LAN/CNA冗長化をする際の注意事項

Similar documents
[技術資料]LAN/CNA冗長化をする際の注意事項

[技術資料] PRIMERGY サーバブレードのLAN 冗長化

ポート拡張オプション(10GBASE-T×2)

LANスイッチブレード活性交換作業時の確認事項およびその付随作業

LANカード(PG-2871) 取扱説明書

[技術資料]

ご使用上の注意

Express5800 シリーズ Windows Server 2019 NIC チーミング (LBFO) 設定手順書 Microsoft Windows Windows Server は 米国 Microsoft Corporation の米国およびその他の国における登録商標です その他 記載され

ご使用上の注意

Quad port LANカード(10GBASE-T) 取扱説明書

Quad port LANカード(10GBASE) 取扱説明書

Dual port LANカード(10GBASE-T)

ご使用上の留意・注意事項

コンバージド・ネットワーク・アダプタ

LANカード(10GBASE)

Windows Server 2016 / 2012 R2 OS標準NICチーミング(LBFO)設定ガイド

Dual port LANカード(25GBASE) 取扱説明書

テクニカルガイド

テクニカルガイド

Windows Server 2016 / 2012 R2 OS標準NICチーミング(LBFO)設定ガイド

ご使用上の注意

SigmaSystemCenter ネットワークアダプタ冗長化構築資料 第 3 版

SigmaSystemCenter ネットワークアダプタ冗長化構築資料 - Intel Proset 編 第 2 版

常駐接続(ISL AlwaysOn)Wake On LAN 設定ガイド

iStorage NSシリーズ管理者ガイド(詳細編)

Windows Server 2008 R2 Hyper-V ネットワーク設定ガイド

N+1 Teaming Kit 取扱説明書 *KMA K*

iRMC S4 ご使用上の留意・注意事項

MC3000利用者マニュアル

ServerView Virtual-IO Manager

LANドライバ V13.1 ユーザーズガイド

Microsoft Word - lan.docx

ServerView RAID Manager VMware vSphere ESXi 6 インストールガイド

LAN ケーブル接続について

Windows(R) Storage Server 2003 R2 iSCSI Software Target パック 留意事項

PRIMERGY RX600 S4 ご使用上の注意

SASカード (PG-228B/BL, PG-224B) 取扱説明書 追補版

UEFI対応情報

PRIMERGY RX4770 M4 ご使用上の留意・注意事項

MIRACLE LoadBalancerを使用したネットワーク構成と注意点

R1681-InstallaionGuide

TeamViewer 9マニュアル – Wake-on-LAN

TeamViewer マニュアル – Wake-on-LAN

常駐接続(ISL AlwaysOn)Wake On LAN設定ガイド

No. ネットワーク一 17 番 機能 ポートベースVLAN, タグVLAN, プロトコルVLAN,MAC VLAN, Tag 変換に対応していること DHCPサーバをサポートしていること IGMP snooping,mld snooping 機能をサポートしていること IPv4 及びIPv6におけ

ServerView Resource Orchestrator V3.0 Cloud Edition サポート機種情報

PRIMERGY TX100 S3 未サポートOS動作検証確認情報

Express5800/ シリーズ Windows Server 2008 の利用について 作成日 2008/11/29 初版 - 1 -

HA8000シリーズ xJモデルBMCネットワークにおける注意事項

ホストプログラム操作説明書

PRIMERGYマネジメントブレード

ServerView RAID Manager VMware vSphere ESXi 5 インストールガイド

ServerView Suite V

はじめに Dell PowerVault DL2000 Powered by Symantec Backup Exec は シンプルで管理しやすいデータ保護機能を提供する 柔軟かつ経済的なバックアップソリューションです 本ホワイトペーパーでは PowerVault DL2000 の バリューシリーズ

改版履歴 Ver. 日付履歴 1.0 版 2014/5/30 目次 0 はじめに 本文中の記号について Windows Server Failover Cluster をインストールするための準備 Windows Server Failover

PRIMERGY スイッチブレード(1Gbps 36/12)

UEFI_Secure_Boot_公開情報

PRIMERGY RX600 S6 ご使用上の留意・注意事項

日立製作所 Blade Symphony BS500 LAN パススルーモジュールと Apresia15000 接続検証 2013/1/10-31 Copyright 2013, Copyright 2012, Hitachi Cable, Hitachi Ltd. Cable, Ltd.

PRIMERGY LANパススルーブレード(10Gbps 18/18) ハンドブック

PRIMERGY TX100 S3 未サポートOS動作検証確認情報

コンバージドファブリック仕様一覧

FUJITSU Storage ETERNUS DX 構築ガイド(サーバ接続編) FCoE/Windows®用

Microsoft Word - 楽天㇯ㅩ㇦ㅛIaaSㇵㅼã…fiã‡¹ä»Łæ§Ÿ.doc

Microsoft® Windows® Server 2008/2008 R2 の Hyper-V 上でのHP ProLiant用ネットワークチーミングソフトウェア使用手順

ノートパソコンの場合 2. ワイヤレスアダプターの設定をクリックし 省電力モードの バッテリ駆動 および 電源に接続 の両方を [ 最大パフォーマンス ] に設定してください 3. スリープをクリックし 次の時間が経過後スリープにする の バッテリ駆動 および 電源に接続 の両方を [ なし ] に

Microsoft Word }.j...A...doc

Windows Server 2003での使用方法

VG シリーズ用ローカルファームアップ / 自動ファームウェア更新設定手順書 VG400aⅡ ローカルファームアップ / 自動ファームウェア更新設定手順書

PRIMERGY BX920S2 未サポートOS動作検証確認情報

PRIMERGY TX100 S1 未サポートOS動作検証確認情報

PRIMERGY スイッチブレード(10Gbps 18/8)

APC社製UPS用ネットワークマネジメントカード

Microsoft Word - EdgeV7_Configuration_ULB_v1.2.doc

AN424 Modbus/TCP クイックスタートガイド CIE-H14

クラスタ構築手順書

新OS使用時の留意事項

PRIMERGY BX920 S1 未サポートOS動作検証確認情報

PRIMERGY TX1330 M3 未サポートOS動作検証確認情報

DWR-R02DN Updater 取扱説明書 発 :2015/10/30

ホストプログラム操作説明書

ホストプログラム操作説明書

ANABUS Ethernet システム 二重化設定要領

PRIMERGY TX1310 M1 未サポートOS動作検証確認情報

NTT PR-400MI

User Support Tool 操作ガイド

FUJITSU Software Systemwalker Centric Manager Lite Edition V13.5 機能紹介資料

LPV2-TX3P/TX1/T1ユーザーズマニュアル

iStorage NSシリーズ 管理者ガイド

PRIMERGY TX1320 M3 未サポートOS動作検証確認情報

PRIMERGY TX1310 M3 未サポートOS動作検証確認情報

me-eco閲覧用ルータ設定マニュアル[BUFFALOWZR-600DHP2編]

InterSec/LB400k システム構成ガイド 2019 年 01 月第 3 版

Windows Server 2008 Windows Server 2008 R2 LAN 拡張機能設定手順書 (Intel) LAN 拡張機能 (Windows2008/Windows2008R2)

目次 1 はじめに 登録商標 商標 注意事項 免債事項 SR-IOV の機能概要 性能検証事例 測定環境 測定結果 各方式による共有 NIC 性能比較 ( ポートあ

ServerView RAID Manager VMware vSphere ESXi 5 インストールガイド

Microsoft Word PXシリーズプリンタドライバインストール説明書(Win8・10-32・64bit)

(Microsoft Word - NS-PRECAUTIONS ON THE USE_\224\305\211\272_ doc)

PRIMERGY RX2540 M1 未サポートOS動作検証確認情報

取扱説明書[SH-04E]

Transcription:

[ 技術資料 ] LAN/CNA 冗長化をする際の注意事項 更新日 2018 年 1 月 PRIMERGY は 冗長化アプリケーションによる LAN または CNA ポートの冗長化が行え より信頼性のある冗長構成を組むことが出来ます 本資料では 冗長構成を組む際のドライバの設定方法 注意事項などを述べます 1. Windows Server での LAN/CNA 冗長化 1.1 概要 Teaming 機能を使用する場合 使用するソフトウェアの違いにより 設定方法等に違いがあります PRIMERGY では Intel 製 LAN コントローラの場合は Intel PROSet を使用し Emulex 製 LAN/CNA コントローラの場合は OneCommand NIC Teaming and VLAN Manager を使用します Windows の場合 この違いは使用している LAN コントローラのメーカによります Emulex 製 CNA( コンバージド ネットワーク アダプタ ) コントローラ搭載 機種名 オンボード LAN チップ名 BX920 S3 BladeEngine 3 BX920 S4 BladeEngine 3 BX924 S3 BladeEngine 3 BX924 S4 BladeEngine 3 BX2560 M1 XE102 BX2560 M2 XE102 BX2580 M1 XE102 BX2580 M2 XE102 RX2530 M1 RX2530 M2 RX2540 M1 RX2540 M2 RX2560 M1 RX2560 M2 TX2560 M1 TX2560 M2 Intel 製 LAN コントローラ搭載 機種名 オンボード LAN チップ名 RX1330 M1 RX1330 M2 RX1330 M3 RX2520 M1 RX2520 M4 C620(X722) RX2530 M4 RX2540 M4 RX4770 M1 X540 RX4770 M2 X540 RX4770 M3 X540 TX1310 M1 I210 + I217LM TX1310 M3 I219 TX1320 M1 I210 + I217LM TX1320 M2 TX1320 M3 TX1330 M1 I210 + I217LM TX1330 M2 TX1330 M3 TX2540 M1 TX2550 M4 C620(X722) 1

Intel 製 LAN コントローラ搭載 機種名 オンボード LAN チップ名 BX620 S5 82575 x3 BX620 S6 82575 x3 BX920 S1 82575 x2 BX920 S2 82575 x2 BX922 S2 82576 x2 BX924 S2 82599 BX960 S1 82599 x2 CX122 S1 82576NS CX250 S1 CX250 S2 CX270 S1 CX270 S2 RX100 S6 82574L + 82578DM RX100 S7 82574L + 82579LM RX100 S8 RX200 S5 82575 RX200 S6 82575 RX200 S7 -AM2 RX200 S8 -AM2 RX300 S5 82575 RX300 S6 82575 RX300 S7 -AM2 RX300 S8 -AM2 RX350 S7 -AM2 RX350 S8 -AM2 RX500 S7 -AM2 RX600 S4 82575 + 82563EB RX600 S5 82576 x2 RX600 S6 82576 x2 TX100 S1 82566DM TX100 S2 82578DM TX100 S3 82574L + 82579LM TX120 S2 82567LM TX120 S3 82574L + 82579LM TX140 S1 82574L + 82579LM TX140 S2 I210 + I217LM TX150 S7 82574L TX150 S8 82574L TX200 S5 82574 TX200 S6 82574 TX200 S7 82574L TX300 S5 82575 TX300 S6 82575 TX300 S7 -AM2 TX300 S8 -AM2 CX1640 M1 CX2550 M1 CX2550 M2 CX2550 M4 I210 CX2560 M4 I210 CX2570 M1 CX2570 M2 CX2570 M4 I210 2

1.2 Teaming 可能な組合せ Emulex 製 LAN/CNA コントローラと Intel 製 LAN コントローラが混在した環境の Teaming は 組み合わせによってその構成が不可の場合もあります 以下に その組み合わせ表を示します Intel 製コントローラを搭載した : オンボード LAN LAN カード ( 拡張ボード ) ポート拡張オプション Emulex 製コントローラを搭載した : オンボード LAN コンバージド ネットワーク アダプタ ( 拡張ボード ) LAN カード (PY-LA3A2, PYBLA3A2*, PY-LA3B2, PYBLA3B2*) Intel 製コントローラを搭載した : オンボード LAN LAN カード ( 拡張ボード ) ポート拡張オプション Intel PROSet または LBFO ( 注 5) ( 注 10) OS により異なります ( 注 12) Emulex 製コントローラを搭載した : オンボード LAN コンバージド ネットワーク アダプタ ( 拡張ボード ) LAN カード (PY-LA3A2,PY-LA3B2) OS により異なります ( 注 12) OS により異なります ( 注 11) 注 1) オンボード LAN を RemoteControlService による遠隔操作に使用する場合 オンボート LAN を Team のメンバーに使用することはできません RemoteControlService の詳細は ServerView の ユーザーズガイド を参照してください 注 2) TX150 S6 で Windows Server 2008 使用時は オンボード LAN を Team のメンバーにできません 注 3) オンボード LAN が Team のメンバーの時に オンボード LAN を経由しての電源投入を行なう場合 オンボード LAN 自身の MAC アドレスに加え Team の他のポートの MAC アドレスを指定した電源制御のパケットを オンボード LAN に対して送信する必要があります 3

注 4)Windows Server 2008 R2 を使用の場合は チームを構成後 以下の手順に従って IP アドレスを設定してください 1 Intel PROset を使用してチーム作成後 ネットワーク接続 を表示させ チーム化されたアダプタの接続番号を確認します ( ex. ローカルエリア接続 1 ) 2 コマンドプロンプトを起動し ipconfig と入力し ネットワーク設定を確認します 3 チームを構成直後の場合 チーム化されたアダプタを認識しない場合があります その場合は 再度 ipconfig を実行し チーム化されたアダプタ認識されるかを確認します ( 表示されるのに 1 分程度かかる場合があります ) 4 下記のように表示後 IP アドレスは設定可能です LAN ケーブル接続時 ------------------------------------------------------------------------------------- イーサネットアダプターローカルエリア接続 1: 接続固有の DNS サフィックス... : リンクローカル IPv6 アドレス..... : fe80::9432:b3e5:407c:e563%31 自動構成 IPv4 アドレス......... : 169.254.229.99 サブネットマスク.............. : 255.255.0.0 デフォルトゲートウェイ......... : ------------------------------------------------------------------------------------- LAN ケーブル未接続時 ------------------------------------------------------------------------------------- イーサネットアダプターローカルエリア接続 1: メディアの状態................. : メディアは接続されていません接続固有の DNS サフィックス... : ------------------------------------------------------------------------------------- 注 5)Windows Server 2008 R2 を使用の場合 PCI および PCI-X ベースのカードはチームのメンバーになることはできますが プライマリアダプタにはなることができません チームを構築する場合は PCI-Express ベースのカードをプライマリアダプタとして チームを構築してください 注 6)Windows Server で NLB を構築時 マルチキャストモードでのみチーム化されたアダプタの使用は可能です また NLB を構築する場合は L2 を使用してください 注 7)PG-1852/1853(L)/285(L) を Team に組み込むことはできません 注 8)PG-281L PY-LA121L を Team に組み込むことはできません 注 9)ECONEL100 S2 TX100 S1 上では オンボード LAN を使用した Team 構成は出来ません 注 10)Windows Server 2016 の場合 Windows 標準の NIC Teaming 機能 (LBFO) を使用します また Windows Server 2012 R2 を使用の場合 以下の LAN デバイスは Intel PROSet 未サポートです LAN カード : PY-LA101(L) PY-LA111(L) PY-LA222 PY-LA234 LAN 拡張ボード : PY-LAD04 ポート拡張オプション : PYBLA222U PYBLA234U オンボード LAN: TX150 S8 TX200 S7 オンボード LAN (Standard LAN コネクタ ): RX100 S7 TX100 S3 TX120 S3 TX140 S1 Standard LAN コネクタは 装置により Standard LAN1 コネクタ / 標準 LAN コネクタと表現されている場合があります 注 11)Emulex 製 LAN/CNA コントローラ同士で team 構成する場合 使用する Teaming ソフトは以下になります (1) Windows Server 2016 Windows Server 2012 R2 Windows Server 2012 の場合 : Windows 標準の NIC Teaming 機能 (LBFO) を使用 (2) 上記以外の Windows OS の場合 : OneCommand NIC Teaming and VLAN Manager を使用 4

注 12)Emulex 製 LAN/CNA コントローラと Intel 製 LAN コントローラで team 構成する場合 使用する Teaming ソフトは以下になります (1) Windows Server 2016 Windows Server 2012 R2 Windows Server 2012 の場合 : Windows 標準の NIC Teaming 機能 (LBFO) を使用 (2) Windows Server 2008R2 SP1 の場合 : OneCommand NIC Teaming and VLAN Manager を使用 OneCommand NIC Teaming and VLAN Manager は v2.8.3-4 以降を使用してください (3) 上記以外の Windows OS の場合は Team 構成できません team を構成する各ネットワークの通信速度は全て同じにしてください また OneCommand NIC Teaming and VLAN Manager を使用する場合は次の注意があります TCP/UDP/IP checksum offload の Enaled/Disabled の設定内容は team を構成する全てのポートで同じにしてください Large Send Offload( 大量送信オフロード ) V1 および V2 の設定は team を構成する全てのポートで Disabled( オフ ) にしてください Recv Segment Coalescing の設定は Disabled にしてください (Recv Segment Coalescing はカードによっては存在しない場合があります ) TCP-Connection-Offload の設定は Disabled にしてください (TCP-Connection-Offload はポートによっては存在しない場合があります ) 各設定は デバイスマネージャーのネットワークアダプターから対象のアダプターのプロパティを開き Emulex 製 LAN/CNA コントローラの場合 : Advanced タブの Protocol offloads Intel 製 LAN コントローラの場合 : 詳細設定タブの TCP/IP オフロードのオプションと 大量送信オフロード V2 から可能です 注 13)OneCommand NICTeaming and VLAN Manager で team を構成した環境で ネットワーク負荷分散マネージャを起動した際に エラーメッセージ ( エラー 0x80041002) が表示されることがあります 動作に影響はありませんので そのまま使用して下さい 注 14) Qlogic 製 LAN カード (PY-LA3E2, PYBLA3E2, PYBLA3E2L) は Windows 標準の NIC Teaming 機能 (LBFO) を使用します 注 15) Mellanox 製 LAN カード (PY-LA3E22, PYBLA3E22*, PY-LA3H22, PYBLA3H22*, PY-LA3L12, PYBLA3L12*) は Windows 標準の NIC Teaming 機能 (LBFO) を使用します 5

1.3 PROSet による Teaming の種類 Intel PROSet は以下の 5 つのモードをサポートします また チームを構築する際に AFT と ALB を組み合わせて構築する事はできません お客様のシステム要件に合わせて チームモードを選択してください 1. AFT:Adapter Fault Tolerance AFT とは LAN ポートを複数使用してと間の経路を冗長化する技術です 使用中の経路 (Primary Link) でハブのポート ケーブル LAN カードに異常が発生した場合 ( 注 1) 待機系の経路 (Secondary Link) に処理を切り替え 通信を中断することなく続行します なお AFT の場合 Team 内のポートは全て同一に接続されている必要があります また Team 内のポートが接続されたのポートのスパニングツリー機能は 非活性状態である必要があります Secondary link Primary link Intel PROSet 2. ALB:Adaptive Load Balancing ALB とは AFT の二重化機能に加え 送受信データを複数の LAN ポートに振り分け性能を向上させる技術です ( 受信は 詳細設定 の受信ロードバランシング ) を 無効 に設定すると Primery Link だけで行なわれます ) なお ALB の場合も Team 内のポートは全て同一に接続されている必要があります ALB は AFT に対する追加機能であるため ALB が適用されているチームは AFT/ALB の機能を同時に持ちます また Team 内のポートが接続されたのポートのスパニングツリー機能は非活性状態である必要があります AFT/ALB の場合 チーム内のポートはすべて同一に接続されている必要があります また のスパニングツリー機能は 非活性状態 ( 無効 ) にする必要があります クライアント クライアント Intel PROSet 3. SFT:Switch Fault Tolerance LAN コントローラが別々のに接続された構成での二重化機能です 側のスパニングツリー機能が有効で が二重化された状態で使用できます LAN コントローラと そのコントローラが接続されたとの間に異常が発生した時に使用する経路を切り替えます しかし との間の経路の異常は検出できないため のスパニングツリー機能を有効にする必要があります Secondary link Intel PROSet Primary link 注意 :AFT/ALB/SFT とも LAN アダプタと間のリンク断と同等の異常しか確実に検出できません 従っ 6

てのファームウェア等が内部的にハングしただけで リンクレベルで正常な場合は 通常 経路の切り替えは発生しません 4. 静的リンクアグリゲーション FEC/GEC (Fast EtherChannel / Gigabit EtherChannel) と同等の機能であり AFT の二重化機能に加え LAN のスループットを向上させます 受信データはの分散規則に従って各ポートに分散されます チーム内の LAN ポートは全て同一速度で動作する必要があり 側でリンク集計されている ( 同一トランクグループに設定されている ) ポートに接続されている必要があります 接続するは以下に対応している必要があります PAgP プロトコル使用の CiscoFEC または GEC 対応 リンク集計の可能な Intel Express 静的 802.3ad 対応の他の 対応 IntelPROSet 5. IEEE802.3ad 動的リンクアグリゲーション IEEE802.3ad 動的リンクアグリゲーション ( 以下 動的リンク ) とは IEEE802.3ad 準拠の Link Aggregation Control Protocol(LACP) をサポートしたと接続する場合に使用するモードです 本モードの場合 すべてのアダプタは同じ速度で稼動する必要があり チーム内のポートは すべて 同一に接続されている必要があります また 動的リンク使用時は LAN ドライバ V12.2 以降をご使用ください 注 2) 静的リンク / 動的リンクとも LAN ポートの二重化機能も備えます 静的リンクの場合は 通常 AFT/ALB/SFT と同様に LAN ポートと間のリンク断と同等の異常しか検出できません 動的リンクの場合は LACP プロトコルに従って エラーを検出したポートから正常なポートに経路を切り替えます その他の注意事項 (1)1Team あたりの最大 LAN ポート数 : AFT/SFT は最大 2 ポート ALB/ 静的リンク /IEEE802.3 動的リンクは最大 4 ポート (2)1 システムあたりの最大 Team 数 : 8 組 (3)Team は デバイスマネージャー ネットワークアダプター の各デバイスのプロパティに表示されている Intel (R) PROSet から構成できます Team を構成すると その Team に対する仮想アダプタが OS 上に作成され 上位プロトコルは実カードではなく この仮想アダプタにバインドされます したがって IP アドレスも この仮想アダプタにのみ割り当て可能です (4) 使用中の LAN カードやケーブル (Primary Link) に障害発生時 通常 上位プロトコルがエラーになる前に 待機系 (Secondary Link) に切り替わります なお Primary/Secondary に指定できる Link は Intel PROSet から変更できます (5)ALB/FEC/GEC/ 静的リンクアグリゲーション使用時 本体装置 ネットワークの使用状況 ユーザアプリの動作状況により 性能向上が確認できない場合があります ( 特に 転送速度が 1000Mbps の時 ) 従って これらの機能を設定する場合は 事前の運用テストを実施されることを強く推奨致します 7

1.4 OneCommand NIC Teaming and VLAN Manager による Teaming について OneCommand NIC Teaming and VLAN Manager は以下の 4 つのモードをサポートします 詳細な構築手順に関しては ドライバのマニュアルなどを参照してください 1. FO :Failover Failover は多数のアダプタでチームを構築し 一つのアダプタのみアクティブになるモードです チームのアクティブのメンバーが異常を検出した時 他のリンクアップ状態のメンバーを使用し通信を継続します チーム内のアダプタは同じ MAC アドレス ( プライマリアダプタの MAC アドレス ) を使用します auto failback 設定時には プライマリアダプタがリンクアップ状態となった時 プライマリアダプタを使用します Secondary link Primary link CNA カード 2.SLB : Smart Load Balancing SLB 構築時はどのでも動作可能で 自身のトランキング設定を必要としません チームは複数の MAC アドレスと一つ または複数の IP アドレスを使用します チームの MAC アドレスはロードバランシングアダプタの中から Virtual Team Adapter(VTA) によって選択されます が ARP リクエストを受信したとき ソフトウェアネットワーキングスタックがチームの MAC アドレスで ARP リプライを送信します ロードバランシング処理を進めるにあたり NIC チーミングドライバはこの ARP リプライを物理アダプタの内の一つの MAC アドレスにマッチするようにソース MAC アドレスを変えるという修正を行います これにより 送受信で負荷の平衡を保つことができます CNA カード 3.Generic Trunking(IEEE 802.3ad Link Aggregation static mode) このモードでは一つの MAC アドレスと IP アドレスを使用します また チーム内のアダプタはフレーム送信時に 同じ MAC アドレスを使用します 内のフォワーディングテーブルは一つの仮想ポートとしてトランクを認識します このチーミングモードでは NIC チーミングドライバがロードバランシングと送信トラフィックのみの failover をコントロールします 入力トラフィックはのファームウェアとハードウェアによってコントロールされます Generic Trunking は の設定が必要です 対応 CNA カード 8

4.LACP : Link Aggregation Control Protocol LACP は自動的にどのメンバーのリンクを含めるのかを決定し構成します LACP は使用環境にあわせて動的に物理リンクの追加や削除を行うので フレームのロストや重複は起きません リンクアグリゲーションは チーム内で 1 つの MAC アドレスを使用し 高い論理リンクのパフォーマンスを形成するために 複数のリンクを結合します LACP 使用時には の設定が必要です 対応 CNA カード 9

2. Linux の場合の Teaming PRIMERGY の Linux における LAN の Teaming 機能は ディストリビューションにより サポート対象機種が異なります 以下に ディストリビューションと機種及び Teaming ソフトウェアの組合せを示します ディストリビューション Teaming サポート対象機種及び Teaming ソフトウェア Red Hat Enterprise Linux 本ディストリビューションをサポートしている全機種 機種名については 以下 URL を参照 http://jp.fujitsu.com/platform/server/primergy/software/linux/technical/support/kernel.html Teaming ソフトウェアについては 対象全機種 Bonding *1 BX620 S2 以外の機種は Update2 から Teaming サポート *2 全機種 Update2 から Teaming サポート *3 BX620 S2 以外の機種は Update2 から Teaming サポート *4 Red Hat Enterprise Linux 5.0 では 複数の bonding デバイス作成は制限 (Red Hat Enterprise Linux 5.1 で 制限解除 ) なお Bonding は 以下の範囲でのサポートとなります サポートモード active-backup モード ( 障害耐性モード ) をサポートします 結合インタフェース中の 1 つのスレーブインタフェースのみアクティブです 運用系のスレーブインタフェースが失敗した場合に限り 待機系のスレーブインタフェースが自動的に通信を引き継ぎます 運用系のスレーブインタフェースが復帰した時点で待機系のスレーブインタフェースから運用系のスレーブインタフェースへ通信が引き継がれます リンク監視方法 MII(Media Independent Interface) 監視をサポートします *5 Emulex 製 LAN/CNA コントローラと Intel 製 LAN コントローラで team 構成する場合も Bonding を使用します 10