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どのような便益があり得るか? より重要な ( ハイリスクの ) プロセス及びそれらのアウトプットに焦点が当たる 相互に依存するプロセスについての理解 定義及び統合が改善される プロセス及びマネジメントシステム全体の計画策定 実施 確認及び改善の体系的なマネジメント 資源の有効利用及び説明責任の強化

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目次 4. 組織 4.1 組織及びその状況の理解 利害関係者のニーズ 適用範囲 環境活動の仕組み 3 5. リーダーシップ 5.1 経営者の責務 環境方針 役割 責任及び権限 5 6. 計画 6.1 リスクへの取り組み 環境目標

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< 目次 > 全体解説 3 I 食品安全マネジメントシステム (FSM) FSM1 食品安全マネジメントシステム一般要求事項 C 4 FSM2 食品安全の方針 A/B/C 5 FSM3 食品安全マニュアル C 6 FSM4 経営者の責任 A/B / トップマネジメントの責任 C 6 FSM5 経営者

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5. 文書類に関する要求事項はどのように変わりましたか? 文書化された手順に関する特定の記述はなくなりました プロセスの運用を支援するための文書化した情報を維持し これらのプロセスが計画通りに実行されたと確信するために必要な文書化した情報を保持することは 組織の責任です 必要な文書類の程度は 事業の

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3 治験実施計画書目的 当該治験について 治験実施計画書が手順書に従い適切に作成及び改訂されていることを確認する 次の事項を調べる (1) 治験実施計画書の記載項目 ( 再生医療等製品 GCP 省令第 7 条第 1 項に規定する項目 ) (2) 治験実施計画書の作成 改訂の手順と日付 (3) 治験計

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1. 序文 1.1 JFS-E-C 規格及び JFS-L-C 規格について JFS-E-C 規格及び JFS-L-C 規格は 一般財団法人食品安全マネジメント協会が作成した規格であり 組織 ( 1) が 安全な食品を製造するためのマネジメントシステムを構築 運営 改善する目的のために使用することがで

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1. 序文 1.1 JFS-E-C 規格について本 JFS-E-C 規格は 組織 ( 1) が 安全な食品を製造するためのマネジメントシステムを構築 運営 改善する目的のために使用することができる また その組織のシステムを 認証機関を含む外部機関が評価するためにも使用することができる C 規格は

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目次 1. 本書の利用方法 p.1 2. 著作権 p.1 3. 免責事項 p.1 4. 用語の定義と説明 p.1 A. 団体の管理体制 1. 団体の基本情報と責任の明確化 p.3 2. 契約の管理 p.4 3. 団体 農場管理マニュアル p.5 B. 団体 農場管理マニュアルに基づく管理の実践とその

Transcription:

HACCP プランを完成する簡単な指針 HACCP は食品業の中で食品安全ハザードが責任をもって管理されていることを保証し こ れが実際毎日実践されていることを証明するための広く認められた手法である 本指針では ある食品業の特徴を反映できるように作成可能な一群のひな形文書について 解説する

HACCP プランを完成する簡単な指針 この簡便指針の目的は 日誌 ならびに 食肉産業指針 に記述され 食肉プラント HACCP ガイダンスパック の最後に挿入されている HACCP プランのひな形文書を 作業員が完成するための便宜を与えることである ひな形文書を完成する前の段階で もし HACCP 7 原則の理解のために参考資料が必要な場合は 食肉プラント HACCP マニュアル を参照するのが有益だろう 食肉産業指針 の HACCP の章 特に汎用 HACCP プラン を参照するのも参考となろう そこには 会社の HACCP プランを作成する時に検討せねばならないハザードのタイプ及び食品安全管理手順が示されている 会社の HACCP プランを作成するために 次の 10 ステップをたどるべきである 1. HACCP ひな形の第 1 ページを完成する 次の詳細を記入する : - 会社 -プランに含まれるべきプロセス( 例えば 肉牛と殺 肉挽き ); 及び -プラン作成の推進人(HACCP チーム ) の名前 2. 範囲 及びプロセスフローのページを完成する a) プランに含まれるべき生産プロセスを記述する : - 該当プロセスの開始点と終了点 ; - 対処すべき食品安全ハザードのタイプ ; - 製品とその使用目的 ; - 製品の顧客と最終消費者 ; - 製品の包装 保管及び配送の方法 ; そして - 加工及び安全情報 討論に時間をかけ プランの範囲について HACCP チームメンバーで合意すること

b) フローダイアグラムを完成する ( 生産プロセスのステップ毎の 生命史 ) プロセスステップのリストは HACCP プロセスの次の段階に対し正確でなければならな い 従って リストが完全であり正確な順序であることを確認すること 仮定のままに進 んでプロセスステップを間違うことが非常に多い... 次を含めるのが非常に大切である : -プロセスにはすべてをインプット; -ステップ間の意図した遅延; - 異なる作業シフトによっては異なる作業手順 ; - 再生用の半製品のプロセスへの再投入 ( 頻度が少ない場合でも ); 及び -プロセスを出るすべてのアウトプット( 例えば 臓器 可食副産物 ) 3. 各プロセスステップについて 管理点 (CP CP) ) 特定 ページを完成する a) 上記ステップ 2b で特定された各プロセスステップの食品安全ハザード ( 微生物学的 化学的 物理的 ) を特定する b) 各特定ハザードをコントロールするコントロールメジャー ( 適正衛生作業及び作業衛生手順 ) を記述する ハザード コントロールメジャー及び重要管理点 (CCP) のガイドとして FSA( 食品基 準庁 ) の汎用 HACCP プランを参照のこと

4. 食品の安全にクリティカル ( 決定的 ) に重要である管理点 (CCP CCP) ) を特定する作業者が自分の担当作業の CCP を決定するのが普通であるが 食肉生産のプロセスステップ中にはハザードのコントロールのために特に規定された法令規準がある その主要なものは : と殺及びドレッシングのために搬入される家畜は清潔で健康であること 又カッティング及び処理加工のために受け入れられる枝肉及び / 又は肉及び他の原料は適切なものであること ; ドレッシング 特に皮 / 羊毛 / ペルト / 皮膚 / 羽毛の分離及び内蔵摘出 は衛生的に行われ 枝肉には目視できる汚染がないこと ; SRM コントロールは関係する法規基準通りに実施されること ; 保管 荷積み及び輸送時の肉の温度管理基準が遵守されること これらの管理点 ( その他の CCP も ) は 潜在的に不安全な食品が市場に出荷されないことを保障するために 少なくとも 法令上 あるいは クリティカル な限度を必要とし 同時にモニタリング及び改善措置手順を必要とし さらに以上の行動が実行されたことを示す記録を必要とする 5. 各 CCP の各コントロールメジャー毎に少なくとも一管理基準を設定する 管理基準は製品の安全のために許容可能な最高値か最低値である ( 例えば 時間 ph, 温度 ) 管理基準は製品の受容性と不受容性 あるいは安全と不安全を区別する 少なくとも法令上の限界と同等に厳しくなけらばならない モニタリング実施及びその結果の記録に責任を有する従業員は明確な指示を与えられ ま た問題発生時の必要実施事項をよく理解していなければならない 6. 各 CCP にモニタリング手順を設置する モニタリングは事前手配された一連のチェックであり それはコントロールメジャーが失敗の危険にあるかどうかを提示することができ 必要な場合は改善措置を出動させる 決

定し記録することは : (a) クリティカル及び / 又は 法令 基準のモニタリングの方法 ; (b) チェックの場所とその実施頻度 ; (c) モニタリングを実施する担当者 ( ふつう従業員が自分の担当の仕事をチェックすべき ): (d) 記録される情報の種類と記録の場所 ( 下の 日誌 参照 ): 及び (e) モニタリングの適切な実施状態をチェックする担当者 及びそのチェックの記録の場所 7. 各 CCP について いかなる問題も起こりうることを想定して 各ケースについての改善措置を決定する 迅速な改善措置は作業者の責任の証拠である 決定して記録する : (a) 下記の目的に対しどの改善措置がとられるべきか : (i) コントロールを回復する ; (ii) プロセスがコントロール外の間に生産された影響を受けた製品の処分 ; (iii) 問題の再発防止のための原因調査 次に下記を決定する : (b) 改善措置実行の責任者 ; (c) どの情報が誰により どこに記録されるべきか ( 下記の 日誌 参照 ); そして (d) 改善措置の適正な実施を誰がチェックするか そのチェック結果はどこに いかに記録されるか 8. HACCP プランを検証する 検証は HACCP に基づく手順がその目的 ( 食品安全ハザードをコントロールする ) 通りの効果を達成しているかをチェック 再確認することを意味する これらのチェックは : 第 1 は計画実施の前 - バリデーション と呼ばれる 第 2 は実施の後 - 検証 と呼ばれる である 決定して記録する :

(a ) 実施されるバリデーション及び検証チェックの題目及び日時 - 日誌 ページにヒントが記述されている ; (b) 実施の責任者 ; (c) 記録されるべき情報と記録者及び ; そして (d) バリデーション及び検証チェックの適切な実施をチェックする責任者 記録の方法及び場所 9. 文書化 HACCP に基づくシステム 衛生手順 チェック 行動は 自身のため 顧客のため 公的検査のために証拠が提出できるように文書で記録される必要がある 実行しやすく 常に最新の記録ができるように 文書の作成作業は単純にするのがよい 記録に際しては 記録者名を明らかにしなければならない 小企業で 現在 どのような形であれ記録維持整備ができていない場合には 食肉生産者用食品安全管理日誌 が利用できる FSA 食肉プラント HACCP ガイダンスパック 中の モデル文書 も参照のこと HACCP 文書例としては : 範囲 プロセスフローダイアグラム 危害分析 重要点 / 法的基準決定 ならびにモニタリング 改善措置 バリデーション 検証レビュー及び各種変化の調整 に関する HACCP プラン文書及び説明書がある ポリシー文書例としては : 会社の適正衛生ポリシー 手順及びモニタリング及び改善措置などの記録実施のための従業員指示書 がある 記録例としては : モニタリング結果を示した完成されたチェックリスト又は 日誌 のページ ( 下記参照 ); 改善措置 ; バリデーション 検証 及びレビューのチェック がある また 温度測定 校正結果 微生物検査結果 顧客からの苦情 及び監査報告を含む

食肉生産者用食品安全管理日誌 日誌は 事業の衛生作業についての重要な情報を維持し 食品安全管理手順の監査人に証拠を提出するのに用いることができる 毎日のチェックリスト - 従業員により 毎日実施される必要があるチェックをリストアップしている : - 生産開始前 - 生産作業中 - 生産終了後 日毎の日誌 責任者は下記を確認するために 日誌に毎日署名しなければならない : 開始時 作業時 終了時チェックが実施された そして 衛生手順が守られた 一日に一回 ~ 数回のチェックがある場合 ( 例えば 始業前洗浄 冷却機の温度 )- 各チェックのすべての結果を書き込む 一日のチェック回数がより多い場合( 例えば 枝肉汚染 製品温度 )- 問題の生じた時の記録だけが必要である これは 例外報告と呼ばれる とられた改善措置のすべてを記録する 実際にチェックを実施しないで 欄にチェックマークをつけないこと

4 週毎のチェック前 4 週間を見直し 継続的な問題又は行なわれた重要な変化 あるいは それらへの対処の様子を記述する 例えば 継続的に問題を起こす 1 台の機械 洗浄又は有害動物管理手続きについての従業員 ( 又はコントラクター ) への催促など 一定の訓練実施の必要性又は新冷却機導入のための HACCP プランの修正などもあろう 10. HACCP に基づくシステムのレビュー HACCP プランを年 1 回はレビューする ( 製品 手順 法令 又は顧客からの苦情 あるいは監査報告に変化があり すでに実施した場合は除き ) 変化のあった場合には レビューで食品安全手順が有効性を維持していくことを保障しな ければならない レビューにより HACCP プランのある側面の変更の必要性が指摘されるかもしれない 例えば 範囲 プロセスフローダイアグラム 技術データ及び危害分析 コントロールメジャー CP 決定の判断 重要点 / 法的基準 モニタリング

チェック 改善措置及び記録 レビュー結果を記録すること 必要なら HACCP プランを修正すること 会社で HACCP プロセスを用いて食品安全を管理することは 次のことの実践に役立つ : 実施の必要性を - 計画 (PLAN) する そして文書にする ; 食品安全を維持するために計画を - 実施 (DO) する ; 食品安全を維持するための計画の実施を - チェック (CHECK) する チェックしたことと時間を文書化し そして食品安全の問題を改善するために - 行動 (ACT) する そして問題について何時 何が実施されたかを文書化する