(Microsoft PowerPoint a10-v4kokatsu.ppt [\214\335\212\267\203\202\201[\203h])

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1 さくらインターネットにおける IPv4 アドレス枯渇対策 さくらインターネット株式会社研究所大久保修一 月 15 日 A10 ネットワークス株式会社主催 IPv4 枯渇対策 /IPv6 移 セ ナー (C)Copyright SAKURA Internet Inc.

2 Agenda 自己紹介 会社概要 弊社サービスの紹介 弊社のIPv4アドレス枯渇対策 IPv4アドレス確保 トランスレーションサービス IPv6の導入 提供 まとめ 2

3 自己紹介 さくらインターネット株式会社 さくらインターネット研究所上級研究員大久保修一 月 月 さくらインターネットに入社 ネットワークエンジニアとして バックボーンネットワークの運用に携わる さくらインターネット研究所が発足 同時に同部 に 動し 主にクラウド IPv4アドレス枯渇対策について研究卹動を う 月 クラウドサービスの開発に従事 3

4 さくらインターネット会社概要 商号さくらインターネット株式会社 ( 東証マザーズ :3778) 大阪本社 東京支社 大阪市中央区南本町 堺筋本町ビル 9F 東京匙新 区勽新 卫 勘動勩勽新 ビル 33F 設 月 17 日 ( サービス開始 : 月 23 日 ) 資本 8 億 9,530 万円 売上高 85 億 8,438 万円 ( 平成 23 3 月期 ) 東京支社外観 事業内容 インターネットでのサーバの設置 その 業勲 電気通信事業法に基づく電気通信事業 従業員数 172 名 ( 平成 23 6 月末現在 ) 所属団体 社団法人日本ネットワークインフォメーションセンター会員 (JPNIC) 厣定 営匏卹動法人日本データセンター協会会員 (JDCC) 社団法人インターネットプロバイダー協会会員 (JAIPA) グリーン グリッド (The Green Grid) IPv6 高 化推勺協 会会員 ASP SaaSインダストリ コンソーシアム会員など 4

5 サービスラインナップ ハウジングサービス 専用サーバサービス 仮想サーバサービス レンタルサーバサービス ハウジング 専用サーバ Platform St 専用サーバ Platform Ad 専用サーバ 専用サーバ複数台構成オプション さくらの VPS さくらのマネージドサーバ さくらのレンタルサーバ 顧客が所有するサーバなどの機器類を設置するスペースと回線 電源などを貸与するサービス 最大 20 台 1 4 台 仮想化技術を用いて 1 卤の匵 サーバ上に 数の仮想サーバを構築し 仮想専用サーバとして匏用するサービス 1 台を専有 1 台を共有 サービスの主な匏用用 エンタープライズ SNS Webアプリケーション SaaS ASP 会員制サイト キャンペーンサイトネットビジネス 電子商取引 動画 音楽配信インターネットメール Webサイト運営 5

6 石狩データセンター完成イメージ 全 8 棟 4000 ラック 6

7 石狩データセンター完成イメージ 2011 完成 第一期工事 (2 棟 ) 完成イメージ 7

8 弊社における IPv4 枯渇対策 対策 1 IPv4 アドレスの確保 対策 2 プロトコルトランスレーションサービスの提供 対策 3 バックボーンネットワークとサービスの IPv6 対応 8

9 インターネットの IPv6 への移 100 IPv4 IPv6 ユーザ割合 0 IPv4 枯渇 IPv6 IPv4 20XX サービスの IPv6 対応 IPv6 サービスの提供 必要な対策 プロトコルトランスレーション IPv4 アドレス確保 9

10 枯渇後の IPv4 アドレス確保について

11 IPv4 アドレスの必要性 IPv6 Onlyのサービスは売れない まだインターネットのほとんどのユーザはIPv4であり IPv6 Onlyでは ほとんどのユーザからの参照ができない インターネットが完全にIPv6に移 するまで 引き続きIPv4もサービスする必要がある データセンター事業者 は 枯渇後もなんらかの手段で IPv4 アドレスを確保しなければならない ユーザが IPv6 に完全移 するまで IPv4 アドレスの在庫が枯渇しない事業者は除く 11

12 IPv4 アドレス確保の必要性 多数の既存ユーザ 少数の新規ユーザ IPv4 インターネット IPv6 インターネット NG サーバ サーバ IPv6 インターネットから閲覧できない IPv4 インターネットから閲覧できない 12

13 IPv4 アドレス確保の必要性 多数の既存ユーザ 少数の新規ユーザ IPv4 インターネット IPv6 インターネット OK OK サーバ 両方のインターネットに接続する IPv4 アドレスが引き続き必要 サーバ 13

14 レジストリの状況 IPv4 アドレス在庫状況 ( 月 15 日現在 ) 出典 : JPNIC IPv4 アドレスの在庫枯渇に関して 14

15 IPv4 アドレスの確保 IPv4 アドレス確保の一般的な手段 既存セグメントからの回収バックボーンからの回収フレッツプールアドレスからの回収 IPアドレス移転 ISPからの割り当て企業買収 アドレス匏用厾の いセグメントをシュリンクし 回収 転用する プライベートアドレスにリナンバし 回収 転用する LSN を導入し フレッツプールアドレスをプライベート化する 他の組織から購入する アドレスが余っている ISP と契約し 割り当てを受ける BGP によるグローバルルーティングはできず 上位 ISP の回線品質に依存する IPv4 アドレスを持っている企業を買収する 当社では IP アドレス移転 にて IPv4 アドレス確保を実施 15

16 IP アドレス移転について 事業者同士の合意のみでアドレスの譲渡が可能となった APNIC APNIC28(2009/8) にてポリシーのコンセンサス成 EC の承認 (2009/11) APNIC の正式なポリシーに JPNIC 2011/8/1 より 移転申請受け付け開始 IPv4 アドレス移転申請手続き IPv4 アドレス移転 16

17 トランスレーションサービスの提供

18 プロトコルトランスレーションサービスの提供 プロトコルトランスレーションサービスの必要性 2 つのインターネット間の通信の橋渡しが必要 既存のサーバをすぐに IPv6 対応できるわけではない トランスレータで暫定的に対応 プロトコルトランスレーションサービスのイメージ IPv4 インターネット IPv6 インターネット トランスレータ お客様サーバ お客様サーバ 18

19 トランスレータが必要なシチュエーション IPv6 対応まで 暫定的にトランスレータ経由でアクセス IPv4 インターネット IPv6 インターネット トランスレータ 既存サーバ 19

20 トランスレータが必要なシチュエーション IPv6 アドレスしか振れなくなったサーバに対して IPv4 からの到達性を確保 IPv4 インターネット IPv6 インターネット トランスレータ 新規サーバ 20

21 トランスレータの技術 トランスレータ IPv4とIPv6のプロトコル変換を う 方式 NAT64 方式 NAT64 は最近標準化された TRT 方式 TRT は以前から存在 プロキシ方式 プロキシ方式は アプリケーションの実装により 動作がまちまちとなる 21

22 トランスレータの技術 NAT64 IPv4 IPv6 データリンク層匵 層 IP ヘッダ ICMP の変換のみ 一部 ALG 機能により ペイロードの変換も う MTU の問題が大きい TRT トランスポート層 IPv4 IPv6 データリンク層匵 層 一旦 TCP のコネクションを終端する セッション毎にソケットを開く トランスレータが 卭送制 PMTUD を う プロキシ アプリケーション層プレゼンテーション層セッション層トランスポート層 IPv4 IPv6 データリンク層匵 層 ペイロードの中身を inspection し 書き換えもできる 通信のコンテキストによって 動作を に変 可能 22

23 トランスレータの動向 IETF BEHAVE WGにて トランスレータの仕様が策定 (2011/4) RFC6144 Framework RFC6145 IP/ICMP Translation Algorithm RFC6146 Stateful NAT64 RFC6147 DNS64 以前のNAT-PT(RFC2766) SIIT(RFC2765) の置き換え 参考 23

24 プロトコルトランスレーションサービスの提供 現在 当社は ウェブサイトのみで対応 お客様の要望に応じ 一部個別で対応 今後 将来的には サービス化を検討中 当社ウェブサイト 24

25 ネットワーク構成 IPv4 インターネット トランスレータ 2001:e40:100:407::/96 FreeBSD faith(trt) IPv6 インターネット :e40:100:407::d2e0:a :e40:100:407::7643:5d server.sakura.ad.jp ishikari.sakura.ad.jp faq.sakura.ad.jp support.sakura.ad.jp vps.sakura.ad.jp datacenter.sakura.ne.jp sakura.teamlab-search.jp 外部の ASP を使用 25

26 トランスレータの運用 TRT 方式は TCPを終端する トランスレート先のIPv4サーバがダウンしても IPv6 側からTCPのコネクションが張れる 監視はTCPコネクションだけでなく コンテンツの中身のチェックが必要 HTTPだと ステータスコードなど IPv4アクセス元がトランスレータのアドレスになる 本来のアクセス元 (IPv6) を調べるには トランスレータのログと突き合わせる必要がある 26

27 トランスレータの問題点 一般的なアドレス共有の問題 ポート割り当て ICMP パケットの扱い 分割されたパケットの扱い マルチキャスト モバイル IP 単一障害点 DNS 逆引き セキュリティ ロギング spam ブラックリスト IPsec 認証 トレーサビリティ 的な位置午匔 負荷分散 他の移 技術との 性 参考 :Issues with IP Address Sharing 27

28 IPv4 アドレスを確保できなくなると? サーバにIPv4グローバルアドレスが振れなくなる可能性もある できるだけ避けたいが 勘可避な状況も想定される IPv6グローバルアドレスと IPv4プライベートアドレスを割り当てる IPv4グローバルアドレスはオプション扱いになる 場合によっては ポート番号単位での販売も IPv4インターネットからのアプリケーションの到達性を提供する 28

29 IPv4 枯渇時代のホスティングサービス IPv4 インターネット IPv6 インターネット ALG Application Level Gateway ルータ IPv4 は ALG を介して IPv4 プライベート IPv6 グローバル IPv6 はそのまま通信 サーバ 29

30 バックボーンネットワークと サービスの IPv6 対応

31 なぜ IPv6 に対応しなければならないのか? IPv6 対応の必要性 規模拡大のため インターネット全体がIPv6に移 する必要があるが 一事業者として たときには コストがかかるわりになんらメリットはない では ビジネス視点でのモチベーションは? 同業他社に顧客を奪われないため インターネットの規模が拡大できなければ 結果 自らの将来のビジネスが失われてしまう 31

32 いつまでに対応すべきか? IPv4 アドレス枯渇対応タスクフォースアクションプランより一部抜粋 出典 : IPv4 アドレス枯渇対応タスクフォースアクションプラン 版 32

33 IPv6 への対応するために何をすべきか? 必要条件 ( idc サービスの IPv6 対応ガイドライン より一部抜粋 ) テーマ 項目 必須 推奨 IX への到達性 〇 外部との接続の 性 〇 idcの到達性 到達時間 (RTT) 〇 (Reachability) ルートサーバへの到達性 〇 経 午匔の開単 〇 フィルタ回避 〇 ISP 網内部の機能 MTU 問題対応 〇 (Performance) スループット 〇 メールのトランスポート 〇 メール / ユーザの送受信方式 〇 メール / ユーザの代替手段〇提供サービス (Service) idc 共通基盤 法人 メール/MX リレー〇メール / セキュリティ対策〇 DNS/ キャッシュ 〇 DNS/ セカンダリ 〇 出典 : idc サービスの IPv6 対応ガイドライン 33

34 バックボーンネットワークの IPv6 対応 バックボーン構築方針 バックボーンは 当初デュアルスタック化せず IPv4とIPv6は したネットワークとして構築 ( 将来的にデュアルスタック化を検討 ) データセンター内ネットワークはデュアルスタック化を実施 ( エッジルータをデュアルスタックに対応したものに順次入れ替えていく ) スケジュール 2011 中に バックボーンネットワーク構築完 ( 予定 ) 34

35 現在の IPv6 バックボーンについて 東京 大阪同一 AS (AS9370) 将来的に分割予定 バックボーンはシングルスタック 既存のIPv4ネットワークに影響を与えたくない 一部拠点エッジにてデュアルスタック化を実施済み バックボーンルータ間はトンネル接続 現在 広域イーサを使用し IPv6 専用のネイティブバックボーンを構築中 接続先トランジット : 2AS 接続先 IX: DIX-IE JPIX 35

36 IPv6 対応バックボーンネットワーク構成イメージ 2011 時点の構成イメージ IPv4 上位 ISP IPv6 上位 ISP 大阪側 IPv4 バックボーン AS9371 東京側 IPv4 バックボーン AS9370 v4 v4 v4 堂島 DC v6 勽新 DC v6 代官山 DC v6 各拠点に v6 専用エッジルータを設置 (IPv6v4 tunnel 終端 ) 36

37 IPv6 対応バックボーンネットワーク構成イメージ 現在構築中のネットワーク IPv4 上位 ISP IPv6 上位 ISP 大阪側 IPv4 バックボーン AS9371 東京側 IPv4 バックボーン AS9370 東京 / 大阪共通 IPv6 バックボーン 広域イーサ v4 v6 v4 v6 堂島 DC 勽新 DC 37

38 IPv6 対応バックボーンネットワーク構成イメージ 将来的には バックボーンをデュアルスタックを実施する 将来的な構成イメージ 上位 ISP 上位 ISP 大阪側 IPv4/IPv6 バックボーン AS9371 東京側 IPv4/IPv6 バックボーン AS9370 IPv4/IPv6 堂島 DC IPv4/IPv6 勽新 DC IPv4/IPv6 代官山 DC 38

39 サービスの IPv6 対応 概要 以下サービスについてデュアルスタック構成にて IPv6 対応を実施 スケジュール レンタルサーバサービス ( 新規のお客様 ) 月以 対応予定 専用サーバサービス ( 新規のお客様 ) 月以 対応予定 専用サーバ Platform サービス ( 新規のお客様 ) 未定 VPS サービス ホスティングサービスについて ( 新規のお客様 ) 月以 対応予定 39

40 IPv6 対応サーバ構成イメージ構成イメージ IPv4/IPv6 バックボーン IPv4/IPv6 お客様サーバ 40

41 サービスの IPv6 対応 概要 6rd(IPv6 Rapid Deployment) 方式を用いたIPv6 接続テストサービス 当社 ハウジングサービス 専用サーバサービス さくらのVPS 等 サーバの 権 (root 権 ) を使用可能なIPv4サービスを 匏用のお客様は サーバの設定を うだけで 単に匏用する とが可能 厄 叄厄 スケジュール さくらの 6rd( トライアル ) について 月 1 日からトライアル版の提供を開始 今後 正式サービス化を予定 41

42 さくらの 6rd( トライアル ) 構成イメージ 42

43 まとめ IPv4アドレス枯渇対策として 3つの対策を同時 して勺めております IPv6 対応については 一部のサービスにおいて6rd 方式により既に匏用可能な状 となっております その他 全サービスにおいて 早期に IPv6 標準対応するよう準厵を っております 43