Eagle ファイルのインポートインポート
2 DesignSpark 著作権表示 このソフトウェアとマニュアルの全体及び一部に記載されている著作権は RS Components に帰属しています RS Components の書面による事前の許可なく 方法や媒体を問わず このソフトウェアとマニュアルの全体又はその一部をいかなる人物に対しても使用 販売 譲渡 コピー 複製してはいけません このマニュアルを使用する場合は 自らの責任において使用し RS Components やその関連会社はいかなる種類の損失や損害の責任も負わないことを理解するものとします RS Components は すべてのハードウェア / ソフトウェア環境でソフトウェアパッケージが正常に動作することを保証しません RS Components はソフトウェアのテストと文書の校閲を実施していますが 明示的 / 黙示的を問わず このソフトウェア又は文書の品質 性能 商業性 特定目的への適合性について 一切の保証や表明を提供しません ソフトウェアと文書は 現状 のままライセンス付与され ラインセンス取得者であるユーザは 品質や性能に関するあらゆるリスクを想定した上でソフトウェアや文書を使用するものとします ソフトウェアや文書の使用又は使用不能によって 直接的 間接的 特殊 偶発的 必然的な損害が生じた場合も そうした損害の可能性を示唆されていたとしても RS Components は一切責任を負いません RS Components は 自社のソフトウェアプログラムと出版物を予告なく変更 改変 修正 アップグレードする権利を有し またその権利の行使について責任を負いません DesignSpark は RS Components の商標です Microsoft Windows Windows NT Intellimouse は Microsoft Corporation の登録商標又は商標です Eagle は CadSoft が著作権を保有します その他の商標は所有各社に帰属します Copyright RS Components. 1997-2011. All rights reserved. E&OE 発行日 : 2011 年 2 月 23 日第 1 版 RS Components Ltd International Management Centre 8050 Oxford Business Park North Oxford OX4 2HW United Kingdom Tel: +44 (0)1865 204000 Fax: +44 (0)1865 207400
DesignSpark 3 内容 内容... 3 第 1 章デザインの変換... 4 概要... 4 サポートされる Eagle のバージョン... 4 デザインのエクスポート... 4 Eagle デザインの DesignSpark へのインポート... 6 デザイン転送における制限事項... 6 基板間隔... 6 未完了のトラック... 6 第 2 章ライブラリの変換... 7 Eagle のライブラリ構造... 7 ライブラリのエクスポート... 7 ライブラリの DesignSpark へのインポート... 9 中間ファイルをインポートして回路図記号を作成する... 9 中間ファイルをインポートして基板フットプリントを作成する...12 中間ファイルをインポートしてコンポーネントを作成する...15
4 第 1 章 デザインの変換 第 1 章デザインの変換 概要 Eagle デザイン ( 回路図及び基板 ) は 記号 フットプリント 及びコンポーネントライブラリとして DesignSpark にインポートできます サポートポートされる Eagle のバージョバージョン DesignSpark は Eagle V5.x とともに V4.01 及び V4.11 までの以前のバージョンをサポートしています ULP ファイルは DesignSpark とともに提供され Eagle フォーマットから中間 ASCII フォーマットへのエクスポートに使用されます これらのファイルを開くことで DesignSpark にインポートできます デザインザインのエクスポーエクスポート 回路図デザインと基板デザインは いずれも同じメニューオプションと ULP 機構を使用して Eagle からエクスポートできます 唯一異なる点は 一方の ULP ファイルを回路図デザインで実行し もう一方の ULP ファイルを基板デザインで実行するということです Eagle デザインを ASCII ファイルにエクスポートエクスポートするには 1. タスクバー又はデスクトップアイコン ( 作成した場合 ) から Eagle を起動します 2. プロジェクトマネージャで [File ( ファイル )] メニューから [Open ( 開く )] オプションを選択します 3. [Open > ( 開く >)] で 変換するデザインに応じて [Schematic ( 回路図 )] 又は [Board ( 基板 )] を選択し ます 4. 該当するフォルダを見つけて 変換するファイルに移動します 5. ファイルを選択し [Open ( 開く )] をクリックします 6. デザインが回路図 ( 又は基板 ) エディタに表示されます 7. 次に デザインを中間 ASCII ファイルフォーマットに変換する必要があります 8. デザインエディタのツールバーから [ULP] アイコンを選択します ([Options ( オプション )] メニュー項目の下にあります ) 9. [Run( 実行 )] ウィンドウが開きます このウィンドウで DesignSpark 用に提供された適切な ULP ファイルを選択します 10. デフォルトの Eagle ULP フォルダから移動し DesignSpark / EagleULP フォルダに切り替える必要があります このフォルダに DesignSpark ULP ファイルが一覧表示されます 11. 回路図デザインの場合は SchematicToIntermediate.ulp ファイルを選択する必要があります 12. 基板デザインを変換する場合は PcbToIntermediate.ulp ファイルを選択します
第 1 章 デザインの変換 5 13. 選択したら [Open ( 開く )] ボタンをクリックします 14. 中間ファイルのフォルダとファイル名を選択します デフォルトでは 選択したフォルダとファイル名が 開いた Eagle デザインのフォルダとファイル名になります 15. 回路図デザインを開いて変換する場合は ファイル拡張子が.eis になります 基板 (PCB) ファイルを開いた場合は ファイル拡張子が.eip になります 16. [Save ( 保存 )] をクリックすると 中間ファイル (.eis 又は.eip) が書き込まれます これで DesignSpark にインポートする準備が整いました 17. デザインのサイズによっては ULP ファイルの実行に多少時間がかかる場合があります 18. Eagle デザインの下部にあるステータスバーで ファイルの進捗状況を確認できます 完了したら ステータスが [Run: SchematicToIntermediate.ulp: finished ( 実行 : SchematicToIntermediate.ulp: 完了 )] に変化します
6 第 1 章 デザインの変換 Eagle デザインの DesignSpark へのインポーインポート 次に Eagle で作成した中間 ASCII ファイルを DesignSpark にインポートする必要があります Eagle デザインファイルを DesignSpark にインポートインポートするには 1. DesignSpark を起動します 2. [File ( ファイル )] メニューで [Import ( インポート )] を選択します 3. 中間ファイルが格納されているフォルダに移動し ファイルを選択します 4. ファイル名を追加してテクノロジファイルを選択するための小さなダイアログが開きます このダイアログは 検出されたデザインタイプが自動的に反映される点を除き 回路図ファイルと基板ファイルで同一です 5. ファイル名を選択するか インポートされたデザイン名であらかじめ設定されている名前をそのまま使用します 6. 目的が明確で特定の要件がある場合を除き [None ( なし )] をテクノロジファイル名として選択します これは変換作業において必須ではありません 7. [OK] をクリックしてデザインをインポートします 8. DesignSpark で 画面にデザインが再描画されます この画面でデザインを自由に使用して編集できます 9. デザインは [File ( ファイル )] メニューの [Save ( 保存 )] オプションを使用して必ず保存してください デザインザイン転送転送におけるにおける制限事制限事項 基板間隔 ほとんどのデザインは DesignSpark に問題なく転送できますが Eagle には注意すべきいくつかの制限事項があり 該当する DesignSpark 基板デザインでは 明らかなエラーが発生する可能性があります Eagle 基板デザインで定義された間隔ルール ( クリアランス ) は ULPスクリプトにアクセスできないため DesignSpark に転送できません DesignSpark の [Design Rule Check ( デザインルールチェック )] で予想より多くのエラーが発生する場合は [Design Technology ( デザインテクノロジ )] ダイアログの [Spacings ( 間隔 )] を確認してください これらの設定は Eagle の元の設定と一致するように編集する必要があります 未完了のトラック Eagle では トラックがパッドの 接続ポイント に達する前に 終了 させることができます DesignSpark への転送では この種類のトラックは画面と [Design Rule Check ( デザインルールチェック )] で [unfinished track ( 未完了のトラック )] として表示されます これは必ずしも問題ではありません [Design Rule Check ( デザインルールチェック )] では トラックがパッドに触れている限り回路の完全性をチェックするため 通常より多くの DRC エラーが表示されることがありますが 削除したい場合は手動で編集することもできます
第 2 章 ライブラリのインポートインポート 7 第 2 章ライブラリの変換 Eagle のライブラリライブラリ構造 Eagle ライブラリファイル (.lbr) には 回路図記号 基板フットプリント 部品 / コンポーネント情報がすべて 1 つの自己格納ファイルとして収録されています DesignSpark は 回路図記号 基板フットプリント 部品 / コンポーネントのライブラリタイプごとに個別のファイルを使用します このため 変換時には 1 つの Eagle ライブラリファイル ( 及びその後に作成される.eil 中間ファイル ) が個別の DesignSpark ファイルに変換されます ライブラリイブラリのエクスポーエクスポート 変換に必要な各ライブラリは ULP ファイルを使用してエクスポートされ 中間フォーマットファイル (.eil) に変換されます ULP ファイルは 1 つのみで ライブラリタイプごとに異なるファイルが個別に存在するわけではありません Eagle ライブラリを ASCII ファイルにエクスポートエクスポートするには 1. タスクバー又はデスクトップアイコン ( 作成した場合 ) から Eagle を起動します 2. プロジェクトマネージャで [File ( ファイル )] メニューから [Open ( 開く )] オプションを選択します 3. [Open > ( 開く >)] で [Library ( ライブラリ )] を選択します 4. [Open ( 開く )] ダイアログで フォルダに移動して 変換するライブラリを選択します 5. [Open ( 開く )] をクリックします 6. ライブラリが開きますが この時点では何も表示されません これはライブラリマネージャであり この画面からライブラリエンティティを編集して作成します 7. 次に ライブラリを中間 ASCII ファイルフォーマットに変換する必要があります 8. ライブラリエディタのツールバーから [ULP] アイコンを選択します ([Library ( ライブラリ )] 及び [Options ( オプション )] メニュー項目の下にあります ) 9. [Run( 実行 )] ウィンドウが開きます このウィンドウで DesignSpark 用に提供された適切な ULP ファイルを選択します 10. デフォルトの Eagle ULP フォルダから移動し DesignSpark / EagleULP フォルダに切り替える必要があります このフォルダに DesignSpark ULP ファイルが一覧表示されます 11. LibraryToIntermediate.ulp ファイルを選択します
8 第 2 章 ライブラリのインポートインポート 12. 選択したら [Open ( 開く )] ボタンをクリックします 13. 中間ファイルのフォルダとファイル名を選択します デフォルトでは 選択したフォルダとファイル名が 開いた Eagle ライブラリのフォルダとファイル名になります 14..eil ファイルを選択するように指示されます 15. [Save ( 保存 )] をクリックすると 中間ファイル (.eil) が書き込まれます これで DesignSpark にインポートする準備が整いました 16. ライブラリのサイズによっては ULP ファイルの実行に多少時間がかかる場合があります 17. Eagle デザインの下部にあるステータスバーで ファイルの進捗状況を確認できます 完了したら ステータスが [Run: LibraryToIntermediate.ulp: finished ( 実行 : LibraryToIntermediate.ulp: 完了 )] に変化します
第 2 章 ライブラリのインポートインポート 9 ライブラリイブラリの DesignSpark へのインポーインポート 前述のように Eagle の各ライブラリファイルから作成した 1 つの中間ファイルを 必要なライブラリ要素を作成するための 3 つの DesignSpark ファイルとして読み込む必要があります このため 1 つの.eil ファイルを使用して DesignSpark の各ライブラリ ( 回路図記号 基板フットプリント 部品 / コンポーネント ) に対して 3 回インポートする必要があります 以下の手順では タイプごとに詳しい手順を説明していますが 実際には 3 つとも同じ手順になります 中間ファイルをインポートして回路図記号を作成する 中間ファイルファイルをインポートインポートしてして回路図記号回路図記号を作成作成するには 1. DesignSpark を起動します 2. [File ( ファイル )] メニューで [Libraries ( ライブラリ )] を選択します 3. [Schematic Symbols ( 回路図記号 )] タブをクリックします 4. [New Lib ( 新規ライブラリ )] ボタンをクリックします Eagle ライブラリの変換先となる新しいライブラリを作成します 5. 新しいライブラリの名前を入力します ファイル拡張子を入力する必要はありません 拡張子は自動的に割り当てられます 6. [Save ( 保存 )] ボタンをクリックします 7. 新しい空のライブラリが表示されます
10 第 2 章 ライブラリのインポートインポート 8. 次に Eagle.eil ファイルを変換して追加します 9. [Add File ( ファイルの追加 )] ボタンをクリックします 10. [Open ( 開く )] ダイアログで インポートする.eil ファイルを選択します このファイルは 3 つのライブラリをそれぞれ作成するために 3 回使用します 11. [Open ( 開く )] をクリックします 12. インポート機構により Eagle ライブラリファイルが自動的に検出されます 13. Eagle ファイルは自己格納ファイルなので テクノロジファイルを使用する必要はありません 標準的な名前や色を適用する場合は テクノロジファイルを使用することもできます 14. テクノロジファイルの [Name ( 名前 )] で [None ( なし )] を選択します 15. [OK] ボタンをクリックします 16. 進捗状況バーが表示されます インポートするライブラリのサイズによっては 実行に多少時間がかかる場合があります
第 2 章 ライブラリのインポートインポート 11 17. ライブラリが開き [Library Contents ( ライブラリコンテンツ )] リストに表示されます 18. コンテンツのクイックビジュアルチェックを行うには [Library Contents ( ライブラリコンテンツ )] リストでいずれかの項目を選択して [Preview ( プレビュー )] ボタンをクリックすると 記号が表示されます 19. 複数のライブラリを変換するには この手順をステップ 4 から繰り返します
12 第 2 章 ライブラリのインポートインポート 中間ファイルをインポートして基板フットプリントを作成する 中間ファイルファイルをインポートインポートしてして基板基板フットプリントフットプリントを作成作成するには 1. DesignSpark を起動します 2. [File ( ファイル )] メニューで [Libraries ( ライブラリ )] を選択します 3. [PCB Symbols( 基板記号 )] タブをクリックします 4. [New Lib ( 新規ライブラリ )] ボタンをクリックします Eagle ライブラリの変換先となる新しいライブラリを作成します 5. 新しいライブラリの名前を入力します ファイル拡張子を入力する必要はありません 拡張子は自動的に割り当てられます 基板記号ライブラリでは 複数の中間ファイルを一度に追加してフットプリントを合理化できます 6. [Save ( 保存 )] ボタンをクリックします 7. 新しい空のライブラリが表示されます
第 2 章 ライブラリのインポートインポート 13 8. 次に Eagle.eil ファイルを変換して追加します 9. [Add File ( ファイルの追加 )] ボタンをクリックします 10. [Open ( 開く )] ダイアログで インポートする.eil ファイルを選択します このファイルは前述の手順ですでに使用したものです この後の手順でもう一度使用します 11. [Open ( 開く )] をクリックします 12. インポート機構により Eagle ライブラリファイルが自動的に検出されます 13. Eagle ファイルは自己格納ファイルなので テクノロジファイルを使用する必要はありません 標準的な名前や色を適用する場合は テクノロジファイルを使用することもできます 14. テクノロジファイルの [Name ( 名前 )] で [None ( なし )] を選択します 15. [OK] ボタンをクリックします
14 第 2 章 ライブラリのインポートインポート 16. 進捗状況バーが表示されます インポートするライブラリのサイズによっては 実行に多少時間がかかる場合があります 17. ライブラリが開き [Library Contents ( ライブラリコンテンツ )] リストに表示されます 18. コンテンツのクイックビジュアルチェックを行うには [Library Contents ( ライブラリコンテンツ )] リストでいずれかの項目を選択して [Preview ( プレビュー )] ボタンをクリックすると 記号が表示されます 19. 複数のライブラリを変換するには この手順をステップ 4 から繰り返します ただし ステップ 5 の注記に留意してください
第 2 章 ライブラリのインポートインポート 15 中間ファイルをインポートしてコンポーネントを作成する 中間ファイルファイルをインポートインポートしてしてコンポーネントコンポーネントを作成作成するには 1. DesignSpark を起動します 2. [File ( ファイル )] メニューで [Libraries ( ライブラリ )] を選択します 3. [Components ( コンポーネント )] タブをクリックします 4. [New Lib ( 新規ライブラリ )] ボタンをクリックします Eagle ライブラリの変換先となる新しいライブラリを作成します 5. 新しいライブラリの名前を入力します ファイル拡張子を入力する必要はありません 拡張子は自動的に割り当てられます 6. [Save ( 保存 )] ボタンをクリックします 7. 新しい空のライブラリが表示されます
16 第 2 章 ライブラリのインポートインポート 8. 次に Eagle.eil ファイルを変換して追加します 9. [Add File ( ファイルの追加 )] ボタンをクリックします 10. [Open ( 開く )] ダイアログで インポートする同じ.eil ファイルを選択します このファイルは 前述の手順ですでに使用したものです 11. [Open ( 開く )] をクリックします 12. インポート機構により Eagle ライブラリファイルが自動的に検出されて起動し 直ちにインポートに移行します 13. 進捗状況バーが表示されます ファイルのサイズによっては短い時間しか表示されないため バーを確認できない場合もあります 14. 進捗状況バーが表示されます インポートするライブラリのサイズによっては 実行に多少時間がかかる場合があります
第 2 章 ライブラリのインポートインポート 17 15. ライブラリが開き [Library Contents ( ライブラリコンテンツ )] リストに表示されます 16. コンテンツのクイックビジュアルチェックを行うには [Library Contents ( ライブラリコンテンツ )] リストでいずれかの項目を選択して [Preview( プレビュー )] ボタンをクリックすると 記号とコンポーネント情報が表示されます 17. 記号が正常に表示されていることを確認し フットプリントタイプがコンポーネントと一致していることを確認します 18. コンポーネントのインポートは最後の作業になります この作業が完了すると 回路図デザイン又は基板デザインでそれを使用できる状態になります 19. 複数のライブラリを変換するには この手順をステップ 4 から繰り返します