Article ID: NVSI-090203JP_R1 Created: 2009/11/26 Revised: 2010/07/09 IBM BladeCenter H/HS22 と IBM DS4300 の SAN Boot 構成での VaultDR Offline 動作検証 1. 概要 NetVault Backup(NVB) の VaultDR Offline オプションは OS のバックアップを実現します 本製品は SAN Boot 構成を含む様々な構成に対応します 本検証では IBM Blade Center H/HS22 と IBM DS4300 での SAN Boot 構成での VaultDR Offline の動作検証を実施します 2. 環境 Page(s): 1/8
VaultDR サーバ環境 ハードウェア Host IBM x3650m2 CPU Intel Xeon E5506 2.13GHz x 2 Memory 18GB NIC BCM5709 x 4 Tape or VTL VTL (1drive/4slot/200000MB) ソフトウェア OS Red Hat Enterprise Linux 5.3(x86 64) NetVault Core Ver 8.2.2 (R2009MAY07-GENUS) NetVault APM Ver VaultDR APM 2.5 VaultDR クライアント環境 ハードウェア (Host) Host IBM HS22 CPU Intel Xeon E5504 2.00GHz x 2 Memory 6GB Disk 構成 DS4300 10GB LUN Disk0:10GB NIC(Firmware Ver) Broadcom5709S x 2 SCSI(Firmware Ver) QLogic 8Gb FC ハードウェア (Storage) Storage IBM DS4300 Controller Dual Controller ソフトウェア (Host) OS Red Hat Enterprise Linux 5.3 (x86 64) / Windows Server 2008 Standard Edition(x86 64/uEFI) VaultOS Ver 5.2.1 自動認識 NIC bnx2.ko デバイス SCSI qla2xxx.ko 追加 NIC Not required ドライバ SCSI Not required パーティション構成 (Red Hat Enterprise Linux 5.3の場合 ) partition1 /boot 200MB partition2 / 3GB partition3 swap 1GB partition4 extended partition5 /usr 3GB partition6 /home 500MB (Windows Server 2008の場合 ) partition1 EFI partition2 Microsoft Reserved partition3 c:\ 200MB 128MB 30.46GB Page(s): 2/8
3. 手順 3.1. 事前設定 3.1.1 NVB サーバの構成 NetVault Backup 8.x 簡単設定ガイド (http://www.bakbone.co.jp/docs/nvb8_quick_setup_guide.pdf) 等を参考にして NVB サーバを構成します 本検証では バックアップ デバイスとして仮想テープ ライブラリ (VTL) を使用します VTL も同ガイドを参考にして予め作成しておきます この時 バックアップ対象のマシン (VaultDR クライアント ) の全パーティションの合計のサイズよりも大きなものを作成することを推奨します 3.1.2 VaultDR プラグインのインストールクライアント管理画面で NVB サーバのアイコン上で右クリックし ソフトウェアのインストール を選択し VaultDR Server プラグインをインストールします drc-x-x-x-x.npk というファイルが VaultDR Server プラグインです これにより NVB サーバは VaultDR サーバとして機能します Page(s): 3/8
3.1.3 VaultDR クライアントの登録バックアップ画面で VaultDR APM をダブルクリックし Add VaultDR Client 画面にて対象マシンを追加します Client Name: Address(es): Port Number: NVB として VaultDR クライアントを識別する名前です ホスト名を付けることをお勧めします VaultDR クライアントの IP アドレスを指定します 基本的にはデフォルト (10000) のまま使用して下さい 3.2. バックアップ 3.2.1. シングルパスへの変更マルチパス構成の場合 シングルパスに切り替えることが推奨されるためシングルパスへ変更します この時 使用している LUN の Preferred 側のコントローラーに接続されているパスを残すようにします Preferred 側ではない方を残してしまうとバックアップ ジョブやリストア ジョブが失敗します Page(s): 4/8
3.2.2. VaultOS の起動バックアップ対象である VaultDR クライアントを VaultOS で起動します 起動する際に IP アドレスやネットマスクの設定を行います 詳細な手順に関しては バックボーン ソフトウエアの Web サイトの Tips の過去記事 (http://www.bakbone.co.jp/support/netvault_tips/nvtp200812.html) を参考にして下さい VaultOS5.1 向けの内容ですが VaultOS5.2.1 でも同じです 最終的に 下記のようなサーバからの操作待ちの状態になります Page(s): 5/8
3.2.3. バックアップ ジョブの実行 VaultDR Offline でのバックアップを行います バックアップ画面で DR 対象マシンを展開するとディスクやパーティションの構成が参照できます バックアップ対象を選択して バックアップ ジョブを実行します 下記がバックアップ対象マシンとして Red Hat Enterprise Linux 5.3 を選択した時のバックアップ画面です 下記のイメージが Windows Server 2008 のマシンをバックアップ対象マシンとした時のバックアップ画面です Page(s): 6/8
3.3. リストア 3.3.1. 疑似障害の設定リストアを試すために 疑似的な障害を発生させます 本検証では DR 対象マシンに DS4300 の別の LUN を割り当て OS が存在しない状態にします 念のため 再割り当て後にマシンの電源を入れ 新規割り当ての LUN から OS が起動しないことを確認します 3.3.2. クライアントの準備バックアップ時の手順である 3.2.1 シングルパスへの変更 と 3.2.2 VaultOS の起動 を行います 3.3.3. リストア ジョブの実行リストア画面からリストア ジョブを実行します 選択タブで適切な保存セットを選択し ジョブを実行します 下記に示すのが Red Hat Enterprise Linux 5.3 のマシンをバックアップした保存セットを展開した際の画面です 下記の画面は uefi 構成の Windows Server 2008 をバックアップした保存セットを展開した際の画面です Page(s): 7/8
3.3.4. OS の起動の確認ストレージへの接続をマルチパスに戻して OS の起動を確認します 4. まとめ IBM Blade Center と IBM DS シリーズのストレージで構成された SAN Boot のホストの OS のバックアップが VaultDR Offline で実施可能であることを確認しました VaultDR Offline でバックアップ リストアを行う際は シングルパスにすることを推奨いたします また その際使用する LUN の Preferred 側の接続を残すようにして下さい 以上 Page(s): 8/8