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本日の発表内容 n NII 学術コンテンツ事業の概要 n NACSIS-CAT/ILL の概要紹介 現況 n NACSIS-CAT 関連の新動向 n NACSIS-CAT の将来 National Institute 2 of

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九州大学学術情報リポジトリ Kyushu University Institutional Repository ハイブリッド環境下の大学図書館における学術情報サービスの構築 渡邊, 由紀子九州大学附属図書館 出版情報 : 九州大学, 2

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検索画面 放送大学ディスカバリーサービスのページにつながると 以下のように表示されます この検索窓を利用し 調べることができます 放送大学ディスカバリーサービストップページ 放送大学ディスカバリーサービストップページ ( 詳細検索 ) 検索オプションで検索条件の限定などが可 著者, タイトル など項

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短期研修の目的 はじめに 大学図書館等の活動を活性化するため 今後の図書館の企画 活動を担う要員となる上で必要な 基礎知識 最新知識を修得 この講義の概要 2 大学図書館のあるべき姿に向かうため 組織としてどのような目標付けを行うべきなのか 参考とすべき施策資料 : 学修環境充実のための学術情報基盤

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率 九州 ( 工 -エネルギー科学) 新潟 ( 工 - 力学 ) 神戸 ( 海事科学 ) 60.0 ( 工 - 化学材料 ) 岡山 ( 工 - 機械システム系 ) 北海道 ( 総合理系 - 化学重点 ) 57.5 名古屋工業 ( 工 - 電気 機械工 ) 首都大学東京

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る CiNii 日本語論文を探す をクリックします 本文閲覧や複写依頼などの全ての機能を使うには学内から接続する必要がありますが 自宅等からも接続したい場合は EJ DB リモートアクセスサービス (Tulips Warp) (

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Publish or perish なぜ OA か? 研究者は研究成果の公表が評価につながる 分野によっては論文の被引用数が評価の基準 学術論文は売って収入を得るものではない 文学作品 教科書 解説書などとは別 雑誌の価格高騰がアクセスを阻害 インターネットにより誰でも簡単に情報を受発信できる状況が

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2017 年訪日外客数 ( 総数 ) 出典 : 日本政府観光局 (JNTO) 総数 2,295, ,035, ,205, ,578, ,294, ,346, ,681, ,477

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Update of JaLC


目次 1. パラダイムシフト ~ 学術情報流通の逆転 ~ 2. 電子ジャーナル 3 重苦 の神話と真実 3. 水面下で進む学生用図書コレクションの劣化 4. 悩ましきオープンサイエンス 5. これまで のリフォームではなく 本当の これから の学術情報システムに向けて 1

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基本活用実践 数学科向け データベース実践ガイド 2014 年 4 月第 6 版城西大学水田記念図書館

Transcription:

機関リポジトリの現状と国立情報学研究所の取り組み 国立情報学研究所開発 事業部コンテンツ課長尾城孝一 (ojiro@nii.ac.jp) 機関リポジトリとは a set of services that a university offers to the members of its community for the management and dissemination of digital materials created by the institution and its community members 大学とその構成員が創造したデジタル資料の管理や発信を行うために, 大学がそのコミュニティの構成員に提供する一連のサービス (Lynch, Clifford A. Institutional repositories: essential infrastructure for scholarship in the digital age. ARL Bimonthly Report. 226, 2003) 2006/3/28 日本数学会出版委員会ワークショップ 1

機関リポジトリの概念図 利用者図書館等研究者 アクセス索インターフリポジトリ検ェイス検索 機関機関リポジトリ 大学の研究成果のショーケース学術コミュニケーションの変革 登録 学術論文プレプリントテクニカルレポート学位論文学会発表資料教材各種データ類ソフトウェア 2006/3/28 日本数学会出版委員会ワークショップ 2 機関リポジトリの設置目的 大学からの情報発信強化 統一的な情報の発信窓口として機能 研究成果の社会への還元 大学の説明責任履行 研究機関としての知名度の向上 学術コミュニケーション システムの変革 地球規模のリポジトリのネットワーク 新たな学術コミュニケーションシステムの可能性 ( 論文へのオープンアクセスの提供 ) 2006/3/28 日本数学会出版委員会ワークショップ 3

設置状況 Registry of Open Access Repositories (ROAR) http://archives.eprints.org/ 644リポジトリ (2006.3.20 現在 ) 設置上位国 米国 (178), 英国 (69), ドイツ (60), ブラジル (42), カナダ (32), フランス (29), スウエーデン (25), オーストラリア (25), イタリア (22), オランダ (18), インド (18) Directory of Open Access Repositories (OpenDOAR) http://www.opendoar.org/ 355リポジトリ (2006.3.20 現在 ) 設置上位国 米国 (97), 英国 (52), ドイツ (38), フランス (20), カナダ (18), スウエーデン (16), オーストラリア (14), イタリア (14), オランダ (11), ブラジル (10) 2006/3/28 日本数学会出版委員会ワークショップ 4 普及状況 研究機関のリポジトリに限定 2006/3/28 日本数学会出版委員会ワークショップ 5

日本の国立大学の状況 すでに運用 1 大学 試験運用 6 大学 計画中 35 大学 予定なし 43 大学 1% 7% すでに運用 試験運用 51% 41% 計画中 予定はない 国立大学図書館協会学術情報委員会デジタルコンテンツプロジェクトによる調査 (2005.1) 2006/3/28 日本数学会出版委員会ワークショップ 6 収録コンテンツの現状 PALS Pathfinder Research on Web-Based Repositories: Final Report(2004.1) 45 のリポジトリの収録コンテンツ数 平均数 =1,250 メジアン ( 中央値 )=290 コンテンツの種別 22% e プリント 20% 学位論文, 修士論文 58% その他の資料 2006/3/28 日本数学会出版委員会ワークショップ 7

ヨーロッパの状況 国名 機関リポジトリ数 大学数 IR を持つ大学の割合 IR 当たりの平均資料数 オーストラリア 37 39 95 n.r. ベルギー 8 15 53 450 カナダ 31 n.r. - 500 デンマーク 6 12 50 n.r. フィンランド 1 21 5 n.r. フランス 23 85 27 1000 ドイツ 103 80 100 300 イタリア 17 77 22 300 ノルウェー 7 6 100 n.r. スゥエーデン 25 39 64 400 オランダ 16 13 100 3,000/12,500 英国 31 144 22 24 Van Westrienen, Gerard & Lynch, Clifford A., Academic institutional repositories, D-Lib Magazine, Vol. 11, No.9, 2005. 2006/3/28 日本数学会出版委員会ワークショップ 8 研究者の意識調査 Swan, Alma ; Brown, Sheridan. Open access self-archiving: An author study. (2005.5) http://eprints.ecs.soton.ac.uk/10999/01/jisc2.pdf 国立大学図書館協会 /NII(2005.12) 調査目的 国立大学図書館が今後機関リポジトリ構築の取組を進めていく上での基礎資料を得ることを目的として実施 対象 国立大学法人に所属する研究者 2000 人 ( 有効回収数 613) http://www.nii.ac.jp/sparc/shiryou/index.html 2006/3/28 日本数学会出版委員会ワークショップ 9

比較表 JISC_Alma Swan JANUL_NII 回答者の約半数 (49%) が, 過去 3 年間に, 少なくとも 1 論文を, 機関 ( 学部 ) リポジトリ, 主題ベースのリポジトリ, 個人または機関のウェブサイトのいずれかに蓄積している セルフアーカイビングの経験の無い著者の内, 71% はセルフアーカイビングによって自著論文へのオープンアクセスを提供できることに気づいていない セルフアーカイビングに関する著者の懸念として, セルフアーカイビングに関して気になる点としてさらに, 出版社との間で合意した著作権に関するは, リポジトリに関する情報の不足 (39%), 著アグリーメントの侵害に当たるのではないかとい作権の問題 (35%), 登録作業の手間 (28%) が上う点を挙げることができる 位を占める 81% の著者が, 雇用者または助成金提供者に強要 46% の著者が, 雇用者または助成金提供者に強要された場合には, 機関または分野別のリポジトリされた場合には, 進んで登録すると回答している に進んで論文を登録すると回答している さらに, さらに,12% がしぶしぶ登録すると回答している 13% の著者がしぶしぶ登録すると回答している 学術論文を探すために,Google を使ってウェブサーチする著者の割合は 72% に達する 回答者の 20% が, 過去 3 年間に, デポジットしたことがある セルフ アーカイビングの経験の無い著者の内, 86% はセルフアーカイビングによって自著論文へのオープンアクセスを提供できることに気づいていない 学術論文を探すために,Google を使っている著者の割合は 51% に達する (Google Scholar8% を含む ) 2006/3/28 日本数学会出版委員会ワークショップ 10 雑誌の著作権ポリシー Green Journals( ポストプリント認める ) 5949 68.43% Pale-Green Journals( プレプリント認める ) 2144 24.66% Gray Journals( 認めない ) 601 6.91% 601 2144 5949 Green Journals Pale-Green Journals Gray Journals http://romeo.eprints.org/ (2006.2.26 現在 ) 2006/3/28 日本数学会出版委員会ワークショップ 11

国内学会における著作権取扱い等に関するアンケート調査 国立大学図書館協会と国立情報学研究所の共同調査 調査対象 1731 の国内学会 調査期間 平成 18 年 1 月 11 日 ~27 日 有効回答数 710 件 ( 回収率 41%) http://www.tulips.tsukuba.ac.jp/ir/ 2006/3/28 日本数学会出版委員会ワークショップ 12 調査結果の要約から 刊行誌の掲載論文の著作権の保有者は, 全体を学会 ( 団体 ) が保有する が 66% と最も多いが, わからない とする学協会も 11% ある 掲載論文をインターネットを通じて公開することについて, 認めている は 17% と少なく, 検討中 (35%), わからない (29%) が多い 機関リポジトリの認知度については, 知らなかった が 58% と半数以上を占め, 名前を聞いたことがある程度 も 26% となっており, 低い認知状況となっている 2006/3/28 日本数学会出版委員会ワークショップ 13

最先端学術情報基盤 (Cyber Science Infrastructure: CSI) とは 大学 研究機関のサイエンス, 研究成果 ( 計算資源, ソフトウェア, コンテンツ, ノウハウの総体 ), 人 や研究プロセスそのものをも, 超高速ネットワークを通じて自在に連携 活用し, 研究 技術開発を促進させるための環境 ( 坂内所長 ) ( 情報基盤センター連携による最先端学術研究情報基盤の構築に向けて- 提案趣旨 - (2004.11)) 2006/3/28 日本数学会出版委員会ワークショップ 14 CSI 概念図 サイバー サイエンス インフラストラクチャ (CSI) 次世代学術コンテンツ基盤 ( 学術コンテンツの確保と発信 ) バーチャル研究組織ライブコラボレーション 産業 社会貢献 連携ソフトウェアとしての研究グリッドの実用展開 大学 研究機関としての認証システムの開発と実用化 人材育成及び推進体制の整備 ( 推進組織 人材確保等 ) NIIと大学情報基盤センター 図書館等連携による次世代学術情報ネットワークの構築と学術コンテンツ整備学術情報ネットワーク運営 連携本部設立 (H17.2) 学術コンテンツ運営 連携本部設立 (H17.10) 九州大学 京都大学 大阪大学 北海道大学 東北大学 NII 東京大学 名古屋大学 ( 東京工業大学, 筑波大学, 早稲田大学, 慶應大学, 高エネルギー加速器研究機構, 国立天文台, 人間文化研究機構 ) 大学 研究機関の研究リソース整備 研究成果等の発信 国際貢献 連携 2006/3/28 日本数学会出版委員会ワークショップ 15

CSI 実現へ向けての 3 つの取り組み NIIと大学情報基盤センター等との連携による次世代学術情報ネットワーク, 電子認証基盤, グリッド環境の整備 NIIと大学図書館等との連携による次世代学術コンテンツ基盤整備 未来価値創発型の全国情報学研究連合 2006/3/28 日本数学会出版委員会ワークショップ 16 次世代学術コンテンツ基盤整備 NII-REO Springer, OUP 等 NII-ELS 学会誌論文紀要論文 学術コミュニティ ( 学生, 研究者, 大学, 学会 ) 社会貢献 + + 発信 CSI(Cyber Science Infrastructure) ネットワーク + コンテンツ + 研究連合 NII KAKEN 科研費報告書 共有財としての学術コンテンツ CAT 図書 雑誌総合目録 連携 協力 機関リポジトリ群 大学 成果の蓄積 活性化 国際貢献 教育研究活動図書 雑誌学術論文 学位論文 紀要論文研究プロジェクト報告教材知財 ( 特許, ソフトウェア ) サイエンスデータベース文化財データ等... 確保 図書館コンソーシアムとNIIによる共同導入学術出版社学術出版社 [ 電子ジャーナル 電子ブック ] [ 電子ジャーナル 電子ブック ] 電子化学協会学協会 [ 学術雑誌 ] [ 学術雑誌 ] クローリングウェブウェブ [ 多様な情報資源 ] [ 多様な情報資源 ] ハーベスティングその他その他 [ メディア, 報道情報 ] [ メディア, 報道情報 ] 2006/3/28 日本数学会出版委員会ワークショップ 17

CSI 推進のための連携体制 大学 研究機関 報基盤センター等図学術コンテンツ運営 連携本部情書館等学術情報ネットワーク運営 連携本部 ネットワーク作業部会 認証作業部会 機関リポジトリ作業部会 国立情報学研究所開発推進室 ネットワークグループ認証基盤グループコンテンツグループ 学協会 関連機関 2006/3/28 日本数学会出版委員会ワークショップ 18 CSI 構築推進委託事業の実施 CSI の構築推進のため, 大学等学術研究機関との連携及び支援を目的とする委託事業 学術情報ネットワークの高度化 拡充と運用強化 認証基盤等のセキュリティ対応 連携のための GRID ミドルウェアの運用 次世代学術コンテンツ基盤の整備 拡充 機関リポジトリ構築 連携支援 各研究分野のネットワーク利用支援 CSI 推進のための人材育成等 2006/3/28 日本数学会出版委員会ワークショップ 19

機関リポジトリ構築推進委託事業 CSI の柱の一つである学術コンテンツ連携を推進するために, 機関リポジトリの構築 運用に係る事業を大学に委託 助成事業ではなく, あくまで CSI 事業の一部 NII が直接実施できない部分を補うために, 大学を連携機関として, 事業の委託を行う 2006/3/28 日本数学会出版委員会ワークショップ 20 17 年度委託事業 (2005.10~) 試行的な実施 委託先の選出 機関リポジトリの構築 運用に関するこれまでの実績及び全学的な計画の有無等の調査に基づき19 大学を選出北海道大学, 東北大学, 筑波大学, 千葉大学, 東京大学, 東京工業大学, 東京学芸大学, 金沢大学, 名古屋大学, 京都大学, 大阪大学, 岡山大学, 広島大学, 山口大学, 九州大学, 熊本大学, 長崎大学, 早稲田大学, 慶應義塾大学 これまでの活動経緯 17 年 10 月 6 日説明会 17 年 11 月 25 日第 1 回実務担当者会議 18 年 2 月 15 日第 2 回実務担当者会議 2006/3/28 日本数学会出版委員会ワークショップ 21

公開状況 機関リポジトリ公開済み (5 大学 ) 公開準備中 ( 学内公開 )(2 大学 ) 平成 17 年度中の公開予定 (3 大学 ) 北海道大学, 筑波大学, 千葉大学, 名古屋大学, 早稲田大学 岡山大学, 山口大学 九州大学, 長崎大学, 慶應義塾大学 平成 18 年度中の公開予定 (7 大学 ) 未定 (2 大学 ) 東北大学, 東京大学, 東京学芸大学, 金沢大学, 大阪大学, 広島大学, 熊本大学 東京工業大学, 京都大学 ( 平成 18 年 3 月 24 日現在 ) 2006/3/28 日本数学会出版委員会ワークショップ 22 17 年度活動成果の公開 ホームページの公開 http://www.nii.ac.jp/irp/ CSI 構築推進委託事業成果報告書の提出 4 月 20 日締切 平成 17 年度 CSI 委託事業報告交流会 ( 仮称 ) 5 月 16 日 ~17 日 ( 予定 ) ネットワーク系も含め参加全機関からの報告と質疑応答 オープンハウス (6 月 8 日 ~9 日 ) CSI 事業シンポジウム ( 仮称 ) 2006/3/28 日本数学会出版委員会ワークショップ 23

18 年度委託事業に向けて 理念の確立 次世代学術コンテンツ基盤整備における位置づけ 本事業における機関リポジトリの要件 (1) 大学等の学術機関内で生産された,(2) 学術的コンテンツを電子的に形成し流通に供することを目的とし,(3) 大学等の管理の下で永続的に運用されるシステム 透明性を確保した選定プロセス 公募も視野に入れて 2006/3/28 日本数学会出版委員会ワークショップ 24 国立情報学研究所の役割 (1) コミュニティの形成 意見交換, 情報共有のための場の提供 ホームページ, メーリングリストの開設等 各種会合の開催 システム構築支援 機関リポジトリ構築 運用の手引きの作成 ソフトウェア情報の提供 サポートデスクの設置 2006/3/28 日本数学会出版委員会ワークショップ 25

国立情報学研究所の役割 (2) コンテンツ構築支援 (NII 保有データの還元 ) 研究紀要 科研費データ及び学位論文 ELS( 学会誌論文 ) 当面, 書誌データを提供 運用支援 運用の手引きの作成 広報宣伝活動の支援 国内学会著作権ポリシーのデータベース化 2006/3/28 日本数学会出版委員会ワークショップ 26 国立情報学研究所の役割 (3) 連携のためのシステム環境整備 メタデータ標準 規則の再整備 JuNii+ の開発 GeNii/CiNii との連携 その他 機関リポジトリ担当者向け研修 平成 18 年度から実施予定 実践のための研修 2006/3/28 日本数学会出版委員会ワークショップ 27

連携による形成と発信 利用者 NII JuNii 横断的検索機能の提供横断的検索機能の提供 メタデータ データベース 学術コンテンツ発信 学術論文, プレプリント, 学会発表論文, 学位論文, 各種データ, 電子教材等 メタデータ自動収集 大学からの情報発信大学からの情報発信 A 大学機関リポジトリ 研究者 大学等 NACSIS -CAT KAKEN ELS 学会誌論文紀要論文 データ還元 B 大学機関リポジトリ C 大学機関リポジトリ 登録 機関リポジトリの構築 支援機関リポジトリの構築 支援 学術コンテンツ形成 機関リポジトリの構築機関リポジトリの構築 2006/3/28 日本数学会出版委員会ワークショップ 28