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目次 1. はじめに... 1 1.1 WINDOWS SERVER FAILOVER CLUSTERING (WSFC) について... 2 1.2 ARCSERVE BACKUP について... 2 1.3 利用バージョンについて... 2 1.4 ジョブフェールオーバー構成に導入可能な製品... 2 1.5 クラスタシステムの構成要素... 3 2. ジョブフェールオーバー構成への ARCSERVE BACKUP の導入... 4 2.1 ジョブフェールオーバー構成とは... 4 2.2 ジョブフェールオーバー構成への ARCSERVE BACKUP の導入... 5 3. インストール後の確認... 15 4. ジョブフェールオーバー構成で ARCSERVE BACKUP を利用するポイント... 16 4.1 ジョブスクリプトおよびカタログファイルのバックアップ... 16 4.2 DISASTER RECOVERY 用のバックアップデータ作成... 17 4.3 ARCSERVE BACKUP 関連サービスの停止と起動... 17 5. 製品情報と無償トレーニング情報... 20 5.1 製品情報... 20 5.2 サポート情報... 20 5.3 トレーニング情報... 20

1. はじめに 昨今では 社内システムにおいても社内システムにおいても無停止稼働が求められるミッションクリティカルなシステムが増えています 数分のシステムダウンが巨額の損害に通じる場合も多く ファイルサーバが利用できなくなるだけで業務が停滞し 何十人 何百人が作業中断を余儀なくされます システムを無停止に限りなく近い構成にすることが高可用性のソリューションと呼ばれます 高可用性のシステムを実現するための代表的システムがクラスタシステムです クラスタシステムを構成するメリットは非常に多く いくつかの障害ポイントをまとめて解決することができます 例えば ネットワークアダプタ 電源 ハードディスク アプリケーションやサービスなどです クラスタシステムは ローカルディスクではなく 複数のサーバから接続された共有ディスクを利用して構築されます 共有ディスクを利用することによって 共有ディスクに接続されたサーバの中の一台に障害が発生した場合でも データの引継ぎを行う手間がなく容易に復旧させることができます このように高可用性システムは業務の継続を目的としているため オペレーションミスなどの人的エラーによるデータ損失について考慮されていないことが多く 高可用性システムであってもデータを保護するためには バックアップシステムが必要です arcserve Backup は代表的なクラスタシステムをはじめ 高可用性システムに対応しています 本ドキュメントでは 代表的なクラスタシステムである日本マイクロソフト株式会社のクラスタシステム (Windows Server Failover Clustering(WSFC)) に arcserve Backup を導入し バックアップジョブがフェールオーバーする環境を作成する手順を説明します ( マニュアルや Readme 弊社サポートページにもクラスタシステムの注意 / 制限事項が掲載されているため 併せてご確認ください ) 一般的な arcserve Backup 製品の説明や注意点については 弊社ウェブページに公開されているドキュメント等をご参照ください Windows Server Failover Clustering についての詳細な情報は 日本マイクロソフト株式会社の文書を参照してください Page: 1

1.1 Windows Server Failover Clustering (WSFC) について クラスタとは 独立したコンピュータから成る集合です 各コンピュータが連動してサービスとアプリケーションの可用性を高めます クラスタサーバ ( ノード ) は 物理ケーブルとソフトウェアにより接続されます ノードの 1 つに障害が発生した場合 他のノードがフェールオーバーと呼ばれる処理を介してサービスの提供を開始します 1.2 arcserve Backup について 20 年以上の実績を持つ arcserve Backup は 1 台のサーバから大規模な環境まで 多様なビジネスシーンで活用できます 使いやすい日本語ユーザインターフェイスを備え ディスクからディスク ディスクからテープへのバックアップはもちろん 多様なバックアップ / リストア機能を標準で搭載したソフトウェアです さらに災害対策として注目度の高いクラウドへのデータ保護や データの肥大化対策である重複排除機能 データ漏えい防止策の 1 つである暗号化など拡張性に優れた機能を標準で備えています 1.3 利用バージョンについて OS: Windows Server 2008 R2 (SP なし ) arcserve Backup r16 for Windows Service Pack 1 (Build: 6838) 1.4 ジョブフェールオーバー構成に導入可能な製品 ジョブフェールオーバー環境をサポートしている製品 ( オプション ) は以下です - arcserve Backup for Windows - Central Management Option - Disaster Recovery Option - Tape Library Option - SAN Option - Enterprise Module - NDMP NAS Option - Global Dashboard Page: 2

1.5 クラスタシステムの構成要素 本ガイドでは 以下の図に示すアイコンを利用して説明します クラスタノード ( 仮想ノード ) アクティブノード パッシブノード 共有ディスク テープデバイスまたはディスクベースデバイス SAN スイッチ ローカルディスク Page: 3

2. ジョブフェールオーバー構成への arcserve Backup の導入 2.1 ジョブフェールオーバー構成とは ジョブフェールオーバー環境へ arcserve Backup を導入すると バックアップサーバ自身がフェールオーバーすることができます < 図 1> のような構成では ノード A でバックアップ実行中にシステムでフェールオーバーが発生すると arcserve Backup のバックアップジョブも切り替わったノード B で継続することができます arcserve Backup では この構成をジョブフェールオーバー構成と呼びます < 図 1> Page: 4

2.2 ジョブフェールオーバー構成への arcserve Backup の導入 ジョブフェールオーバー構成では バックアップ中のフェールオーバーに対応するために 共有ディスク (< 図 1> 参照 ) に本体製品を導入します すべての物理ノードで arcserve Backup コンポーネントをインストールし 同じ設定を適用する必要があります arcserve Backup のシステムアカウントは 各クラスタノードのインストールで統一する必要があります クラスタ環境へ導入する場合 本体製品のインストールはローカルインストールを利用してください リモートインストールはサポートしていません 2.2.1 アクティブノードへの導入 以下のステップに従い ノード A (< 図 1> 参照 ) へ arcserve Backup を導入します ノード A で arcserve Backup インストール DVD を挿入します [ インストール ] をクリックします 1[ インストール ] 2[ 言語の指定 ] 日本語を選択し [OK] をクリックします Page: 5

3[ 使用許諾契約 ] [ 同意する ] を選択し [ 次へ ] をクリックします 4[ ライセンスキー ] ライセンスキーを入力し [ 次へ ] をクリック Page: 6

5[ 方式 ] [ ローカル ] を選択し [ 次へ ] をクリックします 6[ インストールの種類 ] [ARCserve スタンドアロンサーバ ] を選択し [ 次へ ] をクリックします Page: 7

7[ コンポーネント ] コンポーネントを選択し [ 次へ ] をクリックします 8[ アカウント ] Microsoft Windows ドメインとユーザ名を指定し arcserve Backup ドメインアカウントのパスワードを入力し [ 次へ ] をクリックします Page: 8

9[ クラスタ設定 ] [ クラスタ環境インストール ] にチェックし [ インストールパス ] で共有ディスクを指定し [ 次へ ] をクリックします この [ クラスタ設定 ] 画面は クラスタ対応環境に arcserve Backup をインストールすることをセットアップが検出した場合にのみ表示されます 以下のように共有ディスクの Q ドライブのディレクトリを指定すると MSCS クラスタ設定サマリ の [ 仮想ノード名 ] [ 仮想 IP アドレス ] および [ インストールパス ] が自動的に表示されます Page: 9

10[ データベースの設定 ] [ 次へ ] をクリックします [ARCserve デフォルトデータベースのデータファイルパス ] および [ カタログファイルのインストールパス ] が Q ドライブ ( 共有ディスク ) になっていることが確認できます 11[ メッセージ ] メッセージを確認し [ 次へ ] をクリックします Page: 10

12[ セットアップサマリ ] インストールするコンポーネントを確認し [ インストール ] をクリックします 13[ インストールの進捗状況 ] 14[CA ARCserve Backup クラスタサポートのセットアップ後の手順 ] インストールが正常に終了すると セットアップ後 [CA ARCserve Backup クラスタサポートのセットアップ後の手順 ] 画面が表示され MSCS 用 HA リソースを作成するオプションが示されます このタスクは arcserve Backup のインストールがクラスタ内の最後のノードで終了した後に実行する必要がありますので ノード A でのインストールではチェックをつけず ( デフォルト ) [OK] をクリックします Page: 11

15[ ファイアウォール登録 ] ファイアウォール登録を行う必要がありますので [ パブリック空港やコーヒーショップなど公共の場所にあるネットワーク ] にチェックを入れ [ 次へ ] をクリックします (arcserve Backup にリモートからアクセスするために必要です ) Disaster Recovery Option をインストールで選択した場合 [ 復旧情報の複製先 ] 画面が表示されます 復旧情報の複製先は パッシブサーバの導入完了後 アクティブノードにて実行してください Page: 12

2.2.2 パッシブノードへの導入 以下のステップに従い ノード B < 図 1> へ arcserve Backup を導入します ノード B へ arcserve Backup 導入前に クラスタノードを移動させます [ フェールオーバークラスターマネージャー ] 上で クラスタノードを選択し右クリックメニューで [ このサービスまたはアプリケーションを別のノードに移動 ] - [1 ノード ARCSERVE122 に移動 ] ( ノード B) を選択します クラスタノードの移動が完了したら ノード B で導入作業を開始します Page: 13

1 ノード B (< 図 1> 参照 ) で 2.2.1 アクティブノードへ導入 と同様の手順で 1~13 までを実行します 14 [CA ARCserve Backup クラスタサポートのセットアップ後の手順 ] クラスタ対応のインストールが正常に終了すると セットアップ後 [CA ARCserve Backup クラスタサポートのセットアップ後の手順 ] 画面が表示され MSCS 用 HA リソースを作成するオプションが示されます クラスタ内の最後のノードでは [MSCS 用 HA リソースを作成します ] および [ 作成後 HA リソースをオンラインにします ] の両方にチェックをつけ [OK] をクリックします [CA ARCserve Backup クラスタサポートのセットアップ後の手順 ] にチェックを忘れた場合 arcserve Backup インストールフォルダにて 以下のコマンドを実行することで再度表示できます Q:\ARCSERVE> babha -postsetup 15 [ ファイアウォール登録 ] ファイアウォール登録を行う必要がありますので [ パブリック空港やコーヒーショップなど公共の場所にあるネットワーク ] にチェックを入れ [ 次へ ] をクリックします (arcserve Backup にリモートからアクセスする場合に必要です ) Page: 14

3. インストール後の確認 1 [ フェールオーバークラスターマネージャー ] で クラスタノードを右クリックし [ こサービスまたはアプリケーションを別のノードに移動 ] で アクティブサーバとパッシブサーバを変更できることを確認します 2 その他のリソースに 以下の 3 つが追加されていることを確認します ARCserve ASDB ARCserve HA ARCserve Registry 以上で ジョブフェールオーバー環境への arcserve Backup の導入は完了です Page: 15

4. ジョブフェールオーバー構成で arcserve Backup を利用するポイント arcserve Backup マネージャを起動すると デフォルトサーバがクラスタノードになっていることが確認できます ジョブフェールオーバー構成では クラスタノードを利用してバックアップジョブを作成します ノードが切り替わることを想定し arcserve Backup マネージャはリモートのサーバに導入することをお勧めします 4.1 ジョブスクリプトおよびカタログファイルのバックアップ ジョブフェールオーバー構成では arcserve Backup データは クラスタノードにインストールされています このため 物理ノードをバックアップしても ジョブスクリプト および カタログファイルは バックアップが行われません 物理ノードのバックアップ時に これらの情報を含める場合 バックアップジョブ作成時に [ グローバルオプション ] [ 操作 ] タブの [ ジョブ終了時に追加する CA ARCserve Backup データのバックアップ ] にて [ ジョブスクリプト ] と [ カタログファイル ] にチェックを入れることでジョブスクリプトとカタログファイルを自動保護することができます Page: 16

4.2 Disaster Recovery 用のバックアップデータ作成 クォーラムディスク およびクラスタ共有ディスク (arcserve Backup を導入ディスク ) 物理ノード ( アクティブ側 ) のシステムを 1 つのノードから取得する必要があるため クォーラムとすべてのクラスタ共有ディスクをアクティブノードに集約します バックアップマネージャで グローバルオプションの [ 拡張 ] タブ [ 一部だけ選択されたノードの復旧情報を作成する ] にチェックし アクティブノードのフルバックアップを実行します 4.3 arcserve Backup 関連サービスの停止と起動 arcserve Backup 関連サービスを停止するとフェールオーバーが実施され クラスタノードがパッシブサーバへ移動します サービスパック適用やパッチ適用などを行うために arcserve Backup 関連サービスを停止する必要がある場合には 以下の手順でサービスの停止を行います Page: 17

4.3.1 arcserve Backup 関連サービスの停止 1[ フェールオーバークラスターマネージャー ] - [ サービスとアプリケーション ] [ クラスタノード ] - [ その他のリソース ] の以下 3 つのリソースそれぞれで右クリックし [ プロパティ ] を開きます 3 つのリソース ARCserve ASDB ARCserve HA ARCserve Registry 2[ ポリシー ] タブで [ リソースが失敗状態になった場合は 起動しない ] にチェックし [OK] をクリックします 変更 3arcserve Backup インストールフォルダで [cstop.bat] を実行します サービスを開始する場合は [cstart.bat] を実行します Page: 18

4.3.2 arcserve Backup 関連サービスの起動 ( 通常の運用へ戻す ) 1[ サービスとアプリケーション ] [ クラスタノード ] - [ その他のリソース ] の以下 3 つのリソースそれぞれで右クリックし [ プロパティ ] を開きます 3 つのリソース ARCserve ASDB ARCserve HA ARCserve Registry 2[ ポリシー ] タブで [ リソースが失敗状態になった場合は 現在のノードで再起動を試みる ] を選択し [ 再起動に失敗した場合は このサービスまたはアプリケーションのすべてのリソースをフェールオーバーする ] にチェックを入れ [OK] をクリックします 変更 Page: 19

5. 製品情報と無償トレーニング情報 製品のカタログや FAQ などの製品情報や 動作要件や注意事項などのサポート情報については ウェブサイトより確認してください 5.1 製品情報 製品情報 http://www.arcserve.com/jp/products-solutions/products/server-backup-solutions.aspx arcserve Backup の FAQ http://www.arcserve.com/jp/lpg/~/media/files/faqs/asbu-r165-faq.pdf 上記 FAQ のリンクは r16.5 用です 一部 r16.5 で搭載している機能の紹介が含まれています 5.2 サポート情報 http://www.arcserve.com/jp/support.aspx 動作要件 : http://www.arcserve.com/jp/lpg/jpsupport/sysreq.aspx マニュアル : http://www.arcserve.com/jp/lpg/jpsupport/manual.aspx 5.3 トレーニング情報 5.3.1 無償トレーニング どなた様でも参加いただけますので この機会にご活用ください 半日で機能を速習する arcserve シリーズの無償ハンズオン ( 実機 ) トレーニングを毎月実施しています ( 競業他社の方はお断りしております ) http://www.arcserve.com/jp/lpg/seminar.aspx 無償ハンズオントレーニングは最新バージョンでの開催となります 5.3.2 セルフトレーニング ウェブで気軽に arcserve Backup の画面を操作できるセルフトレーニングも用意しています 色々なコンテンツがアップロードされていますが タイトルにセルフトレーニングと記載のあるコンテンツにアクセスしてください http://www.arcserve.com/jp/lpg/online-demo.aspx ( 補足 ) セルフトレーニングでは arcserve シリーズの簡単イメージバックアップ arcserve D2D も用意しています 上記リンクより arcserve D2D のセルフトレーニングにもご参加可能です Page: 20