IBM Cognos 10 へのアップグレード FAQ 目次 IBM Cognos 10 へのアップグレード 2 Q1. Cognos 8 から IBM Cognos 10 へのアップグレード パスを教えてください 2 Q2. IBM Cognos 10 へのアップグレード プロセスは Cognos 8 のものとは異なりますか 2 Q3. これはアップグレードですか それともマイグレーションですか またこれは何を意味しますか 2 Q4. 何かアップグレードに役立つツールはありますか 2 Q5. IBM Cognos 10 の新機能に関する情報は どこで見ることができますか 2 Q6. IBM Cognos 10 に関する一般的な情報は どこで見ることができますか 2 Q7. アップグレードの際に すべてのユーザー設定を確実に移行するにはどうしたらよいですか 3 Q8. IBM Cognos 10 へのアップグレードは どのようなワークフローで実施すべきですか 3 Q9. Multi-Version Coexistence とは何ですか 4 Q10. Multi-Version Coexistence に関する情報は どこで見ることができますか 4 Q11. IBM Cognos BI のどのバージョンで Multi-Version Coexistence がサポートされますか 4 Q12. IBM Cognos 10 には新しいサーチ エンジンがあると聞きました それは何ですか またどのように機能しますか 4 Q13. Studio 製品の一部で製品名が変更されていますが Cognos 8 から Cognos 10 へのマッピングを示す資料はありますか 5 Q14. Lifecycle Manager を使用するために必要なライセンスは何ですか 5 Q15. 社内の環境でレポートの検証を開始しようとしています Upgrade Manager と Lifecycle Manager のどちらを使用すべきでしょうか 5 Q16. アップグレードのベスト プラクティスは Cognos 8 からのデプロイメントの使用でしょうか それともコンテンツ ストア データベースのアップグレードでしょうか 6 Q17. IBM Cognos Configuration は データベース スキーマをアップグレードしますか それともこれは手動での操作になりますか 6 Q18. コンテンツ ストアのアップグレードに伴い 共有フォルダーおよび個人用フォルダーのレポートも自動的にアップグレードされますか 6 本書の目的 : Cognos 8 の各バージョンから IBM Cognos 10 へのアップグレードに関して よくある質問と回答を紹介します ユーザーのすべての質問に回答するものではありません IBM Cognos 10 へのアップグレードに役立つプロセスやアプリケーションを十分に理解するための補足資料として使用してください
IBM Cognos 10 へのアップグレード Q1. Cognos 8 から IBM Cognos 10 へのアップグレード パスを教えてください Cognos 10 には 先行の Cognos 8 の各バージョンから直接 IBM Cognos 10 へ移行するアップグレード パスがあります IBM Cognos 10 へアップグレードする前に Cognos 8.4.1 にアップグレードする必要はありません アップグレードに必要な手順や労力をできるだけ軽減するためにも IBM Cognos 10 の最新バージョンにアップグレードすることを推奨します Q2. IBM Cognos 10 へのアップグレード プロセスは Cognos 8 のものとは異なりますか Cognos 10 へのアップグレード プロセスは Cognos 8 の時と全く同様です Cognos 8 コンテンツ ストア データベースのアップグレードが Cognos 8 の各種アプリケーションから IBM Cognos 10 へのアップグレードの推奨プロセスとなります Q3. これはアップグレードですか それともマイグレーションですか またこれは何を意味しますか Cognos 8 から IBM Cognos 10 への移行はアップグレードとなります アップグレードとマイグレーションでは大きく異なります Cognos Series 7 から Cognos 8 への移行はマイグレーションです SOA ベースとするためにプラットフォームが完全に再構築されたため Cognos Series 7 のすべてのオブジェクトを再構築してから Cognos 8 にマイグレーションする必要がありました Q4. 何かアップグレードに役立つツールはありますか Cognos 10 アプリケーションの Lifecycle Manager により Cognos ソフトウェアの 2 つの異なるバージョン間でレポート コンテンツを検証できます Lifecycle Manager は ReportNet の 1.1 MR3 以降のバージョン および Cognos 8.2 8.3 8.4 8.4.1 をサポートしています サポート対象のあらゆる出力形式 (PDF HTML XML CSV Microsoft Excel 2002/2007 Microsoft Excel 2000 単一シート形式 ) の大量数のレポートを比較できる サポート対象のあらゆる言語のレポートを比較できる プロンプト値を自動もしくは手動で生成する機能を提供 Cognos 8 から移行した IBM Cognos 10 のレポート コンテンツ または Cognos 8 の 2 つの異なるバージョン間の移行に伴うレポート コンテンツの検証も可能 例 : Cognos 8.3 から Cognos 8.4 へのアップグレード レポートの実行時間を表示し パフォーマンスを簡単に比較 Q5. IBM Cognos 10 の新機能に関する情報は どこで見ることができますか IBM Cognos 10 製品のインストールと同時に新機能のガイドもインストールされます 製品がまだインストールされていない場合は 以下の IBM Cognos Business Intelligence のインフォメーションセンター (http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/cbi/v10r1m1/index.jsp) からガイドをダウンロードできます Q6. IBM Cognos 10 に関する一般的な情報は どこで見ることができますか IBM Cognos Business Intelligence 10.1.1 のインフォメーションセンター (http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/cbi/v10r1m0/index.jsp) が 情報源として役立ちます ここでは以下のトピックに関する情報を掲載しています フィックス リスト サポート対象外についての情報 APAR ( プログラム診断依頼書 ) インストールと構成に関する情報 リリース ノート
Q7. アップグレードの際に すべてのユーザー設定を確実に移行するにはどうしたらよいですか 旧バージョンからのデータベースをバックアップおよび復元して コンテンツ ストア データベース全体をアップグレードすることで ユーザー設定が引き渡され 維持されます Q8. IBM Cognos 10 へのアップグレードは どのようなワークフローで実施すべきですか それぞれのお客様に合わせたワークフローを定義するのは容易なことではありません 一般的なワークフローとして以下を参照してください IBM Cognos 10 へのアップグレードの際には考慮すべき点が多数ありますが それらのポイントを押さえつつ一連のワークフローを説明しています A) アップグレード計画の作成 リソースの検討» FAQ» ドキュメント» サポートされる環境 既存のシステムの評価» 監査» 調査» 使用可能なリソース 詳細なアップグレード計画» マイルストーン» テスト» リソース B) テスト システムまたは開発システムの作成 環境の準備 C) QA システムまたは実動システムの作成 環境の準備 コンテンツ ストアのアップグレード コンテンツ ストアのアップグレード アプリケーションのテストレポートの検証 アプリケーションのテストレポートの検証 検証または設定に関する問題を解決 学んだ教訓を QA システムまたは実働システムを作成する際に適用する 検証または設定に関する問題を解決 レポート コンテンツの再テスト レポート コンテンツの再テスト比較テストの実行 アップグレード計画の改訂 実稼働 図 1: 標準的なアップグレードのワークフロー
Q9. Multi-Version Coexistence とは何ですか Multi-Version Coexistence (MVC: 複数のバージョンの共存 ) は 単一ポータルから 2 つのバージョンのソフトウェアへのアクセスを可能にすることで アップグレード プロセスの段階的な実施を実現します MVC により IT 部門は事業上必要となる機能性を新バージョンで実現できると同時に アプリケーション全体のアップグレードを IT の能力に応じて計画する柔軟性を得ることができます Q10. Multi-Version Coexistence に関する情報は どこで見ることができますか Multi-Version Coexistence (MVC) 機能は IBM Cognos 10 に組み込まれており IBM Cognos 10 ポータル内で Cognos 8.3 8.4 および Cognos 8.4.1 のコンテンツを表示できるようにします Cognos 8.4.1 でも MVC が利用可能ですが Cognos 8.3 および Cognos 8.4 の場合は MVC 機能を利用可能にするために アップデーターを適用する必要があります Q11. IBM Cognos BI のどのバージョンで Multi-Version Coexistence がサポートされますか Cognos 10 の Multi-Version Coexistence は Cognos 8.3.x 8.4.x および 8.4.1 でサポートされています Cognos 8.4.1 ではアップデーターは不要ですが Cognos 8.3 FP5 および 8.4.x ではアップデーターが必要になる場合があります これらのバージョンには 以下に示した番号以上のビルドが必要です ビルド番号は cmplst.txt ファイルで確認できます IBM Cognos 8.3.86.1045 IBM Cognos 8.4.29.1331 注意 : これらのバージョンのアップデーターを入手するには IBM Cognos サポート窓口にお問い合わせください これに関して 以下の Technote でも情報を確認できます https://www-304.ibm.com/support/docview.wss?uid=swg21459041 Q12. IBM Cognos 10 には新しいサーチ エンジンがあると聞きました それは何ですか またどのように機能しますか 新しい高度な検索機能が IBM Cognos 10.1 から導入されました 高度な検索により ユーザーはビジネス インテリジェンス コンテンツを探索することができます 構造化情報および非構造化情報に 標準的な検索インターフェースから 迅速かつ確実にアクセスします 結果セットには 既存のコンテンツ オブジェクト 全文および全てのフィールドを使用した検索 入力された検索条件に基づき動的に作成されるコンテンツが含まれます この高度な検索の新機能を使用する場合 各種インデックスを作成する必要があります これらのインデックスが作成されなければ 検索結果を得ることができません 拡張サーチの情報については developerworks の Proven Practices 資料 Enhanced Search Options in IBM Cognos 10 BI を確認してください http://www.ibm.com/developerworks/data/library/cognos/infrastructure/cognos_specific/page619.html
Q13. Studio 製品の一部で製品名が変更されていますが Cognos 8 から Cognos 10 へのマッピングを示す資料はありますか IBM Cognos 10 での名称 Cognos 8 での旧名称 コア機能 IBM Cognos Analysis Studio IBM Cognos 8 BI Analysis Studio IBM Cognos Event Studio IBM Cognos 8 BI Event Studio IBM Cognos Metric Designer IBM Cognos 8 BI Metric Designer IBM Cognos Metric Studio IBM Cognos 8 BI Metric Studio IBM Cognos Power Play Studio IBM Cognos 8 BI Power Play Studio IBM Cognos Query Studio IBM Cognos 8 BI Query Studio IBM Cognos Report Studio IBM Cognos 8 BI Report Studio IBM Cognos Business Insight (Cognos 10 の新製品 ) IBM Cognos Business Insight Advanced (Cognos 10 の新製品 ) コンポーネント IBM Cognos Analysis for Microsoft Excel IBM Cognos 8 BI Analysis for Microsoft Excel IBM Cognos Business Viewpoint IBM Cognos 8 Business Viewpoint IBM Cognos Mashup Service IBM Cognos 8 Mashup Service IBM Cognos for Microsoft Office IBM Cognos 8 Go! Office IBM Cognos Mobile IBM Cognos 8 Go! Mobile IBM Cognos Real-time Monitoring IBM Cognos Now! IBM Cognos 8 Go! Search の機能は IBM Cognos Business Intelligence に統合されたため スタンドア ロンの製品として対応するものはありません IBM Cognos 8 Go! Search IBM Cognos Active Report (Cognos 10 の新製品 ) IBM Cognos Collaboration (Cognos 10 の新製品 ) IBM Cognos Statistics (Cognos 10 の新製品 ) プラットフォーム IBM Cognos Administration IBM Cognos 8 Administration IBM Cognos Connection IBM Cognos 8 Connection IBM Cognos Configuration IBM Cognos 8 Configuration IBM Cognos Data Manager IBM Cognos 8 Data Manager IBM Cognos Framework Manager IBM Cognos 8 Framework Manager IBM Cognos Lifecycle Manager IBM Cognos 8 Upgrade Manager IBM Cognos Transformer IBM Cognos 8 Transformer IBM Cognos Platform IBM Cognos 8 Platform IBM Cognos Virtual View Manager IBM Cognos 8 Virtual View Manager 図 2: Cognos 8 での旧名称に対する 新しい名称のマッピング Q14. Lifecycle Manager を使用するために必要なライセンスは何ですか Lifecycle Manager はサポート アプリケーションです IBM Cognos 10 BI Server を使用できるお客様であれば どなたでも追加コストを負担することなくお使いいただけます Q15. 社内の環境でレポートの検証を開始しようとしています Upgrade Manager と Lifecycle Manager のどちらを使用すべきでしょうか アップグレード前後のバージョンを問わず Lifecycle Manager の使用を推奨します Lifecycle Manager は ReportNet 1.1 MR3 から IBM Cognos 10 までの Cognos BI の各バージョンをサポートしています
Q16. アップグレードのベスト プラクティスは Cognos 8 からのデプロイメントの使用でしょうか それともコンテンツ ストア データベースのアップグレードでしょうか Cognos 8 のコンテンツ ストアをアップグレードすることが Cognos 10 へのアップグレードのベスト プラクティスになります データベースの管理者に Cognos 8 のコンテンツ ストアを新しいデータベース / スキーマにバックアップおよび復元し その復元済みのコンテンツ ストアに IBM Cognos 10 を向けてもらうようにしてください これで 2 つのバージョン間の BI コンテンツに対する検証プロセスを迅速に開始することが可能になります Q17. IBM Cognos Configuration は データベース スキーマをアップグレードしますか それともこれは手動での操作になりますか IBM Cognos Configuration を復元済みの Cognos 8 コンテンツ ストアに向けた場合 初期スタートのプロセスで Cognos 8 コンテンツ ストアが IBM Cognos 10 に自動的にアップグレードされます このプロセスの実行中は 手動での作業は必要ありません Q18. コンテンツ ストアのアップグレードに伴い 共有フォルダーおよび個人用フォルダーのレポートも自動的にアップグレードされますか Cognos Configuration を復元済みの Cognos 8 コンテンツ ストアに向けると レポート コンテンツのアップグレードを今すぐ行うか 後でするかを確認するダイアログ ボックスが表示されます この場合のベスト プラクティスとして IBM Cognos 10 を最初に起動する際は Upgrade report specifications? ( レポート仕様をアップグレードしますか ) のチェックをはずし 後で管理コンソールから共有フォルダーおよび個人用フォルダーのコンテンツを対象にレポートのアップグレードの作業を作成して レポートをアップグレードします これで制御された体系的な方法でレポートをアップグレードできます 図 3: IBM Cognos 10 Configuration を復元済みの Cognos 8 コンテンツ ストアに向け 最初に起動した際に表示されるダイアログ ボックス