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とよみひのと
5 years ago
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ミッションクリティカルな業務システムを AWS クラウドで実現するポイント ~ SAP 編 ~ Kazuhide Inoue, Amazon Data Services Japan July 17 th, 2014 Session #TA-05 2014 Amazon.com, Inc.

1 ミッションクリティカルな業務システムを AWS クラウドで実現するポイント ~ SAP 編 ~ Kazuhide Inoue, Amazon Data Services Japan July 17 th, 2014 Session #TA Amazon.com, Inc. and its affiliates. All rights reserved. May not be copied, modified, or distributed in whole or in part without the express consent of Amazon.com, Inc.

2 自己紹介名前井上和英 ( いのうえかずひで ) 所属アマゾンデータサービスジャパンエコシステムソリューション部パートナーソリューションアーキテクト経歴 ERP パッケージベンダーにて製造業小売業のお客様を中心に SAP システムのインフラコンサル (BASIS) からシステムアーキテクチャ設計構築プロジェクトマネージメント等を担当アマゾンにおいても SAP on AWS におけるアーキテクチャレビューやパートナー支援を行っている

3 グローバルのSAP on AWS ソリューションアーキテクト体制 Germany North America Japan Singapore SAP on AWS専任チームによりグローバルのお客様/パートナー様をサポート

4 本日のアジェンダミッションクリティカルな業務システム SAP on AWSにおける高可用性の実現 SAP on AWSにおける安定的な性能発揮まとめ

5 ミッションクリティカルな業務システム

6 業務系システムにおけるミッションクリティカル要件基幹系業務系システムにおけるミッションクリティカルとなる主な要件特定部門に閉じない業務他拠点や他社が絡むよう業務

7 SAP システムにおけるミッションクリティカル要件 SAP ERP の主要モジュールで考えると SAP ERP FI: 財務管理 CO: 会計管理 SD: 販売管理 PP: 生産計画 / 管理 MM: 購買 / 在庫管理特定部門で完結するケースが多い様々な部門が絡むケースが多いミッションクリティカル SRM, CRM 等は他社や関連会社が絡むケースが多い

8 本日のポイント SAP on AWS における高可用性の実現 SAP on AWS における安定的な性能発揮これらを実現することで SAP on AWS をよりミッションクリティカルに!!

9 SAP on AWS における高可用性の実現

10 高可用性の実現ポイント単一障害点の削除ネットワークストレージサーバー OS データベース ( ) SAP Application Server AWS 側ユーザー様側 Amazon RDS は SAP の DB としては使用できません

11 SAP システム構成の考慮点 2 層システム (2 tier) SAP アプリケーションとデータベースが同一サーバー 3 層システム (3 tier) SAP GUI SAP アプリケーションデータベースが別サーバー AP/DB SAP GUI AP DB

12 AWS の考慮点システムの配置シングル AZ or マルチ AZ 東京リージョン EC2 AZ EC2 AZ シングルリージョン or マルチリージョン東京リージョン海外リージョン EC2 EC2 EC2 EC2 AZ AZ AZ AZ

13 従来のアクティブ / スタンバイ構成 Failover Active Node Standby Node 普段は利用しなくても Standby Node の準備が必要 Standby Node のメンテナンスも必要

14 高可用性の実現ポイント (AWS 独自のアプローチ ) SAP システムにおける稼働率向上のアプローチ大量リソースの活用スタンバイ機からの脱却シンプルな構成となるためシステムコスト運用コスト共に削減

15 必要であれば別のデータセンターへ! 東京リージョン Availability Zone - A Availability Zone - B 別途データセンターの契約は不要当然データセンターのメンテナンスも不要

16 高可用性の実現ポイント ( 従来のアプローチ ) SAP システムにおける稼働率向上のアプローチ SAP システムの単一障害点の冗長化比較的複雑な構成となる

ロック情報の管理を行う (A)SCS Message Server DI AP DI AP - Database Enqueue

17 SAP システムの単一障害点 SAP システムにおける単一障害点 - Message Server - (A)SCS Instance 各 AP サーバの処理を振り分ける - Enqueue Server - (A)SCS Instance ロック情報の管理を行う (A)SCS Message Server DI AP DI AP - Database Enqueue Server WP WP WP WP Lock Table - (SAP Web Dispatcher) SAP 製のソフトウェアロードバランサー DB Table

(A)SCS の可用性向上東京リージョン Virtual Host Name の付け替えでフェイルオーバー Message Server コールドスタンバイ ( 見えない状態 ) Enqueue Server ロックレプリケーション Virtual Host Name ASCS Message Server

18 (A)SCS の可用性向上東京リージョン Virtual Host Name の付け替えでフェイルオーバー Message Server コールドスタンバイ ( 見えない状態 ) Enqueue Server ロックレプリケーション Virtual Host Name ASCS Message Server Enqueue Server Lock Table フェイルオーバーロックレプリケーション ASCS Message Server Enqueue Replication Server Lock Table フェイルオーバ時は EBS の付け替えも発生 Availability Zone Availability Zone

19 DB の可用性向上 Database レプリケーション ( ミラーリングログシッピング等 ) 東京リージョン ASCS ASCS Virtual Host Name 障害時は DNS のアップデート DNS DB Server (Master) DB Server (Slave) DNS Availability Zone データレプリケーション Availability Zone

20 HA クラスタの構築 HA クラスタ ( ミラー型 ) 東京リージョン ASCS ERS1 フェイルオーバー Cluster Ware ASCS ERS2 RDBMS フェイルオーバー RDBMS データレプリケーション Availability Zone A Availability Zone B

21 SAP システムの HA システム構成イメージ Self Healing Ondemand disk Failover Cluster DB Replication High Availability NAT Multi-Server Multi-Datacenter

22 WebDispatcher の可用性向上 WebDispatcher DNS ラウンドロビン HA クラスター Route53(DNS) DNS ラウンドロビン HA クラスター WD WD WD フェイルオーバー WD SCS DI DI SCS DI DI

23 高可用化の松竹梅 AWS の特徴を生かすデータロストを避けるダウンタイムは許容できない AP DB シングルシングル / 多重化多重化多重化多重化 RTO 再起動 (EC2+SAP) DNS 切り替え時間極小 ( フェイルオーバー ) RPO EBSの状態に依存極小 ( レプリケーションのタイミング ) 極小 ( レプリケーションのタイミング ) 費用低中高

24 マルチリージョンでの冗長化の実現マルチリージョンの構成とすることでグローバルでの高可用化を実現可能本番系サイト ( 例 : 東京 ) DR サイト ( 例 : シンガポール ) EC2 Data Sync EC2 Log Shipping EC2 Cluster Ware Availability Zone A Availability Zone C Availability Zone A

25 SAP システムの高可用化について従来型の単一障害点の冗長化も可能クラスタウェアを用いて RTO,RPO を最小化することもインスタンス再起動で Active スタンバイの代替が可能再起動時間 = ダウンタイムその時間が許容できるかがポイントシンプルな構成となるのでコスト削減も可能 Availability Zone を活用することでデータセンターレベルの冗長化が可能マルチリージョンを活用することでリージョンでの冗長化が可能

26 SAP on AWS における安定的な性能発揮

27 安定した性能提供のポイントサーバーの性能見積もり ( サイジング ) サイジングシートに基づいた適切な SAPS 値 ( ) の見積もりとサーバーの選択ディスク IO 性能 SAP システムは DB ボトルネックになるケースが多いので適切な IO 性能見積もりとディスク性能が必要 SAPS 値 SAP システムの性能指標販売管理の典型的な処理パターンをどの程度回せるか

28 サーバー性能

29 サーバー性能のポイント本番稼働環境は認定インスタンスを使用することで性能が担保される但し SAPS 値は標準機能のベンチマークになるのでアドオンがある場合は別途考慮が必要 BASIS チームがアドオンの開発規約などに絡むことを推奨

30 2 層構成 SAP システムの性能 AP, DB が同一構成の SAPS 値 Instance Type Nodes Cores RAM SAPS AP/DB m2.2xlarge High Memory Double Extra Large m2.4xlarge High Memory Quadruple Extra Large , ,400 スケールダウン AP/DB スケールアップ cr1.8xlarge High Memory Cluster Eight Extra Large ,430 スケールアップスケールダウンによる性能変更

31 2 層構成のポイント SAP システムが 1 サーバに集約されている為運用工数は削減が可能最大 SAPS 値は 30,430 単一障害点が集約されている

32 3 層構成 SAP システムの性能 AP, DB が別構成の SAPS 値 Instance Type Nodes Cores RAM SAPS m2.4xlarge High Memory Quadruple Extra Large m2.4xlarge High Memory Quadruple Extra Large cc2.8xlarge Cluster Compute Eight Extra Large cc2.8xlarge Cluster Compute Eight Extra Large , , , ,330 スケールアウト / イン AP AP AP DB スケールダウンスケールアップ AP/DB スケールアップスケールダウンによる性能変更スケールアウトスケールインによる性能変更

33 3 層構成の場合のポイント AP サーバ DB サーバを別々に監視やメンテナンスする必要がある為運用工数は 2 層に比べるとかかる最大 SAPS 値が 90,330 となり大規模な SAP システムにも対応可能 AP と DB で単一障害点が分かれる

34 TIPS: プレイスメントグループの活用単一 AZのインスタンスをグループ化グループ内は低レイテンシーの10Gbpsネットワーク特定のインスタンス (SAP on AWSだと cr1.8xlarge, cc2.8xlarge) AP AP AP AP DB DB AP/DB 間の通信が 10Gbps Availability Zone Placement Group Availability Zone

35 IO 性能

36 IO 性能に対する要求スムーズなシステム起動 OS や SAP システムの起動時に発生する高い IO 要求へ対応する必要があるディスクの IO 性能 SAP システムにおいては DB データや DB ログに対する書き込みがボトルネックになるケースがままある

37 AWS が提供する仮想ディスクサービス AWS の Elastic Block Store(EBS) のボリュームタイプ名称パフォーマンスユースケースサイズ Magnetic ( 旧 Standard) 平均 100IOPS 数百 IOPS までバースト可能アクセス速度を気にしないデータアクセス頻度の低いデータコストを最重要視する場合 1GB~1TB General Purpose (SSD) 1GB=3IOPS を保障最大 3000IOPS までバースト起動ボリューム仮想デスクトップ環境用のディスク開発およびテスト環境用のディスク中小規模のデータベース 1GB~1TB Provisioned IOPS (SSD) 指定した IOPS を保障最大 4000IOPS まで指定可能高い I/O パフォーマンスを要求するミッションクリティカルなアプリケーション大規模なデータベース 10GB~1TB

38 各 EBS の IOPS イメージ 4000 Provisioned IOPS 3000 要求 IO 値を常に発揮 2000 バースト可能時は IO 値が高くなる 1000 General Purpose ベストエフォート (100~ 数百程度 ) Magnetic

SAPシステムのディスクイメージと推奨 EBSタイプ推奨 EBS タイプ EC2

$システム領域 ) EBS D ドライブ (SAP システム領域 \usr\sap)$ General Purpose EBS E,F, Z ドライブ (DB データ領域

39 SAPシステムのディスクイメージと推奨 EBSタイプ推奨 EBS タイプ EC2 EBS OS 起動時の負荷がかかる General Purpose C ドライブ ( システム領域 ) EBS D ドライブ (SAP システム領域 \usr\sap) SAP システム起動時の負荷がかかるケースがある Magnetic または General Purpose EBS E,F, Z ドライブ (DB データ領域ログ領域 ) 通常運用時に負荷がかかる Provisioned IOPS または General Purpose

40 SAP システムの IO 要求 SAP システムの DB はどのくらい IO 性能が必要? SAP 提供のサイジングツールで DB の IO 要求値を確認可能 <Quick Sizer によるサイジング結果 ( 例 )> DB のディスクはこの IOPS を目安とする

41 安定した性能提供について認定インスタンスを使用することで適切な処理性能を提供可能 SAPS 値が Note で定義されているため構成検討は自社で行うことも可能処理性能を変更することが容易スケールアップダウンスケールインアウトが容易仮にサイジングミスを犯してもリカバリが容易 Provisioned IOPS, General Purpose でディスクの IO 性能を指定可能システム再起動の時間を短縮可能 DB ボトルネックの回避が可能

42 まとめ

43 まとめ AWS を用いることで従来の HA 構成に加えあアベイラビリティゾーンレベルリージョンレベルでの冗長化を実施することも可能 SAP システムが要求する高い性能を発揮することが可能 AWS は今後もエンタープライズ向けのクラウド活用に向けてイノベーションを続けていきますので引き続き宜しくお願い致します

SAP & AWS Webinar および Micro Site の紹介 SAP & AWS マイクロサイトオープン! 最新技術情報やセミナー情報事例情報パートナー情報など SAP & AWS に関する最新情報が更新されますので定期的にチェックください! https://aws.amazon.com/jp/sap_japan/ SAP on AWS Webinar 開始!

44 SAP & AWS Webinar および Micro Site の紹介 SAP & AWS マイクロサイトオープン! 最新技術情報やセミナー情報事例情報パートナー情報など SAP & AWS に関する最新情報が更新されますので定期的にチェックください! SAP on AWS Webinar 開始! シリーズタイトル :SAP on AWS Webinar シリーズ in 2014 開催時間 :18:00-19:00 (Q&A 込み ) 開催日時 08 月 07 日 ( 木 ) SAP Forum Returns 08 月 08 日 ( 金 ) AWS Summit Returns 09 月 04 日 ( 木 ) はじめての SAP on AWS 10 月 02 日 ( 木 ) SAP on AWS 実際の導入例と導入効果 10 月 23 日 ( 木 ) 企業システムの TCO に貢献する SAP on AWS 12 月 04 日 ( 木 ) すぐに移行可能な SAP on AWS の短期導入手法

45 SAVE THE DATE

46 ミッションクリティカルな SAP システムもアマゾンで!

47 ご清聴ありがとうございました!!

Slide 1

Microsoft SharePoint Server on AWS リファレンスアーキテクチャー 2012/5/24 アマゾンデータサービスジャパン株式会社 Amazon における SharePoint の利用事例 AWS 利用によるメリットインフラの調達時間 4~6 週間から数分に短縮サーバのイメージコピー作成手動で半日から自動化を実現年間のインフラコストオンプレミスと比較して 22%