紹介 株式会社エイチアイ開発本部システムデザイン部部 - 組込み機器向けソフトウェアの研究開発 Linux 関連 章の執筆 LPIC Level2 1 回で合格必達テキスト + 問題集 LPI-Japan コラム Linux 道場 Linu

Similar documents
スライド 1

Microsoft PowerPoint - LPICL2セミナー資料 ppt [互換モード]

Linux システムの導入と管理 コード L- 0:00~7:00 ( 休憩 含む ) 定員 0 名受講料 ( テキスト代含 ),00 前提条件 UNIX または Linux の基本的操作経験 ( コマンドによるファイル操作 ファイル編集 ) があること 最低開講人数 0 名 Linux システムの

2-3- 基 Linux のシステム管理に関する知識 1 独立行政法人情報処理推進機構

学生実験 3 日目 DNS IP ネットワークアーキテクチャ 江崎研究室

学生実験

Microsoft PowerPoint - lpi ppt [互換モード]

PowerPoint Presentation

スライド 1

6-3.OS セキュリティに関する知識 OS のセキュリティ機能として必要な機能と オープンソース OS とし Ⅰ. 概要てもっとも利用が期待される Linux のセキュリティ管理に関して 電子メール Web CGI DNS などの具体的な管理手法について学ぶ Ⅱ. 対象専門分野職種共通 Ⅲ. 受講

SAMBA Stunnel(Mac) 編 1. インストール 1 セキュア SAMBA の URL にアクセスし ログインを行います xxxxx 部分は会社様によって異なります xxxxx 2 Mac OS 版ダウンロー

5 バージョンダウン 別アーキテクチャ対応製品を含みます 6 お客様からご要望があった場合にご提供いたします ご契約 1 件につき 各バージョン 1 個までのご提供に限らせていただきます 対象となるバージョンアップ製品については次のとおりです Asianux Server 3 == MIRACLE

Microsoft Word - SE第15回.doc

目次 1 本マニュアルについて 設定手順 (BIND 9 利用 ) 設定例の環境 設定例のファイル構成 named.conf の設定例 逆引きゾーンの設定例 動作確認 ( ゾーン転送 )

SAMBA Stunnel(Windows) 編 1. インストール 1 セキュア SAMBA の URL にアクセスし ログインを行います xxx 部分は会社様によって異なります xxxxx 2 Windows 版ダウンロード ボ

ServerViewのWebアクセス制限方法

UNIVERGE SG3000 から SG3600 Ver.6.2(2012 年モデル ) への 移行手順 All Rights Reserved, Copyright(C) NEC Corporation 2017 年 11 月 4 版

PC にソフトをインストールすることによって OpenVPN でセキュア SAMBA へ接続することができます 注意 OpenVPN 接続は仮想 IP を使用します ローカル環境にて IP 設定が被らない事をご確認下さい 万が一仮想 IP とローカル環境 IP が被るとローカル環境内接続が行えなくな

スライド 1

Microsoft Word - WE-InstMan382J sol.doc

第 4 章ファイル共有 NFS の構成 NFS(Network File System) は ネットワーク上でファイル共有を提供する仕組みです 主に Linux-Linux 間や Linux-UNIX 間で使用されます NFS サーバーが公開 ( エクスポート ) したディレクトリを N

VNX ファイル ストレージの管理

<4D F736F F F696E74202D DB A B C C815B E >

2

MIRACLE System Savior操作手順書

目次 1. はじめに 動作環境と操作上の注意事項 動作環境 操作上の注意事項 開始と終了 開始 終了 レコード情報編集 レコード情報編集の表示と基本操作

マニュアル訂正連絡票

PASSEXAM

VPN 接続の設定

PowerPoint Presentation

MIRACLE LINUX V4.0 延長プロダクト サポート SLA( サービスレベルアグリーメント ) 文書番号 :ML-CS-0227 本書は ミラクル リナックス株式会社 ( 以下 当社 ) が MIRACLE LINUX V4.0 延長プロダクト サポートサービスの内容について説明するもの

conf_example_260V2_inet_snat.pdf

メールデータ移行手順

平成22年度「技報」原稿の執筆について

付録 2 システムログ一覧 () 攻撃経路 1. ファイアウォール (FW) ネットワーク型 IPS/IDS Web サーバ AP サーバ DB サーバ プロキシサーバ エラーログ SSL ログ AP ログ ホストログ 非 日時 ファイアウォールホスト名 ファイアウォールルール名及び番号 インバウン

DNSサーバー設定について

MultiStageマニュアル_メール設定編

MIRACLE MH for SNMP サポート SLA( サービスレベルアグリーメント ) ML-CS-0747 本書は サイバートラスト株式会社 ( 以下 サイバートラスト ) が MIRACLE MH for SNMP サポート ( 以下当サポートサービス ) の内容について説明するものである

提案書タイトルサブタイトルなし(32ポイント)

TFTP serverの実装

CertJuken 専門的な IT 認証問題集を提供する CertJuken

任意の間隔での FTP 画像送信イベントの設定方法 はじめに 本ドキュメントでは AXIS ネットワークカメラ / ビデオエンコーダにおいて任意の間隔で画像を FTP サー バーへ送信するイベントの設定手順を説明します 設定手順手順 1:AXIS ネットワークカメラ / ビデオエンコーダの設定ページ

目次 メールの基本設定内容 2 メールの設定方法 Windows Vista / Windows 7 (Windows Live Mail) Windows 8 / Windows 10 (Mozilla Thunderbird) 3 5 Windows (Outlook 2016) メ

HDE Controller X 1-9. LDAP

2017/8/2 HP SiteScope software 監視機能対応表 この監視機能対応表は HP SiteScope software v11.33) に対応しています モニタ モニタ説明 モニタ説明 SiteScope for Windows SiteScope for Linux ネット

LPI-Japan セミナー資料 Sugimatsu Hidetoshi 10 Sep LPIC レベル 2 技術解説無料セミナー 今回のセミナーでは 次の 4 つの項目をテーマにして解説します 1. 出題範囲の把握 2. 受験対策 3. DNS サーバを構成する 4. NFS サーバを

VNX ファイル ストレージの管理

Office365 AL-Mail

Packet Tracer: 拡張 ACL の設定 : シナリオ 1 トポロジ アドレステーブル R1 デバイスインターフェイス IP アドレスサブネットマスクデフォルトゲートウェイ G0/ N/A G0/

Microsoft Word - Gmail-mailsoft_ docx

Microsoft PowerPoint Windows-DNS.pptx

SAMBA Remote(Mac) 編 PC にソフトをインストールすることによって OpenVPN でセキュア SAMBA へ接続することができます 注意 OpenVPN 接続は仮想 IP を使用します ローカル環境にて IP 設定が被らない事をご確認下さい 万が一仮想 IP とローカル環境 IP

Microsoft Word - FTTH各種設定手順書(鏡野地域対応_XP項目削除) docx

管理アカウントの TACACS+ 認証をサポートするための Cisco VPN 3000 コンセントレータの設定方法

第5回 マインクラフト・プログラミング入門

2019 年度新 社員向けネットワーク サーバ総合講座 ( オープン型研修 ) 日月火水木 土マナー研修 1 日 講義時間 エンジニア向け office 1 日 9:00-17:30(7.5h) 4 月 事前研修計 2 日

KDDI ビジネスメール メーラー設定ガイド Ver.1.01 Copyright 2013, KDDI Corporation All rights reserved 1

RADIUS サーバを使用して NT のパスワード期限切れ機能をサポートするための Cisco VPN 3000 シリーズ コンセントレータの設定

1 TCP/IPがインストールされていて正常に動作している場合は ループバックアドレィング5.3 ネットワークのトラブルシューティング スでリプライが返ってきます リプライが返ってこない場合 なんらかの原因でサービスが無効になっていたり TCP/IPプロトコルが壊れていたりする可能性があります 2

Sendmail AD連携モジュールキャンペーン

LSFE_FW

Mobile Access簡易設定ガイド

Arcserve Replication/High Availability 製品の仕組み

電子メール グループ7 宇賀一登 小椋智泰 久岡敬司 矢野川真帆 1

ServerView RAID Manager 補足情報

Microsoft Word - ssVPN MacOS クライアントマニュアル_120版.doc

McAfee Application Control ご紹介

2 1: ネットワーク設定手順書 が完了後に行なってください 鏡野町有線テレビ 各種設定手順書 この手順書では以下の内容の手順を解説しています メール設定 ホームページの掲載 お客様がご利用の OS により設定方法が異なる部分があります OS をご確認の上 作業を行なってください お客

仮想化によるサーバの再構成 尾西克之 大阪大学理学研究科技術部. はじめに理学研究科トップの DNS サーバを始め 管理運用を行うサーバの多くはハードウェアの老朽化が進み 更新時期を迎えている しかし全てのハードウェアを購入には費用が掛かり又 作業時間も掛かるため 一度に更新するのは不可能である そ

吉田坂本.pptx

改版履歴 本書の改版履歴は以下のとおりです 日付 改版理由 変更箇所 版数 2014/09/04 初版発行 版 2015/03/30 第 1.1 版に改訂 対象 OS 追加 1.1 版 2015/07/10 第 1.2 版に改訂 対象 OS 追加 1.2 版 2015/09/04 第 1

目次事前準備 コントロールパネルのアクセス方法と概要 ログイン 初回設定 コントロールパネルメニュー コントロールパネルの概要 ダッシュボード ユーザー画面 設

目次 1. サービス概要 提供機能... 2 DNS ゾーン... 2 正引き 逆引き... 2 レコードタイプ... 2 初期ゾーン... 3 コントロールパネル操作メニュー一覧 コントロールパネル ユーザ認証 ドメイン所有者確認

iStorage NSシリーズ管理者ガイド(詳細編)

— intra-mart Accel Platform セットアップガイド (WebSphere編)   第7版  

目次 1 環境 バージョン インストール環境 インストール手順 前提条件 CentOS SSHD の設定 VSFTPD の設定 コンテンツ管理 CGI のイ

ビジネスサーバ設定マニュアルメール設定篇(VPS・Pro)

Microsoft Word - Gmail-mailsoft設定2016_ docx

SMTP ルーティングの設定

目次 1. サービス概要 提供機能... 2 DNS ゾーン... 2 正引き 逆引き... 2 権威ネームサーバへの反映... 2 レコードタイプ... 2 初期ゾーン... 3 GUI 操作メニュー一覧 エンドユーザ GUI ユーザ認証... 4

(Microsoft PowerPoint - janog23-server-ipv6-rel-public.ppt [\214\335\212\267\203\202\201[\203h])

(8) [ 全般 ] タブをクリックします (9) [ インターネット一時ファイル ] の [ 設定 ] ボタンをクリックします (10) [ 保存しているページの新しいバージョンの確認 ] から [ ページを表示するごとに確認する ] をクリックします (11) [OK] ボタンをクリックしていき

在学生向けメールサービス

LDAP サーバと統合するための ISE の設定

オープンソース・ソリューション・テクノロジ株式会社 会社紹介

6.2 基本的なネットワーク構成 6.2 基本的なネットワーク構成 このトピックではネットワークの基本的な設定ファイルやコマンドの使用法ついて出題されます 例題 NIC に設定されている IP アドレスを確認するコマンドを選択せよ A) traceroute B) route C) ifconfig

OpenAM 9.5 インストールガイド オープンソース ソリューション テクノロジ ( 株 ) 更新日 : 2013 年 7 月 19 日 リビジョン : 1.8

main.dvi

プラチナサポート SLA ( サービスレベルアグリーメント ) 文書番号 :ML-CS-0549 本書は サイバートラスト株式会社 ( 以下 当社 ) がプラチナサポートサービス ( 以下 当サポート サービス ) の内容について説明するものである 当サポート サービスは以下の 2 種類がある プラ

スライド 1

R76/Gaia ブリッジ構成設定ガイド

HDE Controller X 1-5. DNS サーバー

_mokuji_2nd.indd

PowerPoint Presentation

Hi-Available Mail on CLUSTERPRO for Linux HOWTO

−uDNSƒzƒXƒeƒB?ƒOƒT?ƒrƒX−v??ƒU?ƒ}ƒj?ƒA?_

Ⅰ OUTLOOK 2013設定 1.OUTLOOK2013を起動します 4.次へをクリックします ①ファイルをクリック 2.アカウント情報を設定します ①電子メールアカウント欄にチェックが入っていることを確認する ②次へをクリック 5.アカウントを手動設定します ①アカウント設定をクリック ②アカ

SLAMD導入手順

Oracle Un お問合せ : Oracle Data Integrator 11g: データ統合設定と管理 期間 ( 標準日数 ):5 コースの概要 Oracle Data Integratorは すべてのデータ統合要件 ( 大量の高パフォーマンス バッチ ローブンの統合プロセスおよ

intra-mart Accel Platform

Transcription:

LPIC Level2 技術解説無料セミナー LPIC Level2 試験に向けての準備とポイント解説 2015/01/17 株式会社エイチアイ末永貴 LPI-Japan 2009. All rights reserved.

紹介 株式会社エイチアイ開発本部システムデザイン部部 - 組込み機器向けソフトウェアの研究開発 http://www.hicorp.co.jp Linux 関連 章の執筆 LPIC Level2 1 回で合格必達テキスト + 問題集 LPI-Japan コラム Linux 道場 編 @IT Linux をいまから学ぶコツ教えます @IT Linux に触れよう 経 Linux X と次世代 Wayland を知る など LPI-Japan 2009. All rights reserved. 2

本 のアジェンダ 1. LPIC Level2 試験とは - 試験概要と特徴 - 主な試験範囲等 2. 201 試験範囲とポイント - 各主題の確認とポイント解説 3. 202 試験範囲とポイント - 各主題の確認とポイント解説 間に 10 分間の休憩を挟みます LPI-Japan 2009. All rights reserved. 3

LPIC Level2 試験とは LPIC Level2 試験とは アドバンストレベル Linux 専 家を認定する試験 Level1 ファーストレベル Linux 専 家 Level2 アドバンストレベル Linux 専 家 Level3 市場価値の い Linux プロフェッショナル 問われる知識 Linux システムの企画 導 維持 トラブルシューティングができる カーネルからネットワークに関する事まで 構築 管理 修正ができる LPI-Japan 2009. All rights reserved. 4

LPIC Level2 試験とは Level2 認定を取得するためには 201 試験と 202 試験両 に合格が条件 LPI-Japan 2009. All rights reserved. 5

LPIC Level2 試験範囲 (v4.0) LPIC Level2 v4.0 の主題 201 試験主題 200: キャパシティプランニング主題 201:Linux カーネル主題 202: システム起動主題 203: ファイルシステムとデバイス主題 204: 度なストレージ管理主題 205: ネットワーク構成主題 206: システム保守 202 試験主題 207: ドメインネームサーバ主題 208:Web サービス主題 209: ファイル共有主題 210: ネットワーククライアントの管理主題 211: 電 メールサービス主題 212: システムセキュリティ 主にシステム管理 サーバ系に関する内容が中 LPI-Japan 2009. All rights reserved. 6

LPIC Level2 新試験範囲 (v4.0) LPIC Level2 がバージョンアップ 2014 年 1 1 より LPIC2 が v3.5 v4.0 に サーバ環境の変化 サーバの 性能化 規模化が進み LPIC-2のレベルのエンジニアに求められる技術 がより 度化したため LPIC2 v4.0のポイント 201 試験 サーバのスケーリング メンテナンス トラブルシューティング 202 試験 主要なネットワークサービス システムとネットワークセキュリティ 詳細は http://www.lpi.or.jp/ver4/ を確認 LPI-Japan 2009. All rights reserved. 7

LPIC Level2 試験の傾向 LPIC1 の知識は無論 前提知識となる LPIC2 ではシステム管理 運 ネットワークサーバに関する知識範囲が広く問われる Linux 体に関する知識以外にも サーバ系の知識 ( 主にプロトコル サーバアプリケーション ) が重要 LPIC1 以上に広範囲な知識が必要 LPI-Japan 2009. All rights reserved. 8

LPIC Level2 試験のポイント解説 本セミナーの解説趣旨 LPIC2 の主題の概要とポイントを解説 各主題のポイントをピックアップ 試験範囲を網羅的に確認し ポイントの 部を解説する LPI-Japan 2009. All rights reserved. 9

LPIC Level2 201 試験のポイント解説 201 試験 LPI-Japan 2009. All rights reserved. 10

主題 200 キャパシティプランニング 含まれる試験範囲 200.1 リソースの使 率の測定とトラブルシューティング 200.2 将来のリソース需要を予測する この主題のポイントハードウェアリソース ネットワーク帯域幅の使 率を測定する知識 問題を発 し その問題解決ができる知識が必要なとなる top,vmstat 等のコマンドを使 してシス無リソースの状況を把握し 計測した情報から需要の分析ができること LPI-Japan 2009. All rights reserved. 11

主題 200 キャパシティプランニング ピックアップ解説複数のリソース状況確認ツールの表 を把握する top でシステムのリソース使 状況の確認 $ top [ オプション ] vmstat で仮想メモリ使 状況の確認 $ vmstat [ オプション ] [ 表 間隔 ( 秒 )] [ 表 回数 ] sar でシステムリソースの統計情報を確認 $ sar [ オプション ] [ 表 間隔 ( 秒 )] [ 表 回数 ] リソース状況を確認する複数のコマンドは 結果表 の切り は異なるが各情報は共通の情報となる コマンドの使い分けと リソースの状況を情報から得ることが必要となる LPI-Japan 2009. All rights reserved. 12

主題 200 キャパシティプランニング Procs r: ランタイム待ちのプロセス数 b: 割り込み不可能なスリープ状態にあるプロセス数 Memory swpd: 仮想メモリの量 free: 空きメモリの量 buff: バッファに いられているメモリの量 cache: キャッシュに いられているメモリの量 inact: アクティブでないメモリの量 (-a オプション ) active: アクティブなメモリの量 (-a オプション ) Swap si: ディスクからスワップインされているメモリの量 (/s) so: ディスクにスワップしているメモリの量 (/s) IO bi: ブロックデバイスから受け取ったブロック (blocks/s) bo: ブロックデバイスに送られたブロック (blocks/s) System in: 秒あたりの割り込み回数 クロック割り込みも含む cs: 秒あたりのコンテキストスイッチの回数 CPU これらは CPU の総時間に対するパーセンテージである us: カーネルコード以外の実 に使 した時間 ( ユーザー時間 nice 時間を含む ) sy: カーネルコードの実 に使 した時間 ( システム時間 ) id: アイドル時間 Linux 2.5.41 以前では IO 待ち時間を含んでいる wa: IO 待ち時間 Linux 2.5.41 以前では 0 と表 される st: 仮想マシンから盗まれた時間 Linux 2.6.11 より前では未知 LPI-Japan 2009. All rights reserved. 13

主題 201 Linux カーネル 含まれる試験範囲 201.1 カーネルの構成要素 201.2 カーネルのコンパイル 201.3 カーネル実 時における管理とトラブルシューティング この主題のポイント Linux カーネルの再構築やカーネルモジュール構築についての知識全般 make や patch 等の知識やモジュール操作系コマンドが中 で カーネル 2.4 系 2.6 系の知識が必要となる また /proc や sysctl を利 したパラメータ設定の知識も含まれ パラメータの参照 設定も知っておく必要がある LPI-Japan 2009. All rights reserved. 14

主題 201 Linux カーネル ピックアップ解説 カーネルバージョンの表記の変化旧 : メジャーバージョン以降の数値の偶数奇数で安定版か開発版かを判断 ex. 2.6.1( 安定版 ) 2.5.1( 開発版 ) 新 : 偶数奇数で開発 安定の区別はなくなり rcn,gitn という表記になる ex. 3.2.1( 安定版 ) 3.2-rc1 3.2-git1( 開発版 ) カーネルモジュールの操作 modutiles 系の modprobe はオプションによる挙動が異なる -a : 全てのモジュールをロードする -l : ロード可能なモジュールファイルの 覧表 -c : モジュールの構成表 -r : モジュールの削除 -t : 指定したディレクトリ内のモジュールを複数ロード LPI-Japan 2009. All rights reserved. 15

主題 202 システムの起動 含まれる試験範囲 202.1 SysV-init システムの起動をカスタマイズする 202.2 システムのリカバリ 202.3 その他のブートローダ この主題のポイント Linux の起動シーケンス init プロセスの仕組み等に関する知識 ランレベルや各種ブートローダの知識や操作なども含まれる 起動に関するトラブルシューティングの知識も必要 特に init 関連では init パラメータや inittab ファイルの知識が重要になる LPI-Japan 2009. All rights reserved. 16

主題 202 システムの起動 ピックアップ解説 SysV-init 関連知識 init プロセスを中 とした各設定ファイル スクリプト コマンドを整理 inittab 参照 SysV-init SysV-init のプロセス SysV-init の設定ファイル 実 Redhat 系 :chkconfig Debian 系 :update-rd.d 変更 rc スクリプト ランレベルのディレクトリ 起動スクリプト 停 スクリプト 実際はシンボリックリンク サービスの起動設定コマンド LPI-Japan 2009. All rights reserved. 17

主題 203 ファイルシステムとデバイス 含まれる試験範囲 203.1 Linux ファイルシステムを操作する 203.2 Linux ファイルシステムの保守 203.3 ファイルシステムを作成してオプションを構成する この主題のポイント Linux のファイルシステムの基本的な知識を含むファイルシステムを利 するための設定の知識が問われる マウント等の共通知識から ext2,3,4 等の各種ファイルシステムフォーマットの構築 保守等の操作系の知識も含まれる また automount の動作や設定についての知識も若 含まれる LPI-Japan 2009. All rights reserved. 18

主題 203 ファイルシステムとデバイス ピックアップ解説 mount コマンドの -o フラグ以降のオプション オプション名 atime auto noatime noauto nosuid nouser remount ro rw defaults 機能 アクセス毎に i-node のアクセス時間を更新する -a が指定されたときにマウントされる ファイルシステムの i-node のアクセス時間を更新しない ディスクアクセスの 速化につながる -a が指定されたときにマウントしない SUID,SGID を無効にする 般ユーザのマウントを禁 する すでにマウントされているファイルシステムを再マウント ファイルシステムを Read Only でマウントする ファイルシステムを Write Read でマウントする rw,suid,dev,exec,auto,nouser,async の同時指定 fstab のオプションとしても利 される LPI-Japan 2009. All rights reserved. 19

主題 204 度なストレージ管理 含まれる試験範囲 204.1 RAID を構成する 204.2 記憶装置へのアクセス 法を調整する 204.3 論理ボリュームマネージャ この主題のポイント RAID HDD の設定 LVM をテーマに Linux 上でファイルシステムをより使いこなすための知識が中 となる RAID LVM は基本的な概要レベルの知識が前提となるため それぞれの 語は前提の上で操作の知識等が問われる LPI-Japan 2009. All rights reserved. 20

主題 204 度なストレージ管理 ピックアップ解説 各 RAID Level の機能 RAID-0: ストライピング 読み書きの 速化 RAID-1: ミラーリング 書込みの 重化 RAID-5: パリティ分散記録付ストライピング 専 パリティドライブを持たないため 信頼性とパフォーマンス向上が図れる LVMの構成要素 PV(Physical Volume):LVM に構成された 物理的なボリューム VG(Volume Group) :1つ以上のPVを束ねて構成される 論理的なボリューム LV(Logical Volume) :VGから実際に利 する領域を切り出した論理的ボリューム fdisk から LVM のパーティションを作成 PV の作成 PV を束ねて VG の作成 VG から LV を切り出す LPI-Japan 2009. All rights reserved. 21

主題 205 ネットワーク構成 含まれる試験範囲 205.1 基本的なネットワーク構成 205.2 度なネットワーク構成 205.3 ネットワークの問題を解決する この主題のポイント主にクライアント サーバを問わないシステムローカルのネットワークに関する知識が中 となる このため設定 トラブルシュートに関する知識もシステムローカルに関する知識となる ディストリビューション 依存性が考えられているため コマンドベースの設定や確認が重要になる またネットワーク設定にディストリビューション (Redhat 系 Debian 系 ) の知識も含んでいる LPI-Japan 2009. All rights reserved. 22

主題 205 ネットワーク構成 ピックアップ解説 ネットワーク設定の基本コマンド ifconfig route ping arp netstat 等の基本的なネットワーク系のコマンドを把握しておく必要がある 例えば # ifconfig NIC 名 IP アドレスパラメータ # iwconfig NIC 名 essid ESS-ID # route add net IP アドレス gw GW アドレス netmask マスク NIC 名 ディストリビューション依存のネットワーク設定ファイル Redhat 系 :/etc/sysconfig/* Debian 系 :/etc/network/* /etc 直下のファイル群は共通項 LPI-Japan 2009. All rights reserved. 23

主題 206 システムの保守 含まれる試験範囲 206.1 ソースからプログラムを make してインストールする 206.2 バックアップ操作 206.3 システム関連の問題をユーザに通知する この主題のポイント保守の中でもアプリケーションをソースからインストールする知識と基本的なバックアップ 法に関する知識が中 となる インストールは make や patch の基本的な操作が問われる バックアップについては dd や rsync 等での単純なバックアップ作業が中 また /etc/issue などを使って保守に関する情報をユーザに対して通知する 法も含まれる LPI-Japan 2009. All rights reserved. 24

主題 206 システムの保守 ピックアップ解説 バックアップバックアップの対象となりえる場所やデータ バックアップ対象 /etc /var/log /home /var/spool/mail /var/spool/at,cron その他 理由 更新されるシステムの設定ファイル群あるため各種ログファイルが格納されているため各ユーザのデータが格納されているため mailの情報があるためスケジューリングの情報がおかれているため各種サーバの設定ファイルなど Amanda Bacula BackupPC 等のバックアップ専 ソフトウェアの Web は簡単でいいので チェック LPI-Japan 2009. All rights reserved. 25

LPIC Level2 202 試験のポイント解説 202 試験 LPI-Japan 2009. All rights reserved. 26

主題 207 ドメインネームサーバ 含まれる試験範囲 207.1 DNS サーバの基本的な設定 207.2 DNS ゾーンの作成と保守 207.3 DNS サーバを保護する この主題のポイント DNS サーバの構築 設定の知識が中 となる DNS サーバアプリケーションは BIND( 主に BIND 9 系 ) を対象としている キャッシュサーバの設定からゾーンファイルの記述 問い合わせ等の知識が問われる また DNSSEC や chroot jail 環境での DNS サーバセキュリティについても含まれる LPI-Japan 2009. All rights reserved. 27

主題 207 ドメインネームサーバ ピックアップ解説 DNS は internet 上で名前解決を うための分散型 DB com gov net jp az kr co ne gr or yahoo hicorp ntt sony icp www LPI-Japan 2009. All rights reserved. 28

主題 207 ドメインネームサーバ DNS 関連の設定ファイル群 ローカル名前解決 /etc/resolv.conf クライアントの問い合わせ先設定 BNID 設定ファイル /etc/named.conf BINDの設定ファイル BIND dbファイル (named.conf 中に記載 ) /var/named/named.ca ルートネームサーバアドレス /var/named/named.local localhostの正引きファイル /var/named/named.local.rev localhostの逆引きファイル /var/named/named.hosts ゾーンホストの正引きファイル /var/named/named.hosts.rev ゾーンホストの逆引きファイル db ファイルについては基本的にファイル名は任意 上記 db ファイル名は例としての名前 LPI-Japan 2009. All rights reserved. 29

主題 207 ドメインネームサーバ 正引きファイルの例 @ IN SOA ns.lpic.or.jp. root.lpic.or.jp. ( 2010103001 ; serial 3600 ; refresh(1h) 900 ; retry(15m) 604800 ; expire(1w) 86400 ; negative TTL(24H) ) IN NS ns.lpic.or.jp. ns IN A 192.168.0.1 lpic.or.jp. IN MX 10 ns.lpic.or.jp. www IN CNAME ns SOA: 定義するドメインに関する情報 NS : そのドメインのネームサーバの指定 A : ホストの IP アドレスの指定 PTR :IP アドレスに対するホスト名 CNAME: ホスト名のエイリアス ( 別名 ) MX priority: メールサーバの指定 LPI-Japan 2009. All rights reserved. 30

主題 208 Web サービス 含まれる試験範囲 208.1 Apache の基本的な設定 208.2 HTTPS 向けの Apache の設定 208.3 キャッシュプロキシとしての squid の実装 208.4 Web サーバおよびリバースプロキシとしての Nginx の実装 この主題のポイント Web サーバの構築 設定の知識が中 となる Web サーバアプリケーションは Apache( 主に Apache 2 系 ) を対象としている スクリプト 語 クライアント認証 (BASIC 認証 ダイジェスト認証 ) 仮想ホスト SSL 設定等の httpd.conf の知識が必要 プロキシサーバについては基本的な squid の設定知識が必要 ただし squid.conf のアクセスリストが理解できればよい リバースプロキシについては Nginx( エンジンエックス ) の設定が対象 LPI-Japan 2009. All rights reserved. 31

主題 208 Web サービス ピックアップ解説 主題 208 の全体像 Nginx Apache squid LPI-Japan 2009. All rights reserved. 32

主題 208 Web サービス ピックアップ解説 (Apache) 代表的なディレクティブ ServerRoot:Apache の配置ディレクトリ PortApache の動作ポート DocumentRoot: ドキュメント配置するルートディレクトリ AccessFileName: アクセスコントロールファイル指定 MaxClients: リクエストを処理するために 成される プロセスの最 数を設定 MaxSpareServers: 空きプロセスの最 数 MinSpareServers : 空きプロセスの最 数 認証設定 (BASIC 認証 Digest 認証 ).htaccess 等の設定ファイルに記述 AuthType Basic(or AuthType Digest) AuthUserFile /etc/httpd/.htpasswd AuthName User Check <Limit GET> require valid-user </Limit> パスワード 成のコマンドで ID と認証パスワードを設定する BASIC 認証の場合は htpasswd コマンド Digest 認証は htdigest コマンド LPI-Japan 2009. All rights reserved. 33

主題 208 Web サービス ピックアップ解説 (Nginx) nginx.conf の構造 Apache の httpd.conf と同様の構造 - ディレクティブに対して値を設定する - ブロックによる指定も可能 ( ブロックの範囲をコンテキストという ) コンテキスト名 役割 Main 基本的な設定を う events イベント処理に関する設定を う http HTTPに対する設定を う (Webサーバとしての機能) server サーバに対する設定を う location URIごとの設定を う ディレクティブ名 役割 worker_processes クライアントを処理するワーカプロセス数の設定 worker_connections ワーカーの同時コネクション数の設定 listen 受信アドレスとポート番号の設定 server_name サーバのホスト名 ( バーチャルホスト名 ) の設定 index インデックスファイルの設定 LPI-Japan 2009. All rights reserved. 34

主題 209 ファイル共有 含まれる試験範囲 209.1 Samba サーバの設定 209.2 NFS サーバの設定 この主題のポイント Samba NFS を利 したファイルサーバに関する構築 設定が中 となる 両システム共に Linux クライアントからの利 も知識範囲に含まれる その他 Samba では Windows ネットワークを想定したワークグループの設定や NFS では protmapper やアクセス TCPwrapper での制御が含まれる 仕組みや設定ファイル コマンド利 の知識が幅広く求められる LPI-Japan 2009. All rights reserved. 35

主題 209 ファイル共有 ピックアップ解説 smb.conf の構造 - [global] セクションと [ 共有 ] セクションからなる - パラメータ = 設定 workgroup os level domain master Samba サーバが所属するワークグループの指定 ブラウザ選定に利 される優先度 ドメイン マスタ ブラウザの設定 設定は testparam コマンドで 法チェックを う samba クライアント - smbcliant : コマンドベースのクライアント - mount t cifs:samba ファイルシステムをマウント可能 smbfs はサポートされなくなったため mount では cifs を利 する LPI-Japan 2009. All rights reserved. 36

主題 209 ファイル共有 NFS サーバの設定 /etc/exports で共有設定 [ 共有したいディレクトリ ] [ 公開する相 ]([ オプション ])... ex. /mnt/cdrom 192.168.0.0/255.255.255.0(ro) ro rw 読み込みのみ許可 読み込み 書き込みともに許可 root_squash クライアントの root 権限を無効化する ( デフォルト ) no_root_squash all_squash noaccess クライアントの root 権限を無効化しない クライアントのユーザ権限を無効化する 切のアクセスを許可しない NFS クライアント # mount t nfs NFS サーバアドレス : 公開ディレクトリマウントポイント showmount nfsstat 等の確認コマンドも LPI-Japan 2009. All rights reserved. 37

主題 210 ネットワーククライアントの管理 含まれる試験範囲 210.1 DHCP の設定 210.2 PAM 認証 210.3 LDAP クライアントの利 法 210.4 OpenLDAP サーバーの設定 この主題のポイント LAN 内のネットワーククライアントの管理に関して DHCP によるアドレス管理 PAM による認証管理 LDAP によるユーザ管理が知識の中 となる DHCP に関しては具体的な設定 保守まで含まれれる LDAP に関してはクライアントとしての利 と OpenLDAP を使った基本的なサーバ設定が知識として必要 PAM 認証はシステムローカルでの設定が問われる LPI-Japan 2009. All rights reserved. 38

主題 210 ネットワーククライアントの管理 ピックアップ解説 LDAP の仕組みディレクトリサービスとは 分散したネットワーク上の各種リソース ( ユーザ サーバ アプリケーション プリンタなど ) を論理的な名前で管理しやすく系統 ててエンドユーザや管理者に提供する 情報データベースシステム LDAP はディレクトリサービスのプロトコル LDAP の 語エントリ : データオブジェクト DIT(Directory Information Tree): エントリを階層管理するための管理構造 DSE(Directory Service Entry): ルートのエントリ DN(Distinguished Name): エントリの識別 DIT c=jp root DSE エントリ o=lpi DN ou=level1 ou=level2 ou=level3 LPI-Japan 2009. All rights reserved. 39

主題 210 ネットワーククライアントの管理 ピックアップ解説 LDAP の 語オブジェクトクラス : 格納データの型スキーマ : オブジェクトクラスの定義属性 : データの格納対象 (dc,o,ou,uid 等 ) LDIF(LDAP Data Interchange Format):LDAP に するデータのフォーマット エントリの中 objectclass: person cn: Yoshikazu Suenaga sn: Suenaga LDIF データ description: SD Devision LPI-Japan 2009. All rights reserved. 40

主題 210 ネットワーククライアントの管理 PAM 認証設定ファイルは /etc/pam.d 以下 ファイルの基本フォーマット <type> <control> <module-path> <module-arguments> ポイント type:auth account session control:requisite required sufficient auth : 認証 account: 期限や有効性の確認 password: パスワード変更など session: ログイン ログアウト時の挙動 requisite: 認証などに失敗したら以降の処理を わずに失敗 required: 認証などに失敗しても 以降の処理を続 sufficient: 認証などに成功したら 以降の処理を わず成功と判断 optional: 成否に関係なく処理を う LPI-Japan 2009. All rights reserved. 41

主題 210 ネットワーククライアントの管理 例えば auth required pam_unix.so 成功しても失敗しても次の処理へ ( 失敗は記録する ) auth requisite pam_unix.so 成功の場合は次の処理へ auth sufficient pam_unix.so 失敗の場合は処理を中 auth 成功かつ required が全て成功の場合は次の type へ 失敗は次処理へ auth optional pam_unix.so optional の結果は無視される account required pam_unix.so ( 同様のcontrolの動作 ) session required pam_unix.so ( 同様のcontrolの動作 ) account session LPI-Japan 2009. All rights reserved. 42

主題 211 電 メールサービス 含まれる試験範囲 211.1 電 メールサーバの使 211.2 ローカルの電 メール配信を管理する 211.3 リモートの電 メール配信を管理する この主題のポイント電 メールサービス全般に関する知識が求められる SMTP の知識を前提に MTA は Postfix や sendmail MDA は procmail の知識が求められる サーバ設定では Postfix が中 となるが alias mail コマンド等の sendmail で利 していた知識も含まれ これは Postfix の sendmail 互換機能によってカバーされている またメールクライアント側の知識も含まれ POP3 に加えて IMAP4 も知識範囲となっている サーバソフトウェアは CourierIMAP/POP Dovecot が (IMAP/POP サーバ ) 対象 LPI-Japan 2009. All rights reserved. 43

主題 211 電 メールサービス ピックアップ解説 電 メールサービス SMTP Postfix(MTA) procmail(mda) POP mbox or Maildir Courier POP/IMAP Dovecot メールソフト (MUA) IMAP LPI-Japan 2009. All rights reserved. 44

主題 211 電 メールサービス Postfix の設定 main.cf が主な設定ファイルとなる 特別な転送設定等を う場合には master.cf を変更することになるが 基本的には変更しなくて問題ない ただし chroot の設定は master.cf で う必要がある main.cf の 法 パラメータ = 値 で各設定を う myhostname = my.lpic.jp mydomain = lpic.jp myorigin = $mydomain mynetwork = 192.168.1.0/24, 127.0.0.0/8 home_mailbox = Maildir/ sendmail 由来の設定メールエイリアス :/etc/aliases を設定し newaliases コマンドを実 メール転送 :.forward ファイルに転送先アドレスを記述 LPI-Japan 2009. All rights reserved. 45

主題 211 電 メールサービス procmail の設定.procmailrc に記述 レシピは :0 から始まるり 次の :0 または EOF までが 1 つのレシピとみなされる :0 [ フラグ ][:lockfile_name] * 条件 アクション レシピ構成要素 役割 フラグ procmail へのメッセージの渡し ( 省略可 ) ロックファイルメール処理中のロックファイル ( 省略可 ) 条件 アクション * で始まり 対象とするメールの条件を正規表現で記述 条件を満たした場合に実 される内容 lpic@hicorp.co.jp 宛のメールを $MAIL/lpic に配信 :0 ^From:.*lpic@hicorp.co.jp $MAIL/lpic/. LPI-Japan 2009. All rights reserved. 46

主題 212 システムのセキュリティ 含まれる試験範囲 212.1 ルータを構成する 212.2 FTP サーバの保護 212.3 セキュアシェル (SSH) 212.4 セキュリティ業務 212.5 OpenVPN この主題のポイント 主にネットワークアクセスのセキュリティに関しての知識が中 となる 中 となるテーマは iptables FTP サーバ (vsftpd Pure-FTPd 等 ) の Anonymous 設定 OpenSSH OpenVPN テーマとしての範囲は広いが ポイントはルーター設定と SSH その他の項 については概要的な知識が多い LPI-Japan 2009. All rights reserved. 47

主題 212 システムのセキュリティ ピックアップ解説 netfilter の動作概要 ( 各テーブルがどのチェインで作 するか ) 受信パケット NIC 送信パケット PREROUTING natの処理ルーティング機能 INPUT filterの処理 FORWAD filter の処理 POSTROUTING natの処理 OUTPUT nat,filterの処理 受信 プロセス 送信 LPI-Japan 2009. All rights reserved. 48

主題 212 システムのセキュリティ ピックアップ解説 ルーターの設定 (iptables コマンドの利 ) パケットフィルタに関しては iptables コマンドを利 する テーブル チェイン ターゲット オプションの各項 と組合せを理解し どのような結果になるかを考える ex. 送信元アドレスが 192.168.1.0/24 のパケットを DROP するルールを filter テーブルの INPUT チェインに追加 # iptables -t filter -A INPUT -s 192.168.1.0/24 -j DROP ex. 外部からの SSH 接続のみ許可する # iptables P INPUT DROP( すべて拒否 ) # iptables A INPUT p tcp syn destination-port 22 j ACCEPT ex. SYN flood アタック対策 # iptables A INPUT p tcp syn j DROP LPI-Japan 2009. All rights reserved. 49

まとめ 勉強 法の Tips 試験範囲をよく確認する知識範囲 キーワード 重要度をチェック重要度の いテーマは掘り下げられる傾向がある 問題集は有効活 する問題数が多いテーマは出題傾向が い解説をキーに各テーマを掘り下げる 詳細な情報は専 書や Web で調べる各テーマの専 書は活 する Web はアプリケーションの配布元 問題は更新されるため 問題集に頼り過ぎない LPI-Japan 2009. All rights reserved. 50

試験対策 参考 献 Linux サーバー構築標準教科書 http://www.lpi.or.jp/linuxtext/server.shtml Linux 教科書 LPIC レベル 2 Version4.0 対応中島能和 ( 著 ), 濱野賢 朗 ( 監修 ) 出版社 : 翔泳社 (2014/5/9) 徹底攻略 LPI 問題集 Level2/Ver4.0 対応中島能和 ( 著 ), ソキウス ジャパン ( 編集 ) 出版社 : インプレスジャパン (2014/4/11) LPI-Japan 2009. All rights reserved. 51

その他 参考 献 Linux システム管理 ISBN978-4-87311-346-3 Linux ネットワーク管理第 3 版 ISBN4-87311-247-8 Linux サーバセキュリティ ISBN4-87311-149-8 LPI-Japan 2009. All rights reserved. 52

その他 参考 献 Samba のすべて 橋基信 ( 著 ) 出版社 : 翔泳社 (2005/6/30) ISBN-10: 4798108545 ISBN-13: 978-4798108544 その他 LPI-Japan 2009. All rights reserved. 53

その他 拙著ではありますが LPIC Level2 1 回で合格必達テキスト + 問題集末永貴 ( 著 ) 出版社 : SB クリエイティブ社 (2014/12/25) ISBN: 978-4-7973-8145-0 LPI-Japan 2009. All rights reserved. 54

ありがとうございました 株式会社エイチアイ http://www.hicorp.co.jp LPI-Japan 2009. All rights reserved. 55