FreeSlot-68KD シリーズ 取扱説明書 第 10 版 平成 21 年 6 月 060-0063 札幌市中央区南 3 条西 8 丁目 7 番地 4 遠藤ビル5F TEL 011-596-0201 FAX 011-596-0234 URL http://www.mcs-fs.com E-mail info@mcs-fs.com
取扱説明書についてこの取扱説明書はデータロガ FreeSlot 68KD について記載されたものです この取扱説明書では FreeSlot 68KD の取扱方法や注意事項を説明していますので お使いになる前に必ずお読みになり十分に理解してください また 必要な人がいつでも見ることが出来るように FreeSlot 68KD の保管場所の近くに置いてご使用ください FreeSlot 68KD に接続される各センサにつきましても それぞれに付属する取扱説明書を良くお読みになりご使用ください はじめにこの度は データロガー FreeSlot 68KDシリーズをお買い求めいただき有難うございます この装置は各種センサからのアナログ信号をディジタル変換し蓄積する装置 ( データロガー ) で 環境観測をはじめとする気象分野に最適です もちろん工業 土木分野での使用も可能です FreeSlot 68KDはPWR CPU AMP MPXの基本構成ボードをはじめ各種オプションボードを自由に挿入することが出来ます これによりユーザーが自由にオプションボードやMPXボード (4チャネル基板) の増設が可能です - i -
安全上のご注意 ご使用の前に この 安全上のご注意 をよくお読みのうえ 正しくご使用ください 本書は お客様や種人々への危害や財産への損害を未然に防ぎ 本製品を安全にお使いいただくために守っていただきたい事項を示し 危険をともなう操作 お取扱について 次の記号で表示を行っています よく読んで大切に保管してください 本文中のマーク説明 警告 注意 この表示を無視して 誤った取り扱いをすると 人が死亡または重傷を負う可能性が想定される内容を示します この表示を無視して 誤った取り扱いをすると 人が傷害を負う可能性が想定される内容および物的損害のみの発生が想定される内容を示します 禁止の行為であることを示します 行為を強制したり指示する内容を示します - ii -
警告 煙が出たり 変なにおいや音がするなど異常状態のまま使用しないでください 感電 火災の原因となることがあります すぐに外部電源装置からの給電を止めてください 表示されている電源以外は絶対に使用しないでください 指定外の電源を使うと 感電 火災の原因となることがあります ヒューズを交換するときは 必ずヒューズに記された規定容量のアンペア数のものをお使いください 規定容量を越えるヒューズを使うと 火災の原因になります ぬれた手で結線作業を行わないでください 感電の原因となることがあります 異物や水などの液体が内部に入った場合は そのまま使用しないでください 感電 火災の原因となることがあります すぐに外部電源装置の給電を止めてください 本製品に接続して使用する機器の安全上の注意事項を守ってください 本製品を分解改造しないでください 火災 感電の原因となることがあります ぬれた手で装置内部に触れないでください 故障 感電の原因となることがあります - iii -
注意 直射日光の当たるところや ヒータなどの発熱器のそばなど 温度の高いところに設置しないでください 内部の温度が上がり 火災の原因となることがあります 雨など水の掛かるところや 湿度の高い場所では使用しないでください 故障 感電の原因となります 屋外や防水の必要があるところでは 必ず当社の防水筺体オプションを使用するかお客様の責任に於いて防水対策を行ってください 本製品を正常にまた安全に使用していただくために 次のような場所では使用しないでください 水の掛かる場所や湿度の高い場所 強い磁気の発生する場所 静電気の発生する場所 鉄粉や有毒ガスが発生する場所 振動 衝撃が多い場所 引火 爆発の恐れのある場所 ぐらついた台の上や傾いたところなど 不安定な場所に設置しないでください 落下してけがの原因となることがあります 外部電源からの電源ケーブルは プラス (12V) マイナス (GND) を間違えないよう本製品の電源端子に接続し 確実に締め込んでください 電源コードはホコリなどの異物が付着したまま結線しないでください 電源端子のホコリは定期的に取り除いてください 火災の原因となることがあります 本製品や電源コードを熱器具に近づけないでください ケースや電源コードの被覆が溶けて 火災感電の原因となることがあります 衝撃を与えたり 落としたりしないでください 使用する前には 破損箇所 不備なところがないか点検し 正常に動作することを確認してから使用してください - iv -
目次 1. 外観及び機能 1 1 FreeSlot 各タイプの外観 1 2 基本構成ボード 2 3 ボードの取付け 取外し方 3 2. ボード端子の接続 取扱方法 4 1 PWRボード 4 2 CPUボード 5 3 AMPボード 6 4 MPXボード 7 3.FreeSlot-68KD/H シリーズ ( 高速サンプリング ) 8 4. センサ接続方法 9 1 熱電対 9 2 Pt 100(4 線式 ) 9 3 HMP-45D( 湿温度センサ ) 10 4 NO.34-T( 雨量センサ ) 10 5. オプションボード 11 1 ピーク 1CH 平均値 2CH 演算ボード 11 2 積算 2CH 演算ボード 12 4 TIMERボード 13 5 メモリーボードについて 14 6. 使用上の注意事項 15 1 防水について 15 2 アース 15 3 電流レンジの測定について 15 4 電源電圧監視機能について 16 7. 参考資料 17 1 電池容量表 17 2 測定回数/ 測定日数表 18
構成部品 標準品での構成品は各タイプ毎に以下のとおりです Aタイプ Bタイプ Cタイプ 筐体 1 1 1 PWRボード 1 1 1 CPUボード 1 1 1 ANPボード 1 1 1 MPXボード 1 2 4 ACアダプタ 1 1 1 ハードウェア取扱説明書 1 1 1 保証書 1 1 1 ユーザー登録はがき 1 1 1
1. 外観及び機能 1 FreeSlot 各タイプの外観 1 A タイプ 2 B タイプ 3 C タイプ - 1 -
2 基本構成ボード 1PWR ボードデータロガーで使用する電源の ON/OFF 及びパワーマネー ジメント機能の制御を行ないます DC IN (AC ADAPTER) BATTERY (12-24) パワーマネージメント解除スイッチ電源表示 LED SW FUSE 2CPU ボードデータロガーの制御 測定データの メモリーバックアップ パルス入力 2 チャンネル及び RS 232C に よる通信を行ないます PULSE RS 232C 3AMP ボ ドセンサからの微小電気信号を増幅し ディジタル変換を行ないます LED 4MPX ボード各汎用チャンネルの入力制御を行なって います MPX ボードに汎用チャネル 番号を割り当てるにはボードセレクトを使用します ( 詳細は 2. 4 1) チャネルセレクト 汎用チャネル - 2 -
3 ボードの取付け 取外し方 ネジ留め ネジ留めネジ留め ネジ留めネジ留め ガードレール ネジ留め ネジ留めネジ留め コネクタ 会社名 製品名 オプションボードの増設や メンテナンスのために取付け 取外しを行なう場合には 以下の手順で行なって下さい 1 取外し方法 (1) ボードの四隅にあるネジを外してください 注 1 (2) パネル中央の凸部分を両手で押さえて引き抜いて下さい 2 取付け方法 (1) 現在使用していない任意のスロットに取付が可能です 任意のスロットの平パネルを取外してください 注 2 (2) スロットに挿入するときは挿入方向があります ボードのコネクタ面を筐体の FreeSlot-68KD という印刷のある方に合わせて下さい (3) ボードの基板をガードレールに合わせて 筐体に挿入します 注 3 (4) 取外したときのネジをボードの四隅に取り付けます 注 1 外したネジは 次に取付けるときに使用しますので紛失しないようにして下さい 注 2 取外したパネルは紛失しないよう保管して下さい 注 3 入らない場合は挿入方向やガードレールを確認してください - 3 -
2. ボード端子の接続 取扱方法 1 PWR ボード データロガー本体の電源供給 パワーマネージメント機能の制御を行います BATTERY 接続端子 パワーマネージメント解除スイッチ スイッチ ヒューズ 上から見た図 AC アダプタ入力 電源表示 LED 正面から見た図 1 電源スイッチデータロガーの電源を ON/OFF します 2 電源表示 LED データロガー動作時に点灯します パワーマネージメント中は電源スイッチが ON でもランプは消灯します 3 パワーマネージメント解除スイッチパワーマネージメント中に押すことにより パワーマネージメントが解除され通信ができる状態になります 4AC アダプタ入力付属の AC アダプタのプラグを差し込みます 5 バッテリー接続端子シール鉛蓄電池 / リチウム電池を接続します ( 充電機能はありません ) 6 ヒューズ電源の過電流防止用です 通常の使用では切れることはありません 交換するときは 透明のプラスチックケースを取外してヒューズを交換してください ( 定格 AC250V 1A / サイズ Φ5.2 2.0mm) ヒューズを交換しても直ぐに切れる場合は データロガー内で過大電流が流れている 可能性が有ります 使用方法に問題が有るか又はデータロガーの故障が考えられます 電源入力は AC アダプタ入力が優先になり 停電等で AC アダプタからの電源入力がなくなると 自動的にバッテリー接続端子に切り替わります パワーマネージメント機能測定の 10 秒前に電源を ON にし測定終了後 電源を OFF にします パソコンとの無通信状態が 5 分以上続くとパワーマネージメント状態になります - 4 -
2 CPU ボード データロガー全体の制御や測定データの保存を行います パルス 1 入力端子パルス 2 入力端子 RS-232C インターフェース 1 パルス 1 入力端子 / パルス 2 入力端子 16 ビット (65535) パルスカウンタの入力端子です 測定インターバル間のパルス数が測定できます 2 RS-232C インターフェース データロガー設定やデータ回収時にパソコンと接続します RS-232C ケーブル結線表 FreeSlot-68KD NEC PC9801orPC9821 IBM PC/AT 互換機 D-SUB25Pin メス ピン番号 2 3 4 5 6 7 20 信号名 TXD RXD RTS CTS DSR GND DTR D-SUB25 Pin メス 3 2 5 4 20 7 6 ハーフピッチ 14Pin 1 9 4 10 11 14 2 D-SUB9 Pin オス 2 3 8 7 4 5 6 パソコンとの接続時 各設定や確認が可能でデータ回収のみできないときは RS-232C ケーブル (RTS CTS 信号 ) の結線が違っています 結線を確認してください - 5 -
3 AMP ボード センサからのアナログ信号を増幅しディジタル信号に変換します 計測ランプ 上から見た図 冷接点補償温度センサ 1 測定表示 LED 測定動作時に点灯します 2 冷接点補償温度センサ 熱電対測定時の冷接点補償用の温度センサです MPX 端子台に固定します - 6 -
4 MPX ボード 汎用チャネルの入力ユニットです 1 ユニットで 4 チャネル入力することができます 汎用端子台 (4 チャネル ) チャンネル番号マーク欄 ボードセレクト (SW1) SW1 拡大図 ( 図は 0 番目に設定されている状態 ) 1 ボードセレクトスイッチ汎用入力チャネルのチャネル番号を設定します 0:1~4 チャネル 1:5~8 チャネル 2:9~12 チャネル 3:13~16 チャネル 4:17~20 チャネル 5:21~24 チャネル 6:25~28 チャネル 7:29~32 チャネル 2 汎用入力端子台配置 3 4 POWER +Vin -Vin +Iout -Iout SEALED +Vin -Vin +Iout -Iout SEALED +12V GND 1 2 POWER +Vin -Vin +Iout -Iout SEALED +Vin -Vin +Iout -Iout SEALED +12V GND 3 入出力信号機能 +Vin -Vin +Iout -Iout SEALED +12V GND 信号入力 + 信号入力 - 定電流出力 + 定電流出力 - シールドセンサ用電源センサ用電源 センサ用電源は MPX1 枚あたり最大 100[mA] ですが データロガー全体で 400[mA] 以上は取らないでください - 7 -
3.FreeSlot-68KD/H シリーズ ( 高速サンプリング ) 1 測定チャネル数と最小測定間隔について 測定チャネル数による最小測定間隔は表の通りです 測定間隔に最小測定間隔よりも小さい値を設定しても最小測定間隔以下での測定は行われません 測定チャネル数 1~12 13~26 27~32 最小測定間隔 1 秒 2 秒 3 秒 2 測定中の通信について FreeSolot-68KD シリーズでは ほとんどの状態において測定動作を優先するように設計されています そのため 測定間隔が 1 秒もしくは 2 秒で測定チャネル数がそれぞれの最大測定チャネル数に近い状態では 測定終了まで通信が非常に困難となります 3 測定の中止 再開について 測定終了時刻前に測定を中止させるには 測定終了日時に現在時刻より前の時刻を設定してください 測定を再開させるには 測定終了日時に現在時刻より先の時刻を設定するか 00 年 00 日 00 次 00 分 00 秒を設定してください 4 測定期間中のデータ回収について 測定期間中にデータ回収を実行したとき データ部とヘッダ 部との矛盾をさけるためヘッダー部 (2176[Byte]) の送信中は測定を禁止しています そのため 直接接続時で約 2.3 秒間の欠測時間が発生します そのあとに続くデータ部の転送は測定が優先されるため欠測時間は発生しません 5 パワーマネージメント機能について FreeSlot-68KD シリーズでは パワーマネージメント状態から自動起動したとき 10 秒間の暖気運転後 測定処理が実行されます そのため 10 秒以下の測定間隔ではパワーマネージメント機能を使用することができません 6 演算ボードの使用について オプションの演算ボードを使用するときは 5 秒以下の測定間隔を設定しないで下さい 演算ボードがリセット信号を認識できず 誤動作することがあります - 8 -
4. センサ接続方法 1 熱電対 熱電対と MPX ボード汎用チャネルの接続方法は下図の様に行ないます +Vin -Vin +Iout -Iout SEALED MPX 端子 赤 白 センサケーブル色 2 Pt 100(4 線式 ) Pt 100 と MPX ボード汎用チャネルの接続方法は下図の様に行ないます +Vin -Vin +Iout -Iout SEALED MPX 端子 緑 白 赤 黒 センサケーブル色 Pt100 センサ部 - 9 -
3 HMP-45D( 湿温度センサ ) HMP-45D と MPX ボード汎用チャネルの接続方法は下図の様に行ないます このセンサには温度と湿度が有りますので 一つのセンサで 2 チャネル使用します 1 2 POWER +Vin -Vin +Iout -Iout SEALED +Vin -Vin +Iout -Iout SEDLED +12V GND 黄 緑 白 黒 茶 赤 青 紫 4 NO.34-T( 雨量センサ ) CPU ボードのパルス入力の 1 又は 2 を使用します PULSE1 PULSE2 H L H L CPU 端子 白 黒 センサケーブル色 - 10 -
5. オプションボード 1 ピーク 1ch 平均値 2ch 演算ボード 1 機能概要風向風速センサの出力信号から平均値と最大値を算出するユニットです ピーク ( 最大 ) 値は測定間隔間の最大値を求めます 平均値は 測定時刻前 10 分間の平均値を求めます 2 外観図 S2in 2S1out S1(P)out S2out JP4 同期が取れないため 不定な値が出力されます JP6 1S1in + + + + + JP2 上面図 JP1 3センサ接続方法 上図のS1in S2inにセンサからの信号を入力します S1inに入力された信号のピー ク ( 最大 ) 値がS1(P)outに 平均値がS1outに 出力されます またS2inに入力さ れた信号はS2outから出力します 4 測定間隔の設定 JP1は二通りある測定間隔の どちらの測定間隔で動作させるかを指定するものです JP1 1が測定間隔 1 JP1-2が測定間隔 2 当社出荷時は 測定間隔 1に設定してあります 5 出力電圧値について 平均値の場合 出力電圧 (S1out S2out)= 入力電圧 (S1in S2in) の 10 分間平均値 入力電圧 (S1in S2in) は最大 6[V] です ( 例 ) 2[V] 電圧を10 分間入力とすると出力電圧は2[V] となります 最大値の場合 測定間隔で最大の電圧値を保持し サンプリング毎にクリアされます 入力電圧 (S1in) は最大 6[V] です 6 測定開始時間設定について 当社出荷時は 毎正時 (1 時間 ) 間隔での測定に設定してあります これ以外の平均値 それ以外の設定時間については 下表を参照してください ショートバー位置 データロガー 動作開始 JP4 JP2 設定値 JP6 設定値 ( 接続ピン ) 測定間隔 設定値 ( 接続ピン ) A B C D 10 分 測定終了後 1 2 A B C L H L H L H L H 15 分 5 分後 1 2 A B C L H L H L H L H 20 分 10 分後 1 2 A B C L H L H L H L H 30 分 20 分後 1 2 A B C L H L H L H L H 45 分 35 分後 1 2 A B C L H L H L H L H 60 分 50 分後 1 2 A B C L H L H L H L H 一番初めの測定について 電源投入直後や測定開始日時設定後の一番初めの測定は演算ボードの内部タイマとの - 11 -
121 2 積算 2ch 演算ボード 1 機能概要日射 日照センサからのセンサ信号を積算するユニットです 積算する時間は 最低 1 分から最大 60 分迄です 測定毎に自動的に積算値がリセットされます 2 外観図 2S2 S1 センサ2 入力の測定間隔 2 センサ2 入力の測定間隔 1 センサ1 入力の測定間隔 2 センサ1 入力の測定間隔 1 S1in S2in S1out S2out 3 使用方法 + - + - + - + - 上面図 上図の S1in S2in に各センサからの信号を入力します S1in に入力された信号は S1out に S2in に入力された信号は S2out からそれぞれ積算値として出力されます 4 測定間隔設定 JP1は二通りある測定間隔の どちらの測定間隔で動作させるかを指定するものです S1inはJP1-S1の1が測定間隔 1 JP1-S1の2が測定間隔 2 S2inはJP1-S2の1が測定間隔 1 JP1-S2の2が測定間隔 2 当社出荷時は共に 測定間隔 1 に設定してあります 5 積算出力電圧について 出力電圧 (S1out S2out)= 入力電圧 (S1in S2in) 10 時間 (t) 入力電圧 (S1in S2in) は 最大 0.01[V] です 時間 (t) は 1 分を 1 とする分単位で 最大 60 分です ( 例 ) 入力電圧 2[mV](0.002[V]) 時間 10 分とすると出力電圧は 0.002[V] 10 10[ 分 ]=0.2[V] より出力電圧は 0.2[V] となります 6センサ接続例 (PCM 01) オプションユニット端子台 S1in S2in S1out S2out + - + - + - + - 白 黒 +Vin -Vin +Iout -Iout SEALED MPX ユニット汎用チャネル端子台 - 12 -
4 TIMER ボード 1 機能概要 測定時刻の 5 分前にセンサ用電源を ON にし 測定終了後にセンサ電源を OFF にするユニットです 主にパワーマネージメント機能使用時に応答時間の遅いセンサや 消費電流の大きいセンサを制御するために使用します 2 外観図 2JP6 JP2 JP1 1ヒューズ DCin DCout 3 使用方法 + - + - 上面図 上図の DCin に外部からの電源を接続します DCout からセンサに電源供給を行います DCin 入力電圧範囲は最大 24[V] です また最大制御電流は 1[A] です ヒューズは DCout の過電流防止用です 通常の使用では切れることはありません 交換するときは 透明のプラスチックケースを取外してヒューズを交換してください ( 定格 AC250V 1A / サイズ Φ5.2 2.0mm) 4 測定間隔の設定 JP1 は二通りある測定間隔の どちらの測定間隔で動作させるかを指定するものです JP1-1 が測定間隔 1 JP1-2 が測定間隔 2 当社出荷時は測定間隔 1 に設定してあります 5 時間設定について 当社出荷時は 55 分後にタイマーがオンするように設定されています それ以外の設定時間については 下表を参照してください ショートバー位置 データロガー測定間隔 タイマーオン時間 JP2 設定値 JP6 設定値 ( 接続ピン ) ( 接続ピン ) A B C D 30 分 25 分後 A B C L H L H L H L H 60 分 55 分後 A B C L H L H L H L H 一番初めの測定について電源投入直後や測定開始日時設定後の一番初めの測定は演算ボードの内部タイマとの同期が取れないため 不定な値が出力されます - 13 -
5 メモリーボードについて 1 機能概要 本製品はデータロガーの増設メモリーです 1 ユニットで 256KB のメモリーを増設できます 2 外観図 JP1 2 使用方法 (1) メモリーボードのジャンパー (JP1) の設定を確認してください (2) データロガーに挿入するときは 必ず電源を OFF にしてから行ってください (3) 測定後 データ回収前にスロットからメモリーボードを取外すと データは消えますので 必ずデータ回収を行い電源を OFF にして取り外しを行ってください ( 注意 ) メモリー増設又はスロットの入替えを行った後は 必ずメモリ容量の確認とメモリテストを行ってください 正しく挿入されてない場合 メモリーエラーが発生します 3 ジャンパーの設定について ショートバー位置 JP1 設定値 ( 接続ピン ) メモリ容量合計 [KByte] メモリー増設 1 枚目 1 2 3 512 メモリー増設 2 枚目 1 2 3 768 メモリー増設 3 枚目 1 2 3 1024-14 -
6. 使用上の注意事項 1 防水について FreeSlot-68KD シリーズの標準仕様では 単体での防水機能はありません 屋外や防水の必要があるところでは 必ず当社の防水筐体オプションを使用するか お客様の責任に於いて防水対策を行なってください 2 アース FreeSlot-68KD シリーズの各ユニットには外部信号線からの誘導 外来 ノイズや雷害対策を行なっていますので 必ず本体のアースを取ってください アースは筺体パネルネジ等から取ることが可能です 3 電流レンジの測定について FreeSlot-68KD では 測定時のみ電流ループが形成され 1.2[ms] 後にサンプリングされます そのため 出力応答時間が 1.2[ms] 以上必要なセンサの測定は正しく行えません この様なセンサを接続するには 入力端子 [+Vin][-Vin] 間に 50~250[Ω] 程度の抵抗を接続して下さい 4~20[mA] 出力センサ接続例 +Vin -Vin Iout -Iout SEALED DC24V 250Ω ( 例 ) 抵抗値 50[Ω] 測定レンジ ±1[V] 出力電流 4[mA] のとき0.2[V] 20[mA] のとき 1[V] + - 4~20[mA] センサ 抵抗値 250[Ω] 測定レンジ ± 5[V] 出力電流 4[mA] のとき 1[V] 20[mA] のとき 5[V] - 15 -
4 電源電圧監視機能について FreeSlot 68KD には 測定前に供給されている電源の電圧を測定して 電源電圧が 9[V] 以下になると以降の測定を中止して パワーマネージメント機能の設定態に関わらずパワーマネージメント状態にする機能があります この機能により動作電源としてシール鉛蓄電池等の二次電池 ( 充電可能な電池 ) を使用する場合 過放電による電池の劣化を防ぐことができます ただし 太陽電池等の充電機能を備えたシステムでは一時的に電源電圧が下がっても その後充電されることにより電源電圧の回復が期待できますので電源電圧監視機能は OFF で使用してください 当社出荷時は電源電圧監視機能は ON に設定されています 注意 FreeSlot 68KD は電源電圧が 9[V] 以下でも動作可能ですが 測定データの信頼性が失われます また 電源電圧が 7[V] 以下になると電源表示 LED は点灯していても通信が出来ないなど誤動作することがあります 5 校正について FreeSlot 68KD の性能を満足するために 少なくとも 1~2 年に一度は校正 点検を受けてください 詳しくはお買い上げの販売店または当社までご相談ください - 16 -
7. 参考資料 1 電池容量表 ロガータイプ測定間隔 24 時間必要容量 10[Ah] 測定日数 FreeSlot 68KD/A 4ch 10 分間隔 0.175 [Ah] 57 [day] 消費電流 320[mA] 1 時間間隔 0.037 [Ah] 270 [day] FreeSlot 68KD/B 8ch 10 分間隔 0.180 [Ah] 55 [day] 消費電流 330[mA] 1 時間間隔 0.038 [Ah] 263 [day] FreeSlot 68KD/C 16ch 10 分間隔 0.191 [Ah] 52 [day] 消費電流 350[mA] 1 時間間隔 0.039 [Ah] 256 [day] 注意パワーマネージメント機能を使用したときの値です オプション センサ等の消費電流は含まれていません 上記の値は理論値ですので目安として使用してください 電池容量は周囲温度 使用年数によって大きく変わりますので必要容量に安全係数 1.8~2.5 を乗じた容量の電池を使用してください 使用電池 必要電池容量 太陽電池システム等 詳細はご相談下さい 概算ロガー消費電流 [ma] 310[mA] + ( MPX 枚数 10[mA] ) 概算 24 時間必要容量 [Ah] ( ロガー消費電流 [A] S + 0.00035[A] R )/ 3600[S] S: 24 時間測定時間 = 13[S] ( 86400[S] / 測定間隔 [S] ) R: 24 時間待機時間 = 86400[S] S オプションボード消費電流 ピーク1ch 平均 2ch 40[mA] 積算 2ch 演算ボード 30[mA] TIMERボード 10[mA] - 17 -
2 測定回数 / 測定日数表 メモリ容量 使用チャネル数 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 標準 回数日数 10 分間隔 1 時間間隔 11605 80.5 483.5 9748 67.6 406.1 8403 58.3 350.1 7385 51.2 307.7 6586 45.7 274.4 5944 41.2 247.6 5415 37.6 225.6 4973 34.5 207.2 4598 31.9 191.5 4275 29.6 178.1 3995 27.7 166.4 3749 26.0 156.2 3532 24.5 147.1 3338 23.1 139.0 3165 21.9 131.8 +256 [Kbyte] 回数日数 10 分間隔 1 時間間隔 24088 167.2 1003.6 20234 140.5 843.0 17443 121.1 726.7 15328 106.4 638.6 13671 94.9 569.6 12337 85.6 514.0 11241 78.0 468.3 10323 71.6 430.1 9544 66.2 397.6 8874 61.6 369.7 8292 57.5 345.5 7782 54.0 324.2 7731 53.6 322.1 6929 48.1 288.7 6569 45.6 273.7 +512 [Kbyte] 回数日数 10 分間隔 1 時間間隔 36571 253.9 1523.7 30720 213.3 1280.0 26482 183.9 1103.4 23272 161.6 969.6 20756 144.1 864.8 18731 130.0 780.4 17066 118.5 711.0 15673 108.8 653.0 14490 100.6 603.7 13473 93.5 561.3 12590 87.4 524.5 11815 82.0 492.2 11130 77.2 463.7 10520 73.0 438.3 9974 69.2 415.5 +768 [Kbyte] 回数日数 10 分間隔 1 時間間隔 49054 340.6 2043.9 41205 286.1 1716.8 35522 246.6 1480.0 31216 216.7 1300.6 27841 193.3 1160.0 25125 174.4 1046.8 22892 158.9 953.8 21023 145.9 875.9 19436 134.9 809.8 18072 125.5 753.0 16887 117.2 703.6 15848 110.0 660.3 14929 103.6 622.0 14111 97.9 587.9 13378 92.9 557.4 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 3008 20.8 125.3 2867 19.9 119.4 2738 19.0 114.0 2620 18.1 109.1 2512 17.4 104.6 2412 16.7 100.5 2321 16.1 96.7 2235 15.5 93.1 2156 14.9 89.8 2083 14.4 86.7 2014 13.9 83.9 1949 13.5 81.2 1889 13.1 78.7 1832 12.7 76.3 1778 12.3 74.0 1728 12.0 72.0 1680 11.6 70.0 1635 11.3 68.1 1592 11.0 66.3 6245 43.3 260.2 5951 41.3 247.9 5683 39.4 236.7 5439 37.7 226.6 5215 36.2 217.2 5008 34.7 208.6 4817 33.4 200.7 4640 32.2 193.3 4476 31.0 186.5 4323 30.0 180.1 4180 29.0 174.1 4046 28.0 168.5 3921 27.2 163.3 3803 26.4 158.4 3692 25.6 153.8 3587 24.9 149.4 3488 24.2 145.3 3395 23.5 141.4 3306 22.9 137.7 9481 65.8 395.0 9035 62.7 376.4 8629 59.9 359.5 8258 57.3 344.0 7917 54.9 329.8 7603 52.7 316.7 7314 50.7 304.7 7045 48.9 293.5 6796 47.1 283.1 6564 45.5 273.5 6347 44.0 264.4 6144 42.6 256.0 5953 41.3 248.0 5774 40.0 240.5 5605 38.9 233.5 5446 37.8 226.9 5296 36.7 220.6 5154 35.7 214.7 5019 34.8 209.1 12717 88.3 529.8 12119 84.1 504.9 11574 80.3 482.2 11076 76.9 461.5 10620 73.7 442.5 10199 70.8 424.9 9810 68.1 408.7 9450 65.6 393.7 9116 63.3 379.8 8804 61.1 366.8 8513 59.1 354.7 8241 57.2 343.3 7985 55.4 332.7 7745 53.7 322.7 7519 52.2 313.2 7305 50.7 304.3 7104 49.3 296.0 6913 48.0 288.0 6732 46.7 280.5-18 -
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