Microsoft Word - 日本交流分析協会倫理綱領22年9月18日改定

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・人は環境から切り離されては生きられないだけではなく、同時に、多様な環境に生きている

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社会福祉法人○○会 個人情報保護規程

情報システムセキュリティ規程

理念と使命

特定非営利活動法人 日本ファイナンシャル・プランナーズ協会

個人情報保護規程

(2) 総合的な窓口の設置 1 各行政機関は 当該行政機関における職員等からの通報を受け付ける窓口 ( 以下 通報窓口 という ) を 全部局の総合調整を行う部局又はコンプライアンスを所掌する部局等に設置する この場合 各行政機関は 当該行政機関内部の通報窓口に加えて 外部に弁護士等を配置した窓口を

日商協規程集

個人情報保護規程例 本文

8. 内部監査部門を設置し 当社グループのコンプライアンスの状況 業務の適正性に関する内部監査を実施する 内部監査部門はその結果を 適宜 監査等委員会及び代表取締役社長に報告するものとする 9. 当社グループの財務報告の適正性の確保に向けた内部統制体制を整備 構築する 10. 取締役及び執行役員は

外部通報処理要領(ホームページ登載分)

日本医療情報学会

第 4 条 ( 取得に関する規律 ) 本会が個人情報を取得するときには その利用目的を具体的に特定して明示し 適法かつ適正な方法で行うものとする ただし 人の生命 身体又は財産の保護のために緊急に必要がある場合には 利用目的を具体的に特定して明示することなく 個人情報を取得できるものとする 2 本会

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個人情報の取り扱いに関する規程

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個人情報管理規程

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個人情報保護規程 株式会社守破離 代表取締役佐藤治郎 目次 第 1 章総則 ( 第 1 条 - 第 3 条 ) 第 2 章個人情報の利用目的の特定等 ( 第 4 条 - 第 6 条 ) 第 3 章個人情報の取得の制限等 ( 第 7 条 - 第 8 条 ) 第 4 章個人データの安全管理 ( 第 9

社会福祉法人春栄会個人情報保護規程 ( 目的 ) 第 1 条社会福祉法人春栄会 ( 以下 本会 という ) は 基本理念のもと 個人情報の適正な取り扱いに関して 個人情報の保護に関する法律 及びその他の関連法令等を遵守し 個人情報保護に努める ( 利用目的の特定 ) 第 2 条本会が個人情報を取り扱

保健福祉局地域福祉課

14個人情報の取扱いに関する規程

平成13年度 社会福祉助成事業

イ -3 ( 法令等へ抵触するおそれが高い分野の法令遵守 ) サービスの態様に応じて 抵触のおそれが高い法令 ( 業法 税法 著作権法等 ) を特に明示して遵守させること イ -4 ( 公序良俗違反行為の禁止 ) 公序良俗に反する行為を禁止すること イ利用規約等 利用規約 / 契約書 イ -5 (

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接触において 公平 誠実に行動するものとし 直接 間接を問わず 又利害の大小を問わず 癒着その他外部からの疑惑や不信を招くような行動をしてはならない とりわけ 容器包装に係る分別収集及び再商品化の促進等に関する法律 で規定されている特定事業者や 当協会と再商品化実施に係る契約を締結する もしくは締結

メ 札幌市オンブズマン条例 平成 12 年 12 月 12 日条例第 53 号 改正 札幌市オンブズマン条例 平成 15 年 10 月 7 日条例第 33 号 平成 20 年 11 月 7 日条例第 36 号 目次第 1 章総則 ( 第 1 条 第 4 条 ) 第 2 章責務 ( 第 5 条 第 7

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個人情報保護方針

本サイトにおける個人情報の利用目的は以下のとおりです 当社は 本人の同意なく目的の範囲を超えて利用しません (1) 本サイト会員登録者の個人認証及び会員向け各種サービスの提供 (2) インターネットまたは電話を通じて提供する 宿予約サービス 及びそれに付帯関連する業務の遂行 (3) 上記 (2) に

3 参照基準次に掲げる基準は この基準に引用される限りにおいて この基準の一部となる - プライバシーマーク付与適格性審査実施規程 - プライバシーマーク制度における欠格事項及び判断基準 (JIPDEC) 4 一般要求事項 4.1 組織 審査業務の独立性審査機関は 役員の構成又は審査業務

点で 本規約の内容とおりに成立するものとします 3. 当社は OCN ID( メールアドレス ) でログインする機能 の利用申込みがあった場合でも 任意の判断により OCN ID( メールアドレス ) でログインする機能 の利用をお断りする場合があります この場合 申込者と当社の間に利用契約は成立し

はじめに サントリーグループは 企業理念として定める 人と自然と響きあう と Growing for Good 及びサントリーグループ企業倫理綱領に基づき 安全 安心で高品質な商品 サービスをお届けするために 国連グローバル コンパクト 署名企業として公正 公平な取引を実施し サプライチェーン上のお

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文書管理番号

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( 登録の審査及び登録 ) 第 7 条市長は, 前条の規定による申請を受けたときは, 第 5 条に規定する登録の要件を満たしていることを確認の上, 届出のあった情報を登録するものとする ( 登録情報の利用 ) 第 8 条市長は, 次に掲げる事由に該当するときは, 市民等の生涯学習活動を促進し, 又は

日本赤十字社におけるソーシャルメディア利用のガイドライン 平成 26 年 4 月 4 日 日本赤十字社の職員は ソーシャルメディアの公式アカウントの利用及び私的利用にあたって は 本ガイドラインに従います 1. ソーシャルメディアの定義 Facebook Twitter ブログなどに代表される イン

財団法人日本体育協会個人情報保護規程

個人情報保護規定

当社からの電子メール の受信を許諾すること (3) 当社が 会員の電力受給契約情報 本サービスの利用にあたって登録した会員情報等を本規約で定める範囲内で利用することを許諾すること 2 当社は 会員資格を満たす者から第 5 条第 1 項に定める方法による利用申込を受付け

2 センターは 前項の届出を受理したときは 当該利用者の設定を解除するものとする ( 設定票等の再発行 ) 第 7 条利用者は センターが交付した Web-EDI 機能利用情報の書類の再交付を申請するときは 様式 WE-04 号 Web-EDI 機能利用証等再交付申込書 に必要事項を記載して センタ

 

注意すべきポイント 1 内定承諾書は 内定者の内定承諾の意思を明らかにさせるものです 2 2 以降の注意すべきポイントについては マイ法務プレミアムで解説しています

第 2 章 個人情報の取得 ( 個人情報の取得の原則 ) 第 4 条個人情報の取得は コンソーシアムが行う事業の範囲内で 利用目的を明確に定め その目的の達成のために必要な範囲においてのみ行う 2 個人情報の取得は 適法かつ公正な方法により行う ( 特定の個人情報の取得の禁止 ) 第 5 条本条各号

個人情報取扱方針

個人情報の保護に関する規程(案)

第 2 条ガイアは 関係法令等及びこれに基づく告示 命令によるほか業務要領に従い 公正 中立の立場で厳正かつ適正に 適合審査業務を行わなければならない 2 ガイアは 引受承諾書に定められた期日までに住宅性能証明書又は増改築等工事証明書 ( 以下 証明書等 という ) を交付し 又は証明書等を交付でき

研究活動における不正行為への対応等に関する規程 ( 目的 ) 第 1 条 本規程は小池化学株式会社 ( 以下 当社 という ) における研究活動での不正行為を防止 すると共に 不正行為が行われ 又はそのおそれがある場合の取扱いに関し 必要な事項を 定める ( 定義 ) 第 2 条本規程において 不正

会員に対する処分等に係る手続に関する規則 (2018 年 7 月 30 日制定 ) 第 1 章総則 ( 目的 ) 第 1 条本規則は 定款第 15 条に規定する会員に対する処分及び不服の申立てに係る手続の施行に関し 必要な事項を定めることを目的とする ( 定義 ) 第 2 条本規則において 次の各号

PASMO付身分証等オートチャージサービス会員規約

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鳥取県不動産物件情報サイト倫理綱領

個人情報によって識別される特定の個人をいう ( 基本理念 ) 第 3 条個人情報は 個人の人格尊重の理念の下に慎重に取り扱われるべきものであることにかんがみ その適正な取扱いを図るものとする 第 2 章個人情報 ( 利用目的の特定 ) 第 4 条個人情報を取り扱うに当たっては 定款の定める業務を遂行

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基準該当短期入所小規模多機能センターさくらテラス 利用契約書 ( 以下 利用者 という ) と社会福祉法人慈徳会 ( 以下 事業者 という ) は 基準該当短期入所小規模多機能センターさくらテラス ( 以下 当施設 という ) が利用者に対して提供する基準該当短期入所サービスについて 次のとおり契約

 

報主体の権利利益及びプライバシーの侵害の防止に関し 必要な措置を講じるよう勤める 2 本センターの職員等は 業務上知り得た個人情報を漏えいし または不当な目的に使用してはならない 第 2 章 管理体制及び責任 ( 管理体制 ) 第 6 条本センターは 個人情報の適切な管理を効果的に実施するため 役割

役職員が権利者又は発明者である知的財産権の保有をいう 第 2 章利益相反マネージメントの体制第 1 節利益相反マネージメント委員会 ( 設置 ) 第 3 条研究所に 利益相反マネージメント委員会 ( 以下 利益相反委員会 という ) を置く ( 任務 ) 第 4 条利益相反委員会は 次に掲げる事項に

Webエムアイカード会員規約

(3) 障害を理由とする差別障害を理由とする不当な差別的取扱いを行うこと又は合理的配慮の提供をしないことをいいます (4) 障害を理由とする不当な差別的取扱い客観的にやむを得ないと認められる特別な事情なく 障害又は障害に関連する事由により障害者を区別し 排除し 又は制限すること 障害者に障害者でない

東京造形大学 ハラスメントの防止・対策に関するガイドライン

前文 MUTOHグループの行動規範は MUTOHグループのすべての役員および従業員が 法令および社内規則等を遵守することはもとより 経営理念と経営方針に基づいて高い倫理的価値観をもって日常の業務を執行するための規範を定めるものです MUTOHグループは その役割を経営管理と事業執行に明確に区分した上

( 委員以外の者の出席 ) 第 5 条委員長は 必要に応じ当該研究に必要な知見及び専門知識を持つ教員 産業医または看護師等を委員会の同意を得て出席させ 意見を聴くことができる ただし 上記の者の出席が困難な場合は 委員長又は委員長が指名した者が口頭等で意見を聴取し 委員会で報告することができる (

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東京都障害者への理解促進及び差別解消の推進に関する条例 目次前文第一章総則 ( 第一条 第六条 ) 第二章障害を理由とする差別に関する相談及び紛争の防止又は解決のための体制等第一節障害を理由とする差別の禁止 ( 第七条 ) 第二節障害を理由とする差別に関する相談体制 ( 第八条 ) 第三節障害を理由

( 除名 ) 第 9 条社員が次のいずれかに該当するに至ったときは 社員総会の決議によって当該社員を除名することができる (1) この定款その他の規則に違反したとき (2) この法人の名誉を傷つけ または目的に反する行為をしたとき (3) その他除名すべき正当な事由があるとき ( 社員資格の喪失 )

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個人情報保護に関する規定 ( 規定第 98 号 ) 第 1 章 総則 ( 目的 ) 第 1 条学校法人トヨタ学園および豊田工業大学 ( 以下, 総称して本学という ) は, 個人情報の保護に関する法律 ( 平成 15 年法律第 57 号, 以下, 法律という ) に定める個人情報取り扱い事業者 (

3 広報広聴は 第 1 項の規定による申請を確認し 各課用ツイッターの開始を認めるときは 各課用ツイッターのユーザー名 名前及びパスワードを定め ツイッターに登録する 4 広報広聴は 前項の規定により各課用ツイッターに係る登録をしたときは その旨を各課用ツイッター開始承諾書 ( 別記様式第 2 号

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保総発第○○○号

KUSA1 基本契約書

第 5 条 CPD 会員の登録手続き 1.CPD 会員資格 CPD 会員の登録は 本協会ホームページのCPDシステムより 本規約に同意のうえ 所定欄に必要事項を入力して申請してください 所定の手続きによりCPD 会員の登録申請を行った申請者は CPD 事務局により承認された後にCPD 会員としての資

第 1 章総則 ( 目的 ) 第 1 条この業務規程は 工業所有権に関する手続等の特例に関する法律 ( 平成 2 年法律第 30 号 以下 法 という ) 第 39 条において準用する同法第 22 条第 1 項の規定に基づき 調査業務の実施に関し必要な事項を定めることを目的とする ( 調査業務実施の

制定 : 平成 24 年 5 月 30 日平成 23 年度第 4 回理事会決議施行 : 平成 24 年 6 月 1 日 個人情報管理規程 ( 定款第 65 条第 2 項 ) 制定平成 24 年 5 月 30 日 ( 目的 ) 第 1 条この規程は 定款第 66 条第 2 項の規定に基づき 公益社団法

一般社団法人千葉県社会福祉士会ぱあとなあ千葉名簿登録規程規程第 22 号平成 25 年 7 月 20 日制定平成 25 年 11 月 16 日改正最新改正平成 27 年 11 月 28 日改正 ( 目的 ) 第 1 条本規程は一般社団法人千葉県社会福祉士会 ( 以下 本会という ) 権利擁護センター

適当な内容については 当該教育関係機関に事前に通知することなく そのホームページを削除できる ( ホームページにおける個人情報の保護 ) 第 7 条ホームページの公開にあたっては 人権を守るとともに 高知県個人情報保護条例 ( 平成 13 年高知県条例第 2 号 ) 等を厳守しなければならない 2

(6) 強制労働 児童労働禁止 わたしたちは いかなる強制労働及び児童労働にも関与しません (7) 労働安全衛生わたしたちは 労働安全衛生に関する法令や労働災害の防止のために定められたルールを順守します また 安全と健康を確保し 快適な職場環境の形成を促進し これらに反する行為はしません 2. オー

注意 本様式は参考としてお示しするものです 引用する場合は各法人 事業所にて十分精査した上でご利用ください 介護予防 日常生活支援総合事業第一号事業契約書 様 ( 以下 利用者 という ) と ( 例 : 株式会社 社会福祉法人 会等 )( 以下 事業者 という ) は 事業者が提供するサービスの利

エーシーニールセン・コーポレーション株式会社 個人情報保護方針

( 退会 ) 第 8 条この会の会員は 退会届を事務局に提出し任意に退会することができる 2 会員の属する法人が解散したときは 当該会員は この会を退会したものとみなす ( 除名 ) 第 9 条 会員が次の各号のいずれかに該当する場合には その会員に全体会議において事前に弁明の機会を与えた上で 全体

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個人情報の保護に関する

にしてつグループコンプライアンス方針 実施平成 法令や社会規範等の遵守 コンプライアンス方針 にしてつグループは 法令違反や非倫理的な行為による利益を一切求めません 事業活動を行う国 地域で適用されるすべての法令 業界基準 社会規範 ( 以下 法令や社会規範等 と記す ) を

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5. 当社は 会員に対する事前の通知を行うことなく 本規約を変更できるものとします この場合 本サービスの提供等については 変更後の規約が適用されるものとします 6. 前項の場合 当社は変更前に又は変更後遅滞なく 変更後の本規約を本サイト上にて告知するものとします 第 4 条 ( 本サービスの利用料

4 予備調査委員会は必要に応じて 予備調査の対象者に対して関係資料その他予備調査を実施する上で必要な書類等の提出を求め又は関係者のヒアリングを行うことができる 5 予備調査委員会は 告発の受付から 30 日以内に その調査結果を研究倫理委員会に報告する 6 研究倫理委員会は その調査結果を最高管理責

5) 輸送の安全に関する教育及び研修に関する具体的な計画を策定し これを適確に実施する こと ( 輸送の安全に関する目標 ) 第 5 条前条に掲げる方針に基づき 目標を策定する ( 輸送の安全に関する計画 ) 第 6 条前条に掲げる目標を達成し 輸送の安全に関する重点施策に応じて 輸送の安全を確 保

Transcription:

特定非営利活動法人 日本交流分析協会倫理綱領 第 1 章 総則 第 1 条 ( 目的 ) この綱領は 特定非営利活動法人日本交流分析協会会員 ( 以下会員という ) が協会組織の構成員として守るべき行動規範および業とするか否かを問わず交流分析士資格に基づいて行うノンクリニカル領域の専門的援助行為における倫理基準を定めたものである 第 2 条 ( 使命 ) 会員は日常の活動において 人間関係が基本になることを自覚し 自ら健全な心身の保持に努めるとともに 人間尊重を基本理念として家庭 地域 職場 社会の場で人間関係の円滑化や問題解決を図ることを使命とする 2. 会員は 交流分析理論を活用した相談 カウンセリング 教育および理論研究 等によって人々の自己実現や成長を支援し 社会の発展に貢献する 第 3 条 ( 責任 ) 養に努めなければならない 会員はその使命の達成にふさわしい識見と技量を保持し 人格の涵 第 2 章 第 1 節 会員の行動規律 一般原則 第 4 条 ( 基本的立場 ) 会員は基本的人権を尊重し社会貢献に寄与することを旨とする したがってどの分野の活動においても基本的立場を保持するよう努めなければならない 2. 会員は その使命に鑑み 交流分析士の資格を使って自らの業務を行う場合は 個人面談及び個人に関わる環境に対しても援助活動を行うものである 組織にあっては人事 総務などと連絡する他 産業医 精神科医などと連携をとり対象者への援助を行う 3. 会員は交流分析理論及び人間行動科学を基に自己の人間性を高め 自律性を持っ て行動し 組織活性化 青少年の健全育成 生涯学習など人間関係の改善や向上を 促す 1

4. 会員は協会構成員として協会の基本規程である定款 組織規程 会員資格認定規 程 日本交流分析協会倫理綱領を遵守しなければならない 第 5 条 ( 職務規律 ) 指導会員以上の資格を保有する会員は その資格に対応して協会 が定めた範囲で相談 カウンセリング 教育研修などを行うことができる 2. 会員は交流分析士の資格を使って自らの業務を行う場合は 基本的人権を尊重し 人種 信条 信教 性別 年齢 社会的身分又は 門地により 政治的経済的 社会的関係においていかなる差別をもしてはならない 常に公正な態度をもって職務を行い その信頼を保持しなければならない 3. 会員は他者に対する人格または人権にかかわる言動または公序良俗に反する行 為を行なったり その行為をする者に加担してはならない 4. 会員は自己の資格を貸与するなど その職務に関連して品性と信用を損なう 行為をしてはならない 5. 職務権限を有する会員が他の会員を対象にした職務を行う場合は その権限を 利用して 売買貸借 性的関係などの個人的関係および取引関係を持ってはなら ない 6. 会員は当協会の名前を利用して会員の確保 普及の為に行なう教育研修 講演等 で不当なる価格をもって利益を得てはならない 第 6 条 ( 知的所有権 秘密保持 ) 会員は 当協会の講習会 研修会などで知りえた資料 等を他に使用する場合は著作権保護上の定めに応じた手続きを取らなければな らない 2. 相談 援助などで得た知的財産や事例 共同研究で得た資料は 関係者の 了解 許可なく使用し権利化してはならない 3. 当協会の文献や資料は 当協会が認める事業においてはその限りではないが 個人的な著書に引用する場合は 書面をもって理事会の許可を得て出典を明示 しなければならない 4. 当協会の事業運営上の機密事項および協会の不利益となる事項を他に漏らして 2

はならない 第 7 条 ( 専門家の尊重 自己研鑽義務 ) 会員は職務を行うにあたっては自己の能力の 限界を自覚し 必要に応じて他の分野の専門家による協力を受けるほか 専門家の 紹介やそれへの委嘱を行わなければならない 2. クリニカルの領域において交流分析を使って職務又は活動を行う事を禁止する 専門医に協力して活動する場合でも あくまでも専門医の指示によるものに限る 3. 会員は自らの技能の研鑚に勤め 進んでスーパーバイズを受けなければならな い 4. 会員は交流分析の知識 技能だけでなく 周辺理論の知識 技能を深め応用研 究を通じて 協会の活動と交流分析の普及につとめなければならない 5. 社会 地域 企業 教育等の分野の動向に関心を払い 専門家としての能力を 高めるように努めなければならない 第 2 節 契約 第 8 条 ( 守秘義務 ) 会員は職務上知りえた秘密を正当な理由なく他人に漏らしたり利 用してはならない 2. 交流分析の事例発表にあたっては他人のプライバシーなど 個人の問題が他人 にさらされないように充分に留意し 相談者 援助者が特定されないように配慮 しなければならない 3. 会員は指導教育にあたる場合にも 守秘義務の重要性を 被研修者に対して周 知徹底させなければならない 第 9 条 ( 危機解除義務 ) 会員は交流分析に関する相談 援助 教育を行っている時 日常生活に支障をきたす問題に遭遇した場合 またその危険性を感じた場合は直ち に相談 援助 教育をとりやめ 危険防止と回避に努めなければならない 第 10 条 ( 安易な請負の禁止 ) 交流分析に関する相談 援助 教育を行う者は 自ら 交流分析を理解し 自己開示することが原則であり 相手又はその関係者に過大な 期待を持たせてはならない 3

第 11 条 ( 私的感情の排除 ) 会員は私的感情が相手との間に生じ職務の遂行に支障を きたす恐れがある場合には 速やかに相談 援助 教育を中止するか 他の指導会員に依頼しなければならない 第 12 条 ( 配慮義務 ) 会員は職務を行うにあたり 対象者の心身に不必要な負担を与 えたり 苦痛や不利益をもたらすようなことをしてはならない 第 3 節 組織に関して 第 13 条 ( 安全配慮義務への協力 ) 会員は企業 団体等が構成員に対して行う安全配 慮義務を 契約関係にある企業 団体などに対して促進するよう協力を要請しなけ ればならない 2. 会員は職務を遂行するにあたって 社員が相談 援助が受けられる適切な場所 と必要な時間について配慮するように 契約関係にある企業 団体等に要請しな ければならない 第 14 条 ( 利益の相反 ) 会員は契約関係にある企業などに対して 相談 援助者とし ての社会的地位にふさわしい注意義務を負うものとする 2. 会員は契約関係にある企業などと相談 援助者との間に利益が相反するおそれ がある場合には それぞれに対してその事情を説明しなければならない 3. 会員は利益の相反が生じた場合において 契約関係にある企業などから相談 援助者に関する情報の提供の要求があった時は 相談 援助者の利益と保護を優先しなければならない 但し 企業などの要求が社会通念上不当でない場合には 法令に定められている事業主等の義務を充足する範囲の情報を提供しなければならない 第 15 条 ( 紛争の防止 ) 会員は その職務の遂行に関連して 関係者の名誉と信頼を 損なうような行為をしてはならない 又 相談者 援助者 その他の当事者との信 頼関係を保持するように努めなければならない 2. 会員は相談者 援助者又は 関係者との間で紛争が生じた場合には 信義をも って誠実に対処して早期解決にあたらなければならない 4

第 3 章 組織秩序 懲罰 第 16 条 ( 協会の職務 ) 会員が協会の組織規程 支部運営要綱上の職務を担当する場 合は 組織責任者の指示に従い専念するとともに 組織の秩序を維持しなければな らない 2. 職務に関し正当な理由なく自らに対する利益導入を計り または不正行為をし てはならない 第 17 条 ( 倫理委員会の設置 ) 当協会に倫理委員会を置く 2. 前項の倫理委員会に関する事項は別に定める 第 18 条 ( 懲戒処分 ) 当協会の会員が 本倫理綱領に違反したとき または会員資格認定規程 8( 認定資格失効 ) に基づき資格が失効されたときは その実情に応じて懲戒処分を行なう 2. 懲戒処分は以下とする (1) 除名相当 (2) 役職解任 (3) 資格降格 (4) 交流分析士職務停止 制限 (5) 訓戒 3. 懲戒処分は倫理委員会で審議決定し 理事長がこれを執行する 4. 会員は 倫理委員会において弁明の機会を与えられる また 裁決について異議あるときは理事長に再審査をもとめることができる 理事長は 再審査の請求があったときは 倫理委員会に再審査させなければならない 付則 1. 1999 年 11 月 1 日 施行 2.2002 年 12 月 1 日 改定 3.2005 年 10 月 1 日 改定 4.2010 年 9 月 18 日 改定 5