SEC401 PC 設定の手引き クラスでの実習の準備として クラス参加に先立って 必ず最新の Kali Linux と VMware Workstation Player をダウンロードして お使いの Windows にインストールしておいてください この手引では Windows7 で操作を進めた場合の手順を示していますが その他のバージョンで PC 設定をされる場合は 適宜画面イメージなどを読み替えて進めてください Windows はお使いのノート PC のホスト OS として使います いずれにしても VMware Workstation Player 上で Kali Linux が稼働し GUI 上でプログラムを走らせることができれば 実習の準備が整います 以下に 段階を追ってこの設定の方法を解説します Mac OS でも VMware Fusion 上で Windows (7 8 あるいは 8.1 や 10) と Kali Linux が実行できれば 演習を行うことができます 1.VMware Workstation Player のダウンロードとインストール VMware Workstation Player のダウンロードと設定を行います http://www.vmware.com/products/player/ からダウンロードします 最新の VMware Workstation Player をダウンロードしてください 海外で開催している SEC401 では PC 要件に 64 ビット CPU を搭載しているもの という要件が設定されていますので 可能なかぎり 64 ビット CPU を搭載した PC をご用意ください 32 ビット CPU を搭載した PC しか用意ができない場合は 仮想化ソフトウエアとして VMware Player のバージョン 7 を ダウンロードする Kali Linux も 32 ビット版を選択してください Try for Free をクリックして 無償版の VMware Workstation Player のダウンロード画面に移ります その中から ご自身の環境に合わせたバージョンを探してください 表示順など詳細は 下記画面と異なる可能性があります
上記画面から ダウンロードボタンをクリックします 上記の Windows 用バージョンをダウンロードして保存してください ( ファイル名はおそらく VMware-player-12.1.1-*******.exe という形式 ) その後 ダウンロードしたファイルをエクスプローラー上でダブルクリックしてインストールを開始します
デフォルトで ON になっている変更して OFF とすることを推奨 既存の Player がインストールされている場合は アップグレード 新規インストールの場合は インストール と表示されます
上記の画面まで進行したら 必ず PC を再起動してください 以上で VMware Workstation Player のインストールは終了です
2.Kali Linux のダウンロード このセクションでは Kali Linux をダウンロードして展開するまでを解説します VMware 用の Kali Linux を http://www.kali.org/ からダウンロードします メニューから Downloads をクリックしてください 画面を下にスクロールし KALI VIRTUAL IMAGES をクリックしてください
KALI VIRTUAL IMAGES のダウンロード画面に遷移します 画面を下にスクロールすると Prebuilt Kali Linux VMware Image がありますので 64 ビット版の イメージファイル (Kali Linux 64bit VM) をクリックしてください クリックするとダウンロードを促すダイアログが表示されますので 保存してください
なお ダウンロードする圧縮ファイルの容量は 2GB 超となりますので 終了までにかなり時間を要する場 合があります 展開後には約 11GB のサイズとなりますので ディスクの空き容量に留意してください ダウンロードが完了した状態では 7z の拡張子のついた圧縮ファイルになっています 7z 形式を解凍することのできるツールを使い 内容を展開してください PC 上に既にお持ちの展開ツールで解凍できない場合 7-zip などの圧縮 解凍ソフトをご利用ください 標準版 7-zip http://sevenzip.sourceforge.jp/ Portable 版 7-zip http://portableapps.com/apps/utilities/7-zip_portable ( 標準版は Windows へのインストールが必要 Poratble 版は展開するのみで使用可能 )
3.Kali Linux の VMware 上での設定 Kali Linux の 7z 圧縮ファイルを展開したフォルダの中の Kali2016-1.vmx をダブルクリックしてください VMware Workstation Player を最初に起動すると ユーザ登録画面が表示されます VMware から広告メールが届く場合もありますが ここに入力しなければ VMware Workstation Player を実行することはできませんので 有効なメールアドレスを入力して [ 続行 ] ボタンをクリックしてください ( [ 続行 ] ボタンは メールアドレスを入力するとクリックできるようになります ) 仮想マシンの移動 / コピーの確認画面が出たら [ コピーしました ] を選択してください
取外し可能デバイスに関する画面が出た場合は [OK] をクリックしてください ( 仮想マシン上で取り外し可能なデバイスが検出されたというメッセージです 今回の演習では 仮想マシン上でデバイスの取り外しなどをすることはありませんので [ 今後 このヒントを表示しない ] を選択して問題ありません ) Kali Linux が起動すると 以下のようなログイン画面が表示されます 参考 : パスワード間違いなどで ログインに失敗しているときは このように理由を示さずに 繰り返しログインを促すプロンプト状態へ戻る場合もあります Username ( ユーザ名 ) の入力フィールドに [ root ] と入力して Enter キーを押すか ログインダイアログの右下にある [Next] をクリックしてください 続いて パスワードの入力画面になりますので Password ( パスワード ) に [ toor ] と入力して Enter キーを
押すか ログインダイアログの右下にある [Sign In] をクリックしてください ログインに成功すると 以下のようなデスクトップ画面が表示されます
デスクトップ画面左上のメニューバーにある [ Applications ] をクリックして 以下のようにメニューが展開 できれば 演習準備は完了です 日本語キーボードの設定 ( 英語キーボード配列の機材の場合は必要ありません ) Kali Linux のデフォルトのキーボード設定は 英語配列となっています そのため @ といった記号を入力する際には キーボード設定が異なるため 意図した記号を入力するのが困難になります 演習を円滑に進めるために お使いのマシンが日本語キーボードの機種の場合 以下の作業を行ってキーボード配列を設定してください コマンドラインで変更する場合 : 画面左端のメニューから Terminal アイコンをクリックして Terminal を起動します
Terminal で [ setxkbdmap jp ] と入力して Enter キーを押します コマンドを実行した直後から 日本語配列のキーボードレイアウトに変更されています 設定をしない場合に いくつかの記号を入力した結果です 日本語配列とは異なる入力になってしまっています setxkbdmap jp キーボード設定を日本語に変更 設定変更した後の 先ほどと同じ希望を入力した結果です 設定変更により 正しい日本語配列の入力に変わっています この変更は Kali Linux のシステムを再起動すると初期化されますので 永続的に変更するには 以下の GUI で変更する場合 の手順に従って設定変更することをお勧めいたします GUI で変更する場合 : デスクトップ上にいくつかアイコンが表示されていますので 一番下の Show Applications をクリックします
アプリケーション一覧が表示されたら Settings アイコンをダブルクリックします All Settings ウィンドウが開きますので Keyboard をクリックしてください ダイアログ左下にある Input Sources リンクをクリックします
Region & Language ダイアログが開きますので Formats の United States (English) をクリックしてください Formats ダイアログが新たに開きますので リストから日本をクリックし 画面右上の Done ボタンをクリックしてください
Region & Language ダイアログに戻りますが セッションの再起動を要求されますので Restart Now を クリックしてください ログオフしてセッションを再起動すると 日本語のキーマッピングが完了しているはずです もし キーマッピングが反映されていない場合は 本ガイドの最後に解説するシステムの再起動を行ってください
4. 画面のロック解除 Windows と同様に Linux も画面ロックの機能があります 一定時間操作しないと スクリーンロックされますので 以下のような手順で解除します ロックされている画面で マウスを動かす キー入力をする または画面を下から上にスワイプするなどの操作により スクリーンロック画面から認証画面に変わります ロックしたユーザに対応するパスワードを入力して Enter キーを入力するか 画面右下にある Unlock ボタンをクリックすると解除することができます
5. シャットダウン 起動したアプリケーションは アプリケーション名のすぐ左の クリック ( テキストベースならば画面への exit の入力でも可 ) などで 終了することができます また VM をサスペンドする場合は VMware Workstation Player のメニューバーにある をクリックすることで VM の状態を保存することができます VMware Workstation Player のウィンドウ 上にある でもサスペンドを選択することは可能ですが できる限りメニューバーからのサスペンドを実施するようにしてください 上記以外では Terminal からもシャットダウンコマンドを実行できます シャットダウンのコマンドは shutdown h now です 6. 注意事項 すべての作業終了後は デスクトップ上に Kali Linux の 7z 圧縮ファイルを展開したフォルダを削除してはいけません VMware Workstation Player を使って作業を行う場合に このフォルダに格納されているデータが必要になります