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そうりんたかにし
5 years ago
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1 資料 5 諸外国の宇宙開発利用体制について 1 アメリカ 2 ロシア 3 欧州 4 中国 5 インド 6 カナダ平成 2 年 1 月宇宙開発戦略本部事務局原著作者から使用配布に関する許諾が得られていない箇所については白抜きにさせて頂いております

2 1. 米国米国には開発プログラムを有する機関として国防総省航空宇宙局の他エネルギー省等が存在し分散的な開発体制となっている大統領府の科学技術政策局 (OSTP) において政策調整を行い大統領令として米国国家宇宙政策 (US National SpacePolicy) が策定されている ( 直近は 26 年 ) 米国の予算規模は世界の宇宙予算の大半を占め約 4, 百万ドルを超えている世界で最も高い売上高を誇る企業のうち 1 社中 8 社を米国企業が占める ( 残りの 2 社は欧州である ) 近年では国防総省航空宇宙局がともに国内の民間事業者の新規参入にも力を入れている ~ 米国の主な宇宙関係機関 ~ ~ 宇宙予算推移 ( 年 )~ 大統領 US$ Goverment Expenditures for Space Activities 45, 国家安全保障会議 (NSC) 科学技術政策局 (OSTP) 4, 35, 3, 25, 2, Military Civil Other (DoC,DoE, DoT&NSF) Civil NOAA 15, 1, Civil NASA 国防総省 (DOD) エネルギー省 (DOE) 航空宇宙局 (NASA) 商務省 (DOC) 内務省 (DOI) 5, 国家偵察局 (NRO) 国家地理空間情報局 (NGA) 空軍 / 空軍研究所海洋大気庁 (NOAA) 米国地質調査所 (USGS) ~NASA 予算の内訳 (26 年 )~ Breakdown of NASA's Expenditures 26 海軍 / 海軍研究所陸軍 / 陸軍研究所民間事業者による宇宙活動の規制等に係る体制については除く ( 以下同じ ) 4% 4% 国防総省 : ( 軍事通信様々な偵察監視 ) 使い捨てロケットエネルギー省 : 核不拡散監視原子力電源航空宇宙局 : 宇宙科学地球科学深宇宙探査スペースシャトル宇宙ステーション商業打上サービスプログラム等商務省海洋大気庁 : 気象等地球観測内務省米国地質調査所 : 陸域地球観測 ( ランドサット ) 39% 19% 23% Earth Observation Space Science Including space exploration Human spaceflight Microgravity Other 1

3 2. ロシアロシアは大統領直轄の国防省連邦政府直轄のロシア連邦宇宙局等 (ROSCOSMOS) が存在宇宙計画については連邦宇宙局が中心となって起草作業を進め連邦政府令により承認されている直近では 25 年に承認された連邦宇宙プログラム (26~215 年の 1 カ年計画 ) があり軍事部門の記載を除いた要約が公表されている予算は約 1 百万ドル近年では急激に増加する傾向にあるロシア連邦宇宙局は傘下に多くの国営企業を抱えている ~ ロシアの主な宇宙関係機関 ~ 政府関連企業大統領 ~ 宇宙予算推移 (21-26 年 )~ 安全保障会議 ( 科学委員会 ) 大統領評議会 ( 科学技術教育評議会等 ) Government Expenditures for Space Activities Current US$ 12 1 首相 8 産業貿易省エネルギー省ロシア連邦宇宙局 (Roscosmos) 国防省 Military Civill 天然資源環境省連邦気象環境監視庁運輸省通信マスコミ省農業省 RSC Energia NPO Energomash フルニチェフ国立宇宙探査産業センターサマラ宇宙センター空軍戦略ミサイル軍宇宙軍連邦漁業局経済発展省等の国営企業国立軍事医学試験研究所連邦測地作図局 2

4 3. 欧州 - 1 欧州宇宙機関 (EU と ESA) Current Euro 7 欧州では宇宙開発についていくつかの階層をもたせている 1EU 2ESA( 欧州宇宙機関 ) 3Eumetsat( 欧州気象機関 ) 4 各国の宇宙機関が並立している 23 年に EU ESA は包括的な協力協定を締結 27 年には EU において欧州宇宙政策 (European Space Policy) を採択した予算規模は欧州全体で約 6 百万ユーロ強 24 年を境に緩やかな増加傾向にある欧州宇宙機関では産業政策 (Industrial Policy) を重視し各国から拠出を受けた予算は各国に返すというルール (Fair Return) の原則があり各国が安定的に産業基盤の整備ができるように配慮がなされている 1EU 2ESA 欧州の開発分担欧州宇宙機関 (ESA) ESAでは主として科学研究技術研究 ( 通信等 ) の研究を進めている ESAの事業では加盟国からの拠出した比率で当該国の宇宙産業に交付するというスキームを取っている ~ESAの分野別の推移 (1999 年 ~26 年 )~ Current Euro :Galileo( 測位 ) Kopernikus( 環境監視 ) 欧州技術政策 Budget Allocations to ESA Programs Launcher : 科学ミッション ( 有人を含む ) ロケット打上げ政策 35 Microgravity 3 (Galileo Kopernikusの開発を実施 ) 欧州では 1EU( 法的には EC) 2 欧州宇宙機関 (ESA) 3 欧州気象機関 (Eumetsat) 4 各国の宇宙政策が併存している主な役割の違いは次のとおり Eumetsat: 気象衛星地球観測衛星 4 各国 : 安全保障デュアルユース衛星科学ミッション等 ~ 欧州の予算の推移 ( 総額ベース )~ Government Expenditures for Space Activities EC 予算 ESA 予算 EUMETSAT 予算国家予算 ( 国防除く ) 国家予算 ( 国防 ) ~ 欧州の予算の利用 ( 総額ベース )~ 無重力実験 3% 通信 6% 一般経費 2% 技術 7% 測位 8% 有人 8% その他 % 打上げ機 18% 宇宙科学 9% 26 年ベース軍事予算を除く気象 1% 地球観測 ~ESA に対する国別の出資比率 (26 年 )~ Breakdown of Coutry Contributions, % %.9% 1.2% 1.8% 2.2% 2.9% 4.7% 5.2% 7% 12.1% 21.6% 19.5% Human Spaceflight Technology Space Science Meteorology Earth Observation Navigation Telecommunications General Budget France Germany Italy UK Belgium Spain Switzerland Netherland Sweden Austria Norway Denmark Other country Other income 3

5 3. 欧州 - 2 フランスフランスの宇宙政策は国立宇宙研究センター (CNES) を中心に展開されている CNES は安全保障政策にも関与している国家レベルの宇宙計画はなく CNES の年間計画のみが存在直近では 28 年に発表されている予算規模は約 2 百万ドル近年は横ばいとなっている CNES はアリアンスペース社への出資を行っているほかフランス政府が EADS( 子会社に宇宙部門の Astrium 社 ) Thales 社 ( 子会社に宇宙部門の Thales Alenia Space 社 ) に対して出資している ~ フランスの主な宇宙関係機関 ~ ~ 宇宙予算推移 (21-26 年 )~ 大統領 Current US$ 25 Government Expenditures for Space Activities 政府関連企業首相 2 経済産業雇用省国防省高等教育研究省エコロジーエネルギー持続可能開発国土整備省 Military Civil 軍需本部 (DGA) 国立航空宇宙研究所 (ONERA) 国立宇宙研究センター (CNES) 気象庁 (METEO France) ~CNES 予算の内訳 (26 年 )~ CNES Budget 26: Breakdown by Application Arianespace 社 EADS 社 Thales 社フランス政府は EADS 社 Thales 社に出資を行っているフランスのプログラムの特徴は 1 高分解能光学センサ衛星 (Helios Pleiades) 2 軍事ミッション ( 通信地球観測電波探知早期警戒 ) の種類の多さが挙げられる 12% 14% 9% 6% 18% 41% General Budget Launcher Earth Observation Science & Technology Telecomm Human Space Flight 4

6 3. 欧州 - 3 ドイツドイツの宇宙政策はドイツ航空宇宙センター (DLR) を中心に展開されている DLR は安全保障政策にも関与している宇宙利用を調整する観点から内閣に内閣宇宙委員会が設置され政策調整を実施直近の宇宙計画については 21 年に連邦教育研究省 (BMBF) が策定したが 25 年に DLR は BMBF から連邦経済技術省 (BMWi) に移管された国内予算は 9 百万ドル程度で推移している主力企業としては EADS Astrium 社のドイツ部門小型衛星を得意とする OHB-System 社が存在している連邦国防省 (BMVg) 防衛技術調達連邦局 (BWB) ~ ドイツの主な宇宙関係機関 ~ 連邦教育研究省 (BMBF) ヘルムホルツ研究センター (HGF) ホツタム地球科学研究センター (GFZ) 内閣宇宙委員会連邦経済技術省 (BMWi) トイツ航空宇宙センター (DLR) 連邦交通建設都市開発省 (BMVBS) 内閣宇宙委員会のメンバーは連邦経済技術省連邦国防省連邦交通建設都市開発省連邦教育研究省連邦外務省連邦財務省 DLR の宇宙委員会に連邦経済技術省連邦教育研究省連邦外務省連邦食料農業消費者保護省連邦交通建設都市開発省連邦国防省連邦環境自然保護原子炉安全省連邦財務省首相府が参加しているドイツのプログラムの特徴は 1PPP( 官民による資金出資 ) による TerraSAR-X などの高分解能合成開口レーダプログラム 2ESA への資金拠出による有人フロクラム ( コロンハスモシュール軌道間輸送機 ATV の出資開発製造運用 ) が挙げられる Current US$ Government Expenditures for Space Activities Germany's Civil Space Budget 26: Breakdown by Application 22% 6% 4% ~ 宇宙予算推移 ( 年 )~ ~ 宇宙予算の内訳 (26 年 )~ 1% 17% 12% 6% 2% 21% Military Civil General Budget Telecommunications Navigation Earth Observation Space Science Technology and other Human Spaceflight Microgravity Launcher 5

7 4. 中国中国の宇宙政策は旧国家国防科学技術工業委員会 (COSTIND) の傘下にある国家航天局 (CNSA) を中心に展開されており軍事的な色彩が強いと言われている直近の宇宙計画である宇宙開発における第 11 次五カ年計画は COSTIND が策定している予算については明らかとなっていないが 2 百万ドル程度と言われている主な国有企業としては国家航天局の傘下に中国航天科技集団公司中国航天科工集団公司が存在さらにこの 2 社に様々な企業が傘下に入っている ~ 中国の主な宇宙関係機関 ~ < 政府 > 全国人民代表大会 < 共産党 > 中国共産党全国代表大会 ~ 宇宙予算推移 (2-25 年 )~ 政府関連企業国務院国家中央軍事委員会党中央軍事委員会 3 Current US dollars Budget Allocations to China's Space Program Defense : Human Spaceflight only 国務院直属事業部門中国気象局 (CMA) 中国気象衛星センター (NSMC) 中国科学院 (CAS) リモートセンシング応用研究所 (IRSA) 空間科学応用研究センター (CSSAR) 中国遥感衛星地面站 (RSGS) 民政部 (MCA) 国家減災センター (NDRCC) 科学技術部 (MOST) 国家リモートセンシングセンター (NRSCC) 工業情報化部 (MIIT) 国家国防科学技術工業局 (SASTIND) 国家航天局 (CNSA) 国営企業中国航天科技集団公司 (CASC) 中国航天科工集団公司 (CASIC) 人民解放軍総装備部中国衛星発射測控系統部 (CLTC) 北京航天指揮控制センター (BACCC) 酒泉衛星発射センター (JSLC) 西昌衛星発射センター (XSLC) 太原衛星発射センター (TSLC) 海南衛星発射基地 (214 年開所予定 ) 中国の宇宙政策は軍事的色彩が強いと言われている開発の中心である国家航天局打上射場等の設備国営企業がすべて軍の組織の下に置かれているこのため国家の宇宙政策である宇宙開発における第 11 次五カ年計画は国防科学技術工業委員会 (COSTIND) が策定したなお同委員会は今年 3 月工業情報化部 (MIIT) の管理に置かれることになり名称も国家国防科学技術工業局 (SASTIND) に変更された Civil: 航天局 Defense: 有人プログラムである Defense Civil 中国の宇宙政策は 1 有人 2 月探査 3 高分解能地球観測システム 4 北斗 (beidou, compass) による測位衛星システムに重点が置かれている 6

8 5. インドインドの宇宙政策は宇宙省 (DOS) とインド宇宙研究機構 (ISRO) を中心に展開されている利用省庁とのとして首相直轄の組織として宇宙委員会が置かれているインドの宇宙計画である宇宙分野の第 11 次 5 カ年計画 (27 年 ~212 年 ) は宇宙省が策定している近年予算は急上昇しており 1 百万ドルに近づいている製造部門は宇宙省が直轄している Antrix 社である ~ インドの主な宇宙関係機関 ~ Current US dollars 9 ~ 宇宙予算推移 (1999 年 -26 年 )~ Budget Allocaitions to Department of Space 政府関連企業首相宇宙委員会宇宙省 (DOS) Antrix 社 Antrix 社は国営企業である物理研究所 (PRL) インド宇宙研究機構 (ISRO) 国家リモートセンシングセンター (NRSC) インドの宇宙政策は民生利用を目的として開発されてきているフルセット型のシステムを追求している政策立案の中心は宇宙省であり 27 年に第 11 次 5 カ年計画 ( 27 年から 212 年 ) が発表されている具体的には通信衛星 INSAT シリーズ ( 静止軌道のプラットフォームの衛星バスとしても活用 ) リモートセンシング衛星シリーズ ( 既に空間分解能 1m の光学衛星を保有 ) 静止軌道投入ロケット GSLV 再突入技術の習得等に重点が置かれている ~ 宇宙予算の内訳 (26 年 )~ 4% Civil Space Program Expenditures 26 5% 9% 24% General budget Insat operational Satellite Development Space Science Space Applications Launcher 7

9 6. カナダカナダの宇宙政策はカナダ宇宙庁を中心に展開されている直近の宇宙開発計画 (Canadian Space Strategy) については 23 年にカナダ宇宙庁が策定しており現在新たな宇宙開発に関する長期計画を策定中である米国の有人プログラムへ参加している他欧州宇宙機関の準メンバーになるなど国際協力での開発経験の蓄積を行っている年間約 2~25 百万ドル程度で推移していたが近年では増加傾向昨年カナダの主要な宇宙関連企業である MDA 社の宇宙部門を米 Alliant Techsystems 社に売却する計画が持ち上がったが最終的にはカナダ産業省がこれに同意を与えなかった ~ 宇宙予算推移 ( 年 )~ ~ カナダの主な宇宙関係機関 ~ US$ 35 Canadian Government Expenditures on Civil Space Program 3 首相産業省 (IC) 国防省 (DND) 天然資源省 (NRCan) 外務国際貿易省 (DFAIT) 通信研究所 (CRC) カナダ宇宙庁 (CSA) カナダリモートセンシングセンター (CCRS) ~ 宇宙予算の内訳 (26 年 )~ Breakdown of Canada's Civil Space Expenditures 26 9% 2% カナダの宇宙開発は主に国際宇宙ステーション計画におけるロボットアームの開発 RADERSAT1 2( 地球観測衛星 ) 等の衛星開発宇宙科学研究等を中心に展開されている 12% 32% Earth Observation Science Technology Human Spaceflight Microgravity General Budget Telecom 15% 19% 8

資料２　　ＳＪＡＣ提出資料

資料２　　ＳＪＡＣ提出資料資料 2 第 3 回調査分析部会欧州の宇宙産業の概要平成 25 年 5 月 27 日 ( 一般社団法人 ) 日本航空宇宙工業会 1 1 統計 : 欧州の宇宙予算 (1)ESA 予算 : 各国拠出金の推移 (2) 各国独自の民事宇宙予算推移単位 : M ( 約 1.3 億円 ) 単位 : M ( 約 1.3 億円 ) 45 45 35 25 15 その他スイススペインベルギーイギリスイタリアドイツ