HP ProCurve Switch Gigabit Stacking Kit インストレーションガイド はじめに HP ProCurve Switch Gigabit Stacking Kit (HP J4116A) を使用すると このキットをサポートする任意の 2 台の HP ProCurve スイッチ間で 1000 Mbps のスタック接続を実現できます このキットには HP ProCurve Gigabit Stacking Transceiver (2 個 ) とシールドツイストペア (STP) スタックケーブル 0.5m (1 本 ) が含まれています HP ProCurve Switch Gigabit Stacking Kit キットに同梱のトランシーバの 1 つを HP ProCurve Switch 2424M Gigabit Stacking Module (HP J4130A) の 2 つのトランシーバスロットのどちらか一方に取り付けます 次に そのトランシーバを取り付けた状態のモジュールを HP ProCurve Switch 2424M のモジュールスロットに取り付けます HP ProCurve Switch 2424M 同士をスタック接続する場合は 同様の手順で残りのトランシーバをもう一台の HP ProCurve Switch 2424M に取り付けます このトランシーバを直接サポートする HP ProCurve スイッチとスタック接続する場合には 残りのトランシーバを そのスイッチのトランシーバスロットに取り付けます 最後に キットに同梱のスタックケーブルで 下図のようにトランシーバ同士を接続します これら 2 台のスイッチにもう 1 台のスイッチを接続するには Gigabit Stacking Kit がもう 1 セット必要です 1
本書では HP ProCurve Switch Gigabit Stacking Kit のインストール 確認 およびトラブルシューティングの方法について説明します インストール上の注意 : 先に進む前にお読みください 本書に掲載の参照図は HP ProCurve Gigabit Stacking Transceiver をサポートする HP ネットワーク機器の一部の製品を例に図示したものです 記載の手順は このトランシーバをサポートするいずれの HP ネットワーク機器に対しても有効です 本書の作成時点で Gigabit Stacking Kit をサポートしている HP ProCurve スイッチは下記のとおりです HP ProCurve Switch 2424M (Gigabit Stacking Module をスイッチに取り付けて使用 ) HP ProCurve Switch 2300 シリーズ (2312 および 2324) HP ProCurve Switch 2500 シリーズ (2512 および 2524) Gigabit Stacking Transceiver をサポートするネットワーク機器であれば 機器の電源を切らなくても Gigabit Stacking Transceiver を取り付けることができます Switch 2424M Gigabit Stacking Module の場合は スイッチの電源を入れたままでも取り付けできますが トランシーバ回路に生じうるダメージを避けるため スイッチから Gigabit Stacking Module を取り外した状態でトランシーバを取り付けるか またはSwitch 2424M の電源プラグを電源から抜いておくことをお奨めします 詳細は Switch 2424M Gigabit Stacking Module Installation Guide (J4130-90001) ( 英語 ) を参照してください トランシーバを取り付けたモジュールをスイッチに取り付けると トランシーバは初期化されアクティブになります Switch 2300/2500 シリーズの場合は スイッチの電源を入れたままでトランシーバを取り付けることができます ただし 取り付けたトランシーバの初期化およびアクティブ化には スイッチをリセットまたはリブートする必要があります 2
取り付け手順 HP Gigabit Stacking Kit を取り付けるには 下記の手順に従ってください 1. Stacking Transceiver と Switch 2424M Gigabit Stacking Module ( 使用する場合 ) の取り扱いでは 静電対策を遵守します トランシーバ ( およびモジュール ) を取り扱う際 スイッチに取り付ける際には 下記の指示に従って静電気による損傷を防いでください トランシーバ ( およびモジュール ) を手で持つ場合は そのバルクヘッドまたは縁部を持ち 基板上のパーツや回路には触れないようにします トランシーバ ( およびモジュール ) を取り付ける際には 身体とスイッチの静電気の電位差をなくすため 接地リストストラップを装着し これをスイッチの金属筐体に接続するか スイッチの金属筐体に頻繁に触れてください 2. Switch 2424M Gigabit Stacking Module に Gigabit Stacking Transceiver を取り付ける場合は Switch 2424M からモジュールを取り外すか Switch 2424M の電源プラグを AC 電源から抜きます 3. マイナスドライバもしくはトルクスドライバ (T-10) を使用して スロットカバープレートまたは既存のトランシーバを固定する 2 本の留めネジを緩め カバープレートまたはトランシーバを Gigabit Stacking Module またはスイッチから取り外します 取り外したカバープレートは 後の使用に備えて保管しておきます スイッチが正常に動作するように 未使用のトランシーバスロットには カバープレートを取り付けてください ネジを緩めてカバープレートを取り外す 4. トランシーバを トランシーバスロットの奥までしっかり差し込みます トランシーバがカチッと音を立ててはまり トランシーバの前面プレートがモジュールの表面に接蝕するようにします 5. マイナスドライバまたはトルクスドライバ (T-10) を使用して トランシーバの留めネジを締めます このとき締めすぎないように注意してください カチッとはまるまでトランシーバをスロットに押し込む 6. トランシーバをSwitch 2424M Gigabit Stacking Module に取り付けた場合は このモジュールを再度 Switch 2424M に取り付け スイッチの電源が入っていることを確認します モジュールを取り外さなかった場合は 単にスイッチの電源を入れます Switch 2300/2500 シリーズの場合は トランシーバを初期化およびアクティブ化するために スイッチをリセットまたはリブートします (Switch 2300/2500 シリーズでは スイッチをリセットまたはリブートするまで トランシーバポートのLink LED が点滅します この点滅は トランシーバが初期化されていないことを示します ) 7. トランシーバが正しく取り付けられたことを確認するために そのトランシーバに対応する スイッチまたはモジュールの LED をチェックしてください Gigabit Stacking Module の場合は トランシーバポートの Self Test が開始され Link LED と Mode LED が短時間点灯します Link LED Mode LED Switch 2300/2500 シリーズの場合は トランシーバポートの Link LED は消灯したままです トランシーバのSelf Test が完了すると これらの LED は スタックケーブルがポートに接続されるまで消灯します これについては 次の項で説明します トランシーバポートの Link LED LED の点灯パターンが以上の説明と異なる場合 ( 特に トランシーバの Link LED とスイッチの Fault LED が同時に点滅している場合 ) は 5 ページの トラブルシューティング を参照してください 3
トランシーバポートへのスタックケーブルの接続 0.5m のスタックケーブルをトランシーバに接続する手順は以下のとおりです 1. ケーブルコネクタをトランシーバジャックに接続します カチッと音がして固定されるまでコネクタを押し込んでください 2. 同様に ケーブルの他端を もう一方のスイッチの Stacking Transceiver に接続します 注記 : 少し離れた機器とのスタック接続が必要であれば AMP 製の 10m ケーブルも使用できます ( 動作確認済み ) このケーブルのパーツ番号は 1-1324640-0 です 以下の図に示すように スタック接続には Gigabit Stacking Module またはスイッチの 2 個のトランシーバスロットのうち いずれか一方または両方を使用できます スタックでは 一番上と一番下のスイッチに空きトランシーバスロットが 1 個ずつできます これらは 他の機器との接続に使用できます キャンパスバックボーン リモートロケーションのスイッチ ローカルサーバなどとの Gigabit-LX 接続または Gigabit-SX 接続 スイッチ間のスタック接続注記 : すべてのトランシーバスロットがスタック接続に対応しています 1 スタック接続ごとに Gigabit Stacking Kit が 1 セット必要です 3. トランシーバが通電されていて スタックケーブルでアクティブなスイッチ同士を接続していれば トランシーバポートの Link LED が点灯します Link LED が消灯している場合は 以下の トラブルシューティング を参照してください Link LED 4
トラブルシューティング 以下の表示が出る場合があります トランシーバが通電されていて スタックケーブルも接続されているのに トランシーバの Link LED が点灯しない 以下をチェックしてください 接続されている両方のスイッチの電源が入っていることを確認します スタックケーブルと接続状況を調べ しっかり接続されていること どのコネクタにも損傷がないこと どのコネクタにも接続の妨げになる埃が積もっておらず 障害物もないこと などを確認します これらに問題がなければ ケーブルを取り替えてみます 問題が発生しているスイッチをリセットしたり 電源のオン / オフを繰り返してみます Switch 2424M では トランシーバを取り付けた Gigabit Stacking Module をホットスワップで取り付けた場合 ホットスワップ時のSelf Test ではトランシーバモジュールの動作確認が行われません スイッチをリセットすると トランシーバも含めた完全なSelf Test が実行されます スイッチのトランシーバポートの Link LED が点滅している この状況は Switch 2300/2500 シリーズで起こります これらのスイッチにトランシーバを取り付けたあとは そのトランシーバを初期化するために スイッチをリセットまたはリブートする必要があります LED の点滅は スイッチがまだリセットもしくはリブートされておらず トランシーバが動作していないことを意味します スイッチのトランシーバポートの Fault LED と Link LED が点滅している トランシーバが 正しく取り付けられていないか故障している可能性があります スイッチの電源を切り モジュールまたはスイッチにトランシーバを正しく取り付けます トランシーバのネジがしっかり締められていることを確認します スイッチの電源を入れます それでもなお点滅し続ける場合は トランシーバが故障していると考えられます さらにトラブルシューティング情報が必要な場合は HP ProCurve Switch 2424M Gigabit Stacking Module Installation Guide (J4130-90001) ( 英語 ) または HP ProCurve Switch 2300/2500 シリーズインストレーション / スタートアップガイド (5969-2353JP) を参照してください 管理型スイッチについては コンソールインタフェース Web ブラウザインタフェース または HP TopTools for Hubs & Switches から Gigabit トランシーバポートのトラブルシューティングや設定を行えます 詳細は そのスイッチの Management and Configuration Guide ( 英語 ) を参照してください カスタマサポートサービス ご使用中の Gigabit Stacking Kit に問題が発生した場合は 同梱のカスタマサポート / 保証に関する小冊子をご参照ください HP ProCurve ネットワーク製品の Web サイト ( http://www.hp.com/jp/procurve ) にも最新のサポート情報が記載されています また ProCurve 製品を取り扱う HP 正規認定販売店では 販売店提供のサービスと HP 提供のサービスを組み合わせてお客様をサポートいたします 5
Gigabit Stacking Transceiver 仕様 動作環境 オペレーティング ( 運用時 ) ノンオペレーティング ( 非運用時 ) 温度 : 0 C ~ 55 C (32 F ~ 131 F) -40 C ~ 70 C (-40 F ~ 158 F) 相対湿度 : ( 結露なきこと ) 40 C (104 F) で 15% ~ 95% 65 C (149 F) で 15% ~ 90% 最高高度 : 4.6 km (15,000 フィート ) 4.6 km (15,000 フィート ) 電磁適合性規格 ( エミッション ) FCC part 15 Class A EN55022 / CISPR-22 Class A VCCI Class A Canadian EMC Class A 要件に準拠 Gigabit Stacking Kit は HP ProCurve Switch 2424M または HP ProCurve Switch 2300/2500 シリーズでの使用を前提としています このキットに含まれているパーツは これらのスイッチで利用可能なモジュールにリストされています 各スイッチで利用可能なモジュールについては 正規認定販売店までお問い合わせください 6
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本書の内容につきましては万全を期しておりますが 本書中の技術的あるいは校正上の誤り 省略に対して 責任を負いかねますのでご了承ください 本書の内容は そのままの状態で提供されるもので いかなる保証も含みません 本書の内容は 将来予告なしに変更される場合があります HP 製品に対する保証については 当該製品に付属の保証書に記載されています 本書のいかなる内容も 新たな保証を追加するものではありません 本製品は 日本国内で使用するための仕様になっており 日本国外で使用される場合は 仕様の変更を必要とすることがあります 本書に掲載されている製品情報には 日本国内で販売されていないものも含まれている場合があります Copyright Hewlett-Packard Company, 2004. All rights reserved. 書面による事前の許可なく複製 翻案 翻訳することは 著作権法の下で許可されている場合を除き 禁止されています HP ProCurve Switch Gigabit Stacking Kit インストレーションガイド第 1 版 (2004 年 4 月 ) マニュアル P/N J4116-90101JP *J4116-90101JP*