IPv4 アドレス在庫枯渇に関する報告 2009 年 10 月 14 日 15 日第 24 回 IP アドレス管理指定事業者連絡会 社団法人日本ネットワークインフォメーションセンター (JPNIC) IP 事業部佐藤晋 ( サトウススム )
本日のご報告内容 最新の IPv4 アドレス分配 消費状況 IPv4 アドレス枯渇対応タスクフォースの活動報告 業界 事業者における対応状況 1
最新の IPv4 アドレス分配 消費状況
IANA から RIRs への /8 ブロックの年間分配数 # of /8 blocks 14 12 10 8 ARIN RIPE NCC APNIC LACNIC AfriNIC 1 1 1 9 9 7 (2009 年 9 月時点 ) 8 6 4 4 2 4 5 2 0 1 99 00 01 02 03 04 05 06 07 08 09 3 3
IPv4 アドレス空間 現在の利用状況 IANA-Reserved AfriNIC, 2 LACNIC, 6 Reserved, 26 [RFC3330], 2 Privae Use, 1 Multicast, 16 Class E, 16 APNIC, 34 Various Registries, 52 RIPE NCC, 30 ARIN, 31 Central Registry, 40 RIR's Pool Address Historical Resource 4
Geoff Huston による在庫枯渇時期予測 2009 年 9 月 25 日現在 5
IPv4 アドレス在庫枯渇時期 最後のIPv4アドレス空間の分配に関するグローバルポリシー により 残りの /8がRIRの数(5つ) になった時点で通常の分配は終了する 上記により これまで通りのポリシーで分配される /8ブロックは残り21 個 これまでの傾向ではARIN,RIPE/NCC,APNICに年間 4 個程度ずつの /8ブロックが割り振られている 今後の分配予想 ARIN APNIC RIPE LACNIC AfriNIC 2010 年 2 2 2 2011 年 2 2 2 2 2012 年 2 2 2 1 同じようなペースで割り振りが進めば 2012 年頃に底をつく 6
IPv4 アドレス枯渇対応タスクフォースの 活動報告
ワーキンググループによる活動 WG 広報教育 テストベッドアクションプランアプリケーションアクセス網サービスロゴ 活動内容 広報戦略策定 実行イベント等連携支援 テストベッド要望取りまとめ教育プログラム作成 ISP/iDC のアクションプラン立案支援 ネットアプリへの影響度調査 SIer への啓発 アクセス網の対応についての ISP 間の情報交換 ウェブサイト及び ISP サービスに対する IPv6 対応ロゴ策定 これまでの成果 Web サイトの作成団体横断アンケート実施 ハンズオンセミナー (IW など ) テストベッド構築準備開始 事業者種別毎のアクションプラン雛形作成 公表 言語系コミュニティ調査 システム / ソリューションベンダーへのヒアリング等 フレッツ NGN をはじめ, アクセスラインの IPv6 対応検討 IPv6 Ready Logo Program と連携し ロゴと提供のガイドライン作成 8
ワーキンググループの成果 (1) 広報 WG - Web サイトの構築と運営 (http://kokatsu.jp) 枯渇および TF 活動に関する情報を集積 発信 - 広報戦略の策定と総務省研究会との連携 - 各ステークホルダーの進捗把握 定期的なアンケート調査の実施 - 各種イベントへの参加と連携 教育 テストベッド - IPv6 技術者育成のための教育プログラムの開発 - 川崎 大阪にIPv6 運用試験のためのテストベッド構築 - IPv6ハンズオンセミナー の開催 9
IPv6 ハンズオンセミナーの予定 内容 CATV ネットワーク編 日程 2009 年 11 月 12 日 ( 木 )~13 日 ( 金 ) 受付終了 申込期間 idcネットワーク編 idc/isp/catvサーバ編 ISPネットワーク編 CATVネットワークARRIS 編 2009 年 12 月 3 日 ( 木 )~4 日 ( 金 ) 2009 年 12 月 17 日 ( 木 )~18 日 ( 金 ) 2010 年 1 月 14 日 ( 木 )~15 日 ( 金 ) 2010 年 3 月 4 日 ( 木 )~5 日 ( 金 ) 2009 年 10 月 12 日 ( 月 )~18 日 ( 日 ) 2009 年 10 月 26 日 ( 月 )~11 月 1 日 ( 日 ) 2009 年 11 月 9 日 ( 月 )~15 日 ( 日 ) 2009 年 12 月 14 日 ( 月 )~20 日 ( 日 ) 内容 SOHO/ 一般ユーザ向けネットワーク編 ( 一日集中セミナー ) 日程 2010 年 2 月 19 日 ( 金 ) 申込期間 2009 年 11 月 23 日 ( 月 )~29 日 ( 日 ) 詳細は下記をご参照ください http://kokatsu.jp/blog/ipv4/event/2010/01/ipv6-5.html 10
ワーキンググループの成果 (2) アクションプラン - アクションプラン 2009.2 版を 2009.10 版に改定 改定ポイント タイムラインの見直し 進捗状況も明示 idc ASP/CSP のプランを充実 プレーヤー毎の時間軸の連携を整理 http://kokatsu.jp で近日公開予定 11
ワーキンググループの成果 (3) アプリケーション - アプリケーションベンダーへのヒアリング - 開発言語コミュニティへのヒアリング - オープンソースフォーラムとの連携 - オープンソースカンファレンス (OSC) における広報活動 アクセス網 - フレッツネクストのIPv6アクセスに関する議論 - 上記方式についての説明会開催 - その他のアクセスラインに関する議論 検討 12
ワーキンググループの成果 (4) サービスロゴ - IPv6サービス基本指針 策定調整 - IPv6 Enabled Logo Program 検討 運営協力 IPv6 対応の Web サイト ISP に対して基準を満たしている場合にロゴを提供するプログラム IPv6 Enabled Logo マーク - 日本からの登録 Web: 44サイト ( 全体で231サイト ) ISP: 2サービス ( 全体で28) Logo Program 登録に関する詳細は下記をご参照ください http://ipv6ready.jate.or.jp/enabled/ 13
業界 事業者における対応状況
進捗状況の概略上から下に対応が進捗していくステークホルダー 通信事業者 大規模 I S P 中小規模 I S P i D C A S P C S P 通信機器等製造業 ソフトウェア開発者 S I e r 企業ユーザ 個人ユーザ T F が働きかけて促進するもの で実施 すること 各ステークホルダー自身 IPv4アドレスが枯渇することの認知枯渇による影響の把握 理解 ( 自身にとっての ) 問題点の分析 把握対応策についての検討対応策の決定対応策実施計画の立案対応策の実施 一部事業者は検討を推進 8 割程度が認知 一部事業者は検討を推進 2011 年までに対策実施完了 15 半数程度 7 割程度が影響把握半数以下 一部分析検討中 事業者の技術需要に大きく依存 ほとんど認知 / 理解されていないと思われる 上流の接続事業者の対応策に大きく依存
大手 ISP の動向 対応時期 - おおよそ 2010 年度末 ~2011 年度初頭を予定 対応状況 フレッツネクストの IPv6 対応開始をターゲット - 対応計画はほぼ策定済み - ネットワーク / サーバのデュアルスタック化進行中 - 既存ユーザの対応についての検討 課題 - 既存ユーザのIPv6リーチャビリティ実現方式とそのためのコスト負担 - フレッツ以外のアクセス網のIPv6 対応計画 16
大手 CATV/MSO 事業者の動向 対応時期 - 2011 年以降? DOCSIS3.0 対応製品は 2010 年 ~2011 年ごろ 一部の事業者は 2010 年度に IPv6 対応する予定とも 対応状況 - 対応計画について検討中 - 課題の整理 洗い出し 課題 - DOCSIS2.0 システム更新またはバージョンアップ - 宅内機器の更新 - NAT 技術による対応の実現性 実用性 - 技術者の育成 17
idc の動向 対応時期 - 未定 対応状況 顧客の要望などに基づいて対応時期を検討 - 対応計画はほぼ策定済み 課題 IPv6 導入の手順 方式については検討済み - 顧客収容ルータの冗長構成 IPv4 と同様の仕様 実装が可能か? - 運用コスト増加 18
その他の動向 コンテンツ提供事業者 技術的な対応方針の検討 IPv6を別 URLで提供する方式? コンテンツ制作 管理方式の見直しも必要 投資コストとニーズのバランスで判断 システムインテグレータ ネットワーク系技術者は問題を理解 システム系技術者の理解不足 ハードベンダ IPv6 対応のためのガイドライン作成検討 ベンダへのヒアリング 実機検証など取り組み 中規模以上のルータ スイッチはほぼIPv6 対応済み ホームルータなどの実用的な対応はこれから? F/W ロードバランサなども実用レベルの対応確認が必要 19
お願いなど 枯渇対応計画の検討をお願いします - アクションプラン雛形を参考に 自社の枯渇対応に関して 2010 年度末を目標とした対応計画の検討 策定をお願いします 対応にあたっての具体的な課題を教えてください - 枯渇対応計画の検討 策定にあたり 自社にとっての課題となることについて具体的に教えてください 技術面 事業面どちらでもかまいません TFにおける課題検討の参考にさせていただきます ipv4exh-comment@nic.ad.jp まで 20
お知らせなど メールマガジン JPNIC News & Views - 月 1 回程度 IPv4 アドレス在庫枯渇関連レポート を配信 TF の活動報告などを出来る限りタイムリーにお伝えしてます - 登録は http://www.nic.ad.jp/ja/mailmagazine/ から アンケート調査の実施 (2009 年 11 月ごろ ) - 枯渇対応の進捗に関するアンケート調査を予定 前回 (2009 年 2 月 ) のアンケート内容を見直して実施する予定 IPv4 アドレス枯渇対応セミナー - kokatsu.jp アクションプラン 2010 開催 日時 :2009 年 10 月 19 日 ( 月 )14:00~17:00( 受付開始 13:40) 会場 : 慶應義塾協生館 2 階藤原洋記念ホール 参加申込 : http://www.v6pc.jp/v4exh/seminar_091019.phtml 21
ありがとうございました 22