2007 Microsoft Corporation. All rights reserved. 本書に記載した情報は 本書各項目に関する発行日現在の Microsoft の見解を表明するものです Microsoft は絶えず変化する市場に対応しなければならないため ここに記載した情報に対していかな

Transcription

1 Microsoft Office Visio 2007 自習書 バリューストリームマップテンプレート

2 2007 Microsoft Corporation. All rights reserved. 本書に記載した情報は 本書各項目に関する発行日現在の Microsoft の見解を表明するものです Microsoft は絶えず変化する市場に対応しなければならないため ここに記載した情報に対していかなる責務を負うものではなく 提示された情報の信憑性については保証できません 本評価ガドは情報提供のみを目的としています Microsoft は 明示的または暗示的を問わず 本書にいかなる保証も与えるものではありません すべての当該著作権法を遵守することはユーザーの責務です Microsoft 書面による明確な許可なく 本書の如何なる部分についても 転載や検索システムへの格納または挿入を行うことは どのような形式または手段 ( 電子的 機械的 複写 レコーデゖング その他 ) および目的であっても禁じられています これらは著作権保護された権利を制限するものではありません Microsoft は 本書の内容を保護する特許 特許出願書 商標 著作権 またはその他の知的財産権を保有する場合があります Microsoft から書面によるラセンス契約が明確に供給される場合を除いて 本書の提供はこれらの特許 商標 著作権 またはその他の知的財産へのラセンスを与えるものではありません Microsoft Office ロゴ および Visio は 米国およびその他の国における Microsoft Corporation の登録商標または商標です その他記載されている実際の社名および製品名は 各社の商標です Microsoft Corporation One Microsoft Way Redmond, WA US 2

3 目次 1. はじめに バリューストリームマップテンプレート バリューストリームマップの概要 バリューストリームマップ図の作成 ドキュメント作成の準備 バリューストリームマップ図のサンプル バリューストリームマップの作成

4 2

5 1. はじめに この章では バリューストリームマップテンプレートの概要を紹介します 3

6 1.1 バリューストリームマップテンプレート バリューストリームマップテンプレートは Visio 2007 で新しく追加されたテンプレートです Visio 2007 を使用すると リーン方法論に基づいた図面を作成し 製造プロセスを可視化することで 効率を向上させることができます バリューストリームマップ図は 現在提供している製品が顧客の手に渡るまでの全行程の経路 各工程における指示 その工程でかかる時間 その工程にとりかかるまでのリードタムなど現状を把握し 一連の流れを可視化した上で 改善すべき対象 ( ムリ ムダ ムラ ) と時間軸における前後関係を明確に することを目的としています リーン方法論におけるバリューストリームマップは 価値を生み出さないムダを取り除き 全行程が 終了するまでの時間軸を短縮し 品質を維持 向上するための効果的な診断ツールです 製造業やサプラチェーンマネージメントのみならずソフトウェゕ開発においても バリューストリームマップが使用されています バリューストリームマップテンプレートを使用して 以下の種類のドキュメントを作成できます バリューストリームマップ図 メモ この資料ではバリューストリームマップ図を作成するための手順を紹介します バリューストリームマップに関する知識があるユーザーを対象とします 4

7 1.2 バリューストリームマップの概要 バリューストリームマップとは リーン生産方式やリーンソフトウェゕ開発において 生産や物流 ソフトウェゕ開発などの工程を改善する際に 現状を把握し将来のあるべき姿を明確にするために作成される プロセス図のことです バリューストリームマップ図で用いる記号は標準化されていませんが 自動車メーカーが採用してきた かんばん方式 による記号と情報の流れ図をベースにしているため 多くのバリューストリームマップ図で 使われる記号には類似性があります ステンシル名称説明 納入業者 ( サプラヤー ) の場合は左上に配置され 顧客 / 納入業者 モノの流れの開始を表す 顧客 ( 納入先 ) の場合は右 上に配置され モノの流れの終点を表す 工程 作業 機械 部門であり 工程の中は流れになってい る 仕掛りが発生する場合は別工程にする 図形を選択してテキストを入力します 黄色のハンドルで行間隔を調節します データボックス 他のステンシルの下部に配置され 分析に必要なデー タや情報を記入する 所要量 納入サクル 稼働時 間 作業者数など 棚卸 2 つの工程の間での棚卸 ( 在庫 ) を表す 完成品納入矢印 納入業者からの材料または顧客への完成品の移動を 表す スーパーマーケット ストゕまたはカンバンストックポント スーパー マーケットのように必要な量だけをとる 5

8 ステンシル名称説明 引き取り スーパーマーケットと後工程を結ぶ引き取り線 FIFO FIFO( 先入れ先出し ) レーン ローラーコンベゕーのような先入れ先出しの プロセスを表す バッフゔまたは安全在庫 急激な需要などに対応するための安全在庫を表す リーン生産管理では恒常化しない一時的なもの トラック便 納入業者からの材料の入荷 顧客への製品の出荷を 表す 生産管理 生産管理 スケジューリングを行っている部門 人を表す マニュゕル情報 直線の矢印はメモやレポート 会話といった情報の 流れを表す 電子情報 波線の矢印は電子データ 電子情報を表す 生産指示かんばん 後工程に必要な量を補充生産する指示を表す 引き取りかんばん 後工程が前工程から必要なものを必要なときに 必要な分だけ引き取る指示を表す 信号かんばん 2 つの工程間のスーパーマーケット ( 在庫 ) が 一定量になった時のロット生産指示を表す かんばんポスト スーパーマーケットのそばに設置される かんばんを 回収するポストを表す 順引きボール スーパーマーケットを使わず 規制した数の仕掛りの 生産をする後工程引き順序生産の指示を表す 6

9 ステンシル名称説明 OXOX 負荷平準化 生産する量と種類を平準化するために使われる 仕組み ( 平準化ポストなど ) を表す カゼン稲妻炸裂ゕコン バリューストリームマップ図において改善が 必要な部分を表す 付加価値時間 ( 行程のサクルタム ) と 時間線 非付加価値時間 ( 行程前後のリードタム ) を 記入する 時間線集計 時間線の右端で 時間の集計を記入する リーン生産方式の分析ツールであるバリューストリームマップ図はプルプロセス ( 後工程引き生産 ) を 実現するために発展してきましたが モノと情報の流れを可視化する多くの場合 かんばん方式ではない プッシュプロセスも表現することができます 7

10 8

11 2. バリューストリームマップ図の作成 この章では バリューストリームマップテンプレートを使った図面の作成手順を紹介します 9

12 Microsoft Office Visio 2007 自習書 バリュー ストリーム マップテンプレート 2.1 ドキュメント作成の準備 バリュー ストリーム マップのテンプレートを開きます Visio 2007 を起動し [テンプレートの分類] で [ビジネス] を選択し [バリュー ストリーム マップ] をクリ ックして [作成] をクリックします 10

13 2.2 バリューストリームマップ図のサンプル バリューストリームマップテンプレートを使用して作成したバリューストリームマップ図のサンプルを 以下に示します 11

14 2.3 バリューストリームマップの作成 1. [ 生産管理 ] 図形を配置します [ バリューストリームマップ ] ステンシルから [ 生産管理 ] マスタシェプを図面ページにドラッグしま す 2. [ 生産管理 ] 図形のハンドルをドラッグしてサズを調整します 12

15 3. [ 生産管理 ] 図形に表示する文字列を入力します 図形を選択して 文字列を入力します メモ 入力した文字列を確定するには 図形以外の場所をクリックします 確定した文字列を編集するには 図形をダブルクリックするか [F2] キーを押して編集モードに切り替えます 4. [ 顧客 / 納入業者 ] 図形を配置し 配置した図形に文字列を入力します ( 顧客 サプラヤ ) 13

16 5. [ データボックス ] 図形を配置します [ バリューストリームマップ ] ステンシルから [ データボックス ] マスタシェプを図面ページに ドラッグします 6. [ データボックス ] 図形のハンドルをドラッグして 図形の幅と高さのサズを調整します 14

17 7. [ データボックス ] 図形に表示する文字列を入力します [ データボックス ] 図形を選択して 文字列を入力します メモ [ データボックス ] 図形は ドラッグしてサズや行数を変更できます 行の高さは 黄色のハンドルをドラッグして変更できます 8. 同様に [ サプラヤ ] 図形の下にも [ データボックス ] 図形を配置し 文字列を入力します 15

18 9. [ 完成品納入矢印 ] 図形を配置します [ バリューストリームマップ ] ステンシルから [ 完成品納入矢印 ] マスタシェプを図面ページに ドラッグします 10. 図形を回転します [ 完成品納入矢印 ] 図形を選択し [ 図形 ] メニューの [ 回転または反転 ] - [ 左 90 度回転 ] を クリックします 16

19 11. [ 完成品納入矢印 ] 図形を選択し ドラッグして配置を調整します 12. [ 完成品納入矢印 ] 図形を選択し ハンドルをドラッグしてサズを調整します 17

20 13. [ トラック便 ] 図形を配置します [ バリューストリームマップ ] ステンシルから [ トラック便 ] マスタシェプを図面ページに ドラッグします 14. [ トラック便 ] 図形を選択し ハンドルをドラッグしてサズを調整します 18

21 15. [ トラック便 ] 図形に表示する文字列を入力します [ トラック便 ] 図形を選択し 文字列を入力します 16. 図形描画ツールを使って 図形を描きます [ 標準 ] ツールバーの [ 描画ツール ] をクリックします 17. [ 描画 ] ツールバーの [ 四角形ツール ] をクリックします 18. 図面ページをドラッグして図形を描きます 19

22 メモ 図形描画をオフにして図形を選択できるようにするには [ 標準 ] ツールバーの [ オブジェクト選択ツール ] を クリックします 19. 四角形の図形の線の種類を変更します 図形を選択し [ 書式設定 ] ツールバーの [ 線の種類 ] で破線 ([ 線の種類 :23]) をクリックします 20. 四角形の図形に表示する文字列を入力します 図形を選択し 文字列を入力します 20

23 21. [ 工程 ] 図形を配置します [ バリューストリームマップ ] ステンシルから [ 工程 ] マスタシェプを図面ページにドラッグします 22. [ 工程 ] 図形のハンドルをドラッグしてサズを調整します 21

24 23. [ 工程 ] 図形に表示する文字列を入力します 図形を選択して 文字列を入力します 24. [ 工程 ] 図形の作業者数を入力します 図形を選択し さらに図形の左端の記号をクリックして選択して 文字列を入力します 25. [ データボックス ] 図形を配置し サズを調整して 文字列を入力します 22

25 26. [ 棚卸 ] 図形を配置します [ バリューストリームマップ ] ステンシルから [ 棚卸 ] マスタシェプを図面ページにドラッグします 27. [ 棚卸 ] 図形のサズを変更し 配置を移動します 23

26 28. ここまでの操作と同様の操作で 図のように他の図形を配置し 文字列を入力します 24

27 29. [ 押し込み ( プッシュ ) 矢印 ] 図形を配置します [ バリューストリームマップ ] ステンシルから [ 押し込み ( プッシュ ) 矢印 ] マスタシェプを 図面ページにドラッグします 右側の接続ポントを [ 工程 ] 図形に接続し 左側の接続ポントを四角形の図形に接続します メモ [ 押し込み ( プッシュ ) 矢印 ] の左側の接続ポントが [ 生産管理 ] 図形の接続ポントに接続するように ドラッグし 矢印の右側が [ 工程 ] 図形に重なるようにして ドロップすると 2 つの図形が矢印でつながります 25

28 30. 同様に [ 押し込み ( プッシュ ) 矢印 ] 図形を配置します 31. 図のように [ 完成品納品矢印 ] 図形と [ トラック便 ] 図形を配置し 文字列を入力します 26

29 32. ここまでの操作で作成できた図面は 以下のとおりです 27

30 33. [ 電子情報 ] 図形を配置して 図形を接続します [ バリューストリームマップ ] ステンシルから [ 電子情報 ] マスタシェプを図面ページに ドラッグします 34. [ 電子情報 ] 図形のハンドルにマウスポンタを合わせ [ 端点の移動 ] と表示されたら 接続元となる 図形の接続ポントにドラッグして接続します 28

31 35. 反対側の端点を接続先の図形の接続ポントにドラッグして接続します 36. [ 電子情報 ] 図形に表示する文字列を入力します [ 電子情報 ] 図形を選択し 文字列を入力します 29

32 37. 同様に その他の [ 電子情報 ] 図形を配置し 文字列を入力します 38. [ 時間線 ] 図形を配置します [ バリューストリームマップ ] ステンシルから [ 時間線 ] マスタシェプを図面ページにドラッグします 30

33 39. [ 時間線 ] 図形のハンドルをドラッグして幅を調整します 40. [ 時間線 ] 図形のハンドルをドラッグして間隔を調整します 31

34 41. [ 時間線 ] 図形のハンドルをドラッグして高さを調整します 42. [ 時間線 ] 図形に表示する文字列を入力します 図形を選択して さらに文字列を表示する場所をクリックして入力します 32

35 43. 同様に [ 時間線 ] 図形に表示する文字列を入力します 図形を選択して さらに文字列を表示する場所をクリックして入力します 44. すでに配置されている [ 時間線 ] 図形に接続するように [ 時間線 ] 図形を配置します [ バリューストリームマップ ] ステンシルから [ 時間線 ] マスタシェプを 配置されている [ 時間線 ] 図形の右端の接続ポントに接続するようにドラッグします 33

36 45. [ 時間線 ] 図形の幅 高さ 間隔を調整し 図のように表示する文字列を入力します 46. [ 時間線集計 ] 図形を配置します すでに配置されている [ 時間線 ] 図形に接続するように [ 時間線 ] 図形を配置します [ バリューストリームマップ ] ステンシルから [ 時間線集計 ] マスタシェプを 配置されている [ 時間線 ] 図形の右端の接続ポントに接続するようにドラッグします 34

37 47. [ 時間線集計 ] 図形の幅 高さ 間隔を調整します 48. [ 時間線集計 ] 図形に表示する文字列を入力します 図形を選択し さらに文字列を表示する場所をクリックして入力します 49. 文字列の図形内での配置を変更します 図形を選択し [ 書式設定 ] ツールバーの [ 中央揃え ] をクリックします 35

38 50. 時間線の種類を表す文字列を表示します [ 標準 ] ツールバーの [ 描画ツール ] をクリックします 51. [ 描画 ] ツールバーの [ 直線ツール ] をクリックします 52. 直線の開始位置にマウスポンタを合わせ ドラッグします メモ 図形描画をオフにして図形を選択できるようにするには [ 標準 ] ツールバーの [ オブジェクト選択ツール ] を クリックします 36

39 53. 線の太さを変更します 線を選択し [ 書式設定 ] ツールバーの [ 線の太さ ] をクリックし 線の太さ ([ 線の太さ 9]) を クリックします 54. 描いた直線の上下に文字列を表示します [ 標準 ] ツールバーの [ テキストツール ] をクリックします 37

40 55. 文字列を表示する場所をドラッグします 56. テキストを表示する領域が表示され カーソルが点滅しているところに文字列を入力します 57. 同様に テキストツールを使って直線の下部に文字列を追加します 38

41 タイトル枠の追加 1. タトル枠を配置します [ 図面枠と表題欄 ] ステンシルで [ 枠 - グラデーション ] を図面ページへドラッグします 必要に応じて ハンドルをドラッグして枠のサズを調整します 39

42 2. タトル枠に タトルを入力します 配置されたの [ 枠 - グラデーション ] 図形のタトルをクリックし 標示したい文字列を入力します バリューストリームマップの完成です 40