名乗る者から電話で 入退院を繰り返しているため 過去 5 年間の医療費の累計で 2 万円還付がある 7 月に療養費明細と申請書を送ったが手続きがされておらず 9 月 30 日までが申請期限だったため振り込みできていない と連絡が来たとのこと 本人はすでに高額療養費の申請手続きをしており 口座に振り込みもされているため不審に思い 情報提供のため市に連絡した 情報提供を受け 市の担当職員からそのような電話はかけていないことを伝え 詐欺の可能性が高いことを伝えた 9 発生日平成 28 年 10 月 17 日 ( 月 ) 発生場所世田谷区 平成 28 年 10 月 17 日 ( 月 ) 被保険者から夫の保険料について 平成 26 年度催告書 109,100 円が区から届いたが 今年の 2 月 ~3 月頃 自宅に訪問した区職員を名乗る男性に同額の現金を渡した 名前は覚えていないが写真付きの名札をしていた 保険料内訳についても説明してもらい 領収書も後日渡すと言われた と連絡があった 情報提供を受け 区の職員が自宅で保険料徴収をすることはないと説明し 警察に通報するように案内した 10 発生日平成 28 年 10 月 21 日 ( 金 ) 発生場所世田谷区 世田谷区在住の被保険者より 広域連合へ情報提供があった 都庁の社会事務局の職員を名乗る者から 過去 5 年のうち 32,132 円の払
戻金があり 申請書を送付したはずなので 今日が締め切りだと言われた 申請書が届いているか 被保険者の配偶者 ( 配偶者も被保険者 ) に電話を替わろうとすると 電話が切れた 情報提供を受け 還付金詐欺の恐れがあるため 警察に情報提供をするよう案内した また である被保険者の住所地である世田谷区へも 情報提供を行った 11 発生日平成 28 年 10 月 28 日 ( 金 ) 発生場所目黒区 平成 28 年 10 月 28 日 ( 金 ) 被保険者の自宅に 区役所の健康保険課ミヤガワを名乗る男性から電話があり 8 月 5 日に累積医療費の還付の通知を発送したが 9 月 30 日の締切までに回答がない との話があった そのような通知は届いていないと答えたところ 振込をするので口座番号を教えてほしいと言われた 不審に思い口座番号を答えず電話を切り 確認のため目黒区役所に問合せを行った 情報提供を受け 未手続の保険料還付金 高額療養費等がないことを確認し 被保険者に説明した また 警察に連絡し 上記のような電話を受けたことを情報提供してもらうように依頼した なお 目黒区には平成 28 年 10 月 21 日以降に 7 件の同様の不審電話 ( 区役所の 課のミヤガワ ( ミヤザワ ) を名乗る男性から 過去数年分の医療費の還付金があり 通知を送ったが届いているかといった内容 ) の情報が寄せられている お電話で還付金の連絡をすることはありません! 役所の職員 銀行員や警察官 息子や孫を名乗り 還付金があります などと言って お金をだまし取ろうとする事件が相次いでいます 街中やコンビニなどにある ATM( 現金自動預け払い機 ) の操作をお願いすることは絶対にありません 役所の職員が直接ご自宅へ行き キャッシュカード等をお預かりすることは絶対にありません 銀行名や口座番号などは絶対に 答えないようにしましょう 相手がだれであっても 還付金 給付金 保険料の払いすぎ などという電話であれば あわてず冷静に 相手の質問に答えずに電話を切り すぐにお住まいの区市町村担当窓口 広域連合または最寄りの警察署にご相談ください