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消防用設備・機械器具等に係る最近の検討状況等

資料 1-6 認知症高齢者グループホーム等に係る消防法令等の概要 1 消防法令の概要 主な消防用設備等の設置基準消防用設備等の種別消火器屋内消火栓設備スプリンクラー設備自動火災報知設備消防機関へ通報する設備誘導灯 設置基準規模 構造にかかわらずすべて延べ面積 700 m2以上延べ面積 275 m2以

178 第 3 章消防用設備等の設置単位 さいたま市消防用設備等に関する審査基準 2016 小規模特定用途複合防火対象物 ( 政令別表第 1⒃ 項イに掲げる防火対象物のうち 特定用途に供される部分の床面積の合計が当該部分が存する防火対象物の延べ面積の10 分の1 以下であり かつ 300m2未満であ

資料 3-2

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0622民泊検討会報告書(反映)

別添 ( 用語の定義 ) 消防法( 昭和 23 年法律第 186 号 ) 法 消防法施行令( 昭和 36 年政令第 37 号 ) 令 消防法施行規則( 昭和 36 年自治省令第 6 号 ) 規則 特定小規模施設における必要とされる防火安全性能を有する消防の用に供する設備等に関する省令 ( 平成 20

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基準2 消防用設備等の設置単位の取扱いに関する基準

資料2旅館業法整理(案)

2 スプリンクラー設備の設置基準の見直し 消防法施行令第 12 条第 1 項関係 スプリンクラー設備を設置しなければならない防火対象物又はその部分に 次に掲げるもの 火災発生時の延焼を抑 制する機能を備える構造として総務省令で定める構造を有するものを除く で延べ面積が 275 m2未満のものが追加さ

ごと又は施行規則第 1 3 条第 1 項第 2 号に規定する小規模特定用途複合防火対象物における特定の用途部分ごとに設置義務が生じるときも同様とする ( 報告及び公表の決定 ) 第 4 条査察員は 立入検査において 公表の対象となる違反を認めた場合は 立入検査結果通知書により署長に報告するものとする

第 3 章 1. の既往調査研究 1で紹介した 小規模多機能サービスに関する調査報告書 にも指摘されていたように 小規模多機能サービス事業所の整備にあたっては 建築基準法 消防法上の取り扱いの点で検討の余地を残している これに関して 2006 年 1 月に長崎県大村市の認知症高齢者グループホームで発

2 病院次のいずれにも該当する病院のうち 相当程度の患者の見守り体制を有するもの ( 火災発生時の消火活動を適切に実施することができる体制を有するものとして総務省令で定めるもの ) 以外のもの ( ア ) 特定診療科名を有するもの ( イ ) 一般病床又は療養病床を有する病院 火災発生時の延焼を抑制

民泊の種類と特徴 住宅宿泊事業法による民泊 概要 住宅宿泊事業法 ( 平成 30 年 6 月 15 日施行 ) に基づく民泊で届出制 いわゆる 届出住宅 消防法上の用途の取り扱い 宿泊室の床面積及び家主が不在となるかどうかにより用途を判定 住宅宿泊事業法に基づく届出住宅等に係る消防法令上の取り扱いに

2013年7月

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第14 火災通報装置

「北海道にふさわしい民泊」

(5) 第 1 号から前号までの規定により住宅用防災警報器が設置される階以外の階のう ち 次に掲げるいずれかの住宅の部分 ア床面積が 7 平方メートル以上である居室が 5 以上存する階の廊下 イアに規定する階に廊下が存しない場合にあっては 当該階から直下階に通ずる 階段の上端 ウアに規定する階に廊下

予防課関係の要綱,通達改正案

消防法 ( 抄 ) ( 昭和 23 年 7 月 24 日法律第 186 号 ) 最終改正 : 平成 27 年 9 月 11 日法律第 66 号 第 17 条 ( 消防用設備等の設置 維持と特殊消防用設備等の適用除外 ) 学校 病院 工場 事業場 興行場 百貨店 旅館 飲食店 地下街 複合用途防火対象

隣地境界線126 第 3 章消防用設備等の設置単位 さいたま市消防用設備等に関する審査基準 消防用設備等の設置単位消防用設備等の設置単位は 建築物 ( 屋根及び柱又は壁を有するものをいう 以下同じ ) である防火対象物については 特段の規定 ( 政令第 8 条 第 9 条 第 9 条の

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規制の事前評価の実施に関するガイドライン(素案)

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ことを想定しているが これは既に違反対象物の公表制度を実施している消防本部の運用実態等を参考に 当該制度の実施に伴う事務負担やその効果等について検討を行った結果 特に都市部における建物の利用者数等による火災危険性が高いことを考慮したものである なお その他の消防本部においても政令指定都市の消防本部の

教授 ) において 本件火災の発生状況や 今後の消防のあり方について検討が行われた 検討会での検討結果を踏まえてとりまとめられた報告書では 火災予防対策として 以下のように提言がなされた 延べ面積 150 m2未満の飲食店にあっては 一部の地方公共団体の火災予防条例により消火器の設置が義務付けられて

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目次 ( )

東京都建築安全条例(昭和二十五年東京都条例第八十九号)新旧対照表(抄)

十分に御留意いただき, 管理規約の改正について御検討ください 民泊に関する御相談 問合せ先 マンションに関すること 京 ( みやこ ) 安心すまいセンター電話 FAX 住宅宿泊事業法に関すること 保健福祉局医療衛生推進室医務衛生課電話

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○新宿区ワンルームマンション等の建築及び管理に関する条例

藤沢市地区計画運用基準 施行平成 30 年 4 月 1 日 る 本運用基準は, 地区計画の届出に際しての審査の画一化及び円滑化を図るため, 必要な事項を定め 項目第 1 建築物等の用途の制限に関する事項第 2 建築物の容積率の最高限度に関する事項第 3 建築物の建蔽率の最高限度に関する事項第 4 建

第 Ⅱ ゾーンの地区計画にはこんな特徴があります 建築基準法のみによる一般的な建替えの場合 斜線制限により または 1.5 容積率の制限により 利用できない容積率 道路広い道路狭い道路 街並み誘導型地区計画による建替えのルール 容積率の最高限度が緩和されます 定住性の高い住宅等を設ける

Microsoft Word - 表紙 雛形(保険者入り)高齢者支援課180320

3 市長は 第 1 項の規定により指定した土地の区域を変更し 又は廃止しようとするときは あらかじめ久喜市都市計画審議会 ( 以下 審議会 という ) の意見を聴くものとする 4 第 1 項及び第 2 項の規定は 第 1 項の規定により指定した土地の区域の変更又は廃止について準用する ( 環境の保全

平成21年6月1日施行

することを可能とするとともに 投資対象についても 株式以外の有価証券を対象に加えることとする ただし 指標連動型 ETF( 現物拠出 現物交換型 ETF 及び 金銭拠出 現物交換型 ETFのうち指標に連動するもの ) について 満たすべき要件を設けることとする 具体的には 1 現物拠出型 ETFにつ

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イ. 主たる規制内容 ( 施行令第 1 条 ) 別紙一覧表の通りウ. 旅館業の経営には 都道府県知事の許可を要する ( 法第 3 条 1 項 ) 施行令の基準への不適合 公衆衛生上不適当などの事情 = 適合措置を命令 違反すれば 許可取消し又は停止 ( 怯第 7 条の 2 第 8 条 )/ 更に 無

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(2) 総合的な窓口の設置 1 各行政機関は 当該行政機関における職員等からの通報を受け付ける窓口 ( 以下 通報窓口 という ) を 全部局の総合調整を行う部局又はコンプライアンスを所掌する部局等に設置する この場合 各行政機関は 当該行政機関内部の通報窓口に加えて 外部に弁護士等を配置した窓口を

面設備が設けられており 現に人の生活の本拠として使用されている家屋 入居者の募集が行われている家屋 随時その所有者 賃借人 転借人の居住の用に供されている家屋のいずれかに該当し 事業 ( 宿泊させるもの 入居させるものを除く ) の用に供されていないものである また 宿泊とは 旅館業法と同様に 寝具

ただし 森林の土地の所有権の取得と併せて 当該森林について法第 10 条の2の規定に基づく開発行為の許可を受けて他の用途へ転用する場合など 地域森林計画の対象とする森林から除外されることが確実であるときは 届出書の提出を要さないものとして運用して差し支えない (2) 土地の所有者となった日届出書の提

日本国法務省 外務省 厚生労働省及び警察庁とカンボジア王国労働職業訓練省との間の在留資格 特定技能 を有する外国人に係る制度の適正な運用のための情報連携の基本的枠組みに関する協力覚書 ( 仮訳 ) 日本国法務省 外務省 厚生労働省及び警察庁 ( 以下 日本の省庁 と総称する ) 並びにカンボジア王国

弘前市告示第   号

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第二項第五号に掲げる事項には、同項第一号の区域のうち、広場、街灯、並木その他の都市の居住者その他の者(以下「都市居住者等

事業者が行うべき措置については 匿名加工情報の作成に携わる者 ( 以下 作成従事者 という ) を限定するなどの社内規定の策定 作成従事者等の監督体制の整備 個人情報から削除した事項及び加工方法に関する情報へのアクセス制御 不正アクセス対策等を行うことが考えられるが 規定ぶりについて今後具体的に検討

基準19 ハロゲン化物消火設備の設置及び維持に関する基準

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ともに 警報を発するものをいう 第三放水型ヘッド等の構造及び性能規則第十三条の四第二項に規定する放水型ヘッド等の構造及び性能は 次に定めるところによる 一放水型ヘッド等の構造は 次によること ( 一 ) 耐久性を有すること ( 二 ) 保守点検及び付属部品の取替えが容易に行えること ( 三 ) 腐食

資料3

火対象物の公表の要否を決定するものとする ( 公表の予告 ) 第 5 条署長は 前条第 4 項の規定により公表が必要であると決定した場合は 公表予告書 ( 第 2 号様式 ) により関係者に対し公表の予告をするものとする 2 前項に規定する公表の予告は 査察規程第 20 条第 1 項に規定する立入検

(2) 区域内の主要な道路が 環境の保全上 災害の防止上 通行の安全上又は事業活動の効率上支障がないような規模及び構造で適当に配置されており かつ 区域外の相当規模の道路と接続していること (3) 区域内の排水路その他の排水施設が その区域内の下水を有効に排出するとともに その排出によって区域及びそ

名前 第 1 日目 建築基準法 2 用途規制 1. 建築物の敷地が工業地域と工業専用地域にわたる場合において 当該敷地の過半が工業地域内であると きは 共同住宅を建築することができる 2. 第一種低層住居専用地域内においては 高等学校を建築することができるが 高等専門学校を建築する ことはできない

一団地認定の職権取消し手続きの明確化について < 参考 > 建築基準法第 86 条 ( 一団地認定 ) の実績件数 2,200 ( 件 ) 年度別 ( 住宅系のみ ) S29 年度 ~H26 年度 実績件数合計 16,250 件 用途 合計 ( 件 ) 全体 17,764 住宅系用途 16,250

及びその周辺の地域における自然的条件 建築物の建築その他の土地利用の状況等を勘案し 集落の一体性を確保するために特に必要と認められるときは この限りでない (2) 区域内の主要な道路が 環境の保全上 災害の防止上 通行の安全上又は事業活動の効率上支障がないような規模及び構造で適当に配置されており か

イ -3 ( 法令等へ抵触するおそれが高い分野の法令遵守 ) サービスの態様に応じて 抵触のおそれが高い法令 ( 業法 税法 著作権法等 ) を特に明示して遵守させること イ -4 ( 公序良俗違反行為の禁止 ) 公序良俗に反する行為を禁止すること イ利用規約等 利用規約 / 契約書 イ -5 (

( 考慮すべき視点 ) 内管について 都市ガスでは需要家の所有資産であるがガス事業者に技術基準適合維持義務を課しており 所有資産と保安責任区分とは一致していない LPガスでは 一般にガスメータの出口より先の消費設備までが需要家の資産であり 資産区分と保安責任区分が一致している 欧米ではガスメータを境

大田区における 特区民泊 のポイント 訪日外国人客の増加等を背景に 区内旅館等の客室稼働率が上昇 2020 年東京オリンピック パラリンピックの開催に向け 外国人来訪者のさらなる増加が見込まれている 宿泊施設の不足が見込まれる中 羽田空港を擁する 国際都市おおた として 安全性や衛生面に配慮した滞在

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平成25年中には、放火自殺者を除き火災による死者は1,278人

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持及び修繕が図られるよう 必要な措置を講ずること を定めるとともに 上記のほか 都市公園の維持及び修繕に関する技術的基準は 国土交通省令で定めるものとする 5 認定公募設置等計画に基づき公募対象公園施設を設ける場合における第 6 条第 項の規定の適用について 現行において 一の都市公

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目 次 第 1 はじめに 2 1 ガイドライン策定の目的 2 2 ガイドラインの対象となる防犯カメラ 2 3 防犯カメラで撮影された個人の画像の性格 2 第 2 防犯カメラの設置及び運用に当たって配慮すべき事項 3 1 設置目的の設定と目的外利用の禁止 3 2 設置場所 撮影範囲 照明設備 3 3

の病床数及び新たに併設する介護保険施設の入所定員 ( 病院から転換した病床 ( 以下 転換病床 という ) を活用するものに限る ) の合計が転換前の病院の病床数以下である場合には 実態として 転換後の施設 ( 病院と介護保険施設を併せた全体をいう 以下同じ ) 全体の医療提供の内容は 転換前の病院

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地方公共団体等による土地の先買い制度について 公有地の拡大の推進に関する法律とは県や市町村等が公共事業を円滑に進めていくためには 事業に必要な用地を前もって取得し 安定的に確保しておく必要があります このため 公有地の拡大の推進に関する法律 ( 以下公拡法と表記 ) に基づく土地の先買い制度がありま

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によっては認識することができない方式で作られる記録であって 電子計算機による情報処理の用に供されるものをいう 二及び三において同じ )をいうものとすること 二この法律において 電子契約 とは 事業者が一方の当事者となる契約であって 電子情報処理組織を使用する方法その他の情報通信の技術を利用する方法に

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504 特定事業等に係る外国人の入国 在留諸申請優先処理事業 1. 特例を設ける趣旨外国人研究者等海外からの頭脳流入の拡大により経済活性化を図る地域において 当該地域における特定事業等に係る外国人の受入れにあたり 当該外国人の入国 在留諸申請を優先的に処理する措置を講じることにより 当該地域における

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Taro-議案第13号 行政手続条例の

保育所の設備及び運営に関する基準 保育室等 屋外 遊戯場 設備 ( 必置 ) 面積設備 ( 必置 ) 面積 調理室 便所 0 1 歳児 乳児室及びほふく室 医務室 2 歳以上児 保育室又は遊戯室 乳児室 ほふく室 3.3m2 / 人 保育室 遊戯室 1.98m2 / 人屋外遊戯場 近隣の都市公園を代

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IP 電話に対応した火災通報装置等について 平成 28 年 6 月 17 日 総務省消防庁予防課設備係

1.IP 電話に対応した火災通報装置について 2. 住宅の一部を民泊として活用する場合の消防用設備等について

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IP 電話回線に接続する火災通報装置について 火災通報装置とは一の押しボタンの操作等により消防機関に通報することができる装置 ( 電話回線を利用するものに限る ) 消防法施行規則第 25 条第 2 項第 1 号 設置されている主な用途 旅館 ホテル 病院 社会福祉施設等 通報側 消防機関側 蓄積音声情報 送出 呼返し 音声通話 火災通報装置 蓄積音声情報 火災である旨並びに防火対象物の所在地 建物名及び電話番号の情報などあらかじめ音声で記憶させているもの 3

最近の動向 ~ 通信網を取り巻く環境の変化 ~ 従来のアナログ電話回線に替わり IP 電話回線が普及 総務省 電気通信サービスの契約数及びシェアに関する四半期データの公表 ( 平成 26 年度第 2 四半期 (9 月末 )) より 4

最近の動向 ~ 火災通報装置に係る実態調査結果 ~ 平成 25 年 6 月に開催された有識者会議において IP 電話等に対応した火災通報装置について議論を行ったところ 委員から 火災通報装置に係る消防本部の意見を確認すべき との意見が出されたため 政令市等 21 消防本部及び全国消防長会予防委員 39 消防本部に対し 火災通報装置に係る運用実態について意見照会を実施した IP 電話回線への誤接続による不適正な通報の発生について 約 3 割の消防本部において IP 電話に接続された火災通報装置による不具合が発生している 政令市だけに注目するとその割合が 4 割を超えている 通報件数に応じて不具合が発生していることがうかがえる 5

最近の動向 ~ 火災通報装置に係る実態調査結果 ~ IP 電話に接続された火災通報装置により 適正な通報がなされなかった事案が少なからず発生している アナログ回線に接続されていた火災通報装置が その後の契約変更等により IP 回線に変更されてしまったため 立入り検査又は点検報告のときに 再びアナログ回線に改修させなければならなくなる事案が発生している IP 電話回線に火災通報装置を接続した場合に 光パルス信号を IP パケットデジタル信号に変換する回線終端装置やデジタル信号をアナログ信号に変換する通信用宅内設備などの周辺機器が停電時に使用できなくなり 火災通報装置からの通報ができなくなるおそれがある IP 電話の増加に対応するために IP 電話回線に接続させることができる火災通報装置が求められる 6

最近の動向 ~ 消防本部からの報告 要望 ~ 火災通報装置に接続できる電話回線は NTT アナログ回線又は ISDN 回線 ( 適合するターミナルアダプタが必要 ) に限られているが 最近では IP 電話や光電話が広く普及している このことから IP 電話や光電話の回線に火災通報装置を接続できるよう 消防庁において検討を進めていただきたい ( 平成 26 年度都道府県消防防災 危機管理部局長会 ( 平成 26 年 7 月 )) 基準どおりに設置された火災通報装置が その後の点検時 あるいは通報訓練実施時に不具合が生じている事案が複数発生している状況である 適合していない電話回線の契約変更により新たに不具合が発生する事案が発生していることから 何らかの措置が必要である ( 全国消防長会 第 99 回予防委員会議題 ( 平成 26 年 5 月 )) 消防機関に通報する火災報知設備の設置基準の見直しにあたっては 現在接続が認められていない IP 電話等への対応についても併せて検討を行うことが必要である ( 有床診療所 病院火災対策報告書 ( 平成 26 年 7 月 ) 抜粋 ) 検討へ 7

IP 電話回線に接続する火災通報装置に係る検討課題 従来のアナログ電話回線に替わり IP 電話回線が広く普及している 火災通報装置の基準 ( 平成 8 年消防庁告示第 1 号 ) は アナログ回線に接続することを前提とした基準となっている IP 電話回線に火災通報装置を接続する場合は 次のような課題があると指摘されている 1 IP 電話回線に火災通報装置を接続すると 消防機関からの呼返しを受信できない場合があること 2 IP 電話回線に用いられている回線終端装置等の周辺機器が非常電源を有していなければ 停電時に回線が使用できなくなること 8

規定改正について 電話局( 周辺機器 ) 電話局消防法施行規則の改正 ( 平成 28 年総務省令第 10 号 H28.2.24) 機能に支障を生ずるおそれのない電話回線の使用について規定を新設 ( 規則 253(2) 新設 ) 使用可能な電話回線についての明示的な規定はなかったが 通報等の確実性が担保されないものに接続されることがないように規定を明文化した 接続箇所を定める規定の表現を具体化 適正化 ( 規則 253(3) ) 従前の規定では 構内交換機等による悪影響を避けるため 当該構内交換機よりも電話局側に火災通報装置を設置するよう規定したものであったが IP 電話回線の使用を認めるにあたり 構内交換機以外の機器を考慮し また回線終端装置等を火災通報装置より電話局側に設置し IP 電話回線の使用に支障が生じないように適切な表現に改めた 火災通報装置 モデム等 火災通報装置 火災通報装置の機能に支障を生ずるおそれのない電話回線 電話機 9

規定改正について 火災通報装置の基準の改正 ( 平成 28 年消防庁告示第 6 号 H28.2.24 ) 消防機関からの呼返し信号を確実に受信するための基準改正 アナログ電話回線IP電話回線10 秒間待機10 秒間待機蓄積音声情報送出火通 ( 通報側 ) 指令台 ( 消防側 ) 電話回線開放 火通 ( 通報側 ) 呼返し 指令台 ( 消防側 ) 通話火通 ( 通報側 ) 指令台 ( 消防側 ) 蓄積音声情報送出火通 ( 通報側 ) 指令台 ( 消防側 ) 電話回線開放 火通 ( 通報側 ) 回線保持不可 指令台 ( 消防側 ) 5 秒後に自動的に呼返し 火通 ( 通報側 ) IP 回線網指令台 ( 消防側 ) 音声通話確立火通 ( 通報側 ) 指令台 ( 消防側 ) 10

規定改正について 10 秒間待機火災通報装置の基準の改正 ( 平成 28 年消防庁告示第 6 号 H28.2.24 ) 消防機関からの呼返し信号を確実に受信するための基準改正アナログ電話回線10 秒間待機蓄積音声情報送出火通 ( 通報側 ) 指令台 ( 消防側 ) 電話回線開放 火通 ( 通報側 ) 呼返し 指令台 ( 消防側 ) 通話火通 ( 通報側 ) 指令台 ( 消防側 ) 誤って切断等火通 ( 通報側 ) 指令台 ( 消防側 ) 呼返し火通 ( 通報側 ) 指令台 ( 消防側 ) 通話火通 ( 通報側 ) 指令台 ( 消防側 ) 再呼返し待機機能 11

規定改正について IP電話回線10 秒間待機10 秒間待機火災通報装置の基準の改正 ( 平成 28 年消防庁告示第 6 号 H28.2.24 ) 消防機関からの呼返し信号を確実に受信するための基準改正 蓄積音声情報送出火通 ( 通報側 ) 指令台 ( 消防側 ) 電話回線開放 火通 ( 通報側 ) 回線保持不可 指令台 ( 消防側 ) 火通 ( 通報側 ) 第 3 者からの着信 音声通話確立 切断 第 3 者からの着信 5 秒後に自動的に呼返し 火通 ( 通報側 ) IP 回線網 指令台 ( 消防側 ) 音声通話確立火通 ( 通報側 ) 指令台 ( 消防側 ) 再呼返し待機機能 12

規定改正について 電話局火災通報装置の基準の改正 ( 平成 28 年消防庁告示第 6 号 H28.2.24 ) 停電時にも通報を可能とするための基準改正 この範囲に開閉器がないこと 他の機器 電気事業者 IP 電話回線 UPS 予備電源 分電盤 火災通報装置用 火災通報装置の使用に必要な装置用のものである旨の表示 モデム等 ( 周辺機器 ) 電話機 : 脱落防止措置 火災通報装置の使用に必要な装置用のものである旨の表示 電源 ( 幹線 ) 13

規定改正について 電話局火災通報装置の基準の改正 ( 平成 28 年消防庁告示第 6 号 H28.2.24 ) 停電時にも通報を可能とするための基準改正 この範囲に開閉器がないこと 他の機器 電気事業者 IP 電話回線 UPS 分電盤 火災通報装置用 火災通報装置の使用に必要な装置用のものである旨の表示 モデム等 ( 周辺機器 ) 電話機 予備電源 : 脱落防止措置 火災通報装置用 火災通報装置の使用に必要な装置用のものである旨の表示 14

規定改正について 電話局火災通報装置の基準の改正 ( 平成 28 年消防庁告示第 6 号 H28.2.24 ) 停電時にも通報を可能とするための基準改正 電気事業者 他の機器 この範囲に開閉器がないこと アナログ電話回線 分電盤 火災通報装置用のものである旨の表示 電話機 : 脱落防止措置 火災通報装置用のものである旨の表示 予備電源 15

1.IP 電話に対応した火災通報装置について 2. 住宅の一部を民泊として活用する場合の消防用設備等について

第 12 回 民泊サービス のあり方に関する検討会配付資料 民泊サービスの制度設計について 17

民泊サービスの制度設計について ( 案 ) ~ 健全な民泊サービスの普及を図るためのルールづくり ~ 第 12 回 民泊サービス のあり方に関する検討会配付資料 民泊サービスに対するニーズへの対応 宿泊需要に対応するための宿泊施設の供給 空き家の有効活用といった地域活性化 多様な宿泊ニーズに対応した宿泊サービスの提供 住宅を活用した宿泊サービスの提供と位置付け 家主居住のみならず家主不在の物件も対象 家主居住タイプ 主として多様な宿泊ニーズへの対応 家主不在タイプ 主として空き家の有効活用 宿泊需要の対応 宿泊者の安全性の確保 近隣住民とのトラブル防止措置 民泊サービス提供者 ( 委託等を受けた管理者を含む ) は 安全性の確保や近隣住民とのトラブル防止のため 適正な管理 一般的な衛生水準を確保 家主不在の場合は 管理者に委託することにより 委託を受けた管理者による適正な管理を確保 仲介事業者にも一定の責務を課すことにより 民泊サービスの適正な実施を確保 民泊サービス提供者を行政が把握できる仕組みを確保 ( 匿名性を排除 ) 既存の旅館 ホテルとの線引き 競争条件の確保 新たな規制の枠組みの対象となる民泊サービスの範囲については 既存の旅館 ホテルと異なる取扱いとすることについて 合理性のある 一定の要件 を設定 一定の要件 を超えた営業行為は 新たな規制の枠組みの対象外 ( 旅館業法の許可対象 ) 宿泊拒否制限規定の見直しなど既存の旅館 ホテルも含めた規制の見直し 18

新たな制度枠組み ( 案 ) 第 12 回 民泊サービス のあり方に関する検討会配付資料 1. 基本的な考え方 制度目的民泊の健全な普及 多様化する宿泊ニーズや逼迫する宿泊需給への対応 空き家の有効活用等 制度の対象とする民泊の意義住宅を活用した宿泊の提供と位置付け 住宅を 1 日単位で利用者に利用させるもので 一定の要件 の範囲内で 有償かつ反復継続するもの 一定の要件 として 既存の旅館 ホテルと法律上異なる 住宅 として扱い得るよう 年間提供日数上限による制限を設けることを基本として設定 一定の要件 を超えて実施されるものは 新たな制度枠組みの対象外であり 旅館業法に基づく営業許可が必要 住宅 として扱い得るような 一定の要件 が設定されることを前提に 住居専用地域でも実施可能 ( ただし 地域の実情に応じて条例等により実施できないこととすることも可能 ) 制度枠組みの基本的な考え方 家主居住型 と 家主不在型 に区別した上で 住宅提供者 管理者 仲介事業者に対する適切な規制を課し 適正な管理や安全面 衛生面を確保しつつ 行政が 住宅を提供して実施する民泊を把握できる仕組みを構築 法体系この枠組みで提供されるものは住宅を活用した宿泊サービスであり ホテル 旅館を対象とする既存の旅館業法とは別の法制度として整備 参考 制度スキーム図 仲介事業者 登録 行政庁 利用者 インターネットを活用したシェアリングの推進 住宅の提供 住宅提供者 住宅提供者による届出 (1 2 とも ) インターネットを活用した手続を基本とする 1 家主居住型 ( 住宅提供者本人が管理 ) 2 家主不在型 ( 管理者に管理を委託 ) 管理者の登録 19

第 12 回 民泊サービス のあり方に関する検討会配付資料 2. 家主居住型 ( ホームステイ ) に対する規制の方向性 家主居住型( ホームステイ ) とは 住宅提供者が 住宅内に居住しながら( 原則として住民票があること ) 当該住宅の一部を利用者に利用させるものをいう ( この場合 住宅内に居住する住宅提供者による管理が可能 ) 住宅提供者は 住宅を提供して民泊を実施するにあたり行政庁への届出を行うこととする ( 家主不在型も同様 ) 住宅提供者には 利用者名簿の作成 備付け ( 外国人利用者の場合は 旅券の写しの保存等を含む ) 最低限の衛生管理措置 利用者に対する注意事項の説明 住宅の見やすい場所への標識掲示 苦情への対応 当該住戸についての法令 契約 管理規約違反の不存在の確認等を求め 安全面 衛生面を確保し 匿名性を排除 また 法令違反が疑われる場合や感染症の発生時等 必要と認められる場合の行政庁による報告徴収 立入検査 違法な民泊 ( 一定の要件 に違反した民泊や 家主居住型と偽って家主不在型の民泊を提供するもの等 ) を提供した場合の業務の停止命令等の処分 無届で民泊を実施したり 上記の義務に違反するなどの法令違反に対する罰則等を設けることを検討 ( 家主不在型も同様 ) 住宅提供者が仲介事業者を利用せず 自ら利用者を募集する場合についても上記と同様に取り扱うこととしてはどうか 3. 家主不在型に対する規制の方向性 ( 管理者規制 ) 家主不在型 の民泊( 出張やバカンスによる住宅提供者の不在期間中の住宅の貸出しは家主不在型と位置付け ) については 家主居住型に比べ 騒音 ゴミ出し等による近隣トラブルや施設悪用等の危険性が高まり また 近隣住民からの苦情の申入れ先も不明確 そこで 家主不在型 の民泊については 住宅提供者が管理者に管理を委託することを必要とし 適正な管理や安全面 衛生面を確保する ( ) 管理者は行政庁への登録を行うこととする 管理者は 住宅提供者の届出手続の代行が可能とすることを検討 管理者には 利用者名簿の作成 備付け ( 外国人利用者の場合は旅券の写しの保存等を含む ) 最低限の衛生管理措置 利用者に対する注意事項の説明 住宅の見やすい場所への標識掲示 ( 国内連絡先を含む ) 苦情への対応 当該住戸についての法令 契約 管理規約違反の不存在の確認等を求める また 法令違反が疑われる場合や感染症の発生時等 必要と認められる場合の行政庁による報告徴収 立入検査 上記業務を怠った場合の業務停止命令 登録取消等の処分 法令違反に対する罰則等を設けることを検討 住宅提供者自らが管理者としての登録を受ければ 自宅で 家主不在型の民泊を提供することも可能 20

第 12 回 民泊サービス のあり方に関する検討会配付資料 4. 仲介事業者規制の方向性 民泊 ( 家主居住 不在型いずれも含む ) に係る仲介事業者は行政庁への登録を行うこととし 仲介事業者には消費者の取引の安全を図るため 取引条件の説明義務や新たな枠組みに基づく民泊であることをサイト上に表示する義務等を課すことを検討 また 行政庁による報告徴収 立入検査 違法な民泊 ( 無届出の家主居住型民泊 登録管理者不在の家主不在型民泊 一定の要件 に違反した民泊等 ) のサイトからの削除命令 違法な民泊であることを知りながらサイト掲載している場合の業務停止命令 登録取消等の処分 法令違反に対する罰則等を設けることを検討 外国法人に対する取締りの実効性確保のため 法令違反行為を行った者の名称や違反行為の内容等を公表できるようにすることを検討 5. 所管行政庁 住宅を活用した宿泊の提供という位置付けのものであること 仲介事業者に対する規制の枠組みを設けること 感染症の発生時等における対応が必要であること等にかんがみれば 国レベルにおいては 国土交通省と厚生労働省の共管とすることが考えられる 地方レベルにおいても 関係部局が複数にまたがることが想定されるが 国民にとって混乱のないよう窓口は明確にした上で 関係部局間での必要な情報連携が図られる方向で整理すべきではないか 21

一定の要件について 第 12 回 民泊サービス のあり方に関する検討会配付資料 既存の旅館 ホテルとは異なる 住宅 として扱い得るような合理性のある 一定の要件 を設定することが必要 一定の要件 については 制度の活用が図られるよう実効性の確保にも配慮しつつ 年間提供日数上限による制限を設けることを基本に 半年未満 (180 日以下 ) の範囲内で適切な日数を設定する なお その際 諸外国の例も参考としつつ 既存のホテル 旅館との競争条件にも留意する 一定の要件 が遵守されているかのチェックのため 住宅提供者又は管理者に報告などを求めることとしてはどうか なお 一定の要件として 1 日当たりの宿泊人数の上限は設けないこととするが 簡易宿所並みの宿泊者 1 人当たりの面積基準 (3.3 m2以上 ) の遵守を位置付けることとしてはどうか 22

一定の要件について 第 12 回 民泊サービス のあり方に関する検討会配付資料 営業日数 宿泊人数 その他 これまでの検討会における主な意見 年間営業日数 ( 例えば 30 泊以内 ) の制限を設けるべき 住宅ストックの有効活用を国策と捉え 提供日数に制限を求めるべきではない 既存の旅館 ホテルと実体上異なるものであることを明確になるよう 営業日数で区切るのがよい 賃貸物件の場合 営業日数が 1 年間のうち半年だとビジネスとして成り立たないため 日数制限には反対 年間営業日数については ビジネスとしての採算性を主張されるのであれば 簡易宿所の営業許可を取得して ビジネスとして行うべき 1 日当たりの宿泊人数 ( 例えば 4 人以内 ) の制限を設けるべき 宿泊人数が増えれば公衆衛生上のリスクは高まるので 1 日当たりの宿泊人数の制限は必要 ニーズを考慮し 4 人より増やすべき 1 住戸 4 人程度が妥当ではないか 簡易宿所のように 宿泊者 1 人当たり面積を定めることが必要 一定の要件 の設定に当たり マンションの一棟貸しやその大半を民泊として使用するような形態の民泊は 既存のホテル 旅館営業と何ら変わることはないため排除するべきである また 複数物件を取り扱うことは認めるべきではない 家主 1 人が複数の物件で営業したとしても 管理が適切になされている限りは問題ない 面積規模などが一定以下のものに対象を限定すべき マンションについては 管理組合や大家の承認を得ていることを要件とすべき 既存の住宅に限定すべき ( 新たにマンションを建てて 民泊に転用するのは認めるべきではない ) 一定の要件が守られていることが確認できるよう 家主 管理者や仲介事業者に対しては 行政の求めに応じた情報提供義務を課すべき 海外の例 年 90 泊以内 ( イギリス ) 年 60 泊以内 ( オランダ : アムステルダム ) 同時宿泊者 4 人以内 ( オランダ : アムステルダム ) 同時宿泊者 8 人以内 ( ドイツ : ベルリン ) 一度に 4 部屋以上の貸出禁止 ( アメリカ : ナッシュビル ) 住宅の所有者等が年間 4 ヶ月以上居住し かつ 住居空間の 50 パーセント未満の場合に有償で貸し出し可能 ( ハンブルク ) 住居が貸主の居住の本拠 ( 年間 8 ヶ月以上居住 ) である場合は届出等不要 ( パリ ) 23

住宅の一部を民泊として活用する場合に想定される消防用設備等について 1. 一般住宅の一部を民泊として活用する場合 民泊部分が小さければ 新たな規制はかからない 第 1 回 民泊サービス のあり方に関する検討会配付資料 一般住宅 民泊 半分未満で50m2以下図 1 民泊部分が建物全体の半分未満で50m2以下である場合 建物全体が一般住宅として取り扱われる 消防用設備等の設置は不要 ( ただし 全ての住宅に設置義務がある住宅用火災警報器は設置が必要 ) 民泊部分が大きい場合 新たに設置が必要となる設備は 消火器 自動火災報知設備 誘導灯が想定されるが 消火器は建物の延べ面積が 150 m2未満の場合は不要であり 自動火災報知設備も 建物の延べ面積が 300 m2未満の場合は民泊部分のみに設置すれば足りる 一般住宅 一般住宅 民泊半分未満で 50 m2超又は半分 図 2 民泊部分が建物全体の半分未満で 50 m2超又は建物全体の半分の場合 建物全体が用途が混在する防火対象物として取り扱われる 民泊半分超 図 3 民泊部分が建物全体の半分よりも大きい場合 建物全体が宿泊施設として取り扱われる 必要となる消防用設備等 1 消火器 民泊部分の床面積が150m2以上の場合 2 自動火災報知設備 民泊部分のみ ( 注 1) 3 誘導灯 全て ( 注 2) 建物全体の延べ面積が 300 m2以上の場合は 建物全体に自動火災報知設備の設置が必要となる 必要となる消防用設備等 1 消火器 建物の延べ面積が 150 m2以上の場合 2 自動火災報知設備 全て ( 注 1) 3 誘導灯 全て ( 注 2) 注 1 既存の建物であっても無線方式の導入により簡便な追加工事で対応可能注 2 農家民宿等については 一定の条件を満たす場合は設置不要 また一定の面積以下の居室の出入口には設置不要参考 1 ホテル 簡易宿所等に設置すべき消防用設備等 消火器 150m2以上の場合 自動火災報知設備 全て 誘導灯 全て ( 上記注 2の緩和規定の適用有 ) 参考 2 宿泊施設として取り扱われる部分のカーテン じゅうたん等は防炎物品とすることが必要 24

2. 共同住宅の一部を民泊として活用する場合 第 1 回 民泊サービス のあり方に関する検討会配付資料 新たに設置が必要となる設備は 自動火災報知設備及び誘導灯が想定される なお 消火器については 共同住宅と旅館 ホテル等の設置基準が同一であるため 新たな規制はかからない 延べ面積が500m2以上の共同住宅には自動火災報知設備を設置する義務があるため 新たな規制はかからない また 延べ面積が500m2未満の共同住宅にあっては自動火災報知設備を図 2のように設置する必要が生じるが 既存の建物であっても無線方式のものを用いることにより簡便な追加工事により対応可能である 誘導灯については 新たに廊下 階段等の共有部分に設置すれば足りる さらに 避難口までの歩行距離や視認性等の一定の条件を満たせば設置は不要となる 参考 自動火災報知設備の取扱い 共同住宅民泊自動火災報知設備が必要となる部分 1 延べ面積が 500 m2以上の場合 民泊の有無によらず建物全体に自動火災報知設備が必要なため 新たな規制はなし 2 延べ面積が 500 m2未満の場合 延べ面積が 300 m2以上で 民泊部分が 1 割を超えると 建物全体に自動火災報知設備の設置が必要 ただし それ以外の場合 民泊部分のみの設置で可 全体に設置 民泊 管理人室等に設置 居室の一部を民泊として利用 延べ 300 m2以上で民泊が 1 割超の場合 左記以外の場合 図 1 延べ面積 500 m2以上の共同住宅の場合 新たな規制はかからない 図 2 延べ面積 500 m2未満の共同住宅の場合 無線方式の導入により簡便な追加工事で対応可能 管理人室等 参考 1 ホテル 簡易宿所等に設置すべき消防用設備等 消火器 150m2以上の場合 自動火災報知設備 全て 誘導灯 全て ( 前頁注 2の緩和規定の適用有 ) 25 参考 2 民泊部分のカーテン じゅうたん等は防炎物品とすることが必要 ( 高さ31m 超の建築物では防炎物品が必要なため 新たな規制はかからない )

自動火災報知設備について 共同住宅の一部を民泊として活用する場合の自動火災報知設備の取扱い 第 9 回 民泊サービス のあり方に関する検討会配付資料 1 延べ面積が 500 m2以上の場合 民泊の有無によらず建物全体に自動火災報知設備が必要なため 新たな規制はかからない 2 延べ面積が 500 m2未満の場合 延べ面積が 300 m2以上で民泊部分が 1 割を超えると 建物全体に自動火災報知設備の設置が必要 ただし それ以外の場合 民泊部分 管理人室等に設置すれば足りる 居室の一部を民泊として活用 延べ 300 m2以上で民泊部分が 1 割超の場合 左記以外の場合 新たな規制はかからない全体に設置設置義務なし 共同住宅民泊自動火災報知設備の設置が必要な部分 民泊 管理人室等に設置 延べ面積 500 m2未満の共同住宅の一部を民泊として活用する場合に想定される火災危険性 1 不慣れな火気使用設備を用いることによる出火のリスク 2 消火設備の設置場所や使用方法を把握できていないこと等による初期消火失敗のリスク 3 宿泊者が 119 番通報を行わず 消防機関への通報が遅れてしまうリスク 4 施設に不案内なことにより宿泊者の避難が遅れてしまうリスク 5 火災時の熱や煙を遮る防火区画が未形成であることや耐火性能が劣ること等のリスク 26

参考 自動火災報知設備 火災時に火災を感知した感知器の信号を受けて 建物内の在館者が火災の発生を覚知できるよう 警報音を鳴動させる設備 住宅火災による死者の発生原因 第 9 回 民泊サービス のあり方に関する検討会配付資料 住宅火災による死者 ( 放火自殺者等を除く ) の半数以上が 逃げ遅れ によるもの イメージ ) 感知器 不明 調査中 354 人 35.2% その他 24 人 2.4% 逃げ遅れ 544 人 54.1% 住宅火災による死者 ( 放火自殺者等を除く ) 1,006 人 火災発生 音響装置 出火後再進入 12 人 1.2% 着衣着火 72 人 7.2% 火災報告 により作成 ( 平成 26 年中 ) 27

国家戦略特区を活用した民泊事業 民泊サービスに関する動向について 平成 25 年 12 月に成立した 国家戦略特別区域法 第 13 条において 旅館業法の特例 が規定 都道府県知事 ( 保健所設置市は市長 特別区は区長 ) が 一定の要件を満たすものを 外国人滞在施設経営事業 ( 特区民泊事業 ) として認定した場合 旅館業法第 3 条第 1 項 ( 旅館業の許可 ) の適用を除外 東京圏 ( 東京都 神奈川県並びに千葉県千葉市及び成田市 ) 関西圏 ( 大阪府 兵庫県及び京都府 ) 福岡県福岡市及び北九州市が区域指定 民泊に係る条例が東京都大田区で平成 28 年 1 月 29 日に施行 大阪府 ( 大阪市等を除く ) で 4 月 1 日に施行され 特区としての民泊事業が開始 特区民泊事業を認定する審査基準の一つに 消防法令で義務付けられている設備等が設置されていること が規定されている 民泊サービス のあり方に関する検討会 民泊サービス について 関係省庁において実態の把握等を行った上で 旅館 ホテルとの競争条件を含め 幅広い観点から検討するため 厚労省 観光庁を事務局として 上記検討会を 2015 年 11 月より開始 平成 28 年 3 月 当面の対応等について中間報告を取りまとめ 民泊サービス においては 現行の客室面積の基準 ( 延床面積 33 m2以上 ) には必ずしも合理性があるとは考えられないことから これを見直す方向で検討 平成 28 年 6 月を目途に最終報告を取りまとめる予定 検討課題 : ホームステイ型民泊の取扱いなど 旅館業法施行令の改正 上記検討会での中間報告を踏まえ 旅館業法施行令第 1 条第 3 項に規定する簡易宿所に係る構造設備基準 客室の延べ床面積 33 m2以上 を 33( 収容定員が 10 人未満の場合は 3.3 に収容定員を乗じて得た数 ) m2以上 に改正する政令が 平成 28 年 4 月 1 日施行 消防用設備等に関する今後の方針 民泊の設置事例や相談事例を踏まえ 防火安全性を損なうことなく消防用設備等の設置合理化ができないか随時検討を行う 28

消防用設備等に係る執務資料について ( 平成 28 年 5 月 16 日付け消防予第 163 号 ) 1 令別表第 1(5) 項ロに掲げる用途に供する部分のみで構成されている防火対象物の一部の住戸を宿泊施設として使用する場合 当該宿泊施設の床面積が 当該防火対象物の延べ面積の10 分の1 以下であり かつ 300 m2未満であれば 規則第 13 条第 1 項第 2 号に規定する小規模特定用途複合防火対象物に該当することから 規則第 11F 28 条の2 第 1 項第 5 号の規定により 地階 無窓階及び11 階以上の部分以外の部分には誘導灯の設置を要しない 誘導灯不要 規則第 13 条第 1 項第 2 号 ( 小規模特定用途複合防火対象物 ) 非特定用途 ( 特定用途以外をいう ) 特定用途の床面積の合計 10% 以下かつ 300 m2未満 特定用途 特定用途の床面積の合計 10% 超又は 300 m2以上 特定用途 小規模特定用途複合防火対象物 (16) 項イ 複合用途防火対象物 (16) 項イ 規則第 28 条の 2 第 1 項第 5 号 規則改正前 ( 改正 41 号通知適用後 ) 建物全体が 16 項イとなり 元々設置不要だった部分にも誘導灯が必要となる 11F 規則改正後 元々不要だった部分 (11 階以上 地階 無窓階以外 ) には設置不要と省令で整理 (15) 項 (15) 項 誘導灯不要 (6) 項ロ等 (6) 項ロ等 誘導灯必要 複合用途防火対象物 (16) 項イ 小規模特定用途複合防火対象物 (16) 項イ 29

消防用設備等に係る執務資料について ( 平成 28 年 5 月 16 日付け消防予第 163 号 ) 民泊部分2 建物の主要構造部が耐火構造であり 主たる出入口に防火戸が設置されている等の一定の条件を満たす場合は 令 32 条を適用し 民泊サービス部分 ( 避難経路を含む ) のみにおける誘導灯の設置で足りる 通路誘導灯 避難口誘導灯 一般住戸 民泊部分一般住戸 一般住戸 一般住戸 一般住戸 一般住戸 を要する部分 誘導灯 従前と同様に 面積等に応じ 設置を要しない場合もあり 民泊部分 3 令別表第 1(5) 項ロに掲げる用途に供する部分のみで構成されている特定共同住宅等の一部の住戸を宿泊施設として使用する場合に 次に掲げる要件を満たすものについては 令第 32 条の規定を適用し 40 号省令に規定する必要とされる防火安全性能を有する消防の用に供する設備等の設置を認めてよい 要件 1 当該宿泊施設が 100 m2以下で区画されていること 2 当該宿泊施設の床面積が当該防火対象物の延べ面積の 10 分の 1 以下 かつ 300 m2未満であること ( 例 ) 共住自火報共住 SP 等設置済 ( 例 ) 共住自火報共住 SP 等設置済 民泊部分 特定共同住宅等 特定共同住宅等ではなくなる 30