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パフォーマンスレポート PRIMERGY TX120 S2 バージョン 2.0 2010 年 2 月 ページ数 17 要約 このドキュメントでは PRIMERGY TX120 S2 で実行したベンチマークの概要について説明します PRIMERGY TX120 S2 のパフォーマンスデータを 他の PRIMERGY モデルと比較して説明しています ベンチマーク結果に加え ベンチマークごとの説明およびベンチマーク環境の説明も掲載しています 目次 ドキュメントの履歴... 2 製品データ... 3 SPECcpu2006... 4 StorageBench... 9 SAP SD... 15 関連資料... 17 お問い合わせ先... 17

ホワイトペーパー パフォーマンスレポート PRIMERGY TX120 S2 バージョン : 2.0 2010 年 2 月 ドキュメントの履歴 バージョン 2.0 ベンチマークの章を含むレポートの初版 SPECcpu2006 以下で測定 : o Celeron 575 o P8400 P8600 P8700 T9400 T9600 T9900 StorageBench TX120 S2 SAS タイプ LSI MegaRAID 4 ポートベースの RAID 0/1 SAS コントローラーで測定 LSI MegaRAID 256 MB ベースの RAID 5/6 SAS コントローラーで測定 SAP SD T9400 および SAP Business Suite ソフトウェア SAP ERP 6.0(Unicode) 用 SAP 拡張パッケージ 4 で測定 Fujitsu Technology Solutions 2009-2010 2/17 ページ

ホワイトペーパー パフォーマンスレポート PRIMERGY TX120 S2 バージョン : 2.0 2010 年 2 月 製品データ PRIMERGY TX120 S2 は最高水準の静音性と低消費電力 省スペース化を実現した 1 ソケットのタワーサーバで PRIMERGY TX120 S1 の後継製品です Intel 5100 チップセット Celeron または プロセッサ 最大 16 GB の PC2-5300 DDR2-SDRAM 667 MHz(Celeron) または 1067 MHz() フロントサイドバス Intel 82567-LM4 1 Gbit LAN コントローラー RAID 0 および RAID 1 の統合サポート対応 Intel ICH9R 4 ポート SATA コントローラー 2.5 インチ SAS ハードディスク 2 PCI スロット 4( ロープロファイル PCI 32 ビット /33 MHz 1 ロープロファイル PCI-Express x8 1) が搭載されています 詳細な製品データについては PRIMERGY TX120 S2 データシートを参照してください Fujitsu Technology Solutions 2009-2010 3/17 ページ

ホワイトペーパー パフォーマンスレポート PRIMERGY TX120 S2 バージョン : 2.0 2010 年 2 月 SPECcpu2006 ベンチマークの説明 SPECcpu2006 は 整数演算および浮動小数点演算のシステム性能を測定するベンチマークです これは 12 本のアプリケーションからなる整数演算テストセット および 17 本のアプリケーションからなる浮動小数点演算テストセットで構成されています これらのアプリケーションは大量の演算を実行し CPU / メモリを集中的に使用します ディスク I/O やネットワークなど 他のコンポーネントについては このベンチマークでは測定しません SPECcpu2006 は 特定のオペレーティングシステムに依存しません このベンチマークは ソースコードとして利用可能で 実際のベンチマークの前にコンパイルする必要があります したがって 使用するコンパイラーのバージョンやその最適化設定が測定結果に影響を与えます SPECcpu2006 には 2 つのパフォーマンス測定方法が含まれています 最初の方法 (SPECint2006 および SPECfp2006) は 1 つのタスクの完了に必要な時間を評価します 次の方法 (SPECint_rate2006 および SPECfp_rate2006) は スループット ( 並列処理できるタスク数 ) を評価します いずれの方法も さらに 2 つの測定の種類 ベース と ピーク に分かれています これは コンパイラー最適化を使用するかどうかという点で異なります ベース 値は公開時に常に用いられますが ピーク 値はオプションです ベンチマーク演算タイプ コンパイラー最適化 SPECint2006 整数ピークアグレッシブ SPECint_base2006 整数ベース標準 SPECint_rate2006 整数ピークアグレッシブ SPECint_rate_base2006 整数ベース標準 SPECfp2006 浮動小数点ピークアグレッシブ SPECfp_base2006 浮動小数点ベース標準 SPECfp_rate2006 浮動小数点ピークアグレッシブ SPECfp_rate_base2006 浮動小数点ベース標準 測定結果速度スループット速度スループット アプリケーション単体実行多重実行単体実行多重実行 結果は 個々のベンチマークで得られた正規化比の幾何平均を使用しています 算術平均と比較して 幾何平均のほうが ひとつの飛び抜けて高い値に左右されない平均値です 正規化 とは テストシステムが基準システムと比較してどの程度高速に実行されるのかを測定することです 基準システムの SPECint_base2006 SPECint_rate_base2006 SPECfp_base2006 および SPECfp_rate_base2006 の結果が 値 1 と判定されたとします このとき たとえば SPECint_base2006 の値 2 は 測定システムがこのベンチマークを基準システムよりも約 2 倍の性能で実行したことを意味します SPECfp_rate_base2006 の値 4 は 測定対象システムが基準システムよりも 約 4/[ ベースコピー数 ] 倍の性能でこのベンチマークを実行したことを意味します ここで ベースコピー数 はベンチマークで実行された並行インスタンスの数です 弊社は SPEC の公開用に SPECcpu2006 を測定したデータのすべてを提出しているわけではありません このため すべての結果が SPEC の Web サイトに表示されるわけではありません 弊社は すべての測定値のログデータをアーカイブしているので 測定の内容に関していつでも証明できます SPEC SPECint SPECfp および SPEC の各ロゴは Standard Performance Evaluation Corporation(SPEC) の登録商標です Fujitsu Technology Solutions 2009-2010 4/17 ページ

ホワイトペーパー パフォーマンスレポート PRIMERGY TX120 S2 バージョン : 2.0 2010 年 2 月 ベンチマーク結果 次の 2 種類のプロセッサバージョンで PRIMERGY TX120 S2 を測定しました Celeron 575 (Merom チップあたり 1 コア ) P8400 P8600 P8700 T9400 T9600 T9900 (Penryn チップあたり 2 コア ) プロセッサコア GHz L2 キャッシュバス TDP SPECint_base2006 SPECint2006 Celeron 575 1 2 1 MB 667 MHz 31 W 11.4 12.4 プロセッサコア GHz L2 キャッシュバス TDP SPECint_rate_base2006 SPECint_rate2006 P8400 P8600 P8700 T9400 T9600 T9900 2 2.27 3 MB 1067 MHz 25 W 29.3 31.3 2 2.40 3 MB 1067 MHz 25 W 30.3 32.3 2 2.53 3 MB 1067 MHz 25 W 31.5 33.5 2 2.53 6 MB 1067 MHz 35 W 34.7 37.1 2 2.80 6 MB 1067 MHz 35 W 37.3 39.8 2 3.07 6 MB 1067 MHz 35 W 38.8 41.4 Fujitsu Technology Solutions 2009-2010 5/17 ページ

ホワイトペーパー パフォーマンスレポート PRIMERGY TX120 S2 バージョン : 2.0 2010 年 2 月 プロセッサコア GHz L2 キャッシュバス TDP SPECfp_base2006 SPECfp2006 Celeron 575 1 2 1 MB 667 MHz 31 W 10.5 10.9 プロセッサコア GHz L2 キャッシュバス TDP SPECfp_rate_base2006 SPECfp_rate2006 P8400 P8600 P8700 T9400 T9600 T9900 2 2.27 3 MB 1067 MHz 25 W 22.1 22.8 2 2.40 3 MB 1067 MHz 25 W 22.9 23.5 2 2.53 3 MB 1067 MHz 25 W 23.9 24.5 2 2.53 6 MB 1067 MHz 35 W 24.8 25.6 2 2.80 6 MB 1067 MHz 35 W 26.5 27.4 2 3.07 6 MB 1067 MHz 35 W 27.6 28.6 Fujitsu Technology Solutions 2009-2010 6/17 ページ

ホワイトペーパー パフォーマンスレポート PRIMERGY TX120 S2 バージョン : 2.0 2010 年 2 月 下の図は PRIMERGY TX120 S2 のパフォーマンスを先行モデルの PRIMERGY TX120 S1 と比較しています 両方とも最高パフォーマンス構成での比較です Fujitsu Technology Solutions 2009-2010 7/17 ページ

ホワイトペーパー パフォーマンスレポート PRIMERGY TX120 S2 バージョン : 2.0 2010 年 2 月 ベンチマーク環境 SPECcpu2006 での測定は すべて次のハードウェアおよびソフトウェア構成の PRIMERGY TX120 S2 で実行されました ハードウェア モデル CPU CPU 数 1 プライマリーキャッシュ セカンダリーキャッシュ その他のキャッシュ PRIMERGY TX120 S2 Celeron 575 P8400 P8600 P8700 T9400 T9600 T9900 32 KB( 命令 ) + 32 KB( データ ) オンチップ ( コアあたり ) Celeron 575: 1 MB(I+D) オンチップ ( チップあたり ) P8400 P8600 P8700: 3 MB(I+D) オンチップ ( チップあたり ) T9400 T9600 T9900: 6 MB(I+D) オンチップ ( チップあたり ) なし メモリ 2 GB PC2-5300 DDR2-SDRAM 4 ソフトウェア オペレーティングシステム コンパイラー Celeron 575 P8400 P8600 T9400: SUSE Linux Enterprise Server 10 SP2(64 ビット ) その他 : SUSE Linux Enterprise Server 11(64 ビット ) SPECfp_rate_base2006 SPECfp_rate2006 ( P8700 T9600 T9900 搭載 ): その他 : インテル C++/Fortran コンパイラー 11.1 インテル C++/Fortran コンパイラー 11.0 国または販売地域によっては一部のコンポーネントが利用できない場合があります Fujitsu Technology Solutions 2009-2010 8/17 ページ

ホワイトペーパー パフォーマンスレポート PRIMERGY TX120 S2 バージョン : 2.0 2010 年 2 月 StorageBench ベンチマークの説明 ディスクサブシステムの能力を評価するために 富士通テクノロジー ソリューションズは StorageBench というベンチマークを開発しました StorageBench は システムに接続されている異なるストレージシステムを比較することができます このベンチマークでは インテルで開発された Iometer という測定ツールと 実際の顧客アプリケーションで発生する負荷プロファイルを組み合わせ 測定シナリオを定義しました 測定ツール 2001 年末以降 Iometer は http://sourceforge.net のプロジェクトとなり さまざまなプラットフォームに移植され 国際的な開発者グループによって強化されています Iometer は Windows のユーザーインターフェースとさまざまなプラットフォームで利用できる いわゆる dynamo で構成されています この数年で これら 2 つのコンポーネントは http://www.iometer.org/ または http://sourceforge.net/projects/iometer から インテルオープンソースライセンス でダウンロードできるようになりました Iometer は IO サブシステムへのアクセスについて実際のアプリケーションの動作を再現することができます このため 特に 使用するブロックサイズ シーケンシャルリード / ライト ランダムリード / ライト およびこれらの組み合わせなど アクセスの種類を設定できます また 同時アクセス数 ( 未処理 IO ) も設定できます その結果 Iometer は 1 秒あたりのスループット 1 秒あたりのトランザクション数 各アクセスパターンの平均応答時間などの基本的なパラメーターを含むカンマで区切られた.csv ファイルを生成します この方法により 特定のアクセスパターンを使ってさまざまなサブシステムの性能を比較できます Iometer は ファイルシステムを使用して サブシステムにアクセスできるばかりでなく いわゆる RAW デバイスにもアクセスできます Iometer では さまざまなアプリケーションのアクセスパターンをシミュレーションおよび測定できますが オペレーティングシステムのファイルキャッシュは考慮されません また オペレーションは 1 つのテストファイル上のブロックで行われます 負荷プロファイル アプリケーションがマスストレージシステムにアクセスする方法は ストレージシステムのパフォーマンスに多大な影響を及ぼします 各種アプリケーションのさまざまなアクセスパターンの例 : アプリケーションデータベース ( データ転送 ) データベース ( ログファイル ) バックアップリストアビデオストリーミングファイルサーバ Web サーバオペレーティングシステムファイルコピー アクセスパターンランダム 67 % リード 33 % ライト 8 KB(SQL Server) シーケンシャル 100 % ライト 64 KB ブロックシーケンシャル 100 % リード 64 KB ブロックシーケンシャル 100 % ライト 64 KB ブロックシーケンシャル 100 % リード ブロック 64 KB ランダム 67 % リード 33 % ライト 64 KB ブロックランダム 100 % リード 64 KB ブロックランダム 40 % リード 60 % ライト ブロック 4 KB ランダム 50 % リード 50 % ライト 64 KB ブロック これから次の 4 つの独特なプロファイルが導き出されました 負荷プロファイルアクセスアクセスパターンブロックリードライトサイズ 未処理 IO 負荷ツール ストリーミングシーケンシャル 100 % 64 KB 3 Iometer リストアシーケンシャル 100 % 64 KB 3 Iometer データベースランダム 67 % 33 % 8 KB 3 Iometer ファイルサーバランダム 67 % 33 % 64 KB 3 Iometer 4 つのプロファイルはすべて Iometer で生成されました Fujitsu Technology Solutions 2009-2010 9/17 ページ

ホワイトペーパー パフォーマンスレポート PRIMERGY TX120 S2 バージョン : 2.0 2010 年 2 月 測定シナリオ 比較できる測定結果を得るためには 再現可能な同一の環境ですべての測定を実行することが重要です そのため StorageBench は上記の負荷プロファイルに加えて次の規則に基づいています 測定結果 実際の顧客構成で RAW デバイスを使用するのは例外的な状況のみであるため 内蔵ディスクのパフォーマンス測定は常にファイルシステムを使用したディスク上で実行されます 高いパフォーマンスが他のファイルシステムや RAW デバイスで実現できる場合でも Windows では NTFS が使用され Linux では ext3 が使用されます ハードディスクは コンピュータシステムで最もエラーが発生しやすいコンポーネントです ハードディスクの故障によるデータの損失をなくすためにサーバシステムで RAID コントローラーが使用される理由はここにあります ここでは 複数のハードディスクを組み合わせて Redundant Array of Independent Disks ( RAID) を形成し 1 つのハードディスクが故障した場合でもすべてのデータが維持されるように (RAID 0 を除く ) すべてのデータを複数のハードディスクに分散させます ハードディスクをアレイで編成する最も一般的な方法は RAID レベル RAID 0 RAID 1 RAID 5 RAID 6 RAID 10 RAID 50 RAID 60 です 各種 RAID アレイの基本については 資料パフォーマンスレポート - PRIMERGY 用モジュラー RAID を参照してください ディスクの数および装着されているコントローラーに応じて RAID 構成を変えながら PRIMERGY サーバの StorageBench を測定しました 2 台のハードディスクを装着できるシステムでは RAID 1 および RAID 0 を使用し 3 台以上では RAID 1E および RAID 5 を使用します 適用可能な場合はサポートされていることを条件にさらに上位の RAID レベルを使用します ハードディスクのサイズに関係なく サイズが 8 GB の測定ファイルを常に測定に使用しています I/O サブシステムの効率の評価では プロセッサパフォーマンスおよびメモリ構成は 今日のシステムでは大きな要因ではありません 通常 考えられるボトルネックは CPU やメモリではなく ハードディスクや RAID コントローラーに影響を及ぼします したがって CPU やメモリの構成を数々変えながら StorageBench で解析する必要はありません 負荷プロファイルごとに StorageBench は次のようにさまざまな主要指標を提供します 1 秒あたりのデータ転送量をメガバイト数で表した (MB/s) データスループット 1 秒あたりの I/O オペレーション数 (IO/s) の トランザクションレート およびミリ秒 (ms) 単位の 待機時間 ( 平均アクセス時間 ) シーケンシャルな負荷プロファイルでは データスループットが通常の指標であり 小規模なブロックサイズを使用するランダムな負荷プロファイルでは 通常 トランザクションレートが使用されます スループットおよびトランザクションレートは互いに直接比例し 次の式に従って計算できます データスループット [MB/s] トランザクションレート [ ディスク -I/O /s] = トランザクションレート [ ディスク -I/O /s] ブロックサイズ [MB] = データスループット [MB/s] / ブロックサイズ [MB] Fujitsu Technology Solutions 2009-2010 10/17 ページ

ホワイトペーパー パフォーマンスレポート PRIMERGY TX120 S2 バージョン : 2.0 2010 年 2 月 ベンチマークの結果 PRIMERGY TX120 S2 には Modular RAID ファミリーのコントローラーが搭載されています 各種の RAID ソリューションにより ユーザーはアプリケーションシナリオに合わせて適切なコントローラーを選択できます PRIMERGY TX120 S2 には 次の機能を提供する RAID ソリューションがあります 1. LSI MegaRAID 4 ポートベースの RAID 0/1 SAS コントローラー (LSI MegaRAID SAS 1064) このコントローラーは PCI Express カードとして供給されています RAID レベル 0 1 1E に対応しています このコントローラーには キャッシュがありません このコントローラーに接続できるハードディスクの最大数は 4 台です 2. LSI MegaRAID 256 MB ベースの RAID 5/6 SAS コントローラー (LSI MegaRAID SAS 1078) このコントローラーは PCI Express カードとして供給され RAID ソリューション一式を提供します RAID レベル 0 1 5 6 10 50 60 に対応しています コントローラーのキャッシュは 電源障害に対してオプションのバッテリーバックアップユニット (BBU) により保護できます コントローラーは 240 台までのハードディスクをサポートします これらのコントローラーには さまざまなハードディスクを接続できます 必要なパフォーマンスに応じて 適切なディスクサブシステムを選択できます PRIMERGY TX120 S2 サーバでは 2.5 インチ SAS ハードディスク用の 2 つのホットプラグベイを使用できます オプションで 2 つの 2.5 インチホットプラグベイを追加できる拡張ボックスを使用できます PRIMERGY TX120 S2 には 次のハードディスクを選択できます 2.5 インチ SAS ハードディスク 容量 73 GB 146 GB(10 krpm) 2.5 インチ SAS ハードディスク 容量 73 GB(15 krpm) LSI MegaRAID SAS 1064 以下では LSI MegaRAID SAS 1064 コントローラーで利用可能なハードディスクタイプのパフォーマンスを比較しています このコントローラーには コントローラーキャッシュがありません よって 測定を実行するにあたり ディスクキャッシュパラメーターの影響のみを測定し ハードディスク比較の測定は ディスクキャッシュありとなしで実施しました ハードディスクキャッシュはディスク I/O パフォーマンスに影響を及ぼします 多くの場合 この機能は電源障害時の安全上の問題により無効化されます しかし ハードディスクの製造元は 書き込みパフォーマンスの向上のために組み込んでいます I/O アクセス用のキャッシュは圧倒的に大きく 電源障害時の潜在的なリスク ( データの損失 ) がメインメモリには存在します これは オペレーティングシステムによって管理されます データの損失を防止するには システムに無停電電源装置 (UPS) を装備することを推奨します テストでは 2 台のハードディスクをコントローラーに接続し RAID 1 として構成しました 測定では PRIMERGY TX120 S2 で現在利用可能なすべてのハードディスクタイプを解析しました RAID 1 での各ハードディスクタイプのスループットを種々のアクセスパターンを使用して比較します 右図は 64 KB ブロックサイズを使用してシーケンシャルリード / ライトを行った場合のスループットが 回転速度の増加に伴って向上することを示しています シーケンシャルリードの場合 回転数 10 krpm のハードディスクの代わりに回転数 15 krpm のハードディスクを使用した結果 スループットは約 21 % 向上しました ディスクキャッシュを有効にしたシーケンシャルライトの場合 回転数 10 krpm のハードディスクの代わりに回転数 15 krpm のハードディスクを使用すると 約 21 % スループットが向上し ディスクキャッシュが有効でない場合には 37 % 向上しました LSI MegaRAID SAS 1064 Fujitsu Technology Solutions 2009-2010 11/17 ページ

ホワイトペーパー パフォーマンスレポート PRIMERGY TX120 S2 バージョン : 2.0 2010 年 2 月 前頁の図からわかるように ディスクキャッシュを有効にすることで シーケンシャルライトでのスループットの向上が可能です 10 krpm のハードディスクではスループットは約 80 % 向上し 15 krpm のハードディスクではスループットは約 59 % 向上します 右図は 読み取りが 67 % を占めるランダムアクセスにおいても ディスクキャッシュがスループットの向上に重要な役割を果たしていることを示しています ディスクキャッシュを有効にした場合のスループットの向上率は 約 22 % です 回転数の多いハードディスクでは ランダムアクセスでもパフォーマンスが向上します 回転数が 15 krpm の場合 回転数が 10 krpm のディスクに対するパフォーマンスの向上率は 20 % を若干上回ります LSI MegaRAID SAS 1064 LSI MegaRAID SAS 1078 可用性の観点からどのようにデータが扱われるかは RAID アレイによって決まります 各 RAID アレイ内でデータが転送される速さは ハードディスクのデータスループットによって大きく異なります RAID アレイで測定用に構成されるハードディスクの数は RAID レベルに応じて決定され 2 台または 3 台のハードディスクが使用されました さまざまなキャッシュ設定でのコントローラーの性能を測定するときに ハードディスクがボトルネックにならないように 回転数が 15 krpm のハードディスクで測定が実行されました キャッシュ設定によって スループットが大幅に向上する場合があります ただし このようなスループットの向上は データの構造とアクセスのパターンによって異なります 測定では コントローラーキャッシュのオプション Read モード は 常に No Read-ahead に設定され I/O cache のオプションは常に I/O direct に設定されます Write モード と Disk cache のオプションはさまざまな設定が行われました 次の図では 2 台の 2.5 インチハードディスクを使用した RAID 1 と 3 台の 3.5 インチハードディスクを使用した RAID 5 それぞれで 64 KB ブロックを使用した シーケンシャルリード / ライトのスループットをキャッシュ設定を変えて測定した結果を示しています LSI MegaRAID SAS 1078(512 MB のキャッシュを搭載 ) 読み取りのスループットは 最大可能スループット値 (RAID 1 では 100 MB/ 秒以上 RAID 5 では 200 MB/ 秒 ) に匹敵します 対照的に 書き込みのスループットは キャッシュ設定によって異なります RAID 1 で最善のパフォーマンスを実現するために 最適なキャッシュ設定として Disk cache enabled のオプションを使用する必要があります 弊社での測定では シーケンシャルライトの場合のスループットが 1.6 倍向上しました 優れたパフォーマンスのために最適なキャッシュ設定を行うことの重要性は 特に RAID 5 で明らかです 図は コントローラーキャッシュを Write-back のオプションで有効にし ディスクキャッシュを enabled のオプションで有効にした結果 シーケンシャルライトのスループットが 大幅に (37 倍に ) 向上したことを示しています Fujitsu Technology Solutions 2009-2010 12/17 ページ

ホワイトペーパー パフォーマンスレポート PRIMERGY TX120 S2 バージョン : 2.0 2010 年 2 月 RAID 1 でのランダムアクセスで最善のスループットを実現するためには コントローラーキャッシュの Write モードのオプションを Write-through に設定し ハードディスクのディスクキャッシュを有効にすることが重要です このように最適のキャッシュ設定にした結果 8 KB のブロックを使用したランダムアクセスでは 18 % 64 KB のブロックを使用したランダムアクセスの場合 13 % のスループットの向上が実現しました RAID 5 でのランダムアクセスで最善のスループットを実現するためには コントローラーキャッシュの Write モードのオプションを Write-back に設定し ハードディスクのディスクキャッシュを有効にすることが重要です このような最適のキャッシュ設定により ブロックサイズに応じて 49 % および 37 % のスループットの向上を実現しました このトピックについての詳細は 次の文書で入手できます : パフォーマンスレポート - PRIMERGY 用モジュラー RAID LSI MegaRAID SAS 1078(256 MB のキャッシュを搭載 ) コントローラーの比較 ここでは 2 つのコントローラーのスループットを比較します 同じ RAID 1 アレイで同じ種類のハードディスクで測定しました 図では キャッシュを無効にした場合 (Off) と 最適なキャッシュ設定を行った場合 (Optimal) に得られるスループットを示しています 使用したコントローラーによるパフォーマンスの違いは 純粋なシーケンシャルアクセスではごく僅かです シーケンシャルリードでは すべてのコントローラーで キャッシュ設定に関係なく最大のスループットを実現しました シーケンシャルライトでも すべてのコントローラーのパフォーマンスは同じ範囲内で データスループットは最適なキャッシュ設定によって最大 59 % 向上させることができます 今回の負荷プロファイルを用いた RAID 1 でのランダムアクセスでは エントリーレベルのコントローラー LSI MegaRAID SAS 1064 が LSI MegaRAID SAS 1078 コントローラー ( より上位の RAID レベル用のコントローラーキャッシュと拡張機能が搭載され RAID 1 でも優れたパフォーマンスを発揮する ) よりも 若干高いデータスループットを示しました Fujitsu Technology Solutions 2009-2010 13/17 ページ

ホワイトペーパー パフォーマンスレポート PRIMERGY TX120 S2 バージョン : 2.0 2010 年 2 月 結論 モジュラー RAID のコンセプトによって PRIMERGY TX120 S2 は さまざまなアプリケーションシナリオの多様な要件を満たすことができます LSI MegaRAID SAS 1064 に代表されるエントリーレベルのコントローラーでは 基本的な RAID ソリューション RAID 0 RAID 1 および RAID 1E が実現され それぞれが非常に優れたパフォーマンスでサポートされています LSI MegaRAID SAS 1078 コントローラーに代表される ハイエンド コントローラーでは 現在のすべての RAID ソリューションを実現します 最大 4 台の内蔵ハードディスクまで拡張可能な PRIMERGY TX120 S2 では RAID レベル 0 1 5 6 および 10 がサポートされます このコントローラーには 256 MB のコントローラーキャッシュが搭載され オプションとして BBU を使用したデータの保護が可能です キャッシュの使用に関するさまざまな設定を行うことで 使用する RAID レベルに合わせた最適なパフォーマンスを柔軟に引き出すことができます RAID 5 または RAID 6 を使用すると 既存のハードディスクの容量を経済的に活用して 優れたパフォーマンスを実現できます ただし 最善のパフォーマンスとセキュリティのためには RAID 10 をお勧めします PRIMERGY TX120 S2 では 回転数 10 krpm または 15 krpm の 2.5 インチ SAS ハードディスクを使用できます ディスクの回転速度は 必要なパフォーマンスに応じて決定する必要があります 15 krpm のハードディスクでは 最大 50 % のパフォーマンスの向上が可能です 最大のパフォーマンスを実現するには 特にコントローラーキャッシュを持たないコントローラーを使用する場合は ハードディスクのキャッシュを有効にすることをお勧めします これによって 使用するディスクの種類とアクセスパターンによってはパフォーマンスが最大で 80 % 向上します ハードディスクのキャッシュを有効にする場合は UPS の使用をお勧めします ベンチマーク環境 ここで説明したすべての測定は 下記の一覧で示したハードウェアとソフトウェアのコンポーネントを使用して実行されました コンポーネント サーバ オペレーティングシステム ファイルシステム 詳細 PRIMERGY TX120 S2 Windows Server 2003, Enterprise Edition Version:5.2.3790 Service Pack 1 Build 6001 NTFS 測定ツール Iometer 27.07.2006 測定データ コントローラー LSI MegaRAID 4 ポートベースの RAID 0/1 SAS (LSI MegaRAID SAS 1064) コントローラー LSI MegaRAID 256 MB ベースの RAID 5/6 SAS (LSI MegaRAID SAS 1078) ハードディスク SAS 2.5 インチ 10 krpm ハードディスク SAS 2.5 インチ 15 krpm 8 GB の測定ファイル 製品 : LSI RAID 0/1 SAS 1064 ドライバ名 : lsi_sas.sys ドライバのバージョン : 1.27.03.00 ファームウェアのバージョン : 1.24.00.00 BIOS のバージョン : 06.20.00.00 製品 : LSI RAID 5/6 SAS 1078 ドライバ名 : msas2k3.sys ドライバのバージョン : 2.20.0.32 ファームウェアのパッケージ : 8.0.1-0039 ファームウェアのバージョン : 1.12.182-484 BIOS のバージョン : NT16 コントローラーキャッシュ : 256 MB Seagate ST973402SS 73 GB Seagate ST973451SS 73 GB 国または販売地域によっては一部のコンポーネントが利用できない場合があります Fujitsu Technology Solutions 2009-2010 14/17 ページ

ホワイトペーパー パフォーマンスレポート PRIMERGY TX120 S2 バージョン : 2.0 2010 年 2 月 SAP SD ベンチマークの説明 SAP アプリケーションソフトウェアは 標準的な業務プロセスを管理するためのモジュールで構成されています 受注組立 (ATO) 財務会計 (FI) 人事管理 (HR) 在庫購買管理 (MM) 生産計画 (PP) および販売管理 (SD) SCM( サプライチェーンマネジメント ) 小売 銀行業務 公益事業 BI( ビジネスインテリジェンス ) CRM( 顧客関係管理 ) PLM( 製品ライフサイクル管理 ) といった ERP( 企業資源計画 ) 用モジュールがあります このアプリケーションソフトウェアは 常にデータベースシステム上で実行されるので 完全な SAP の構成は ( ハードウェアのサポートに加えて ) ソフトウェアコンポーネントのオペレーティングシステム データベースおよび SAP ソフトウェア自体となります SAP アプリケーションシステムのパフォーマンス 適合性およびスケーラビリティを評価するために SAP AG は SAP 標準アプリケーションベンチマークを開発しました これらのベンチマーク (SD ベンチマークが最重要 ) では システム全体のパフォーマンスが分析され 各コンポーネントを統合した状態での品質の評価基準が用意されています ベンチマークは 2 階層の構成と 3 階層の構成で違いがあります 2 層の構成では SAP アプリケーションとデータベースが 1 台のサーバにインストールされます 3 層の構成では SAP アプリケーションの個々のコンポーネントを数台のサーバに分散でき 別のサーバにデータベースが引き継がれます SAP AG( ドイツ Walldorf) によって開発されたベンチマークの詳細な仕様は http://www.sap.com/benchmark で参照できます ベンチマーク結果 1 基の T9400 プロセッサを搭載した PRIMERGY TX120 S2(SAP enhancement package 4 for SAP ERP 6.0(Unicode) と SQL Server 2008 x64 を使用 ) が 2009 年 3 月 2 日に Windows Server 2008 Enterprise x64 Edition SP1 を使用して次の結果を達成したことが 認証番号 2009015 で SAP によって認証されています ベンチマークユーザー数 平均ダイアログ応答時間 スループット 325 SD(Sales & Distribution) 0.92 秒 完全に処理された注文項目数 (1 時間あたり )35670 ダイアログステップ (1 時間あたり ) 107000 SAPS 1780 平均 DB 要求時間 ( ダイアログ / アップデート )0.023 秒 /0.056 秒 CPU 使用率 ( 中央サーバ ) 98 % オペレーティングシステム ( 中央サーバ ) RDBMS SAP Business Suite ソフトウェア 構成 ( 中央サーバ ) Windows Server 2008 Enterprise x64 Edition SP1 SQL Server 2008 x64 SAP enhancement package 4 for SAP ERP 6.0(Unicode) PRIMERGY TX120 S2 T9400 2.53 GHz 6 MB L2 キャッシュ ( チップあたり ) 16 GB RAM 1 Fujitsu Technology Solutions 2009-2010 15/17 ページ

ホワイトペーパー パフォーマンスレポート PRIMERGY TX120 S2 バージョン : 2.0 2010 年 2 月 ベンチマーク環境 認定番号 2009015 2 層環境 負荷ジェネレーター テスト対象システム テスト対象システム (System Under Test:SUT) ハードウェア サーバ PRIMERGY TX120 S2 プロセッサ T9400 1 メモリ 4 GB PC2-5300 DDR2-SDRAM(4 枚 ) ディスクサブシステム ソフトウェア オペレーティングシステム データベース SAP Business Suite ソフトウェア LSI MegaRAID 4 ポートベースの RAID 0/1 SAS 1 2.5 インチ SAS ディスク 73 GB 15 krpm 1 2.5 インチ SAS ディスク 146 GB 10 krpm 1 Windows Server 2008 Enterprise x64 Edition SP1 SQL Server 2008 x64 SAP enhancement package 4 for SAP ERP 6.0(Unicode) 負荷ジェネレーターハードウェアモデル PRIMERGY RX600 S2 プロセッサ Xeon 7040 4(3 GHz 4 MB L2 キャッシュ ) メモリ 8 GB PC2-3200 DDR2-SDRAM ソフトウェアオペレーティングシステム Linux 2.6 国または販売地域によっては一部のコンポーネントが利用できない場合があります Fujitsu Technology Solutions 2009-2010 16/17 ページ

ホワイトペーパー パフォーマンスレポート PRIMERGY TX120 S2 バージョン : 2.0 2010 年 2 月 関連資料 PRIMERGY Systems http://ts.fujitsu.com/primergy PRIMERGY TX120 S2 Data sheet http://docs.ts.fujitsu.com/dl.aspx?id=31dd3041-1bbb-42fe-91eb-2d0253e9a6bc PRIMERGY Performance http://ts.fujitsu.com/products/standard_servers/primergy_bov.html SAP SD http://www.sap.com/benchmark ベンチマークの概要 SAP SD http://docs.ts.fujitsu.com/dl.aspx?id=ab13a8c0-44d8-40ee-9415-695d372e2e7b SPECcpu2006 http://www.spec.org/osg/cpu2006 ベンチマークの概要 SPECcpu2006 http://docs.ts.fujitsu.com/dl.aspx?id=00b0bf10-8f75-435f-bb9b-3eceb5ce0157 StorageBench パフォーマンスレポート - PRIMERGY 用モジュラー RAID http://docs.ts.fujitsu.com/dl.aspx?id=6baa9baf-39b7-4558-b1c2-f8846b22fbd4 Iometer http://www.iometer.org PC サーバ PRIMERGY( プライマジー ) http://primeserver.fujitsu.com/primergy/ お問い合わせ先 PRIMERGY のパフォーマンスとベンチマーク mailto:primergy.benchmark@ts.fujitsu.com 納品までの時間は在庫状況によって異なります 技術仕様は予告なく変更されることがあります 誤記脱漏は随時訂正されます 示しているすべての販売条件は (TC) ユーロでの希望価格で VAT を除く価格です ( 別途記載ない限り ) ハードウェアおよびソフトウェアの名前はすべて それぞれの所有者のブランド名または商標です Copyright Fujitsu Technology Solutions GmbH 2009-2010 発行部門 : Enterprise Products PRIMERGY Server PRIMERGY Performance Lab mailto:primergy.benchmark@ts.fujitsu.com インターネット : http://ts.fujitsu.com/primergy エクストラネット : http://partners.ts.fujitsu.com/com/products/serv ers/primergy