豊かな稔りに 本の農業を応援します 平成 25 年 10 11 発 IBJ* 防除情報 第 32 号 ご説明します (*IshiharaBioscienceJapan= 原バイオサイエンスの略 ) 今回の IBJ 防除情報は 秋冬野菜に きな被害を及ぼすチョウ目害 を特集致します チョウ目害虫の食害 特に 野菜に発 するチョウ目害 の 態 被害と それを踏まえた薬剤防除のポイントについてご紹介致します 本内容は ( 社 ) 本植物防疫協会編 植物防疫講座 第 3 版害 有害動物編に基づき作成しています 1. 態 被害と防除ポイント 野菜に発 する主なチョウ目害 として 今回は シロイチモジヨトウ ヨトウムシ オオタバコガ コナガ タマナギンウワバについてご説明します 害虫の種類 幼虫 成虫 発生消長 雌 1 頭当りの産数は 1,000~3,000 個で 200~300 個ずつの塊として葉に産み付けます は直径約 0.5mm で 饅頭型をしています 若齢幼虫は淡緑色で 2 齢以降は頭部後方に 2 つの黒い紋が見えます 通常 6 齢迄脱皮を繰り返します 老齢幼虫で 40mm 程度になります 土中で化します 体長 15~20mm で 翅を広げた差渡しは 35~ 42mm です 翅は灰褐色で 前翅に数条の白っぽい縞模様が有ります 年 5~6 回発生します 幼虫またはで越冬します 発生が多い作物 さといも やまのいも キャベツ なす その他に はくさい だいこん かぶ レタス ねぎ ピ-マン にんじん いちご ほうれんそう しゅんぎく いんげん きゅうり すいか かぼちゃ 等を加害します ( 多犯性 ) 薬剤防除のホ イント 老齢老齢幼虫幼虫に対する 薬剤の効果効果が劣るの で 若齢幼虫時若齢幼虫時に防 除を行う必要必要が有り ます
害虫の種類 シロイチモジヨトウ 幼虫 成虫 雌 1 頭当りの産数は平均 1,000 個で 数十 ~ 数百個の塊として葉に産み付けます は直径約 0.4mm の球形です 体色は淡緑色 老齢になると淡緑 ~ 黒褐色です 5 齢迄脱皮を繰り返します 老齢幼虫で30mm 程度になります 土中で化します 体長約 12mm で 翅を広げた差渡しは約 28 mm です 翅は灰褐色で 前翅の中央部に黄褐色の円形の斑紋が有ります 年 5 回前後発生します 2. 伝染経路発生 ( 何故拡がり 激化するのか 老齢幼虫またはで越?) 消長冬します ヨトウムシ ( ヨトウガ ) ねぎ えんどう あぶらな科野菜 ほうれんそう アスパラガス トマト なす セルリ - いちご 等を加害します 薬剤防除のホ イント のふのふ化時期化時期が最 も効果効果が高いのでいので 指導機関が行うフェ ロモントラップに基 く情報 ( 発生予察情 報 ) に注意注意し 適期 防除に努めてめて下さいさい (1) 根こぶ病菌は 休眠胞 の状態で 壌中に 期間耐久 存します 休眠胞 は 宿主 雌 1 頭当りの産数は植物の無い 壌中でも 7 10 年間の 期にわたり 存します また の様な嫌気条件下 ~3,000 でも 容易に死滅しません 輪作 畑輪換等の耕種的な連作障害対策を講じても 防除が難し個で 100~200 個い要因の つです ずつの塊として葉に産み付けます (2) 根こぶ病菌の休眠胞 は 壌表 を流れる ( 裏作 の湛 灌漑 も含む ) 農 は直径約 0.6mm 器具や風 動物 ( モグラ ミミズ センチュウや昆 等 ) による汚染 壌の移動等によって伝搬しの饅頭型です 発生が多い作物ます 汚染 壌の付着した種 汚染圃場で育苗した罹病苗を播種 定植する事で 為的に運ばれ 遠 に伝染する事もあります 前作の罹病根はコブの中に多量の休眠胞 を抱えて 若齢幼虫は淡緑色で頭 キャベツ はおり これをそのまま鋤き込む事は 圃場菌密度を増やす結果になります また 本菌に感受性のあぶ部が黒褐色 中齢 ~ 老齢くさい だいこらな科雑草も多く 発病したその雑草も感染源になります 幼虫は灰黄色 ~ 灰黒色でん えんどう 頭部は黄褐色です 幼虫 通常 6 齢迄脱皮を繰その他に 3. 発 要因 ( 根こぶ病菌が好む圃場はり返します?) かぶ ほうれ 老齢幼虫で50mm 程んそう ねぎ 老齢幼虫老齢幼虫に対して度に迄なります レタス ごぼう ピ-マン は薬剤薬剤の効果効果が劣る 土中で化します なす トマ 体長約 20mmで 翅ト きゅうり ので 若齢幼虫時若齢幼虫時にを広げた差渡しは約 45 にんじん い成虫 mmです 防除を行う必要必要が有ちご 等 イネ科を 翅は灰褐色 ~ 黒褐色で除く殆どの農作物をります す 加害します 発生消長 年 2 回発生し 暖地では 土中でで越冬し 4 ~5 月に羽化する世代と 夏期高温時期を土中でで越え ( 夏眠 )8~10 月に羽化する世代が有ります ( 多犯性 )
害虫の種類 オオタバコガ 幼 成 発 消 雌 1 頭が 晩当り200 300 個産し 1 個ずつ新葉や芽の付近に産み付けます は球形 直径 0.5m m 程度で 2 3 で孵化します 体 は 緑 から淡 と べるものにより が変わります 6 齢迄脱 を繰り返します 齢幼 で40mm 程度に迄なります 中で化します 体 は 約 15mm 程度 前翅の が灰 から 褐 まで個体差が有ります 年 2 3 回発 します 越冬はで これが5 6 頃 化します 葉裏に点々と産み付けます 径 0.5mm 程度の淡 楕円形です うり科 なす科 あぶらな科 レタス その他の野菜を加害します 薬剤防除のホ イント 作物に幼 が すると防除が困難な為 ふ化直後か 被害を つけ次第 防除する必要が有ります コナガ 幼 成 終齢の 4 齢幼 でも体 10mm 程度の さな で 葉裏の葉脈にに沿って 1 頭ずつ 息します 4 齢迄脱 を繰り返します 葉裏に付着した薄いまゆの中で化します 体 約 10mm で 翅を広げた差渡しは 12 16 mm です 翅は 灰褐 淡灰褐 です キャベツ はくさい だいこん かぶ 等あぶらな科野菜を加害します ( なずな 等のあぶらな科雑草にも寄 します ) 通常 葉裏に寄 し 表 を残して 害するので 葉表からは 害痕が透けて えます 食べ残した表皮 早期防除を がけ て下さい 特に 幼苗期には 予防的な薬剤を お奨めします 世代交代が早い為 抵抗性が発達し易い 事から 系統の異な 発 消 関東以 では年間 9 12 世代交代を繰り返します 冬期も休眠せず 発 します る薬剤のロ - テ - ション防除が有効で す
害虫の種類 薬剤防除のホ イント 1 個ずつ産み付けられ 10 日程度で孵化します は直径 0.65mm 程度の半球形です タマナギンウワバ 幼虫 成虫 発生消長 老齢幼虫で約 35mm となり 頭部黄緑色 胴部緑 色 背面は白色を帯びます キャベツ 後足が2 対しか無く 尺 はくさい 取り虫の様に歩きます だいこん 葉裏 草むらで白い薄いまゆを作り化します 体長約 35mm で 翅を広げた差渡しは 34~40 mm です 淡灰褐色で 上翅に銀白色の斑紋があります 年 4~5 回発生するとされています 幼虫 成虫のいずれでも越冬出来ると考えられています ブロッコリ - にんじん ごぼう しそ 等の野菜を加害します 集団での食害は少なく 1 株に数頭程度寄生します 老齢幼虫老齢幼虫に対しては 薬剤の効果効果が劣るのでるので 若齢幼虫時に防除防除を行 う必要必要が有りますります 下葉下葉の葉裏葉裏に生息生息す る場合場合が多いのでいので 浸 透移行性の無い薬剤薬剤は 葉裏までしっかりまでしっかり する必要必要が有りますります 当社の推奨防除薬剤 1 テルスター 和剤 10 アール当り使 液量 (L) 本剤およびビフェントリンを含む農薬の総使 回数 キャベツはくさい コナガアオムシヨトウムシ 1000 1500 収穫 21 前まで 4 回以内 150 300 ねぎ シロイチモジヨトウ 1000 収穫 7 前まで
当社の推奨防除薬剤 2 キャベツはくさい ハイマダラノメイガ ヨトウムシタマナギンウワバ アタブロン乳剤 10 アール当り使 液量 (L) 収穫 7 前まで 本剤およびクロルフルアズロンを含む農薬の総使 回数 4 回以内 だいこん ヨトウムシ 収穫 14 前まで ブロッコリー タマナギンウワバ 収穫 21 前まで カリフラワーコナガ収穫 7 前まで ねぎわけぎあさつき シロイチモジヨトウ 収穫 21 前まで メロンすいか ウリノメイガ 収穫 14 前まで なすピーマントマトミニトマト オクラ ししとう いちご オオタバコガ オオタバコガヨトウムシ オオタバコガ 100 300 収穫前 まで 4 回以内 レタス 収穫 3 前まで えだまめ 収穫 14 前まで さやえんどうシロイチモジヨトウ収穫前 まで やまのいも ( むかご ) ナガイモコガ収穫 7 前まで みょうが ( 花穂 ) 収穫前 まで *1 みょうが ( 茎葉 ) エンサイ *2 収穫 14 前まで ふき収穫 3 前まで *1 ただし花穂の発 期にはマルチフィルム被覆により液が直接花穂に 散しない状態で使 する *2 みょうが ( 花穂 ) の収穫前 まで ただし花穂を収穫しない場合にあっては開花期終了まで
当社の推奨防除薬剤 3 アクセルフロアブル 1,000 10 アールあたり使 液量 (L) 本剤およびメタフルミゾンを含む農薬の総使 回数 キャベツ ハイマダラノメイガオオタバコガヨトウムシウワバ類 1,000 はくさい レタス 非結球レタス ブロッコリー コナガアオムシハイマダラノメイガ ヨトウムシ オオタバコガ ヨトウムシ 1,000 1,000 100 300 収穫前 まで 非結球あぶらな科葉菜類 コナガ 1,000 だいこん えだまめ しょうが ハイマダラノメイガ ヨトウムシ 1,000 収穫 7 前まで 収穫前 まで 野菜類 ( パセリ えごま ( 葉 ) を除く ) トアロー 和剤 CT ヨトウムシ 500 1,000 1,000 本剤および BT を含む農薬の総使 回数 パセリヨトウムシ 500 1,000 500 ヨトウムシ 500 1,000 発 初期但し収穫前 まで えごま ( 葉 ) ベニフキノメイガ 1,000 1,000
当社の推奨防除薬剤 4 トアローフロアブル CT 本剤および BT を含む農薬の総使 回数 野菜類 オオタバコガ 500 1,000 1,000 発 初期但し収穫前 まで のざわなヨトウムシ 500 使 上の注意事項等 詳しくは 当社 店まで 新しいしい農薬農薬です 2013 年 9 月 10 日 ~10 月 11 日までの間に登録された弊社の新農薬 ( 適用拡大を含む ) は ございません 引き続き 弊社製品に御愛顧を賜りたく 宜しく御願い致します