ZoomIt について ZoomIt を用いるとアプリケーションに関係なく画面表示を拡大できる 線や円を描いて注釈を付けることも可能 ZoomIt のインストール ZoomIt を利用するには 次のマイクロソフト TechNet サイトからアーカイブを入手 解凍する ZoomIt( マイクロソフト TechNet) のダウンロード http://technet.microsoft.com/ja-jp/sysinternals/bb897434%28en-us%29.aspx ページ内右上にある Download ZoomIt というリンクをクリックすると ZoomIt.zip という ZIP ファイルがダウンロードできる これを解凍して生成される ZoomIt.exe という実行ファイルを適当なフォルダに保存する これでインストールは完了 ZoomIt の起動と終了 ZoomIt の基本的な使い方は あらかじめ ZoomIt.exe を実行して常駐させておき プレゼンテーションの最中に ホット キー を押して拡大表示などの機能を呼び出し 不要になったら Esc キーを押すか マウスを右クリックして元に戻す というものだ このように ZoomIt の各機能を利用するには あらかじめ割り当てられたホット キーを押して特定の 動作モード に移るという操作を必要とする 動作モードとホット キーはデフォルトで下表のように割り当てられており 変更も可能 ZoomIt.exe を起動すると 自動的に ZoomIt が常駐し 後述するホット キーで各機能を呼び出せる状態となる 常駐しているかどうかは通知領域の ZoomIt アイコン ( 次の画面の ) の有無で確認できる このアイコンをクリックすると ZoomIt の設定や終了などのためのメニューが表示される 通知領域の ZoomIt アイコンとメニュー ZoomIt が常駐しているとのアイコンが通知領域に表示される ZoomIt のアイコン クリックするとメニューが表示される クリックすると ZoomIt の設定画面が現れる 設定方法は後述 クリックすると ZoomIt は常駐を解除して終了する ZoomIt を終了するには 上記アイコンをクリックして [Exit] を実行する 基本的な ZoomIt の使い方と注意点 ZoomIt の機能 ( 動作モード ) とデフォルトのホット キー ZoomIt を常駐させた状態でホット キーを押すと 対応する動作モードに移行し 各機能が利用できるようになる 元に戻すには Esc キーを押すかマウスを右クリックする ホット キーは後述の設定画面で変更できる
ホット キー ( デフォルト ) 動作モード 機能 CTRL+1 ズーム モード画面表示を拡大 / 縮小する Ctr l+2 描画モード 画面表示を拡大 / 縮小しつつ 線や楕円などを描画する Ctrl+3 休憩タイマ モード カウントダウン タイマを表示する Ctrl+4 ライブ ズーム モード 画面の動きを止めずに拡大 縮小表示を行う この機能は Windows7 で可能 Windows XP/Vista では利用できない - 文字入力モード 文字を入力する 日本語は不可 描画モードから移行する 描画モードでは 描画しつつ拡大表示も可能だ 従って 描画が不要ならズーム モード 描画しつつ拡大したければ描画モードを利用すればよい 注意が必要なのは ズーム モードや描画モードで拡大表示中にアプリケーションの操作はできず 画面の変化も反映されないという点だ 例えばダイアログ ボックスを拡大表示しながら操作したり 動画や Flash などを拡大表示したりするのがこれに該当する ズーム モードあるいは描画モードに移行した瞬間の静止画面が表示され続けるわけだ 上記の制限はライブ ズーム モードにはない しかし このモードは Windows XP/Windows Server 2003 で利用できず Windows Vista/Windows Server 2008 でも描画に非対応なほか モード移行時に画面表示がチラついて乱れる また操作方法がズーム モードと大きく異なるなど 実用にはまだ難がある 今後のバージョンアップに期待したいところだ もう 1 つ注意したいのは動作モード間の移行が若干複雑な点だ 動作モード間を移行する際のキー / マウス操作を図にすると 次のようになる ( ライブ ズーム モードと休憩タイマ モードは省略 ) このように 文字を入力するには原則として描画モードを経由する必要がある また描画モードでは Esc キーを押すかマウスを右クリックするかによって移行先が変わるので要注意だ 画面表示を拡大するには ここからは ZoomIt が常駐していることを前提として 各機能の使い方を説明する 画面表示を拡大するには 拡大したい部分にマウス カーソルを合わせてから Ctrl+1 キーを押す すると画面全体にわたって拡大された画像が現れる ( ズーム モード ) マルチ ディスプレイ環境では マウス カーソルのあるディスプレイ画面のみ拡大される ( この挙動はグラフィックス ドライバの設定などに依存するようだ ) 拡大領域を移動するには 単にマウスを移動させる 拡大率は マウス ホイールを回すか上下の矢印キー ( ) を押すことで調整できる 拡大表示中 ( ズーム モード ) に利用できる機能と操作方法 機能拡大領域の移動もっと拡大する縮小する ( 等倍に近づける ) 操作方法マウスを移動させるマウス ホイールを奥へ回すか 上矢印キーを押すマウス ホイールを手前へ回すか 下矢印キーを押す
等倍表示に戻すには Esc キーを押すかマウスを右クリックする 画面に描画するには 画面上の注目部分に矢印線を引いたり 楕円で囲んだりするには まず IME をオフにしてから Ctrl+2 キーを押して描画モードに移行する IME をオフにするのは 描画するためのキー操作が IME に入力されて操作に失敗するのを防ぐため 図形や文字を記入する描画モードに移行後 図形を描画するには下表のように操作する ZoomIt で描画できる図形とその操作方法機能操作方法フリーハンドで線を引くマウスの左ボタンを押してドラッグする直線を引く Shift キーを押したまま マウスの左ボタンを押してドラッグする矢印線を引く Shift+Ctrl キーを押したまま マウスの左ボタンを押してドラッグする 始点に矢印が付く四角形を描く Ctrl キーを押したまま マウスの左ボタンを押して対角線方向にドラッグする楕円を描く Tab キーを押したまま マウスの左ボタンを押して直径方向にドラッグする文字を入力する ( 文字入 t キー力モードへの移行 ) 日本語には対応していないが もし文字を入力したいのなら 描画モードで t キーを押して文字入力モードに移る 表示されたキャレットを文字記入位置までマウスで移動した後に キーボードから文字を入力すると画面に文字が記入される 文字入力モードから元の描画モードに戻るには Esc キーを押すかマウスを右クリックする 描画時のペンの調整 描画時のペンの太さや色は 次のようにして変更できる 文字入力時も このペンの太さと色で記 入される 描画時のペン調整の操作方法 機能 操作方法 ペン先を太くする 左 Ctrl キーを押したまま マウス ホイールを奥へ回す ペン先を細くする 左 Ctrl キーを押したまま マウス ホイールを手前へ回す ペンの色を赤に変える r キー ペンの色を青に変える b キー ペンの色を緑に変える g キー ペンの色を橙色に変える o キー ペンの色を黄色に変える y キー ペンの色を桃色に変える p キー 描画の取り消し 消去 直前の描画を取り消したり 最初から描き直したりしたい場合は 次の操作が利用できる 描画内容の取り消しや消去の操作方法
機能 操作方法 1 つ前の描画を取り消す Ctrl+z キー すべての描画を消去する e キー 画面をウィンドウ背景色で消す w キー 画面を黒く消す k キー 描画内容の保存消去するのがもったいないほど描き込んでしまった内容は保存することもできる 描画モードで次のように操作すると 描画内容を含む拡大領域をクリップ ボードにコピーしたりファイルに保存したりできる 拡大領域キャプチャの操作方法機能操作方法拡大領域をクリップ ボードにコピーする Ctrl+c キー 拡大領域をファイルに保存する Ctrl+s キーで表示されるダイアログ ボックスでファイル名などを指定して保存 描画モードの終了描画を止めてすべてを元に戻すには Esc キーを押す これで描画した内容はすべて消える 描画内容を残したままペンを消して表示を拡大 / 縮小するには マウスを右クリックしてズーム モードに移ればよい ペンを消さなくてよいなら 描画モードのままでもマウス ホイールを回すか 上矢印 / 下矢印キーを押すことで拡大 / 縮小は可能 ホット キーの変更 ZoomIt のデフォルトのホット キー (Ctrl+1~4) がほかのアプリケーションと衝突する場合 ZoomIt 側のホット キーの割り当てを変更できる それには前述のように通知領域の ZoomIt アイコンをクリックして [Options] メニューを選択し 表示された設定画面でキー割り当てを変更する
ZoomIt の設定画面 ZoomIt の全設定はこの画面で行う 動作モードごとにタブが分かれている ズーム モードの設定タブ ズーム モードのホット キーを変更するには ここをクリックしてから割り当てたいキーの組み合わせを押す この機能を使わない場合は Delete キーを押す ( 表示が なし に変わる ) ほかのタブでもホット キーの変更手順は同様である ライブ ズーム モードの設定タブ ホット キーを変更できる 描画モードの設定タブ ホット キーを変更できる 文字入力モードの設定タブ フォント設定を変更できるが 日本語フォントを選んでも日本語は記入できない 休憩タイマの設定タブ ホット キーのほか タイマの時間や表示位置 透明度 背景画像などが設定できる 通知領域の ZoomIt アイコン表示をオン / オフするチェック ボックス デフォルトのオンのままでよい 設定が済んだら このボタンをクリックするか Esc キーを押して設定画面を閉じる なお 試した限りでは 上記の設定画面の表示中はキャプチャ ツール (HyperSnap DX) のホット キーが利用できなかった ( ホット キーは重複していない ) こうした症状が現れた場合は 設定画面を閉じるか ZoomIt を終了して確認してみるとよいだろう