オンプレミスからの Lift & Shift Amazon RDS for Oracle / RDS for SQL Server アマゾンウェブサービスジャパン株式会社事業開発マネージャー北川剛 5 th July 2017 2017, Amazon Web Services, Inc. or its Affiliates. All rights reserved.
クラウドファースト なぜクラウドを使うのか から なぜクラウドを使わないのか への考え方のシフト
クラウドファーストがもたらすもの 1. 企業内システムのクラウド上への移行 2. 企業活動で生まれるデータのクラウド上への集約
企業で利用されているデータベース 汎用リレーショナルデータベース Oracle Database SQL Server Db2 MySQL MariaDB PostgreSQL データウェアハウス向け Teradata Netezza (PureData System for Analytics) Exadata Greenplum Vertica
データベースの運用上の課題 導入 保守コストが高い 社内担当者のスキル 運用管理の手間 統合ができていない
これからのデータベースの課題 データ容量増大他システムとの連携データ再利用 従来のビジネスの中で生成されるデータに加えて 新しいコネクテッドデバイスからも大量のデータが生成される 社内で利用されている様々なシステムのデータを連携させて利用する AI や機械学習の活用において ビジネスの中で生成された各種データは極めて重要
クラウド化を検討するキッカケ サポート切れシステムの更新拡張性の確保コスト削減
代表的なデータベースのサポート期間 Oracle Database バージョン Premier Support Extended Support 10.1 2009/1 2012/1 10.2 2010/7 2013/7 11.1 2012/8 2015/8 11.2 2015/1 2020/12 12.1 EE 2018/7 2021/7 12.1 SE/SE1 2016/8 N/A 12.1 SE2 2018/7 2021/7 12.2 2022/3 2025/3 SQL Server バージョンメインストリーム延長サポート 2005 2011/4/12 2016/4/12 2008/2008 R2 2014/7/8 2019/7/8 2012 2017/7/11 2022/7/12 2014 2019/7/9 2024/7/9 2016 2021/7/13 2026/7/13 日本マイクロソフト公開資料 - 2017 年 6 月 23 日時点での情報 至急アップグレード必要アップグレード計画必要しばらく大丈夫 日本オラクル公開資料 - 2017 年 6 月 23 日時点での情報
移行先の検討 Heterogeneous or Homogeneous アプリケーションやスクリプトの変更を回避するため 同じデータベースプラットフォームを利用する コスト削減につなげるため 別のデータベースプラットフォームを利用する On EC2 or RDS 従来の運用 管理手法が利用できる EC2 上にデータベースを構成する クラウドのメリットをさらに享受できるサービスとしてのデータベースを利用する Amazon EC2 Amazon RDS
同じデータベースプラットフォームを利用するか 異なるデータベースプラットフォーム Yes コスト削減が必要か Yes ストアドプロシージャなど書き換えられるか Yes アプリケーションの対応は可能か Yes テストを実施する時間とリソースはあるか No No No No 同じデータベースプラットフォーム
EC2 上に構築するか RDS を使用するか クラウドならではのメリットを生かすため RDS の使用を第一とし 特別な用件がある場合には EC2 上に構築することで対応 使用したい DB/Version RDS で提供されている 使用したいインスタンスタイプストレージ RDS で提供されている 使用したい機能 RDS で提供されている RDS OS や MW に触れなくてもよい Amazon RDS Yes RDS では提供されていない RDS では提供されていない RDS では提供されていない No On EC2 Amazon EC2
Oracle Database on EC2 (AMI) すべて BYOL (Bring Your Own License) Oracle Database 11g R2 (11.2.0.1) Enterprise Edition on Oracle Enterprise Linux Release 5 Update 4 Standard Edition on Oracle Enterprise Linux Release 5 Update 4 Standard Edition One on Oracle Enterprise Linux Release 5 Update 4
SQL Server on EC2 (AMI) すべて LI (License Included: 時間課金 ) SQL Server 2016 Enterprise/Standard/Web/Express on Windows Server 2016 / 2012 R2 SQL Server 2014 Enterprise/Standard/Web/Express on Windows Server 2012 R2 / 2012 SQL Server 2012 Standard/Web/Express on Windows 2012 SQL Server 2012 Enterprise/Standard/Express on Windows Server 2008 R2 SQL Server 2008 Standard/Express on Windows Server 2008 SQL Server 2005 Standard/Express on Windows Server 2003 R2
RDS for Oracle 提供されるバージョンとエディション LI (License Included: 時間課金 ) では下記を提供 Oracle Database 11g R2 (11.2.0.4) SE1 Oracle Database 12c R1 (12.1.0.2) SE2 Oracle Database 11g R2 (11.2.0.4) から Oracle Database 12c R1 (12.1.0.2) へのアップグレードも可能 2017 年 6 月 23 日時点での最新のバージョンは 11.2.0.4 v12 と 12.1.0.2 v8 アップグレードは 2016 年 11 月 2 日より可能 [Link]
RDS for Oracle 利用できるオプション Oracle Application Express Oracle Enterprise Manager Oracle Label Security Oracle ネイティブネットワーク暗号化 Oracle SSL Oracle Statspack Oracle のタイムゾーン Oracle Transparent Data Encryption Oracle UTL_MAIL Oracle XML DB
RDS for Oracle 制限事項 (1) データベース名は 8 文字以下 データベースのエクスポートとインポートは Oracle Data Pump を使用 Data Pump に必要なコンポーネントは Oracle Instant Client として提供 [Doc] [Download] 参照 :Amazon RDS での Oracle へのデータのインポート注意 : 小規模データ (20MB 程度 ) の場合には SQL Developer を利用することもできますし 過去のデータをインポートするのであれば SQL*Net 経由で Oracle エクスポート / インポートユーティリティや SQL*Loader を利用することもできます
RDS for Oracle 制限事項 (2) 11.2.0.2 廃止 11.2.0.3 廃止 12.1.0.1 廃止 2017 年 5 月 15 日 ~ 2017 年 6 月 30 日 6 か月後 11.2.0.2 を使用する DB インスタンスは 次のメンテナンス期間中に 11.2.0.4 にアップグレードされるよう自動スケジュールされます 11.2.0.2 を使用する DB インスタンスはすべて 11.2.0.4 にすぐアップグレードされます 11.2.0.2 のすべてのスナップショットが 11.2.0.4 にアップグレードされます 2017 年 4 月 3 日 ~ 2017 年 5 月 15 日 6 か月後 11.2.0.3 を使用する DB インスタンスは 次のメンテナンス期間中に 11.2.0.4 にアップグレードされるよう自動スケジュールされます 11.2.0.3 を使用する残りの DB インスタンスはすべて 11.2.0.4 にすぐにアップグレードされます 11.2.0.3 のすべてのスナップショットが 11.2.0.4 にアップグレードされます 2017 年 2 月 15 日 2017 年 8 月 1 日 ~ 2017 年 11 月 1 日 6 か月後 12.1.0.1 でセキュリティ上の脆弱性が発見された場合などは 以下の日付より早く 12.1.0.1 バージョンを廃止することがあります その場合は 通知されます 12.1.0.1 を使用して DB インスタンスを作成することができなくなります 12.1.0.1 を使用する DB インスタンスは 次のメンテナンス時間中に 12.1.0.2 にアップグレードされるよう自動スケジュールされます 12.1.0.1 を使用する残りの DB インスタンスはすべて 12.1.0.2 にすぐにアップグレードされます 12.1.0.1 のすべてのスナップショットが 12.1.0.2 にアップグレードされます
RDS for Oracle メンテナンス エンジンのメンテナンスについて DB インスタンスの修正やソフトウェアへのパッチ適用が必要な場合 Amazon RDS メンテナンスウィンドウでコントロールすることが可能です メンテナンスイベントが特定の週に予定されている場合 お客様が指定するメンテナンスウィンドウで開始され 完了します メンテナンスウィンドウは 30 分間です バージョンのアップグレードについてスケジュールされたアップグレードについては Amazon RDS フォーラムで発表し 少なくとも 30 日前にはお客様に E メールでお知らせしています マルチ AZ インスタンスであっても DB エンジンバージョンのアップグレードにあたってはダウンタイムが発生するため お客様が対応を計画できるようにアップグレードをスケジュールしています PSR/PSU について RDS for Oracle では PSU が適用されると 12.1.0.2.v7 というように バージョンが更新されます 注意 : Amazon RDS によってお客様の DB インスタンスをオフラインにする必要があるメンテナンスイベントは コンピューティングのスケーリングオペレーション ( 通常 開始から終了までの所要時間は数分 ) や必須のソフトウェアのパッチ適用のみです 安全性と堅牢性に関連するパッチに関してのみ 必須のパッチ適用が自動的にスケジューリングされます このようなパッチは頻繁に発生するものではありません ( 通常数ヵ月ごとに一度です ) DB インスタンスの作成時点で希望する毎週のメンテナンスウィンドウが指定されていない場合は 30 分のデフォルト値が割り当てられます メンテナンスの実行時に修正する場合は AWS マネジメントコンソール ModifyDBInstance API modify-db-instance コマンドで DB インスタンスを修正することで実行できます 各 DB インスタンスには 任意で異なるメンテナンスウィンドウを設定できます 詳細は Amazon RDS のよくある質問を参照ください 注意 : RDS for Oracle のデータベースエンジンリリースノートを参照いただくことで Oracle 社がリリースする PSU が どの RDS for Oracle のバージョンに適用されているのかを確認することができます RDS for Oracle では 個別パッチの適用はできず PSU 単位での反映となります
RDS for Oracle サポートされない機能 Oracle Database 12c Real Application Clusters (RAC) Data Guard/Active Data Guard Automated Storage Management Database Vault Java のサポート Locator マルチテナントデータベース Spatial 統合監査 いくつかの PL/SQL パッケージ Oracle Database 11g Real Application Clusters (RAC) Real Application Testing Data Guard/Active Data Guard Oracle Enterprise Manager Grid Control Automated Storage Management Recovery Manager (RMAN) Database Vault Streams Java のサポート Locator Oracle Label Security Spatial Oracle XML DB Protocol Server データベース冗長接続プーリング (DRCP)
RDS for Oracle データ移行方法 Oracle Data Pump 1. 移行元のデータベースのユーザーに権限を付与する 2. DBMS_DATAPUMP を使用してダンプファイルを作成する 3. 移行先の DB インスタンスへのデータベースリンクを作成する 4. DBMS_FILE_TRANSFER を使用して エクスポートされたファイルダンプを Amazon RDS インスタンスにコピーする 5. Amazon RDS インスタンスのデータベースにダンプファイルをインポートする Data Migration Services (DMS) 特徴 オンラインでの継続的レプリケーションに対応し 最小限のダウンタイムで移行を実現 RDBMS/S3/NoSQL などの豊富な対応プラットフォーム ソース DB への変更はほぼ不要 マルチ AZ に対応した高い信頼性 参照 :Amazon RDS での Oracle へのデータのインポート注意 : 小規模データ (20MB 程度 ) の場合には SQL Developer を利用することもできますし 過去のデータをインポートするのであれば SQL*Net 経由で Oracle エクスポート / インポートユーティリティや SQL*Loader を利用することもできます On-Premises Database DMS RDS
RDS for SQL Server 提供されるバージョンとエディション LI (License Include: 時間課金 ) では下記を提供 SQL Server 2008 R2 Standard / Web / Express SQL Server 2012 Standard / Web / Express SQL Server 2014 Standard / Web / Express SQL Server 2016 Standard / Web / Express アジアパシフィック ( 東京 ) では SQL Server Enterprise の LI は 2017 年 6 月 23 日時点では提供されていません
RDS for SQL Server 提供されるバージョンとエディション アップグレード 現行バージョン アップグレードバージョン SQL Server 2014 SQL Server 2016 SQL Server 2012 SQL Server 2014 / SQL Server 2016 SQL Server 2008 R2 SQL Server 2012 / SQL Server 2014 / SQL Server 2016 Windows 認証のサポート アジアパシフィック ( 東京 ) でのマルチ AZ サポート タイムゾーン (UTC+09:00 TOKYO) のサポート AWS Directory Service for Microsoft Active Directory と組み合わせることで Windows 認証のサポートを 2016 年 3 月 23 日発表 [Link] アジアパシフィック ( 東京 ) でのマルチ AZ サポートは 2016 年 6 月 9 日発表 [Link] タイムゾーン (UTC+09:00 TOKYO) のサポートは 2016 年 9 月 19 日発表 [Link]
RDS for SQL Server - 利用できるオプション ネイティブバックアップおよび復元 TDE (Transparent Data Encryption)
RDS for SQL Server 制限事項 マルチ AZ 環境では SQL Server 2014/2016 のインメモリ機能は利用不可 インスタンス数の最大は 30 個 ( システムデータベース含まず ) msdb のインポートサポートされない 最少ストレージは Ent/Std では 200GB Web/Express では 20GB 最大ストレージは Ent/Std/Web では 4TB Express では 300GB ストレージの増量不可 SSAS, SSIS, SSRS, DQS, MDS はサポートしない 一部のサーバーレベルロール利用不可 一部のサーバーレベルアクセス許可利用不可
RDS for SQL Server メンテナンス エンジンのメンテナンスについて DB インスタンスの修正やソフトウェアへのパッチ適用が必要な場合 Amazon RDS メンテナンスウィンドウでコントロールすることが可能です メンテナンスイベントが特定の週に予定されている場合 お客様が指定するメンテナンスウィンドウで開始され 完了します メンテナンスウィンドウは 30 分間です バージョンのアップグレードについてスケジュールされたアップグレードについては Amazon RDS フォーラムで発表し 少なくとも 30 日前にはお客様に E メールでお知らせしています マルチ AZ インスタンスであっても DB エンジンバージョンのアップグレードにあたってはダウンタイムが発生するため お客様が対応を計画できるようにアップグレードをスケジュールしています Service Pack / CU について RDS for SQL Server では複数のバージョンやエディションの Microsoft SQL Server を実行する DB インスタンスをサポートします 注意 : Amazon RDS によってお客様の DB インスタンスをオフラインにする必要があるメンテナンスイベントは コンピューティングのスケーリングオペレーション ( 通常 開始から終了までの所要時間は数分 ) や必須のソフトウェアのパッチ適用のみです 安全性と堅牢性に関連するパッチに関してのみ 必須のパッチ適用が自動的にスケジューリングされます このようなパッチは頻繁に発生するものではありません ( 通常数ヵ月ごとに一度です ) DB インスタンスの作成時点で希望する毎週のメンテナンスウィンドウが指定されていない場合は 30 分のデフォルト値が割り当てられます メンテナンスの実行時に修正する場合は AWS マネジメントコンソール ModifyDBInstance API modify-db-instance コマンドで DB インスタンスを修正することで実行できます 各 DB インスタンスには 任意で異なるメンテナンスウィンドウを設定できます 詳細は Amazon RDS のよくある質問を参照ください 注意 : RDS for SQL Server で利用できるバージョン SP CU の組み合わせに関してはユーザーガイドで確認できます
RDS for SQL Server サポートされない機能 SQL Server 2016 SQL Server 2014 SQL Server 2012 データベースの拡張 PolyBase Microsoft Azure Blob ストレージへのバックアップ バッファプール拡張 メンテナンスプラン データベースメール 分散クエリ ( リンクサーバー ) ログ配布 変更データキャプチャ レプリケーション パフォーマンスデータコレクター MSDTC FILESTREAM ポリシーベースの管理 SQL Server Audit BULK INSERT/OPENROWSET( BLUK...) 機能 ファイルの瞬時初期化 ファイルテーブル サーバーレベルのトリガー
RDS for SQL Server データ移行方法 Backup ファイルの利用 1. バックアップファイルを保存する S3 バケットを準備する 2. バケットにアクセスするための IAM ロールを準備する 3. DB インスタンスのオプションを設定する 4. 取得したバックアップを S3 に転送する 5. S3 のバックアップから RDS に復元する Data Migration Services (DMS) 特徴 オンラインでの継続的レプリケーションに対応し 最小限のダウンタイムで移行を実現 RDBMS/S3/NoSQL などの豊富な対応プラットフォーム ソース DB への変更はほぼ不要 マルチ AZ に対応した高い信頼性.bak File RDS On-Premises Database S3 Bucket RDS On-Premises Database DMS RDS
データベースの運用上の課題 Oracle/SQL Server on EC2 従来の作業とあまり変わらない 導入 保守コストが高い 社内担当者のスキル RDS for Oracle/SQL Server 導入作業 可用性設計 バックアップ設計 バックアップの自動実行 リストア 運用管理の手間 統合ができていない モニタリング サイズ調整 ( ディスク追加など )
これからのデータベースの課題 データ容量増大他システムとの連携データ再利用 従来のビジネスの中で生成されるデータに加えて 新しいコネクテッドデバイスからも大量のデータが生成される 社内で利用されている様々なシステムのデータを連携させて利用する AI や機械学習の活用において ビジネスの中で生成された各種データは極めて重要 データがクラウド上に蓄積されることで他システムとの連携や 分析 再利用が容易に
代表的なデータベースのサポート期間 Oracle Database バージョン Premier Support Extended Support 10.1 2009/1 2012/1 10.2 2010/7 2013/7 11.1 2012/8 2015/8 11.2 2015/1 2020/12 12.1 EE 2018/7 2021/7 SQL Server バージョンメインストリーム延長サポート 2005 2011/4/12 2016/4/12 2008/2008 R2 2014/7/8 2019/7/8 2012 2017/7/11 2022/7/12 2014 2019/7/9 2024/7/9 2016 2021/7/13 2026/7/13 12.1 SE/SE1 2016/8 N/A 12.1 SE2 2018/7 2021/7 12.2 2022/3 2025/3 日本オラクル公開資料 - 2017 年 6 月 23 日時点での情報 日本マイクロソフト公開資料 - 2017 年 6 月 23 日時点での情報 サポート期間の終了を契機にぜひデータベースのクラウド化を検討ください 至急アップグレード必要アップグレード計画必要しばらく大丈夫
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