スタートガイド 2015 年 6 月版
はじめに * astah* GSN は GSN(Goal Structuring Notation) / D-Case を 描画できるツールです 加えて 思考を支援するマインドマップもサポートしています * このガイドでは astah* の画面や基本操作を説明します * 目次 * 画面構成 3 * ライセンス 4 * 基本概念 5 * プロジェクト 図の作成 6-7 * ビュー操作 8 * 図要素の作成 編集 9 * 操作 機能 10-20 * 図の種類 21-22 * GSN / D-Caseの解説 23-34 * ショートカットキー 35 * ウェブサイト等のご案内 36
画面構成 * マネジメントビュー 全体を操作するメインメニューとツールバーを持つ * ダイアグラムエディタ 図を編集するためのエディタ * プロジェクトビュー * 構造ツリー : パッケージやモデルを ツリー形式で表示 * マップ : ダイアグラムエディタで 開いた図の全体を表示 * 図 : プロジェクトに含まれる全図を 一覧表示 * 検索 : モデルの検索やモデル名を 置換 * プロパティビュー 選択したモデル 図要素などのモデル情報を表示 編集します 編集できる内容は モデル要素や図によって異なります
ライセンス * ご購入前の評価試用 astah* GSN は ご購入前に最長 50 日間 無償でご試用いただけます 下記ページから astah* GSN をダウンロード & インストール後に 自動で評価試用を開始します http://astah.change-vision.com/ja/download.html#gsn * ご購入後 ライセンスのご購入後 CV メンバーズにライ センス情報を登録して ライセンスキーファイ ル (.xml) を発行します 発行したライセンスを astah* GSN の [ ツール ] [ ライセンス設定 ] [ ライセンスキー設定 ] メニューより設定します [ ご参照 ] ライセンス登録方法 FAQ
基本概念 : モデルと図要素 モデルと図要素の概念 Goal や Strategy など プロジェクトの要素を モデル と 呼びます 図上に モデルを表現したものを 図要素 と呼びます モデルは 図要素として複数の図で表現できます 図要素毎に色や大きさを設定できます モデル プロパティ ビュー * 図から削除 と モデルから削除 * 図から削除 では 指定した図要素を 図から削除します モデル自体はプロジェクトファイルから削除され ません * モデルから削除 では モデルと 関連する全図要素をプロジェクトファイルから完全に削除します
プロジェクトの作成 * プロジェクトの新規作成 * ファイル メニューから プロジェクトの新規作成 を選択します * ツールバーの プロジェクトを新規に作成する ボタンをクリックします * テンプレートからプロジェクトを作成 * テンプレートを基にファイルを作成します * ファイル メニューから テンプレートからプロジェクトの新規作成 を選択し 開きたいファイルを指定します
図の作成 方法 1 [ 図 ] メニューから作成 方法 3 スタート画面のボタンから作成 方法 2 構造ツリーのコンテキストニューから作成
ビュー操作 / マップビュー スクロール マウスの右ドラッグで自由な方向に図をスクロール マウスホイールで縦スクロール Shift+ マウスホイールで横スクロール ズーム Ctrl+ 右ドラッグで拡大 縮小 Ctrl+ ホイールで拡大 縮小 マップビュー ダイアグラムエディタ全体を表示します マップビュー上の左ドラッグでダイアグラムエディタの表示位置を変更します マップビュー上の右ドラッグでダイアグラムエディタの表示範囲を変更します * ツールバーのボタン * 1 標準の倍率にする (100%) * + 表示を拡大する * - 表示を縮小する * 全体を表示する
図要素の作成 図上で作成する ツールパレットのボタンを選択して 図上をクリックする Goal は 図の余白をダブルクリックすることでも作成可能 連続で作成する モードロック ( 図要素の連続作成が可能 ) Shift キーを押しながら図上をクリックして作成 モードロックを ON にして 図要素を作成 構造ツリーからモデルの作成 * 構造ツリー上でモデルを右クリックし コンテキストニューから作成 作成したモデルを図上に ドラッグ & ドロップ
図要素のコピー & ペースト コピー & ペースト 図上で図要素を選択し コンテキストニューでコピーを選択 コピーした図要素を他の図 ( 同種類の図 ) に貼り付け Ctrl + C ( コピー ) Ctrl + V ( 貼り付け ) スタイルのコピー & ペースト 同様の方法でスタイルのコピー & ペーストも可 テキスト 直線 長方形のスタイル および GSN 図要素の背景色に対応しています 図要素の選択 / 解除 複数選択 選択したい図要素を左ドラッグで範囲選択 Shift キー または Ctrl キーを押しながら 図要素を選択 全選択 : Ctrl + A 選択解除 Shift キー または Ctrl キーを押しながら 選択された図要素を再選択
ドロー サジェスト ダイアグラムエディタ上で編集をサポートする機能です ツールバーやコンテキストニューを経由せず アイコンのホバー表示からモデルを作成できます Shift キー押下で 有無効を切り替えながら描画できます 図要素の直接編集 図要素の直接編集 * 編集部分を選択し F2 キー またはダブルクリックで編集 図要素の移動 図要素を選択して左ドラッグ または方向キーで移動 Shift を押しながら 垂直 水平移動ができる Ctrl を押しながら グリッド補正操作が可能 Ctrl を押しながら 方向キーでドット単位の細かい移動
表示属性の編集 * サイズ * ノブ ( 図要素の端点 ) をドラッグすることでサイズを変更します * 色 * ツールバーのボタンやメニューバー コンテキストニューから設定します * 折り返しと改行 * 図要素の幅に合わせて自動的に折り返します * テキスト ノート 一部の図要素は Shift, Ctrl, Alt のいずれかを押しながら Enter キーを押して改行できます
図要素の色設定 * 色設定はダイアログから行います * 図要素を選択 ( 複数可 ) して ツールバーの [ 色の選択 ] を選択 * メインメニューから [ 編集 ] [ 色の設定 ] を選択 * 図要素のコンテキストニューから [ 色の設定 ] を選択 図要素の色の初期設定 図要素別に新規作成時の色を設定します [ ツール ]-[ システムプロパティ ] の 新規図要素の色 黄色基調 / 青色基調 / 白色基調ボタンは予め 設定されたプリセットスタイル プロジェクトファイル毎にも設定を持っていて そちらの設定のほうが優先される点に注意し てください
図要素の整列 * 整列ガイド * 図要素を移動する際 整列をサポートするガイド線が 表示されます * 選択した図要素の整列 * ツールバーのボタン またはメインメニューの [ 整列 ] から実行できます 図要素のサイズ揃え 選択した図上の図要素の幅や高さを揃えます ツールバーに高さ揃えと幅揃えのボタンがあります または メインメニューの [ 整列 ] から実行できます
図の自動レイアウト * [ 整列 ] [ 自動レイアウト ] GSN/D-Case の図要素を適切な間隔に再配置して 図の見た目を整えます
リンク要素の作成 * SupportedBy と InContextOf の要素があります 1. 作成する線のボタンを押します 2. 始点となる図要素をクリックした後 終点となる図要素をクリックします ( クリックで中間点を指定することも出来ます ) ドラッグ & ドロップによる作成も可能です ESC ボタン または右クリックでキャンセルします 線のスタイル これから作成する線のスタイルを設定します リンクの端点を図要素の中心に固定 ラバー表示による入力補助曲線 線のスタイル 通常線 直角線 曲線 直角曲線 線を選択 ( 複数可 ) した状態で メインのツールバーの ボタンを押し 線のスタイルを変更できます 線のコンテキストニューから線のスタイルを選択できます 直角曲線
線の付け替え 変更 * 線の途中でドラッグ & ドロップして 直線を折れ線に変更したり 戻したりできます * 線を選択後 端点をドラッグ & ドロップして 線を付け替えられます 折れ線から直線へ変更 ドラッグ 付け替え ドラッグ
画像出力 * 図を PNG JPEG EMF SVG 形式で画像出力します * メインメニュー [ ツール ] [ 図を画像ファイルに出力 ] から出力します * 図要素のコンテキストニュー [ クリップボードにコピー ] で画像としてコピーできます
印刷 * 印刷 * ダイアグラムエディタ上に開いている図を印刷します * 図をまとめて印刷 * プロジェクトに含まれる図をまとめて印刷します * 図選択ダイアログで 名前 種類 親のタイトル行をクリックすることで 印刷順をソートできます * 印刷プレビュー * 印刷する図をプレビュー まとめてプレビューします * 印刷設定 * プロジェクト 図ごとに印刷設定できます * ヘッダー フッター 用紙サイズ 縮尺等を指定します
検索と置換 * 検索タブで モデルを検索したり モデル名を検索 置換できます * 文字列以外での検索 ドロップダウンリストで以下の検索を選択できます * << 参照 描画されないモデル >> * << 描画されないモデル >>( 図に描かれていないモデル ) * << 参照されないモデル >>( 他から参照されていないモデル ) * << リンク切れのハイパーリンク >> 設定されているハイパーリンク ( ファイルのみ ) をチェックします * 現在開いている図上での文字列検索は ダイアグラムエディタ上で Ctrl+F
図の種類 (1)GSN / D-Case 議論の構造を視覚化するために使います サンプルの GSN は インストーラ同梱の Sample.agml に含まれています
図の種類 (2) マインドマップ 頭のなかに浮かんだことを素早く記述し 思考するために使います
GSN とは? * Goal Structuring Notation の略です * 議論の構造をモデル化 視覚化するための表記法です * GSN では Goal をどうやって満たすのかを階層的に下位の Goal に分割し それ以上分割できない Goal には根拠となる Solution を示します その他に Goal の分割をどのような方法で行うかを示す Strategy や Assumption Justification その Goal が成り立つ Context などを使って議論構造を可視化します
GSN の基本要素 (1) * Goal * 議論を構成する主張を書きます * Strategy * Goal の分割で どう推論したのか その視点や性質を書きます * Solution * Goal が満たされる根拠や証拠を書きます
GSN の基本要素 (2) * Context * 議論の前提となる文脈を書きます * Justification * Goal や Strategy の正当化理由を書きます * Assumption * Goal や Strategy の仮定を書きます
GSN の基本要素 (3) * SupportedBy * 推論や証拠となる関係です * 下記の要素間に接続できます * Goal から Goal * Goal から Strategy * Goal から Solution * Strategy から Goal
GSN の基本要素 (4) * InContextOf * 文脈を構成する関係です * 下記の要素間に接続できます * Goal から Context * Goal から Assumption * Goal から Justification * Strategy から Context * Strategy から Assumption * Strategy から Justification
GSN の基本要素 (5) * Undeveloped * 下位の議論が未展開であることを示します
GSN 拡張仕様 :Module 拡張 * astah* GSN は GSN の拡張仕様である Module 拡張の一部をサポートしています * Module とは Argumentation を再利用できるようにまとめたものです * astah* GSN は Module と Public Indicator の指定 そして GSN 基本要素の SupportedBy と InContextOf の接続をサポートしています
Goal から Module を作成 * Goal を選び コンテキストメニューから Module を作成 を選ぶと 指定した Goal 配下を Module に変換します 作成した Module をダブルクリックすると GSN が開きます
Module を Goal に展開 * Module を選び コンテキストメニューから Module の展開 を選ぶと 適切な Goal を基にモジュールを展開します
XMI 入出力 * SACM モデルを XMI で入出力できます * XMI 出力時は Module を選択し 配下の GSN モデルをエクスポートします * XMI 入力時は 選択した XMI の Argument を基に Module を作成し その配下に GSN モデルをインポートします
トピックを GSN モデルに変換 * 構造ツリー上のトピックを GSN にドラッグ & ドロップすると GSN モデルに変換できます
D-Case とは? * 開発 運用 保守 廃棄などのシステムライフサイクルを通じて システムのディペンダビリティをステークホルダが合意し 社会に説明責任を果たすための手法とツール * GSN の要件 ( 1) を満たし ディペンダビリティに必要な拡張や定義の形式化がなされており DEOS 協会 ( 2) が普及 発展を推進しています * astah* GSN は DEOS 協会の D-Case ツール認証 を取得しています * 詳細は DEOS 協会ウェブサイトをご参照ください http://deos.or.jp/technology/dcase-j.html 1 GSN は曖昧な定義が多くあり 適宜解釈している また曖昧すぎて定義できなかった部分現時点では必要とないと思われる部分は D-Case では定義していない 2 一般社団法人ディペンダビリティ技術推進協会の略称
主なキー操作 機能 キー操作 機能 キー操作 編集全選択 Ctrl + A モデルからの削除 図からの削除 Ctrl + D DELETE 編集を取り消す (Undo) Ctrl + Z 編集をやり直す (Redo) Ctrl + Y コピー BMP, JPG 画像としてコピー 貼り付け ( ペースト ) 名前の変更 Ctrl + C Ctrl +Alt + C Ctrl + V F2 ファイル プロジェクトの新規作成 Ctrl + N プロジェクトの保存 Ctrl + S ウィンドウ 図の切り替え Ctrl + Tab プロジェクトビュー Ctrl + Shift + P の表示 整列 縦中央揃え Ctrl + Alt + l( 小文字のエ ル ) 横中央揃え Ctrl + Alt + -( マイナス ) 上揃え Ctrl + Alt + ( 上カーソル ) 下揃え Ctrl + Alt + ( 下カーソル ) 右揃え Ctrl + Alt + ( 右カーソル ) 左揃え Ctrl + Alt + ( 左カーソル ) ビュー 標準の倍率 Ctrl + 1 全体表示 Ctrl + 0 ズームイン Ctrl + ホイール上 Ctrl + [ Ctrl + 右ドラッグ上 ズームアウト Ctrl + ホイール下 Ctrl + [ Ctrl + 右ドラッグ下
ウェブサイト * astah* GSN ドキュメント http://astah.change-vision.com/ja/tutorial.html#gsn * Facebook http://www.facebook.com/astah.changevision * astah* GSN コミュニティサイト http://astah-users.change-vision.com/ja/astah-gsncommunity.var GSN や astah* に関する意見交換にご利用ください * Twitter アカウント @astah_ja * ご購入のお問合せ astah-sales@change-vision.com